あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 夏のシーカヤック教室_3回目

2014年08月02日 | 旅するシーカヤック
2014年8月2日(土) 今日は、今年3回目となる夏のシーカヤック教室の日。
しかしながら、台風の影響で午後からは雨の予報であり、朝から時折雨降りの土曜日。 『うーん、今日はできるかなあ?』

昼前に施設に到着し、シーカヤック部の部長さんでもある担当の職員さんと四方山話。
シーカヤック部に対する想い、目指したい方向性、それを実現するための課題などなど、海の上で子供達と練習しているときとは全く違う、これはこれで大切なミーティングの時間である。

***

子供達との会話を楽しみながら一緒にお昼ご飯をいただき、『今日は午後から雨の予報だから、早めに準備してスタートしませんか』 『はい、わかりました』

そんな会話を交わして準備のために外に出ようとしたとき。。。 『パラ、パラ、パラパラパラ』と、雨が降り始めた。
『えー、参ったなあ。 これじゃあ、俺はお昼ご飯を頂くために来たようなものだね』
すると職員さんも、『うーん、結構降りますね。 ちょっと難しいかも』

元々はシーカヤック部の練習であり、天気がよければ海の中にも入るので、ポツリポツリくらいの雨ならやろうと思って、職員さんとも合意はしていたのだが、ちょっとこれは強いかな。
子供達も心配そうに外に出てきて、『あー、雨じゃん』と残念そうな子供。 『ねえ、どうせ練習で濡れるんだからやろうよ』と、ヤル気満々の子供などなど。

可哀想ではあるが、強い雨の中長時間練習して風邪を引いてもいけないので、『しばらく様子を見て、1時まで上がらないようなら今日は中止にしましょう』と宣言する。

***

ところが幸いな事に、10分ほど経つと雨が上がってきた。
曇り空で、風も多少吹いてはいるが、これならなんとかできそうだ。 『先生。 急いで準備して、30分でも1時間でも、雨が降り出すまでやりましょう!』
すると先生は、『30分でも漕げれば、子供達は喜びますから。 お願いします』

急いでカヤックを準備し、パドルとライフジャケットを用意して、準備完了。
今日は、都合で参加できない部員と先生がいるので、俺を入れて計6人の部活動。 そのため、タンデム艇2艇と、シングル艇2艇の組み合わせとした。

***

いつものように準備運動からスタートである。

前回少しだけシングル艇に乗った女の子が、『今日は、一人で乗ってみたい』という。 『じゃあ、もう一人、シングルの人を決めて漕ぎ出そうか』

海に出ると、少し強めの東風。 防波堤の中であるから、そこまで波も立たないが、それでも風の影響を受ける。
そのため、今年が初めてのその女の子は、風で押されるシングル艇の操作に手こずっている様子。
『後ろから見てあげて、どんな風に漕いだら良いか教えてあげて』と、仲の良い女の子にシーカヤックの先輩としてアドバイスするよう助言した。
するとその子は、『右を漕いで』 『ぶつからないように、左にブレーキよ』 『そうそう、両方漕いで』などなど的確なアドバイス。

『うーん、これはなかなか。 確かに、部員同士で教え合うというのもいいかもしれないなあ』と心の中で思う俺。

とはいえ、しばらく見守っていても、やはり風の中で苦労している様子。 表情を見ても、前回のように楽しくはなさそうだ。
『ようし、出発した場所に戻ってフネを交換しようか』

***

『今度は、女の子二人でタンデム艇を漕ぐ練習にしてみよう』

すると、これはなかなか良い感じ。
『おー、今度は楽しそうだね。 顔がさっきまでと全然違うよ!』 『うん、私は二人乗りのカヤックが好い』
一人一人の表情や状況を見て、楽しめているか、怖がっていないか、疲れていないか、危ない事をしていないか、などなどに細かく目を配り、常に安全で楽しい状態を保つのが俺の役目。

***

今日は風が強いので、いつも行く湾の奥までの移動は諦め、安全なエリアで海の上の散歩を楽しむ。

ターンする練習。 バック漕ぎの練習。

全速力で漕ぐ練習。 トーイングの練習などなど。


『あの上にある赤いモノは何か知ってるかな?』 『ううん。 知らない』
『あれはタコツボと言って、あれを海に沈めておくと、あの穴の中にタコがはいって捕まえる事ができるんだよ』 『へえ、そうなんだ』

『そういえば前に、みんなで海に沈んでいた瓶を上げたら、中に小さいタコが入っていた事がある。 そのときには、他の人が石で瓶を割ったんだけど、結局逃げられたんだよ』
『だろう。 タコは穴の中に入るのが好きだから、あんなタコツボで漁ができるんだ』 『あー、私もタコを捕まえてみたいー』

時には岸壁の貝を捕まえて遊び、海の上で休むカモメを観察し、岸壁の上に置いてあるタコツボの事を教えてあげるなど、天気が悪い事もあり、パドリング以外の楽しみもできるだけ味わえるように配慮した。

***

漕ぎ始めてから、休憩をはさんで1時間半。 雨が落ち始めた。
『ようし、今日はここまでにしようか』

道具を運び、水洗いし、片付ける。
『お疲れさまでした!』

平日の仕事では、脳と心がヘトヘトに。 でも夏の週末は、このシーカヤック教室で体はヘトヘトになるが、子供達の笑顔で心にタップリ元気をもらう事ができる。
『いやあ、ええ休みやなあ』

今日は残念ながら曇り空で少し風はあったが、それでもなんとかシーカヤック部の活動を行う事ができた。
来週は晴れてくれると嬉しいな。 神様、お願いします!

***

2014年8月3日(日) 朝から雨の日曜日。
いつものように朝5時過ぎに起床し、金曜日に急遽入ってきた超特急かつ重要な資料を作成。
『あー、なんとか完成だ』

今日は長男も特に予定がないというので、倉橋島に温泉&『生しらす料理』を食べに、長男、妻そして俺の3人で出掛ける事にした。
3人で温泉へ行くのは久しぶりである。

9時半前に、倉橋の温泉館に到着。
駐車場を見ると、どこかで見たクルマとカヤックを満載したトレーラーが駐車している。 『うん? あれは。。。』

温泉に入ると、見慣れた顔が! カヤックを始めて江の川に通っていた頃からの知り合いである、村上水軍商会さんである。
『いやあ、久しぶりですねえ』から始まり、温泉につかりながらしばし四方山話。
鞆の浦の話、瀬戸内エリアでのカヤック動向、雑誌の取材サポートの事などなど、楽しいひととき。

『それじゃあまた、どこかでお会いしましょう』

先日の尺取り虫方式の旅では、笠岡外港で白石島のハラダさんに偶然お会いし、笠岡駅まで送っていただいた。
今日は、こんな所でムラカミさんとの再会。

最近、あの伝説の『第一次瀬戸内カヤック横断隊』の同士の方々と偶然お会いする機会があるので、ビックリするやら、嬉しいやら。
瀬戸内海も狭いものである。

***

風呂から上がり、図書館でしばし本を読んで休憩すると、レストランへ。

今日は息子のクルマ&運転なので、ビールが飲めるのが嬉しい!

『生しらす丼御膳』、『生しらす定食』、『生しらす丼』を頼み、3人でシェアして楽しむ。
今年初の、生シラスである。

生シラスの刺身。

生しらす丼。

ビールも2杯堪能した。

『ごちそうさまでした』

いやあ、またまたええ週末やったなあ。 さて、来週からは盆連休だ!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瀬戸内シーカヤック日記: ... | トップ | 瀬戸内シーカヤック日記: ... »
最新の画像もっと見る

旅するシーカヤック」カテゴリの最新記事