トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

LGBTIの行進を弾圧した警察をイスタンブル知事が擁護

2015年06月30日 | 国内
7月1日 6月28日、LGBTIがイスタンブルのイスティクラル通りで、恒例の「プライド・パレード」を行いました(昨日の頁参照)。このイベントは2003年以来、毎年、平和に行われてきましたが、今年は警察がパレードを禁止したため、国際社会からも非難の声が上がっています。

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警察はタクシム広場周辺で、パレード参加者に、催涙ガスや水砲、ゴム弾を使って散会させました。イスタンブルの知事オフィスは、29日、声明を出し、「知事オフィスは通知を受けていなかったし、許可も出さなかった。行進参加者は警告を受けたが、行進をつづけた。そのため、治安部隊は、法によって任務を遂行して、彼らを散会させた」と言いました。

イベントを組織した「イスタンブルLGBTIプライド・ウイーク委員会」は、「行進はラマザン中だという理由で、突然、知事オフィスに禁止されました。2014年のパレードもラマザン中だったのに」と言っています。

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ヨーロッパ人権委員会のニルス・ムイズニクス委員長は、“警察が暴力をふるったこと”を非難し、トルコ当局に責任者を処罰するよう要請しました。「イスタンブルのパレード参加者に対する警察の取り締まりに、私はショックを受け、失望した」と、ムイズニクス氏は Facebook に書き込みました。

「平和的集会の権利は、守られなければならない基本的人権です。この暴力の責任者を明らかにし、彼らを処罰するよう当局に要請します」とムイズニクス氏は言っています。
2003年、トルコで初めてプライド・パレードが行われたときの参加者は30人でしたが、2013人には5万人に増えました。


ウイグル人に対する中国のラマザン禁止令にトルコが懸念を表明

新疆ウイグル自治区のウイグル人たちが、中国政府にラマザン中の断食や礼拝を禁じられているという報道に関して、トルコ政府は中国政府に懸念の意を通告しました。今月初め、ラマザンに先だって、新疆の行政が、トルコ系ウイグル人の信仰に関して介入してきました。

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「トルコ国民は、新疆ウイグルのトルコ人たちが、断食その他宗教上の行事を行うことを禁じられていると聞いて心を痛めています」と、トルコ外相は声明文で言っています。「このニュースに対する私たちの深い懸念は、駐アンカラ中国大使にも伝えました」と声明文はつづきます。

中国全土には、およそ2000万人のムスリムがいます。新疆ウイグル自治区を故国とし、トルコ語を話しているウイグル人は、その一部に過ぎません。


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250人のヤジディがブルガリアへ行こうとして送り返された

2015年06月29日 | 国内
6月30日 トルコ南東部ディヤルバクル県の難民キャンプを出てブルガリアへ向かった250人のヤジディたちが、北西部の国境ゲート近くで憲兵隊に捕まり、マルディンのキャンプに送られました。

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250人は、2014年8月、イスラム国(ISIL)の攻撃を受け、北イラクのシンジャルからトルコに逃げてきた人々ですが、6月27日、エディルネのトルコ=ブルガリア国境から5キロの地点で憲兵隊に捕まりました。彼らはディヤルバクルのキャンプからブルガリアへ行こうとしていました。

ヤジディたちは、ブルガリは彼らの状況を知り、入国を認めているという誤報を信じていました。450人のヤジディたちがブルガリアへ行こうと、ディヤルバクルのキャンプを出ましたが、何台かのバスは憲兵隊に阻止され、250人が25時間の長旅で、エディルネに到着しました。

ブルガリア大使館と国連のUNHCR当局は、ブルガリアはヤジディの入国を許可していないという事実を告げ、ディヤルバクル市と難民キャンプ当局がキャンプに帰るよう説得しましたが、ヤジディたちは納得せず、道端ですわり込みを始めて、ディヤルバクルに帰ることを拒否しました。

エディルネ県のドゥルスン・アリ・シャヒン知事も現場に来て、首相府の災害・緊急管理局が管理しているマルディンの難民キャンプへ行くよう説得しました。「彼らはパスポートも、なにも持っていません。どこにも行かれません」と知事は言いました。

5時間のすわり込みの後、250人のヤジディは説得に応じ、マルディンに向かいました。その間、昼食の弁当が配られました。

ISILによって、イラクに住む多くのヤジディの男は殺され、女は性の奴隷として連れ去られました。その後、2万人のヤジディはヨーロッパや、イラクの他の地に行き、1万人がいまもトルコに暮らしています。

・・・ヤジディ(Yazidi)は北イラクに多く住むクルド系宗教的マイノリティ。


英米の総領事がイスタンブルの「プライド・マーチ」に参加

駐イスタンブル総領事2人が、イスタンブルのイスティクラル通りで行われた「プライド・マーチ」に参加、LGBTIへの支持を示しました。

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左から2人目がイギリスのターナー総領事


イギリスのレイ・ターナー総領事とアメリカのチャールズ・ハンター総領事は、最大野党・共和人民党(CHP)のイスタンブル選出議員セズギン・タンルクル氏やベシュクタシュのムラト・ハズネダル区長とともに、イスタンブルのプライド・マーチに参加しました。
ターナー総領事は、虹色の旗といっしょに撮られた行進の写真を、自分のツイッター頁にシェアしました。

・・・LGBITとはレズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、インターセックス(I)。「プライド・マーチ」は毎年世界各地で行われる行進、虹色の旗は彼らのシンボルです。


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トルコ政府、シリア国境の防壁強化を検討中

2015年06月28日 | 国内
6月29日 トルコはISILに対する防備を強化し、密輸業者の不法な越境を防ぐために、国境沿いの防壁の建設を検討中だと、27日、政府関係者がロイターに語りました。トルコは900キロにおよぶ国境をシリアと共有していますが、最近、トルコ国境近くのシリア領内の戦闘が激化しています。

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シャンルウルファ県スルチの国境のトルコ側から撮った写真。警備中のトルコ兵士の向こうに、シリアの町コバネ(アラブ名アイン・アルアラブ)から立ち上る噴煙が見える。


トルコ国境に近いシリアの町コバネは、数日前ISILの猛攻を受けましたが、27日現在、シリアのクルド軍が死守しています。トルコはすでにシリア国境に10キロ余の防壁を築き、サーマル・カメラを設置していますが、政府はいま、これに加え、何か所かに移動式のコンクリートの防壁を建てることを考えているそうです。コンクリート板でつくられた移動可能な壁は、分解して運び、組み立てられるものです。

長い国境に防壁を築くのには非常なコストがかかるので、政府は、どれだけの長さの壁を、どこに建てるかを検討中です。
トルコはシリア内戦が始まってから、オープンドア政策をとり、膨大な数のシリア難民を受け入れてきましたが、そのためのコストもかかり、密輸業者は跳梁し、難民は増える一方です。


ボスフォラスでスピードボートが転覆。2人不明

6月28日朝、イスタンブルのボスフォラス海峡で、スピードボートが岸辺のコッテージの桟橋に衝突して転覆、2人が行方不明です。

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スピードボートはイスタンブル・アジア側のベイコズ地区アナドルヒサル近くで、早朝4時半頃、歴史的なヘキムバシュ邸の桟橋に衝突し、転覆しました。ボートは衝突でひどく損壊したため、乗っていた3人は船を制御できませんでした。2人は行方不明、1人はベイコズの岸辺のレストランの桟橋まで泳いで助かりました。

助かったコルクマズさんは酔っていたため、ベイコズ国立病院へ運ばれました。海洋警察と沿岸警備隊が、メフメット2世橋の下で、不明の2人を探しはじめました。目撃者の話によると、ボートは突然、コッテージに衝突し、泳げた1人をみなで助け上げたそうです。「他の2人は助けられませんでした。助かった人は酔っぱらっていたそうですよ」と目撃者は言っています。

・・・飲み明かした朝帰りでしょうか。ラマザンだというのに。


カッパドキアの化石がジオパークに展示される

昨年、中央アナトリア・ネヴシェヒル県のギュルシェヒル地区とユルギュップ地区で、住宅開発局(TOKI)が建設作業中に、化石が出土しましたが、それら化石を展示するジオパークがカッパドキアにできそうです。

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「この地層はほぼ900万年昔のものです。私たちはこれまでに、馬、牡牛、サイ、象、豚、子牛の化石を掘り出しました」と、このエリアの発掘リーダーであるガジ大学考古学部のオクシャン・ベシュオール教授は言いました。「3本足の馬の化石もありましたよ」

「ギュルシェヒルとユルギュップは化石の多い地層なので、私たちはジオパークのための地形地図をつくるつもりです。ギュルシェヒルには非常に重要な場所があるので、作業はここから始めます。トゥスキョイにあるクズルマク川の第1の地層は、300万年昔のもので、とくに保存すべきものです」と教授は言っています。

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サングラスの女性が発掘のリーダー、ベシュオール教授


いま、13人のチームがヤイラジュクで化石の探査を始めているとベシュオール教授は言いました。「この化石地層は昨年、TOKIの建設作業中に見つかったものです。私たちは地層を掘り、引きあげようとしましたが、地層が左右にひろがっているがわかりました。地層を掘り出すのは不可能です」

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この地方に、これだけ化石が豊富にあることは、かつてこの地方はアフリカと同様な気候だったことを意味します。「化石がぞくぞく出てくるので、私たちは今年の作業を5年に拡大することにしました」と教授。

「化石は登録のため、ネヴシェヒル博物館に運ばれますが、洗浄のため、また戻されます。チームは化石の科学的研究をつづけます。私たちはこれら化石を展示するつもりですが、できれば、屋外環境で展示したいですね」とベシュオール教授は言っています。



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高額納税者トップにタラ家とコチ家の人々がぞろぞろ

2015年06月27日 | 経済
6月28日 財務省が2014年の納税チャンピオン100人を発表しましたが、上位を占めているのは、巨大建設会社ENKAのオーナーのタラ家と、財閥として聞こえるコチ家の人々です。

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左から納税チャンピオンのシャルク・タラ氏、2位のムスタファ・ラフミ・コチ氏、3位のセマハト・セヴィム・アルセル氏


トップ10人内にタラ家のメンバーは2人入っていますが、2人で5500万リラ(2060万ドル)を納税。コチ家のメンバーは5人で、1億1000万リラ(4130万ドル)の所得税を払っています。

ENKAグループの創設者で名誉会長のシャルク・タラ氏は3750万リラを払って、2013年の7位から、2014年は1位に躍り出ました。2014年チャンピオンだったコチ・ホールディングの名誉会長ラフミ・コチ氏は、2014年は2位、納税額は2970万リラ(1980万ドル)。

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ラフミ・コチ氏の令妹セマハト・セヴィム・アルセル氏と、ラフミ氏の長男ムスタファ・V.コチ氏は、それぞれ2600万リラ(970万ドル)と2110万リラ(790万ドル)で、3位と4位。5位と6位は匿名希望。7位はラフミ・コチ氏のもう1人の令息メフメト・オメル・コチ氏、8位はシャルク・タラ氏の令息メフメト・シナン・タラ氏・・・


首相がAKPの国会議長候補に防衛相を指名

公正発展党(AKP)は国会議長候補に、現職防衛相イスメト・ユルマズ氏を指名したと発表しました。「AKPはつねに良識と良心を重視してきました」と、6月26日、AKP党首であるダヴトオール首相は言い、この決定はAKPの議員と幹部の包括的な協議の結果だと強調しました。

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6月24日、ブリュッセルのNATO本部でのNATO防衛会議で、握手するスペインのペドロ・モレネス・エウラテ防衛相(左)とドイツのウルズラ・フォンデル・アライエン防衛相。中央がトルコのイスメト・ユルマズ防衛相。


ユルマズ候補決定発表の記者会見で、ダヴトオール首相は、ナビ・アヴジュ教育相も、ユルマズ候補と同じくらいの支持があったと話しました。「25日夜、アヴジュ氏とユルマズ氏と会談し、中央上級委員会(MYK)の会合で意見交換した結果、ユルマズ氏の指名が合意されました」

共和人民党(CHP)は、元CHP党首で、現在国会議長を代行しているデニス・バイカル氏を議長候補に立てました。これはAKP-CHP連立のサインでないかという見かたも出ましたが、ダヴトオール首相はこれを打ち消しました。


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古代遺跡チャタルホユクのワークショップに参加しませんか

2015年06月26日 | 文化
6月27日 新石器時代の居住地チャタルホユクで、毎夏、開催される「チャタルホユク考古学ワークショップ」は、今年は6月27日から7月30日までです。1995年以来、この古代都市の考古学活動を支援してきたシェル・トルコの発表によると、同社は今年は、スタンフォード大学の研究プロジェクトに支援を提供するということです。

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この考古学ワークショップは、チャタルホユクで行われている発掘と調査と併行して、2003年以来、毎夏開催されています。プロジェクトはまた、遺跡周辺に住む子供たちに、チャタルホユクを紹介してきました。

チャタルホユク遺跡は中央アナトリア・コンヤ県にあり、ユネスコの文化遺産に登録されています。ワークショップにはトルコ全土から大人も子供も参加しています。ワークショップは考古学と文化遺産に関心のある人なら、年齢を問わず参加できます。

これまで約6000人の人々が、無料のワークショップに参加しました。ワークショップは金曜を除く週6日開催されます。AM10:00~PM3:00。参加者は「聖遺物の守護者」という証明書が与えられます。参加には予約が必要。


「ブルジョワ層まで購買力が落ちている」とトップ銀行家

安楽に暮らしている中流層まで、購買力が落ちていると、イシュ銀行の頭取エルシン・オジンジェ氏が、ジュムフリエット紙に語りました。「政治家たちはいつも銀行について語るが、それよりトマトやジャガイモの値段を見て欲しい。私はいわゆるブルジョワ層に属するが、私の購買力も落ちています」

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オジンジェ氏は同じインタビューで、国家制度が政治と別個に機能していた昔を懐かしみ、現在の連立政府への動きを喜んでいました。トルコの現状について、オジンジェ氏は、選挙前よりはよくなったが、“民主的生活様式と制度”を支持する必要があると強調しました。

公正発展党(AKP)の経済政策について、彼は、近年、トルコは、前進し、競って利益を得ることを重視していなかったと言いました。彼はまた、トルコの慢性的な若者の失業問題を解決するために、より効果的な“職業計画”が必要だと言いました。

生活費の実態を診断せずに、問題を解決することはできないと、オジンジェ氏は言い、また、この10年間の急速な都市化が“繁栄というカオス”をつくったと言いました。政治と経済の関係について、政治はまず経済を最前面において行われるべきだと、彼は言いました。

「国民はもう空腹を抱えて闇の中にいたくないのです。トルコは成長しています。どう成長するか決めなければなりません。生産せずに消費していてはだめです」とオジンジェ氏は言いました。
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交通警官と運転手がケンカ、警官が運転手の脚を撃った

2015年06月25日 | 国内
6月26日 25日、イスタンブルのマルテペ地区で、交通チケットをめぐって、交通警官とミニバスの運転手がケンカになり、警官が運転手の脚を撃ちました。

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交通警官はミニバスが規定以上に客を乗せているとして、ミニバスを止め、交通チケットを切りました。車を止められた運転手は、カドキョイとペンディクの間で営業していたムサ・アチュンさん。口論の後、警官は運転手の脚を撃ちました。その後、警官は自分の車をその場に置いて、走り去りました。

救急車と警察が現場に来て、運転手は病院に運ばれました。

・・・かっとなって発砲して、恐くなって逃げたのでしょうか。子供みたいな、バカな警官、困りますね。


エルドアン大統領が大統領職に敬意を払うよう他党に要請

エルドアン大統領は、国家の最も信望ある大統領の座を守ることは、すべての国民の責任であると言い、他党のリーダーたちに、大統領職に敬意を払うよう要請しました。

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「大統領を認めない人々は、国民を認めない人々です。大統領の正当性に敬意を示さない人は、国民に対して非礼といえます」と、エルドアン大統領は、6月24日のイフタルに関する声明文で、選挙前と同じケンカ腰にもどっていました。

3大野党はエルドアンの大統領の権限拡大案を非合法と非難してきましたが、エルドアン大統領の今回のコメントは3大野党に対する直接的なことばでした。大統領職を守ることは、すべての人々の責任であると、エルドアン大統領は力説し、「今後はこの問題に関して、もっと配慮されるようになるだろうと信じている」と言い、「自分は偏見のない大統領ではないが、つねに国民の側にいる」とくり返しました。


ISILに人質になったトルコ下士官が退職させられた

1月、イスラム国(ISIL)に人質にされ、4日後に解放されたトルコ軍下士官が、ISILに抵抗しなかったため、トルコ陸軍(TSK)に解雇されました。下士官はメディア上でISILの手先となり、トルコ陸軍の名誉を傷つけたとされました。

 Hurriyet

この処罰は6月24日、陸軍司令部最高懲戒委員会によって決議されました。オルス下士官は1月1日、南東部キリス県で対密輸作戦中、シリアに入り、ジハーディスト戦闘員に人質にされましたが、トルコの国家情報機構(MIT)の作戦によって、彼は4日後に解放されました。

オルス下士官は帰還後、犠牲者としてキリスの検事局で証言し、その後、事件の調査のために軍の検事の質問を受けました。オルス下士官は“外国のテロ組織に捉えられ、テロ組織のプロパガンダに協力し、国内外のメディアに反響をおよぼし、トルコ共和国とトルコ軍の名誉を傷つけた”ために懲戒委員会に送られました。
委員会は6月24日、オルスの退職とトルコ陸軍による解雇に同意する決議を出しました。


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ISILがトルコ領内からコバネを攻撃したというシリア報道を政府否定

2015年06月25日 | 文化
6月25日 トルコ国境に近いシリアのクルド人の町コバネは、ISIL(イスラム国)戦闘員に4か月占領されていましたが、5か月前にクルド軍が奪還していました。ところがまた、ISILが猛攻撃をかけ、町を奪い返したようです。

 Hurriyet
ISILの攻撃で負傷したクルド人女性


シリア政府側のテレビは、ISILはこの攻撃の際、トルコ領内からコバネの町に攻め入ったと報じましたが、トルコ側はもちろん、全面否定しています。トルコのシャンルウルファ県庁は声明文を出し、ISILの戦闘員がシリアの町ジャラブルスからコバネに攻め入った証拠を示しました。

この戦闘で、15人が死亡、70人が負傷したと病院側は言っています。ロイターは、25日、シリアのクルド人の町コバネで、車の爆発とISIL戦闘員による攻撃で21人が死亡、100人以上が負傷と報じています。クルド軍はアメリカと連合軍の空爆に助けられてコバネを奪還しましたが、またもISILに占領されたようです。


トルコ国会が始まって、話題の新顔議員も登場


24日、トルコ国会の開会式には、話題の新顔議員たちも登場。21人になった女性議員の1人に、この方もいます。

 theguardian

デリキ・オジャラン議員、28歳。いまもマルマラ海のイムラル島の刑務所で暮らすクルド労働者党(PKK)のリーダー、アブドゥラ・オジャランの姪です。親クルド政党・人民民主党(HDP)から出たことは言うまでもありませんね。


スルタンの香水や私生活を研究するスルタンの曾々孫娘

 スルタン・アブデュルハミドの4代目、曾々孫ヌルハン・オスマンオールさんは、香りの専門家で社会学者のビフテル・トゥルカンさんと組んで、オスマン・スルタンたちの個人的な詳細を明らかにする研究をしています。

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右がオスマン・スルタン直系の子孫ヌルハン・オスマンオールさん


「私たちは祖先について、さまざまな知識を持っていますが、古文書研究は後の世代にとって非常に重要です。私たちはこの研究で古文書の重要な記録を見つけるだろうと確信しています」と、スルタンたちの直系の子孫であるオスマンオールさんは言いました。

スルタン・アブデュルハミドは1日の始まりに、コーヒーを飲み、その後、卵と玉ネギの朝食をとるのを好んだと、彼女は言いました。彼女の家族全員も、彼女の古文書の研究を支援しているそうです。
「私たちは、祖先たちが使っていた香水を知っただけでなく、日常の健康法の情報も得ました。私は祖父に会ったことはありませんが、彼の香りをかぐことができました。それは4代目の曾々孫として、とてもエクサイティングなことです」とオスマンオールさん。

宮殿のハレムの女やスルタンの姉妹たちは、ジャスミンなどの花の香水を使っていました。花の香水は、宮殿では薬としても使われ、花の香りは“鬱病”に良いとされました。偏頭痛を伴う“欝”は、バジルでこめかみをこすります。クローブ(ちょうじ)の油は歯痛、口内炎、呼吸の乱れに使われました。

 Hurriyet

シュレイマン壮麗王は、兵士たちに、戦闘の前にブルーチーズを食べるよう教えたと研究者は言っています。チーズは消毒作用があるからだそうです。
「ラマザンの1か月前に、スルタンたちはみな、エユップ・スルタン・モスクの円屋根を、サフランやバラや琥珀の水で洗わせました。スルタンたちは、日にあたった円屋根から、よい香りを漂わせたかったのです」とオスマンオールさん。

ヤウズ・スルタン・セリムは、遠征に出かける前に、兵舎の八角形のプールに溜まった雨水を飲用に使わせたそうです。雨水は病気を防ぐと信じられていました。

「フェルハンという名のスルタン・アブデュルハミドの馬は、遠征前にバラ油を塗られました。馬の血を混ぜたバラ油は、さらに効果があるとされました。宮殿のハレムの女たちは、シラミがたかるのを防ぐために、ローズマリーの油を首筋に塗りました。アフメット1世、ムラト4世、キョセム・スルタンたちは、寒気を感じなように、朝のお茶にシナモンを入れていました」など、オスマンオールさんの話は尽きません。

スルタンの香水が登録された
オスマンオールさんたちは研究を始める前に、スルタンの香りを登録申請していました。「いま、スルタンの香りは登録されました。香水が治療薬として使われていた事実は、私たちの研究をさまざまな方向に発展させるでしょう」


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大統領のイフタルは贅沢すぎるという批判を大統領オフィスが否定

2015年06月25日 | 国内
6月24日 ラマザン中、断食明けに食べる夕食をイフタルと言い、人々は家族や友人とイフタルの食卓を囲みます。エルドアン大統領は、6月22日、宗教庁(ディヤネット)の要人たちを大統領宮殿のイフタルの会に招待しましたが・・・

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その巨大なテーブルが豪勢すぎると声を上げた人がいて、大統領のイフタルのテーブルに関する批判と嘲笑がソシアルメディアにひろがりました。「建築家会議所」アンカラ支部のテズジャン・カラクシュ・ジャンダン支部長は、「大統領が宗教庁のエライさんと晩餐を楽しんでいるテーブルと食卓用品の価格総計は24万リラ(16万2000ドル)はする。29の椅子は43万5000リラ(16万2000ドル)はする」と主張しました。

「大統領宮殿は贅沢と華やかさのシンボルになってしまった。あんな豪勢なイフタルは道義的に許されない」とジャンダン氏は、大統領のイフタルについてコメントしました。

この批判に対し、大統領オフィスから、断固否定する声明書が発表されました。「これらの数字は大統領宮殿に注意を向けさせるために、プロの組織が仕組んだ“悪意あるプロパガンダ”で、まったく事実に反する」

エルドアン大統領のアドバイザー、ムスタファ・ヴァランク氏も、6月23日、ジャンダン氏の批判を強く否定し、あのテーブルはたったの4600リラ(1700ドル)だと言いました。

・・・それにしても、でっかいテーブルですね。それと、どんなメニューだったんでしょうね。


CHP,MHP,HDPが国会議長の候補を発表

共和人民党(CHP)は前党首デニス・バイカル氏を国会議長候補に指名、愛国者行動党(MHP)はイスラム協力機構(OIC)の前議長エクメレッディン・イフサンオール氏を候補に立てました。

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バイカル氏(左)、イフサンオール氏(中央)、フアット氏


CHPの前議長バイカル氏は、6月7日の選挙後、エルドアン大統領と会談をしたため、党内の批判が強かったにもかかわらず、国会議長候補として発表されました。バイカル氏の候補指名は、ケマル・クルチュダルオール現党首主催のCHPの中央決議委員会(MYK)の会合で決まりました。

最年長の国会議員であるバイカル氏は、国会の宣誓式を主宰しており、7月3日に国会議長が決まるまで、国会議長を務めます。6月7日の総選挙から3日後に行われたバイカル氏とエルドアン大統領の会談は、党内に議論を呼びました。バイカル氏は22日、クルチュダルオール氏との私的会談後、仲間である党のメンバーたちからの厳しい批判に苦情をもらしました。

一方、MHPはイフサンオール氏を候補に指名しました。6月7日の総選挙で、MHPのイスタンブル選出の議員として選ばれたイフサンオール氏は、国会議員に立候補するために、24日、申請書を提出しました。イフサンオール氏は、2014年8月の大統領選で、MHPとCHP双方の指名を受けて立候補しましたが、エルドアンに敗れました。

HDPは前議員をすでに指名
人民民主党(HDP)はすでに、同党のメルシン選出議員デンギル・ミル・メフメト・ファット氏を候補に立てています。彼は前議員であり、公正発展党設立メンバーの1人でもあります。

いままでに候補者を発表していないのはAKPのみです。議員数が半分を割ったとはいえ、AKPは最も議席数の多い政党です。国家議長の申請受付けは6月27日までです。



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ユネスコ代表がカッパドキアの地下都市を視察

2015年06月24日 | 国内
6月24日 ユネスコの代表が、世界最大の地下都市のある中央アナトリア・ネヴシェヒル県を調査に訪れました。ネヴシェヒル県内のカッパドキアはすでにユネスコの世界遺産に登録されています。

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アシシュ・コタル代表は、この地方の修復作業の現状について説明を受け、作業中に出土した遺物の写真を撮っていました。近年、300万人のツーリストが、カッパドキア地方のギョレメ、ウチヒサル、ユルギュップ、アヴァノス、チャヴシン、ムスタファパシャ、オルタヒサルなどを訪れています。

コタリ代表は、昨年発見された地下都市も訪れました。ネヴシェヒル城塞周辺に位置するこの地下都市は、5000年昔のものと考えられます。地下都市内部で、逃走用の地下通路や、隠された教会などが発見されました。地下都市のトンネルは農産物を運ぶのに使われたと思われます。トンネルのひとつは、ネヴシェヒルの地下を通って、遠くの水源に通じていたと推測されます。



イスタンブルのオスマンベイはトルコの織物輸出の中心

 イスタンブルのオスマンベイ地区が、今年の1月~5月、織物輸出で全国69県を凌駕したと、「織物生産者・ビジネスマン協会」(OTIAD)のイルケル・カラタシュ会長が言いました。

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「当会のメンバーたちは、今年、5月までに、約615万ドルの輸出をしました。オスマンベイは、トルコ全国81県の中の69県より多くの織物輸出をしたのです。イスタンブルが将来、ファッションの都をめざすなら、世界154か国に輸出しているオスマンベイがそのセンターになるでしょう」と、6月22日、カラタシュ会長は言いました。

「トルコは直接間接に、近隣諸国の不景気の影響を受けてきましたが、選挙も終わり、ポジティブな時代になってきました。私たちは、党の利害を離れ、構造改革を行い、恒久的平和を維持する政府なら、どんな連立政府であれ支持します」とカラタシュ会長。
オスマンベイは、イスティクラル通りその他観光スポットのあるベイオール区に隣接しています。


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リゾート地ボドゥルムにシリア難民が住みついた

2015年06月24日 | 国内
6月23日 何百人ものシリア難民が、トルコ有数のリゾ-ト地ボドゥルムに集まり、屋外で暮らしています。地元民は同情しながらも、この状況が観光に悪影響をおよぼすことを懸念しています。

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ムーラ県のリゾート地ボドゥルムの海岸で、ツーリストたちが散歩する小公園に、シリア難民が住みつきました。夏の観光シーズンが始まると、ボドゥルムの人口は100万人に達します。難民たちは海岸沿いの緑地に、スーツケースをかたわらに、地べたに毛布を敷いて寝ています。

「私たちはシリアから来ました。どうぞ助けてください」と英語で書いたプラカードを掲げている人もいます。「私たちは乞食ではありません。亡命者です」と、シリア難民の1人ゼイネップさんは言い、どうしてここに来たかを話しました。

「私たちは1か月前、アレッポーからトルコに逃げてきました。1か月、南部のマルディンのキャンプで暮らしました。その後、仕事を見つけるためにイスタンブルへ向かいましたが、定住することはできず、イスタンブルのバス・ターミナルから、ここへ送られました」とゼイネップさんは言いました。

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シリア難民キラスさん、エメルさん、ムハムメドさんの3人は、戦乱のタルアブヤドからボドゥルムへ着いたところだと言いました。国境を越えて、南東部のガジアンテップに入ってすぐ、ボドゥルムへ送られてきたという人たちもいます。「親切な人たちが食物や飲物をくれます。でも、雇ってはもらえません。私たちは社会保障証を持っていませんから」と彼らは言いました。

彼らに同情を示す商店主や地元民も、この状況を懸念しています。「私たちは彼らを人間として見ています。しかし、ボドゥルムはリゾート地ですから、人々は夏場の2か月でお金を稼がなければならないのです。いまの状況は観光業には悪影響です」とタクシー運転手は言いました。

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バーのオーナー、ビュレント・シェノルさんは、これは人道上の問題だとわかってはいるが、観光をベースにしている町には、シリア難民の存在は許容できないと言いました。「地元行政は彼らを収容するために行動を起こすべきです」

トルコは戦乱を逃れてきたシリア難民を長期にわたって受け入れてきました。現在、トルコ領内に暮らすシリア難民は100万人ということです。


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