あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: ロードスターでオープンドライブ to 魚信@尾道&地元でシーカヤックツーリング

2013年02月16日 | 旅するシーカヤック
『お、なんか”なかよし”って雑誌が評判みたいじゃのう』 『そうみたいね』 『へえー、こりゃあ、漫画を書く練習をする付録が結構ええらしいで』
『今日、せっかくじゃからウオーキングコースの途中でスーパーに寄ってみようか』

比較的早く帰れる日で、かつ精神的に余裕がある時には、妻と夜のウオーキングを楽しんでいる。 今日は、B級コレクターズアイテムを探すのを兼ねてナイトウオーキングへ。

『どう? ありそう?』 『あ、これじゃあないん。 あったよ』 『いやあ、さすがに年寄りの町じゃ。 Amazonじゃあもう新品はなくて、倍以上の金額で売りに出されとったよ』 『そうよねえ。 やっぱりここじゃあ、あまり売れんのじゃないかねえ』

***


なんとかお目当ての『なかよし』を見つけ、買い物籠へ。

同じ書棚を眺めていると、気になる雑誌が。
『おお、こんな雑誌があるで。 買うてみたらどうや』 『え、なになに? ふうん、こんなんのがあるんだ』と妻は笑いながら『これ、買うの?』 『わしも読んでみたいけん、買うてみようや』

その雑誌が、『婦人公論』

その特集はなんと、『夫を捨てたい妻たちの本音』 いやあ、これは気になるよなあ!

***

この雑誌には、衝撃的な記事が並ぶ。

『妻達の7割が告白 ”愛情なんてありません”』

仮面夫婦期間はどれくらい? 平均12年。

夫のココがイヤ! 1位:暴言を吐く 、 2位:偉そう 、 3位:金銭感覚 、 4位:家事を手伝わない 、 5位:収入が低い

さらに、衝撃のページが!

これは、さすがに書くのは自粛するが、驚きの告白がズラリと並んでいる。 いやはや。。。

『うーん、この雑誌、スゴいねえ。 驚愕の回答ばかり。 いやあ、怖い怖い』 『どれどれ。 へえ、なるほどね』 と、ここ数日はこの話題で盛り上がった。

それにしても『男と女って』、そして『夫婦って』。 やはり最後の最後では、男と女は永遠にわかり合える事はないのだろうか? 世の男性諸君、この記事一度は読むべし。

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2013年2月15日(金) 久し振りに取れた有給休暇。
今回は、尾道の老舗旅館にロードスターで一人旅。 『せっかくの有休じぇけえ、尾道の気になっとった宿に一人で行ってくるわ。 わしにはどうしても一人の時間が必要じゃし、なんと言うても今回はまあ下見じゃけえ。 良かったらまた一緒に行こうや』 『うん、久し振りの有休じゃけん、楽しんできんさい。 気にせんでええよ』

今回の目的は、尾道の老舗旅館で虎魚(おこぜ)&地魚料理を楽しむ事。
以前ブログを通じて知り合った因島のOさんから、尾道の虎魚料理のおいしい事を伺い、いつか食べてみたいと思っていたのである。

『ほうか。 悪いのう。 まあ今回は下見じゃけえ、しっかり調べてくるよ。 そして良かったら一緒に行こうや』 と、件のショッキングな『婦人公論』の記事が気になりながらも、やっぱり一人で老舗旅館に出掛ける『チャレンジャー』であった。

俺、ほんまにこんなんで大丈夫なんか? なーんて。

***

朝は雨だったが、9時過ぎにはほぼ上がり、出発の準備。
今回は海沿いの道を経由して、のんびりまったりと、尾道への旅を楽しむつもり。

11時少し前。 竹原の太華園さんに到着。

開店するとすぐに店に入る。 するといつものおばちゃんが、『クルマ、換えたんですか?』 『いいえ、今日はシーカヤックじゃないんであのクルマなんですよ。 今から尾道まで行くんです』
『へえ、クルマを何台も持ってるんですね』 『いいえ、2台だけですよ』と苦笑い。

『ごちそうさまでした』

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昼過ぎから少し晴れ間が見え始めた。

『みはらし温泉』で、海を眺めながら2時間弱ほどゆっくりと温泉につかり、日頃の疲れを癒す。

『あー、ええお湯やったなあ』

再び、オープンドライブで尾道へと向かう。

3時過ぎ。 尾道に到着し、しばし街を散策。










***

午後4時。 宿に荷物を置くと、再び街を散策。










そろそろ夕暮れ時。



やっぱりこんなときは、エビスビールだなあ!

『プシュッ。 シュワワワワー。 ゴクリ』 最高の一口である。


宿に戻り、風呂に入ると食事の時間。



オコゼ(虎魚)の刺身は最高である。 白身のこの滋味、そして深い味わい。 





そして、メバルの煮付けがこれまた最高!!!

おいしい日本酒が合う事。 『宝剣』
『この宝剣は、お客さんの地元の呉にあるんじゃなかったですかね?』 『ええ、呉の仁方ですね。 先日、特別販売のお酒があるというんで買いに言ったんですよ』

ちびり、ちびりとおいしいお酒を楽しみながら、海の幸をタップリとそしてゆっくりと堪能させていただく。

至福の一時。

あまりの美味さに汁まで飲み干す。


『いやあ、このメバルの煮付け、美味かったです。 いやあね、うちの次男がまだ幼稚園や小学生だったころ、肉が嫌いで魚ばかり食べてたんですよ。 そして、特に煮魚が好きで、汁まで飲み干していましたが、私もその気持ちがよーくわかりました。 なので、汁までぜんぶいただいてしまいました』

『ほんと、きれいに食べていただいてうれしいですよ。 あの汁は、魚の出汁が出て本当においしいでしょ。 私たちも時々、鯛素麺じゃないですけど、あの汁でそうめんをいただくことがあるんです』

『なるほど、それは美味しそうですね』

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雲丹ご飯、そして虎魚のアラが入った味噌汁。

コモンのアイスクリーム。


『ごちそうさまでした』

***

2013年2月16日(土)

次第に明るくなって行く尾道水道。


海辺のソファーに腰掛け、朝日を眺めていると、

『あ、太陽柱じゃあないか!』


朝、8時から朝ご飯。

『ごちそうさまでした』

『お客さんは、どちらからですか?』 『呉です』 『え、近いんですね?』

『ええ、シーカヤックが趣味なんで、尾道やしまなみ海道には年に何度も来てますけど、近場でのんびり過ごすのが好きなんですよ』 そう、せかせかしないで、近場だからこそ泊まって、のんびりまったりとおいしい料理を楽しむ事こそが、最高の贅沢だと最近しみじみ感じている。


食後、3階にある宴会場を見学させていただいき、部屋に戻ってコーヒーをゆっくりと楽しむ。



尾道水道の景色を眺めながら、iphone5でお気に入りの音楽を聴き、本を開く。


妻にもらったチョコレートを食べながら、チェックアウトの10時までのんびりと過ごす、至福の一時。


『お世話になりました。 今度はぜひ妻と遊びに来ます』

『今日は、どちらに寄られるんですか?』 『ええ、このまま呉に戻ります』 『そうなんですか、せっかく来られたのに。 今日はカヤックは漕がれないんですか?』

『今日は、カヤックを積めるクルマで来ていないんで。 でも、戻ったら呉で漕ごうと思ってます』 『え、そんなに気楽にカヤックって漕ぎ出せるものなんですか?』
『うちは、クルマで30分も行けばカヤックを漕ぎ出せる場所が沢山あるし、ほぼクルマに積みっぱなしなんで、ほとんどお散歩気分で気軽に海に出られるんですよ』

『そうですか。 では、お気をつけて』

***

ここからは、高速道路をオープンドライブ。





冬の凛と引き締まった空気の中を、幌を下ろして楽しいドライブ。 約1.5時間で家に到着した。

***

今日は、妻は友達グループとランチの日。 家に戻ると洗濯物を取り入れ、ドライスーツと熱い紅茶を準備して、アテンザワゴンへ。

最初に予定した出艇地は、北風が強く出られそうもない雰囲気。 『この風向きなら、あそこなら行けそうだな』
という訳で、別の浜に移動。

ここは、フェザークラフトK-1を使った尺取り虫方式での瀬戸内横断に向けて最初に漕ぎ出した地元の想い出の浜。 家からここまで、わずか15分である。
シーカヤックを降ろし、ドライスーツを着ると、すぐに出発だ。








工場萌えにはたまらない景色。 かつての東洋パルプ、現在は王子製紙の工場である。


反対側には中国木材。




東洋パルプの工場にも、興味津々。

えー、あんな大きなトラックが、あんなことになっている。。。


湾の奥に漕ぎ進むと、広東大川が。

陸からは見慣れているが、シーカヤックで漕ぎ上がるのは初めてである。

『へえ、こんな景色なんだ』

途中でUターン。

気温こそ低いものの、空は次第に晴れてきて、快適なツーリング日和。

約1.5時間のお散歩ツーリングを楽しんだ。

***

それにしても、旅館『魚信』は良かった!

建物こそ古いものの、女将とのやりとりも楽しみながら、おいしい瀬戸内の魚料理を、おいしいお酒とともにゆっくりじっくり堪能することができた。
こんなにゆっくりと食事を酒を楽しんだのは、久し振りである。  今度はぜひ、虎魚の唐揚げ付きコースを妻と一緒に楽しみたいものである。

尾道から戻ってからは、地元の海でお散歩ツーリングも堪能したし、ほんまにええ有給休暇やった。
さて、まだこの週末は明日が残っている。 さあ、明日はどこ行こう?
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