トルコのトピックス

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東京都知事がムスリムに関する発言で謝罪

2013年04月29日 | 国際
4月30日 2020年のオリンピック開催のためにがんばっている東京都の猪瀬直樹知事が火曜、ライバル候補地イスタンブールとイスラム諸国について不適切な発言をしたことを謝りました。

 Hurriyet
東京都の猪瀬直樹知事(中央)は不適切な発言でメディアにかこまれた


最近のニューヨーク・タイムズのインタビューでの猪瀬知事の発言に、国際オリンピック委員会(IOC)も調査に乗り出しました。
トルコのスポーツ相も「アンフェアな発言で、がっかりさせられた。オリンピック精神に反している」と呆れています。

「イスラム諸国が共有しているのはアッラーだけで、互いにケンカしてる。イスラム諸国には階級がある」・・・猪瀬知事のオバカな発言には、私、日本人として恥ずかしくなります。私、こんなバカ、知事に選んだつもりないけど。

「アスリートのために、どこがベスト・プレースだろうか?」と、トルコのスポーツ相は言っています。
東京は1964年、アジア初のオリンピック開催国になりました。今度は2度目の挑戦。イスタンブールは今度で5回目の挑戦です。

猪瀬知事は「イスラム諸国は互いにケンカしていると言ったのは不適切な発言でした。訂正したい」と火曜、都庁で記者団に語りました。
「私の発言が誤解を招いたのなら、謝りたいと思います。よい経験になった。線を引くべきところがわかった」

「今後は他の都市を批判しないというIOCのルールに従ってキャンペーンをつづけたい」と猪瀬知事は言いました。「いまから私は他の都市に敬意をもって、ガイドラインにそってキャンペーンをします」・・・なんかオバカ丸出しですね。

・・・いずれにしろ、9月にはアルゼンチンでIOCが開催国を発表します。私は再三言いますが、「オリンピックはインすタンブールで!」と思っています。

猪瀬さん、トルコは中東の平和に貢献しているのですよ。オバマ大統領もそれを賞賛しているのですよ。ニューヨーク・タイムスの記者はきっと、「こいつ、バカか」と思ったでしょうね。


   イスタンブールのタクシム広場が変わる

タクシム広場周辺の大工事でイスタンブール在住の方々は不便を強いられているようですね。
昔の砲兵隊の兵舎(トプチュ・クシュラス)がショッピングモールに改造され、住居やさまざまな施設もできるそうですが、エルドアン首相は、今日、アンカラで開催されたAKP(共和民主党)の会合で、タクシム広場の改造の他、近い将来、行なわれる、いくつかの大きな都市プロジェクトを発表しました。

 Hurriyet
大改造中のタクシム広場


トプチュ・クシュラスの再建は、5月1日、「文化・自然資産保護」のために「高等評議会」で承認されるでしょう。
タクシム広場は主要な娯楽とアートのセンター、イスタンブールのベイオールの中心にあり、現在、大規模な改造工事が行なわれています。

ボスフォラス第3橋の設立基金は2,3日うちに用意されるだろうと、エルドアン首相は言いました。首相はまた、新しい都市計画のプロジェクトの実施を妨げるために障害を設けようとしているグループがあるとも言いました。

マルマライはイスタンブールの2大陸を結ぶ大鉄道プロジェクトで、イスタンブールへの鉄道アクセスを容易にする計画のひとつです。このプロジェクトはイエニカプの現場から多くの考古学的遺物が出土したため、大きく遅延しました。

第3空港は4年で終わるだろうと首相は言っています。
「1本のスズカケの木のように、われわれは深い根から栄養を補給しています。根は木の過去であり、幹は現在、枝は木の未来です。ですから、枝や葉は木の健康のために重要なのです。われわれは一刻一刻を国民への奉仕のために費やしています・・・」


   平和への道はステップ・バイ・ステップ

トルコ政府はPKKの撤退と武装解除を確実にするために、平和プロセスと同時に多
くの新しいステップの準備をしています。
今後のステップには改悛者の処置や反テロ法の改正、人権問題など含まれ、また、組織リーダーたちが送られる第3国の指示、PKKリーダー、オジャランとのコンタクトの維持等々、さまざまです。

Sabah
山を去っていくPKKのテロリストたち


非武装政策の時代に入る政府はロードマップを明らかにするとともに、警戒もつづけます。この戦略のポイントは、“2014年までのPKKに完全に武装解除させること”です。

PKKメンバーの中の改悛者の扱いについては、武装闘争に参加した経験のない者は、トルコへ容易に帰国できるようにするという方針です。
2009年、降伏したPKKテロリスト15人の中に子供が7人もいて、年齢と状況によって釈放したケースがあります。これをモデルケースとして、武器を放棄したPKKメンバーを正常な日常生活に戻すための方策も考えられています。
(この記事はHazal Ates 記者の記事を意訳・要約・補足したものです。)

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ギリシアの歌手が「おお、シュレイマン・・・」という歌をリリース

2013年04月29日 | 文化
4月29日 トルコで人気のTVドラマ「壮麗なる世紀」(Muhtesem Yuzyil)がギリシアでも大ヒットしているのをご存じでしょうか。人気に便乗して、ギリシアのポップシンガーがシュレイマンとヒュッレムをネタにした歌をリリースしました。

 Hurriyet

ギリシアのポップシンガー、エフィ・トディの新曲のタイトルは、なんと「おお、シュレイマン」。ヒュッレムからシュレイマンを奪おうという歌詞です。

♪おお、シュレイマン、あなたのハーレムを忘れて。ハーレムを去って、天国の園へ来て。私は西洋の女だけれど、あなたの奴隷になって、あなたのためにイマーム・バユルトゥやケバブを料理するわ。

・・・というふざけた歌ですから、目くじらたてることもないのですが、ギリシア人の中には歌手トディを批判する人もいるそうです。でも、トディは、この歌は皮肉がこめられているのだからと、たじろぎません。

・・・こんな歌がリリースされるのも、「壮麗なる世紀」がギリシアでヒットしていればこそ。これくらいのおふざけは許せますよね。


「 第3空港の入札の用意はできた」と空港開発・運営会社のCEO

トルコ空港の開発・運営会社TAVが、入札は5月3日に行なわれると発表しました。TAVのCEO、サニ・シェネル氏は17社のコンサルティング会社が入札に参加する予定と言っています。

 Hurriyet
TAVのCEO、サニ・シェネル氏は、イスタンブール第3空港の入札の準備はできたと発表しました。


イスタンブール第3空港が建設される場所は採掘場だったところなので、建設作業は技術的に厳しいだろうと、シェネル氏は言っています。
「わが社は国際的コンサルティング会社17社と70人のスタッフと、入札について話合いました」

TAVはドーハとアブダビで空港を建設中で、プロジェクト計画、建設、運営などの空港建設プロセスを経験していると、シェネル氏は強調しました。

運輸省は第3空港の入札を活気づけるために、先週、いくつかの法改正も行ないました。
いままでに、トルコの15社、外国の2社が入札明細書を購入しました。ドーウシュ・ホールディング、サバンジュ・ホーリディング、イチ・ホールディングなど、トルコの多くの大企業が、この入札に関心を示しています。

空港は2017年完成予定。1年に9000万人の乗客の乗降が可能になりますが、計画されている滑走路6本が完成すると、キャパシティは1億6000万人になるそうです。

・・・第3空港ができて、第3ボスフォラス橋ができて、あ、その前に大陸間海底トンネルができて、運河までつくる計画も! イスタンブール、どこまで行くの! 


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「企業家の皆さん、いまこそ東南部に投資を!」エルドアン首相

2013年04月27日 | 国内
4月28日 「暗い時代の扉は、クルド問題解決のプロセスの終結とともに閉ざされ、新しい時代が始まるだろう」とエルドアン首相は4月27日、PKKが記者会見で撤退を発表した後初めて、この問題について発言しました。

 Hurriyet
ビジネスメンよ、いまこそ東部、東南部に投資を!


「いま、終わろうとしているのは、30年間つづいたテロだけではありません。長い間、蔓延していたさまざまな問題の終結でもあります」とエルドアン首相は、「独立産業人&ビジネスメン協会」(MUSIAD)の第22回総会で語り、自信にみちたトーンでくり返しました。

エルドアン首相は企業家や産業人からなる聴衆に、東部や東南部に投資し、地方の発展を支援するよう呼びかけました。
「工場の煙突が煙を出しはじめ、雇用が起こってはじめて、解決プロセスは恒久的なものになります」と首相は言い、MUSIADの理解あるイニシアティブを賞賛しました。


「武装メンバーの撤退は秋までに終わるだろう」PKKリーダー

PKKの撤退は早くて9月には終わるだろうと、武装メンバーのリーダー、ムラト・カラユランが記者団に語りました。
カラユランはまた、服役中のPKKのリーダー、アブドゥラ・オジャランは撤退が早く終わることを望んでいると付言しました。

 Hurriyet
カラユラン(中央)は4月26日、PKKのメンバーの撤退は5月8日に始まるだろうと言いました。


「われわれには撤退を進める方法を研究している専門家がいて、撤退のしかたを研究している。われわれはもっと討議する」とカラユランは語りました。

エルドアン首相の主任顧問ヤルチン・アクドアン氏は、「カラユランは武器を置かないで正常化ができると思っている。彼はプロセスの一部を誤解しているようだ」と言っています。

カラユランはまた、PKK本部の代表にイムラル島のオジャランを訪問をさせて欲しいとも言っています。オジャランと直接交渉をさせろと政府に要求しています。
PKKのリーダーとオジャランとの直接のコミュニケーションが“必要”だと、彼は主張しています。

プロセス終了後の個人的計画うについては、カラユランは「考えていない。そのときになったら決める」そうです。

・・・テロリストの親玉がヒーロー気どり。彼らが多くの無辜の市民や子供たち、外国人まで殺していることを忘れてはなりません。なんでもいいから、テロをつづけるのだけはやめなさいね。


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「われわれは北イラクのクルド独立国計画を支持しない」とPKK

2013年04月27日 | 国内
4月27日 PKK(クルド労働者党)は昨日、5月8日からトルコ領内からの撤退を開始すると発表しましたが、PKKの幹部リーダー、ムラト・カラユランによると、PKKは北イラクのクルド独立国計画を支持する気はないそうです。

 Hurriyet
鉄砲持って山の中に暮らすPKKのテロリストたち。さっさとトルコから出ていってくださいね。


PKKは北イラクのクルド独立国計画についてなにも発言してきませんでしたが、カラユランは、PKKの基地カンディル山中で記者団に撤退計画を発表した後、PKKは“民族国家”に反対だから支持をしないのではないと付言しました。

カラユランは、撤退する武装メンバーは北イラクに配置されると語り、PKKはイラク当局、とくにクルド自治領政府(KRG)の理解を期待していると付言しました。

KRGはバグダードの中央政府と、石油輸出問題がらみで争っています。中央政府は、アルビルのクルド自治領政府が、トルコ経由で石油を輸出することに反対しているのです。


   
トルコ人の17%は肥満という統計局の発表

トルコ統計局(TUIK)の調査によると、15歳以上のトルコ人の17%は肥満ということです。女性の肥満率は20%、男性13%。正常体重の範疇に入る人は全人口の44%です。

 Hurriyet
食べるの大好き、トルコ人


オーバーウエイト(体重超過)で見ると、女性の30%、男性の39%がこの範疇に入ります。つまり、男性のほうがデブが多いけど、大デブは女性のほうが多いということでしょうか。

身長(メートル)の二乗で体重(キロ)を割った値が30を超えていたら、肥満とされます。18.50~25.00なら正常体重です。

この調査によると、トルコ人のもうひとつの問題は高血圧です。成人人口の約半分、48%が高血圧。
人口の12%が骨か筋肉に問題があり、9%がリューマチを患っています。成人の7%が胃潰瘍を抱え、6%が糖尿病。6歳以下の子供の最も多い健康問題は下痢。

トルコ統計局が1万5000以上の家族を対象に行なった調査です。

・・・はっきり言って、トルコの皆さん、食べすぎです。


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「EU加盟かキプロスかの選択ならキプロスを選ぶ」と国会議長

2013年04月26日 | 国際
4月26日 EUがトルコ政府にキプロスをとるか、EU加盟をとるかと迫ったとしたら、トルコはキプロスを選ぶと、ジェミル・チチェキ国会議長は言いました。
チチェキ議長は今日、トルコ・キプロスのハサン・ボザール国会議長に会い、「トルコ政府は決してこのような事態に追い込まれることはない」と記者団に語りました。

 Hurriyet
ジェミル・チチェキ国会議長


EUはかつて持っていた魅力を失ったと、チチェキ議長は言い、トルコのEU加盟は双方の利益につながるから、トルコが加盟したら、EUメンバーの多くは歓迎するだろうと付け加えました。

「EUはトルコの加盟を50年間検討してきました。わが国はつねにEUの意向に応えてきましたが、答えは得られませんでした。もういい加減にして欲しい」とチチェキ議長。
トルコは今後も加盟への努力をつづけるが、EU内の一部が、キプロス問題がらみで、トルコのEU加盟を妨げようとしていると、チチェキ議長は言いました。

・・・つまり、EU加盟国であるギリシア・キプロスが、EU内でぐずぐず言って、トルコの加盟を妨害し、トルコに圧力をかけてキプロス問題を有利に決着させようとしているのです。
だから、トルコは言ったのです。「EU加盟のためにキプロスを見捨てることは断じてない。キプロスを捨てるくらいなら、EUなんか入らなくて結構」


ホワイトハウスがトルコの“平和的解決”への努力を賞賛


ホワイトハウスが、PKK(クルド労働者党)がトルコ領内から撤退するという発表に対しトルコに祝辞を贈るという声明を、4月25日、BBCに送りました。
「30年間、人々に苦痛と悲しみを与えた紛争を平和的に解決しようと努力しているトルコに、アメリカのバラク・オバマ大統領は喝采を送る」という声明が朗読されました。

 HUrriyet

PKKの幹部リーダーは、武装メンバーたちは5月8日にトルコ領内から撤退を開始すると発表しました。
PKKの撤退は平和プロセスの成功を決める重要なステップのひとつと言えるでしょう。

EUもPKKの武装メンバーの撤退声明を歓迎しています。
「この決定はテロを終結させ、トルコ市民に平和をもたらす新しいステップになるだろう」と、欧州委員会のステファン・フュール委員長のスポークスマン、ピーター・スタノ氏がアナトリアニュースに語りました。

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PKKの撤退は4月25日から始まるとカンディル山中のPKK幹部

2013年04月24日 | 国内
4月25日 PKK(クルド労働者党)のトルコ領土からの撤退は、北イラクのカンディル山中にいるPKKのリーダーの声明に従って、4月25日に始まるだろうと、平和民主党(BDP)のスルル・シュレイヤ・オンデル議員が23日、語りました。

 Hurriyet
刑務所内のオジャランとカンディル山中のPKK本部との間の連絡係を務めたBDPのスルル・シュレイヤ・オンデル議員


「4月25日、カンディル山中から国際的な声明が発せられるだろう」とオンデル議員は言いました。

また、オンデル議員は、独立記念日・子供の日の24日に催されたレセプションで記者団の質問に応え、プロセスはなんの問題もなく進行している、PKKのリーダー、オジャランとカンディル山中の話し合いは終わったと言いました。
オンデル議員はオジャランとPKK本部との間の手紙を運ぶ国会代表団に参加したいました。

一方、ギュル大統領は全政党が建設的な話し合いに参加するよう要請しました。
「プロセスは完全に成功させなければならない。重要なのは武装解除だ。みなが辛抱強くあらねばならない」と大統領は言いました。

ジェミル・チチェッキ国会議長は、撤退はプロセスの一部に過ぎないと強調しました。
撤退は重要な里標のひとつです。これには大きな心理的効果があります。しかし、このプロセスは撤退だけが重要なのではありません。穏やかな前進を考えるべきです」


トルコは新しいe-ビザ(電子)システムを導入する

トルコは今度、94カ国の市民に新しいビザ・システムを始めましたが、これは世界でも画期的なことだと、今日、ダウトオール外相は語り、これはわが国の自信の表れだと強調しました。

 Hurriyet
記者会見でのアフメット・ダウトオール外相(左)とムアムメル・ギュレル内相。


トルコはあらゆる外国人の安全を確約できる国ではないが、人間の尊厳を重んじて行動する国であると、外相は記者会見で語り、新しいビザ・システムを発表しました。
「わが国は、外国人にe-ビザ(電子ビザ)を申請する権利を与えることによって、外国人は脅威ではなく、大切なお客様であることを示すのです」と外相は言いました。

「反対に、トルコ人はビザを得るために長い列に並んで待たされていますが、そんなことで国力を示せるはずはなく、むしろ国の弱みと信頼の欠如の表われでしょう」とダウトオール外相は言い、EU諸国に、トルコ人に対するビザの要求の撤廃をはっきりと要請しました。
「自信がない者は歴史と関わることはできません」と、ダウトオール外相は言いました。

外相によると、e-ビザ・システムは、当座はトルコ航空で到着する外国人乗客のみを対象としますが、やがて他の航空会社とも協定ができるだろうということです。

・・・トルコ入国にビザの要らない日本人は関係ない話ですが・・・e-ティケットの普及で便利になったと思ったら、ビザまで電子化なんですね。


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エーゲ海岸のムーラはトリュフ生産にぴったりの土地

2013年04月24日 | 国内
4月24日 政府はトリュフの国内生産を増やすために、養殖トリュフの森をつくることを計画しています。
エーゲ海岸の快適な気候がトリュフの生育に向いているので、トリュフの森はこの地方につくられるでしょう。

 Hurriyet
エーゲ海岸の町ムーラはトリュフ生産に向いていると、専門家は言っています


ムーラ・ストゥク・コチマン大学と森林地帯管理局の間で協定が調印されました。
大学の代表で研究者のマンスル・ハルマンさんは、トリュフは世界中の市場で60億ドルを引き出せると言っています。

「トルコではトリュフの大きな可能性に着目されていません。しかし、われわれはトリュフを全国で生産しようと考えています。われわれはトリュフ生産のパイオニアになることを目標にしています。
トリュフのための広い森林エリアをつくります。5年後には収穫できるでしょう」

ムーラ森林管理局のアリ・ユルドゥルム局長は、トリュフはムーラの経済力であり、自然の一部でもあると言っています。
「雨はトリュフ生産には大切です。まず、土地の準備です」

“黒いダイヤ”として知られるトリュフは、木の根に生育します。収穫には一般に訓練された犬が使われます。

・・・トルコでトリュフがお安く食べられるようになったら、いいですね。トルコの松林ではマツタケもとれるから、トリュフだってできると思います。


政府が教会やシナゴーグの照明費をカバーする

トルコの宗教局がイスタンブール市内16区の教会とシナゴーグの照明費を支払う計画に着手しました。
イスタンブール県のアブドゥラマン・ビンビル代理ムフティは、この計画を認めましたが、それ以上は語りませんでした。

 Hurriyet

トルコのアルメニア教会総主教のメスロプ2世は、政府が教会の水道代と照明費を払うよう訴えつづけてきました。
イスタンブールのアルメニア教会基金の議長(匿名希望)は、宗教局はある地区の教会の照明費を払い始めたが、支払われない地区もあると言いました。

一方、フェネルのギリシア正教総主教座の報道係ドシテオス・アナゴストプロス神父は、照明費に関しては、何年間も,なんの問題もないと言っています。

アレヴィの祈りの家「ジェムエヴィ」は、この新計画には入っていません。
「残念ながら、アレヴィの承認は延期されたままになっているのです」と、アレヴィ協会連盟の設立者メティン・タルハンさんは言いました。

「われわれの要求はのびのびにされています。政府がこれをどう説明するのかは知りませんが、われわれに対する偏見はまだ残っているんですね」とタルハンさん。

「宗教的行事を国が支えるのなら、平等に行なわれなければなりません。
アレヴィの権利も保障される必要があるでしょう」

・・・政府の宗教局はイスラムもキリスト教も、ユダヤ教も平等に扱うのがたてまえですから、こういう問題が起こるのですね。多民族、多宗教の民主国家はいろいろ大変です。


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「テレビの奴隷にならないように」と首相が子供たちにアドバイス

2013年04月23日 | 国内
4月23日 今日はトルコの独立記念日・子供の日。エルドアン首相は子供たちに「テレビの奴隷」にならないよう、外に出て遊ぶよう呼びかけました。

 Hurriyet
エルドアン首相(左)とネルミン・イレム・コジャカライちゃん(右)。ネルミンちゃんは4月23日の慣例として、2,3時間首相になりましたが、夢を語りながら泣き出してしまいました。


エルドアン首相は4月23日の慣例に従って、2,3時間、1人の少女に首相の椅子を与えました。
「テレビやコンピュータと過ごしすぎなようにしましょう。私は父親として祖父として、アドバイスします。政府は皆さんが外で遊べるように公園を造ります。家にこもっていないように。テレビの奴隷にならないで、外に出てください」

南部のメルシン県から来たネルミン・イレム・コジャカライちゃんは、4月23日の慣例に従って、2,3時間だけ首相になりました。
ネルミンちゃんは夢を語るうち泣き出してしまいました。緊張しすぎたのかしらね。

4月23日、子供が政府のポストにつく伝統は、今後もつづけると、エルドアン首相は言いました。


海底トンネル工事で出土した動物の骨が博物館に

マルマライ海底トンネル・プロジェクトのための発掘によって、イスタンブール・イエニカプ地域で多くの動物の骨が出土しました。これらの骨は、まもなくオープンする「骨考古学博物館」に展示されます。

 Hurriyet

海底トンネル工事で出土した動物の骨は54種。博物館は4月30日にオープンします。

イスタンブール大学のヴェダト・オナル獣医学教授は、発掘は考古学博物館の指導で行なわれ、58000平米のエリアから出土した動物の骨を調べてきたと言っています。
「私たちは6万個の骨を調べ、54種の動物の骨を発見しました。その中から、展示する骨を選んでいますが、できるだけ多くの骨を展示したいと思っています」

「8500年昔のもの、少なくとも新石器時代のものが出土しています。私たちは住民の消費習慣、動物の数、人と動物の接しかたなど調べています。ビザンティン時代、人々と動物は密接に関わっていました」

「私は何年も発掘に参加してきましたが、こんなに多くの動物の骨がある場所に当たったことはありません。トルコにいまはいない象の骨も出てきました」

博物館には馬、ロバ、ラバ、牛、羊、山羊、バッファロー、ネコ、犬、イノシシ、鹿、ガゼル、クマ、ウサギ、ニワトリ、鶴、ハゲワシ、ペリカン、コウノトリ、メカジキ、かめ、サル、象、ラクダ等々の骨が展示されます。


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パレスティナ大統領が初のトルコ大使を歓迎

2013年04月23日 | 国際
4月22日 今日、ギュル大統領を訪問したパレスティナのアッバス大統領は、トルコ政府がシャキル・トルンラル総領事を大使に任命したことを賞賛し、この第一歩が、パレスティナを支持する国々への呼び水になることを願うと言いました。

 Hurriyet
トルコのギュル大統領(左)はパレスティナのアッバス大統領(右から2人め)とイスタンブールで、中東の平和について討論した


ギュル大統領は、この第一歩は、2012年にパレスティナが国連非加盟国に昇格して以来の最初の具体的な進展になったと言いました。
トルコのトルンラル新大使は、ラマラーでアッバス大統領に大使信任状を提出しました。

アッバス大統領は、トルコのエルドアン首相やダウトオールー外相、アメリカのジョン・ケリー国務長官と話し合うためにトルコに滞在中です。
トルンラル新大使はエルサレムでトルコの総領事を務めめていましたが、パレスティナが国連非加盟国の地位を得たため、大使に昇格しました。

ギュル大統領とアッバス大統領は中東の平和プロセスと、ファタハとガザの和解について討論しました。


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薬品の輸入を減らすために政府が動き出した

2013年04月22日 | 国内
4月21日 抗がん剤を含む輸入薬品を減らし、国産薬の生産を増やすことを目標に、産業省が行動を起こそうとしています。
ニハット・エルグン産業相は4月18日、薬品に関する戦略的指令を「経済協力委員会」に送ると、記者団に語りました。

 Hurriyet
ディレキ・オズチェリキさん(左)はトルコの抗がん剤不足について問題を提起した。


産業省の動きは、薬品の国内生産と研究を振興し、薬品の輸入を減らそうというのがねらいです。
「わが国は45億ドルの薬品を輸入していますが、わが国が輸出している薬品は7億ドルです。
薬品部門は110億ドルから120億ドルの市場です。この市場は研究と開発、改良と技術的進歩に大きく開かれています。このエリアのロードマップが必要です」とエルグン産業相は言いました。

産業相はまた、トルコを新しい薬品の開発と研究の重要なセンターにすることも目標にしていると言っています。

・・・トルコの薬局で風邪薬や消化薬なんか買っても、外国製が多いですね。トルコも薬の研究開発に力を入れて、輸入薬にたよりすぎる風潮は是正したほうがいいのかも知れません。


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