あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: Macintosh Performa 5210、007スペクター&妻との忘年会@春帆楼(広島)

2015年11月29日 | 旅するシーカヤック
2015年11月28日(土) この週末も、親から頼まれた買い物や、親父の車に関する手続きなどなど、いろいろと忙しい休みのスタート。
先々週の実家の片付けで、不要物を整理することの大切さを改めて実感した妻と俺は、ここ数週間で断捨離を進めてきて、家の中もだいぶスッキリしてきたのである。
この土曜日でほぼほぼ片付けも終わり、ほっと一息。

***

そんな時、押入れに収めていた古いコンピュータを引っ張り出すことを思いついた。
今、うちのメインマシンはiMac。

今でこそ会社のPCはwindowsだが、30代前半に研究職に変わった時にはマッキントッシュを使っていて、その時にMacOSの使い勝手の良さに感銘を受けて以来、家ではずーっとマックを使い続けている。
当時は時々爆弾マークが出て泣いたものだが、それでも当時は神様のように思えたノートン先生(診断・回復ソフト)に助けてもらいながら使い続けてきた。

***

押入れに収めていたのは、macintosh Performa 5210。

当時はこのパソコンを電話回線でインターネットにつなぎ、米国のシーカヤック関連 HPをチェックしたり、メールをしたりしていたのである。
電話回線なので通信速度も遅く、重たいHPにアクセスすると、上から徐々に開いていくのを、半分イライラしつつ、そして実はドキドキ・ワクワクしながら待っていたことを懐かしく思い出す。
『ここに置いておいても仕方がないから、出して電源を入れてみようか』と妻に言い、引っ張り出して敗戦し、キーボードにある電源スイッチを押すと、
『ジャーン』という懐かしい音。
その後、『カラカラカラカラ』というハードディスクが回転する音が続いて、画面が立ち上がった!

『オー、動いたよ!』

***

一旦電源を切り、昔使っていたパソコンデスクがある部屋へ、重たいマックを持って移動。
今は本棚になっている、昔使っていたパソコンデスクの上を片付けてセッティング。
昔の3.5インチフロッピーディスクやMOドライブ、付属CDを引っ張り出して、データが読み込めるかを確認してみる。
うちの子供達がまだ小さかった頃、このマックでお絵描きをして、その絵にまつわる物語を声で記録してあるフロッピーディスクがあり、それを読み込むことができた。

この絵のタイトルは、『おとうさんのかぬー』
シーカヤックを始めてまだ間もない頃の俺が、当時は家族と一緒にワンボックスカーで近くの海に漕ぎに行っていた時の様子を絵にしたものである。
当時は、家族を浜で遊ばせている間、こんな感じで漕いでいた。

最初に買ったのは、フジタカヌーのSG-1で、これを使って江ノ川や錦川の川下りをしたり、瀬戸内海のシーカヤックツーリングを楽しんでいたのだ。
ウエアも今のように安価で高品質のモノは少なく、この写真のように今では信じられないような格好で漕いでいた。
そんな光景を、長男が絵を描いて、その話を録音しているデータが再現できたのである。
他にも幾つかそんな画像&声の入ったデータが残っており、妻と顔を見合わせて、『懐かしいねえー』 『このパソコンとデータは宝物じゃねえ』

***

その他、昔の写真も読み込むことができた。

これは、当時江ノ川の川下りを楽しんでいた頃、ローリーイネステイラーさんと一緒に撮っていただいた懐かしの写真である。
iMacにも同じ画像は保存してあり、それに比べると当然画像は荒いが、この写真を見ていると、当時『カヌーの里』のツアーに年に何度も参加させていただいて、川下り&キャンプツーリングを楽しんでいた思い出が、ありありと脳裏に浮かんでくるのである。

残念ながら、幾つかのバンドルソフトウエアは行方不明になっていたが、それでも貴重なデータが残っていたこと/長期間ほったらかしにしておいた5210が起動したことは、ラッキー以外の何物でもない。
いやあ、このマックは年に数回しか開くことはないだろうが、うちの宝物の一つとなった。
今日も様々な雑用で海に出ることはできなかったが、なかなか良い休日じゃあないか。

***

日曜日は、映画館へ。
うちは、『007』と『ミッションインポシブル』の大ファンで、毎回新作が公開されると妻と一緒に観に行くのである。
前々日に妻が、『今度007を見に行って、河豚を食べて帰りたいね』と言っていたので、『じゃあ、この日曜日にしようか!』ということで、ネットで映画と店の予約をしたのである。
バスで映画館へ。

毎回、どんなストーリーとアクションで楽しませてくれるか、ワクワクする。

エンディングロール。
これまでの作品では画面に釘付けになった、走ったり飛んだり格闘したりといったアクションが少なく、多くのアクションはヘリコプターや飛行機、アストンマーチンによるものであり、これまでのダニエルクレイグ版007とはちょっと雰囲気が違っているような気もしたが、それでもたっぷりと堪能させてくれた。

まるでこれまでの総集編のような話に、じゃあ次回作はどんなストーリーになるの? と思ってしまったのも事実。

***

映画館からタクシーでお店へ。
向かうは春帆楼。

ここ数年、毎年この時期になると訪れるフク料理のお店である。
お昼のランチはリーズナブルで、一番高いランチコースでも一人3,500円。
まずはエビスビールで乾杯し、突き出しの後は、フク刺し。

美味しい料理が続く。

ビールが終わると、日本酒へ。

まずは、『雁木』

フクチリ。

次のお酒は、気張って『獺祭_純米吟醸_二割三分』にしてみた。 一合で2,160円也。
一口飲むと、これまで飲んだお酒とは違う、ものすごく柔らかくてなんとも自然な口当たり。
『いやあ、これは旨いなあ!』

フク唐揚げ。

〆は雑炊。

雑炊も絶品だし、漬物も素晴らしく美味しい。

デザートとコーヒーを頂いて、『ごちそうさまでした』

***

この時期毎年恒例となった、映画と春帆楼。
海にこそ出ることはできなかったが、この週末も、なかなか充実した休みであったなあ。
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 忠海でシーカヤック&あと9ヶ月の岩風呂

2015年11月21日 | 旅するシーカヤック
先週末は、両親の世話や実家の家の片付けで一騒動。
家の中を歩きやすくするため、妻と二人で両親の住んでいる家を片付け。 ワンボックスの軽自動車で2回ほど処理場に運んで、結局合計210kgを超える不要物を処分した。
重い不要物を運び、何度も階段を上り下りしたのだが、それですらダイエットの一つと前向きに捉えて楽しんでいくしかないよね、という妻の言葉に納得。
さすがに大変な作業ではあったようで、翌日は、思いもかけない筋肉痛で妻と二人で温泉へ。

人生いつ何があるか分からないが、全ては与えられた試練と捉え、一つ一つを楽しみながら、スマートにいなしていきたいものである。

2015年11月21日(土) そろそろ親の状態も落ち着いてきたようなので、出掛けることにした。
本当は、キャンプツーリングにしようと思っていたのだが、出張続き&業務で疲れがたまっていたようで、朝目覚めるとなんと7時。
さすがにキャンプにいこうというモチベーションも低く、『今日は日帰りで漕いでくるよ』

今日の出艇地は忠海。
パドルは、この前妻が誕生日祝いに贈り物としてくれた、パドルケースに入れてきた。

地元呉の裁縫屋さんが、俺のスペシャルオーダーで作ってくれた、この世に一つだけのオリジナルパドルケース。

自衛隊御用達の帆布を使い、内張りには防水シート。 耐水性のジッパーも使ってくれたようで、これで5,000円とは驚きのコストパフォーマンスである!

***


今日は少し風があるものの、晴れ間も差して、漕ぎ出そうと決めた。

シーカヤックを下ろし、日帰りツーリングの装備のみで出発進行!

風が強い今日は島渡りは諦め、久しぶりの向かい風の中の忍耐漕ぎを楽しむ。
こんな時に、ナローブレードのアークティックウインドは心強い相棒となる。


少し東に漕ぎ進むと、船を浜に引き上げるレールな何列も並んでいる景色が目に飛び込んできた。

この辺りは、家船で有名な地域であったから、もしかしたら大きな漁港がないこのエリアで、レールを使って家船を引き上げていたのかもしれないな、と想像してみる。

もう少し東に漕ぎ進み、そこからUターンして、岩風呂の方向へ。

巨大な鉄塔を目印に、東風に押されながら漕ぎ戻った。


***

シーカヤックを浜に揚げ、カヤックと道具を潮抜きして石風呂に入る。

おじさんは、まだ準備中。
話を伺ってみると、来年の9月1日が最後の営業日になるのだとか。 『あと9か月。 この仕事はキツイから、定年になるのが楽しみでなあ』


12時前に準備が終わり、『さあ、入りましょう!』とおじさんのいつもの声。

残り期間がわずかとなった石風呂に入り、アマモの上に座って、じっくりと汗を流す。
普通のサウナと違う、ものすごい汗の出方がこの石風呂の特徴である。

***

石風呂に入り、たっぷり汗を流すと休憩所で水分を補給して寝転び、しばし休憩。

白湯を飲み、持参した辛いカップラーメンを食べて汗を流し、再び石風呂へ。

海風で体を冷やし、何度も石風呂に入ってタップリと日頃の疲れとストレスを洗い流す。

2時半過ぎ、『あー、気持ちえかったなあ』 最後に水を浴びて体を冷やし、着替えて石風呂を辞す。
『ああ、人生思いがけないいろいろな事が待ち構えているが、確かに楽しみながら一つ一つ乗り越えていくしかないのだなあ』

一週間振りに海を漕ぎ、あと9か月しか営業しないという貴重な石風呂でたっぷりと汗とストレスを流す事ができた。
『なかなか良い休日じゃあないか! さて、明日はどう過ごそうか? 楽しみだ』


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瀬戸内シーカヤック日記: 松葉ガニ解禁!_ロードスターで蟹三昧&『孤高の人』加藤文太郎

2015年11月08日 | 旅するシーカヤック
2015年11月7日(土) 週末一晩くらいは家を空けても大丈夫そうということで、苦労をかけている妻のリフレッシュも兼ねて、かなり前から予約していた宿をキャンセルする事なく予定通り旅に出掛ける事にした。
妻が毎朝のルーチーンにしてくれている用事が済むと、一息入れていつもより遅めに家を出る。

週末は雨の予報であったが、幸いにも雨は降っておらず、ロードスターの幌を下ろして、快適な晩秋のドライブに出発!

***

いつもよりクルマが少なく快適な尾道松江道を走り、山陰へ。

山陰道での昼休憩では、前から気になっていた『牛骨ラーメン』を食す。

『へえ、意外にあっさりした出汁なんだねえ』 『今日の夜は蟹タップリだから、定食なんか食べられないよ。 これくらいでちょうどいいね』

今日の日本海は、風もあり高い波が押し寄せている。

しばしクルマを止めて、冬の日本海を感じさせる海を眺める。


***

鳥取砂丘が近づくと、『あー、砂の美術館っていう標識があったよ』と妻。
『あそこ、行ってみたいと思ってたの』との事。 『ようし、じゃあ寄り道してみようか』
テレビをほとんど見る事のない俺は知らなかったのだが、妻は前にニュースで見て、機会があれば行ってみたいと思っていたとの事。

今年の展示はドイツ特集らしい。

実は期待していなかったのだが、室内展示場に入ってみると、そのスケールと精巧さに驚いた。

『へえ、こりゃあスゴいなあ』

アインシュタインもあり、有名な『E=mc2』も壁に刻まれていた。

『いやあ、ここは来て観て良かったね』

***


再びクルマを走らせ、今日の宿がある浜坂町へ。
チェックインまで少し時間があったので、来る前に情報を見つけておいた図書館へと向かう。

ここはなんと、あの『孤高の人(新田次郎)』で有名な『加藤文太郎記念図書館』なのである。
兵庫県の浜坂町は、小説にも出て来るように加藤文太郎が生まれ育った町。
町の誇りである加藤文太郎を顕彰し、山をイメージした図書館となっている。 二階には資料室があり、自由に見学できるのである。

***

新入社員の頃に初めて読んだ、新田次郎の『孤高の人』

昔から群れる事が苦手だった俺は、加藤文太郎の仕事に向かうその姿勢や志、高い目標を掲げ、一人で山に向かう姿に感銘を受けたことを覚えている。
当時はまだシーカヤックを始める前であったのだが、シーカヤックを始めてから『サラリーマン・カヤッカー』として読み直した時も、改めてサラリーマン山屋としての加藤文太郎の絶妙なワークライフバランスを保ちつつ目標に向かって一歩一歩進んでいく素晴らしい生き方に、魅了されたものである。

まさに、サラリーマン・カヤッカーである俺にとって、このような生き方がしてみたいと思わせられた、目標となる人であった。

***

たまたま今回、松葉ガニの解禁に合わせて企画したドライブ旅行なのだが、偶然にもようやく見つけた宿が浜坂であった事は、とても嬉しい事であった。
さっそく二階の資料室へ。

明日は山登りのイベントがあるという事だが、今日は他のお客さんはおらず、俺と妻の二人だけ。

新田次郎さんが一度山で加藤文太郎に出会った事があるというエピソードが綴られた貴重な資料や、

孤高の人の古い本、

実際に使っていたという登山靴やスキー、ピッケル、表札なども展示されている。
なんと、ストックは竹製! いやあ、こんな道具であの厳しいと言われる山々を登っていたのだなあ。

想いも掛けず、あこがれの加藤文太郎の貴重な資料に出会う事ができた、至福の一時。
記念に、加藤文太郎Tシャツも購入してしまった。 化繊なので、来年の夏はこれを着て漕ぐ事ができるなあ。 楽しみだ!

その後、町を少しだけ散策し、

加藤文太郎のお墓にもお参りさせていただいた。


***

宿に荷物を置き、近くの温泉へ。

1時間弱、のんびりまったりと泉質の良いお湯につかり、日頃の疲れを癒す。

風呂を出て、休憩室で地元の新聞を開くと、松葉ガニ解禁の記事が。

***

今日お世話になるのは、緑風荘さん。

6時から、楽しみにしていた晩ご飯。

蟹刺し、焼き蟹、茹でガニ、そして鍋。

まずはビールで妻と乾杯。

焼き蟹は、これまで食べた中で最高の旨さ!

『おー、ほんまにこれは美味しいなあ』 『ほんと、プリップリだし、何も付けなくてもスゴい旨味』
蟹味噌も濃厚でビールがススム。

茹でガニは食べきれず、お土産に。

ほとんどのお客さんが、茹でガニまで食べきれず、冷蔵で持ち帰るようにされている。

これまたおいしい蟹鍋を食べ、

〆は当然雑炊である。

『いやあ、今日は最高の蟹料理三昧だったなあ』 『満足、満足』

部屋に戻ると、ちょっとだけ地元のお酒を飲む。

解禁されたばかりのおいしい蟹料理を堪能した後、旅先の静かな部屋で、ちびりチビリと地酒を飲る一時の、なんと幸せな事よ!

***

翌朝は、朝食をいただくと、早めに宿を辞す。 山陰道と尾道松江自動車道を経由して家路へ。
浜坂で満タンにしてから家まで約340km。

ガソリンスタンドで給油し、計算すると、なんと燃費は17.95km/L。

ほぼ18km/Lという、これまでで最高クラスの燃費となった。

NBの1.6L-5MT。 既に17万キロを超えた老体だが、まだまだエンジンは快調の様子。
これからもずっと、俺達夫婦の人生の旅の供をして欲しいものだ。

***

シーカヤックでのキャンプツーリングが一番の趣味ではあるが、他にも人生には楽しい事が沢山ある。

自転車にキャンプ道具を積み込んでの輪行旅も好きだし、バイクでのキャンプツーリングもこれまたひと味違う楽しみがある。
時折妻と行くクラシックコンサートも心を豊かにしてくれるし、歌劇/オペラ、歌舞伎、宝塚歌劇も、それぞれ異なる感銘を与えてくれる。
たまに寄席で聴く落語も好きだし、印象派に代表される絵画も好きだ。

はたまた、長年連れ添った妻と高級旅館で過ごす至福の一夜も、砂浜で張ったテントに独りで泊まり、芸予諸島の海に沈みゆく夕日を眺めながらビールを飲む至福の一時も、いずれ劣らず至高の休日である。

どうのこうの言っても、たった一度の人生。
これからも好奇心を失う事なく、加藤文太郎のように高い次元でワークライフバランスを保ちつつ、強い志を持って仕事と遊びの両方で、楽しみながら挑戦し続けていきたいと思っている。

***

またまた最高に充実した週末であったなあ!
さて、来週はどこ行こう?

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瀬戸内シーカヤック日記: 芸予ブルーの『しまなみ海道』、カヤック&バイクキャンプツーリング

2015年11月01日 | 旅するシーカヤック
2015年10月31日(土) 出張疲れで少し起床が遅くなり、いつもより遅めの出発。
今日は高速道路を走って、お気に入りの愛媛県・上島町へと向かった。

生名島に到着すると、少し風がある。 『うん、今日は自転車にしようかな』

***

弓削に移動し、自転車を下ろして出発。
スタートから少しすると、もう昇りが続く。
久し振りの自転車であり、脚が鍛えられていないので、シフトダウンしてエッチラオッチラ、亀のようなスピードで登っていく。

景色の良い場所に来ると、自転車を止めて撮影タイム。

弓削島一周コースは、アップダウンが比較的あり、厳しい昇りの後に快適なダウンヒルが楽しめる、メリハリのある爽快なサイクリングコースである事に加え、しまなみ海道の景色が堪能できるのもお気に入りの理由。


***

もう17-8年使っている、スペシャライズドのMTB。

持ち主と一緒で、いたるところに疲れが見えるが、まだまだ現役。
水色のフレームカラーもお気に入りで、長年慣れ親しんだ愛着もあり、なかなか手放す事ができない。
風が吹き、少し雲はあるものの、快晴で絶好のサイクリング日和。

美しい海の景色を眺めながら、エッチラオッチラ坂を上る。

最後の昇りは、試練の坂。
一番低くしたギアで、『スー』と息を吸い、『ハー』と息を吐き、『スー、ハー』、『スー、ハー』を繰り返しながら、漕ぎマシンと化して何も考えずひたすらペダルを踏んで進んでいく。
『どんなに苦しくても、亀のように鈍くても、漕げば登っていけるんだ! 絶対に降りずに漕ぎ続けるぞー!!!』

やっと頂上に到着。

自転車を降りる事なく登りきることができた。 ちょっとした達成感。
『さて、何歳までここを登りきれるかなあ』

***


自転車を降り、ストレッチしながら、お気に入りの海の景色を堪能する。

ここからは、爽快なダウンヒル。
島はみかんの最盛期。


***

坂を下り、海まで行くと、神社がある。

高濱八幡神社。

自転車を降り、お参りする。

ここの浜辺も、弓削島のお気に入りのスポットの一つ。

スーパーで購入してきたパンで、軽いお昼ご飯。

芸予ブルーの空と海。 なんとも気持ちのよいランチタイムであろうか!

***


生名島に戻ると、少し風が落ちていた。
『せっかくだから、ちょっとだけ漕いでみようかな』

こんなきれいな海を目の前に、やっぱ漕がない訳にはいかないな。

今日のパドルは、久し振りにアークティックウインドではない。
使い慣れたアークティックウインドは、実際の長さと形状に合わせた専用のパドルケースを作成してもらうため、裁縫屋さんにお渡ししてあり、スペアパドルの出番になったという訳。

***

慣れないショート&ワイドブレードパドルでの漕ぎは、最初は違和感満載。
漕ぐピッチも短くなるし、アークティックウインドほどのキャッチ感もなく、重量も軽いのでなんだか物足りないのである。

それでも徐々にワイドブレードパドルで漕ぐ感覚を思い出し、平内島~鶴島へ。

久し振りに訪れた、鶴島富士。

鶴島~亀島。

いつも訪れる龍神様にもお参り。 今日は、いろいろお願いしておいた。

再び平内島を経由し、岩城島の造船所付近まで漕いでから、浜に戻る。


***

お気に入りのキャンプ場。

手続きをし、管理人さんと四方山話をした後は、カヤックと道具の潮抜き。

着替えると、『じゃあ、お風呂に行って、買い物してきます』

***

フェスパでゆっくりとお風呂&サウナでリラックス。
JAで買い物をしてキャンプ場に戻る。 今日の晩ご飯は、湯豆腐にした。

豆腐とワカメ、そして豚肉スライス。

暮れ泥む瀬戸内の海と空を眺めながら、いつものようにビールをグビリ。
『ああ、この週末も好い時間を過ごす事ができたなあ』


***

やっぱりシーカヤックの醍醐味は、キャンプツーリングの夜である。
一人静かに、ビールを飲みながらお気に入りの海を眺める至福の一時。
時には何も考えず、時にはいろいろ物想い、『グビリ』と飲るビールの旨い事よ!

人生、思わぬ事がいろいろと降り掛かってくるが、前を向いて一つ一つ乗り越えていくしかない。
とりあえず、この週末はゆっくりとリフレッシュする事ができた。
さて、来週はどこ行こう?

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