あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 新グルメスポット発見、ぐっつり亭_豊島水産

2011年10月30日 | 旅するシーカヤック
2011年10月29日(土) この週末は、久し振りに家でゆっくりと過ごす休日の予定。

シーカヤックの道具やキャンプ道具を片付け、シーカヤックをカートップするときのクッションが劣化していたので交換し、8年使って最近水漏れするようになったウオシュレットを電器店に買いに行って自分で取り替え。 『あー、疲れた』

***

『じゃあ、出掛けるか』 今日は、午後から広島市内に買い物をし、その後、あるお店で食事の予定なのである。

東急ハンズやクロックスのお店で買い物を済ませ、バスに乗ってお店へと向かう。

目指すお店は少し不便なところにあるので、初めて乗るバス路線。 乗り物好きには、これがまた楽しいのである。

バスを降りると、お店は目の前。

外には大きな看板があり、芸予諸島の地図と『TOYOSHIMA』の文字。

そう、ここは『ぐっつり亭』という豊島関連の水産会社が経営している居酒屋さんなのである。

先日、私のブログを見ていただいており、時々メールをいただく豊島出身の方から、『広島に”ぐっつり亭”というお店があるので、機会があれば一度行ってみてください』と教えていただいていたのだ。
久し振りに家で過ごす週末。 給料も出た事だし、妻と二人で訪ねてみる事にしたのである。

それにしても、ブログを通じた縁というのはありがたいもの。
シーカヤックを20年続けてきて、『瀬戸内カヤック横断隊』の事を伝えたくて2004年に始めたブログ。 楽天ブログからgooブログに移行してからも続けてきて、ブログ歴も7年になる。

その間、ブログを通じて私の事を知ってくださったシーカヤッカーや、瀬戸内の島々に興味を持っている方々と様々な縁ができた。

そのシーカヤッカーの方々は友人となり、ソロで漕ぐ事がほとんどの私が、たまに海旅をご一緒させていただく大切な仲間となっている。 下関の友人達や、先日の瀬戸内三兄弟、そして生名島で進水式をご一緒させていただいた因島のOさんもそうである。
他にも、瀬戸内はもちろん、日本海で出会ったカヤッカーの方々にも、『え、もしかして、あのブログの方ですか』とか、『ブログ見てますよ』とか、『ブログを見て、関東から漕ぎにきたんです。 北吉鮮魚店も行ってみました』とか言っていただく事も多くなり、さらには生名島のキャンプ場の管理人さんからも、『連休に、カヤッカーさんのブログを見てきたというカヤッカーの方々が居られましたよ』との情報もいただくなど、嬉しい限り。

その他、『今度しまなみエリアに遊びに行くので、おいしい店の情報を教えてもらえませんか』とか、『漕ぎに行きたいので、出艇できる場所やおススメポイント情報を教えてください』といったメールがブログに届くことが何度かあり、残念ながらお会いすることはなくメールだけでのやり取りではあるが、これも何かの縁と、私が知っている限りの情報はシェアさせていただいている。

これからも、『芸予諸島の情報なら”瀬戸内シーカヤック日記”』と言っていただけるように、海旅を楽しみ、『あるくみるきく』を楽しみ、そしてブログを通じた情報発信を楽しんでいきたいと思う。

***

さて、
店に到着し、入口から中を覗いてみる。 店員さんが居られたので、『ここ、食事ができるんですよね?』と聞いてみると、『ご予約ですか?』

え、こんな辺鄙な場所のお店で予約なんて要るのかな? 『いいえ、予約はしていないんですが』
『ちょっと待っていただけますか』 って、まさかここまで来て入れないのか。。。

『カウンターで良ければ、入れますが』 『ええ、お願いします』 あー、良かった! でもそんなに人気なの? 店の外観からは想像できないなあ。

で、店の中に入ってみると。。。

中は明るく好ましい雰囲気。 えーっ、外観とは全然違うじゃん。




まずは生ビールで乾杯! 『いやあ、入れて良かったね。 ここまで来て別の店じゃあ残念すぎるよな』


『今日はハゲ(カワハギ)がおススメです』 『じゃあ、ハゲの刺身を』

出てきたハゲの刺身は、氷の上に並べられ、その白くて透明な身が美しく、またプリプリの肝がいかにも旨そう。 この刺身の仕事を見るだけで、この店が『大当たり』であることが分かる。

ハゲの刺身を、ポン酢で、醤油で、肝を絡めて。 『いやあ、これはほんまに美味い』

***

漁師風たこ飯を注文。

へえ、なるほど。 これはなかなかおいしいね。


***

数量限定だという、だし巻玉子。 美しいこの色艶。


はまぐりの酒蒸し。 うーん、ええ味や。


太刀魚の”朴葉味噌焼き” これは、日本酒にピッタリだ。

朴葉味噌と言えば、飛騨高山あたりの名物であり、昔ドライブ旅行に行った時に食べた懐かしい想い出の味。
その朴葉味噌が、豊島の太刀魚とコラボである。 うん、これはなかなか良いね!

おいしい純米酒をチビリちびりと飲りながら、七輪で新鮮なイカも焼いていただく。


***

食事をしているうちに、お店は予約のグループやカップルで一杯に。 人気の居酒屋さんである。 でも、この魚料理なら納得だ。

おいしい魚料理を堪能。 『ごちそうさまでした』 それにしても、これは良い店を教えていただいた。 Nさん、ありがとうございました!

お気に入りの一店となった『ぐっつり亭』 まだまだ知らない店がいっぱいあるんだなあ。
久し振りに家で過ごす休日。 これはなかなか良い週末になりそうな予感。

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瀬戸内シーカヤック日記: 祝!進水式_生名島お散歩ツーリング

2011年10月23日 | 旅するシーカヤック
2011年10月22日(土) 今日は、ブログが縁で知り合った因島のOさんのシーカヤック進水式&初ツーリングの日。

仕事の都合で後から生名島に来られるというOさんの家に立ち寄り、カヤックをピックアップして生名島へと向かう。
 

***

Oさんが到着されるのを待ち、出艇準備開始!

スペアパドルにスプレースカートとPFD、パドルフロートにビルジポンプ、そしてパドリングブーツと、必要な装備を一式揃えられており、船出の準備は万全である。
『あと、スポンジが有ると良いですよ。 ちょっと入った水を出す時に便利です。 また、ケータイを入れる防水パックもぜひ』

準備が整うと、買っておいたワインボトルを手渡す。 『やっぱり、進水式にはお酒がないと締まりませんから。 よかったら、これでどうぞ』
記念撮影をして、無事に進水式は終了。 『じゃあ、行きますか』

それにしても、こんな良い場所で初ツーリングなんて羨ましい。

私の初めての海ツーリングは、約20年前の狩留賀海水浴場であった。
その日の午前中、当時地元にあったアウトドアショップで中古のファルトボート(フジタカヌーのSG-1)を購入し、河口近くの川で組み立て方と基本的な漕ぎ方を30分程度教わったばかり。
そのままの勢いで妻と長男を連れて、かるが海水浴場に行って初ソロツーリングを楽しんだのである。 懐かしいなあ。


↑ これは『かるが海水浴場』ではなく音戸だが、こんな感じでツーリングを楽しんでいた。 当時はしっかりしたウエアも持っておらず(この写真の上着はなんと綿生地。 冬なので、さすがに水産加工業向けの薄手のゴム手袋は着用。 今では考えられないが、当時はフリースなんてなく、ボア生地を探していた。 良い子はぜったい真似しないように!)、今考えたら無謀なツーリングだったかも。


↑ インフレータブルカヤックとキャンプ道具一式を、スーパーカブ90に積んで、四万十川ソロツーリング行った事も。 後には、タンデム艇2艇で、家族4人での四万十川キャンプツーリングにも行ったっけ。
 
当時は小さかった子供達にとって、今でも四万十川ツーリングの事は良い想い出になっているようだ。
 
夜は、川漁師さんにいただいた新鮮な鮎を炭火焼にしていただいた。 ごちそうさまでした!


↑↓ 大雨の後の増水した江ノ川を、タンデムカヤックで長男と一緒に下った時の懐かしい写真。 あの時の『豚小屋の瀬』は凄かったなあ。 今でも長男との語り種である。


***

シーカヤックで海に漕ぎ出し、まずは浜辺で基本的な漕ぎ方の確認。 『では、平内島へ渡ってみましょうか』
 
平内島の七つ穴を眺め、時計回りに島を回る。 『ああ、こんなになってるんですね』
Oさんによると、平内島の西岸/北岸辺りは昔に比べてだいぶ景色が変わっているとの事。 『あの小さな島の上には松の木があったんですよ』 『この辺りは海水浴場でしたね。 小さな伝馬船でここまで泳ぎに来てたんですよ』

このあたりを漕いでいる頃、遠くで雷が鳴り始めた。 『え、これはいやだなあ。 ちょっとスピードを上げて鶴島に渡ってしまいましょう』
 
ここ鶴島には、Oさんがチェックしたい場所があるのだそうだ。 鶴島を時計回りに漕ぎ進みながら、目的の浜へと向かう。

『この浜の上の状態を確認したいんです。 古い家もあるはずなんですよ』 上陸して散策してみると、確かに古い家が残っている。 残念ながら、草や竹、木々が生い茂っていて奥まで入る事はできなかったが、Oさんの目的は達成できたようである。

***

その頃から雨が強くなってきた。 『これは結構振っていますね。 そろそろ戻りましょうか』
 
結構な雨量の中を、生名島に向けて漕ぎ戻る。 こんな雨でもまったく気にされないOさんは、シーカヤッカーの素養充分だ。



漕ぎ始めて1時間。 初ツーリングとしては、ちょうど良い感じであるが、雨も上がってきたので『せっかくですから、もう少しだけ漕いでみましょう』
 
キャンプ場の少し南にある小さな無人島へと向かう。 狭い岩場にシーカヤックを引き揚げ、しばし休憩。

『どうですか?』 『ええ、たっぷり堪能しました』 『じゃあ戻りましょうか』

そこからキャンプ場の浜まではすぐである。 『お疲れさまでした! じゃあ、フェスパに潮抜きに行きますか』

***

シーカヤックを水洗いし、道具を片付け、Oさんのクルマでフェスパへ。
 

きれいなお風呂でゆっくりと潮抜き。 『やっぱり漕いだ後は温泉ですね。 いやあこれはたまらん』
 

***

夜は、土生ナイトをたっぷりと堪能。

おいしい魚料理に冷え冷えの生ビール。 『乾杯!』 ゴクリ、ゴクゴク。 いやあ、こりゃあたまらんなあ、最高!!!
 

その後もポルノグラフィティファンが集まる場所として有名な『ペーパームーン』でおいしいワインを堪能。

きさくな奥さん、ご主人さんとの会話も楽しみ、ポルノグラフィティの写真や新聞記事なども拝見させていただいた。
 
なるほど、これは良い感じのお店である。 ファンが集まるのも分かるなあ。

さらに3軒目も良い雰囲気のお店に連れて行っていただき、初めての土生ナイトをたっぷりと堪能させていただいた。

Oさん、ごちそうさまでした。 いろいろと案内していただき、本当にありがとうございました。
これも何かの縁、またぜひ一緒に漕ぎましょう! そして、これから沢山の海旅の想い出をつくっていってください。

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瀬戸内シーカヤック日記: 瀬戸内三兄弟そろい踏み_とびしま海道・グルメキャンプツーリング

2011年10月16日 | 旅するシーカヤック
2011年10月15日(土) この週末は、久し振りに五さん&アッコさんとのキャンプツーリングの予定。 普段はソロツーリングがほとんどの私にとって、久々にカヤック仲間と漕ぐことができるということで、とても楽しみにしていたのである。
さらに、以前連絡した時には休みが取れないと言う事で欠席の連絡を受けていた上海さんも、急遽参加できるようになったとの連絡が入ってきた。 ふむふむ。

これで、先日『さしみ屋/北吉鮮魚店』で固めの杯を交わしたシーカヤック界の『瀬戸内三兄弟』が、そろい踏みとなる。
うーん、これは熱くて濃い旅になりそうだ。 楽しみだなあ!



***

安芸灘大橋に集合し、キャンプ予定地である岡村島へ。 曇り空ではあるが、予報より風は弱く、これならツーリングを楽しめそうだ。
 
出艇準備を整え、海図を取り出してゲストの方々のリクエストを伺い、今日の目的地は三角島に決定。 片道1時間ちょっとの、のんびりまったりお散歩ツーリングである。

 
せっかくだからと、このエリアでおススメのツーリングコース、中ノ島&平羅島をグルリと巡って三角島へと向かうルートでご案内。
 
逆潮を遡り、エディーのカレントを利用して漕ぎ進み、平羅橋の下を潜って、海では珍しいクランクの水路へ。
 
ここは、橋あり、島あり、みかん畑あり、石積みの畑ありで、狭いながらも変化が楽しめるコース。

***

快適なパドリングで三角島へ到着。 予定した浜が高潮で浜がなくなっていたため、少し離れた場所に上陸し、お昼ご飯。
 
お昼から、五さん特性のベーコンが供され、おいしいチーズも並べられた。 うーん、これはこれは。 さすがに流れ板の五シェフ。
 
おいしいランチとバカ話で盛り上がり、最高に楽しい一時。 真っ昼間からスイッチが入ったこの盛り上がりなら、夜の宴はいったいどうなるのだろうか!

 
帰りは、追い風に乗ってスイスイと快適なパドリング。

***

ツーリングの後は、もちろん温泉で潮抜きである。 上海さんが家船の事をご存じないとの事だったので、途中、『家船の島』豊島に立ち寄り、家船見学と、家船の文化についてひとくさり。
豊島の家船』 ← 昔、家船の調査に行ったときのブログ。


その後は、蒲刈の温泉に行き、のんびりまったりと潮抜き。
 

買い出しは、私の定番、大長のJAへ。
 
港には、山伝馬/農船が舫ってある。 ここでも、農船についてひとくさり。

***

キャンプ地に戻り、待ちに待った夕食の時間。
 

いつものソロキャンプツーリングでは、海を眺めながらのビールがメインで、食事は簡単手抜き料理で済ませてしまうのだが、今日はなんと言っても、流れ板の五シェフが選び抜いた食材を、その自慢の腕で調理し、振舞っていただけるのである。 想像するだけで垂涎もの。
 

食べた事はもちろん、見た事聞いた事すらない高級チーズ。 お手製の燻し立てベーコン。
 
たまらずビールを『グビーリ、グビグビ。 プハーッ。 いやあ、漕いで、温泉に入って、美味いつまみでビール。 最高だあ!』

***

そうこうしているうちに、五さん厳選の『シャトーブリアン』
 
これが、なんともたまらない演出。 最初は塩胡椒で。 『いやあ、これは本当に美味いですねえ』

次には、調味料なしの肉の素材そのものを活かした焼き加減で。 『お、これはまた違いますね。 素材がええから、ほんまに、ええ味や』

最後には、白ワイン&オイスターソースで五さんオリジナルのソースで焼かれたシャトーブリアン。

『参りました! いやあ、これはたまらん。 柔らかくて美味しくて、もう至福の一時や。 ほんま、ありがとうございます』

宴が一段落したところで、上海さんがJAで買ってきた、少し固めの島豆腐が出された。 アッコさんがロウソクを取り出す。
そう、少し早いが五さんのバースデイ島豆腐。

今回は、残念ながら『北吉鮮魚店』ではなかったが、瀬戸内三兄弟恒例のバースデイ島豆腐で盛り上がる。

ビールに日本酒(雨後の月)と続き、テンションは最高潮でバカ話満開の楽しい宴。
この1年間の想い出に残る出来事。 あることないこと。 あんなこと、こんなこと。 話し始めると、話の種は尽きない。

いやあ、このメンバーでのキャンプは最高に楽しいなあ!
でも私は、平日の疲れからか、残念ながら早めにダウン。 風が強くて雨も降りそうだったので、今夜は私は車中泊。 『おやすみなさい』

***

翌朝。 クルマの外はスゴい風。 数日前の予報天気図から想定していた事ではあるが、これは今日は漕げないな。

やがて東の空から朝日が昇ってきた。 うーん、きれいだ。
 

朝のコーヒーは、先日の韓国旅行の時、帰りの便でお願いしてもらってきた、アシアナ航空のカップでいただく。 このキュートでビビッドな色と形が気に入り、キャビンアテンダントさんに頼み込んでいただいてきた宝物。


朝食は、タマネギのサラダと、ワカメスープ、そしてビビンバ。
 
ビビンバには玉子の黄身と韓国海苔も載せて、本格的。
 
いやあ、朝からごちそうだった。 『満腹満腹。 ごちそうさまでした』

食器を洗い、キャンプ道具を片付けて、今回の目的の一つである御手洗散策へ。 そう、以前の倉橋島ツーリングの時に、五さんから、次はぜひ御手洗ツーリングをとリクエストを受けていたのである。
 
海は風がビュービューと吹き抜け、白波があちらこちらに。 カヤックツーリングは無理であるが、快晴で散策日和である。

***

まずは、高台にある展望台へご案内。
 
昨夜の雨で空気が澄み、最高の眺望。 ここからの眺めは気に入っていただけたようだ。 よかったなあ。
 

駐車場にクルマを停め、街を散策。
 

 

 

 

 


御手洗の散策は、五さん達にも気に入っていただいたようだ。

帰りには少し寄り道して豊島の『よりんさん屋』に立ち寄り、妻から頼まれていた『豊島のヒジキ』を購入。 家船調査の時に知り合って以来親しくしていただいているKさんと久し振りにお話させていただき、これまた楽しい一時。 でも残念な事に、豊島名物の太刀魚が今年は高値で取引されているとの事で手に入らないらしく、お気に入りの太刀魚は購入する事ができなかった。

『レーモンド松屋「安芸灘の風」』
↑ 私のブログを見て下さっている方から教えていただいた、とびしま海道のイメージソング。 今回の海旅&散策にぴったりである。

漕いで、温泉に入って、おいしい料理を食べて、ビールを飲んで、気のおけない仲間達とのバカ話を堪能したキャンプツーリング。 『またぜひご一緒しましょう!』






シーカヤック瀬戸内三兄弟そろい踏みの宴は、これにてお開き!

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瀬戸内シーカヤック日記: 石井杏奈「がんばるけん」

2011年10月13日 | 旅するシーカヤック
最近お気に入りの曲。 地元の景色をバックに、広島弁で歌いあげるプロフェッショナルな若い歌い手の歌。

『石井杏奈「がんばるけん」』

いやあ、ええのお、やっぱり広島弁じゃけん!

こんなんもあるでー。

ポルノグラフィティ アポロ広島弁♪

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瀬戸内シーカヤック日記: あるくみるきく_3泊4日、ソウル珍道中(3)

2011年10月09日 | 旅するシーカヤック
2011年10月1日(土) ソウル滞在3日目。 今日から韓国は3連休の週末。 フリープランである私たちは、この日だけバスツアーをお願いしている。

8時前、ロッテホテル2Fの集合場所へ。 そこで中型バス1台分、約10名ほどのお客さんと一緒にツアーに出発。 今日は、百済の歴史を巡る旅。

ロッテホテルを出て約3分。 後ろの方から声が聞こえてきた。 『すみませーん。 私たち、バスを間違えたようです』 一同『えーっ!』
『バスの運転手さんに確認して乗ったんですが、行き先が違っています』 ガイドさんは慌てて運転手さんとハングルで話している。

さすがに引き返す事になったらしく、バスは回り道してホテルの近くへ。 バスを間違えたお二人は、『お騒がせしました』とバスを降りていった。

波乱の幕開けである!

***

バスガイドさんも、さすがに動揺を隠せない様子。 『すみません。 ロビーで確認してそのまま乗ったものですから』 一同、『それにしても、早く気付いて良かったねえ』

今日は、高速道路を走って1時間半ほどかかる、遠い場所へのツアー。 そのまま乗っていたらどうなっていたのだろうか?

しばらく走り、交差点の赤信号でバスが停まると、横に停まったバスの運転手さんが窓を開けて何やらどなっている。 なんだ?なんだ?

すると、バスの運転手さんがバスを降り、後ろへ。 どうやら後ろの荷物室の扉が開けっ放しになっていたようだ。 これまた第二弾となる波乱の幕開け。

韓国バスツアー、恐るべし。

***

高速道路に乗ると、3連休の初日で混雑する高速道路だが、バスは中央寄りの専用レーンを快適に、しかしスゴいスピードでひた走る。

ガイドさんによると、大型、中型のバスや、6人以上乗ったワゴン車は、この専用レーンを走ることができるのだとか。 ソウルに通勤する人が多くて渋滞する高速道路では、この専用レーンがすばらしく効果を発揮する。

様々な話をされるなか、昨日見た大きな川、ハンガンの話題。 ソウルに住む人達は、デートでも、あるいは悩み事ができたときにも、ハンガンを訪れて楽しい、あるいは独り寂しい時間を過ごすのだとか。 またハンガンの橋の下は、映画で定番のヤクザが喧嘩する場所でもあるらしい。
ハンガンは、ソウルに住む人々に欠かせない場所のようだ。

ガイドさんによると、今日の『百済ロマン紀行』というバスツアーは、ソウルを何度も訪れてもう行くところが無くなった人が参加するツアーなのだとか。
実際、ガイドさんが参加者に聞いてみると、他の人達は韓国やソウル旅のリピーターであり、歴史に興味を持っている人達ばかり。
歴史にも疎く、ソウルが初めての私たち夫婦は異色の存在である。

韓国では、昔は海外旅行に自由に行ける状態ではなく、許可を得るには10日間の勉強と、北との関係有無のチェックがあったのだとか。 それが1988年に自由化されて、海外旅行にいく人が増えたのだとか。

また、『最近は少し増えましたけど、ソウルにはカラスが少ないんです。 どうしてか分かりますか?』 えー、分からないよ。
『韓国人は健康に気を使います。 昔、カラスは体に良いと言う事で食べていたんです。 なかなか良い値段で売っていましたよ』

また、韓国人は風水に命を掛けます。 前が川で後ろが山、そして日当りが良い場所がいいとされています。 スウォン/水原は、風水が良い場所として城を建てたんです。 また、大統領になった人達も、選挙で落選した時には、親の墓の場所を移して当選したりした人も多くいます。

このガイドさん、なかなかいろいろな話しを聞かせてくれて面白い。
 
途中、SAで休憩しながら、目的地である百済文化団地へと向かう。

***

出発から2時間弱。 渋滞もあって予定より少し遅めの到着。 でも、昨日に引き続き、最高の行楽日和である。
 
なかなか良い眺め。
 
『百済は滅ぼされた国なので、歴史的な遺跡や遺物、書き物はあまり残っていないんです。 百済の事を良く知ろうと思ったら、奈良に行くのが一番良いですよ』と、身もふたもないコメント。 韓国まで来て、奈良に行った方が良いって言われてもなあ。

でも、このゆるさがなんとも心地良い。 妻と顔を見合わせて苦笑する。
 
この百済文化団地はできて1年も経っておらず、まだ知名度が低いらしい。 3連休の初日なのだが、人もまばらで静かに散歩を楽しめる。
 
私には珍しく、プチ・コスプレも。 似合わねー。


***

百済の歴史を学んだ後は、バスで少し移動して、サムパブ定食のお昼ご飯。
 
別注でビールも注文し、同行の方々と楽しい食事の一時。

その後は『白馬江』へ行き、遊覧船を楽しむ。 昔、歴史で『白村江の戦い』というのを習った覚えがあるが、ここがどうやらその舞台だとのこと。
 

次は、宋山里古墳群へ。
 

最後は、山城公山城。
 

歴史に疎い私であるが、これはなかなか興味深いバスツアーであった。

***

ソウルに戻る高速道路。 行きにも気になっていた光景が目に飛び込んでくる。 ところどころ、高速道路脇に何台も停車しているレッカー車。
ガイドさんに、『行くときも気になっていたんですが、あのレッカー車は何ですか?』 『はい、あれは事故が多い場所に停まっているんです。 韓国では、事故が起きるとまずレッカー車が、2番目に保険会社が、そして3番目に警察が来るって言われています』

なるほど、そういうことか! しかしそれにしても、あれだけのレッカー車が待っていても商売になるくらい事故が多いんだなあ。 まあ、韓国のこんな運転じゃあ事故も起こるよな。

高速道路を降りて市街地に入ると、割り込み、クラクション、すり抜け、急ブレーキで、本当に生きている心地がしない。
スリル満点のジェットコースターが好きな人は、一度韓国の小型バスツアーに参加してみる事をお勧めする!

『あ、横のクルマは新婚夫婦を空港まで送っていくクルマです。 これは、友人達が運転する事になっていて、このクルマで新しいカップルができることも多いんですよ』 スリル満点のバスの中で、ささやかな憩いの一時。

バスが終点に近付くと、『じゃあ、今日無事に運転してくれた運転手さんに拍手を』って、確かに無事故ではあったが。。。 妻と苦笑いしながら拍手。

ロッテホテルに戻り、ようやく今日のバスの旅は終わった。 『あー、なんとか生きて戻ることができた!』

 
夜は、バスツアーに付いていた食事券で、サムゲタンの夕食。 『うーん、これは旨い』 まっこりは、しばらくマイブームになりそうである。

***

2011年10月2日(日) ソウル滞在4日目。 今日が最終日である。

早朝の街を散策。 まだ6時前なのに、多くのバスが既に走り回っている。 夜は夜中までバスが多く走っているし、ソウルは本当にエネルギーに満ちあふれた、パワフルな大都会である。

***

朝食は、近くの食堂でソーメンとうどん。 さすが韓国、朝からキムチがセットで付いてくる。
 

ホテルに戻り、テレビを見ながらしばし休憩。


お昼前には明洞に繰り出し、最終日はサウナとアカスリ、マッサージでゆっくり。
私は、アカスリと足裏マッサージが付いたコースを、妻も約2時間のほぼフルサービスコースを堪能。 4日間の旅の疲れを癒す。

お昼ご飯は、鮑粥と、松茸と牡蠣のそば。
 
食後は、ソウルに多いというコーヒー店でゆっくりとした時間を楽しむ。
 

ホテルに戻る途中の交差点。 信号のある横断歩道を渡っていると、笛の音が。
見ると、Uターンしたクルマが警察官に止められていた。 Uターンしたクルマを制していた警察官に向かって、そのクルマがなんと前進。
警察官の足にバンパーが当たり、警察官が帽子を投げ捨てて怒っている。
 
これは大変な事になったなあ、と眺めていると、別の警察官も怒鳴りながらそのクルマに近付き、何か喋っている。 その横で、足をぶつけられた警察官は、携帯電話を取り出し、クルマのナンバーを撮影。

ナンバーの撮影が終わると、驚いた事に、足をぶつけられた警察官が、クルマに合図してそのまま行かせてしまった。。。
後でナンバーから違反の処理をするのだろうが、予想外の展開に唖然とするばかり。
日本なら公務執行妨害で逮捕か、って感じなのだが、この韓国って国は。。。 いやはや。

***

3時。 ホテルのロビーに集合し、空港へ送っていただく。

行きと同じガイドさん。 帰りの車中でも会話を楽しみ、良い雰囲気の旅の終り。 『カムサハムニダ!』
 

飛行機に乗り込み、席に座ってシートベルトをしていると、隣に人がやって来た。 妻が、『あれ、焼肉屋さんで話した人じゃない?』
確かに見覚えのある母娘。

『こんにちは』と声を掛けると、相手方も『あー、こんにちは』と驚いた様子。 飛行機が飛び立った後、しばし会話を楽しんだ。

今回は、娘さんとショッピングを楽しむ旅に来たのだとか。 たっぷりお土産を買い込んだとの事。
『それにしても、偶然ですねえ』 『ほんと、これは何か縁があるのかも』

そしてお母さんは私を見て、『もしかして何かの職人さん?』 私は苦笑いしながら、『いいえ、よく自衛隊や漁師に間違われるんですが、デスクワークのサラリーマンなんですよ』 『そう。 うちのが大工だから、もしかしてそんな系統かと感じたもので』

その後も話していると、働いている娘さんが自動車関連で、変則休日が終わるこの4連休を利用して韓国に来たのだとか。 『うちも、その4連休なんですよ』と、またまた顔を見合わせて大笑い。

きさくなお母さんと、機内で楽しい会話を堪能し、あっと言う間に広島に到着した。
『いやあ、お母さん、これでまた一つ旅の想い出が増えましたよ。 ありがとうございました。 また香港か上海あたりでお会いしましょう!』

***

最高の好天に恵まれた4日間。 様々な出来事の一つ一つが想い出に残る、『あるくみるきく』に相応しいディープな良い旅であった。
広島から1時間で行ける韓国。 これはハマりそうな予感。 『カムサハムニダ!』 また行くけん、待っとれよー!

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瀬戸内シーカヤック日記: あるくみるきく_3泊4日、ソウル珍道中(2)

2011年10月09日 | Weblog
2011年9月30日(金) ソウル二日目となる今日は、フリーの日である。 前日は、ショッピングに街歩き、そして明洞/ミョンドンでの夕食を楽しんだ後は『ナンタ』を堪能し、充実した一日であった。

さて、今日はどうしよう?

***

朝起きるとガイドブックを取り出し、あそこに行こうか? いやいやこっちかな? うん、ここがよさそうだ! ということで、今日の行き先を決定。 その日の天気と気分で行き先を決めることができるこの自由さが、フリープランの楽しいところ。

ホテルで豪華な朝食を楽しんだ後、地図とガイドブックを持ち、ホテルを出た。

少し離れた場所にある地下鉄の駅に向かったのだが、まだこの街をたっぷりと歩き回っていないので、方向感覚/位置関係が、頭の中に回路がしてできあがっていない。
これが、くまなくしっかりと街を散策し、方向感覚と位置関係が直感的に分かるようになると、『ああ、ようやくこの街に馴染んで来たな』と気持ち良く旅を楽しむ事ができるようになる。 明日にはそうなりたいものだ。

少し方向を間違ったかなと感じたが、ハングルが全く読めないので、街のあちらこちらに立っているお巡りさんに、ガイドブックの例文を見ながら声を掛けた。
地図を指差し、乗りたい地下鉄の駅の名を言うと、若いお巡りさんが片言の英語で道順を教えてくれた。 『カムサハムニダ!』

地下鉄の駅に行くと、こんどはチケットの買い方が分からない。 うろうろしていると、駅に立っている職員の方から、チケット販売機で日本語表示が選べる事を教えていただいた。 『うーん、これは便利だなあ』
 
なんとかチケットを購入したが、こんどはどちらのホームに降りたら良いか分からない。 先ほどの職員の方に、『スウォン』と言いながら右と左を指差すと、こちらという感じで降りるホームを教えていただいた。 『カムサハムニダ!』

以前の釜山一人旅でもそうであったが、ハングルは全く分からない私にとって、ガイドブックを指差しながらのその場しのぎの一言ハングルと片言の英語、そして表情とジェスチャーでやりとりしながら、なんとか旅を続けることができる事がとても楽しいのである。

家庭を持った後、30半ばで『深夜特急』に出会い、深夜特急のような旅に憧れた私が、その雰囲気をほんの少しだけでも楽しめるのが、言葉の通じない韓国旅なのだ。

***

電車に乗り、目指す『スウォン/水原』までは約1時間。
 
途中、突然カートを引いたおじさん/おばさんが乗り込んで来て、口上を喋りながら靴や靴下の車内販売を始めたのには驚いた。 うーん、韓国はなかなかディープやのう。

また、地下鉄のシートがステンレス製。 クッションも貼っていない、ステンレス剥き出しのシートなのである。 『へえ、さすがステンレス好きの韓国。 箸や食器は知っていたが、電車のシートまでステンレスだとは驚いた』
これについては、3日目のバスツアーのガイドさんに聞いてみたところ、数年前に地下鉄での放火事件があって犠牲者が出てから、燃えないようにステンレス製のシートへの切り替えが進みつつあるのだとか。 『なるほど』

水原駅を降り、観光案内所へ。 水原城に行きたいのだが、歩いたらどれくらいか?と聞くと、約40分程度とのこと。 バスかタクシーが良いですよと言われ、タクシーならこれを見せてと、紙切れをくれた。

なるほど、これを見せればいいんだな。 タクシー乗り場に行き、昨日のガイドさんのアドバイスに従って黒い模範タクシーを探す。
白い一般タクシーはズラリと並んでいるのだが、停まっている模範タクシーは一台だけ。 窓をノックして開けてもらい、先ほどの紙切れを見せると、首を振りながら後席を指差す。 見ると、お客さんが乗っているではないか。

韓国のクルマは、前も後ろもサイドウインドーがダークガラスになっているクルマがほとんどであり、お客さんが居るかどうか見えなかったのである。

仕方なく、一か八かだってことで、白い一般タクシーに。
 
先ほどの紙切れを見せると頷いた。 自動ドアではないので、自分でドアを開けて乗り込む。 あまり運転手さんに話し掛けるとボラレる対象になる可能性があるとの、昨日のガイドさんのアドバイスを思い出し、黙ってシートに座っている私と妻。

水原城が近付くと、『イルボン?』と聞かれたので頷き、『イングリッシュ OK?』と来たので『ア、リトル』と返し、少しだけ会話。
とても感じの良い運転手さんであり、英語も通じるのなら、もっとお話すれば良かったなあ。 気は抜けないが、でもこれで一般タクシーに乗るハードルが少し下がった。

***

チケットを買い、しばし散策。 大きなもんの前では、ちょうど昔の武芸を見せる出し物が始まったところ。 最高の行楽日和の下、妻と二人でしばし観覧。
 
その後は坂を登り、高台にある見晴らしの良い門へ。 『うん、これは良い眺めだ』
 
それにしてもソウル近郊は、アパート団地(日本で言うマンション)が多い。 あちらこちらに高層アパートが立ち並んでいる景色は圧巻。
 
しばし眺望を楽しんだ後は、歩いて下の門へ。
 

***

ここからは、しばし歩いてタクシーを降りた場所に向かい、再びそこからタクシーで駅に戻る予定。
歩いている途中で見つけたのが、自動車のドアに付いているクッション材。 『なんなんだ、これは?』 まだ新しくデザインも良い乗用車に、そのデザインを台無しにする様なクッション材が取り付けられている。 デザインよりも、ドアを開ける時にぶつけて傷がつくのを防ぐ方を選ぶのかな? 興味深い国民性。
 
また、シットオントップのシーカヤックが使われているポスターも発見。 ハングルが読めないので何のポスターが分からないが、韓国でもシーカヤックは認知されているようである。

タクシーを拾い、帰り用の紙切れを見せて、無事駅に戻って来た。 
駅でチケットを買おうと券売機に行くと、日本語表示の選択がない。 『えー、マジ』 でもよく見ると、Englishの選択ボタンが。 『ああ、良かった』

でもそのタッチパネルを押しても、英語表記に変わらない。 何度押しても、他の券売機に行っても同じである。。。
目の前の画面は、まるで記号が並んでいる様なハングルのみ。 これは帰れないか!

立っている駅員さんに声を掛け、地図を指しながら、『ソウル。 シチョン』と言うと、スイッチを押して駅を選択してくださり、紙幣を選んで券売機に入れてくださった。 『あー、助かった。 カムサハムニダ!』 

少しヒヤヒヤものではあったが、これもまた旅の楽しみ。 再び地下鉄でソウルまで戻る。
 
賑わう南大門を歩き、ソウルタワーへ。
 

***

エレベータ、ケーブルカーを乗り継ぎ、ソウルタワーの展望台へ。
 
晴れて雲一つない今日は、絶好の展望台日和。
 
なるほど、昼間に来るのもなかなか良いなあ。
 
展望台のカフェで、コーヒーを飲みながら、しばし眺めを楽しむ。
 

***

夜景を見に行く前に、まずは晩ご飯。
 
今日は焼肉。 リーズナブルなセットでおいしい焼肉を食べ、ビールを飲む。 肉を食べ終えた後は、カンケジャンやキムチをつまみに、まっこりを飲む。
このまっこりは、酒に弱い妻でも大丈夫のようで、多いかなと思った小さな薬缶のまっこりを、二人で飲み干すことができた。 まっこり旨いなあ。 気に入った!
 
グビリグビリとまっこりを飲んでいると、隣のテーブルから日本語が聞こえて来た。 妻が、『あれ、広島の人じゃない?』
聞いていると、まさに広島弁である。 お隣さんは、お母さんと若い娘さんの二人組。 買い物ツアーかな?

『こんにちは。 もしかして、広島からですか?』と声を掛け、しばし歓談。
こんな所で広島弁を聞くとは。 世間は狭いものである。 『では良い旅を!』

***

ロッテホテルの前で模範タクシーに乗り込み、『ソウルタワー、OK?』 すると『OK。 送っていって、そこで1時間待ってまたホテルまで、4万ウオンでどうですか?』との事。 安いなあ、『じゃあそれでお願いします』
 
金曜日の夜と言う事で、ソウルタワーは大賑わい。 観光バスにタクシーがズラリ。 団体客に、デートのカップル。 徒歩で、そして町中ではほとんど見かける事のない自転車で登ってくる人も結構居る。
 
さすが、1200万人クラスの大都市、ソウル。 夜景も素晴らしい。
 

***

タクシーでホテルまで戻り、再び街を散策。 この妖し気な雰囲気がとても好もしい。
 

ようやく部屋に戻ると、テーブルに『フルーツのセット』が。
 
どうやら、昨日の夜のトラブルのお詫びのようだ。

昨夜、11時前頃に突然、壁から工事をする電動工具の音が大きく響いて来て、それが30分くらい続いたのである。 さすがに眠れず、フロントに電話をしたのだが、調べてみますとの事。
フロントから折り返しの電話は掛かってこないし、音は続いているしで、再び電話し、部屋に来て音を聞いてみてくれと伝えても、スタッフはやってこない。
そんなこんなしているうちに、さすがに工事の音は収まり、ようやく寝る事ができたのだ。

初日のチェックイン時の掃除事件に加え、夜中の工事騒音事件。 旅も充実し、なかなか想い出深いソウル珍道中になりそうな予感。
せっかくだからと、おいしいブドウとマンゴーを夜食にいただき、眠りについた。 『おやすみなさい』

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瀬戸内シーカヤック日記: あるくみるきく_3泊4日、ソウル珍道中(1)

2011年10月08日 | Weblog
2011年9月29日(木) 変則休日から復帰する週末は、ラッキーな4連休。 私にとっては、ミクロネシア、釜山に次ぐ3回目の、そしてなんとも申し訳ない事であるが(スマンのお!)妻にとっては初めての海外旅行である、ソウル_3泊4日の旅。 さて、どんな旅が待っているのだろうか。

 
広島空港を出発してから約1時間と10分で、仁川空港に到着。 おー、これは早い! 東京や沖縄、札幌よりも近いじゃないか。 驚きである。

今回は、3日目のバスツアーを除くとフリープランの気ままな旅。 でも初日と最終日の、ホテルと空港との間の送迎はあるので便利である。
他の便で来られる同じバスを利用する方を待つ間、空港のコンビニをチェック。
 
さすが韓国。 お弁当にはもれなくキムチが入っている。

***

雨の仁川空港から、ワンボックスカーで高速道路を走り、ソウルへ。 その間、地元ガイドの方から、韓国文化や旅をする上での注意事項を教えていただく。

韓国には、300種類近いキムチがある事。 昔はキムチを壺に入れて地面に埋めていた。 土の中は低温が保たれるため、キムチの保存には向いているのだが、さすがに今の住宅事情では難しいため、地面に埋めるのと同じ効果があるキムチ冷蔵庫を売っており、一般家庭に普及しているとの事。

観光名所のソウルタワーには、それぞれ違う景色が楽しめるので、昼と夜の2回行った方が良い事。 タクシーに乗るときは、一般タクシーと模範タクシーがあるが、特に一般タクシーに乗るときは、料金を吹っかけられる対象にならないよう、あまり運転手さんと喋りすぎないようにした方が良い事。

ハンガンという川は、中国との貿易を視野に入れ、10年先を見据えた中長期視点で運河の工事が行われている事。 いやあ、これは本当に日本も学ぶべき。

サウナとアカスリは地元の人も好きなのだが、月に数回行けば良い方であること。 そして馴染みの方にアカスリしてもらうと、体の悪いところを指摘され、健康管理にも役立つ事。 サウナは、電気で温めるのではなく、伝統的な赤松を焚いたものでないと価値がない事などなど、1時間ほどの移動時間の間に、興味深い話を沢山聞かせていただくことができた。

***

午後2時前に、今回3泊お世話になる『ロッテホテル』に到着。
 

手続きをした後、チェックインは3時からと言う事で、まずは妻の目的の一つである免税店巡り。 ここで、日頃お世話になっている妻の買い物を楽しみ、3時過ぎのホテルに戻る。

3時過ぎなのだが、部屋に行ってみるとドアが開いており、まだ掃除中??? 『まあ、仕方ないか』 チェックインカウンターのある階に行き、椅子に座ってお茶を飲んでいると、スタッフの方が『何か御用ですか?』

『ええ、部屋に一旦ですが、まだ掃除中でした』 すると、『申し訳ありません』と困惑した様子。
『掃除が終わったら教えていただけませんか? 部屋は○○○号室です』 『はい、承知いたしました』

しばらくすると、『部屋の掃除が終わったそうです』というので、部屋へと向かう。 するとそこには、

まだ掃除をしているスタッフの方が。 ??? さすが韓国、このゆるさはなかなか面白いじゃないか。

波瀾万丈の旅のスタートを予感させる出来事である。

***

掃除が終わるまでしばらく待って、ようやく部屋にチェックイン。
 
うーん、確かに部屋は広いし、アメニティも充実している。

しばし休憩し、夜ごはんを食べるために街へと向かう。
 

初めて歩くミョンドンの街。 人も多く賑やかで活気のある街である。
 
なんとなく気になったカルビの店に入り、カルビとクッパ、ビールを注文。 もちろんソウルでも、『グビリ、グビグビ』 『プハーッ、旨い!』

熱々カルビを頬張り、冷たいビールをゴクリ。 たまらんなあ!
大きめの獅子唐をガブリ。 『ヒーっ。 なじゃこりゃあ。 これは獅子唐じゃなくて、トウガラシじゃー』

目からは涙が『ポロリ、ポロポロ』 体の芯から火照って、額からは汗が『タラーリ、タラタラ』 そして口はトウガラシで『ヒリーリ、ヒリヒリ』
いやあスゴい、本当に口から火を吹きそうであった。

ソウルで初の夕食は、なかなかパンチの効いた、想い出に残る一緒となった。 通過儀礼!

***

食事の後は、夜のミョンドンを散策し、妻が観たいと言っていた『ナンタ』へ。
 
最初は外したかな? と思ったが、途中からは言葉の要らないエンターテイメントに引き込まれ、涙を流して爆笑の渦。 うーん、これはなかなか良いじゃないか!

たっぷり1時間半の公演を楽しんだ後はホテルへ。


夜10時過ぎ。 ホテルに戻る。いつもなら、もう寝ている時間だが、ソウルの夜は長いのだ。

その後、10時半位から、またまた思わぬトラブルが待ち受けていたのだが、それはそれで後になってみると貴重な経験もできた事であるし、旅の思い出の一つ。 

いやあ、それにしても今日は最高に楽しかった。 さあ、明日はどんな一日が待っているのだろうか。

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瀬戸内シーカヤック日記: あるくみるきく_3泊4日、ソウル珍道中(予告編)

2011年10月03日 | 旅するシーカヤック
2011年9月29日(木) 電力不足に対応した変則休日も、この週末でようやく最後である。 うちの会社では、変則休日から普通の土日休みに戻るこのタイミングで、ラッキーな事に4連休の設定。

『どう? 今年の前半は試験のために引き蘢り生活を余儀なくされた事だし、せっかくの4連休だから海外旅行に行かないか?』と、辛かった引き蘢り生活を支えてくれた妻に聞いてみると、『なんとか休みも取れそうだし、行きたいね』ということになり、数ヶ月前から企画していたのである。

その過程では、グアムや台湾、香港、上海なども候補に挙げてみたが、季節の天気や移動時間などなどを勘案した結果、以前私一人で釜山に行ったことがある経験を踏まえ、『ソウル』に決定(残念ながら貧乏な私は海外旅行の経験はほとんどなく、初めての海外旅行が10年前の『ミクロネシア(カヤックツアー)』 そして2回目の海外旅行は、まだ広島港から釜山に定期船があった頃、家族を置いて独りバックパッキング旅に行った韓国。 そして今回が3回目のソウルなのである)。

旅行会社で、少し気張ってロッテホテル新館泊での3泊4日のフリープランを旅行会社で手配し、私は期限切れが近いパスポートを、妻は初めてのパスポートを準備して、この4連休を楽しみに待っていた。

***

今回の旅では、最高の天気にも恵まれ、フリープラン中心と言うこともあって言葉の通じない韓国での様々なハプニングや異文化のカルチャーショックを経験しながら、韓国での生活に関して何人かの地元のガイドの人から、あるいは旅の中で自分達が実際に見聞きした結果、とても想い出深いソウル版『あるくみるきく』の珍道中の旅となった。

最近は仕事が忙しく、平日の夜はなかなかブログを書く時間が取れないのだが、徐々に記録に残していきたいと思っている。

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一つ一つのエピソード、見聞きしたリアルな韓国文化のカルチャーショックが本当に想い出深く、一生の記念になる旅であった。

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