あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 『さしみ屋_北吉鮮魚店』堪能、倉橋カヤック&バイク・キャンプツーリング

2012年10月13日 | 旅するシーカヤック
2012年10月12日(金) 今日は、平日にしか出来ない用事があり、有休。 午前中に用事を済ませると、カヤックとマウンテンバイクを積んだクルマで、倉橋島へ。
まずは桂浜温泉館に行き、お昼ご飯。


何を注文しようか、とメニューを見ると、呉市制110周年記念で限定110食という、『三色ちりめん丼』を発見。 これは、頼むしかないでしょう!

登場したのは、これ。

見た目も美しい三色丼。 生ちりめんに、湯掻かれた『釜揚げ』ちりめん、そして乾燥して『梅の風味』が味付けされたちりめん。
それぞれ食感も味も異なり、場所を少しずつ変えながら食べ進めると、様々な味のバリエーションが楽しめる。 『ごちそうさまでした』

***

今日は少し風が強い。 じゃあ今日は自転車にしようか。
アテンザワゴンからセミスリックタイヤ仕様のMTBを降ろし、アンダーウエアの上に、Tシャツ&短パン、そしてヘルメットとグローブという姿で走り出した。
海沿いの道のアップダウンを漕ぎ進み、まずは尾立へ。

『あ、江後醤油さんだ!』

以前、北吉鮮魚店で初めて知り、うちの家族に欠かせない調味料となった、江後醤油。 ここの甘口の刺身醤油が、うちの定番である。

狭い路地を、軽自動車がギリギリのスペースで抜けていく。

私も、自転車一台がやっとという、瀬戸内の島らしい狭い路地をゆっくりと走り抜ける。


地元の神社に参拝。








***

室尾では、ちりめんを湯掻く湯気が、それぞれの水産会社からあがっていた。 そろそろ、ちりめん漁も終りに近いらしい。


更に漕ぎ進み、鹿島方面へ向かう。





今日の目的地である、鹿島瀬戸へ。

橋の上からの眺め。

風が強く、海はギラギラと輝いている。

うん、今日は自転車にして正解だった。

***

桂浜温泉に戻り、約2時間のサイクリングは終了。 温泉にゆったりと浸かり、汗を流して漕いだ疲れを癒す。


夕方4時前のバスに乗り、室尾へと向かう。

今回のキャンプツーリングの最大の目的である、さしみ屋こと『北吉鮮魚店』へ行くのだ。

既に暖簾はかかっており、ご主人の顔も見えた。 『いいですか?』 『はい、あまり料理はないですが、刺身くらいでよければ』

良ければも何も、ここの刺身とビールがあれば、それ以上何を望む?

娘さんらしき女性が『飲み物は何にしますか?』と聞かれたので、『生ビール、お願いします』

『いただきます』

『ゴクッ、ゴクッ、ゴクリ』 『プハーッ』 そう、これこれ。 漕いで、温泉入って、生ビール!
再び、『グビーリ。 グビグビ』 ああ、タマラん!

***

『注文は?』 『刺身と、湯引き』 『すみません、今日は湯引きがなくて、ゲソになるんですが』 『じゃあ、湯引きはいいです』
『内蔵、ありますか?』 『ちょっと待ってください』とご主人のところに聞きにいき、『はい、大丈夫です』

『じゃあ、刺し盛り二人前と、内蔵の煮込みをお願いします』

『お待たせしました』 こちらこそ、待ってました!

いやあ、ご無沙汰してました。 北吉鮮魚店の刺身。 いつ見ても美しい。

これにはやっぱ、江後醤油の甘口である。


『すみません、瓶ビール下さい』

***

おいしい刺身を食べていると、『できました』

待ちに待った『内蔵の煮込み』 この、魚の内蔵の煮込みが、私と妻は大好物なのである。

『一人前にしては多かったですかねえ』とご主人。 『いえいえ、これ、大好きですからしっかりと頂きますよ』

美味そうな肝をパクリ。 『いやあ、この肝、タマランなあ』 ビールをグビリ。
この煮込みには、やはり日本酒だな。 『すみませーん、お酒下さい』 『そのままでいいですか?』 『いえ、お燗でお願いします』

濃厚な肝や、プリプリの食感の内蔵を食べながら、日本酒をグビリ。 幸福!口福!好福!

島豆腐にも好い味が染み込んでいるし、なにより汁が旨い。 おいしい汁まで残さずいただき、『ごちそうさまでした』

『久し振りに来ましたけど、美味しかったです。 また遊びに来ます』

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室尾の漁港で、バスを待つ。

ちょうど夕暮れ時、なかなか良い雰囲気だ。






***

桂浜温泉館に戻る。 今日の宿は、浜の片隅に張らせていただいたテント。

寝る前に、再び温泉に入ってのんびりまったり。

久し振りに北吉鮮魚店に行くことができ、本当に好い一日だった。
『オヤスミナサイ』

***

朝。 いつものように、5時過ぎに目が覚める。

昨夜は、夜中に突然ライトを照らされ、『すみませーん』と大きな声でたたき起こされた。 時計を見ると、11時半頃。  独り静かにテントで寝ているのに、真夜中に叩き起こされるって。。。
グッスリ眠っていたので、半分寝ぼけながらテントのジッパーを開けると、そこには警察官が二人立っていた。

『昼からテントが張ってあったんですが、誰も居られませんでした。 今来てみると、サンダルがあったので、人が居るんだと。 今日はどうされました? 宿が取れなかったんですか?』との事。 心の中で、(『いやあ、金がないだけなんだけど』)とツブヤキつつ、『ただのキャンプです』

昼間は自転車を漕いで、夕方からは北吉鮮魚店に行った事などなど、カクカクシカジカでと話すと、『ああ、あのボートと自転車が積んであるクルマですね』

『時々不良少年が出てくる事もあるので、いたずらされる様な事があったらケータイで連絡してください』と言って立ち去っていった。

これまで様々な場所でテントを張ってきたが、職務質問をされたのは初めてである。 いやはや。

***

朝の日が昇る前の時間。 キャンプツーリングの中で、私が好きな時間帯の一つ。

次第に明るくなっていく瀬戸内海を眺めながら、朝食の準備。

ストームクッカーでお湯を沸かし、コーヒーとパンの簡単な朝食。

食後には、再びお湯を沸かし、二杯目のコーヒーをゆっくりと楽しむ。

***

テントをたたみ、着替える。 今日も少し北風が強いようだ。 『どうしよう?』 そうだ、あそこを漕ごうか!
クルマで場所を移動し、お気に入りの日帰りツーリングエリアへ移動。 少し風はあるが、ここなら漕げそうだ。

安全装備と飲み物、おやつの簡単装備で漕ぎ出した。

今日も、アンダーウエアの上にTシャツ&短パン、そしてサンダルである。 海水温は高く、裸足で海に入っても冷たくない。

沖に出ると、北風が強くなり、少し波もザワついてくる。


自然海岸が続く、このお気に入りのエリア。

風裏になる小さな小さな浜にシーカヤックをあげ、しばし休憩。 持参したおやつを食べて一休み。

待っていたが、風は弱まる気配がなく、今日は1時間ちょっとでお散歩ツーリングを切り上げた。

***


地元の倉橋島で三色しらす丼を食べ、自転車を漕いで温泉を楽しみ、お気に入りの北吉鮮魚店でおいしい刺身と内蔵煮込みを堪能した。
二日目は、これまたお気に入りのエリアでシーカヤックでのお散歩ツーリングも楽しみ、ほんとうに充実した二日間であった。

それにしても、クルマにサイクルラックを取り付けたのは大正解。 ここ数年ほとんど使わなかったので処分しようかと思っていた十数年もののスペシャライズドのMTBが大活躍するし、カヤックと自転車を持って行っておく事で、風が強ければ自転車を、カヤックを楽しんだ後でも夕方からサイクリングなど、遊びのバリエーションが確実に広がった。 ほんと、良い買い物であったなあ。

それにしても、
いやあ、こんなに楽しめるエリアが地元にあるなんて、なんて幸せなんだろう! 日々深まっていく秋を、もっともっと楽しむぞ。

ほいじゃあのー!
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