あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: Ninja250Rで一泊二日ツーリング@今治_とびしま海道経由

2012年02月26日 | 旅するシーカヤック
2012年2月25日(土) この週末はバイクを使わないという息子からNinja250Rを借り、まず土曜日の午前中は音戸へ。 午前中の目的は、『旅する櫂伝馬2012』の下見である。

昨年も企画したのだが、前日夜の嵐の様な大雨で延期となり、今年も再び企画する事になったのである。 昨年の反省も踏まえ、大崎上島町の実行委員会メンバーを中心に、悪天候時の判断や、延期も含めた日程調整を進めていただいている。
私はこれまで通り、シーカヤックの経験を活かして潮汐を考慮した実行日の設定やルートや行程などのプランニングに加え、地の利を生かして、地元呉近辺の調査や調整を担当。

偶然、練習の準備をされていた音戸高校カヌー部の先生ともお話しすることができ、予定していた調査は終了。 いったん家に戻り、啓志君に調査結果と写真をメールして、家を出発した。

***


とびしま海道を走り、シーカヤックではお気に入りのエリアの一つである岡村島へ。

港に着いてメーターを見ると、ちょうど1,000km。 そろそろオイル交換の時期だな、息子に報告せねば。

係員の人が寄ってきて、『これ、排気量は?』 『はい、250ccです』 『へえ、大きく見えるね』

切符を買い、今治に向うフェリーに乗り込む。
昔、シーカヤックで蒲刈から岡村島に漕いできた時、このフェリーで今治に渡って散策&買い出ししたことはあるが、バイクで渡るのは初めてである。

船から眺める岡村島(旧関前村)の景色は新鮮だ。


曇り空の下、岡村島~小大下島~大下島を経由して、来島海峡を越え、1時間半弱で今治港に到着。

***

時刻は、2時半。 『ああ、腹減った。 じゃあ、少し遅いが昼ご飯を食べに行こうか』 今日は、事前の調査から気になっている食堂でお昼ご飯を食べる事にしている。
港からNinja250Rを少し走らせると、その店があった。

『かねと食堂』 外観の雰囲気は、私好みである。

店内に入ると、まず受付?で注文してお金を払う。 『カツライス』お願いします。

3時前という事で、他にお客さんはなく静かな店内。 しばらく待っていると、カツライスが運ばれてきた。

たっぷりした厚みのある、揚げたてホクホクのカツに、デミグラスソースがたっぷりと掛けられている。
うん、これは美味そうだ! 『いただきます』

ボリュームのあるカツとご飯、デミグラスソースのバランスをいろいろと変えながら口の中へ。 『ハフハフ、ホフホフ』 『うん、こりゃ美味い』
時折、サラダや福神漬で箸休め。 『ごちそうさまでした』 あー、満足満足。

***

店を出ると、ホテルにチェックイン。 ホテルも港から近く、すぐに到着。
部屋に荷物を置くと、再びバイクにまたがり、目的の一つであるタオルを買いに出掛ける事にした。

コンテックス、タオルガーデン。 なかなか良い雰囲気の外観である。
中に入り、ズラリと並ぶタオルや関連製品を眺め、タオルは実際に触ってみて、自分と家族のお土産品を選ぶ。 『うん、これにしよう』

買い物を済ませると、同じ建物の中にあるカフェでしばし休憩。

注文したコーヒが運ばれてくる。 小さなビスケットがついて、なんと300円。 これは嬉しいな。

コーヒーを飲み、コンテックスを出ようとすると、タオルショップの方が、『ありがとうございました。 今日はどこまで走られるんですか?』
ヘルメットを持って店内をうろうろしているので、この質問になった様子。

『はい、今から鈍川温泉へ行って、温泉から上がったら、今治市内で泊まる予定なんです。 鈍川温泉って、高いところにあると聞きましたが寒いんですかね?』
『鈍川温泉は、この辺りとそんなに気温は変わらないと思いますよ。 距離も近いですし、”美人の湯”って言われてる良いお湯ですから、ゆっくり楽しんでください』と笑いながら教えていただいた。

うーん、まるで海坊主のような坊主頭の怪しい中年男が”美人の湯”。。。 ま、いいか。

***

Ninja250Rでしばらく走り、少し山の中に入ると、鈍川温泉に到着。 今日は、鈍川せせらぎ交流館にお邪魔した。

土曜日の夕方、多くの人で賑わっている。 今治市外から近い事に加え、地元の人も多い感じ。
肝心のお湯は、ヌルリとする私が好きな泉質で、俵山温泉を彷彿とさせる。 へえ、今治にこんな良いお湯があったんだ!
今回のバイクツーリングで、鈍川温泉を知った事は大きな収穫である。

お風呂から上がっても、なかなか汗が止まらない。 体の芯からポカポカと温まっているようだ。

ホテルに戻ると、夕食である。 今回は、夕食朝食付きのプラン。

二十数年振りの泊付きバイクツーリングの夜。 まずはビールで乾杯。

河豚の唐揚げ。

鯛。

〆は釜炊きの鯛飯。 これが美味いのなんのって。 『ごちそうさまでした』

部屋に戻って再び一人静かに飲み、『オヤスミナサイ』 うん、良い一日だった!

***

2012年2月26日(日) 朝起きると、外は曇りで風もそこそこある。 今日も寒そうだ。
朝ご飯を食べ、チェックアウト。 向かうは『糸山公園』 しまなみ海道が見渡せる展望台があるそうだ。

駐車場にバイクを停め、展望台へ。

曇り空なのが残念だが、来島海峡に掛かるしまなみ海道の橋の風景が楽しめる。

ここはなかなかいいな。

今治市内まで戻る途中、とある駐車場で休憩していると、おじいさん&おばあさんが近付いてこられた。
『あの、このバイクは大型ですか、それとも中型ですか?』 『こんにちは。 これは、250ccなんで中型ですね』
『そうですか、大きく見えますね。 馬力はどうですか?』 『さすがに750ccや1000ccなんかの大きなバイクに比べたら馬力は少ないですが、普通に走るには充分ですよ』

『これはいくら位するんですかねえ。 70万とか?』 『これは50万くらいらしいです』

『実は、孫が中型バイクが欲しいって言うもんで、ちょうど良いんで聞いてみようと思って声を掛けました』 『なるほど。 そうなんですか。 実はこのバイクは、この土日で息子から借りているものなんですよ』

『いろいろとありがとうございました』と戻って行かれたが、カヤックと同じようにバイクでも様々な出会いがあるのだなあ。

***

今日は、12時のフェリーで岡村島まで戻る予定。
少し早いが、11時にお昼ご飯。 今日も、昨日訪問して気に入った『かねと食堂』さんへ。

今日は何人かのお客さんが居られ、その多くは常連さんの様子。
注文は、新メニューと書いてあり気になっている『カレー中華そば』

『いただきます』 まずはスープをゴクリ。 『お!』 続いて麺をツルーリ、ズルズル。 『へえ!』
普通の中華そばとはもちろん違うし、カレーうどんともまた違う。 これはなかなかいいねえ。 『ごちそうさまでした』

新メニューとして『カレー中華そば』や『カレー丼』などは新たに追加されているのだが、『焼豚玉子丼』はメニューにないというところに、この店の立ち位置が垣間見れるような気がしている。
お気に入りの一店がまた増えた。

***


今治港で切符を買い、フェリーに乗り込む。

小さな『第二せきぜん』

よく見ると、船底が今まで見た事がない構造。 うーん、これは気になるなあ。 今度調べてみよう。

今日の来島海峡は、南流/3ノット。 ところどころ、小さな渦ができている。


***



    

          

***


帰りのフェリーは、岡村島直行だったので、1時間で到着。

二十数年振りとなる、泊付きバイクツーリング。 クルマよりフェリー代が大幅に安く、気軽に動け、風を感じながら走る(冬はその嬉しさは半減?)バイクでの旅は、やはり楽しいな。 あー、俺もGN125Hが欲しくなった!

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瀬戸内シーカヤック日記: 久し振りのしまなみ泊付きツーリング_氷点下漕ぎ&『スナメリ撮影!』

2012年02月19日 | 旅するシーカヤック
2012年2月18日(土) 今年の冬は寒くて風も強く、シーカヤッカー泣かせである。 キャンプツーリング/泊付きツーリングが大好きな私としては、仕事の忙しさもあって、この冬はあまり一泊二日のツーリングに行けていないのだが、この週末は気温こそ低いものの晴れの予報。

これは、何があっても出掛けるしかない!!!

前日の夜のうちにシーカヤックとMTBをカートップし、外泊道具の準備もしておいたので、6時半過ぎに家を出発。 とはいえ、クルマのフロントガラスが凍っていたので、出発するまで5分程度時間が掛かった。 さてさて、どんな週末になるのだろうか。

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アテンザワゴンで東に向かって走る途中、安浦付近でちょうど日の出の時刻。

この辺りは『平清盛』の撮影に使われたロケ現場。 今朝の日の出が良い雰囲気だったので、海岸沿いの空き地にクルマを停めてしばし撮影。


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再び走り出し、竹原市内に入った頃から道路が白くなっていた。 昨夜の雪が残っているようだ。
ラジオの道路情報や、カーナビの情報からすると、尾道バイパスは部分的に凍結しており、速度規制が掛かっている模様。 確かに東の空は、雪も残っている感じ。

しばし考え、ルートを変更。 久し振りに、忠海からフェリーで大三島に渡り、大三島経由で因島、生名島に行くルートにしよう!

忠海のフェリー乗り場に到着。

フェリーを待っていると、雪が降ってきた。 ピーク時には、対岸の大三島が見えなくなるほど。。。 うーん、この週末は、本当に漕げるのか?


なんとかフェリーに乗り、大三島、生口島、そして因島経由で生名島へ。

最近は、生名島に通う事が多いので、フェリーも回数券である。

生名島のいつもの浜に着いたが、風が強く、漕ぎ出す事は難しそう。

まあ、お散歩ツーリング程度なら、なんとか漕げない事もないのだが、のんびりまったりツーリングが大好きな私としては、楽しめそうもないシチュエーション。 『今日は陸上で、のんびりするとしよう』

***

久し振りに因島へ渡り、町を散策。 買い出しも、久し振りに因島で。


風も強く、時折雪も舞う因島&生名島。 さすがに夕方には雪も止み、風も落ちてきたので、カートップしてきたMTBで島を一周。

岩城島や、四国本土方面は、雪が降っている雰囲気。

気温は低いが、夕暮れ近い静かな島の道を走るのは、気持ち良い。


***


お気に入りのキャンプ場に戻ってきたら、ここからは『飲むべし! 飲むべし! 飲むべし!』


今日は、因島で仕入れてきた刺身と、家から持参した野菜をメインにした湯豆腐。 湯豆腐には、最後に牡蠣を投入して瀬戸内の冬らしい味覚を味わおうという魂胆。

まずは、なんと言ってもビール、ビール、ビール! キリンビールの缶を『プシュリ』。 キャンプ用のカップに『トクトクトク』
『いただきまーす!』 カップを持って『ゴクリ』 いやあ、たまらんなあ。 これぞ、キャンプツーリングの楽しみや!

再び『トクトクトク』 カップを持って『グビーリ、グビグビ』 『プハーッ』

鍋の中で軽く湯がいた『牡蠣』も、プリップリで『うん、美味い!』

残った牡蠣は、ストームクッカーのフライパンにオリーブオイルをタラリ。 牡蠣を軽く焼いて伯方の塩をパラリ。
口に含むと、牡蠣の旨味が『ジュワーッ、ジュワリ』 『ああ、堪らん!!!』

これぞ、冬のキャンプツーリング。

〆は、五さんに教えていただいた『天野フーズのフリーズドライカレー』 温めたパパッとライスと組み合わせていただくと、『あー、美味い』


ビールを堪能した後は、焼酎をチビリちびりと飲りながら、独りの長い夜を楽しむ。 さて、そろそろ寝るとしようか、『オヤスミナサイ』

***

2012年2月19日(日) 暖かい冬用シュラフの上から、ブランケットを掛け、快適な冬の夜を過ごすことができた。
どうやら、外は穏やからしい。 iphoneで天気予報をチェックすると、今日は穏やかだが、それでも午後から風が強くなる予報。 『うん、今日も午前中が漕ぐチャンス!』

今日の朝食は、呉のB級グルメの一つである『そねのうどん』 先日、風邪をひいて調子が悪かった時に妻が買ってきてくれて食べ、『お、これおいしいね』と気に入ったのである。

うどんとは言え、腰のある讃岐うどんとはまったくの別物。 逆に言えば、腰がないのが特徴といっても良いくらい、かつての忙しい海軍工厰の工員さん達が短い休憩時間に腹に収めるために、ツルツルと食べ易く工夫されたのが、呉の細うどんなのだ。

昨夜の残りの白ネギを、オピネルで細かく刻んでたっぷりと投入。 『うん、美味い。 体が温まるなあ』

***

朝早く生名島を出発し、大三島へ。 今日は、久し振りに大横島に渡ってみるつもり。

ところが、大三島の道は昨日の雪で真っ白! 峠道では、『ここは広島の県北か?』と思うくらいの雰囲気。 ノーマルタイヤの私は、速度を落とし、ソロリソロリと慎重に浜へと向う。


それにしても、長年このエリアを漕いでいるが、大三島がこんな雪景色なのは見た事がない! ほんと、この冬は寒いんだな。

出艇地の浜に着くと、ここも雪景色。 『Wao! Incredible!』

クルマの外気温計は、-1℃。 今日は、氷点下での漕ぎだしである。

雪で波打ち際まで白い浜にシーカヤックを降ろし、ヒートテックの長袖と半袖の2枚重ねの上にウールセータを着て、ドライスーツを装着。

気温こそ低いものの、快晴で風もなく、最高のツーリング日和である。

湾内の木々は白く雪化粧。 日が射すと、海面からは湯気が立ちのぼる。

『ようし、じゃあ大横島まで往復だ』

強風だった昨日とは打って変わって、穏やかな冬の瀬戸内海。

大横島へ漕ぎ渡り、北側にある小さな島を半時計回りで一周。

目指した浜は少し風があったので、大横島の小さな浜に上陸した。 この浜にも、うっすらと雪が。

今日は、新たな装備を追加してきた。

抹茶セットである。

実は、シーカヤックツーリング用に『野点セット』を探していたのだが、5千円から上は数万円まで結構高価である。 『うーん、どうしようかな?』
『待てよ。 家に茶碗と茶筅はあったよな』 実は、大昔に裏千家の盆手前程度は習った時期があり、キャンプや家で薄茶を楽しんでいた時期があったのだ。 『あ、それにコンビニでビールを買った時に付いていたミニソフトクーラーが丁度良いサイズじゃないか』

という訳で、金曜日に妻に頼んで小さい缶入りの安い抹茶を買ってきてもらい、これで準備完了。

盆手前を習ったのも、もう二十数年前なので、まったく作法は忘れてしまっているが、おいしいお菓子と薄茶の組み合わせの楽しさは覚えている。 いずれにせよ、誰もいない静かな浜で、自分流で薄茶を楽しむのは自由である。
それにしても、上手い人が点てると薄茶は本当に美味しいのだが、下手な人だと苦さが際立つ不思議。 人によってあれだけ味に差が出るのも、抹茶/お手前の面白いところ。

今回はさすがに気合いを入れ、昨日因島で、『豆大福』も仕入れて持参している。

ストームクッカーでお湯を沸かし、茶碗に抹茶を入れ、お湯を注いで茶筅でお茶を点てる。

おいしいまめ大福をいただき、抹茶をいただく。

冬の澄んだ海と、瀬戸内らしい島々が眼の前に広がる、最高の景色を眺めながらいただくお菓子と抹茶は最高の一時である。

『ごちそうさまでした』 うん、これでまた海旅の楽しみが一つ増えた。

***

再び、ウイルダネスシステムズのケープホーンに乗り込み、出発した浜へと戻る。
大横島を出てしばらく漕いでいると、眼の前に『ヌメリ』とした背を見せる小さなモノが横切って行く。 『あ! あれはスナメリや!』
急いでカメラを取り出し、逆光の中、ズームにセットして何枚かシャッターを押した。

今まで、シーカヤックツーリングの途中、上関や竹原、能美島あたりでスナメリクジラを見た事はあるのだが、人懐っこいとは言えないスナメリは、すぐに姿を隠してしまうため、残念ながら証拠写真として記録が残せたことは無いのだ。
今回も、逆光&ズームという悪条件下であったが、後で見てみると、なんと画面の端っこにスナメリクジラが写っているではないか!


拡大すると、こんな感じ。


一度姿を消したが、しばらく漕いでいると、再び目の前を横切って行く。 この時には、『プシューッ』という呼吸音が聞こえてくるほどの近さ。

さすがにこれには興奮して、しばし胸の鼓動が収まらなかった。

あれやこれやで、シーカヤック暦20年。 これまで適わなかった、スナメリクジラの写真を撮るという夢。 2012年2月19日、雪が残る寒い一日、大横島の東の海域で、スナメリクジラが生息している証拠写真を初めて写すことができた。
この感動は、生涯忘れることはないだろう。

下の写真は、横浜単身赴任時代に、シーカヤック仲間とフェザークラフト3艇で外房を漕いだとき、イルカに遭遇した時のもの。

この時も、初めての大型海洋哺乳類との遭遇で、本当に興奮した事を覚えている。

***

スナメリクジラと遭遇した興奮さめやらぬなか、浜へと漕ぎ戻る。

それにしても、この辺りも透明度はすばらしい。


シーカヤックをカートップし、カヤックと道具を潮抜きすると、今度は本人の潮抜きのために、『マーレグラッシア』へ。

潮湯で体を伸ばし、のんびりまったり。 サウナで汗を出し、ゆっくり温泉につかって、週末の疲れを癒す。

温泉の後は、『大山祇神社』に参拝。

ここにも、昨夜の雪の痕跡が。

いつ来ても、この境内の凛とした空気感は素晴らしい。

2012年初のお参り。 『今年も、海旅の安全を見守ってください』

***

お昼ご飯は、近くのスーパーで今治名物『焼豚玉子丼』を購入。 このスーパーでは、お弁当を買うと、温かい味噌汁がサービスで付いてくる。
焼豚玉子丼をレンジで温め、近くのベンチでいただく。 『お、これは美味しいな!』


港に行くが、次のフェリーの出発までまだまだたっぷり時間がある。 フェリーを待つレーンにクルマを一番乗りで停めると、『さて』ということでMTBをクルマから降ろし、海沿いのサイクリング。

予報通り少し風が出てきたが、美しい瀬戸内海を堪能できるサイクリングコース。 目の前は、先週訪れた『大久野島』

1時間弱の爽快サイクリングを楽しみ、フェリー乗り場へ戻る。

忠海までは、快適な船旅。 スナメリクジラを写真に収めることができた感動を繰り返し味わいながら、この週末の旅を振り返った。

土曜日は風が強くて漕ぎ出す事は出来なかったが、それでもカヤック&バイクを堪能し、独りの静かな夜のおいしい鍋料理とビールも堪能することができた『しまなみキャンプツーリング』
やっぱ、シーカヤックの旅は泊付きだなあ! いやあ、最高に楽しい週末であった。 さて、次はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 大久野島、小久野島、阿波島_冬のお散歩ツーリング

2012年02月11日 | 旅するシーカヤック
『いやあ、これでなんとかこの週末は休めるなあ』
金曜日の夕方、来週月曜日に迫った来期の計画提出に向けたレビューを、特に修正なく無事終えることができた。

以前なら、『お、ようやくお待ちかねの金曜日が来たなあ! さて、この週末はどこへ漕ぎに行こうか』となっていたのだが、仕事が忙しい最近では、『え、今日ってもう金曜日? まだまだ仕事があるのに、こりゃたまらんなあ。。。』 週末の海旅が生き甲斐である私がこんな状態になるなんて、自分でも信じられない。

先週土曜日は風邪で体調がすぐれない中、計画策定のため出勤し、日曜日は風邪を治すため一日家で寝ていたのだ。 そして今週、なんとか計画をまとめあげ、金曜日夕方のレビューを無事通過。 ホッ!

***

この週末は、シーカヤックツーリングのお誘いも受けていたのだが、こんな状態では行けるかどうか分からない。 金曜日の結果次第では、また土曜日出勤かと覚悟もしていたので、残念ながらお断りしていたのである。

が、天気予報を見るとこの土日は気温こそ低いものの晴れてツーリング日和の様子。 せっかくだから、ちょっと漕ぎに行って来ようか。

今日は、久し振りに大久野島付近を漕いでみる事にしよう!

竹原へは家からクルマで1時間。 私は、日帰りツーリングは1時間圏内と決めているので、竹原はその東端となる。

いつもの浜にクルマを停め、外気温計でチェックすると、なんと『1℃』 晴れて天気こそ良いものの、外は寒いんだなあ。

この冬の定番となった、ジャージの上にドライスーツという出で立ちで、簡単に出艇準備は完了。

気温こそ低いものの、風もなく日が当たるとそこそこ暖かい。 ネックウオーマーとワッチキャップはコックピットの中に収め、グローブだけを着けて冬の瀬戸内に漕ぎ出した。


***


午前中は上げ潮なので、大久野島へ行くルートは追い潮のはずなのだが、この辺りは潮流が複雑で、阿波島を越えた辺りから、押し返されたり潮に乗ったり、横から押されたりと、なかなか瀬戸内らしい海の様子を楽しむ事が出来る。

潮目を越えると、穏やかな冬の瀬戸内。 べた凪である。

小久野島の北端を越え、大久野島との間の瀬戸を南下しようと漕ぎ進む。 この辺りも流れが複雑で、瀬戸の中に何本もの潮目ができている。

今の時間、潮は北流。 向い潮だが、なんとか漕ぎ抜けることができるだろうと漕いでいたのだが、しばらくすると『???』
『なんだか、さっきから景色が変わらないなあ。 もしかして。。。』 そう、今日は中潮だがそれでもここの流れは強く、漕いでも漕いでもほとんど進んでいないのだ。

この瀬戸を南下し、大久野島の南端を回り込んで海水浴場の浜でお昼休みと思っていたのだが、久し振りのこのエリア訪問で、ここの流れの強さを体が忘れていたようだ。 『お散歩ツーリングだし、ルートを変えて阿波島まで戻ってゆっくりお昼ご飯にしよう』

バウを右に振り、向い潮の力も利用しながらフェリーグライドで小久野島へと漕ぎ進む。
今日この辺りには、漁船/遊漁船が何隻も集まっている。 流れが速いから、きっと良い漁場なのだろう。 

小久野島の浅瀬で、熱い紅茶をゴクリ。 『ああ、暖まる!』 ここから阿波島へ。

***

阿波島に着いたのは、竹原の浜を出てから2時間後。 大久野島で休憩のはずだったのだが、久し振りで甘く見ていた大久野島/小久野島間の瀬戸で難儀し、予定変更となったお散歩ツーリング。

写真を撮る時と、時折紅茶を飲むとき以外は休憩無しで漕ぎ続け、久し振りに少し漕いだ気分。

いつものように、簡単キッチンをセットし、海を眺めながらのティータイム。

この辺りも、海の透明度は抜群である。 『ああ、今日も海に出て良かった』


ラーメンで体を芯から温め、再び漕ぎ出す。 ここまで戻れば、ゴールまではもう一漕ぎだ。

***

阿波島の北端を越えると、ここからは下げ潮に乗って快調なパドリング。

午後からは曇りがちとなり、風も出てきた。 帰りは、ネックウオーマーとワッチキャップでしっかり防寒。


しばらく漕ぐと、出発した浜に無事戻ってきた。

仕事に追われる最近は、心の余裕もなく、なかなかキャンプツーリングに出掛けられないのだが、それでも今日は海に出ることができた。
金曜日の夕方に一つの山を越え、なんとか休むことができたこの週末の土曜日は、気温こそ低かったものの、久し振りに大久野島/小久野島エリアを漕ぐことができて、良い気分転換になったなあ。
さてさて、来週こそはキャンプツーリングに行きたいな!

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