トルコのトピックス

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PKKが南東部マルディンのAKP支部を攻撃。政治家3人負傷

2016年10月31日 | 国内
11月1日 南東部マルディン県クズルテペ地区で、非合法組織クルド労働者党(PKK)の戦闘員が、現政権・公正発展党(AKP)の支部を爆弾とライフルで攻撃し、政治家3人を負傷させました。事件は10月30日午後9時50分に起こりました。

 Hurriyet

支部の前で警備していた警官たちが応戦、発砲し、戦闘中、政治家3人が負傷したと、daily HUrriyet がウエブサイトで報じました。


イスタンブルの金角湾上の地下鉄駅で初の結婚式

10月30日、トルコ初の地下鉄駅結婚式が行われたと、アナドル通信が報じました。アルペル・オダバシュさんとイエシム・デミライさんはイスタンブル市の許可を得て、金角湾上の地下鉄ハリーチ駅の展望テラスで、結婚式を挙げました。

 Hurriyet

式に招かれたゲストたちはハジオスマンオール駅から電車に乗って、午前11時25分、ハリーチ駅に到着しました。その後すぐ、カップルが布で飾られた電車で駅に着きました。キャーウトハネのファズル・クルチ区長が結婚式の司会をし、イスタンブル地下鉄のカスム・ムトゥル総マネジャーや、公正発展党サルイエル支部のサリフ・バイラクタル支部長も、式に出席しました。

5年間、イスタンブル地下鉄の運転手を務めてきた花婿のオダバシュさんは、結婚式で、初の地下鉄駅結婚式ができて、とても幸せと言いました。「マネジャーと結婚式について話しているとき、このアイディアが浮かんだのです。私はヒトと違うことをするのが好き、サプライズが好きなんです。マネジャーはこのアイディアを支持してくれました。私たちはいま、とても幸せ、興奮しています」

イスタンブル市は、希望があれば、イスタンブルの地下鉄駅での結婚式OKと言っています。


裁判所がディヤルバクルの共同市長を逮捕

ディヤルバクル裁判所は、10月30日、南東部ディヤルバクルの共同市長、ギュルタン・クシャナク氏とフラト・アンル氏を逮捕しました。クシャナク氏とアンル氏は、25日、テロ容疑で拘束されていました。

 Hurriyet

左からアンル氏、アタ氏、クシャナク氏


クシャナク氏はディヤルバクル市長に選ばれるまえは、親クルド政党・人民民主党(HDP)の国会議員でした。2人は、非合法組織クルド労働者党(PKK)関連の調査の一環として拘留されたと、ディヤルバクルの検察は声明文で発表しました。

2人はPKKを支持するスピーチを行い、PKK戦闘員に市の財源を使わせ、激しい抵抗活動を扇動し、非合法の会合やデモに出席したとして告発されたと、検察は言っています。HDPの姉妹組織と言われる平和民主党(BDP)の元議員アイラ・アカト・アタ氏も逮捕されました。

最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首は、10月27日、市長らの拘束を批判し、クシャナク氏とアンル氏がテロを支持していたのなら、なぜもっとまえに拘束されなかったのかと言っています。「もし彼らがテロを支援していたなら、なぜもっとまえに必要な手が打たれなかったのか」


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「CHP副議長への攻撃は計画されていた」クルチュダルオール議長

2016年10月31日 | 国内
10月31日 「共和人民党(CHP)のビュレント・テズジャン副議長を負傷させたテロ攻撃は、計画された行動だ。CHPは挑発に降伏しない決意だ」と、同党のケマル・クルチュダルオール議長が言いました。

 Hurriyet

テズジャン副議長を見舞うクルチュダルオール議長(中央の黒っぽいスーツ)


負傷したテズジャン副議長を見舞うため、西部アイドゥン県を訪れたクルチュダルオール議長は、「今回の攻撃は計画されたものだ。攻撃犯はテズジャンが来ることを知って、その夜、あのレストランを予約していた」と言いました。

テズジャン副議長は、10月29日、共和国記念日に、アイドゥンの同党オフィスのあるビル内のレストランで足を撃たれました。警察は防犯カメラの映像から実行犯を認定し、アイドゥン県クシャダス地区で、攻撃犯アルパルスラン・サルグンを捕らえました。

「この挑発行為を行った連中ができるだけ早く起訴されることを望む。攻撃後、攻撃者たちはすぐに捕らえられ拘束された。アイドゥンの治安当局と警官たちに感謝したい」と、クルチュダルオール議長は言いました。「われわれは、この攻撃は事前に計画されていたと確信している。彼らは事前にレストランを予約し、テズジャンのすぐ後ろのテーブルを希望した。われわれはこの攻撃の背後の力と意志を明らかにしなければならない」

以前にも、CHPの政治家がねらわれたことがあるが、テズジャンをねらった攻撃は、これまでと“異なる種類”のものだと、クルチュダルオール議長は言いました。「CHPが計画的な攻撃を受けたことを、われわれは悲しんでいる・・・私はCHPの全員に呼びかけたい。“彼らがなにをしようと、われわれはわが道を行く。われわれは決して挑発に負けない”」


欧州評議会が死刑復活に関してトルコに警告

10月30日、欧州評議会が死刑復活に関して、トルコに警告しました。

 Hurriyet

エルドアン大統領が「国会に死刑再導入について検討を求めた」と発言した翌日、トルコを含む47か国の組織「欧州評議会」が、「死刑の執行は欧州評議会の加盟国であることと相容れない」とツイートで言いました(10月30日の頁参照)。

オーストリアのセバスチャン・クルツ外相は、評議会の警告に加えて、“EUへの扉を閉めさせるような動き”に対して、トルコを非難しました。「死刑は残酷で、非人間的な刑罰であり、世界中で廃止されなければならない。死刑はヨーロッパの価値観に明らかに反している」と、クルツ外相は、オーストリアン・プレスに語っています。

欧州評議会のトールビョルン・ヤーグラン事務局長は、8月、トルコ政府に対して死刑について警告しています。トルコが批准している「欧州人権条約」は、はっきりと死刑を排除しています。1983年に調印された欧州人権条約は、戦時、または差し迫った戦いの脅威があるときを除いて、死刑を認めていません。2002年の協定では、戦時の条件は終わりました。


リゼの地方詩人がユネスコの“人間国宝”に

黒海地方のリゼに住む詩人、オスマン・エフェンディオールさんがユネスコの“人間国宝”に選ばれました。

 Hurriyet

80歳のエフェンディオールさんは、リゼに伝わるアトマ・テュルキュ(atma turku 東部黒海地方独特の大衆詩の1種)の90%を知っていて、この詩をすべて集めて本にしようとしています。リゼの文化観光局のイスマイル・ホジャオール局長とエルドアン・ベクタシュ知事を訪れたエフェンディオールさんは、「アトマ・テュルキュとは直喩修辞法のことです。私は多くの大衆詩人のために、この文化を次世代に伝えてきました。この仕事のために、リゼの知事さんたちにもお世話になりました」と話していました。

「エフェンディオールさんは、この文化に関心を持つよう、学生たちを教育しています。彼の仕事はリゼの宣伝にもなっています。本にまとめるのは、私たちの文化のためにとてもよいことです」と、ベクタシュ知事もエフェンディオールさんに感謝しています。

「詩に興味を持ったのは10歳のときですから、私は70年間、詩人だったわけです。アトマ・テュルキュは文化的に大きな価値がありますが、その中心はリゼです。私は約200編の詩をそらんじています。私がつくった詩の数はわかりません」と、彼は言い、ユネスコの“人間国宝”認定は名誉なことと思うとも言いました。


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