桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

ひとりで電車に乗って帰った!

2013-02-06 16:38:59 | 自閉症のtoshiya

昨日の私の祈りが届きましたね。
大雪じゃありませんでした

 

2013年2月6日。

この日は忘れられない日になるだろう。

(ちょっと長いです^_^;)

少し体調がおかしいかな?と思って、昨日はお休みしていた息子ですが、食欲も出てきて熱もなく、咳もくしゃみも鼻水もなかったので、今日からまた活動ホームに行きました。

が、今朝は起きてきて私の顔ばかりを見てるので、おかしいなあ~と思ってたら、みごとにオネショ!しておりました。

大雪とはいかなかったけど、外はジトジトと冷たいみぞれが降ってます。
なぜこんな日に~!!と、少しガッカリしたのは事実ですが、本人はいたって機嫌よく落ち着いてるし、体調がよくなかったんだし仕方ないよね。

ところで、結果的に雪は積もるほど降ることはなかったのですが、通ってる活動ホームでは、午後の降雪を警戒して昼食後に終了という知らせが入り、いつもより2時間早いお迎えになったのです。

ホームとの約束では、私が13時15分に最寄りの駅に行ってるのに合わせて、トシヤをバスに乗せてもらうことになっていました。

私が駅に到着したのは13時14分。地上に出て(地下鉄です)すぐに着いたバスにはトシヤは乗っていませんでした。

次のバスはその8分後。それにも乗っていません。

あれ?と思って、すぐに電話を入れて確認してみたら、事務の職員さんと現場スタッフさんとの連絡が取れていないような曖昧な応答で、「もしかすると、トイレに行ったりして乗り遅れてるのかもしれない」と言うのです。(ちょっとお腹がゆるかったそうで)

そうですか・・・。と、その後もずっとバスを待ち続けて、寒さに凍えそうなのを耐えていましたが、そろそろ1時間近くなってもまったく降りてこないので、これはおかしいだろ?と思い、また電話してみたら、

なんと、13時7分のバスに乗せたと言うのです。

工エエェェ(´゜д゜`)ェェエエ工ええ(なんでさっき言ってくれないの???)

おそらく、私が地上に出るのとほんの1分差ぐらいにバスが着いてたんです。

ということは・・・そのままバスに乗って行ってしまった・・・。

いつも、駅で降りるお客さんが他にいないと、トシヤは自分で降車ボタンを押すことなく、だまーってドア付近に立ってるのです。
私が見かねて運転手さんに「降ろしてください!」とお願いする危うい場面が何度もありました。

いつかは、そのまま終点まで乗ってってしまうこともあるかもねえと、相方とよく話してたくらいです。

その「いつか」が来てしまった。

とりあえず、ホームへ連絡を入れて、バス路線も含めて探してもらう協力を求め、私もバス営業所に電話を入れてみるも、心当たりはないと言われるし、これはもう警察にも連絡しなきゃならないかなと思ってたとき、相方にGPS携帯でトシヤの居場所を調べてもらったら、

「うちの近くにいるらしい」と。(トシヤには見守り携帯を持たせています)

なんだって

いろんな状況を想像してみて、一番あり得ないと思ったのが「自力で電車に乗り帰宅している」というシチュエーションでした。

まさかねえ、トシヤが私を待たずに、ひとりで地下鉄に乗って、最寄駅で降りて・・・なんて、あり得ないでしょ?

でも、万一そうならば凄い。GPSは自宅付近にトシヤが居るっていってるし、ひょっとするとひょっとするかも・・・。

わが子が迷子になってしまったんだけれど、不思議に落ち着いていたのは、私の無意識が「あり得る」と分かってたせいかもしれません。

急ぎ、私も電車に飛び乗り自宅へ。

冷たい雨と風で体は冷え切っていたし、早足で帰るのも一苦労です。

玄関ドアのノブに手を掛けると、鍵が開いていました。

 

やっぱり一人で帰っていたのです。

「トシヤ、ゴメンねえ、ひとりで帰れたの?偉かったね!!」

トシヤは、なんのこっちゃ?という顔で平然と自室にいました。

安心したのと疲れと寒さで、ヘナヘナになったけど、活動ホームと相方にまず報告。

それと実家の母に電話してしまいました。

誰かとシェアしなきゃ!と。

母はとっても感心して、心配しながらも喜んでくれました。

活動ホームは確認不足を詫びてくれましたが、私としては、こういうことでもなければトシヤが自分の力でどこまで行動出来るのかを知ることが出来なかったわけで、塞翁が馬だったなと感謝しました。

今朝のおねしょで、トシヤがまだまだ幼くて手が掛かることを身に染みていた私ですが、その反面、なんとなく面差しがやけに大人びたなあと朝電車に乗る時に感じていて、この奇妙な感覚が気になって仕方なかったのです。

ひとりでバスに乗り、電車に乗り、自宅へ帰る。

たったこれだけのことですが、私が20年待ちわびたことでした。

だからといって、明日からお迎えに行かないというわけにはいきませんが、段階を踏んで完全に自力で通所出来る可能性が出てきました。

ゆっくりだけれど確実に成長していることは、こういうハプニングとセットで知らされるんだろうなと思った出来事でした。