あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 記録映画の系譜_ニッポン国古屋敷村(小川プロダクション、昭和57年)、シーカヤック整備

2016年10月30日 | 旅するシーカヤック
2016年10月29日(土) この週も木曜金曜で東京出張。 このところ、毎週のように出張続きである。
今日は風が強いので、シーカヤックはハナから諦めて他のプランを模索。

いろいろ検索してみると、広島映像文化ライブラリーで『ニッポン国古屋敷村』という記録映画が上映されることがわかった。
調べてみると、なかなか評判も良いようであり、『あるくみるきく』をライフワークとする俺にはぴったりのドキュメンタリーのようである。

上映時間は、なんと210分。 3時間半という長編映画である。
映像文化ライブラリーは椅子がイマイチなので、長時間の鑑賞はなかなか厳しそうなため、今回は一人で出掛ける事にした。

***

バスで広島へ。

風は強いが空は秋晴れで、気持ちの良い朝。

年に何度も訪れる『広島映像文化ライブラリー』


***

今月は、記録映画の系譜というテーマで様々な映画が上映されているようだ。

『カラコルム』や『秘境ヒマラヤ』、『人間蒸発』なども観てみたかったなあ。

***

映画は、夏でも寒いことがある古屋敷村の、ある夏の冷害の実態調査から始まった。

日々の気温の記録と、稲の開花と受粉状況の観察と記録。
同じ村内でも受粉状況の違う田んぼの調査。
山から吹き降ろしてくる『シロミナミ』というヤマセを、地形を模した立体模型とドライアイスの煙で再現して、冷たい風の影響を受けるエリアを詳細に確認していく。

稲刈りの終わった田んぼを掘り、地下の地質を調査することによって、その田んぼが50−100年近く耕作されてきたことを推測するなど、本当に様々な深堀調査を実施。
田んぼや稲の根っこにおける鉄分の影響、稲の開花や受粉の詳細なんて、この映画で初めて知った。

また今なら、コンピューターを使ったシミュレーション映像で見せることを、分かりやすい模型を使って素人にも理解できるように、本質をついて丁寧に解説していることには驚いた。

***

途中で画面に、『休憩』という文字が。。。  これは黒澤映画か!
10分の休憩を挟んでの後半は、様々な人が登場して昔の話を語られる。

この村に嫁に来てから40年間、遠い山の上にある炭焼き小屋や田畑まで毎日何度も往復したお婆さん。
何が辛かったと言って、毎日重い荷を背負って往復する炭焼きが、本当に嫌だったとの事。
カメラが、その山道を登っていくのだが、登っていく映像と息遣いを見て聞いているだけで、その大変さが伝わってきた。

この急勾配の山道を、足元の悪いなか、重い荷を背負い、雨の日も風の日も雪の日も、毎日多い時には何度も何度も往復。。。

今はもう、この道を通わなくてもいいんだね、おばあちゃん。 本当にご苦労様でした。
これからは、今まで苦労した分、里のお孫さんと楽しい時間を過ごしてくださいね。

***

あるお爺さんは、かつて皆んなで一生懸命道を作った事を語る。
その時には、道ができたらどんなに生活が良くなるかと、希望を持っていたそうだ。
それが、道ができて街との行き来ができるようになると、逆にこの村で貧しい生活をしていることが嫌になり、街に出る人が増えたとのこと。
また、電気が来てテレビが見られるようになったが、それも都会の生活と自分たちの生活とのギャップを知ることになって、村の人たちの考え方や価値観が大きく変わってしまったことを嘆いていた。

まさにこれが、以前言われていたような、高速道路の開通や架橋によるストロー現象そのものなのであろう。

***

他にも、自ら志願して戦争に行き、恵まれた体格もあって選抜された優秀な兵隊さんとして活躍し、いろいろと勲章を貰った元軍人の方。
逆に徴兵で兵隊にとられ、誰のために・何のために戦争をしているのか解らないまま、殴られ、命令され、動かされ、なんとか生きて帰ってはきたが、生きているうちは絶対に戦争には反対していくという方。
壮絶なニューギニア戦線から生きて帰り、その後もラッパと軍服を大切にして様々な行事でラッパを吹いているという、熱く饒舌に戦争を語る方。

戦場で若い子供を亡くし、死亡通知だけ送られてきて、その後10年ほどは子供の死を受け入れられなかったと言うお婆さん。
紙切れ一枚で、遺骨も遺品もないまま、自分の子供の死を受け入れるというのは、いったいどんなものなのであろうか。。。

小さな村から戦争に行き、あるいは戦争で子供を亡くされるなど、様々な経験をされた複数の人々の視点で、戦争の多様な実態を浮き彫りにしていく。

***

山では、炭焼きがとても大切な仕事の一つなのだとか。
雪の中、山を登り、木を切って、雪の斜面を利用して木を炭焼き小屋まで下ろしていく。
炭焼き小屋は、地元にある木や土、石、粘土などを使って、仲間と一緒に一から築き上げていくのである。

かつては村を出て、鉄道の工事の仕事をやったのだが、『仕事をするのに人に使われるのは本当に嫌だった。 同じ使われるのなら、炭焼き小屋に使われる方が自分には合っている。 今は、炭焼きの仕事をしているのが楽しくて仕方がない』という言葉を深く受け止める。

***

また何年か毎に冷害で飢饉に襲われる村では、養蚕を始めたことで、暮らしむきに変化が起こったとの事。
最初に養蚕を始めた家では、本場に大工さんと一緒に行って養蚕小屋の構造を勉強し、また養蚕のプロにも来てもらって指導を受けたそうだ。
そのような努力の甲斐もあり、生糸の価格上昇を受けて、村では裕福に暮らせるようになった時期もあったとの事。

アップの映像になった蚕が、桑の葉をワシワシと食む音にはビックリ。

そんな栄華の時期には、村で花火大会も行われ、その時の事を今でも鮮明に覚えているというお婆さんのモノローグも心に残る。

***

終わってみれば、あっと言う間の3時間半。
インタビューの場面では、話し手から自然な流れで話を引き出すというよりも、撮影する側からグイグイ食い込んでいく感じが少し気にはなったが、それでも地元の言葉で朴訥と話される昔の貴重な話の記録としては貴重なものだと感じた。
ものすごく感動するとかいう類の映画ではないが、『民俗学』に興味があり、『あるくみるきく』を実践している人なら楽しめる事は間違いない。

いやあ、これは良い記録映画に出会う事ができたなあ。
この週末も、なかなか充実した休みじゃあないか!

***

翌、日曜日は、朝ごはんを食べるとシーカヤックを車から降ろし、シートの修理。

中古で買ったこのカヤックは、シートバックが劣化していたので、安物のエアマットを貼り付けていたのだが、さすがにそれも草臥れてきたので修理することにしたのである。

シートの生地を切って中のクッションを剥き出しにし、ベースから剥がす。

中のクッションはまだ使えそうなので、接着剤でベースに軽く固定。

シート生地の縫い付けられていた、バックルベルト部分を切り取り、シートバックに直接接着剤で貼り付ける。

これで、シートバックもこれまで通りの位置で支えてくれるだろう。

最後に、あまり出番がなくなっていた、ショートサイズの古いサーマレストをフロアに敷く。

これは昔、内田さんが雑誌で書かれていた、贅沢だがパドリング時の快適性を上げる方法で、いつかやってみたいと思っていたのである。
長時間の漕ぎでは、結構かかとに負担が掛かり、俺のかかとにはパドリング時にフロアにあたる部分にタコができているほど。

これで、足元が快適になるはず。 次回の漕ぎが楽しみだ!

***

コーヒーを飲んで一休みすると、お昼ご飯を食べに妻と家を出る。

今日のお昼は、オレ達のお気に入りのラーメン屋さんの一つである、黒瀬の『まつうら』

今日は開店10分前に到着し、一番乗りであった。
俺は、エビ塩。 妻は、あさり塩。

いつもながら美味しいラーメンをいただいて大満足。
『ごちそうさまでした』

***

買い物をして、少し遠回りして家に帰ることに。

久しぶりに、懐かしい海沿いの道をドライブ。
コンビニでコーヒーを買い、海岸沿いの公園でしばし休憩。

『こんな時間も久しぶりだね』

***

家に戻ると、メダカの水槽の水替えをし、アウトドアグッズを収納しているスペースを整理整頓。
ロードスターを久しぶりに洗車&ワックスがけして、すっきりさっぱり!

この週末は、海には出なかったけれど、なかなか充実した休みであった。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: YB125SPでリフレッシュ旅_鈍川温泉&今治焼き鳥、しまなみ海道縦断

2016年10月24日 | 旅するシーカヤック
ここのところ気を使う仕事が続いていたが、なんとか一区切りつき月曜日は有給休暇をとることとした。

金曜日は日帰り東京出張があり、土曜日は疲れが出てなんと久しぶりに昼寝をしてしまった。
せっかくの3連休だが土曜日は雨となり、連泊の旅には出ることができなかったものの、この昼寝で少し回復。

でも、日月とも風が強い予報なのでキャンプ旅は諦め、安宿を予約。
これで、準備は完了である。

***

2016年10月23日(日) 朝起きると、ゆっくりと準備をし、朝食を食べると着替えて出発。

バイクカバーを外し、リアボックスを取り付け、リアボックスには着替えや水筒、貴重品などを放り込む。
キーをONにしてチョークレバーを引き、セルモータースイッチを軽く押す。
『ブルルン』

エンジンがかかると、しばらく暖気運転。
キャブ仕様のYB125SPは、暖かい時期でもアイドリングが安定するまでしばらく時間がかかるのだ。

***

そろそろ良いかな?
見送りに出てくれた妻に、『じゃあ、行ってくるよ』
『気をつけて』

ヘルメットのシールドを下ろし、クラッチを切ってギアを1速に入れる。
少しだけアクセルを開き、半クラッチを使ってゆっくりと発進。

さあ、旅の始まりだ!

***

朝の『とびしま海道』を走り、岡村島へ。

ここからはフェリーで今治まで約1時間半の船旅である。
俺は船に乗るのが大好きなので、芸予諸島の景色を楽しみながら海風を楽しむ。

今日は曇りで風が強く、シーカヤックには向かないので、久しぶりのバイク旅は自分としてはなかなか良い企画。

***

来島海峡にやってきた。

橋をくぐり抜けると、今治はもう目の前。

港に到着。

さて、少し早いがお昼ご飯にしようか。

***

いつもなら定番の『かねと食堂』さんに行くのだが、今回は新たな店を開拓することに。

やってきたのは、港からほど近い喫茶店『樅』
『すみません。 ここ、カツライスありますか?』 『はい、ありますよ』
『じゃあ、ひとつお願いします』

静かな店内で、一人静かにカツライスを待つ。

お待たせしました。
『オー、これか』

どうやら、カツライスは隠れた今治名物の様子。

『いただきます』
スプーンでご飯とソースをすくってパクリ。 『お、これは美味いじゃん』
デミグラスソースの深い味わいが、なんともオイシイ。

支払いをして、『ごちそうさまでした。 美味しかったです』
満足して店を出る。

***

ここからは、メインの目的地である鈍川温泉へ。

何度か来たことがある、鈍川せせらぎ交流館。

露天風呂につかると、ヌルリとした柔らかいお湯。 さすが、pH9.9である。

露天風呂に浸かり、寝転んで火照った体を冷やし、サウナで再び汗を流し、水風呂にドボン。

これを何度も繰り返し、2時間ほどのんびりまったり楽しんだ。
疲れが芯から抜けて、完全にリフレッシュ完了。 『ああ、やっぱり鈍川温泉はええなあ』
今度は是非また、妻とタンデムツーリングで来たいものである。

***

今治市内に戻り、チェックインまでしばし港を散策。

久しぶりの今治だが、ターミナルが綺麗になっており、驚いた。

展望台もあり、ビールが飲めるお店も入っているようだ。
今度機会があったら、来たいものだ。

***

3時になると、ホテルへ。
チェックインして荷物を部屋に置くと、ホテルの自転車を借りて今日の夜のお店を散策。

今治は焼き鳥が有名。
何年か前には、鳥林には行ったことがあるのだが、せっかくなので新しい店を開拓したい。

とはいえ、今日は日曜日なので、営業する店も限られる模様。

良い店が見つかりますように!

今治の商店街は閑散としているが、裏に回ると昭和を感じさせる通りもある。

懐かしい看板も幾つか発見。

自転車での散策では、気になるビアホールも発見。
今回は焼き鳥がテーマだが、次回は是非訪れてみたいものである。

***


ホテルに戻り、自転車を返却して、しばし部屋で休憩。
5時前になるとホテルを出る。

向かうは、日曜日も営業している『世渡』さん。

5時を数分過ぎたばかりなのだが、店の駐車場には既に車が何台も停まっていた。


***

お店に入ると、カウンターに案内された。
まずは生ビールと皮。

この皮が、なんとも旨いのだ。
甘めのタレがかかっており、一口食べた時に口から『お、これは美味い』とつぶやきが自然に出てきた。
そして、サービスのキャベツを皮焼きのタレをつけていただく。

次はセンザンキ。 鳥の唐揚げである。

手羽先。 『おお、なんじゃこりゃあ!!!』
熱々で、一口食べるとなんとも旨い脂が口中に広がる。
適度な塩胡椒と、この美味い脂がなんとも言えない美味しさ。

この辺りから、日本酒へ。 『大で。 ぬる燗でお願いします』
手羽先を食べ、口の中の脂を日本酒で流す。
至福のひと時。

砂肝。
これも塩胡椒味で、歯ごたえと味が最高である。
『いやあ、この店に出会えてよかったなあ』

***

お客さんが少し減り、ご主人ともしばし会話させていただいた。

このお店は、どうやら娘さんも含めて家族で切り盛りされているようだ。

また、このお店のお客さんは、地元の方よりも今治以外の県内や、県外からの方が多いことも伺った。
呉の焼き鳥の話にもなり、『呉の焼き鳥は、やっぱり串ですか?』
『そうですね。 こんな鉄板で焼くのはないですよ。 そして呉の焼き鳥やさんは魚料理も多いんですよ』
『へえ、そうなんですか』
『ええ、生簀がある焼き鳥屋さんも多いんですよ。 呉の焼き鳥屋さんは、もともと鹿島という漁業が盛んな島の出身者の方がルーツなんで、そんな風になっているんでしょうね』
『なるほど。 それは初めて聞きました』

***

日本酒と手羽先を追加で注文し、至福のひと時を堪能してお店を出た。
支払いの時娘さんが、『皮も人気なんですけど、手羽先を追加注文する人も多いんですよ』
『そうでしょうね。 本当に美味しかったです。 また来ます』

美味しい焼きたての焼き鳥を心から楽しみ、美味しいビールと日本酒を飲むのが、この店には合っている。
この店では、ご主人との掛け合いのリズムを楽しみながら、美味しい焼鳥を楽しむ雰囲気なので、写真を撮ってそのリズムを崩すのは忍びない。
ここで写真を撮るのは、まさに野暮というものだと感じたので、今回は料理写真はなしである。

『ごちそうさまでした』

正直、これまで食べた焼き鳥の中で、一番美味しかったと言っても差し支えない。
いやあ、これは良い店を開拓できたなあ。

***

2016年10月24日(月) 朝起きると、電気ポットでお湯を沸かし、スープとサンドイッチの朝食。
食事を終えると、着替えて荷物を整理し、チェックアウト。

ここからは、バイクでしまなみ海道を尾道まで縦断の計画。

朝まだ寒い今治市内を抜けて、来島海峡へ。

昨日とは打って変わって青空が覗く景色。

朝の来島海峡大橋の原付道は、造船所に通勤する人達がたくさん走っていることも、今回の発見であった。


***

亀老山展望台。

月曜日の朝。

まだ誰も居ない静かな展望台。

***

能島の近くでは、激しい潮流。

エディとなる岸沿いからは、砂が巻き上げられて茶色い流れができていたことに驚いた。

いくつもの橋を渡り、橋毎にある料金所に止まって200円、100円、50円の料金を支払う。

因島を超え、

向島に入ると、尾道はもう目の前。

最後は渡船で尾道へ。


***

尾道では、久しぶりの朱華園さんへ。

中華そばを頂き、家路へ。


***

疲れた体と心を癒すバイク旅。
お気に入りの鈍川温泉でのんびりまったりと過ごし、初めて訪れた焼き鳥屋さん『世渡』さんで至福のひと時。

いやあ、今回も好い旅だったなあ。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ_秋の吾妻山へ & 島渡りツーリングアルバム作成

2016年10月16日 | 旅するシーカヤック
2016年10月15日(土) 今週は、まず名古屋への日帰り出張があり、一日おいて東京・横浜への一泊二日の出張と、出張続きの週であった。
さすがに疲れたので、キャンプツーリングに出かけるのは止め、久し振りにロードスターでドライブに出かけることに。

***

毎年秋になると、一度は出かける庄原の奥にある吾妻山。

今日は晴れて涼しい気候のため、絶好のオープンドライブ日和である。

道路の脇は、気持ちのよい田園風景。

稲刈りもほぼ終わり、秋が深まっていることを感じさせる。

***


狭い山道に入り、吾妻山のロッジまでもう少し。


***

駐車場にロードスターを停めると、散策へ。

風は弱く、少し冷んやりして心地良い。

まだ紅葉には早いからか、いつもより人も少なめで静かな吾妻山。

ススキも秋を感じさせる。
こんな高原で、月見ができたらさぞかし幻想的な夜になることであろう。

***

俺たちのお気に入りは、ロッジから近い小坊主。

秋らしい高い空を眺めながら、

小坊主のテッペンを目指す。


***

ここからの眺めが大好きで、かなり前から秋のドライブの目的地の一つになっている。

妻は、牡蠣醤油おむすび弁当。
俺は、サンドイッチ。

途中の道の駅で買い込んできた、高野米の新米おむすびも、妻とシェアしていただいた。

『ご馳走様でした!』 きれいな景色を眺めながら食べるお昼ご飯は、やっぱり美味しいね。

***

お昼ご飯を食べると、しばし散策。
ベンチで、道の駅で買ってきたアップルパイをデザートとしていただいた。
『おお、このアップルパイは美味しいね!』

高原の、大きな樹の下にあるベンチへ。

ここは日陰になるので、気持ち良く高原の静かな時間を楽しむ。

テルモスに詰めてきたお茶を飲み、高原を吹き抜ける心地よい風を感じながら、静かな時間を楽しんだ。


***

『今日も気持ち良かったね。 じゃあ、そろそろ戻ろうか』
帰りの途中の道は車が少なかったので、久し振りに妻に練習がてら運転させてみた。

何年か振りのMT車の運転。
思ったよりは、スムースであった。 これからも、もっと練習してもらおうかな?

***

途中の道の駅で、きのこセットを買って家路につく。

今日は、きのこ鍋だ! ああ、秋を感じて楽しみだなあ。

***

日曜日は昼頃から雨の予報。
朝ごはんを食べると、自転車を引っ張り出し、少しだけペダリング。
呉市らしい、アップダウンを楽しめるコースで、短時間だが気持ちのよい汗を流す。

バリカンで散髪し、シャワーを浴びてスッキリさっぱり。

その後は、アウトドア用品庫をしばし整理整頓する。

***

雨が降る前に、先日行った『子供たちとの島渡りシーカヤックツーリング』の写真を焼こうと、YB125SPで写真屋さんへ。
参加してくれた3人の子供達の写真を選び、枚数が同じになるようチェックしながら選んでいく。
子供達の分に加え、施設用にも写真を準備。

俺は野球には全く興味がないのだが、支払いの時、昨日のカープ優勝で料金が25%割引になっていたのはラッキーだった。

***

家に戻ると、写真を整理し、子供ごとにミニアルバムに収めていく。

少しでも子供達の夏の想い出になればと思っての、毎年のささやかなプレゼント。

お昼ご飯を食べると、再びYB125SPにまたがり、島へ。
途中で雨が降り出し、コンビニでカッパを買って雨の中のツーリング。

施設に到着し、職員さんに写真とアルバムを手渡すと家路に着いた。

***

この週末も、なかなか充実した休みであった。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 雨の大三島で車中泊カヤック&バイク

2016年10月09日 | 旅するシーカヤック
2016年10月8日(土) 予定していた2度目の島渡りツーリングは、昨日夜の天気予報を確認した結果である、午後から風が強くなるとの予報を踏まえて施設の方と相談し、安全を見て中止に決定。
というわけで、朝はいつもよりゆっくりと起き出した。

***

朝の天気予報を確認すると、しまなみ海道あたりでは日曜日は晴れて漕げそうな予報。
でも今日の夜は大雨だそうである。
『今日は、しまなみ方面に行ってくるよ。 でも夜は雨だからキャンプは止めて車中泊にする』

***

という訳で、大三島に到着。
海沿いの道を走っていると、沖合に瓢箪島が見えてきた。
『うん、天気はイマイチだし、距離もそんなになりひょうたん島に久しぶりに渡ってみるか』

ワゴン車からシーカヤックを下ろし、準備をしていると雨が降り出した。

これくらいの雨なら、一人で漕ぐ分には何の問題もない。

カヌーを始めた頃、よく島根の『カヌーの里おおち』の川下りツーリングに通っていたが、その頃は雨が降っても、どうせ瀬遊びで濡れるのだからとまるで子供の頃に戻ったように、はしゃいで楽しんでいたものである。

今では、若い頃のような激流下りはできないが、

あの大雨の後の江の川を長男とタンデム艇で降った時の事は、一生忘れることのない良い思い出である。


***

次第に強くなる雨の中、瓢箪島に向かって漕ぎ進む。

秋とはいえまだ温かく、雨に濡れても全く気にならない。

久しぶりの雨の中のパドリングを堪能した。

***

ショートツーリングを楽しんだ後は、地元のスーパーへ買い出しへ。
お弁当でお昼ご飯をすませると、時間がたっぷりとある。

ちょっと思いついて、フェリーでプチ海旅を楽しむことにした。

船旅が好きな俺には、安い料金でのんびりまったり楽しめるひと時。
盛港から出て、大久野島へ着くと、大勢の人が乗り込んできた。

うさぎの島として有名になっているとは聞いていたが、想像以上の人気のようである。

***

忠海に着くと、しばし街を散策。

残念ながら、ネットで見つけていた食堂は閉店になっており、忠海でおでんで日本酒というプランは幻に。。。

『いろんなところが、徐々に寂しくなっているから、今のうちにいろいろと探索しておかないといけないなあ』と改めて実感。

***

気を取り直して通りを歩いていると、神社を発見したので、参拝させていただくことに。

初めての訪問だが、大きく立派な神社である。

心洗われるような、立派な龍。

『どうぞ、旅の安全をお護りください』

***

フェリーで再び大三島へと戻る。

港に戻ると、自転車を下ろして少し足慣らし。

『明日の朝は、大三島でサイクリングを楽しむことにしよう!』

***

夜は雨だったので、フラットにしたワゴンのリアシートで晩御飯。
ビールを飲み、美味しい刺身をつまむ。

ヘッドランプを点けて開高健のオーパを読んで、しばし旅気分を味わう。
『ああ、俺もこんな旅がしたいものだ』

次第に気温も下がってきた。
夜が更けると、昨日車中泊用にと妻が買ってきてくれた新しい毛布に包まり、朝まで熟睡。

***

朝起きると、空気が入れ替わったようで、少し肌寒い感じ。
車の中でパンとウィルキンソンで朝食を済ませ、顔を洗って着替えると自転車を下ろす。

今日は、大三島の外回りコースを漕いでみようか。
最初はフラットな海岸線。
少し向い風はあるが、眺めも良く、快適なペダリング。

途中から、登りになる。
これが結構きつくて、汗が噴き出してくる。


***

ヒーヒー言いながら上りきると、今度は快適な下りである。
登りを頑張ったご褒美。 しばしペダルを止め、風を切る時間を楽しませてもらう。

神社のそばの公園で小休憩。

温かいコーヒーで一息つく。

***

ここから再び、少しきつめの登りを汗を流しながら楽しむ。
一人なので、どんなに遅くても人に迷惑をかけることなく、自分のペースで漕ぎ進めることができるのが良い。
人に合わせる必要がなく、すべてを自分で決めることができるこの絶対的な自由さと、何が起こってもすべてを自分で責任を取らなければいけない緊張感こそが、まさにひとり旅の醍醐味である。
『やっぱ、旅は一人に限る』

長い登りを漕ぎ切ると、再び爽快な下りである。

海まで出ると、朝の美しい景色が待っていた。


***

出発地点まで戻ると、自転車をカートップして温泉へ。

車中泊とサイクリングの汗と疲れを流し、すっきりさっぱり!


この週末は、島渡りが中止となってしまい残念であったが、安全第一の判断なので後悔はない。
今回参加できなかった子供達とは、また来年一緒に漕げるといいな。 楽しみだ。

さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室_毎年恒例の島渡りツーリング

2016年10月02日 | 旅するシーカヤック
2016年10月1日(土) 今日は朝から雨の休日。

買い物がてらお昼ご飯を食べに行こうということで、妻とアテンザワゴンで竹原へ。

お気に入りのラーメン屋さん、『太華園』さん。

今日は一番乗りであった。

***

美味しい中華そばを頂き、家路へ。
途中、アテンザワゴンの距離計が。。。

とうとう90,000km/9万キロに到達!
ロードスターは18万キロを超え、アテンザワゴンも10万キロが視野に入ってきた。
いやあ、よく頑張ってくれているなあ。

***

2016年10月2日(日) 今日は、地元の島で毎年行っているシーカヤック教室の仕上げとなる、島渡りの日。
朝、9時半に島に到着。

少し雲が残っているが、風も弱く、どうやら今日は実行できそうだ。

***

挨拶をし、準備運動を終えると、みんなで集まり、天気予報と潮汐、そして漕ぐ距離を確認。
『安全第一で楽しもうね!』

少し流れがある中を、夏の練習の成果もあり、順調にこぎ進んでいく。

台風の影響か、少し蒸し暑いが、なかなかのツーリング日和である。


***

約45分ほどで島に到着。

潮が高く、まだ浜が出ていないので、ロープでもやっておく。
ここからは、楽しい自由時間。
子供達は、ボートで釣りに。
俺は陸から竿を投げる。

職員さんたちは、お昼のカレーの準備。
ルーの量に対して水が多すぎてスープカレーになったり、ご飯がおかゆのようになったりと、毎年伝説を積み重ねてきているが、『今年は上手くできるかな?』

***

この頃から次第に晴れ、この島のお気に入りの絶景が楽しめる状態になってきた。

職員さんたちにお任せのカレーも、順調に準備が進んでいる模様。

今年は水の量も良かったようで、おいしそうなご飯が炊きあがった。

横では、なんと燻製まで準備されている。


***

ではでは、楽しいお昼ご飯。
綺麗な海を眺めながら、ワイワイガヤガヤ食べる、美味しいカレー。

燻製も供される。

Yさんが釣られたイカも裁かれ、みんなでパクリ。

『うん、これは旨いなあ』
そうこうしていると、イカのホイル焼きまで!

『オー、これも美味しいね』

***

食後は再び遊びの時間。
とても暑いので、子供達は海へ。

ライフジャケットを着用させているが、それでも目を離さないようしっかりと見張っている。

そして、職員さんたちも、俺も、あまりの暑さに体を冷やすため、海に入る。
『ああ、まだまだ夏の名残や』

のんびりまったり、とても楽しいひと時である。

***

2時半には片付け、記念写真を撮ってから浜を出発。

帰りも穏やかな海で、順調なパドリング。

無事に戻ってきた。


***

今年が9年目となった夏のシーカヤック教室。
シーカヤック教室を始めて数年後にスタートした夏の終わりの島渡りツーリングだが、子供達もとても楽しみにしてくれていて、俺にとっても毎年恒例の楽しいイベントになっている。
今回も安全に楽しめて良かったなあ!

さて、来週末の天気はどうなるだろう?

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