角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

下見から生まれるご縁。

2014年03月26日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き[五阡円]
昨日の「今日の草履」とベース生地が色違いです。緑の御殿まりプリントもなかなかお洒落なんですね。エンジのいらかプリントを組み合わせ、お洒落な男性にお勧めしたい一品です。

この時季出会うのが、角館を「下見」に訪れるお客様です。あと一ヶ月で待望の桜の季節を迎えるわけですが、県外から訪れる親戚などを角館観光にお誘いするため、ご自身が一度歩いてスポット探しをされるんですね。より愉しんでいただくための情報集めは、確かに重要だと思います。

秋田市からお越しのおばさまもそんなお客様でした。『どこへ連れて行くか下見なんですぅ~』と、それはそれでご自身も楽しそうでしたよ。過去に西宮家はレストランをご利用の経験がおありでしたが、米蔵の中ははじめて知ったとのこと。草履実演も関心高くご覧くださり、ご自分用とご主人用をお買い上げくださいました。履き心地を気に入っていただければ、観光本番の際もきっとお訪ねくださると思います。

横手市雄物川からお越しの母娘ペアさん。お母さんとは少し前にお会いしていると思いました。お母さんは、『一週間前に私ひとりで角館の下見に来たんですよ。そのときこの草履を知って、これは娘にきっといいと思いましてね』。
試し履きをされた娘さんも大いに気に入ってくださり、ご主人と女の子の分もお選びです。「下見」から生まれたご縁はなかなか大きかったですよ。

「下見」で思い出すのは、2010年9月1日に角館ロケが行われた「ちい散歩」です。その三週間ほど前にひとりの男性が訪れ、草履実演を熱心にご覧でした。しばらくおしゃべりしてご自分用をオーダーくださり、数日後に発送を済ませたものです。
それから十日ほど経った頃でしょうか、仙北市観光課から私へ電話があり、このロケが実演席を訪れる旨知らされました。そして先の男性が番組プロデューサーだったことも同時に教えられたわけです。

ちい散歩ロケ以来、番組由来のご縁は数知れません。そのすべてがプロデューサーの下見から生まれたのですから、いつなんどきも決して手を抜けないと思いますね。
今思い出しました。地井さんが西宮家に入る直前、プロデューサーからある「注文」があったんです。それは『布を巻いている作業を見せてください』。下見の際、その作業がいかにも面白いと感じられたのでしょう。

さて、私が「下見」したわけではないのですが、劇団わらび座東京公演のPRです。



仙北市のわらび劇場でロングラン公演をしていた「小野小町」が、東京を会場に二日間だけ公演されます。脚本は秋田市出身の内館牧子さんです。会場は東京駅から徒歩5分の「東京国際フォーラム ホールC」。日時は5月20日が18時30分、5月21日が11時と15時です。お問い合わせは「わらび座関東事務所」電話048-286-8730となっています。
公演当日会場ロビーで秋田県物産展も開催されるそうですから、秋田県にご縁のある方はいかがでしょうか。
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