あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: この週末はモビリティ三昧_ミニクロスオーバー、RX-8、ロードスター、YB125SP

2014年10月26日 | 旅するシーカヤック
2014年10月25日(土) 今日は、クルマを借りて妻とドライブ。
最近、カーシェアの会員になった。 入会したのは、飛ぶ取り落とす勢いで会員数を増やしているタイムズカープラスさん。
この会社では、普通の国産Bカー/Cカーもカーシェア車両として使われているのだが、プレミアムカーとして、BMWやAudi、ミニなどのクルマも貸し出されている。

今回は、せっかくなのでミニのクロスオーバーを借りて、妻と二人で紅葉狩りに出掛けようと言う魂胆。

***

家から駅まで歩いて行き、JRで横川駅まで。
そこから徒歩数分で、カーシェアステーション。

このグリーンのミニ・クロスオーバーが、今日のドライブのお供である! 楽しみだ。

カードでロックを解除し、車内に乗り込む。
初めて運転するクルマなので、まずは基本操作を確認。 ネットでの予約時に行き先を予め設定しておいたので、ナビの設定を確認して出発である。

一般道を走り、途中少しだけ高速道路を走り、加計の町へ。

ここでは、有名なたいやきの店に立ち寄る。

アツアツ、ホカホカの鯛焼きを2つ購入し、パクリ。 『うん、美味い』

***

今日の目的地は、もみのき森林公園。
結婚する前にはよくドライブに来ていたし、子供ができてからは冬の雪遊びで毎年訪れた懐かしい場所である。

少し早いかと思っていたが、紅葉もなかなか良い感じ。

クルマを駐車場に停めて、しばし散策を楽しむ。

今日は人も少なく静かな森林公園。 空気も澄んで気持ちよい。

懐かしい芝生のゲレンデを、歩いて下ってみる。 『昔はよくここをソリで滑って遊んでいたなあ。 ああ、懐かしい』


もみのき森林公園を後にし、近くの温泉でのんびりまったり。
市内に戻ると、クルマを返して街へ。 買い物をし、晩ご飯は久し振りにスペイン料理を楽しんだ。

***

2014年10月26日(日) 最近長男が、持っていたクルマを手放し、職場の人からRX-8を安く譲ってもらって楽しんでいる。
その長男は、現在メキシコに長期出張中。 そのため、たまにはクルマを動かしてやろうという事で、妻とドライブに出掛ける事にした。

目指すは近くの山道。

アクセルを踏み込むと、ロータリーエンジン独特のサウンドとフィーリング。 『うん、これは楽しいな』

10万キロを超えているのだが、まだまだエンジンは元気だし、外装も内装もきれいである。

シートは革張り。

トランスミッションは6MT。
長男は、このクルマを譲ってもらう事になってから、俺のロードスターでMT車の運転を練習していたのである。

昨日のミニ・クロスオーバーに続き、RX-8も楽しむ事ができた。

***

家に戻ると、今度は俺の出張の準備。
一区切り着いたところで、今度はロードスターでお出掛けである。

息子が譲ってもらったRX-8は10万kmだが、俺のロードスターは16万kmオーバー。
そして俺は50歳オーバー。。。

でも、クルマも俺も、(一応)まだまだ元気一杯である。

目指すは、黒瀬のラーメン屋さん。 『まつうら』
ここは、最近妻と一緒に嵌まっているラーメン屋さんである。

妻は『マグロの醤油』 俺は『秋刀魚の醤油』

『いただきます』
『ズルズル、ズルリ』 『あー、美味い!』 本当にここのラーメンは癖になる旨さ。
『ごちそうさまでした』

***

家に戻ってゆっくりし、夕方からはYB125SPで島へ。
10/23日に発刊された『カヌーワールド』を、夏のシーカヤック教室でお世話になっている職員さんや、シーカヤック部の部員達に見てもらおうと、届けに行くのである。

尺取り虫旅などで忙しく、久し振りにエンジンを掛けるYB125SP。

それでもこれまでほぼ5,000kmを走り、先日3回目のオイル交換をしたばかり。 1000km、3000km、そして5000kmでのオイル交換である。

もう生産中止になったとネットでは書かれているが、きれいなスタイリングとジェントルな乗り味が俺好み。

***

施設に雑誌を届け、しばし担当職員さんと四方山話。
雑誌に記事を書いた経緯。 この夏のシーカヤック教室の想い出話。 最後の島渡りを子供達が楽しんでくれ、夏休みの絵日記にも書いてくれたという話も伺った。
そして、今年までの取り組みを踏まえた、来年の構想などなど。
『また、来年もよろしく。 楽しみにしているよ』


***

この週末は、カーシェアで借りたミニ・クロスオーバー、長男のRX-8、ロードスター、そしてYB125SPと、様々なモビリティを楽しむ事ができた。
『いやあ、楽しかったなあ! さて、次回はカーシェアでどのクルマを借りようかな?』

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瀬戸内シーカヤック日記: 『カヌーワールド Vol.9』_瀬戸内”尺取り虫”横断の旅

2014年10月23日 | 旅するシーカヤック
2014年10月23日(木) 今日は、『カヌーワールド Vol.9』の発売日。
実はこの雑誌には、俺が執筆させていただいた記事が掲載されている。

今日、発刊御礼の紙とともに、家に届いたカヌーワールド。

4ページ分のスペースを頂いた俺の記事が掲載されている。

原稿と写真、そしてベースとなる写真のキャプションもかなり以前に送付済みなのだが、改めて雑誌になってみると、やはり嬉しいものである!

***

数ヶ月前。 ある方を経由して、カヌーワールドさんから電話をいただいた。
『尺取り虫での瀬戸内横断のブログを見ました。 今度、瀬戸内海特集をやるので、記事を書いてもらえませんか?』 『はい、よろこんで!』
これが今回のきっかけ。

コメントもメールも受け付けていないクローズした俺のブログだが、見ていただいている方が居られるのは嬉しいものである。

編集する立場から期待されている記事のアウトラインを伺い、それを踏まえて4,000字の記事を数日で書き、メール添付で送付。 写真はCDに焼いて郵送。

その後、何度かやり取りさせていただき、今回の発刊を楽しみに待っていた。
そして今日、『カヌーワールド / CANOE WORLD』が発売されたのである。

***

この記事は、50歳を記念し、バタフライカヤックスのクルーソー460_旅するシーカヤックスペシャルを使って、広島県の呉から兵庫県姫路市の的形を目指す旅の紹介。
せっかくだから、これまでのブログのリンクも張っておこう。

***

まずは準備編:

ロードスターでオープンドライブ_真賀温泉&バタフライカヤックス試乗会

『旅するシーカヤック』再始動、バタフライカヤックス・クルーソー460

バタフライカヤックス・2014年版カタログ_旅するシーカヤックスペシャル

***

尺取り虫の旅:

50の春に再始動_尺取り虫方式瀬戸内横断旅(1)_一泊二日で呉~忠海

尺取り虫瀬戸内横断(2)_2泊3日、忠海~向島~鞆の浦~笠岡

尺取り虫瀬戸内横断(3)_無事に瀬戸大橋越え、笠岡~紗美~児島

尺取り虫瀬戸内横断(4)_秋のシーズンインで再開、児島~牛窓

尺取り虫瀬戸内横断(5)_兵庫県入り、牛窓~大多府島~播州赤穂

これまで5回の旅で、広島の呉~岡山~兵庫県の赤穂まで進む事ができた。
今回は、たどり着いたキャンプ地で居酒屋さんやカキオコの店を開拓したり、地元の人々にお世話になったりと、瀬戸内らしいアイランドホッピングの旅を楽しむ事ができていると感じる。

***

今回の記事の件は、偶然の縁からいただいた貴重な機会であり、様々な方にお世話になった。 本当に感謝。
皆さんも、ぜひ手に入れて楽しんでいただけたらと思っている。

さて、目的地となる姫路市の的形までは、あともう少し。
尺取り虫の旅もゴールまで、のんびりまったり、俺らしい旅を楽しむとしようか!

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瀬戸内シーカヤック日記: 尺取り虫瀬戸内横断(5)_兵庫県入り、牛窓~大多府島~播州赤穂

2014年10月19日 | 旅するシーカヤック
バタフライカヤックスのクルーソー460『旅するシーカヤックスペシャル』を使い、尺取り虫方式で呉から兵庫県の的形海水浴場を目指す旅も、今回で5回目。

このフォールディングカヤックを使ったこれまでの旅で、感じていた事が一つある。
このカヤックを使う旅の時は、折り畳んだカヤックを右手で引っぱり、アークティックウインドを納めたパドルケースを左手に持ち、キャンプ道具や着替えなど一式を入れたREIの防水バッグを背負って移動している。

前回の旅の帰り、ふと折り畳んだカヤックを見ていると、背面カバーのスペースが気になった。
『うーん、このスペースがもったいないなあ』
『ここに袋を追加して、キャンプ道具を納める事ができたら、運搬が楽になりそうだ』

という訳で、さっそく寸法を入れたポンチ絵を作り、高嶋さんにメール。 『こんなスペシャルカバーをつくってもらえませんか?』
するとさすが高嶋さん。 『いいですよ。 私の方でも少し考えてみます』

何度かやり取りをし、出来上がってきたのが、この『旅仕様_メッシュポケット付きスペシャルフレームカバー_Tabi
勝手に命名してしまったが、このカバーが家に到着したのが、金曜日の夜。

さっそく荷物をパッキングし直してみると、なんとこれがイメージ通り!

テント、シュラフ、マット、シートなどのキャンプ道具や、調理用のメスティン&エスビットストーブ、携行食料、パドリングジャケットや着替えなどを、二つの防水バッグにパッキング。
それらが、特製カバーの上下の収納スペースに、それぞれピタリと収まった!

さらに、下の部分の空きスペースは、アークティックウインドの収納スペースとしてもバッチリ機能する。

これまで、カヤックを組み立てると、大きな防水ザックで運んできた荷物を、これら二つの防水バッグに移し替えてカヤックにパッキングしていたのだが、その手間も省く事ができる。
そして、タクシーのトランクにカヤックを積む時は、さすがにこのままでは無理なのだが、防水バッグをサッと取り出せば普通の収納サイズになるので、何の問題もなくタクシーに積む事ができるのである。
『いやあ、これは良いなあ。 明日からの旅が楽しみだ!』

***

2014年10月18日(土) いつものように、4時起き。 タクシーを呼び、『じゃあ行ってくるよ』 『はい。 気をつけて』
目論見通り、というか当然ではあるのだが、防水バッグを外せば普通にタクシーのトランクに積み込む事ができた。

早朝の駅。

始発電車で、広島駅へ。

新幹線の中で、まずはおむすびで軽い朝食。

岡山駅でうどんを食べ、体を温め、漕ぐためのエネルギーを補給。


邑久駅からはタクシーで牛窓まで。

今日は快晴で、絶好のツーリング日和である。

牛窓神社のところで、出艇準備。

9時過ぎに準備が完了。 『ようし、今日も楽しむぞ』

***

日生に近づくと、カキを養殖する筏が増えてきた。

まるで、地元の芸予諸島を漕いでいる雰囲気。

遠くには、家島諸島が見えている。 姫路もだいぶ近付いてきた。


12時過ぎ。 大多府島に到着。

お昼ご飯を食べようと上陸したのだが、あまりの天気の良さと、のどかな景色、そして静かな雰囲気に魅了された。

浜からの眺めが、俺のストライクゾーンど真ん中。

『ようし、今日は早いがここでキャンプする事に決めた!』

そう、俺の旅は『風の吹くまま、気の向くまま』 フラリ風来坊の旅なので、予定なんてあってないようなもの。
でも、こんな自由気侭な旅こそが、旅するシーカヤックの醍醐味なのである。

***

歩いておられた方に聞いてみると、島にはお店はないそうだ。
でも、日生までの連絡船があるようなので、散歩がてら行ってみるのも良いかもしれない。

さっそく、おニューのテントを張る。

着替えて、濡れたパドリングウエア一式を干させていただく。

しばし島内を散策し、





連絡船の出発を待つ。


***

定刻に船は出た。

しばし、日生諸島のクルージングを楽しむ。

途中で、遠くを漕ぎ進むシーカヤックが見えた。 『へえ、やっぱり日生はシーカヤックが盛んなのかな?』


日生港の着くと、お好み焼きのお店へ。
そう、今日のお目当てはカキオコ。 まだシーズン前なので冷凍カキとの事だが、せっかくなので試してみよう。

お邪魔したのは、『浜屋』さん。
ラッキーな事に、今の時間は人が少ないらしく、お客は俺だけ。
『カキオコ?』とおばちゃん。 『はい、カキオコお願いします』

俺のカキオコが焼かれている途中、カップルのお客さんが入ってきた。
『牡蠣はまだ出てないん?』 『そうよ。 今年は台風の影響で遅れとる。 生の牡蠣が出せるのは、11月からかねえ』
すると、『じゃあ、エビオコでいいわ。 エビオコ2つ』

そうこうしていると、俺のカキオコが完成。

美味そうやなあ! おばちゃんが、『一味掛けて食べてね』 『はい。 いただきます。 あと、ビールをお願いします』

風情のある鉄板の上のカキオコ。
コテで口に運び、『ハフハフ、パクリ』 『おー、美味い。 おばちゃん、冷凍カキいうても、十分美味しいね』
『ええ時期の牡蠣を瞬間冷凍してあるから、出始めの牡蠣より美味しいと思うよ』 『うん、ほんまに旨い』

ビールを『グビグビ、グビリ』 『プハーッ』 最高や!

***

カップルのお客さんが先に帰ると、店にはおばちゃんとおっちゃん、そして俺の3人だけ。
残りのカキオコを食べ、ビールを飲みながらおばちゃんと話す。

『この鉄板。 ええ雰囲気だしてますね』 『もう三十数年使っとるよ』 『へえ、スゴい』
おっちゃんが、『この人が、地元の牡蠣をお好み焼きに入れた最初の人なんよ』 『えー、じゃあ元祖ですか』
するとおばちゃんが、『そがあなこと、自慢にもなりゃせんよ』言うて笑う。
『いやあ、そりゃあ町や観光協会から表彰してもろうた方がええですよ』と、笑いながら俺。

『私はね、この鉄板で食べてもらうのがええ思うとるんよ。 他の店じゃあ、皿の上に載せてだすところが多いらしい』
『確かにその方がお客さんの回転は早いじゃろうけど、私は熱々のお好み焼きを食べてもらいたい思うとるんよ』 『そりゃあ、そっちの方が嬉しいですよ』

『それにね、この店は鉄板の周りに7人しか座れんじゃろ。 でもね、私は一人一人の人が食べよる様子を見て、水がなかったら注いであげるし、ソースが足りんようなかったら、”ソースがいるんなら言うてえね”いうて声を掛ける』
『お好み焼きも一生懸命焼くし、お客さんの様子もしっかり見んといけんけえ、時々、怖い顔してカキオコ焼きよる言うて言われる事もあるんよね』

『いやあ、分かりますよ。 今日もいろいろ声をかけてもろうたし、そりゃあお客さんも気遣うてもろうとる言うて分かるけえ、嬉しいですよ』

『うちはねえ、牡蠣も多く入れとる。 せっかく遠くから、燃料使うて食べにきてくれるんじゃけえ、美味しいものを食べてもらいたいんよ』
『ほんま、さっき食べた時も、どこを切っても牡蠣が出てくるけえ、ビックリしました。 日生のカキオコは初めて食べにきたんじゃけど、こがあなええ店に来れて良かったですよ。 また来ます』

***

大満足で店を出ると、しばし町を散策して港へ。

日没前の、良い雰囲気。

船が出ると、最近つながったばかりという、日生と頭島を結ぶ橋が見えてきた。
この橋が開通したら、日生を訪れる人の動きや、この連絡船の様子も変わっていくのだろうな。

大多部島に近づくと、俺がテントを張った浜の様子が。。。

どうやら、他のシーカヤックのグループの方々が上陸してテントを張られているようである。
浜に戻り、着替えたり、荷物を片付けたりされている方々に挨拶をしながら自分のテントへ。

一人の方が私のところに来られ、しばしお話しさせていただいた。
どうやら、姫路や明石辺りの方々らしい。
『今日は皆さんで宴会ですね。 ゆっくり楽しんでください』

夕日を眺めながら独りビールを飲み、日が暮れると満天の星を眺め、早めに就寝。

***

翌朝、5時半頃に置きだして早めの朝食を済ませ、日の出とともに、静かに荷物の片付けを始める。
6時半過ぎ。 ほぼ荷物のパッキングが終わった頃に、昨日のグループの方々が寄ってこられた。
挨拶をし、しばし歓談。

このフォールディングカヤックを使い、呉から姫路までの尺取り虫旅をしていることをお話しさせていただいた。
今日の上陸地点にもアドバイスを頂き、『じゃあ、出掛けます。 ありがとうございました』

出発したのは、6時45分。

朝日に向かって漕ぐ。

今日の海も穏やかで、きれいな日生の景色を楽しみながら漕ぎ進む。

ようやく赤穂の港。

岡山県を超えて、とうとう兵庫県に入る事ができた!

観覧車のある公園を超え、

小さな公園へ上陸。

カヤックを乾かし、夜露に濡れたテントやシュラフも干させていただき、パッキング。

ここまで来ると、家島もすぐ目の前。 左手前方には、姫路あたりのコンビナートも遠くに見えている。

タクシーを呼び、播州赤穂駅へ。

そこから、相生駅を経由して、新幹線で広島まで。

***

今回は、大多部島での、のんびりまったり島時間を堪能し、初めて食べる日生のカキオコも最高のお店に出会う事ができた。
そして、バタフライカヤック特製の旅仕様_メッシュポケット付きフレームカバー”Tabi”が、公共交通機関を使っての旅に便利である事も確認した。


『さあ、的形はもう近い。 次回は11月かな? 楽しみだ!』

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瀬戸内シーカヤック日記: 尺取り虫旅の支度_ミニマムパッキングを目指して

2014年10月12日 | 旅するシーカヤック
呉から出発して姫路を目指す、フォールディングカヤックを使った尺取り虫の旅。
これまで、のんびりまったり旅を堪能しながら、牛窓まで漕ぎ進んでいる。
この3連休は、天気がよければ再び牛窓から漕ぎ出す予定だったのだが、あいにくの台風により延期。

昨日は美術館と森田食堂を楽しんだが、さて今日はどうしよう?

***

2014年10月11日(日) 朝、ロードスターのオイル交換に行き、昼からはキャンプ道具の手入れ。

前回の、児島から牛窓までの旅の夜、大雨に降られて愛用のテントである、『ゴアライト』が雨漏りした。
このテントは、もうかれこれ15年以上使ってきた、お気に入りのテントである。

小さくて軽いので、カヤック旅はもちろん、ダホンスピードTR(Dahon SpeedTR)を使った輪行旅でも大活躍。

でもさすがに15年以上の酷使を経ての雨漏りだから、十分元は取ったと思う。

***

テントを選ぶ場合、フライ付きのダブルウオールと、ゴアテックスのような防水透湿素材を使ったシングルウオールが選択肢となる。
俺も昔の海旅では、フライ付きの小型テントを使っていた。
ところが、沖縄でのカヤックツーリングの途中、風の強い日の撤収時にフライを畳むのに一苦労。 そして、フライを風で飛ばされないようにしながら本体を畳むのにも一苦労。
この時の経験から、シングルウオールの『ゴアライト』を購入し、それ以降の一人旅では、このテントを愛用してきたのである。

それに、設営がとても簡単で素早い事も大きな利点。
丸一日海を漕いで疲れ果てて上陸した後、さっとテントを張って自分の寝床を確保できる事が、どんなに嬉しい事か。
ネットでは、高価だが今では重いテントの範疇であり、結露が激しく、快適性もないと一部で酷評されているが、ナローブレードのアークティックウインドに好き嫌いがあるのと同様、道具に対する使い易さと快適性に対する考え方は人それぞれ。
俺にはシングルウオールテントが使い易いのである。

家にはムーンライトⅠ型や、2-3人用のMSRテントなどもあるのだが、ミニマムパッキングを目指す俺にはいずれも大きく重すぎる。
そこで今回、テントを買い替える時に再びシングルウオールのソロ用テントを探してみた。

***

その中で候補として上がってきたのが、以前と同じゴアライトと、究極の軽量化を狙った『ゴアライトX』
いろいろ調べると、ゴアライトの方が耐久性の面では優れているようだが、300g程度軽るなくことと、仕舞寸法がゴアライトの2/3程度と小さい事に魅かれ、今回は『ゴアライトX』の一人用を選択。

届いてみると、本当に軽くて小さい。 『うん、これはええなあ』

また今回は、ミニマムパッキングを目指して他の道具もいくつか準備してみた。

その一つがプラティパスのバッグ。
2Lの容量があり、これにコンビニで買うペットボトルの水を移して、ウオータータンクとして使うつもり。
ペットボトルの2Lの水は便利なのだが、旅の終わりに空のペットボトルが邪魔になるのだ。 だから、買ったコンビニで移してしまおうという作戦。

ミニマムパッキングの二つ目は、クッカーと火器。
クッカーはトランギアの『メスティン』に、火器は固形アルコールを使う『エスビット・ストーブ』を組み合わせてみることに。

メスティンは、切り口のエッジが粗く危ないので、まずはペーパーで軽く磨く。
その後、米の研ぎ汁を煮込んで表面に保護膜をつくる。

そして、風に弱いエスビット用に、簡易風防を作成。

100円ショップで買ってきたアルミの台所用品を適度な大きさに切る。

切ったエッジは危ないので、定規を使って折り重ねて安全対策。

***

エスビットの上にメスティンを置き、先ほど切り出した薄いアルミ板を適当に曲げてみると、ちょうど良い感じ。

『おお、なかなかええやないか』

メスティンの中には、エスビットストーブとライターを納めるのだが、そのままではカタカタ言うし、傷がついてしまう。

そこで、これまた100円ショップで買い込んできたペットボトルカバーに入れてみると、ジャストフィット。

『うん、ぴったりや』

これらのテント、シュラフ、マット、メスティン&エスビット、フリーズドライフーズ、ヘッドライト、着替えを入れるのは、これまた20年近く使い続けているお気に入りの防水ザック。

なんということもないシンプルな構造の『REI』製のこのバッグ。
シンプルだからこそ壊れる事もなく、一人旅の道具や着替えを納めるのにピッタリの適切な容量もあり、手放せない一品。

***

そんなこんなで、全ての道具を自力で運搬する尺取り虫旅に向けた『ミニマムパッキング』は、今回かなり進化した。
後は、次回の旅で試してみるのが楽しみだ。

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瀬戸内シーカヤック日記: 2週続けての台風の週末は、『ジョルジュ・ルオー展』&『100周年の森田食堂』

2014年10月11日 | 旅するシーカヤック
この週末は、うちの会社にしては珍しく祭日も休みで3連休なのだが、先週末に引き続いて台風がやってくる。
サラリーマンシーカヤッカーとしては、こう台風が続いては商売にならない。 といっても本当に商売している訳ではなく、カヤック旅が楽しめないだけなのだが。。。

『えー、また台風かよ! 参ったなあ。。。』

***

2014年10月11日(土) 『今日はどうしよう?』風が強い空を見上げながら妻と相談。 パソコンで情報をチェックし、『ウオーキングがてら、久し振りに美術館でも行ってみるか』

家を出て、呉の町まで歩いていく。

どうやら今日の夜からお祭りがあるらしい。

呉名物の『いがもち』も、お菓子屋さんの店先に並べられている。

屋台も、今夜の店開きに向けて準備が忙しそうだ。


***

懐かしい、呉の集会所。

自衛隊関連の施設であり、昔は小さなボーリング場があったので、友人達と遊びにいった懐かしい遊び場の一つである。

次第に美術館が近づいてくる。

晴れていれば、絶好の散歩道。

今日は、『ジョルジュ・ルオー展』


***

明るい彩色の『サーカス』シリーズも良かったが、その後に観た『ミセレーレ』シリーズに圧倒された。
モノクロのトーンなのだが、心を鷲掴みにされる迫力と存在感。

『これは素晴らしい!』 言葉もでないくらいの感動である。

これぞ、まさしくプロの画家の絵。

***

感動の美術館を出ると、お昼ご飯を食べに店へ。

今日は久し振りの訪問となる『森田食堂』 なんと、創業100周年なのだそうだ。

テーブルに座り、妻は中華そばを、俺はビールとサンマ、湯豆腐を注文。

サンマはレンジで温めてくださる。

『ビールはアサヒ?それともキリン?』 『キリンで』
瓶ビールをトクトクトクリと注ぎ、静かに乾杯。

湯豆腐は、妻と分け合って食べる。

『うーん、美味い。 こら、ええ出汁でとんなあ』

雰囲気の良い店内で、ビールを飲み、日本酒をいただく。

〆は、お漬け物と、玉子入り味噌汁。

『ごちそうさまでした!』


***

2週続けての台風の週末。 久し振りの美術館と、呉の歴史ある貴重な食堂、森田食堂さんを訪問し、充実の土曜日。
『まあ、こんな週末もええかなあ。 久し振りに、のんびりまったり、体と心を癒す休みにしようか!』

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