あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: シーカヤックが結ぶ縁_心に残る海の日

2008年07月21日 | 旅するシーカヤック
何度も訪れるうちに知り合いができ、その方を通じて、瀬戸内のある施設で、休日の子供たちのクラブ活動としてカヤックに取り組もうとされている事を知った。

私にできる事があれば、お手伝いさせていただけるとうれしいのだが。
その方を通じて施設の方に話をしていただき、その後直接電話をしてみると、手伝いをさせていただく事を快く承諾していただけた。 ありがたいことである。
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電話で伺ってみると、クローズされた安全なエリアでこじんまりとやっておられるとの事。 『では、7月21日、海の日はいかがですか?』 『ええ、ではその日に伺います。 子供たちも乗れるカヤックも持って行きます。 こちらこそ、よろしくお願いします』
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朝、予定の時刻に施設に伺い、まずは挨拶。 その後、クラブ活動の状況を伺い、今日の準備を開始。
今日は、子供たちと施設の先生方を合わせて十数名での体験試乗会。
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カヤックを浜に下ろし、パドルも準備。
まずは自己紹介をして、道具の説明から。 今日は、ワイドブレードのパドルから、アークティックウインド、そしてエルコヨーテのワークショップで制作したグリーンランドパドルも持参。
それぞれのパドルの特長を簡単に説明すると、見た事もないアークティックウインドやグリーンランドパドルに子供たちは興味津々の表情。
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漕いだ事がある子供も居るが、初めての子供や先生も居られるので漕ぎ方を説明し、ひっくり返っても慌てないよう沈脱のデモも行った。
さあ、じゃあみんな交代で乗ってみようか!

『先生。 私は沖に出て安全を確保しますので、順番に乗せてあげて下さい。 小さいお子さんは、タンデム艇の前に乗せて、後ろを高学年の子か、先生が漕ぐようにしていただいた方がいいと思います』
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子供たちはPFDを着け、お気に入りのパドルを手に、海に漕ぎ出す。 夏の青空の下、シーカヤック体験会のスタートだ。
不安そうな子供のところに寄って行き、声を掛ける。 『どう、大丈夫?』 『パドル、裏返しにしてごらん』
『そうそう、良いねえ。 上手いじゃん』 『もう少し広くパドルを持ってみて』
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私は一番沖に出て全体に目を配り、安全に注意しながらのシーカヤック体験会。 最初は怖いと言っていた子供たちも、あっという間にどんどん慣れ、スイスイと楽しそうに漕ぎ進んでいる。
島で知り合い、今回の件でもお世話になった方にも来ていただき、子供たちと一緒にカヌーを楽しんでいただいた。

夏らしい青空。 きれいな海。 あちらこちらから聞こえてくる楽しそうな歓声。 そして、子供たちの、そして先生たちの笑顔。
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昼前。 そろそろ時間である。 事故もなく無事終了。

道具を片付け、子供たちと一緒にお風呂で潮抜きをさせていただき、お昼ご飯をご一緒させていただいた。
お風呂では、一緒に漕いだ子供たちに話しかけられ、一緒に浴槽で遊び、お昼ご飯の席でも楽しい雰囲気。

みんなに喜んでもらえ、本当に来て良かった。
先生方には、片付けをしながら海の楽しさと、安全確保の大切さ。 そして装備や安全確保上の注意点などを、私のこれまでの経験からお話させていただいた。
うれしいことに、これからも時々、カヤックのクラブ活動をお手伝いさせていただけるようだ。
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瀬戸内カヤック横断隊のテーマの一つである、『瀬戸内海洋文化の復興、創造、そして継承』
そこにおいて、サラリーマンカヤッカーである私なりの役割が少し見えて来たような気がする。 今までで最高の、どんな旅よりも心に残る『海の日』となった。

お世話になった方々、施設の先生たち、そして一緒に楽しい時間を過ごした子供たちへ。 本当にありがとう、そして、ありがとうございました。 また一緒に漕ぎましょう!
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