tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅語 円相

2012-11-26 17:59:17 | 禅語今昔
朝から雲が多く、昼前からポツポツと降り出しましたが、本格的な雨にはならず夕方には西の空がほんのりと優しい夕焼けになっておりました。

昨日がロングドライブでしたので、今日は予定をいれずのんびり出来ましたが、そうばかりいっておられませんので、先日の外国からのお客様の時に使用した茶道具や器などをよく拭き清めて箱にしまいました。

気持ちがゆったりしておりますので、今日は禅語の話を書いて見ようと思っております。



円相 円太虚 鷲見透玄老師

円相の解釈は難しく、とても私には説明が出来ませんので何冊かの本の中から抜粋してみました。

円相は禅語でもなく、禅画でもない。しかし、禅のきわめて禅的な表現。(一行物 芳賀幸四郎著)


絶対的な真理の一表現で、語句では説明し難い悟りの象徴。 (禅林句集 柴山全慶著)

お茶の道具は総じて丸みを帯びた円の形をしているものが多いように思います。
また、点前の動作、道具を扱うのにどのように扱うのが美しいか、それは円を画くようにすると点前の美しさが表現されると教えられます。

特に茶道で円相をことの外大事にするのは、自己を忘却して相手の気持ちになり得る心の豊かさを、点前とか道具に表しているからだと思います。
茶道を修ずる者は、この「円」の心を目標として精進努力いたしたいものです。( いっぷく拝見 千坂秀学著)

こんように書かれております。

実に難しい。それでも、茶室の床の間に掛けられるとピタリと収まり、どんな茶室でも落ち着いた雰囲気を作り出してくれます。

写真の円相は、20年?もっと前かも知れませんが、能登旅行に行った時に、総持寺祖院で精進料理を頂き、その折にお願いして揮毫していただいた軸ですので、時々はかけて見ております。

思い出がたくさんの軸ですが、掛けるたびに、あの時、お願いした勇気は失礼だったのかも知れない・・・。

ただ、執事をなさっておりました方が、偶然に同郷であったことからお願いできたのかも知れません。

大切な大切な一本です。
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