あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 台風の週末は、尾道グルメ『あかとら』と、朱華園vs太華園ラーメン対決

2012年09月30日 | 旅するシーカヤック
2012年9月29日(土) この週末は、Dahon Speed TRを使っての輪行ツーリングを企画していたのだが、台風の影響で雨の予報。
『この週末は雨だって。 予定がくるったなあ。 さて、どうしよう?』 『せっかくやから、久し振りに尾道にドライブに行こうか?』
『あー、尾道いうたら、”あかとら”に行きとうなってきた』

”あかとら”さんに電話をして席を2つ予約し、帰りの電車の時間をチェックしていたのだが、途中から気が変り、『せっかくやから、安い宿見つけて泊まってゆっくり楽しもうか』という事に。 尾道から呉までだと、電車で約2時間。 それなら、せっかくの尾道旅なので、のんびりまったり過ごしたいではないか。

いつものようにネットで宿をチェックし、以前泊まった事のある宿を予約。 『ようし、これで準備万端』

***

11時。 既に人が多く入っている朱華園さんへ。

中華そば二つを注文し、席に着く。

私たちの後、数人が空いた席に座ると、そこからは席が空くのを待つ行列の始まりだ。 『なかなか良いタイミングだったね』
『はい、中華そばです』 久し振りの、朱華園さんのラーメン。 『いただきます』

『あー、この味。 懐かしいなあ』 まだ子供達が小学生や中学生だった頃は、時々尾道の古本屋さん探索に来ては、ここでラーメンを食べるのを楽しみにしていた。
最近では、しまなみ海道でのシーカヤック旅の行き帰りに、たまに立ち寄る事があるくらいで、どちらかと言えば、私自身は竹原の『太華園』さんの方が好み。

『おまえはどっちが好きなん?』と妻に聞くと、『それぞれ味が違っていて、どっちも好き』との事。
よっしゃ、じゃあ明日の帰りには太華園に立ち寄って、食べ比べじゃあ!

『ごちそうさまでした』

***

食後は、クルマで30分程の場所にある温泉に行き、1時間ほどのんびりまったりと日頃の疲れを癒す。 『いやあ、やっぱり風呂は気持ちええのお』

15時には、ホテルにチェックイン。

ここは、尾道の高台にあり、商店街からのアクセスは少し悪いが、眺めは最高なのだ。

今日は曇りなので少し残念。


部屋で少し休憩し、尾道の町へ。

尾道らしい急な坂を下っていく。


尾道商店街も、台風の影響か人が少なくて歩き易い。


今日のメインである『あかとら』さんが開くまでまだ少し時間があるので、ゆっくりとウインドウショッピング。

『うば車店』

なつかしい『オバQ』

『毛糸店』

昔ながらの看板が残っている良い雰囲気の店もあるし、新しい店がオープンしていたり、なかなか奥が深く元気のある商店街である。

***

午後5時半。 『あかとら』さんへ。

店の前にご主人が立っておられたので、『予約していた者ですが』というと、『さあ、どうぞ』と店に通された。

カウンターに座り、グルリと見回す。

ここに来たのはこれで3度目であるが、いつ来ても、このこじんまりとした、しかも整然と機能的に整えられている店の雰囲気が好もしい。


***

『あかとら』さんのトレードマーク。


まずはビールで乾杯。


『さて、何を頼もうか』

『じゃあ、蝦蛄の天婦羅と、穴子の白焼きをお願いします』

ビールを飲みながらしばらく待っていたら、最初に運ばれてきたのが『シャコの天婦羅』

『うまそー』 その盛り付けがなんとも美味そうで、この蝦蛄天には妻共々、魅了されてしまった。 『これ、スゴいね』

揚げたての蝦蛄を小皿に取り、塩をパラリ。 そしてパクリ。 『うーん、これは旨い! 最高や』

***

次に運ばれてきたのは、穴子の白焼き。

これまたなんとも美味そう。 穴子に加えて、揚げ栗や銀杏も添えてあり、いろいろと楽しめる一品。

一切れを、少しわさびを載せて醤油でいただくと、『いやあ、これも美味いなあ』

***

『次は何を頼もうか?』 『まかせる』 『じゃあ、せっかくやから”カワハギ”。 薄造りでお願いします』

供されたのは、大きなカワハギまるまる一匹。

これまでの一品と同様、盛り付けは美しく、そして旨そうな肝もタップリ。

『見て、これまでしっぽが動いてる』

薄造りのカワハギを、ポン酢でパクリ。 『あー、至福の一時やなあ』

これは日本酒や、ということで、冷酒を注文。 冷酒には、そのお酒の仕込み水が一緒に供される。 うれしいな。

カワハギをパクリ。 日本酒をグビリ。 『いやあ、天国、天国』

二人の息子達も成人した子離れ夫婦の二人旅。 『そうか、もうあれから二十五年も経つんだな。 早いもんだ』
急に思い立っての近場への旅ではあるが、お気に入りの店でこんなにおいしい料理を楽しむことができ、二十数年前の想い出話にふけりながら、おいしいお酒を楽しんだ。

***


後半は燗酒もゆっくりと楽しみ、

〆は、ご飯ものが欲しいという妻のリクエストで海鮮丼。

そして、先ほど頂いたカワハギのアラは味噌汁に。

『なにこの味噌汁。 おいしい!』

これだけおいしい料理を二人でタップリ食べて、ビールや日本酒をタップリ飲んで、リーズナブルな料金。 『ごちそうさまでした』

『いやあ、ほんまに今日は尾道に来て大正解やったなあ』 『ほんと、美味しかった。 ここはまた絶対来たい店ね』



***

せっかくの尾道ナイトなので、少し海沿いを散策し、山の上にあるホテルへと歩いて戻った。













幸い、台風の影響も少なく、雨は降っていない。 ホテルから、尾道の夜景を楽しんだ。

***

2012年9月30日(日) 朝起きると、雨の音。

朝は久し振りにゆっくりと過ごし、帰路に。

昼前に竹原の『太華園』さんへ。

今日も中華そば。

『いただきます』

『あ、やっぱりスープは違うなあ。 俺は、こっちの方が好き』 『確かに、スープは違うね。 でもチャーシューは、薄かったけど朱華園の方が好み。 太華園のラーメンに、朱華園のチャーシューが組み合わされば最高よね』
『朱華園のスープは少し醤油っぽい辛さって感じだけど、太華園のは深みがあると思うんや。 やっぱ俺はここやなあ』 『二日続けて食べ比べてみると、違いが良く分かるね』

でも、朱華園の『焼そば』も捨て難いし、これからも両方通って楽しみたいな。

***

それにしても、今回の『あかとら』さんは最高であった。 まずはあの魅惑的な盛り付けと美味しさの蝦蛄天に打ちのめされ、穴子の白焼きに舌鼓を打ち、ビールとお酒を楽しみながら、絶品のカワハギの薄造りを堪能させていただいた。
そして、海鮮丼とカワハギのアラで出汁をとった絶品味噌汁。

輪行ツーリングが延期となった台風の週末は、直前の思いつきで企画した尾道一泊旅であったが、これが大正解。
台風が近付く悪天候の週末にしては、これ以上のプランはなかったのではないだろうか。

『また、年末には”あかとら”行こうな。 楽しみやなあ!』

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瀬戸内シーカヤック日記: カヤック&バイク堪能、洞窟三昧連泊ツーリング in 島根半島

2012年09月23日 | 旅するシーカヤック
2012年9月21日(金) 久し振りに有給休暇が取れたこの週末。 天気予報をチェックすると、日本海は穏やかな予報。 これは行くしかないな。
久し振りの連泊ツーリングは、お気に入りの島根半島に決定!

いつものように、ウイルダネスシステムズのケープホーンと、スペシャライズドのMTBを積んだアテンザワゴンで、朝4時半過ぎに家を出る。


金曜日とはいえ、まだ通勤時間帯までは時間があるので、空いた国道を快適なドライブ。
中国山地越えでは、途中車外の気温は一番低いところで12℃ほど。 いつものように、Tシャツ&短パンでやってきたのだが、休憩で外に出るとヒヤリと冷たい空気が秋の気配を感じさせる。

うん、旅には好い季節がやって来た。

***

家を出てから約4時間で、漁港に到着。 今日は少し西風があるので、小波からではなくここの漁港から出させていただくつもり。
しかし、いつもクルマを停めさせていただいているスペースが、漁港の工事の関係で制限されていた。 困ったな。

しばらく待っていると、海から小さな漁船が一隻戻ってきた。 『こんにちは。 ちょっとカヌーを出させていただきたいんですが、どこかクルマを停めさせていただける場所はないでしょうか?』

『なら、あの電柱の横に停めたらええ』 『あそこですね。 ありがとうございます』
『ところで、今日は何が釣れたんですか?』 『今日はギザミ。 もう、建網を外したから、こんな魚よお』


教えていただいた場所にクルマを停め、出艇準備をしていると、何人かの地元のおばちゃんやおばあさんが歩いて来られる。 その度に、『すみません。 さっき、ここに停めてもええと言うてもろうたもんですから。 1時間ほど停めさせてください』と、挨拶代わりに声を掛ける。

ここから多古の七つ穴方面は、西風なら風裏となり、穏やかな状況。 『さあ、出発するとしようか』

数ヶ月ぶりの日本海。 今日は、洞窟三昧の予定である。

大きな穴から小さな穴まで、一つ一つ潜っていく。





これぞ、小さな手漕ぎ舟の本領発揮である。

***

一つだけポッカリ開いた大きな洞窟から、複数の洞窟がつながっている迷路の様な洞窟まで様々だ。





ヘッドライトを持って来なかったので、場所によっては先に見える微かな光の出口に向かって、真っ暗な中を漕ぎ進むこともあったが、この非日常感がなんとも心地良い。

***

こんなに手頃な距離で、たっぷりと洞窟巡りツーリングを楽しめるのは、島根半島ならでは。








***







約一時間ほどのショートツーリングではあったが、いくつもの洞窟を巡り、島根半島らしいツーリングを堪能することができた。
シーカヤックを引き揚げ、潮抜きをして、乾くのを待つ間に途中で買ってきたコンビニ弁当でお昼ご飯。
漁港のスロープに座り、海を眺めながら食べる『秋の炊き込みご飯』は最高に美味しい。 『ごちそうさまでした』

***


今日は、この海岸でキャンプの予定。 いつもながら良い眺めである。

今度は私自身の潮抜きのため、『多久の湯』へ。
クルマを駐車場に停めると、潮抜きの前にもう一汗かこうと自転車を降ろす。


神社にお参りし、

登り坂をエッチラオッチラ漕ぎ登り、

そこから海までの快適な下りでは、風になる! 『あー、気分爽快』

独特の玄関の構造を持つ、この辺りの民家の造りに感心しながら、

昔の通りが残る町中を漕ぎすすみ、

再び坂を登ると絶景が待っている。

ここはお気に入りのドライブルート。 でも、クルマじゃなくて自転車だと、ゆっくり進む分だけ今まで気が付かなかった景色も見えてくる。


約1時間ほどで多久の湯に戻ってきた。

ソフトクーラーに冷やしておいた『ゴクリ、バナナ』をゴクリ。 『うーん、美味い。 こりゃあ、たまらんなあ』

お風呂に入って潮抜きをし、一日の疲れを癒す。 風呂から上がり、体重計に乗ると、ここ数年では最低の数値を示した。 いやあ、嬉しいな!

***


海岸に戻ってくると、5時前。 そろそろ晩飯の時間である。

テントを張り、荷物を降ろし、食事の準備を開始。 今日は残念ながら夕方から雲が多くなり、夕日は見えそうもない。

何はともあれ、まずは『エビスビール』で独り乾杯!

『プシュッ』 『トクトクトクトク、シュワワワー』 ではイタダキマス。
『ゴクッ、ゴクッ、ゴクーリ』 『プハーッ』 いやあ、やっぱりビールはエビスやのう!!! 最高や!


今日は、出雲蕎麦と野菜タップリの焼き餃子鍋。 『いただきます』

数ヶ月ぶりとなる島根半島での洞窟三昧シーカヤックツーリングと、日本海の景色を堪能するサイクリングを楽しんだ一日。 ビールとワインで静かに夜は更けていく。

***

2012年9月22日(土) 朝起きてテントから這い出すと、浜にカヤックが置いてある。 どうやら車中泊のカヤッカーが居るようだ。
ちょうど日の出前なので、まずは高台へ。


私自身は、日の出前の徐々に明るくなっていくその変化が好きである。

他に誰もいない展望台で、少し涼しい朝の景色を独り占め。

待つ事20分程で、ようやく太陽が顔を出した。

『今日も、良い一日でありますように!』


***

キャンプした浜に戻ってくると、車中泊のカヤッカーの方が準備を始めておられた。 挨拶を交わし、しばし四方山話。
話を伺うと、私のブログを読んでくださっているとの事。 うれしいな。

お湯を沸かして、コーヒーとスープ、そしてパンの簡単な朝食を済ませ、再びストームクッカーでお湯を沸かしてコーヒーをいれ、そのカヤッカーさんとコーヒーを飲みながら再び四方山話。

『俺は昨日この辺りは漕いだから、今日は別の場所で漕いで、夜は米子に泊まる予定なんや。 今日はコンディションも最高そうなので、たっぷり楽しんでな。 ほなまた!』

***

キャンプ道具を片付け、今日の目的地に移動。
日が昇ると気温も上がり、Tシャツと短パンでちょうど良い快適なコンディション。

穏やかな海に、独り漕ぎ出す。

ここは、私のお気に入りのエリア。

今日もまた、洞窟三昧である。





私はこの島を、『島根半島のマチュピチュ』と勝手に命名。




***

エチゼンクラゲが、ゆったりと泳いでる。 何年か前に大量発生していたが、このところ落ち着いているようでニュースでも聞く事はなくなった。



素晴らしい景色が続く。 本当にここは、シーカヤッカーにとって島根半島の楽園である。


透明な緑色の海水がきれいな洞窟の入口。

残念ながら通り抜ける事は出来なかったが、ここを『緑の洞門』と再び勝手に命名。



この抜けの良い景色が、瀬戸内海とは違う日本海らしさ。


いやあ、本当に好いエリアである。 最高!



***

お昼ご飯は、『まつや』さんでウニ丼。

このお店は、以前妻とのドライブ旅行で泊まったことがあり、その時も夕食で海鮮料理をたっぷりと堪能したのだが、その時からウニ丼が気になっていたのだ。

『ごちそうさまでした!』 食後は、ホテルのチェックインまでまだ時間があるので、次回の事を考えてクルマでロケハンに。

すると、これまた楽園の様な景色を発見。









いやあ、素晴らしい! ほんと、島根半島は奥が深いなあ。

***

皆生温泉では、『おーゆーらんど』の駐車場にクルマを停め、温泉に入る前に今日もプチサイクリングを楽しむ。

自転車を漕いで駐車場に戻ってきたら、隣の空きスペースにクルマが一台入ってきた。 他にもスペースはいっぱいあるのなんでわざわざ隣に? と思っていると、降りてきた男性が、『これ、カヌーですか? 海で漕ぐやつですよね』

どうやら、シーカヤックとMTBを積んだ私のクルマが気になって、隣に駐車された様子。

『ええ、そうですよ。 海で漕ぐカヤックです』 『昨日は多古で漕いでキャンプ。 今日は別の場所を漕いで、さっきは自転車で弓ケ浜を漕いで、今から潮抜きなんですよ』 『いやあ、好いですねえ。 私もやってみたいなと思っていたんです』

その後も、『これって、いくら位するんですか』とか、『瀬戸内の方が穏やかだから漕ぎ易そうですよね』とかいくつかの質問を受けた。
『ぜひ、機会があればやってみてください。 楽しいですよ。 では』

***

温泉で汗を流し、Tシャツ短パン&サンダルから、ポロシャツと長ズボン&シューズに変えて、ホテルへ。

今日の宿は、『米子全日空ホテル』
ここは、地ビール飲み放題の夕食と、バイキングの朝食が付いたリーズナブルなプランがあるので、前にも利用したことがあるお気に入りのホテルである。
食事もおいしいし、ユニットバスとは言え浴槽は広くて快適だし、アメニティも充実。 さすが、全日空。

5時半。 レストランで夕食。

まずは地ビールで独り乾杯!


おいしい食事に舌鼓を打ち、おいしいビールで喉を鳴らす。

おお、日本海のイカ。 サンマもこんなにおいしく調理されて。

メインの肉料理。

そしてビールが美味い。

『ごちそうさまでした!』 いやあ、満足満足。 ビール好きには本当に最高のプランだ、また絶対来るよ!

***

2012年9月23日(日) 朝起きて外を眺めると、道路が濡れている。 どうやら夜のうちに雨が降ったようだ。
バイキングのおいしい朝食を済ませ、ホテルを後にする。

途中、備後西条にクルマを停め、自転車でしばしプチサイクリング。

ここは、前から気になっていた町。 川と家が隣接し、独特の景観である。

彼岸花も咲いており、もう秋の気配。

静かな遊歩道を快適に漕ぎ進み、途中でUターンして再び町へ。

自転車を降り、川辺の歩道を散策。

川辺まで降りて初めて分かったのだが、ここは、家から河原まで降りる階段が家々に備えられていた。 昔は、野菜を洗ったり、洗濯したり、あるいは川舟を使った運搬で使われていたのだろうか?

***

再びクルマで庄原へ。 今日のお昼ご飯は庄原焼き。 初めてである。
iphoneでチェックした、『コバヤシ』さんへ。

『庄原焼き』を注文すると、『庄原焼は店によって内容が違うんですよ』と、ここのお店の庄原焼きの説明。
どうやら『コバヤシ』さんでは、豚キムチチャーハンが入る事が特徴なのだとか。


焼き上がる前に、様々な調味料が並べられ、説明を受ける。

『これがポン酢ベースのソースです。 これは胡麻』 『辛いのが好きでしたら、コチジャンもどうぞ』 『マヨネーズも、普通のとカラシマヨネーズがありますから。 ポン酢に合いますから、好きなのを使ってください』

焼き上がった『庄原焼き』には、たっぷりのネギが。

これに、ポン酢ベースのお好みソース、コチジャン、カラシマヨネーズ、胡麻で自分好みのアレンジ。
『いただきます』

ポン酢風味のソースは初めての体験であったが、あっさり系でなかなかいける。 『うん、これはビールが欲しくなるなあ』

『ハフハフ、フーフー、ホフホフ』 『ごちそうさまでした。 あの、ポン酢ベースのソース、あっさりしていて美味しかったです』

***

カヤック&バイクで洞窟三昧、島根半島堪能の旅の〆は、地元広島での『庄原焼き』のお昼ご飯。
今後に向けてのロケハンも出来て新たなお気に入りスポットも見つけたし、米子全日空ホテルのリーズナブルなプランも満喫した。 いやあ、今回もなかなか良い旅だったなあ!
一泊二日のキャンプツーリングは、日帰りツーリングの100倍楽しいが、2泊3日の連泊ツーリングは一泊二日に比べてさらに10倍楽しい! つまり、日帰りツーリングの1,000倍楽しいって訳である。 満足満足!!!

さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道、生名島_カヤック&バイク・キャンプツーリング

2012年09月09日 | 旅するシーカヤック
この週末に予定していた夏のシーカヤック教室での島渡りが、施設側の都合で急遽延期となってしまった。 『いやあ、どうしよう? まいったなあ』
思い掛けずも直前でフリーとなってしまい、久し振りに訪れたのは、困った時にはここで決まりの、お気に入りの『生名島』

この島がお気に入りになってから、もう何年経つのだろうか?

初めてこの島に来た時』 は、キャンプ場の景色が素晴らしく、そして親切な管理人さんにもお世話になり、生名島のファンになってしまった。 ここは、岩城や弓削を巡るには最適なベースキャンプであり、瀬戸内らしい箱庭的な景色を楽しめ、陸でも『おせったい』など島ならではの文化や、レモン豚や魚介類、芋菓子などなど、おいしいB級グルメも楽しめる瀬戸内の楽園。

クルマにカヤックとMTBを積んで年に何度も通うこの島だが、いつ来ても『今回はどんな景色に出会えるのだろうか』とワクワクしながら、片道ほんの数分という短い航路のフェリーに乗り込む。

今日は雨の予報だったのだが、キャンプ場に到着すると晴れ間が覗く。

雨だったら、フェスパでゆっくり温泉に浸かり、雨の景色を眺めながらビールを独り楽しもうと思っていたのだが、この天気なら漕げそうだ。


さっそくシーカヤックを浜に降ろす。

『今日は岩城島一周だな』 iphoneで潮をチェックし、反時計回りで決定。


8月は、島のシーカヤック教室でしか漕がなかったので、久し振りのツーリング。 楽しみだ!

岩城造船では、貨物船への給油作業中。

少し暑いが、青空に恵まれ、最高のツーリング日和である。


今朝は少し湿度が高いようで、漕いでいると汗が噴き出してくる。 まだまだ夏の雰囲気。

それでも風もなく海は穏やかで、時おりトビエイがバシャリと跳ねるのを眺めながら、手に馴染んだ大切なアークティックウインドで、一漕ぎ一漕ぎ漕ぎ進んでいく。
暑くはあるが、空は秋を感じさせる雲。

うん、なかなか良いじゃないか。

***

1時間ちょっとで、岩城島の浜へ。

いつもの浜にシーカヤックを引き揚げ、お昼ご飯を食べるために『よし正』さんへと向かう。

ガソリンスタンドには、『10円引き』の張り紙が。 離島では運搬費が追加されるためガソリン大が高いのだが、期間限定の補助金で値引きしている模様。

11時過ぎ。 よし正さんへ入り、『定食(よし正定食)お願いします。 ご飯少なめで』
店の若女将さんが私を見て、『あ、今日もカヌーですか?』 『ええ、そうなんですよ。 雨が降らなかったんで良かったです』
『予報は雨でしたもんね。 晴れて良かったですね』 『はい』

よし正定食が運ばれてきた。 いつもながら、650円とは思えない充実ぶり。 『いただきます』

ここの定食は、一品一品しっかり作られており、本当においしいのである。 『ごちそうさまでした』
午前中の漕ぎでは、あまりの暑さと久し振りのツーリングで、少し消耗していたのだが、これで元気は回復。


ターミナルへ行き、妻へのお土産として芋菓子を購入。 『じゃあ生名島へ戻るとするか』


午後からは、少し空気が変わったようで、午前中ほどの蒸し暑さは感じない。

秋の気配が漂い始めた空と海の景色を楽しみながら、キャンプ場の浜へ。


***

シーカヤックを引き揚げ、カヤックと道具の潮抜きをし、洗い物を干してシャワーを浴びると、買い出しへ。
弓削島に渡ってみると、Aコープが新しくなっていてビックリ。

惣菜とビールを買い出し、キャンプ場に戻る。 キャンプの手続きをして、管理人さんとしばし四方山話。
『じゃあ、今回もお世話になります』


しまなみの夕暮れ時。 徐々に暗くなっていく景色を眺めながら飲むビールは格別である。

『グビッ、グビッ、グビリ』 『プハーッ。 いやあ、ほんまに旨い!』

***

朝起きると、ストームクッカーでお湯を沸かし、まずは目覚めのコーヒー。
今朝も晴れ間が覗いており、これなら自転車も楽しめそうだ。

朝食は、三原駅近くのパン屋さんで仕入れてきたおいしいパンと、インスタントのスープ。
食後は再びコーヒー。 キャンプの朝に飲むコーヒーは、キャンプツーリグの楽しみの一つ。

8時には弓削島でMTBを降ろし、自転車ツーリングの準備は完了。

今日のお供は、スペシャライズドのMTB。 これを買ったのはもう15年くらい前だが、まだまだ充分ツーリングには使える状態。

今回は、以前走って気に入った、弓削島反時計回り一周コースである。
アップダウンがそこそこあり厳しいが、クルマも少なく、瀬戸内の景色を堪能できるルートなのだ。

最初は登りから。

途中、アップダウンを繰り返しながら、このコースのピーク地点へと徐々に近付く。

長くて急な最後の坂。 一番低いギアにして、一漕ぎ一漕ぎ高さを稼いでいく。

登りはキツいが、何も考える事なくマシンと化してひたすら漕ぎ進むこの瞬間瞬間が、なんとも気持ち良い。
そして、前回登坂したときよりは、体が楽である。 先日のしまなみ縦断もそうだが、最近では折りをみて自転車を漕ぐようにしているので、少しは漕ぐ筋肉がつきつつあるようだ。 うれしいな。


ここからは、爽快なダウンヒル。 瀬戸内の景色を眺めながら、風を感じて漕ぎ降りていく。 『あー、気持ち良い!』

今朝は、弓削島一周約1時間弱のお散歩ツーリングを楽しむことができた。 しまなみ海道、生名島をベースにしたカヤック&バイクの旅。
いやあ、良い週末だった!

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