あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 元乃隅稲成神社&俵山温泉・旅館たまや、初夏のホタル

2018年05月27日 | 旅するシーカヤック


2018年5月26日(土) この週末は、一泊二日で長門市へドライブ旅行。
久しぶりに、お気に入りの定宿の一つである、俵山温泉の旅館たまやさんに泊まりに行くのである。

今回は、仕事の疲れを癒す湯治の旅。
一泊二日ではあるが、シーカヤックも自転車も抜きで、温泉三昧にするつもり。

***

でもせっかくだから、宿のチェックイン時間前に、ちょっとだけ観光しようということになり、ずーっと前に訪れて以来ご無沙汰の、元乃隅稲成神社に行ってみることにした。
狭い山道をアテンザワゴンで走っていると、前には大きな観光バスも。
こんな離合ができないような狭い山道を、大きな観光バスが走るなんて信じられない。

実際、何箇所かではすれ違う車と離合できず、その調整で長く待たされる場面もあった。
ここの稲荷神社は、朱塗りの鳥居がズラリと並ぶ、写真映えする景色でかなり観光客が増えたとは聞いていたが、相当な状況になっているのではないかと感じさせるシーンであった。

***

なんやかんやあったが、無事に駐車場に到着して驚いた。
昔は、小さな駐車場があっただけであったが、自動ゲートが設置されたパーキングスペースが整備されており、観光バスも何台も並び、人が大勢訪れていた。
『うーん、これは。。。』

気を取り直して、少し散策。

人は多いが、歩けないほどではない。

今朝は曇りであったが、徐々に雲は晴れ、今は青い空と碧い海、深まった新緑、そして朱色の鳥居のコントラストが美しい。


***

お年寄りの方は、ゼイゼイ言いながら階段を登ってこられる。

人が途切れるのを待って、時折シャッターを押す。

鳥居の間から見える海は、透明度が高く最高の眺め。


***










『これは、もう当分来なくていいね』
人混みが嫌いな俺は、もう懲り懲りである。 来るなら早朝か夕方だなあ。

***

山道を走り、ちょうどチェックインタイムとなる14時に、たまや旅館さんに到着。

『今回もお世話になります。 よろしくお願いします』

今日の部屋は、この旅館の特別室。

ソロでは泊まれない、お気に入りの部屋なのだ。
元乃隅稲成に立ち寄ってきたこと、観光バスも走っており狭い山道で苦労したことや、昔に比べて駐車場が整備され、人が多くて驚いたことなどを話すと、
『ゴールデンウイークは、人が多すぎて、全く動けなくて大変だったそうですよ』とのこと。

***

お茶をいただくと、早速お風呂へ。

もう何度も通った、勝手知ったる俵山温泉。

好きな温泉、白猿の湯へ。

何度も入る予定なので、まずは30分程度で上がり、公開されているという『涼風荘』を見学させていただくことにした。


***

目の前にある、涼風荘。

中に入るのは、初めてである。

昔の写真や資料が展示してあり、なかなか興味深い。

風通しも良く、今日は涼しくて快適である。

こんなところで、景色を眺めながら飲むビールは最高だろうなあ。

昔のお風呂は、こんな感じだったそうな。

これこそ、芋の子を洗うような状態である。

***


宿に戻り、ビールをグビリ。

Kindleで三国志を読む。

***

しばし休憩すると、夕食前の風呂に入りがてら、町の散策へ。

目的地は、熊野山公園。

狭い山道を登っていくと、

ところどころにワラビが残っていた。

もうシーズンが終わったと思っていたが、結構な数があるので、久しぶりのワラビ採りを、妻と楽しむ。

新緑が深まり、いい雰囲気の散歩道。
山頂に着く頃には、夫婦でいただくには十分な量のワラビを手にすることができた。

山頂からの眺めも、清々しい。


***

山を下り、白猿の湯で今度は1時間程度ゆっくりと浸かって、宿に戻る。
18時からは夕食の時間。

ここの食事が、俺の大のお気に入り。
『いただきます』
そして、ビールで乾杯!

TVも点けず、会話を楽しみながら、ゆったりと夕食を楽しんだ。
『ごちそうさまでした』

***

休憩した後、再びお風呂へ。

宿の方に、『昨日、ホタルが出ていましたよ』との情報をいただいたので、少し寄り道をしてみた。

蛍橋の付近では、

数匹のホタルが川辺を飛び交っている。
『二人でホタルを見るなんて、久しぶりだねえ』

子供時代に戻ったようで、楽しいひと時であった。



***

白猿の湯。

帰り道は、旅館街の夜らしい良い雰囲気。


***

朝は、7時頃までゆっくりと寝て、俺だけ町の湯の朝風呂へ。
『あー、朝からのびのびできて、気分がいいなあ』

宿に戻ると、しばらくして朝食が運ばれてきた。

これまた、いつもながら充実した朝ごはん。
美味しいご飯と一緒に、たっぷりと堪能させていただいた。

***

『今回もお世話になりました。 また来ます』

風呂に入り、ビールを飲み、町を散策し、ワラビを採取。
風呂に入り、本を読み、美味しい食事をいただき、また風呂に入る。
ただただ、それの繰り返し。

『いやあ、今回も完全にリフレッシュできたなあ』 最高の週末であった。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 豊浜水産祭り新企画『家船でクルージング』を体験_家船はやはり家だったのだ!

2018年05月19日 | 旅するシーカヤック
2018年5月19日(土) いよいよその日がやってきた!
今日は、豊浜水産祭りが開催される日なのである。

以前このイベントを見つけた時は驚いた。
『おお、こんなチャンスがあるんだ』と、すぐに妻に頼んで往復はがきで参加申し込みをした。

そう、今回の水産祭りでは、豊浜大橋開通10周年を記念して、なんと豊島の貴重な海洋文化の一つである、『家船』での体験クルージングができるのである。
とはいえ、クルージングは3回のみであり、各回4名で計12名のみが体験できるのだそうだ。

1通で2名まで申し込みできるということなので、実質6組のみという狭き関門なのである。

***

そして待つこと数週間。
3通のはがきが返信されてきた。

一通づつ確認してみる。
『落選』、『落選』、そして『当選』!

『いやあ、なんとか当たって良かったなあ』

ここの家船文化は非常に奥深いものがあり、まだ架橋される前にフェリーで渡り、偶然出会った地元のおばあさんからお話を伺った事があった。
その時のブログは、『家船の島、豊島』

***

そしていよいよ今日がその日。
一週間前の天気予報は雨だったのだが、その後予報は変わり、晴れマークに。
『うん、やっぱり俺は引きが良いなあ』

イグニッションコイルとケーブルを交換し、イリジウムプラグに入れ替え、点火系をリフレッシュして絶好調のロードスターに乗り、

幌を下ろして家を出る。
今日は気温も低く、快適なオープンドライブ。

開始少し前に、水産祭りの会場に到着。

すでに、魚を買おうと意気込んでいる大勢の人が待っていた。
珍しかったのは、これ。

鯉のぼりならぬ、『太刀魚のぼり』
豊島らしくてイイじゃないか。

***

9時になると、開始が宣言され、多くのお客さんが生簀の魚を買い求める。

鯛にハマチに、

オコゼ。
このオコゼは、呉オコゼとして、ブランド化が進められているらしい。

もちろん、豊島といえば、太刀魚も。

立派で綺麗な、『瀬戸内の名刀』

***

俺たちは、体験クルージングのハズレはがきを持って、サザエのつぼ焼きコーナーへ。

このハズレはがき一枚で、つぼ焼きが2個いただけるのである。
焼きたて熱々のサザエ。
この身が大きくて、なんとも美味いのである。
汁まで啜って、大満足。

9時半からは、オコゼの味噌汁が無料で配られる。

俺たちも早速並んで、いただいた。

身がたっぷりと入っており、皮はプルプルで、出汁が深い。
『ごちそうさまでした』

***


家船クルージングまで、しばらく時間があるので、しばし散策。

胡神社にお参りし、

島ならではの狭い路地を歩き、

かつて一度だけ入った事がある、今は使われていない豊島温泉を見学し、

家の裏に、昔の櫂があるのを発見した。

***

そしていよいよ、体験乗船の時間。
これが、今日お世話になる家船である。

船長さんに挨拶し、乗船させていだだいた。

初めての家船体験。

***

この家船は、船首ではなく、船尾側に部屋が設えられている。

家船のキッチン、

トイレ、

そして、畳敷きの部屋も見学させていただけた。

梯子を降りると、そこには部屋が。

もちろん、金比羅様も祀られている。

畳に寝転がっても良いとのことだったので、しばし家船の部屋の雰囲気を味あわせて頂いた。
貴重な体験。

***

漁港を出ると、豊島をクロックワイズで一周する。

クルージングしながら、船長さんに、様々なお話を伺うことができた。


最近でこそ、この近くの海で日帰り漁ばかりであるが、かつては、西は対馬、東は千葉の方まで漁に出かけたことがあるとのこと。
『対馬に行ったいうても、そがあにいっぱい釣れるいうこともなかった。 それより、荒れたら波が凄うて大変よ』
地域によっても漁港の対応が異なり、西の方がよくしてくださることが多いそうだ。
関東の方の漁港では、港にすら入れてもらえない所もあったとのこと。

『ここの船は、ほんまにいろんな漁港でみますよね。 呉の情島でも、山口でも』
『ほうじゃのお。 ここから上(東)の方にはあまり行っとらんが、下(西)の方には多いよのう』

また、夜はお風呂に入るのが楽しみだということで、気兼ねなくゆっくりとお風呂に浸かることができる銭湯がある港が良いのだが、どんどん銭湯がある町が減っているので、困るとのこと。
『漁師町じゃあ、風呂に入りに来い』と声をかけていただくこともあり、風呂に入らせていただくそうだが、『やっぱり気がねなよのう』

***

『この船は、2,500万くらいしたよ。 エンジンも一回載せ替えた』
『やっぱりエンジンは痛むんですか』
『遠くまで行って漁をするじゃろう。 そこでエンジンが止まってしもうたら、いろんな人に迷惑をかけるけえ、そうならんように変えたんよ。 まあ、こりゃあ人それぞれの考えじゃけえ』

『最近は、海がほんまに綺麗になっとる。 ずっと先におる太刀魚が見えるくらいじゃ』
『やっぱりそうですよね。 瀬戸内も透明度が上がるのはええけど、海苔も採れんようになっとるいうて聞きますもん』
『魚も海の栄養が減っとるからかしれんが、やっぱり少のうなっとるよ』

『豊島の船は、ほんまは靴で上がっちゃあいけんのよ』
『すみません。 脱ぎましょうか?』
『いやあ、まあ今日はええよ。 そういうことにしとるけえ。 でもわしらは、町を歩くときと、船に乗るときの履物は変えとる。 ここのサンダルは、船の中用よ』

『そうなんですね。 やっぱりここは、家なんですね。 だから、土足では上がることができない場所』
『例えばエンジンの修理に来てもらうじゃろ。 そん時も、油で汚れた作業服で来たら、脱いでもろうてから船に乗せて、修理させよったもんよ』

『おお、これやるけえ飲めや』

『ありがとうございます。 いただきます』
うん、やっぱり漁師さんにはリポビタンDがよく似合う!

***

低速でゆっくりと、豊島一周のクルージングをしながら、様々なお話を伺うことができた。
途中では、太刀魚漁のデモンストレーションも拝見させて頂いた。

仕掛けを回収するのは、こんな機械が活躍するのである。

船には、GPSがメインの今では、おそらくほとんど使わないと思われるコンパスも乗せられていた。


***

漁港に戻り、船を降りるときには、『あんたらは夫婦かの?』
『はい、そうです』
『じゃあ、これをやろう。 持って帰れ』

『ありがとうございます』
というわけで、新鮮なヤズを頂いた。

家船に乗せていただくという経験をさせていただいた上に、様々な貴重なお話を伺い、その上、立派な魚まで。
まさに、感謝感激である。

***

『ちょっとドライブして帰ろうか』
ということで、岡村島まで足を伸ばし、お気に入りの展望台へ。

ロードスターでこの丘の上まで来るのは初めてかもしれないなあ。


***

今日は、昨日の夜の雨で空気が澄み、遠くまでくっきりと見える。

絶景の、芸予諸島。


せっかくなので、御手洗もしばし散策。

昔の不思議な道具を発見!

『電卓そろばん』 これって一体、どういう意味があるのだろうか?
算盤での計算結果を電卓で検算? それとも、電卓での計算結果を算盤で検算?
なんとも不可思議な、時代を感じさせる道具である。

***

10年以上前から、一度乗ってみたいと思っていた家船に、幸運なことに乗る機会をいただけた日。
優しい船長さんに、様々な貴重なお話を伺えて、久しぶりとなる『あるくみるきく』を実践できた充実した休日であった。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 梅雨前のベストシーズン、情島一周・伏竜特別攻撃隊基地跡訪問&真道山キャンプ

2018年05月13日 | 旅するシーカヤック
2018年5月12日(土) 朝起きると、いつものようにmacで天気予報をチェック。
『うーん、これは。。。』
日曜日は雨と分かってはいたが、最新の予報では朝から雨が降るらしい。

バイクでのキャンプツーリングも考えていたのだが、合羽を着てまで雨の中を走りたくはないので、これでは諦めざるを得ないなあ。
残念。

***

じゃあ、ということで、近場で漕いでキャンプする計画に変更した。
家から30分もかからない、お気に入りの出艇地の一つに到着。

明日は雨だが、今日は晴れて気持ちの良い朝。

いかにも湿度の高い雰囲気の空だが、梅雨入り前の、暑くも寒くもなく、輝くような新緑が楽しめる、絶好のシーカヤックツーリングシーズン。

***

もう半袖&半パンで十分漕ぎ出せる、嬉しい季節。

今日は久しぶりに、情島を一周してみることにしようか。

芸予ブルーの海と空。
周囲をしっかりとワッチしながら、手に馴染んだ名パドル、ワーナーのアークティックウインドで静かに漕ぎ進む。

***

情島の北端を漕ぎ抜け、

岬を回り込むと、芸予諸島の景色が開ける。

情島に目を移すと、輝くような新緑が目にも眩しい。


***

明日はやはり雨らしく、湿度の高い空には、いくつもの飛行機雲が。

自然海岸が残る情島の東岸を、のんびりまったり、海の散歩を楽しむ。

時折手を休め、景色を眺め、水を飲み、写真を撮る。

***

情島の集落は、島の西側にあるので、こちら側は静かで好い感じ。

島の南端を周り、集落に向けて漕ぎ進む。

久々に目にする集落。

どうやら新築の家が増えている模様。

***

ここからは、情島にあった、旧海軍の伏竜特別攻撃隊基地跡を目指して北上する。

一旦、途中の美しい浜に上がって休憩。

仕事で疲れている俺には、誰とも話をする必要がなく、こんな美しい景色を独りで静かに眺める時間が必要なのだ。

まるで南の島のリゾートのような雰囲気。


***

さて、いよいよ伏竜特別攻撃隊基地のあった浜へ。

シーカヤックを引き揚げ、帽子とサングラスを外し、碑に手を合わせる。

何度来ても、この特別攻撃を命ぜられた方々が、ここからの美しい景色を眺めながら、どのような思いで過ごされていたのかを想うと胸がつまる。

***

じゃあそろそろ戻ろうか。

大浦崎に戻り、シーカヤックをカートップすると、江田島を目指す。

洗車場でカヤックとクルマの潮抜きをし、温泉に入って俺自身の潮抜きをして、地元のスーパーへ買い出しへ。
その後、今朝予約しておいた真道山キャンプ場に到着。

受付を済ませ、気持ちの良いサイトにテントを張る。

キッチンをセットし、いつもより少し遅いお昼ご飯。

今日のランチは焼きそばとビール。
オリーブオイルで野菜とベーコンを炒め、麺を入れ、お好みソースと一味で味付け。
『いただきます!』

***


新緑を眺めながら飲むビールは格別である。

気温もちょうどよく、半袖、半パンで、のんびりまったり。

***

ラジオを聞き、kindleで三国志を読み、ビールをグビリ。

ベーコンとウインナーを焼き、パクリ。

ビールをグビリ。

誰とも調整が必要なく、干渉もされず、全てを自分で決めることができる自由。

休日は、こんな過ごし方に限る。

***

晩御飯は、ガンスを焼き、

懐かしの、マルシンハンバーグを焼き、

野菜を炒め、
ミスジ肉のステーキをいただく。

そして、もちろんビールをグビリ。

***

〆は、ソフト麺のナポリタン。

これもオリーブオイルベーコン、野菜で調理する。

焼酎とともに、夜は更けていく。

***

翌朝は、雨音で目が覚めた。
まだ朝早いので、シュラフにくるまったまま、kindleで三国志の続きを読む。
『うん、これは面白いなあ』

テントの中で、読書する楽しみは、何物にも変えがたい。

7時頃には雨も上がり、朝食の準備。
今朝は、地元のスーパーのうどんセット。

キャンプの朝は、うどんに限るなあ。
『ご馳走様でした』

***

片付けていると雨が再び降り始めた。
久しぶりとなる、雨の中のキャンプ撤収。

今回は、土曜日は天気に恵まれてシーカヤックとキャンプを楽しみ、テントの中での読書も楽しい時間であった。

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPで『とびしま海道』お散歩 & ロードスターでオープンドライブ@竹原

2018年05月05日 | 旅するシーカヤック
2018年5月4日(金) 今日は朝から風が強い。
こういう日のためにYB125SPがあるのだ。 久しぶりに、バイクで地元をお散歩ツーリング。

***

安芸灘大橋を越えて下蒲刈へ。

ここは、原付二種の良さが一番活きるツーリングコース。
125cc超えなら片道560円必要なところが、原付二種ならわずか50円で、この橋を渡ることができるのだ。
ゴールデンウイークでも比較的自動車の通行量は多くなく、のんびり走る125ccバイクでも比較的安心して走ることができるのも良いところ。

***

ここから、下蒲刈をカウンタークロックワイズで一周してみる。

今日は南寄りの風が強く、しかもその風が冷たいのである。
薄手の防風ジャケットを着ているが、それでもバイクを走らせていると体が冷えてくる。
海は大荒れ。

こんなに荒れた瀬戸内海を見るのは久し振りである。


***

ここからは、岡村島までの海辺の快走路を、YB125SPでトコトコと走る。
いくつも渡る橋の上では、強風でバイクが横から押される状態になり気を使うものの、島の道で50km/h程度のスピードで流している時は、バランサーのついたエンジンを搭載したこのバイクの一番美味しいところが楽しめる。

岡村島も、バイクで一周。
南岸は、大きな波が押し寄せて、まるで瀬戸内とは思えない光景が広がっている。


***

お気に入りの展望台に登る。

ここまでの坂はとても急峻で曲がりくねっており、車では気を使うルートだが、バイクなら1速でゆっくりではあるが楽勝である。

風は強いものの、空は晴れて最高の眺め。

ここで、少し遅めのお昼ご飯。

最高の景色を眺めながらいただくランチは美味しいな。


***

出発すると、島の農道をトコトコお散歩。

普段は見ることがない景色も、農道ツーリングの楽しみである。

狭い農道では、ほとんど車も走っていない。


***

大崎下島へ渡る。

御手洗にバイクを止め、しばし街を歩いてみる。
何年か振りとなる、『天満神社』

中村春吉の碑。

神社にお参りし、

可能門を潜る。

久々となる御手洗散策。
観光客相手の小さなお店がいくつもできて賑わっており、少し驚いた。

***

大崎下島の南岸は、一番波が荒かった。

何箇所かで、波が防波堤を超えて道路に水たまりができるほど。


やっぱ、小さなバイクでのんびり走るのは、気持ちが良いものだ。
バイクでツーリングするには良いシーズンが到来する。
さて、今度はキャンプツーリングにでも出かけるとしようか。

***

2018年5月5日(土) 土日は妻とキャンプに行こうと思っていたが、朝の天気予報とライブカメラをチェックした結果、風がまだ強く吹いており、今回のキャンプは諦めることにした。
『さて、今日はどうしよう?』

特に予定も決めず、ロードスターの幌を開けて家を出る。
まずは東へ。
安芸津で時々立ち寄るお店でコロッケを購入。

ここのコロッケが、美味いのだ。

特に買ってすぐの温かいホクホクを、パクリと食べるのが最高。

***

さらに東へと走り、竹原へ。
道の駅の駐車場はすでに満車であったが、少し離れた臨時駐車場がたっぷり空いていた。

ここからは、しばし竹原の町並を散策。
まずは長生寺へ。

ゴールデンウイークとは思えない静かな雰囲気。

空は青く、寺の庭の緑とのコントラストが美しい。

***


次は西方寺。

ここの普明閣は、眺めが良いので俺が好きなスポットの一つ。

人が少ないので、床に座り、ゆっくりと竹原の町並みを眺める。

妻も、ここの眺めは気に入ってくれたようである。


***









***

竹原名物の竹で細工された竹兜も見学させていただき、

生け花も拝見し、

静かな休日を、ゆっくりと楽しむ。


***


竹原からの帰りには、がんす饅頭さんへ。

ここでバラ売りを2個買い、おやつ代わりにパクリ。

『うん、懐かしい味だねえ』

***

キャンプの予定が変更になったこの土日。
初日はロードスターでのオープンドライブを楽しんだ。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
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瀬戸内シーカヤック日記: 横山幸雄・世紀の4大ピアノ協奏曲演奏会

2018年05月04日 | 旅するシーカヤック
2018年5月3日(木) 今日は、広島交響楽団と横山幸雄さんが共演する、『横山幸雄・世紀の4大ピアノ協奏曲演奏会』の日。
数ヶ月前、会社でS席チケットの割引販売があり、せっかくの機会ということで2枚購入していたのである。

***

開演が13時ということで、昼前に広島市内に出て、お昼ご飯。
久しぶりに訪ねてみようと思っていた麻婆豆腐のお店に行ってみると、ゴールデンウイークの休業日であった。
残念。

じゃあ新しい店を開拓してみようと、街を歩いていて気になったのがこのお店。

『神戸元町ハイカラ中華そば DOUGEN』
変にどこぞの雑誌に掲載された店などというアピールがなく、大きく分かりやすい料理の写真だけが並べられた、シンプルな看板が気に入ったのである。
『うん、今日はここに入ってみよう』

***

妻は塩ラーメン、俺はこの店一押しという汁そばを注文。

ここのカウンター席の番号は、壁に貼られたシールに書かれている。

そのシールは、俺の大好物であるエビスビールのもの。
『縁を感じるなあ』

***

運ばれてきた汁そばがこれ。

麺は平めん。
他の麺類は、麺がストレートとちぢれを選べるようになっているのだが、この汁そばはこの麺に決まっているようだ。

まずはスープをゴクリ。
『おお、これは良い出汁が効いているなあ』
麺をズルリ。
『うん、スープが絡んで相性がいいねえ』
チャーシューをパクリ。
『おお、このチャーシューは美味しいな。 これでビールを飲みたいくらいだ』
もやしをガブリ。
『え、これって炒めてあるんだ』
確かに注文した後、炒め物をする音が聞こえていた。
炒められたもやしが、なんとも香ばしく、またその香ばしさがスープにも風味を与えている感じ。

***

ついついスープを飲み干し、完食。
『ご馳走様でした。 美味しかったです』と店を出る。

妻も、ここのラーメンとチャーシューが気に入ったとの事。
これは良い店を見つける事が出来たなあ。 また来よう。

***

コンビニでコーヒーを買い、川沿いのベンチでしばし休憩。

遠くには、フラワーフェスティバルのパレードが見える。
大勢の人が見学に来ているようだ。

12時半を過ぎると、広島文化学園HBGホールへ。

数年前からの、なんちゃって俄かクラシックファンの俺は、恥ずかしながら、これまで横山幸雄さんの名前も知らず、演奏も聞いた事がないのだが、プロフィールを拝見すると、著名なピアニストの方のようである。


しかも、プログラムは、

<第1部>

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73『皇帝』

休憩10分

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11

休憩20分

<第2部>

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18

パンフレットによると、広島でこの4大協奏曲を一度の公演で聴く事ができるのは、まさに奇跡としか表現できない、との事。

楽しみだ。

***

最後のプログラム、ラフマニノフのピアノ協奏曲の第3楽章が終わると、会場は大きな拍手に包まれた。
立ち上がって拍手を送っている人もあり、本当に良い演奏会であった。

チャイコフスキーが好きな俺は、やはり第2部からがお気に入り。
チャイコらしい美しい曲に惹かれ、反田恭平さんのCDでいつも聴いているラフマニノフも、やはりライブで聴く事ができるのは感動も一入。
思い出せば、ラフマニノフは、反田恭平さんの松江での演奏も素晴らしかったなあ。

どちらかというと、ヴァイオリン派の俺であるが、たまにはピアノも良いなと思わせていただいた。

***

演奏会の余韻に浸りながら、夜は妻との食事を楽しみ、久々にスナックに行って二人でカラオケも歌うという珍しい展開。
俺は、最近はまった『赤色エレジー』に始まり、小林旭でノリノリになり、欅坂46でズッコケ、佐野元春で遠い青春時代を思い出した。

たまにはこんな夜も良いものである。

***

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さて、連休後半はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: ゴールデンウイーク中盤は、久々に訪れた懐かしの海を堪能する島根連泊シーカヤック旅

2018年05月03日 | 旅するシーカヤック
2018年4月30日(月) ゴールデンウイークの中盤は、天気予報も良い具合であり、北に向けて旅立つことにした。
とは言え特に予定は決めておらず、どこで漕ぐか、どこでどう泊まるか、何日の旅になるかは、それこそ『風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊の旅』である。

今日は島根半島は風が強い予報だったので、久し振りに島根の西部に向けてクルマを走らせる。
中国山地を越え、下道を走ること数時間。

懐かしの土田海岸に到着した。

少しだけ北西寄りの風はあるものの、何よりその美しい海に魅了された。

昔、呉から関門海峡までの尺取虫の旅を終えた後、下関から今度は日本海を時計回りで北上した時の旅でも立ち寄り、その後も何度か通った懐かしい浜である。
その美しさは、昔と全く変わっていない。

***

今日はここで漕ぐことにしよう。
お散歩ツーリングの準備をして、浜に降りる。

ここの砂は細くてサラサラのパウダーのようである。
花崗岩が砕けた芸予諸島の砂浜とは、全く砂質が違うのだ。

ここは北風が吹くと、サーフ波が押し寄せるのだが、今日はまだまだ大丈夫。

遠浅の、沖縄を思わせるエメラルドグリーンの海に、独り静かに漕ぎだした。
まずは、西側のロックガーデンへ。

岬の辺りまで行くと風が強くなったが、このロックガーデン内なら十分楽しめる状況。
まずは、海上で軽いお昼ご飯。


***

食事が済むと、久しぶりとなる島根半島以外の日本海の感触を楽しむ。

気温も高く、半袖&短パンで十分なコンディション。

出艇時の素足の感触からすると、海水温も瀬戸内海より高いようだ。


***

『ああ、やっぱり日本海もええなあ』
今日は1時間ほどのお散歩ツーリングではあったが、久し振りに訪れた懐かしの浜と海を堪能することができて大満足。

シーカヤックを引き上げ、パドルやPFDと共に天日干し。

しばし海を眺めながら休憩した後、晩御飯を買いに近くのスーパーへ。
食材やビール、日本酒を買い込むと、まずはキッチンをセットしてビールをグビリ。

シーカヤックの旅では、地元の食材や日本酒も楽しみの一つ。

今日は、浜田の『赤てん』を仕入れてきた。

これをナイフで切り、オリーブオイルで軽く炒めて、醤油と七味でいただくと、これが最高のつまみになる。

***

海を眺め、

ビールを飲み、

地元のお酒、『環日本海』をいただく。
至福のひと時。

***

日が徐々に傾いていくると、

晩御飯の時間である。
今日のメインは、カレーうどん。

赤天も残っているし、鳥の唐揚げもカレーにピッタリ。

これまた久々となる、日本海に沈む夕日。

良い1日であったなあ。

こんな夕日を眺めていると、明日家に戻る気が失せてきた。
もう1日延ばすとするか。

ケータイを取り出し、時々お世話になっている小さな宿に電話。
なんとか四畳半の部屋と、宿オススメの料理やさんでの晩御飯を確保。

これで、次の宿泊地は決定である。
明日は風呂にもゆっくりと入れるなあ。 楽しみだ。

***

2018年5月1日(火) 朝起きると、パンと缶コーヒーで朝食を済ませる。
クルマで、これまた近くのお気に入りの浜、田の浦公園へ移動。

日が昇ったばかりで、まだ少し肌寒い中、朝のツーリングの準備。

今朝は、下こそ半パンだが、上は長袖にした。

***

まずは心地よい朝の海に、アークティックウインドで漕ぎ出す。

ここは、海岸の直ぐ傍に大きな岩が点在する楽しいエリア。

そのまま西へと漕ぎ進む。

奥までは行ったことがなかったので、何があるのか楽しみだ。
しばし進むと、河口を発見。

狭い河口部で、幅は数メートル程度しかないが、そこから川を遡上してみた。

下流なので、流れは穏やかで、気持ち良く漕ぎ登ることができる。

ただ、どこまで行っても景色があまり変わらないので、途中で飽きてUターンすることに。

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河口まで戻る途中、

こんなゲートを発見。

せっかくだから、奥まで行ってみることに。
長いアークティックウインドを使い、狭い通路を奥まで漕ぎ進むと、こんな景色が待っていた。

『うん、これはなんとも。。。』
というわけで、再びゲートを漕ぎ戻る。


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狭い河口を漕ぎ下り、海へ。

ここからは、再び西へ。

この辺りは、日本海北上旅の時を除くと初めて漕ぐエリア。
尺取虫の旅の時は、漕ぎ進むことが目的なので、綺麗なエリアでもじっくりと廻ることはないため、お散歩ツーリングでゆっくり楽しめるのは嬉しい限り。

遠くに火力発電所も見えてきた。

浅瀬のロックガーデンを、のんびりと楽しむ。

こんなところで遊ぶには、やっぱりポリ艇が一番である。
確かにFRP艇に比べると重量は重く、クルマへの積み下ろしが一仕事であることは確かだが、海の上で特にスピードを競う必要のないソロツーリングの時は、その重量は全くハンデにはならない。
それどころか、自重があるため空荷のお散歩ツーリングでも沈み込んで安定性が高いくらいである。

そして何より、岩場などからの出艇や上陸時の扱いの気軽さ、浅瀬のロックガーデンで注意はしていても、たまに海面に頭を出していない隠れ岩で舟底をかすかに擦る時のリスクなどを考えると、ポリ艇のアドバンテージは何物にも代えがたい。
お気楽ツーリングには、やっぱポリ艇が最高!

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ここからは引き返し、出艇地から東へも漕ぎ進んで、しばしロケハン。

その頃には日も高くなり、青空も澄んで、気持ちよい日本海の朝の雰囲気。

今日は、2時間弱の朝のお散歩をたっぷりと堪能。


シーカヤックを引き上げ、道具を干し、しばし休憩してから片付ける。

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今日は、平田市にあるお気に入りの宿、持田屋旅館さんに宿泊する予定なので、夕方まではフリータイム。
まだまだ時間があるので、途中の浜のロケハンをしながらのんびりドライブを楽しむ。

途中、こんな綺麗なスポットを発見。

目の前には韓島。

海も綺麗だし、何より今日の青空と、穏やかな海が、俺を誘っている。

というわけで、シーカヤックをクルマから降ろし、まさかのダブルヘッダー。

この韓島も、日本海の尺取虫旅で通ったのだが、こんなに天気が良く、気持ちのよい海況の中、のんびりまったりと海の散策を楽しめるのは、最高の贅沢である。

島は目の前。

眺めは絶景。

上陸は控え、周囲をグルリと漕いでみる。


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北側の島には、ロウソク岩っぽい奇岩も。

こんな景色の海を漕げるのは、シーカヤッカー冥利に尽きる。

さて、そろそろ戻ろうか。


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カヤックと道具を天日干しし、しばし散策。

台座がコンクリートの物干し竿も、重石として活用されている。

海藻も乾燥中。

漁師町らしい物干し施設。

昔使われてたと思われる、船を引き上げる器具もまだ残っている。


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それにしても、韓島の眺めは、いつまで見ていても飽きることがない。

エメラルドグリーンの海。

こんな海が、呉からほんの数時間のドライブで楽しめるのだから、恵まれているよなあ。

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再びシーカヤックをカートップして、出雲へ。
ここでは、平和そばさんに初訪問。

美味しい割子蕎麦を頂いた。

『ごちそうさまでした』

定番の稲佐の浜にも訪れた。


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少し足を伸ばし、大好きな日御碕神社に参拝。

ここは、朱塗りの建物が印象的。

連休中だが、思ったよりは人が少なく、ゆっくりと参拝できた。


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日没後の夜を司る神様なのだとか。

あまり見ない構造の、石積みの階段を上がると、

そこにはこんな光景が。


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いやあ、やっぱりここの神社は素晴らしい。

何度でも訪れたくなるスポットである。


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ここからは、しばし歩いて散策。
経島。

日御碕灯台。

今日の青空だと、歩いて回るのも爽快である。


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クルマで平田市まで行き、行きつけのスーパーマーケットで、明日の朝食のパンを購入。

地元、なんぼうパンのバラパンである。

お世話になる持田屋旅館さん。

まだ子供達が小さかった頃から何度も通っているので、おかみさんも俺のことを覚えておいてくれ、居心地が良い定宿の一つ。

まずは温泉の割引チケットを購入し、歩いてお風呂へ。
お風呂で潮を流し、体も心もリフレッシュ。

帰り道、木綿街道にある生姜糖のお店へ。

ここで、今シーズンまだ残っているという、『生姜の砂糖漬け』を購入。

前から気になっていたのだが、訪れたシーズンが合わず、買うことができなかった土産である。
『嬉しいな』

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晩御飯は、持田屋旅館さんオススメのお店の一つである、七海さんへ。

持田屋セット、1300円也を頂いた。

刺身に煮魚、鶏の唐揚げ、ご飯と漬物と味噌汁。
十分である。

もちろん、生ビールと地元のお酒も楽しんで、イカの一夜干しも追加注文。
『ご馳走様でした』


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2018年5月2日(水) 今日は雨の予報なので、朝はゆっくりと寝床で過ごす。

部屋にいても、雨が屋根を叩く音が聞こえてくる。
予報より、降り始めが早いようだ。

お願いしていたコーヒーを飲みながら、バラパンと出雲塩ぜんざいパンで朝食。

地元のパンは、旅の楽しみの一つ。

『今回も快適に過ごすことができました。 ありがとうございました。 また来ますので、よろしくお願いします』

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帰りは、雨の国道54号線をのんびりドライブ。
お昼ご飯は、一福さんの出雲そば。

今日は、釜揚げの舞茸天そば(温)を注文。

日本海でのシーカヤック旅の帰りの定番であるが、いつ訪ねても美味しい蕎麦が頂けるのは嬉しい限り。
『ご馳走様でした』

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ゴールデンウイークの中盤は、ふらり風来坊の日本海を楽しむ旅を、たっぷりと堪能した。

生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、明日はどこ行こう?

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