トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

日本人を助けたパイロットの葬儀に日本の総領事が出席

2013年02月28日 | 国内
2月28日 1985年、イラン=イラク戦争のとき、テヘランに取り残された在住日本人を救うために、トルコ政府がトルコ航空機を差し向けて、215人の日本人の命を救ったのは感動的なできごとでした。

 Sabah

そのとき、自ら志願してテヘランに飛んだトルコ航空のパイロット、オルハン・スヨイジュさんが87歳でなくなられました。
葬儀にイスタンブールの日本総領事が出席したそうです。

・・・今年の日本トルコ協会の新年会で、スヨルジュさん操縦の飛行機でテヘランを脱出した日本人の1人、沼田準一さんとお話しました。スヨルジュさんのご逝去で、メールでお話しましたが、スヨルジュさんとはその後も数回お会いし親しくしていらしたそうで、「命の恩人」のご逝去を悼んでおいででした。

私も日本人の1人として、スヨルジュさんにお礼申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。


オジャランの要請でPKKテロリストがトルコを去るかも?

イムラル島で服役中のテロリスト集団PKKのリーダー、オジャランが「PKKの活動家(つまりテロ実行者)たちにトルコ領土を去るよう指令を出す。このプロセスは3月末から始め8月までに終わるだろう」と言いました。

 Hurriyet
代表団がイムラル島から帰った後、BDP(平和民主党)のペルヴィン・ブルダン議員がオジャランの書簡を記者団に読み聞かせた


オジャランはPKKとクルド系政党BDP(平和民主党)と、ヨーロッパのPKKの右翼に宛て3通の書簡を送りました。内容はクルド問題の平和的解決へのロードマップに絞られています。
BDPのセラハッティン・デミルタシュ共同議長は、2月26日、オジャランからの書簡を受け取りました。

手紙はまた、PKKがトルコを去るためには、法的保障とすべての条件が提供されなければならないとし、クルド問題に関する委員会を国会内に設立するよう奨めています。

オジャランは5日~10日以内に、要求への返答を要求しています。「3月21日は、トルコのクルド人が広く祝うネヴルスの祭だから、それまでに返答が欲しい。肯定的な返答なら、私は活動家たちに停戦するよう求める」と言っています。

ビュレント・アルンチ副首相は「厳しい道のりではあるが、すべての党が連帯してこのプロセスを成し遂げたい。これでPKKに武器を置かせることができたら、オジャランは重要な役者だ」とコメント。

・・・政府としては、いばりくさった確信犯テロリストの親玉と対等に話し合いするのも業腹、条件なんか聞いていられるかと思いながら、末端テロリストに武器を置かせるためには、これっきゃないかなあ・・・というとこrでしょうか。


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国家治安委員会定例会議でもテロとの戦いが最重要議題

2013年02月27日 | 国内
2月27日 クルド系政党BDPの議員たちが不法テロリスト集団PKKのリーダー、アブドゥラ・オジャランとの会談のためイムラル島を訪れた3日後の2月26日、国家治安委員会の定例会議が、ギュル大統領を議長として開催され、民間のトップや軍幹部も出席しました。

 Hurriyet
アタチュルクの肖像画の前がギュル大統領、左側の国旗の隣りがエルドアン首相


会議は5時間半におよび、テロに対する国家的戦いと今後数ヶ月間の治安作戦の計画が討論されました。
トルコのテロに対する戦いは断固としてつづくそうです。また、国民の安全と平和を確保するための方法についても討議されました。

PKKの休戦とテロリストの撤退の可能性も話しあわれました。
シリア内戦と、いまだにつづくシリア難民の流入も、会議の重要な議題になりました。

民間のトップと軍のリーダーたちは、イラクと北アフリカの最近の状況についても検討しました。

・・・そうです、いま、トルコの最重要課題はテロの撲滅です。


  イスタンブールで詩人のフェスティヴァル開催

イスタンブール・スルタンベイリ町が主催する「第2回国際イスタンブレンシス詩フェスティヴァル」が、トルコと世界の詩人たち52人を招待して、3月6日、開催されます。

 HUrriyet

昨日の開会式でスルタンベイリのヒュセイン・ケスキン町長は「文化の差異を埋めて友人になるのがこの祭の目標です」と言いました。

フェスティヴァルのコーディネーター、オズカン・ユンリュさんは、さまざまな企画で祭をより意味のあるものにしたいと言っています。
「このフェスティヴァルに出席した詩人は、その後3年間は出席できません。多くの詩人を招待するのが目的です」

フェスティヴァルの名は、スルタンベイリのアイドス森林でだけ咲く花イスタンブレンシスから取りました。1982年、英国の科学者ブライアン・マシュウが世界に紹介した花です。
3月6日の開会式には、CRR(ジェマル・レシット・レイ)コンサート・ホールで行なわれ、詩人たちが朗読します。

3月8日の国際女性の日には、スペシャル・イベントとして、町の文化センターで女性詩人たちの朗読会が行なわれます。
3月9日の閉会式には、町の文化センターで授賞式後、フェリドゥン・デュザーアチのコンサートが行なわれます。

・・・トルコ人、詩が好きです。詩人も尊敬されています。昨年、ボズジャ島の「ホメロスを読む会」に日本を代表する詩人、高橋睦郎さんをお連れしましたが、トルコの詩人たちとの楽しい交流があり、すてきな時を過ごしました。


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トルコ=ドイツ大学がイスタンブールにできるんだって

2013年02月26日 | 国内
2月26日 「イスタンブールのトルコ=ドイツ大学の設立は両国の友情の証を具体化するものです」とエルドアン首相は、ドイツのアンジェラ・メルケル首相との共同記者会見で語りました。

 Hurriyet
ドイツのメルケル首相(右)とトルコのエルドアン首相は、2月25日、アンカラでの会談の前に握手を交わしました


「両国の間には永続的な友好関係があります。トルコ=ドイツ大学はその証を具体化するものです」とエルドアン首相。
メルケル首相は「この大学はアカデミック・イヤーのキックオフになるでしょう」と言いました。「ドイツにもトルコ=ドイツ大学ができることを望んでいます」

トルコ=ドイツ大学は両国の合意によって生まれる国立大学です。
大学には工学、自然科学、法律、経済、経営化学、文化・社会科学などの学部ができます。
大学が提供する学位は両国で有効になります。キャンパスはイスタンブールのアジア側ベイコズが予定されています。


「平和プロセスはPKKのテロリストがトルコを去ってから始まる」と首相

クルド系政党BDP議員たちとオジャランの会談が終わった後、エルドアン首相は「平和プロセスはテロリストたちがトルコから出て行ったら、実際に始まるだろう」と記者団に語りました。

 Hurriyet

「クルド問題は国連との討議後に解決されるべきだ。トルコ領内にPKKメンバーが潜伏しているキャンプがある。また、カンディル山はPKKの主要な基地になっている。これは北イラク当局とともに解決しなければならない問題だ。だが、これらステップはすべて、PKKテロリストがトルコを去ってからのことだ」とエルドアンは言っています。

BDPのデミルタッシュ共同議長はオジャランのメッセージを公開すると思われます。エルドアンはこのメッセージにコメントするでしょう。

オジャランは先般のメッセージで「政府はPKKメンバーを捕虜に取っている。だから、PKKも捕虜を取ったのだ」と言っていますが、これに対し最大野党CHPのファルク・ローオール議員は、「トルコは捕虜を取っているわけではない。テロ犯罪を犯した者を逮捕拘留しているのだ」と言いました。

・・・若いコを誘って山のキャンプへ連れ込み、洗脳して、テロリストに仕上げるPKK。困ったものですね。いまもPKKの“捕虜”に取られている市民がいます。お気の毒と言うほかありません。


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トルコ人海外旅行者のいちばんお気に入りはイタリア

2013年02月25日 | 国内
2月25日 文化観光省と旅行社による早期予約キャンペーンで、トルコ人はますます海外旅行への興味をかきたてられているようです。

 Hurriyet
トルコ人のいちばんのお気に入りの旅行先はイタリア


いまトルコ人海外旅行者のお気に入りはイタリア、シンガポール、バルカン諸国だそうです。
ある旅行社の市場ディレクター、サルプ・オズカルさんは「文化観光省が旅行社とともに行なっている早期予約キャンペーンの一環として、早期に予約すれば35~40%の割引を受けられる」と言っています。

早期予約キャンペーンは「休日はみんなの権利」をスローガンに、1月に始まり、4月末までつづきます。このキャンペーンで、海外ツアーの売り上げは1月中旬から加速したとオズカルさんの話です。

ここ何年かと比較すると、バルカン諸国への希望はぐんとアップしました。
生活水準が上がったトルコでは、海外へ行きたい人は行けるようになりました。
旅先の一番人気はずっとイタリア。次が中央ヨーロッパ。これまであまり人気がなかった中欧が近年、人気上昇です。

トルコ人は季節にこだわらず、価格にこだわるというのもおもしろいですね。東南アジアが雨期とわかっていても、価格の安い時期を選ぶ。雨は気にしないようです。

「2013年はドイツがのびそうです。わが社は今年、9万人を海外へ送り出すのが目標です。トルコ経済の発展にともなって、わが社の目標も年々ふえています」とオズカルさん。

・・・イタリアが一番人気というのは、オスマン時代からの歴史でしょうか。それとも、イタリア料理とファッション? トルコ人、なぜかイタリア好きですね。
バルカン諸国ののびは、現地がようやく観光的に整備されてきたということもあるでしょうね。
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エーゲ海で難民船がまた沈没、溺死者はないようですが・・・

アイドゥン県クシャダスの沖合いで、難民を満載した船が沈没、44人ほどの難民が辛うじて溺死を免れ助けられました。船はギリシアのサモス島をめざしていたそうです。

 Hurriyet

乗っていたのはパレスティナ、アフガニスタン、エルトリアなどの国籍の難民。大勢乗りすぎたための沈没です。「トルコ海岸警備隊」が彼らを救いました。
難民の中には女性5人、子供6人がいました。難民たちは警察に送られ、健康チェックを受けた後、国外追放されます。

また、ムーラ県フェティエの海岸では、13人のシリア難民が乗った船が岩にぶつかって沈没、トルコ軍に救われました。
この船はギリシアのロードス島をめざしていて、難民の中には女性3人、子供3人もいました。

・・・エーゲ海からギリシアをめざす難民たちはまだ後を絶ちません。ギリシアにもぐりこんだら、ばら色の未来があるとでも思っているのでしょうか。


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米大使館自爆テロで死んだ警備員のための寄付金キャンペーン

2013年02月24日 | 国内
2月24日 2月1日、アメリカ大使館を襲った自爆テロでなくなった警備員の家族のための寄付金集めキャンペンがオンラインで始まりました。

 Hurriyet
米大使館の自爆テロでなくなったムスタファ・アカルスさん(左)と息子さん


「トルコ政府から出る退職金は短期間しか、ムスタファさんの未亡人と子供たちの支えにならないでしょう」とキャンペーンの組織者は言っています。アカルスさんは特別移民のビザを申請中だったそうです。

キャンペーンによると、アカルスさんはアメリカ市民になることを計画し、子供たちはアメリカの大学に行かせたいと思っていたそうです。
アカルスさんの上司デヴィッド・ルートさんはウエブ・キャンペーンの先頭に立っています。

キャンペーンではまた、アメリカ大使館を守ったアカルスさんの勇気と22年間の勤務も強調しています。
寄付金は8万9421ドル集まりましたが、あと44日間受け付けますので・・・。

2月1日のテロでアカルスさんはなくなり、女性ジャーナリストのディデム・トゥンジャイさんは重傷を負いました。
自爆テロを行なったエジェヴィット・シャンルは非合法の「革命人民の自由党/戦線」のメンバーでした。


 PKKのオジャランとBDP議員との2度目の会談が行なわれた

非合法テロ組織PKK(クルド労働者党)のリーダー、アブドゥラ・オジャランが終身刑を受け、マルマラ海のイムラル島で服役中なのは、皆様ご存知の通りですが、オジャランとBDP議員との2度目の“平和プロセス”のための話し合いが、1月3日に次いで行なわれました。

 Hurriyet
イムラル島へ行ったペルヴィン・ブルタン議員(右)とアルタン・タン議員(右後方)、ギュルテン・クシャナクBDP共同議長(中央)


クルド系政党・平和民主党(BDP)はオジャランとの会談に行く3人の議員を選びました。スルル・シュレイヤ・オンデル議員、ペルヴィン・ブルダン議員、アルタン・タン議員の3人です。
エルドアン首相はBDPのセラハッティン・デミルタシュ共同議長と無所属のアフメット・テュルク選手の参加を拒否しました。(ま、この2人は筋金入りというか、札つきですからね。)

この会談に先だって、オジャランからのメッセージをブルダン議員が記者団の前で読みあげました。
「政府はPKKを捕虜をとっている。だから、PKKも捕虜をとった。私は彼らが家族のもとに帰ることを希望する」とオジャランは言っています。

代表団は海岸警備隊の船でイムラル島の会談へ向かった。


PKKの誘拐は2011年7月からとくに多くなってきました。人権協会の統計によると、2011年7月から2012年8月の間にPKKは165人以上を人質にしました。
ターゲットは教師、兵士、役人など公務員がねらわれ、多くは解放されましたが、まだ何10人かが囚われています。

ブルダン議員は記者団の質問には答えず、“時が来たら”BDP議長から会談のすべてを発表すると語りました。
エルドアン首相は「われわれはBDPの代表団からオジャランのメッセージを聞く」と言っています。

・・・どうでもいいから、PKKがテロを止めることを祈ります。


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「トルコのEU加盟は双方にメリットがある」バーウシュEU相

2013年02月22日 | 国際
2月22日 トルコのエゲメン・バーウシュEU相は、昨日、パリの会議で、いまこそトルコとEUの関係にフレッシュな刺激を与えるべきときだと発言しました。

 Hurriyet
エゲメン・バーウシュEU相(右)は、EU傘下の組織ユダヤ人コミュニティ(CRIF)のリシャール・プラスキエ会長をはじめ、EU委員会や上院下院の友好団体のリーダーたちと会談しました


「EUはトルコとの関係を促進するために考え方を変える必要があります。EUの拡大と近隣諸国への影響という政策を実現するためには、トルコはEUから切り離せません。トルコがEUに正式加盟すれば、双方に利益がもたらされるでしょう」とバーウシュEU相は、「新しいヨーロッパのためのトルコ」と題した会議で語りました。

「トルコはこの10年間で大きな社会=経済変革を行ないました。わが国は構造改革によって、著しい経済発展と政治的安定を成し遂げたのです。わが国がEUに加盟すれば、EUが現在抱えるさまざまな問題に解決策を提供することができるでしょう」

バーウシュEU相はまた、トルコ市民のビザの自由化について、フランスのマヌエル・ヴァリス内相と話し合いました。

・・・バーウシュ大臣、今年こそと強気で押しています。


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アダナで珍しいエロスのモザイクが出土した

2013年02月21日 | 文化
2月21日 ギリシア神話に登場する怪獣ヒポカムポスに乗って魚を釣るエロスの姿を描いたモザイクが、南部アダナ県ユムルタルクで見つかりました。ヒポカムポスは体が馬で、尾は魚のような空想上の動物です。

 Hurriyet
手前が若いエロス、奥が成人のエロスですね


大理石とガラスと石でつくられたモザイクは、ローマ時代後期かビザンティン時代初期のものと推定されます。
アダナ博物館は、モザイクの出たこのエリアの考古学上の発掘を指揮してきました。ここに昔の邸宅があったことがわかったのは1週間前で、モザイクは邸宅の発掘の過程で出土しました。

ユムルタルクのエルドル・エルデン副町長は、「この邸宅で、若いエロスと成人のエロスのモザイクが発見されました。専門家たちも、このようなモザイクは世界でも類例がないと言っています」と言っています。

・・・見れば見るほど、おもしろい図柄ですね。翼を持った天使であるエロスが、人間みたいに魚釣りをするのもおもしろい。しかも、怪獣に乗ったままの魚釣りです。私、古いモザイクを見るのが大好きですが、このモザイクはぜひ実物を見たいですね。


有力容疑者ジヤはシエラさんの上着を古着屋に売っていた

サライ・シエラさんはレンガの一撃でなくなったことがわかりました。
一方、有力容疑者ジヤ・Tが、犯行後、シエラさんのジャケットを古着屋で売っているのが防犯カメラに映っていました。

 Hurriyet
このシエラさんの写真、33歳の2児の母というより、かわいい女のコちゃんに見えますね。かわいく見えるのも危険なことかも


警察が城壁のそばで、血のしみこんだレンガを発見、血液はシエラさんの血液と一致しました。
アメリカ市民サライ・シエラさんは1人でイスタンブールに滞在中、1月21日に行方不明になり、2月2日、遺体で発見されました。

・・・容疑者ジヤはシリアに逃げ込もうとしていたようですが、もしシリアにもぐりこんだら、あのぐしゃぐしゃ状態のシリアで、トルコ警察が見つけるのは困難でしょうね。国境ゲート爆破テロのときだったら、もぐりこめたはず・・・


BDPがオジャランと2度目の会談にのぞむ3人を決めた

テロリスト組織PKK(クルド労働者党)のリーダー、アブドゥラ・オジャランは終身刑を受け、マルマラ海のイムラル島で服役中ですが、いまだに刑務所内から指令を出してPKKを操っているのは皆様ご存知のとうりです。
その中で平和へのプロセスとして、過日、オジャランと議員代表との会談が行なわれ、今度また2度目の会談が予定されています。

 Hurriyet
ペルヴィン・プルカン議員(右)とアルタン・タク議員(右後方)はオジャランとの会談の代表に加わるでしょう。BDPのギュルテン・クシャナク共同議長(中央)も加わるかもしれません。


平和民主党(BDP)はオジャランとの会談のためにイムラル島に行くメンバーとして、スルル・シュレイヤ・オンデル議員、ペルヴィン・ブルダン議員、アルタン・タン議員を選びました。
代表団の構成については、政府とBDPの間で話し合いがつかず、行き詰まっていましたが、オジャランの仲介で解決し、手続きがすみ次第、代表団は出発することになります。

エルドアン首相はBDPのセラハッティン・デミルタッシュ共同議長と無所属のアフメット・テュルク議員の参加を拒否しました。まあ、2人とも筋金入りの分離主義者ですからね。
オジャランはクシャナク共同議長に会えることを期待しているとか。BDPによると、代表団の3人はオジャランが選んだそうです。

 ・・・どんな会談になるのか知りませんが、なんでもいいからPKKはテロをやめなさい。
BDP(平和民主党)って、なんだ?という方に申し上げますと、BDPはクルド系の政党でPKKとは違う政党ではありますが、実態はPKKとぴったりリンクしていて、ざっくり言えばPKKの隠れ蓑みたいなものです。


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シエラさん事件の最有力容疑者はシリアに逃げ込もうとしていた

2013年02月21日 | 国内
2月20日 アメリカ女性サライ・シエラさん殺人事件の主要容疑者ジヤ・Tは、シリアに逃げ込もうとしていたという情報がありました。
シエラさんの遺体は2月2日、イスタンブールのサライブリュヌの城壁近くで発見されました。

 Hurriyet

カラビュック出身の有力容疑者ジヤ・Tが故郷に潜伏中、使った枕から採取した髪の毛のサンプルと、シエラさんのTシャツや爪に残っていた血液のサンプルが一致しました。
警察の手がまわる前に故郷を逃げ出したジヤ・Tはハタイに行き、そこで数人の人にシリア領に入るための手助けをたのんだそうです。

シエラさんの遺体が発見された場所の住人(つまりホームレスですね)マフムート・Gも、この界隈でジヤ・Tを見たと警察に語っています。
「ジヤには爪でひっかかれた傷跡がありました。どうしたのか尋ねたら、繁みで転んだと言っていました」とマフムート・Gは警察に言っています。

もう1人の目撃者ハッサン・Bは、シエラさんが城壁の写真を撮っているのを見た、その10分後に悲鳴を聞いたと言っています。

・・・私もいつもカメラを抱えて、1人で、イスタンブールを歩きまわっています。人けのないところにも行きます。ひったくりや、かつあげにあったこともあります。だから、シエラさんの事件は他人事とは思えません。真相が解明されるまで、しつこく追っていきますので、関心のある方、おつきあいください。


英国スポーツ相がトルコのオリンピック開催を支持

英国のヒュー・ロバートソン・スポーツ観光相によると、2020年オリンピック開催都市の投票で、イスタンブールはじゅうぶんチャンスがあるそうです。
ロバートソン・スポーツ相は結局はプレゼンテーションで決まるだろうと言いました。

 Hurriyet
トルコのスアット・クルチ青年スポーツ相(左)と英国のヒュー・ロバートソン・スポーツ観光相


「貴国が貴国のケースを、いかにIOCのメンバーに訴えるか、つまり、その日のプレゼンテーションで決まります」ロバートソン大臣はプレゼンテーションの重要さを強調しました。
大臣は2012のオリンピックとパラリンピックの英国の経験をトルコとの協力に活かす可能性を調査するためにトルコを訪れたと語りました。

「トルコは国際オリンピック委員会(IOC)に、貴国のヴィジョンと、2020年のオリンピック開催都市にイスタンブールが立候補する理由を納得させなければなりません。
まず、貴国はIOCに開催が可能であることを納得させ、委員長にアピールしなければなりません。
心情的にもアピールし、IOCメンバーの全員を説得しなければなりません」

Hurriyet 紙のインタビューに応じたロバートソン・スポーツ相は「投票は開催国のヴィジョンで決まる」と言いました。
「最近の決定の例を見ると、まずヴィジョン、そして開催国となる理由が決め手となる」ということです。
「IOCを納得させられたら、トルコはオリンピックを開催する最初のムスリム国になるのですから」

・・・非国民と言われようが、私はイスタンブール開催を支持します。東京はもうやったんだから遠慮して、ムスリム国での初のオリンピック開催を祝ってあげたらどうです?
イスタンブールならオリンピック観戦のついでに観光も楽しめるし、いいんじゃありません?


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アメリカ大使館攻撃のテロ集団のメンバー大量逮捕

2013年02月19日 | 国内
2月19日 非合法組織「革命人民の自由党/戦線」(DHKP/C)に対する手入れが昨夜行なわれ、イズミル、アンカラを含む28都市で総計167人が逮捕されました。

 Hurriyet

治安部隊はイズミル市内の10ヵ所を手入れ、アンカラでも多くの場所が捜索されました。
ブルサでもDHKP/Cのシンパやメンバーが16人逮捕、拘留されました。
DHKP/Cは、2月2日のアメリカ大使館攻撃の犯行声明をしています。

・・・テロリスト集団が大都市にはびこるのは恐ろしいことです。どんどん逮捕して欲しいと思います。


トルコ人のお酒、ラクが減り、シャンパンが増えた

 国立タバコ・アルコール市場統制局のデータによると、2012年のトルコ人のアルコール消費の傾向は、伝統的なラクが減り、シャンパンが増えました。アルコール消費量全体としては、6.3%増えているそうです。

 Hurriyet

輸入酒も含めて、2012年のアルコール飲料の売り上げは6700万リットルに達したそうです。
ビールの消費量の増加が最も顕著ですが、シャンパンの売り上げが跳ね上がり、82万6770リットルに達しました。
アルコール飲料の輸入は3.3%落ちましたが、とくに減ったのが輸入ビール、国産ビールの売れ行きが好調です。

一方、トルコの国民酒といわれたラクの売り上げが8.6%減少、4460万リットルになりました。
2012年、トルコ人は5640万リットルのワインを飲みましたが、前年に比べると3.8%の減少です。
アルコール飲料の輸出量は、ウオッカやリキュールの減少によって11%減りました。

・・・ラクが減って、シャンパンが増えるなんて、トルコの皆さん、オシャレ(お金持ち)になられましたこと!


政府は米大使館攻撃テロリスト組織DHKP/Cの壊滅へ=続報

非合法テロ組織DHKP/Cの総勢167人を逮捕した手入れ大作戦の続報です。

イスタンブール、アンかラ、マラティヤ、バルケシルのDHKP/Cのメンバーたちの他、中東大学(METU)の学者1人も逮捕されました。
南部アンタリヤ県では公務員2人を含む7人が逮捕されました。

2月1日のアンカラのアメリカ大使館攻撃では、トルコ人の警備員1人が殺され、ジャーナリスト1人を含む3人が負傷しました。
アメリカ大使館の自爆テロリストはDHKP/Cのメンバー、エジェヴィット・シャンルと確認されました。彼は1997年、イスタンブールの軍のゲストハウスを火炎瓶で襲撃し、1997~2000年まで刑務所にいました。 


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トルコ政府、今度はアスリートのスカーフ禁止法を廃止

2013年02月18日 | 国内
2月19日 スアト・クルチ・スポーツ青年相は、サムスンでのAKP(公正発展党)の集会でのスピーチ中、スポーツ競技でのスカーフ禁止法の廃止を支持すると発言、スカーフ禁止法を“後ろ向きな、古くさい”法と言いました。

 Hurriyet
アッカン選手はコンヤでの空手の試合中、スカーフを取らされたために,闘志を失い負けたと言っています


「われわれは女性アスリートをそんなことで失格させたり退場させたりするような、後ろ向きで古くさいことはしたくない」とクリチ・スポーツ相は言いました。
 
17歳のセルヴァヌル・アッカン選手は、コンヤで行なわれたヨーロッパ空手競技で、規則によってスカーフを取るよう言われて取りましたが、その精神的ショックで試合に負けたそうです。
スポーツ相の今度の声明は、スカーフ禁止法を廃止するだけでなく、この法を施行しつづけるスポーツ連盟には懲罰を課すというもの。
「われわれはわが国の若い女性たちが、男性同様、スポーツで自分を表現して欲しいと願っています。女性たちが家を出て、優れたアスリートとして国内外で活躍して欲しいのです」

2012年のロンドン・オリンピックで、委員会は協議中のヘッドスカーフ禁止法を緩和する決定をしていると、クリチ・スポーツ相は言っています。
「このような前進によって、イスラム諸国の女性たちがどんどんスポーツに参加し、その国の競技の発展に貢献できるでしょう」


ある参謀が明かしたアタチュルクのほんとうの身長

あるトルコの参謀が、近代トルコ建国の父ムスタファ・ケマル・アタチュルクの素顔の詳細を明かしたウエブサイトを始めました。
このウエブサイトはアタチュルクの肉体的外見に関する情報も提供。彼の身長は174センチとされているが、実は168センチだと言っています。

 Hurriyet
髪の薄くなったアタチュルクの写真も珍しいですね


体重は74キロ~76キロの間、靴のサイズは42だったそうです。
このサイトは、アタチュルクが政治家として、また軍人として就いたあらゆるポストを列記。また、衣服や、バッジ、刀剣、時計など、彼の身の回り品から、すべての写真まで見られるそうです。

・・・アタチュルクの偉大さと身長は関係ないとわかっていても、え~、170センチなかったの? トルコ人としては小柄だったんだ・・・なんて


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