あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: しまなみ海道ドライブ_耕三寺、亀老山展望台、能島潮流観潮船

2012年10月15日 | 旅するシーカヤック
有休を取った金曜日の朝、偶然顔を合わせたお袋に、『おはよう。 どう、日曜日は何か予定があるん?』 『いいや、特にないよ』
『じゃあ、久し振りにドライブでもいこか』 『うん、じゃあ父さんに聞いてみるわ』 『おお、適当にプランニングしとくけん』

近所に住んではいるが、私は朝早くに家を出て夜帰ってくるし、彼らは彼らで平日は近所との付き合い、休日は温泉へのドライブなどなど、いろいろと出歩いて忙しい様なので、一緒にドライブや旅行に行く機会は滅多にないのである。

2012年10月14日(日) と言う訳で、今日は久し振りに両親を連れての日帰りドライブ旅行。 目的地は、普段彼らがあまり行かない、かつ私にとっては庭である『しまなみ海道』

70歳を過ぎた老夫婦と、50歳近い中年夫婦を乗せたデミオは東へ。 もちろん今日は、ナビゲーター役の私が運転である。

三原に出来た道の駅、『神明の里』を経由してしまなみへ。

朝9時。 生口島の耕三寺に到着。

聞いてみると、二人はかなり昔に来たことがあるようだが、あまりよく覚えていないらしい。 『じゃあちょうどいいじゃん。 行ってみようか』


東の日光、西の耕三寺と言われる、その独特の雰囲気。

まだ朝早いので人も少なく、ゆっくりと回る事が出来る。

ほんの少しだけ秋の雰囲気も感じられ、散策するには良い気候である。


***


結構アップダウンのある千仏洞地獄峡を歩くと、少し足のわるいお袋は疲れた様子。
『大理石のある丘もあるけど、もう疲れたんならここまでにしとこうか?』と話していると、掃除をしておられた耕三寺の職員の方が、『未来心の丘は、耕三寺の見所の一つなんですよ。 せっかくですから、少し休まれて、それから行ってみられたらどうですか』との事。

お袋も、『せっかくだから、行ってみようか』ということで、しばし休憩して『未来心の丘』へ。

ここは、イタリア産の大理石で造られた大規模な庭園。

『こんなにたくさんの大理石ってすごいねえ』

『こんな景色は初めて見た』と、二人とも嬉しそうだ。

西の日光と呼ばれる耕三寺らしい建築物と、大理石の庭園のコントラスト。 両親には喜んでもらえたようである。


耕三寺を出ると、商店街をしばし散策。 おいしいドルチェを食べ、お土産に蛸の干物やレモンケーキを購入。

***

次に向かうは、大島の亀老山。 狭い山道をデミオで登っていくと、展望台へ。

少し霞んではいるが、来島海峡大橋が眼下に望め、なかなかの景色である。 『ここの展望台は、しまなみの中でも三本指に入るお気に入りの眺めなんや』

***

山を降り、お昼ご飯を食べると、今日のメインイベントである『観潮船』

瀬戸内の中でも流れの速い、能島や舟折れ瀬戸を巡る遊覧船である。 今日は残念ながら中潮だが、大潮なら10ノットを超える潮流が楽しめる。

予め、13時の船を予約してある。 今日は13時半頃が最大潮流という事で、ベストタイミングでの観潮船を予約しておいたのだ。


能島の周辺は、中潮とは言え結構な流れ。

観潮船は、船長さんの巧みなコントロールで、ザワザワという音と白波を立てて流れるその潮流の近くに留まったり、まっただ中を遡ったり、そして渦に流されたりしながら、乗客を楽しませる。

『これはすごいねー』

『観潮船っていうけど、これって潮流体験じゃねえ』

舟折れ瀬戸では、能島の辺りとはまた一味違う、パワー溢れる流れと渦。



『渦潮いうたら、鳴門海峡しか知らんかった。 こんなに近くに、こんなに凄いところがあるんじゃねえ』
『耕三寺の大理石の庭園と、この観潮船はよかったよ。 いやあほんま、今日はええところに連れて行ってもろうたわ』 『まあね。 しまなみ海道は、わしの庭みたいな所じゃけん。 他にもええところがえっとあるよ』

久し振りとなった両親との日帰りドライブ。 帰りには、大三島のマーレグラッシアで潮風呂に入って旅の疲れを癒し、しまなみのエッセンスを織り込んだプランに満足してもらった様子。
まあこれで、普段わしがここらで色々と遊んどるんも少しは意味があったいうことじゃろう。 これからも、この庭で面白いスポットを開拓していくでえ。

ほいじゃあのー!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瀬戸内シーカヤック日記: ... | トップ | 瀬戸内シーカヤック日記: ... »
最新の画像もっと見る

旅するシーカヤック」カテゴリの最新記事