角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

心地良い日本人気質。

2013年02月25日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔五阡円〕
24cm草履の男女比率は女性が若干多いくらいですが、25cm草履でも1割程度は女性がご自分用にお選びです。今どき色で男女を分けることは少ないといえ、やはり花柄は女性向けと言えるでしょう。「今日の草履」はそんなひとつですね。

東京からお越しのご夫婦旅。奥様が角館草履を気に入ってくださり、定番配色⑧をお選びくださいました。早速今晩から履いて欲しいと思います。
今日の話題で多かったのは昨日の大寒波。こちらのご夫婦は昨日が角館入りの日で、新幹線が遅れたため特急料金が戻ってきたそうです。思い出に残る旅になりましたね。

昨日の当地は、やはりいくつも交通事故が発生したようです。それでもあれだけの猛吹雪にしては、むしろ最小限という気がします。こういうときに思うのが、「ゆずりあい」「たすけあい」「おたがいさま」といった、日本人の気質なんですね。

昨日のような猛吹雪はもちろんのこと、冬道で自分勝手な運転をしたらどうなるか、まずみんなが知っています。道路交通法に記されていなくとも、そこは雪国に暮らす人々の「阿吽」というものがあるわけですね。

カミさんが先日仙台市の次女を訪ねた際、往路は新幹線を使いました。乗客が駅に降りるとき、みんなが自分のゴミをゴミ箱まで持って行くのを見て、『日本人って偉いよなぁ』と思ったそうです。初めて乗る新幹線でもないのにあらためて感じたのは、それだけカミさんも歳を重ねたせいでしょう。

年齢を重ねるにつれ、そうした日本人気質がとても心地良く感じるようになってきました。
コメント
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