あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_とびしま海道&しまなみ海道周遊ツーリング

2013年02月24日 | 旅するシーカヤック
2013年2月24日(日) 芸予諸島の楽園でのシーカヤックツーリングと、音戸での打瀬船調査を楽しんだ翌日は、最近はまっているYB125SPでのツーリング。

朝食を済ませ、今日も朝の洗濯を終えると、コーヒーを飲んで一休みし、出発の準備を開始。
この冬は最高気温が一桁という寒い日が多く、どうやら今日もそんな感じ。 こんな時には、冬のシーカヤックキャンプツーリングで培ってきた防寒対策&ウエアリングの知識と経験が試される。

あったか下着をベースに、完全防備の防寒ウエアリングで準備完了! 『さあ、出かけるとするか』

今日は、安芸灘大橋で11回分の回数券を購入(撮影は岡村港)。

これで、500円也。 やっぱ、とびしま海道&しまなみ海道で遊ぶには、原付二種/125ccでしょう!

岡村島から、大三島行きのフェリー。

今年二度目の利用である。

少し風はあるが晴れて絶好のツーリング日和。

***

今日の目的地は生口島。 大三島は素通りし、原付道を通って生口島へと渡る。

料金所では、一旦停止して『チャリン』

お金を払っていると、横をそのまま素通りするバイクの多い事。 イヤハヤ。。。

目的地を生口島にした理由は、ここ、

パティスリーオクモトさんのイートインを試してみたかったのである。

なんとも、その。。。 50歳目前の、色黒坊主頭のオヤジには似合わないツーリングテーマではある。。。 でも、美味しいものは試してみたいし。。。

***

店員さんに、『どれが人気なんですか?』と聞くと、『そうですね。 やはりレモンが自慢なので、この”レモンチーズ”は人気ですよ』と笑顔で答えていただいた。

『じゃあ、このレモンチーズと、レモンケーキをお願いします。 あの奥で食べていいんですよね』 『ええ、どうぞ』

お金を支払うと、『レモンティーも試してみられますか?』 『はい、お願いします』

ということで、パティスリーオクモトさんらしいレモンづくしセットの完成。

誰もいない静かなイートインスペースで、ゆっくりとホットレモンティーを飲む。 『ああ、温まるなあ』

そして、レモンチーズ。 『おー、これは! なんて美味いんだろう。 ビックリ』

『ごちそうさまでした。 あのレモンチーズ、とても美味しいですね。 ちょっとお土産に買って行こうかな』 『ありがとうございます』

『これ、冷蔵が必要なんですよね』 『はい。 なんでしたら、冷凍したものもありますから、それに保冷剤を付けましょうか』 『ええ、お願いします。 バイクだし、今日は寒いから、それで充分だと思います』
と言う訳で、妻と長男の分も合わせてお土産のレモンチーズを購入した。

いやあ、ここは来て良かったなあ。 レモンチーズは美味しいし、店員さんは親切で、イートインスペースでゆっくり楽しめるのも好い感じ。

***

商店街でコロッケを食べると、高根島へ。

ここは、素堀のトンネルが有名である。

以前、シーカヤックを積んだアテンザワゴンで来た時は、ギリギリのスペースでヒヤヒヤものであったが、今日はなんといってもYB125SP。 余裕のよっちゃんである。

トンネル内は、独特の雰囲気。

再び生口島に戻り、因島へ。

因島大橋では、バイクの通行量も多く、狭い原付&自転車道をスゴいスピードで対抗してくるのでスリル満点。 いやあ、みんなもっとゆっくり走ろうよ!


因島、向島あたりの海沿いを走っていると、ものすごい風である。
ああ、今日はシーカヤックを楽しむ雰囲気じゃあないなあ。 昨日、お気に入りの楽園エリアでのシーカヤックツーリングを楽しんでおいて良かった。

***

向島からフェリーで尾道へ。

今日のお昼ご飯は、前から気になっていた『尾道ラーメン_たに』

『チャーシュー麺、お願いします』

大好きな竹原の太華園には敵わないが、なかなかおいしい尾道ラーメンであった。 『ごちそうさまでした』

***

帰りは、海沿いツーリング。

風は強いが、なかなか良い眺め。

途中、アクセルを握る右手も疲れてきたので、休憩しようと考えていたら、安浦でコーヒーが美味しいと有名なお店を発見。
へえ、こんな所にあったんだ。

コーヒーに、ケーキ、アイスクリーム、ナッツが付いて、なんとこれで600円。 いやあこれはとってもお得だなあ。 このお店、気に入った。

***

今日は結局、とびしま海道からしまなみ海道をグルリと廻る約200kmのツーリング。 これで、総走行距離は800kmを越えた。

地元のGSでガソリンを入れると、前回給油から369kmで6.28L。 計算すると、58.76km/Lという驚異の燃費。
初回給油の53km/L越えでも驚いたのだが、今回は58km/L越え。 これはこれは。

YB125SP。 スタイルも好みだし、ジェントルな走りもお気に入りで、なおかつ燃費は58km/L。 いやあ、最高だ!

さて、来週はシーカヤック?、久し振りに自転車?、それともバイク?、はたまたロードスターでオープンドライブ? 楽しみだ。

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瀬戸内シーカヤック日記: 芸予諸島の楽園日帰りシーカヤックツーリング&打瀬船調査@音戸

2013年02月23日 | 旅するシーカヤック
2013年2月23日(土) 今朝はまず洗濯から一日が始まった。 京都の大学に通っている次男が引越しをすることになり、妻はその手伝いのために京都に行っているので、今日は私が洗濯担当。
風呂の残り湯をポンプで洗濯機に送り、長男の分と合わせて洗濯機を回す。 脱水が済むとベランダで干すのだが、冬の朝はやはり寒い。

手がかじかみながら一つ一つ干していく。 『ああ、毎日毎日洗濯してもらって、その上、冬には毎朝こんなに寒い思いをさせているのだなあ』 ほんと、妻には感謝である。

***

仕事が忙しく、今日も休日出勤だという長男を見送り、洗濯と食器洗いを終えると、ポットに熱い紅茶を詰め、ドライスーツを準備して出発準備完了。
『さあ、今日も散歩を楽しむとするか』

芸予諸島の中でも、日帰りツーリングエリアとしては一番お気に入りの場所。

カヤックを始めた約20年前から通っているが、自然海岸が続き海もきれいで、様々なバリエーションルートが取れるので、何度来ても飽きることはない。

9時に浜を出発。

今日は、まず北上して島をグルリと廻り、お気に入りのビーチへ。

ここまで、約2時間弱のパドリング。


芸予諸島らしい美しい景色。

11時。 少し早いが、今日のお昼ご飯は高級カップラーメン。



食後は、美しい景色を眺めながらコーヒーを楽しむ。

どんなカフェでも敵わないこの空間。 『いやあ、素晴らしい!』







***

『ようし、そろそろ戻るとするか』

少し春が近付きつつある雰囲気の漂う瀬戸内を、のたりのたりと漕ぎ進む、気持ちの良いパドリング。

今日は、お昼ご飯休憩も入れて約3時間ちょっとのお散歩を楽しんだ。

『あー、最高やったなあ。 ええ休日や』


*** 打瀬船調査@音戸 ***

シーカヤックと道具を潮抜きし、ドライスーツを着替えると、帰りに少し寄り道。 向かうは、音戸大橋のすぐ傍にある『うずしお館』
その目的は、打瀬船の調査である。

下関のシーカヤック仲間から、FaceBookで内田隊長が打瀬船について話題提供しておられ、その中で音戸の打瀬船の話が出たと教えてもらったのである。
その友人からメールで教えてもらった時に、すぐネットで調べてみたがほとんど情報がない。
音戸といえば私の地元のすぐ近く。 これは調べに行くしかないではないか! という訳で、今日のツーリングの帰りに立ち寄ったという訳である。

以前、やはり地元である『豊島の家船』を調べに行ったのも、内田隊長からのメールがきっかけであった。 ほんと、あの時の調査は本当に興味深いものであった。

2Fの展示フロアに上がり、探してみると、

確かに打瀬船の模型と写真が。

瀬戸内で打瀬船といえば、ホクレア号の瀬戸内寄港の時に修復された内海町の打瀬船のイメージしかなかったのだが、地元にもあったとは知らなかった。

なるほど、確かに音戸と打瀬船は関係あるんだな。

***

2Fのフロアには、地元を案内するガイドの方が居られたので、『すみません。 打瀬船についてお伺いしたいんですけど』と聞くと、『え? 何ですかそれ』

『あそこに写真と模型が展示してあるんですけど』と案内すると、『ああ、確かにありますねえ。 でも私は聞いた事はないんですよ』との事。

ここで諦めないのが、俺の持ち味。

『そうですか。 じゃあ、音戸に図書館はありますか?』 『ええ、この先の音戸支所の所にありますよ』 『今日は開いてますか?』 『ええ、土曜日は開いてますよ』
ということで、図書館なら地元の歴史に関する資料があるだろうと期待し、念のために図書館に行ってみる事にした。


図書館に入り、受付の方に『すみません。 打瀬船の事が書かれた本ってありませんか?』と聞くと、『う た せ ぶ ね ですか? それ、何ですか?』
うん、どうやら地元の人もほとんど知らない海の歴史のようである。

写真を見せながら、『漁船の一種です。 あそこにある”うずしお館”に、地元で使っていたという写真と模型が展示してあったんです』
すると、検索システムを使って調べていただいたが、どうやら図書館の所蔵にヒットする本はないらしい。

『わかりました。 じゃあ、地元の歴史関連の本はどこにありますか? ダメ元で調べてみようと思います』 『はい、あちらです。 ご案内します』

***

書棚の前に陣取り、背表紙のタイトルを見ながら、漁業や海に関係ありそうな本を開いては調べていく。 『あ、これじゃあないか!』

<倉橋町史 海と人々のくらし>

よろこび勇んで、受付カウンターに。 『すみません、コピーできますか?』 すると、『打瀬船、引き網の一種なんですね』と言いながら、何冊か事典の様なものに付箋が付いて並んでいるのを指差した。
どうやら、図書館の方々数名が『打瀬船』に関する資料がないか調べていただいてるようだ。

『あ、これはどうもすみません。 お忙しいのにご迷惑をお掛けして』と笑いながら言うと、 『いいえ、良いんですよ。 打瀬船って知らなかったので、調べてみました。 それで、コピーは1枚10円かかりますが』
『はい、お願いします』 書類に必要事項を記入し、コピーをお願いする。

コピーを待つ間、『この倉橋町史が一番詳しく書いてありました』とお話しすると、どうやらそれを受けて倉橋支所にも電話していただいたようで、コピーを渡していただいた後に『倉橋にも電話してみましたが、確かにこの町史が一番詳しいようです。 あちらにも、写真や模型があるそうですよ』
『あ、そうなんですか。 じゃあ今度行ってみます』

いやあ、それにしても、なんとも親切な音戸図書館であった。 感謝!

*** 以下、倉橋町史より抜粋 ***



『風や潮の力を利用して網を引く打瀬網漁は、現在北海道や茨城県の霞ヶ浦、熊本県の一部などを除けば、まったく見られなくなった漁法のひとつであろうが、昭和二十年代前半までは、倉橋でも本浦、室尾を中心にさかんに行われていた』

『この漁法は、倉橋島のなかでも音戸町方面でよりさかんに行われていたらしいのだが、昭和二十年代半ばに動力を備えた小型底曵網船が登場して以降その座をゆずり姿を消した。 打瀬の場合、一艘に四~五人の人間が乗りこむが、小型底曵の場合は一人でも操業ができ、また風打瀬の場合は風のない日には漁ができず、かといって風が強すぎても行えなかった』

『打瀬による漁獲物はエビとトリカイになる。 風のない春から夏にかけての時期、最低でも三潮(一月半)は潮打瀬を行う。 風打瀬は早くて梅雨時以降、本格的には初秋以降の操業となる。 冬も風打瀬であるが、この季節は帆の操作がむつかしかったという』



『打瀬の船は十ヒロから十二ヒロほどの大きさで、大正末期から昭和初期頃にかけての時期で、室尾から本浦にかけて五はい以上操業していたという』

『倉橋島の東側の海域、蒲刈から鹿島にかけても打瀬の漁場だった。 ここへは阿賀(呉市)や音戸からの打瀬も来ており、かつては打瀬の船が何十隻と並び、帆を張って漁をしていたという』

へえ、阿賀にも打瀬船があったんだ! それにしても、何十隻と並んだ打瀬が漁をしている風景、壮観だった事だろう。 見てみたかったものである。

『戦後の一時期 ー 昭和二十三年から二十四年にかけて二年ほどのことだったというが ー 周防灘を越えて大分の別府方面までトリカイを獲りに出かけたという。 これは広島県を通して倉橋に話がきたというが、ちょうど漁船に動力船が普及し始めていた頃のことになる。 大柿町にエンジンをとりつける工場があったというが、この動力船のため別府までの出漁も楽になっていた。 朝出ると夕方には別府に着いていた。 (中略) けれどもほぼこの時期をもって、倉橋の打瀬漁はおわったことになる』

***

ブログを書くと、ゆっくりと風呂に入り、夕食の準備。

今日は、春を感じる幸を、海からちょっとだけいただいた。

ワカメ/若布

この採れたてワカメは、初春のシーカヤックツーリングの楽しみの一つ。
和布蕪/メカブは、店で買うのとは全然味が違うのだ。

サッと湯を注ぐと、美しい色に変わる。

夕食は、ワカメしゃぶしゃぶと、メカブがメイン。

『いただきまーす!』 いやあ、美味い!

仕事から帰ってきた長男にも、メカブをお裾分け。 『お、やっぱこれ旨いねえ。 これを食べると春が来たって感じがするよ』 『そうじゃろう!』

***

打瀬船。 いやあ、それにしても驚いた!
地元の音戸や倉橋、阿賀に打瀬船があり、普段シーカヤックを漕いでいる海域で、昭和二十年代初期まで打瀬網漁が行われていたなんて、これまで全く知らなかった海の歴史。 眼から鱗とはこの事である。

内田隊長、いつも本当にありがとうございます。 隊長からの情報で地元の海にまつわる文化を調査し、全く知らなかった興味深い歴史や事実を多く学んできた。
そしてエクストリームNさん、FaceBookの件、連絡いただきありがとうございました。

この打瀬船の事は、地元の方々もほとんど知らない様子。 室尾は馴染みのある土地でもあり、新たなテーマを見つけることができたので、これからぜひ機会を作って『打瀬船にまつわる ”あるくみるきく”』を再び始めてみようと想う。

いやあ、またまた最高の週末であった!

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_倉橋島、能美島&江田島ツーリング

2013年02月17日 | 旅するシーカヤック
この週末は、金曜日に久し振りの有給休暇を取ることができ、まずは金曜土曜で尾道の魚信さんに一泊して虎魚/オコゼ料理を楽しむロードスターでのオープンドライブを楽しみ、土曜日に家に戻ってからは、地元の海でシーカヤックお散歩ツーリングを堪能した。

2013年2月17日(日) 今日は、またまたYB125SPの出番。 楽しみだ!

朝9時前、『じゃあ、ちょっと出掛けてくる。 今日は倉橋島や江田島あたりを廻ってくる予定』 『いってらっしゃい』

音戸を経由して、倉橋島へ。

倉橋島では、これまで登った事のない狭い山道をトコトコと登っていく。 まだ慣らし運転中なので、5000rpm以下をキープ。

人気のない駐車場にバイクを止めると、眼の前には絶景が。

この辺りは『火山』というらしい。

上に展望台が見えたので、ここからは徒歩。

少し曇りがちで寒いなか、えっちらおっちらと山道を登る。

『ああ、あれが展望台か』

ここからの眺めはなかなか良い。





これが快晴で霞がなければ言うことなしなのだが。


まあ今日は下見がてらのツーリング。 また、絶好の晴れ間を狙って遊びに来れば良い。

虎魚料理の魚信、ここの展望台、先日妻とYB125SPで訪れた蒲刈の華美月&展望台などなど、最近も芸予諸島のお気に入りスポットの引き出しが増えているのも嬉しいことだ。

***

山を降り、倉橋島の西岸海沿いの道路をツーリング。




早瀬大橋を渡り、江田島へ。 ちょうどお昼ご飯の時間である。

前から気になっていた『合正ガーデン』へ。

少し高台にあり、広島湾の眺めも良い。

今日は、おススメという『牡蠣フライ定食』

これだけの数の牡蠣フライがあり、食後にはぜんざいもサービスしていただいて、780円也。 安いなあ。 『ごちそうさまでした』

ここからは、能美島の西岸に沿って南下。

少し雲が増え、空気も痺れるほど冷えているが、交通量の少ない島の狭い道をトコトコと走るのは気持ち良い。

季節外れの海水浴場でポットに詰めてきた暑いお茶を飲み、体を温める。 うん、ここも良い雰囲気だな。

***

YB125SPが納車されたのは、1月25日(金)
その翌日から、とびしま海道&しまなみ海道への一泊ツーリングに出掛けて以来、来週末で約1ヶ月が経過する。

先週末で走行距離も480km程度まで伸び、初めての給油で確認した燃費はなんと53km/Lを越えていた。 今日のツーリングで総走行距離は600kmを越え、慣らし運転の終りもようやく見えてきた。

125ccという事で絶対的なパワーこそないものの、軽い車体をマニュアルトランスミッションで走らせる&オープンエアーな感覚は、1.6L-5MTのNBロードスターのライトウエイトスポーツを操る楽しさと共通したものがある。
3Lとか3.5Lとか大排気量車の息を飲む様な異次元の加速もたまには良いが、やはり俺の好みは自分の力量/身の丈に合ったパワーを操るライトウエイトスポーツ。

走れば走るほど、このバイクがお気に入りになっていく。

しかし今年の冬は本当に寒いなあ。 快適なツーリングが楽しめる春が待ち遠しい!

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ to 魚信@尾道&地元でシーカヤックツーリング

2013年02月16日 | 旅するシーカヤック
『お、なんか”なかよし”って雑誌が評判みたいじゃのう』 『そうみたいね』 『へえー、こりゃあ、漫画を書く練習をする付録が結構ええらしいで』
『今日、せっかくじゃからウオーキングコースの途中でスーパーに寄ってみようか』

比較的早く帰れる日で、かつ精神的に余裕がある時には、妻と夜のウオーキングを楽しんでいる。 今日は、B級コレクターズアイテムを探すのを兼ねてナイトウオーキングへ。

『どう? ありそう?』 『あ、これじゃあないん。 あったよ』 『いやあ、さすがに年寄りの町じゃ。 Amazonじゃあもう新品はなくて、倍以上の金額で売りに出されとったよ』 『そうよねえ。 やっぱりここじゃあ、あまり売れんのじゃないかねえ』

***


なんとかお目当ての『なかよし』を見つけ、買い物籠へ。

同じ書棚を眺めていると、気になる雑誌が。
『おお、こんな雑誌があるで。 買うてみたらどうや』 『え、なになに? ふうん、こんなんのがあるんだ』と妻は笑いながら『これ、買うの?』 『わしも読んでみたいけん、買うてみようや』

その雑誌が、『婦人公論』

その特集はなんと、『夫を捨てたい妻たちの本音』 いやあ、これは気になるよなあ!

***

この雑誌には、衝撃的な記事が並ぶ。

『妻達の7割が告白 ”愛情なんてありません”』

仮面夫婦期間はどれくらい? 平均12年。

夫のココがイヤ! 1位:暴言を吐く 、 2位:偉そう 、 3位:金銭感覚 、 4位:家事を手伝わない 、 5位:収入が低い

さらに、衝撃のページが!

これは、さすがに書くのは自粛するが、驚きの告白がズラリと並んでいる。 いやはや。。。

『うーん、この雑誌、スゴいねえ。 驚愕の回答ばかり。 いやあ、怖い怖い』 『どれどれ。 へえ、なるほどね』 と、ここ数日はこの話題で盛り上がった。

それにしても『男と女って』、そして『夫婦って』。 やはり最後の最後では、男と女は永遠にわかり合える事はないのだろうか? 世の男性諸君、この記事一度は読むべし。

***

2013年2月15日(金) 久し振りに取れた有給休暇。
今回は、尾道の老舗旅館にロードスターで一人旅。 『せっかくの有休じぇけえ、尾道の気になっとった宿に一人で行ってくるわ。 わしにはどうしても一人の時間が必要じゃし、なんと言うても今回はまあ下見じゃけえ。 良かったらまた一緒に行こうや』 『うん、久し振りの有休じゃけん、楽しんできんさい。 気にせんでええよ』

今回の目的は、尾道の老舗旅館で虎魚(おこぜ)&地魚料理を楽しむ事。
以前ブログを通じて知り合った因島のOさんから、尾道の虎魚料理のおいしい事を伺い、いつか食べてみたいと思っていたのである。

『ほうか。 悪いのう。 まあ今回は下見じゃけえ、しっかり調べてくるよ。 そして良かったら一緒に行こうや』 と、件のショッキングな『婦人公論』の記事が気になりながらも、やっぱり一人で老舗旅館に出掛ける『チャレンジャー』であった。

俺、ほんまにこんなんで大丈夫なんか? なーんて。

***

朝は雨だったが、9時過ぎにはほぼ上がり、出発の準備。
今回は海沿いの道を経由して、のんびりまったりと、尾道への旅を楽しむつもり。

11時少し前。 竹原の太華園さんに到着。

開店するとすぐに店に入る。 するといつものおばちゃんが、『クルマ、換えたんですか?』 『いいえ、今日はシーカヤックじゃないんであのクルマなんですよ。 今から尾道まで行くんです』
『へえ、クルマを何台も持ってるんですね』 『いいえ、2台だけですよ』と苦笑い。

『ごちそうさまでした』

***

昼過ぎから少し晴れ間が見え始めた。

『みはらし温泉』で、海を眺めながら2時間弱ほどゆっくりと温泉につかり、日頃の疲れを癒す。

『あー、ええお湯やったなあ』

再び、オープンドライブで尾道へと向かう。

3時過ぎ。 尾道に到着し、しばし街を散策。










***

午後4時。 宿に荷物を置くと、再び街を散策。










そろそろ夕暮れ時。



やっぱりこんなときは、エビスビールだなあ!

『プシュッ。 シュワワワワー。 ゴクリ』 最高の一口である。


宿に戻り、風呂に入ると食事の時間。



オコゼ(虎魚)の刺身は最高である。 白身のこの滋味、そして深い味わい。 





そして、メバルの煮付けがこれまた最高!!!

おいしい日本酒が合う事。 『宝剣』
『この宝剣は、お客さんの地元の呉にあるんじゃなかったですかね?』 『ええ、呉の仁方ですね。 先日、特別販売のお酒があるというんで買いに言ったんですよ』

ちびり、ちびりとおいしいお酒を楽しみながら、海の幸をタップリとそしてゆっくりと堪能させていただく。

至福の一時。

あまりの美味さに汁まで飲み干す。


『いやあ、このメバルの煮付け、美味かったです。 いやあね、うちの次男がまだ幼稚園や小学生だったころ、肉が嫌いで魚ばかり食べてたんですよ。 そして、特に煮魚が好きで、汁まで飲み干していましたが、私もその気持ちがよーくわかりました。 なので、汁までぜんぶいただいてしまいました』

『ほんと、きれいに食べていただいてうれしいですよ。 あの汁は、魚の出汁が出て本当においしいでしょ。 私たちも時々、鯛素麺じゃないですけど、あの汁でそうめんをいただくことがあるんです』

『なるほど、それは美味しそうですね』

***







雲丹ご飯、そして虎魚のアラが入った味噌汁。

コモンのアイスクリーム。


『ごちそうさまでした』

***

2013年2月16日(土)

次第に明るくなって行く尾道水道。


海辺のソファーに腰掛け、朝日を眺めていると、

『あ、太陽柱じゃあないか!』


朝、8時から朝ご飯。

『ごちそうさまでした』

『お客さんは、どちらからですか?』 『呉です』 『え、近いんですね?』

『ええ、シーカヤックが趣味なんで、尾道やしまなみ海道には年に何度も来てますけど、近場でのんびり過ごすのが好きなんですよ』 そう、せかせかしないで、近場だからこそ泊まって、のんびりまったりとおいしい料理を楽しむ事こそが、最高の贅沢だと最近しみじみ感じている。


食後、3階にある宴会場を見学させていただいき、部屋に戻ってコーヒーをゆっくりと楽しむ。



尾道水道の景色を眺めながら、iphone5でお気に入りの音楽を聴き、本を開く。


妻にもらったチョコレートを食べながら、チェックアウトの10時までのんびりと過ごす、至福の一時。


『お世話になりました。 今度はぜひ妻と遊びに来ます』

『今日は、どちらに寄られるんですか?』 『ええ、このまま呉に戻ります』 『そうなんですか、せっかく来られたのに。 今日はカヤックは漕がれないんですか?』

『今日は、カヤックを積めるクルマで来ていないんで。 でも、戻ったら呉で漕ごうと思ってます』 『え、そんなに気楽にカヤックって漕ぎ出せるものなんですか?』
『うちは、クルマで30分も行けばカヤックを漕ぎ出せる場所が沢山あるし、ほぼクルマに積みっぱなしなんで、ほとんどお散歩気分で気軽に海に出られるんですよ』

『そうですか。 では、お気をつけて』

***

ここからは、高速道路をオープンドライブ。





冬の凛と引き締まった空気の中を、幌を下ろして楽しいドライブ。 約1.5時間で家に到着した。

***

今日は、妻は友達グループとランチの日。 家に戻ると洗濯物を取り入れ、ドライスーツと熱い紅茶を準備して、アテンザワゴンへ。

最初に予定した出艇地は、北風が強く出られそうもない雰囲気。 『この風向きなら、あそこなら行けそうだな』
という訳で、別の浜に移動。

ここは、フェザークラフトK-1を使った尺取り虫方式での瀬戸内横断に向けて最初に漕ぎ出した地元の想い出の浜。 家からここまで、わずか15分である。
シーカヤックを降ろし、ドライスーツを着ると、すぐに出発だ。








工場萌えにはたまらない景色。 かつての東洋パルプ、現在は王子製紙の工場である。


反対側には中国木材。




東洋パルプの工場にも、興味津々。

えー、あんな大きなトラックが、あんなことになっている。。。


湾の奥に漕ぎ進むと、広東大川が。

陸からは見慣れているが、シーカヤックで漕ぎ上がるのは初めてである。

『へえ、こんな景色なんだ』

途中でUターン。

気温こそ低いものの、空は次第に晴れてきて、快適なツーリング日和。

約1.5時間のお散歩ツーリングを楽しんだ。

***

それにしても、旅館『魚信』は良かった!

建物こそ古いものの、女将とのやりとりも楽しみながら、おいしい瀬戸内の魚料理を、おいしいお酒とともにゆっくりじっくり堪能することができた。
こんなにゆっくりと食事を酒を楽しんだのは、久し振りである。  今度はぜひ、虎魚の唐揚げ付きコースを妻と一緒に楽しみたいものである。

尾道から戻ってからは、地元の海でお散歩ツーリングも堪能したし、ほんまにええ有給休暇やった。
さて、まだこの週末は明日が残っている。 さあ、明日はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道カヤック&バイク、YB125SPで蒲刈タンデムツーリング

2013年02月10日 | 旅するシーカヤック
木曜~金曜は久し振りに横浜&東京出張であった。

木曜日の夜、銀座にあるホテルにチェックイン。 『今日は、来期に向けた協同での取り組みに付いて良い合意ができたなあ。 いやあ、好い気分。 ちょっと一杯飲みに出るか』 ビール好きの私が向かったのは、『銀座ライオン』

『一人でも大丈夫ですか?』 『ええ、もちろん。 1階のビアホールと2階のレストラン、どちらがよろしいでしょうか? 静かなのは2階です』 『じゃあ2階で』

4人がけのテーブルに案内され、席に着き、生ビールを注文。 『お待たせしました』
心の中で一人乾杯。 『ゴクッ、ゴクッ、ゴクーリ』 おお、これこれ! やっぱ仕事が上手くいった後のビールは美味いなあ!

食事は、この後ホテルに戻り、デパ地下で買っておいた惣菜で済ませる予定なので、ここではビールをゆっくり楽しむつもり。

静かなお店の雰囲気を楽しみながらしばし飲んでいると、隣のテーブルから声をかけられた。 『What kind of food will you order?』 え、俺に話し掛けたのか?
見ると隣は、外国人女性二人組。 見た目からの印象では、60歳前後のアラ還トラベラーである。

*** ここからは、英語を日本語に翻訳して記載 ***

『あなたは、食べるものは何を注文するの?』 『ここではビールを飲むだけなんで、食事は注文しないんです』 『そう、残念。 おススメ料理を教えてもらおうと思ったんだけど』 『すみません』と笑顔で返し、再び独り静かにビールを楽しむ。

しばらくすると、『ねえ、このビールは日本製なの?』 え、また俺?

人生基本は単独行の俺ではあるが、実は人と話すのはそんなに嫌いではないので、気を取り直し、『ええ、そうですよ』
『このビール、美味しいわね』 『そうですか。 貴方が飲んでいるビールは、メニューには無濾過って書いてありますよ』

『どちらから来られたんですか?』 『私はキウィ。 こっちはアメリカ人なの』 『なるほど、ニュージーランドから』 『それで、他はよくわからないから、フィッシュ&チップスを注文して食べているの』

『ニュージーランドと言っても、今は韓国に住んでいるの』 『韓国のどこですか? ソウル、それとも釜山?』 『釜山。 二人とも、釜山で英語を教えているのよ』

『日本は初めてですか?』 『いいえ、二回目。 最初は京都へ行ったの』 『そうですか。 京都には、今うちの次男が学生として住んでいるんです』 『へえ、そう』

『ところであなた、英語はどこで習ったの? 仕事で英語を使うの?』
『いいえ、仕事で使うことはほとんどないですね。 日本では、英語は中学校、高校で習いますから』 『たしかにそうだけど、それを忘れて話せない人も多いようよ。 じゃあ、外国へは行ったことあるの?』
『はい、3回だけ。 でもそれも最初は”ミクロネシア”、そして”釜山”と”ソウル”ですから、あまり英語は関係ないですね』

***

『今回は出張で広島から来たんです。 広島には来たことありますか?』 『いいえ、ないわ』
ということだったので、iphone5で自分のブログを開き、写真を見せながら『どうですかこの海、きれいでしょう。 瀬戸内海って言うんです』 『本当ね、とてもきれい』

『私は趣味がシーカヤックや自転車旅なんですよ。 年に40-50日ほど海で遊んでいるんです』 『家族は怒らないの?』 『ええ、子供達はもう23歳と20歳なので一緒に遊ぶことは無くなったけれど、昔は家族でカヤックやキャンプを楽しんでいたし、今でも妻とは時々シーカヤックを楽しんだり、自転車を一緒に漕いだりしてるんです』

『まあ、そう。 いいわね。 あなたはまるでキウィ、ニュージーランド人みたいね』 それを聞いて私はニコリ。

『うちも子供はもう大きくて、主人もエンジニアなの』 『韓国にはご主人と一緒に住んでおられるんですか?』
すると笑顔で、『主人とはバイバイしたの。 私は世界中を見て回りたかったから、もう子供も大きいしバイバイして、行きたい国を廻って英語を教えて、人生を楽しんでいるの』

韓国での仕事や生活、日本の話、ニュージーランドの事などなど。 その後もしばし四方山話で盛り上がる。

『じゃあ、そろそろ行くわ』 『今日は、あなた方とお話しできてとても楽しい一時でした。 良い旅を!』
『今度はニュージーランドで会いましょう!』

*** 以上、和訳は終り (あー、疲れた) ***

初めて訪れた銀座のビアホールでの、思い掛けないふとした出会い。 広い地球の永い時間の中で、ピンポイントでのほんの一瞬のすれ違い、かつ中学生レベルの英語でのつたないコミュニケーションではあったが、とても楽しく充実した時間を過ごすことができた。

いやあ、ほんとうに楽しかったなあ。

金曜日の夜、出張から戻って妻にこの楽しい一時の事を話すと、『へえ、そんな事があったんだ』
『うん、とても楽しかった。 それにしても、なんで俺みたいな坊主頭の怪しい輩に話し掛けるのかな? 俺が外国に行っても、絶対俺みたいなのには話し掛けないけどなあ』 『それにしても、あれがアラ還じゃなくて30歳くらいの外国人女性だったらもっと良かったんだけどね』

『何言ってんのよ。 そんな若い人は、あんたに話し掛けるわけないじゃない』と笑いながら妻が言う。
俺も苦笑いしながら、『そりゃそうだ。 島に行っても俺が話し掛けられるのはおばあちゃん、おじいさんばかりだもんなあ』 でもそれが楽しいのである。

しまなみでも、銀座でも、そして ”韓国” でも、旅の楽しさは『あるくみるきく』

***

2013年2月9日(土) 出張から戻った翌日、朝6時に起きて出発の準備。 『じゃあ、行ってくる。 今日は大三島で漕ぐつもり。 明日は午前中には戻ると思うよ』 『はい、気をつけて』

忠海からフェリーに乗り、大三島の盛港へ。

大三島では台海水浴場から出艇する予定。

春一番のような南風が強く吹き暖かかった木曜日と、打って変わって北風が吹いて冷え込んだ金曜日からまたまた一転し、風も弱く穏やかな冬の晴れ間で最高のツーリング日和である。


カヤックを降ろし、あったか下着の上に直接ドライスーツを着て、出艇準備は完了である。 今日の出艇時の気温は5℃

『ようし、久し振りの大横島を、のんびりまったり楽しむとするか』


ほぼ潮止まりの時刻。 気持ちのよい瀬戸内海を、快適に漕ぎ進む。

今日は、大横島を一周するつもり。

まずは南端に向けて漕ぎ進み、

そこからバウを北に向ける。

横島と大横島との間の水路を抜けて、

いつものお気に入りの浜に上陸した。


***

お昼前。 今日のランチは高級カップラーメン。

ストームクッカーを取り出し、お湯を沸かす。


大きめの角材の流木を拾ってベンチにし、穏やかな冬の瀬戸内海の”芸予諸島”らしい絶景を眺めながら、おいしいラーメンで体を暖める。

こんな美しい海辺の景色を眺めながら独り静かに過ごす一時は、私にとって本当に宝物の様な貴重な時間。


食後は、ポットに詰めてきた温かい紅茶。 『あー、ホッとする』

『さて、そろそろ戻るとするか』

大横島から台海水浴場まで、気持ち良いパドリング。


***

カヤックをカートップし、道具とカヤックを潮抜きしていると、船で魚釣りに行かれた方が戻って来られた。
『こんにちは』 『おお、こんにちは』 『どうです、釣れましたか?』 すると船からバケツを持って来られ、中を見せながら『いやあ、今は寒いけん食いが悪い。 多いときなら、このバケツに一杯釣れるんじゃが』

拝見すると、カワハギが7-8匹。 『お、ハゲですね。 大きいのもおるし、これくらいありゃあ、晩のつまみには充分じゃないですか。 今は肝はどうなんです?』
『今は結構肝は入っとるよ』 『ええですねえ』

『今日は大横島まで行って、昼ご飯を食べて戻ってきたんです』 『ほうね。 こりゃあ早いんじゃろう』 『だいたい、時速6-7kmくらいです』 『ほう、やっぱり早いね。 動力船のスローくらいじゃ』

『じゃあ、帰るわい』 『はい、ありがとうございました』

***

今日の宿泊は、いつもお世話になっている生名島のキャンプ場。

夕方3時過ぎにキャンプ場に到着し、手続きを済ませ、管理人さんとしばし四方山話。 『今日は、大三島で漕いできたんです。 今から生名を自転車で一周して、それから風呂に入りに行きますよ』

着替えると、MTBをクルマから下し、島一周へ出発。

時計回りで、夕方の生名島を一周。

少し風が出てきたが、眺めも良く、快適なペダリング。





『ああ、ええ脚の運動になった』

昼間はカヤックで楽しみ、夕方は自転車でお散歩。 瀬戸内らしい絶景のロケーションで楽しむ『カヤック&バイク』は、最高に気持ち良い。

その後、フェスパでお風呂に入り、キャンプ場に戻るとバカラのグラスでエビスビールをグビリ。
独り静かに、ビールを楽しむ至福の一時。

***

2013年2月10日(日) 翌朝、朝8時前にキャンプ場を出発。

『お世話になりました。 また遊びに来ます!』

生名島を8時に出て、しまなみ海道と山陽自動車道を走ると10時前には家に到着。 僅か2時間である!
いつもは山陽自動車道は使わないのだが、こんなに早く戻れるとは驚き。 しまなみ海道も近いもんだ。

『ただいまー。 今戻ったよ。 どう、これからバイクで蒲刈にランチに行かないか? 前から気になっている店があるんだよ』
『私、バイクは大丈夫かねえ?』 『大丈夫! 任せとけ!』

結婚前には一度、当時持っていた250ccのバイクでタンデムツーリングをしたことがあるのだが、このYB125Pにしてからは初めての、そしてほぼ25年振り(すなわち四半世紀振り!)となる妻とのタンデムバイクツーリングである。 楽しみだ!

原付二種は50円也の安芸灘大橋を渡り、目的の『花美月』さんに到着。


『ここ、前から気になっていた店なんだ』


そのランチは、

と、

いつものように妻と分け合いながら、違うメニューを楽しむ。

それにしても、この店のカウンターからの景色はなかなか良い。

この景色も、この店のランチの一品のようなものである。


今回は、アフターケーキセットでお願いしたので、食後のコーヒーとデザート付きである。

『ここ、好いね。 お気に入りになったよ』

『ごちそうさまでした。 ランチもケーキも美味しかったです』 『ありがとうございます。 バイク、気をつけて』


***

『じゃあ、連れて行って見せたい所があるんだ。 行ってみようか』 しばしバイクで狭い山道を走る。
バイクを停め、エンジンを切り、『あそこの細い道を下るんだ』

『あー、きれいねえ』 『だろう。 前にアテンザで来て、気に入ったんだ。 それで、バイクを買ったらお前を連れてきてやろうと思っていたんだよ』





『いやあ、ここに来て良かったなあ』

木曜金曜の東京&横浜出張での外国人旅行客との偶然の出会い、土曜日の絶景大横島シーカヤックツーリング、生名島一周サイクリング、そして今日の妻とのYB125SPタンデムツーリング。

なんだかとても充実して楽しい週末だったなあ。 2012年は辛く苦しい一年だったが、2013年は良い年になりそうな予感。
ほんと、人生ってなんて楽しいんだろう、最高!

さてさて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: これもカヤック&バイク? 情島ツーリング&YB125SPで御手洗ツーリング

2013年02月03日 | 旅するシーカヤック
2013年2月3日(日) 今日は、天気予報通り晴れて風も弱いようだ。 朝食を食べると、『じゃあ今日は近場でちょろっと漕いでくるよ』

7時半に家を出て、昨日のうちにシーカヤックをカートップしておいたワゴンで近くの浜へ向かう。

8時には出艇する浜に着き、シーカヤックを降ろし、温かいアンダーウエアの上に直接コーカタットのゴアテックス製ドライスーツを着込むと準備完了。

8時15分頃には海に出た。 いやあ、海から近い所に住んでいるってのはいいなあ。

今日は、二つのアイテムをお散歩ツーリングでテスト予定。

一つ目は、『ミトン』
寒い季節、いつもはグローブで漕いでいるのだが、前に使っていたソニーの防水デジカメが壊れ、昨年末に買った防水コンデジがなかなかのお気に入りとなり、様々に設定を変えながら撮影するのでグローブでは操作性が悪い。
そこで、何年も前に買って使わないまま仕舞っておいたミトンを思い出したのだ。 『そうだ、あれを使ってみるか』

もう一つは、そのデジカメ用に購入した『偏光フィルター』

さて、どんな仕上がりになるのだろうか。 楽しみだ。


***

漕ぎ出してから15分ほどで情島へ。

今日は、久し振りに穏やかな芸予諸島の冬の海。 絶好のツーリング日和である。

ポットを取り出し、熱い紅茶で一休み。


島の裏側に回り込むと、干潮で岩場が露出している。

『おお、これはこれは、岩牡蠣じゃないか!』

ナイフを取り出し、岩牡蠣を剥がす。

付いた殻クズを海水で洗い、パクリ。 『おお、美味い。 これぞ海のミルク、潮の香り。 ビールが欲しくなるなあ』

***

情島をクロックワイズで気持ち良く漕ぎ進む。

自転車でもバイクでも、そしてオープンカーでも味わえない、シーカヤックツーリングならではの雰囲気と空気感、そして芸予諸島時間をたっぷりと堪能。

浅瀬では海藻が海面まで伸びて、春が近付いていることを知らせてくれる。

情島の南端に差し掛かると、小情島が見えてくる。

ようし、あそこまで寄り道して、戻るとするか。


年がら年中芸予諸島を中心にシーカヤックを楽しんでいるのだが、先週末はさすがの激寒に漕ぎ出すことができず、漕ぐ筋肉が眠っていた。 それがここにきてようやく目覚めたようだ。
『ようし、ここからは真面目に漕いでみるか!』

小情島から大浦崎の浜まで、8割の力で休憩無しで連続漕ぎ。 『おお、これやこれ。 体が喜んどるわ!』


浜に到着し、カヤックをカートップして潮抜きし、ドライスーツを脱いでジャージを羽織り、家に戻る。


それにしても、家からわずか30分でお気に入りの出艇場所に来ることができるなんて、なんて恵まれているんだろう。
これを、家からクルマで1時間圏まで拡げると、竹原や倉橋島、能美島、江田島、宮島なども視野に入る。 更に下道利用で3時間圏内でみると、東はしまなみ海道、西は周防大島、北は島根半島までがエリアとなるのだ。

シーカヤッカーとして広島県の呉市に住んでいることが、いかに幸せなことか!

***

家に戻ると、お昼ご飯。 その後は、今朝調子が悪くなって壊れた電子レンジを買い替えるため妻と電気屋さんに行き、購入して家に戻って設置。
『じゃあ、今度はバイクで出掛けてくるよ』

向かうは、『とびしま海道』

安芸灘大橋は、原付二種なら50円である!

クルマが少なく快適なとびしま海道を淡々と駆け抜ける。 気持ち良い!

今日の目的地は、御手洗。

途中、403km走行したタイミングで燃料切れとなり、リザーブタンクに切り替えた。

しばし町並みを散策し、潮待ち館で蜜柑を購入して家に戻る。
『これ、甘いんですか?』 『ええ、その品種は甘みと酸味が両方楽しめるんですよ。 一袋200円だけど、最後だから3袋で500円でええよ』
『じゃあ、3袋もらいます』 『ありがとう。 じゃあ、このレモンもサービスしとくけん』 『はい、ありがとう』

リアボックスには、お土産の蜜柑もたっぷりと収納できる。


家に戻る途中、ガソリンスタンドに立ち寄って給油。 もちろん、正確を期してセンタースタンドを立てての給油である。

結果は、
走行距離445kmで、給油量は8.3L。 YB125SPの燃費は、なんと53.6km/L。 125ccとは言え、驚異の燃費。 『こりゃええなあ』

***

管理職になってから、日々次から次へと難題が振りかかってくるのでなかなか有給休暇も取れないのだが、限られた土日の二日間をバイクとシーカヤック、そして地元で伝説の屋台での妻との楽しい一時、そしてなによりそれらをブログに綴ることで、二重三重にたっぷりと楽しむことができた。

『ああ、ほんまええ週末やったなあ!』 さあ、来週はどんな週末が待っているのだろうか? また明日から頑張るぞ!!!

### おまけ ###

最近お気に入りの曲: Two Shot

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPで尾道・朱華園ラーメンツーリング&呉の『みちくさ』

2013年02月02日 | 旅するシーカヤック
2013年2月2日(土) 少し風が強い予報の今日は、先週に引き続いて YB125SP でのツーリング。 この週末は、明日日曜日は穏やかな予報なので、今日は明日に備えて日帰りでのバイクツーリングである。

いつもより少し早めに目が覚めた。 PCを立ち上げて天気予報をチェックし、カーテンを開けて次第に明るくなって行く空を眺める。

気温は高めだが、なんだか雲が多くて霧模様。 考えていたルートを変更して、今日は尾道に行ってみるか。

***

家を出てから2時間ちょっとで尾道に到着。
雪がちらつき、風も強く、最高気温でも1℃~2℃程度だった極寒の先週末とは打って変わって、今日は気温も高く、バイクで走っていても全く寒さを感じない。

お目当ての『朱華園』開店まで少し時間があるので、駐輪場にバイクを停めてしばし町を散策。

11時少し前に朱華園に入り、『チャーシュー麺、一つ』

普段は普通の中華そばを頼むのだが、今日はなぜだかチャーシュー麺の気分であった。 『いただきます!』

私は竹原の『太華園』が好きなのだが、こちらも昔から何度も通った店であり、もちろんお気に入りのラーメン屋さんの一つ。
家族が一緒なら、『焼そば』も一緒に頼みたい所なのだが、今日はソロツーリングなので我慢ガマン。

***

『ごちそうさまでした』 あー、やっぱり美味しかったなあ。

今日の行列は少なめ。

食後は、商店街をしばし散策。

海沿いも、少し風はあるが空は晴れて気持ち良い。


たまにはレンズも換えて、違った雰囲気を楽しんでみる。

なるほど、これも良いんじゃない。


***

『ようし、じゃあいろいろと寄り道しながら帰るとするか』

尾道をYB125SPで出発し、まず立ち寄ったのは瀬戸田行きのフェリー乗り場。

ここは、蛸の町『三原』が近いだけあって、『たこ焼き』が名物なのだ。

売店で、『すみません。 たこ焼き4個入りお願いします』

焼きたて、ホクホクのたこ焼き。 大きなタコが入って、トロリと美味い。

おいしいたこ焼きを頬張りながら、スマホでメールと海の風、そして帰りの道の状況をチェック。

スマホは、ソフトバンクのエリアの狭さに堪忍袋の緒が切れて最近auに替え、3年ほど使っていた iphone-3GS から ようやく iphone5 に。
待ち受け画面は、先週末に訪れたしまなみ海道で撮影したYB125SP。

俺は、『とびしま海道』や『しまなみ海道』エリアを中心にシーカヤックや自転車などで遊んでいるので、ちょっと島の集落を離れるとつながらなくなるソフトバンクは全く使い物にならなかった。
シーカヤックを漕ぎながら、あるいはテントで、天気や風の予報を確認したいのに『圏外』『圏外』『圏外』
ほんと、ストレスフル。

そのため何かあったときの連絡用には頼りにならず、(カメラ付きケータイを仕事場に持ち込めないという事情ももちろんあるのだが、)仕方なく非常連絡用のNTT-Docomoのケータイとの2台持ちを余儀なくされ、ホトホト嫌気がさしていたのである。
あー、キャリアを変えて、ほんとすっきりしたなあ。 そして、iphone5はやっぱ好いね!

***

次に立ち寄ったのは、忠海にあるジャムで有名な『オヲハタ』

以前から、妻と一緒に行ってみたいと思っていたのだが、少し幹線道路から離れているので来ることがなかったのである。 小回りが利くバイクは、気軽にちょっと寄り道してみようという気になるので、フットワークがよりいっそう軽くなる。

様々なジャムを見学し、お土産用のジャムも2個ほど購入。 明日の朝食はパンにしよう! 楽しみだ。

その後も、竹原で『酒クリーム(シュクリーム)』を家族へのお土産として購入し、

安芸津では『赤ジャガコロッケ』を、おやつとして頬張る。

『これこれ、ホクホクして美味いんだよなあ』


***

『ただいまー。 今戻ったよ。 今日は暑いくらいで、最高のツーリング日和やった』
お土産を渡し、ちょうど部屋に居た長男に、『YB125SP、乗ってみるか? Ninja250Rに比べたら、驚くほどパワーはないけどな』

と言う訳で、ほんのちょっとだが、先日大型二輪の免許も取った長男に試乗させてみた。

『どや?』 『うん、やっぱりパワーはないね』 『うん、でも俺にはこれで充分。 ほんま、125ccを買うて良かったわ』







今はまだ慣らし運転中のため、5,000rpm程度までで抑えているので限られた印象ではあるが、やはり125cc、息子のNinja250Rに比べると全くパワー感はない。

が、一般道を50-60km/h程度で巡航するには充分であり、かつバランサー効果なのか、単気筒にも関わらず振動は少なく、遮音性の高いヘルメットと相まってとてもジェントルな走り感。
アップライトで自然な乗車ポジションと広めのシートは、日帰りツーリングでもNinjaのようにお尻が痛くならず、快適そのもの。

ブレーキとサスペンションは確かにプアで、停まる寸前にフロントがグイッと沈み込み多少ギクシャクはするが、まあ格安な125ccバイクなのでご愛嬌。
先週末と今日で合わせて370kmほど走り、燃料計は既にゼロを指しているが、まだリザーブタンクに切り替えることなく走れているので、燃費は良さげな雰囲気だ。

確かにプラスチッキーで高級感はなく、ヘルメットホルダーさえ装備されていないのだが、最近の逆輸入格安バイクには共通した要素。
ネットで書かれている様な、1速のギア比の不満も特に感じない。 1.6L-5MTのNBロードスターでも、1速はかなりローギアードに感じるが、シーンに応じてシフトアップのタイミングを変えれば良いだけなので、YB125SPもそれと同じである。
あと、まだエンジンが暖まっていないときのアイドリングは確かに弱々しく、暖機中早めにチョークを戻すとエンストしてしまうこともあるが、これは充分に暖機してやれば済むはなしである。

基本的に、このままノーマルで乗り続けるつもり。 ノーマルというのは、もちろんコストという制約はあるものの、その中で性能&商品性/耐久信頼性/安全性のベストバランスをメーカーが突き詰めて来たものである(はず)。
先ほど書いたように、1速のスプロケも不満なし。
バッテリに負担をかけるグリップヒーターなんて要らない。 少しかっちょ悪いが、冬だけハンドルカバーを付ければ良いこと。 このハンドルカバーはシーカヤックの冬装備でいう、ポギーである。

このYB125SPの魅力は、なんといってもそのスタイルとジェントルな乗り味。
最初は定番であるGN125Hにしようかと思っていたのだが、このスタイルとホワイトカラーの組み合わせに一目惚れし、予算的には2万円ほど上がってしまったのだが、YB125SPを選択して、ほんとうに良かったと思っている。



これからどんなバイクライフの想い出が増えて行くのだろうか。 楽しみだ!

***

夕方。 今日は、英会話学校にNInja250Rで行くという息子を見送ると、『どう、”みちくさ”行かんか?』
『今から?』 『そうじゃのう、わしはシーカヤックを今から積むけん、それが終わったら出ようか。 ”豆腐”でビールを一杯飲って、ラーメン喰って帰ろうや』 『わかった』

ウオーキングがてら、家から歩いて『みちくさ』へ

ここは、地元にある伝説の屋台。

先日も妻と訪れたのだが、『豆腐』と『ラーメン』の美味さに惚れ直し、今日も訪れることにしたのである。

ネット情報によると、ここの屋台は約50年の歴史があるという。 実は私も、長男がまだ幼稚園の頃に彼と二人で来たことがある。

その時、小さかった息子とカウンターに座り、おれはビールを飲んで彼は焼き鳥やラーメンを食べていたら、隣に座っていたおじさんが、幼稚園児だった息子に話し掛けた。
『なあ、将来おおきくなったら、何になりたい?』 すると息子は『サカナ』 おっちゃんは、『??? ・・・』
そこで俺は吹き出しながら、『さっき彼は、”魚” になりたいって言ったんです』 おっちゃんは、もうこちらを見ることなく、何も言わずに再び一人で飲み始めた。

あれから約20年。 この屋台は営業を続けており、私は今年で50歳(イヤハヤ!)、そして長男は残念ながら『魚』になることなく、技術系のサラリーマンになった。
この屋台での会話は、今でも我が家の楽しい想い出話の一つである。

美味そうなおでん。

そして、名物の『豆腐』 おでんの出汁が滲みていて、たっぷりのおろし生姜と刻みネギが合うのだなあ。

『ビール、お願いします』 トクトクトクトク。 『じゃあ、乾杯』


今日は時間も早いので、妻と二人で貸し切り状態。 『いやあ、ほんまにええ雰囲気や。 たまらんのう』

『すみません。 お酒、お願いします』 『燗する?』 『はい。 それと、大根ください』

この大根が、またまた絶品なのだ。


そして、〆はラーメン。
ネット情報に依ると、88歳だという女将さんが作ってくださる名物の中華そばを妻が注文し、昼に朱華園のラーメンを食べた私は少しお裾分けをいただいた。

『ごちそうさまでした』 あー、美味かったあ!

小春日和の週末の一日。 125ccのMyバイクでツーリングを楽しんで朱華園のラーメンを食べ、夕方には妻とビールを飲み、おでんを食べ、『みちくさ』のラーメンも堪能することができた。

いやあ、ほんまに充実したええ一日やった。 さて、明日は好い天気になるのかな?

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