あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室_2015年〆の島渡りツーリング、坂田明&スガダイロー

2015年09月29日 | 旅するシーカヤック
2015年9月26日(土) 今日は、夏のシーカヤック教室の恒例となった、島渡りツーリングの日。

地元の島で毎年夏にボランティアで実施させていただいているシーカヤック教室も、今年で8年目となった。
まだ架橋されていなかった最初の頃は、カヤックを積んだクルマをフェリーに載せて渡らなければ行けなかったため、費用の事もあって夏に数回程度体験試乗していただくような形でスタートした。
その後、橋が架かって便利になって開催頻度を高め、ここ数年は職員さんの提案で、決まった子供達が参加するシーカヤック部という形式を取っていただけるようになって進化した。
そして夏の練習が終わった9月には、近くにある島に渡ってカレーを作って食べたり、海で泳いで遊んだり、釣りをしたり、部活動の打ち上げをみんなで楽しんでいる。

今日は楽しみにしているその島渡りの日。 天気が良いと好いなあ。

***

9時集合に合わせ、島へと向かう。 空は曇り、少し風があるようだ。

毎年、ボートでサポートしていただける寮長さんに、『風があるんで、下見に行きましょう』とお願いする。

ボートで港を出てみると、少しザワついてはいるが、これなら問題なく漕げそうである。

出発地点に戻り、『下見をしてきたけど、これなら行けそうなので、やりましょう!』
集合して挨拶し、準備運動。 それが終わると船割りを決めて出発。
今日は、子供が4人、寮長さんと職員さんで3人、毎年サポートしていただけるYさんと俺の、計9人である。

Yさんに先頭を行っていただき、俺は全体の状態をチェックすべく、”しんがり”を務める。

***

今日は大潮の逆潮になるのだが、まだそれほど流れを感じない。

港を出た所で、シングル艇を漕ぐ女の子が、『あー、今日は波があるね。 ヤバーい』
俺は、『こんなのは、赤ちゃんみたいな波だよ。 ぜんぜん大丈夫、大丈夫!』
『えー、これで波の赤ちゃんなのー』 『そうそう、ちゃんと漕げてるよ。 スゴいなあ』


***

参加している子供達は、もう2-3年漕いでいる子ばかりなのでパドリングもしっかりしたもの。
今日も、スイスイと良いペースで進んで行く。

『みんな早いなあ。 その漕ぎ方見てると、もう完璧なシーカヤッカーだねえ』

子供達の成長がこんな形で見えるというのは、本当に嬉しい事である。

空は次第に晴れ間が覗くようになり、とても気持ちのよいパドリング。

少し寄り道を楽しみ、目指す湾へと向かう。

しばらく漕ぐと、今日の目的地。

先回りして、みんなの到着を待ち、上陸する順番に写真を撮影。
この湾は眺めが良く、晴れていれば海もきれいで、子供達にも人気のスポット。

シーカヤックを引き揚げると、お待ちかねの遊びの時間である。


***

釣りを楽しむ人、浜辺を走り回る子供。 俺は、職員さんと一緒にカレー作り。

この島渡りツーリングではカレーが定番なのだが、二年前はご飯がベチャベチャで『おかゆカレー』
昨年はご飯はちゃんと炊けたのだが、カレーの水が多くて『スープカレー』
そんなこんなで、『今年こそは上手く作ろうぜ!』という訳で、俺も参加する事にしてカレーを担当。

タマネギを炒め、肉を炒め、人参とジャガイモも炒める。
水を入れ、灰汁を取りながら煮込み、いよいよカレーのルーを投入。

子供達が寄って来て、カレーを見ると『うーん、美味しそう』 『腹へってきた』

ご飯担当の職員さんが、『これ、どうですかね?』 『うん。 もう少ししてお焦げっぽい匂いがしてきたら、火を切っていいんじゃない』

しばらく蒸して、いよいよ鍋の蓋を開ける。 見た目は良さそうである。
しゃもじで少し掬ってみんなで試食 『おー、今年は完璧じゃあ』

今年は、ご飯もカレーも良いのができた。 嬉しいなあ。

みんなにカレーをよそい、チーズを載せて食べる。 『いただきます』

秋の快晴の休日。 カヌーを漕いで渡ってきた島でカレーを作り、海を眺めながら、おしゃべりを楽しみながら、上手くできたカレーをいただく。
『うん、美味しいね』

***

食後はまたまた遊びの時間。
子供達は海へ。 『ドボーン』

俺も海へ。 『ドボーン』
PFDを付け、パドルフロートを枕にプカプカ、ぷかり。 『あー、気持ちええなあ』

***

海から上がり、子供達はデザートを食べ、しばしのんびり。
『じゃあ、そろそろ帰ろうか』

荷物を片付け、シーカヤックの船割りを変えて出発。

帰りは行きよりも穏やかで、気持ちのよいツーリング。

島の岬を越えると、ゴールへ向けて最後の一踏ん張り。

帰りもしんがりを務め、遅れる子や、離れそうになる子をケア。
声を掛けたり、近くに寄って励ましたり、職員さんにサポートを頼んだり。

みんな頑張って漕ぎ、無事に戻って来た!

事故もなく、最高の快晴の中、今年もシーカヤック教室の〆となる島渡りを楽しむ事ができた。
『本当にみんな成長したなあ。 うれしいよ』

ことしで8年目を迎えた、夏のシーカヤック教室。
ささやかな事ではあるが、『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』の一環として、夏のシーカヤック教室と〆の島渡りが、ここに定着していけば嬉しいと思っている。

***

道具を水洗いして片付け、シャワーを浴びると施設を辞す。
今日は、このままその先の島へ。

MSRのメッシュテントを張り、マクラーレンのガタバウトチェアとコールマンのスチールベルトをセットする。
今日は、ここでソロキャンプ。
マクラーレンのガタバウトチェアとコールマンのスチールベルトは、もう20年以上使っているお気に入りのキャンプ道具である。
目の前には、夕暮れ時の瀬戸内海。


***

ガタバウトチェアに座り、まずはエビスビールで一人乾杯。
缶のプルタブを『プシュ』 キャンプ用に買ったバカラのグラスに『トクトクトクトク』 すると泡が『シュワワワワワワー』

無事に終えた島渡りツーリングの打ち上げである。 『いただきます』
大好物のエビスビールを『グビ、グビ、グビリ』 『プハーッ』 うん美味い!

***

沈みゆく夕日を眺めながら、ご飯の準備。

今日のメインは、タイカレー。

カレーを食べ、ビールを飲む。 ソーキを食べ、ビールを飲む。

食後は、長男にもらった日本酒をグビリ。

『あー、最高の休日やのう』 人生、これ以上何が要る?

***

日曜日は、家に戻るとmacbookで写真を整理し、カメラ屋さんへ。

島渡りツーリングに参加してくれた子供達に、ミニアルバムを作成。
これは、初めて島渡りをした時から続けている。 少しでも夏の想い出になればと、ささやかではあるが俺からのプレゼント。

***

夜は、呉市民ホールへ。 今日は、『藤井清水音楽祭 Vol.14』
普段ならこのような音楽イベントには感心がないのだが、今回のゲストはなんと呉の長浜出身である坂田明と、『題名のない音楽会』で見てファンになった狂気の天才ジャズピアニスト・スガダイローなのだ。
これは、行かねばなるまいという事で、前から妻と俺の分のチケットを入手していたのである。

長らく待ち、ようやくゲスト出演。
ピアノがスガダイロー、ヴォーカルは前田祐希、そしてサックスは坂田明。

坂田明さんの、広島弁によるゆるいトークでスタート。
①紡歌、②おかよ、③雁が啼きます、④河原柳、⑤佐渡が島。
②の『おかよ』は、まるでフリージャズセッション。 そして⑤の、坂田明さんも好きだと言う『佐渡が島』も素晴らしかった。

鳴り止まない拍手で、アンコール。 これがなんと、『音戸の舟歌』
この民謡を、坂田明が歌うのである。 初めて聴く坂田明の歌。
そしてその声がなんとも渋く、そしてサックスが心を震わせ、スガダイローのピアノが脳を痺れさせる。
これぞまさに至福の一時!

演奏中もハイライトシーンで拍手が何度も沸き起こり、演奏後も拍手が鳴り止まない。
本当に良い音楽を楽しませていただくことができた。

月見の夜の、最高の贈り物。

***

夏のシーカヤック教室の〆となる島渡りを楽しみ、一人で打ち上げキャンプでのんびりまったり、そして坂田明とスガダイローのセッションを堪能した、最高の週末。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターで中年夫婦日帰りドライブ_安佐動物園

2015年09月20日 | 旅するシーカヤック
長かったクールビズのシーズンも終わりが見え、スーツの時期が近づいて来た事もあり、昨日は広島市内に出てスーツをオーダーしてきた。
パッと目に入って気に入ったきれいな生地をみつけ、裏地やボタン、そしてボタンホール/フラワーの縁取りなどを同じ系統の色でカスタマイズして注文。
受け取りは約1ヶ月後になるが、今回は本当に楽しみだ。

2015年9月20日(日) 今日は、ロードスターでオープンドライブ。

目的地は、安佐動物園。
子供達が小さかった頃は、時折訪れて楽しんだ想い出の場所の一つである。
シルバーウイークということで人が多いだろうと予測して、今日は開園前に到着した。

それでも、既に結構な人が来ている。
グルリと見回しても、子供連れの夫婦/家族か、孫を連れたじいさんばあさんがほとんどで、俺達のような中年夫婦二人連れの姿は見られない。
開園までベンチに座り、しばし園内の案内地図を眺める。

最後に来たのがいつだったのか覚えていないが、かなり前の事になるだろう。

***

9時開園。
そこそこの行列が捌けるのをしばし待ち、俺達も入園。
まずは、定番の猿山である。

久し振りの動物園。

猿達がケンカをしたり、追いかけっこをしたりする様子をしばし眺める。
大きな猿と小さな猿が取っ組み合いをしていたのだが、途中から小さな猿が大きな猿を追い回す展開に。
結構大きさには差があるのだが、大きいから強いとは限らないのだなあ、と感心。

***


猿山の次はフラミンゴ。

器用なバランスを取りながら、片足立ちしているフラミンゴ。

ここからは下り坂。

今日は快晴できれいな青空が広がり、空気も爽やかで心地よい動物園散策である。

キリンとダチョウ。

ゾウ。

再び、キリンとダチョウ。

サイ。

このサイは、なぜか同じ所を一人静かにグルグルと、時計回りに走り回っていた。
『うん、お前もいろいろと考える事があるのだろうなあ。 ご苦労さん』

***

かわいくて、子供達にも大人気のミーアキャット。

これまた人気のチンパンジー。

柵の中で動物達とふれあえるコーナーに行ってみると、

ブタが人気を気にする事なく、朝からゴロリと横になって爆睡中。

***


カメレオン。

霊長目の進化。


***

そして今日の本命。

と言っても、この動物園の中では一番高くて辺鄙な場所にあるため、訪れる人も少ないのだが、大昔に訪れてこの動物を知って以来、俺やうちの家族にとって安佐動物園といえば、この『シフゾウ(四不像)』

中国で発見され、その姿(像)は、『蹄は牛、角は鹿、頭は馬で、体はロバに似ていながらも、そのいずれでもあらず(不)』ということから名付けられたとの事。

発見された中国では、一旦絶滅したのだが、欧州に運ばれて買われていたシフゾウを繁殖させて今に至るのだとか。

『知る人ぞ知る、安佐動物園の隠れた名物 シフゾウ』

これからも長生きして欲しいものである。

***

園内には彼岸花も咲いており、秋が訪れた事を感じさせる。

11時になると、少し早いがお昼ご飯にすることに。 昔、子供達と来たときには、ここでいつもカレーとラーメンを注文していた事を、懐かしく思い出す。
今日は、昔はなかったメニューに決定。

『ライオンカレー』と『ハヤシの中のキリン』

こちらが、ライオンカレー。

ライオンの耳は、アンパンマンポテト、目は干しブドウ、鼻はハート形に切った海苔である。
たてがみの唐揚げが、意外とカレーに合う。

そしてこちらが、ハヤシの中のキリン。

子供連れでもない中年夫婦が、こんなメニューを注文して、懐かしい先割れスプーンでいただいた。
周りを見回しても、大人達でこれを食べている人は見当たらない。
『まあせっかく動物園に来たんだから、これを食べなきゃ。 これも良い想い出になるね』

『ごちそうさまでした』
 
食堂を出ると、ライオンを見学。

***

快晴の快適な秋の休日を、懐かしい動物園での散策でたっぷりと堪能する事ができた。
『次に来るのはいつになるのかねえ?』

さあ、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 広島交響楽団・第352回プレミアム定期演奏会_諏訪内晶子

2015年09月16日 | 旅するシーカヤック
2015年9月15日(火) 少し早めに会社を出ると、広島文化学園HBGホールへ。
今日はHBGホールで妻と待ち合わせ、広島交響楽団・第352回プレミアム定期演奏会を楽しませていただく予定。

誰に話しても信じてもらえないし、『えー、似合わん!』と笑い飛ばされるのが落ちなのだが、クラシック音楽を聴くのが俺の趣味の一つ。
作曲家としてはチャイコフスキーが、楽器ではバイオリンが好きで、ここ数年は年に何度か地元の広島交響楽団の演奏会を聴きに行っているのである。

***

クラシック音楽だけでなく、絵画では印象派(特にバルビゾン派)が好みだし、宝塚歌劇も何度か観劇に行っている。
機会があれば東京の寄席で落語を聞くのも楽しみだし、機会は少ないものの、歌舞伎を見るのも、もちろん大好きだ。

今日は、広島交響楽団・第352回プレミアム定期演奏会で、ヴァイオリンの諏訪内晶子さんが演奏されるということで、ずいぶん前から楽しみにしていたのである。

ネットで予約していたチケットを購入し、

開演までの時間を、様々なパンフレットや資料を見て楽しみながら待つ。


***

18時45分過ぎに開演。
今日のプログラムは、
①歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527~序曲(モーツアルト)
②ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219『トルコ風』 <諏訪内晶子>
③交響曲第7番イ長調Op.92(ベートーヴェン)

***

初めて聴いた諏訪内さんのヴァイオリンはとても素晴らしかった。 やはり、ヴァイオリンって、様々な表現ができるのだということを改めて実感した。
演奏後も拍手が鳴り止まず、アンコールも楽しませていただく事ができた。

そして、交響曲第7番イ長調Op.92。 演奏が始まると聴いた事がある有名な曲である事が分かった。
有名だが曲名を知らない音楽って、沢山あるのだなあ!

また、なにより秋山和慶氏の指揮が素晴らしい。
メリハリのある緩急と、年齢を感じさせる事のないダイナミックな指揮には、本当に見入ってしまう。
CDでクラシックを聴くのと全く違うのは、生のリアリティがあるということだけでなく、曲に合わせた演奏者や指揮者の動きが一体となって、視覚と聴覚、そして体感として伝わってくる醍醐味。

この曲のフィナーレは本当に素晴らしく、感動的であった。
演奏後も拍手が鳴り止む事がなく、素晴らしい一時を過ごさせていただく事ができた。
これぞ、至福の一時。

***

ゴーギャンに始まり、野村萬斎の狂言を観劇し、広島交響楽団と諏訪内晶子さんの演奏を堪能させていただいたこの秋。
本当に芸術の秋だなあ!
でも、この秋の本当の楽しみまだまだこれから。

いやあ、どんな世界が待っているのか、楽しみだ!

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瀬戸内シーカヤック日記: 奥ノ内湾お散歩ツーリング、野村萬斎が誘う狂言の世界、しまなみキャンプ旅

2015年09月13日 | 旅するシーカヤック
2015年9月11日(金) 今日は久し振りとなる有給休暇。 朝から天気は最高である。 さて、どこ行こう?
とはいえ、今日は夕方に用事があるため、残念ながらキャンプツーリングには出掛ける事ができない。

という訳で、家から一番近いと言ってもよい、お気に入りのツーリングエリアで漕ぎだす事にしようか。
家を出てから30分も掛からずに到着したのは、音戸の浜。

ここ大浦崎公園から出発し、情島や小情島、鈴鹿島などを巡るエリアは、シーカヤックを始めた頃、二十数年前から漕ぎ続けているお気に入りのエリア。

少し北東よりの風があるものの、秋らしい『芸予ブルー』に恵まれた絶好のお散歩日和である。

今日は、1-2時間ほど漕いでみるつもり。
小情島を越えると、少し開けた景色になる。

鈴鹿島あたりの箱庭的な雰囲気も、この辺りらしいお気に入りの眺め。

***
ここからは、奥ノ内湾に少し漕ぎ入ってみようか。

いつものようにフィヨルドっぽい湾内の散策を楽しみ、

小さな浜へ。

上陸してみると、イノシシの足跡が。。。

いまだに出没が続いているのだなあ。

しばし休憩し、出発地点に戻る。

秋になり、牡蠣養殖の準備も忙しそうだ。

牡蠣棚を越え、出発地点に漕ぎ戻る。
今日は、1時間半ほどのお散歩ツーリングであった。

***

夜は、呉市文化ホールへ。

今日は、『野村萬斎が誘う狂言の世界』

クラシック(特にチャイコフスキー)や、宝塚歌劇、歌舞伎、落語などには興味があるのだが、正直言って狂言にはあまり関心がなかったのだが、妻の知人が『用事ができて行けなくなったので』と譲っていただく事になったのである。

最初に、野村萬斎が今日の狂言、『蝸牛』と『六地蔵』についての解説を行った。
そして『蝸牛』、20分の休憩を挟んで『六地蔵』
小学生のとき、学校の体育館で狂言を鑑賞した記憶があるのだが、それ以来であった。

『うん、やはり食わず嫌いせずに狂言も見てみるものだなあ』

***

2015年9月12日(土) この土日は、久し振りに妻と二人で、しまなみ海道のお気に入りの島、生名島をベースに一泊二日のプチトリップ。

まずはキャンプ場へ。

少し雲はあるが、いつきても緑の美しいキャンプ場である。
今日は、船で岩城島に渡り、レンタサイクルでサイクリングの予定なのである。
生名島から高速船で岩城島に渡っても良いのだが、因島の土生港を出た高速船は、生名、弓削、佐島を経由して岩城島に行くのである。
生名大橋が掛かった今では、佐島から乗るのが岩城島に行く最短距離。

という訳で、今日は佐島港へ。

チケットは、片道220円也。

待合室には、町民向けのシーカヤック体験教室のチラシが張ってあった。
10時16分の高速船。

わずか数分で岩城港へ到着した。


***

ターミナルでレンタサイクルを借りる。

今日は、タンデム自転車ではなく、電動アシスト自転車を選択。 中年夫婦には、これが楽なんだなあ!
ターミナルを出発し、島を反時計回りで一周してみる。
造船所を見学し、

クルマが少ないアップダウンのある道を爽快に駆け抜ける。

初めて通る道も。

クレーンを間近に眺め、

いつもは海の上から見学する新造船を陸から眺める。

島の北部にある『おこぎ港』

ここまでくれば、ほぼ残り半分である。

岩城島にも、自転車での一周コースが設定されており、道路にペイントが。

のんびりと島時間を楽しむ中年夫婦。
学校では、町民運動会らしい準備がなされていた。


***

集落まで戻ると、11時半頃。 お昼ご飯にちょうど良い時間である。

もちろんランチは、『よし正』さんへ。
妻は、コストパフォーマンス抜群の『よし正定食』

俺は、趣向を変えて、レモンポークが使われているという『カツ丼』を注文。

『おー、このカツ。 肉の旨味が素晴らしいねえ』
いつものように、シェアしながらランチを楽しむ。
『ごちそうさまでした』

***

午後は、フェスパでゆっくりとお風呂を楽しみ、

夕方からは晩ご飯の準備。
今日は、キャンプ用のテーブルを貸していただき、焼き肉である。

豚肉は、岩城島で仕入れてきたレモンポークである。

まずは『プシュッ』 『トクトクトクトク』 『シュワワワワワワー』
『いただきます!』 『ゴク、ゴク、ゴクリッ』 『グビ、グビ、グビリ』
『うーん、良く冷えていて、最高に美味いなあ!』

やっぱ、キャンプ場で食べる焼き肉と冷えたビールは格別である。

***

2015年9月13日(日) 朝起きると、少し朝焼けっぽい雰囲気。

心地よい気温で、秋らしい、気持ちの良い朝である。


『ちょっと漕いでくるから待っといて。 すぐに戻ってくるから、それから朝ご飯にしよう』
6時半に、浜を出発。

秋らしい空を眺めながら、のんびりまったりパドリング。

平内島に渡り、

東岸を北上して行く。
亀島方面に向かい、

龍神様にお参りする。


***


鶴島をグルリと回り、

平内島の西岸を南下。

40分ほどの、朝のお散歩ツーリング。


***

9時頃、管理人さんに挨拶をして島を辞す。 『お世話になりました。 また遊びに来ます』
フェリーで因島へ。
今日は、少し寄り道してみよう。

テレビ塔がある公園にクルマで上る。
少しだけ、きついこう配の道を徒歩で頂上まで。

そこからは、しまなみ海道らしい絶景が!

生名島、鶴島、亀島、岩城島、生口島。

佐島、弓削島。
久し振りに来てみたが、やはりここからの眺めは最高である。


帰りは尾道にも立ち寄り、朱華園さんへ。

早めに来たので、今日は一番乗りである。

今日の行列は短めだが、10時半には列ができていた。

『お待たせしました。 中華そばです』

『いただきます』
久し振りに朱華園さんに来た妻も、おいしい中華そばを堪能した様子。
『ごちそうさまでした』

***

この週末は、久し振りの三連休。
音戸としまなみ海道でのツーリングを楽しみ、岩城島を自転車で一周し、狂言を鑑賞して、おいしい中華そばも堪能。
いやあ、ええ休日やったなあ。 さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 秋を感じたお散歩ツーリング、おでんの”かわすじ”&ゴーギャン展、ムギムギ

2015年09月06日 | 旅するシーカヤック
2015年9月5日(土) 朝起きて松江の天気をチェックすると、夜には雨が振り出し、日曜日も雨との予報。
久し振りに日本海へキャンプツーリングに行こうと思っていたのだが、残念ながら今週末は諦める事にしよう。

という訳で、今日は地元で日帰りツーリング。

お気に入りの浜から漕ぎだすことに。

今日は、目の前の島を一周してみようか。

***

反時計回り/カウンタークロックワイズで一周してみる。

まずは橋を越え、

多くのヨットが係留されているマリーナを越えて、

穏やかな瀬戸内海を、のんびりまったりパドリング。
今日はまだ短パン&Tシャツだが、気温もそれほど高くなく、空気は爽やかで、暑かった夏はどこへやら。
もう秋の気配である。

***

ちょっと牡蠣棚に近寄ってみると、

ホタテ貝の貝殻がたくさん吊り下げられている。

ここで採卵し、幼生を成長させているのだろうか。

グルリと回り込むと、昔は宿泊施設&海水浴場だった浜がある湾へ。

ここで、ちょっと一休み。

コーヒーを飲み、栗どら焼きを頬張る。 『うん、美味い』

再び漕ぎだし、

出発した浜へと戻って来た。

『ああ、ようやくツーリングを楽しめる良い季節が戻って来たなあ!』

帰りには、近くにある温泉で潮抜きし、家に戻って来た。

***

夕方には、妻と一緒にお出かけ。 『どう、久し振りにおでん屋さんに行ってみようか』
狭い路地に入ると、

おでんの”かわすじ”さん。


***

今日は一番乗りで、カウンターの端っこに陣取る。
『瓶ビールお願いします』 『グラスは?』 『2個で』

『かわとすじ、一本ずつください』

緩く溶かれたカラシに醤油をタラリと一垂らし。 そして一味をパラリ。

かつてあった、おでんの”あわもり”時代から引き継がれたおでん鍋。

歴史の詰まった鍋とおでんの出汁。

***


鶏つくね。

タマネギ。

ジャガイモとトウモロコシ。

妻は、泡盛のラムネ割り。 俺は泡盛の炭酸水割り。

そして、レタス。
このレタスは、おでんの出汁をサッと潜らせたもの。
これが、なんとも旨いのだ。

『ごちそうさまでした』
二人でたっぷり食べて飲んで、2,800円也。 『安いなあ』 満足、満足!

***

2015年9月6日(日) 今日は朝からロードスターで三次へ。

今日から、奥田元宋・白由女美術館で『ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち』が開催されるのである。
ポスト印象派を代表するとされるポール・ゴーギャン。
印象派、なかでもバルビゾン派シーカヤックブロガーを目指す俺としては、ぜひとも訪れなければなるまい。

***

まずは、常設展へ。

ここを訪れるのは2度目であるが、やはり奥田元宋の風景画は素晴らしい!

今日は残念ながら大雨だが、濡れて深い緑も良いものである。

しばし、憩いの一時。

続いて、ゴーギャン展へ。

3つの会場に分かれて展示されていた。
期待よりゴーギャンの作品が少なかったのは残念だが、それでも様々な風景画に触れる事ができた。

***

昼前には、お気に入りのパン屋さんである、三次のムギムギさんへ。

今日はランチを楽しむつもり。

二人なので、シェアして楽しむ事ができるのが嬉しいな。
俺は『ジューシーチキンカツセット』、妻は『クロックマダムスペシャル』を注文。

まずは、サラダとヨーグルト。

続いて、ジューシーチキンカツセット。

『おー、これは美味そうやなあ。 野菜もタップリや』
そして、クロックマダムスペシャル。

『へえ、これも旨そうやねえ』
ジューシーチキンカツセットには、パンの盛り合わせも付いてきて、中年夫婦にはタップリ過ぎるボリュームである。

『ああ、このチキンは柔らかくて美味しいなあ』
『このパンも美味しいよ』

おいしい食事の後は、コーヒーと、試食用だとサービスで供されたクリームがサンドされたパン。
『ごちそうさまでした』

***

『いやあ、今日のランチは最高に良かったねえ』
残念ながら雨の予報でキャンプツーリングへは行く事ができなかったが、日帰りツーリングを楽しみ、おでんの”かわすじ”を訪問し、ゴーギャンに触れ、美味しいムギムギのランチを堪能して、この週末も充実した休みであった。

さて、来週はどこ行こう?

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