tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

当地、初お目見え沈寿官さんの展示会

2013-09-29 18:43:04 | 日常雑感
9月29日(日) 
朝の肌寒さは一段と増してきたようですが、さすがに日中はまだまだ暑さが残っております。

デパートで薩摩焼の沈寿官さんの展示会がありましたので行ってまいりました。
沈寿官さんは当地初めての出展だそうで、大勢の方が見えておりました。

作品は薩摩独特の素晴らしいものばかりですが、とてもとても手が出せるお値段ではありません。
よくデパートの呈茶など依頼されて行くことがありますが、デパートで呈茶をする方は有名な作家さんですので、お付き合いで買える物は蓋置くらいの物ですが、その蓋置すら桁が違うような気がいたしました。



秋の空

沈寿官さんといえば、司馬遼太郎さんの「故郷忘れがたく候」を思い出します。
豊臣秀吉の朝鮮の役の時、連れてこられた陶工の末裔である沈寿官さんは、子供のころ登校するとものすごいいじめ合い、家に帰って来ると親が門のところで待っていたそうで、親は殴られて帰って来ることを知っていながら学校に送りだしていた・・・そんな件をよく覚えております。

代々そんな思いをしていたという沈寿官さんの家系を見れば、およそ500年の歳月を経て、尚、そうした行為が残っている薩摩という国のしぶとさは、関ヶ原の合戦で敗れながら、自分の領地を守り通した凄さでもあるのでしょう。



オケラ

今朝野草棚に行って見ると咲いておりました。
花が咲くと重くなって下を向いてしまっておりますが何とか立たせて写真を撮りました。

これほど綺麗に咲くのにオケラという奇妙な名前を頂戴している花ですが、秋の花では好きな花のひとつです。
キク科の多年草で、古く万葉の時代から歌に詠まれ、ウケラ、ウケラガハナと詠みこまれていたそうです。

地味ですが、野原で出会った時などは思わず叫びたくなるほどの感動を覚えます。

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