トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

科学監視班がリークされた電話記録を厳密調査中

2014年02月28日 | 国内
2月28日 収賄の証拠とされるエルドアン首相と息子の電話会話記録と言われるものが暴露されて、国の科学監視班の信頼性に疑問が起こっています。科学監視班は政府の上級官僚に秘密の電話を提供した責任者です。
「これは非常に興味深い。彼らは“トルコ科学技術研究委員会”(TUBITAK)の国家秘密の電話まで盗聴している。大統領が首相と電話で話しても盗聴されていた。スキャンダルがインターネットと情報媒体を政府が管理するという最近の法案を正当化してくれた」とエルドアン首相は、25日、発言しました。

 Hurriyet
TUBITAKがつくった暗号化された書類に取り組む大学生たち


監視班の検査が始まりましたが、その結果次第で、国の監査団体が介入するかもしれません。
フィクリ・ウシュク科学・産業・技術相の指令で、専門家チームによる研究所の検査が始まっています。検査は遠距離通信局(TIB)と通信技術研究所(BTK)に及んでいます。

2011年12月下旬、エルドアン首相のオフィスで盗聴器が発見された後、TUBITAKに所属する「情報科学と安全の高等技術研究センター」(BILGEM)は2012年、暗号化された電話を開発しました。

この電話は国家情報機構(MIT)がテストした後、盗聴はできないというレポートとともに、国家・政府の上級官僚に配布されました。しかし、電話を暗号化したコードがリークされ、盗聴は容易なったということです。
「暗号化された電話は、信号を暗号化するために、さまざまな演算法を使いますから、盗聴は不可能です。しかし、コードがリークされれば、盗聴は可能です」と担当官は言っています。

エルドアン首相がTUBITAKの責任に注目したのはこのためと思われます。TUBITAKで働いていた5人が、捜査の初めに浮かびました。
「あらゆる観点から検査は行われています。捜査の終わりに、TUBITAKの上級レベルで、なにか浮かび上がるかも」と科学・産業・技術省のある役人は言いました。

5人はすで研究所に入ることを禁じられています。
捜査の結果によって、大統領府に所属する国家監査委員会(DDK)と首相府検査委員会が、この事件に介入するでしょう。

2月24日、YouTube で11分間のリークされた電話記録が流されましたが、翌25日、エルドアンはスピーチで言いました。「われわれは盗聴のような行為に対して法的行動に出ます。これをつづけさせたら、家族も国家もプライバシーがなくなってしまう」
ビデオは48時間に400万回見られました。

2月24日、政府寄りの新聞2紙が盗聴に関するレポートを掲載し、エルドアン首相は“トルコ史における最大の盗聴スキャンダル”と言いました。
レポートによると、首相、首相に近い関係者、MITの責任者から多くのジャーナリスト、学者、ビジネス・リーダーまで何百人の人々が、ギュレンの同調者である検事たちに盗聴されていたそうです。

・・・問題の電話記録が偽物か本物か、科学的に判定することはできるはずと思いますが。


「ギュレンの学習塾なんか止めちゃえ」と選挙演説でエルドアン首相

エルドアン首相を有罪にしようとする電話会話のリーク後、首相は、前代未聞の汚職告発に対する仕返しに、検事と警察を外国のためにスパイしていると告発しました。

「わが国の機密情報が、外国のために働いているスパイたちによって盗聴され、公開された。だが、この国の検事も裁判官も、これに無関心だ」とエルドアン首相は昨日、南部のブルドゥル県での選挙活動中にスピーチしました。

 Hurriyet

「警官が私のオフィスに送られてきて、最も私的な場所に盗聴器を仕掛け、私を盗聴した」とエルドアン首相は言いました。
首相はまた、少なくとも2280人の政治家、公務員、学者、ジャーナリスト、ビジネス・リーダー、アーティストたちが、検事に盗聴されていたという今週のレポートに触れました。

「私はその検事にオープンに尋ねたい。あなたはどこの国のために盗聴したのか? これに関与している警察にも尋ねたい」とエルドアン首相。
首相は、アメリカに住むイスラム学者フェトフラー・ギュレンの運動を、政府をターゲットにした大規模な汚職捜査を仕組んだとして告発しました。しかし、通常、首相は“国家のような組織”という間接的表現を使っています。

昨12月17日に行われた警察の手入れの際の、首相と息子の電話会話のリーク後、首相は前代未聞の汚職告発に直面し、今秋、この騒動はさらに大きくなりました。
エルドアン首相はテープをでっちあげと呼び、これをつくったとしてギュレン運動を非難し、野党は首相に辞任を迫りました。

選挙スピーチ中、首相は、最近リークされたテープについて、共和人民党(CHP)とギュレン運動が協力していると告発しました。
「なにも悪いことをしていないなら、ペンシルバニヤにいることはない。自分の国がトルコなら帰ってきなさい。政治がしたいなら、街に出なさい。だが、この国をかきまわすな。わが国の平和をぶちこわすな・・・・」

ギュレンの学校なんか止めなさい
エルドアン首相はギュレン運動の学校のボイコットを求めました。
「ギュレン運動の学習塾や学校はやめてしまいなさい。私たちには公立学校でじゅうぶんだと言ってやりなさい」と、エルドアン首相は言いました。
「公立学校でじゅうぶんでしょう。親御さんが週末も子供たちにもっと勉強させたいと言うなら、私たちが無料の塾をつくりますよ」

・・・カスムパシャの暴れん坊、エルちゃん、がんばっています。


それでもトルコはシリア国境へ人道支援をつづけている

隣国の紛争に苦しむ人々にとっては、トルコの人道支援は必要不可欠なものなのです」と赤新月社のリュトフィ・アカルさんは言っています。赤新月社はイスラム諸国の赤十字です。
「国を追われた人々は支援なしには餓死するかもしれないのです」とアカルさんは言っています。「トルコ新月社は、ミルク、パン、ベビー用食物、を毎日供給しています」
   
 Sabah

「もちろんテュルクメンだけではなく、アラブ人、クルド人、シーア派、アラウィー派、スンニー派、クリスチャンも差別なく、トルコ赤新月社の支援を受けています。
シリアには食産物がないのです。砂糖、小麦、大麦などの基本的なものもない。
シリア国境の人道支援の対象は650万人に達しています。支援は戦争がつづく限りつづけなければなりません。」

トルコの赤新月社やさまざまな組織から送られた支援物資はシリア国境に運ばれ、そこでボランティアが支援を必要とする人々に配ります。
支援物資の運搬は安全のために、国家情報機構(MIT)の監督下で行われています。


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最高治安委員会がフェトフラー・ギュレンの脅威を討議

2014年02月26日 | 国内
2月27日 トルコの最高治安委員会(MGK)が、いわゆる“国家の中の国家のような組織”とその活動について討論し、アメリカ在住のイスラム学者フェトフラー・ギュレンを、国の治安の脅威になり得る存在として認定しました。

 Hurriyet
MGKの討論にはギュル大統領が議長を務め、軍部と政府のトップ・クラスが参加した


2月26日、国家治安委員会の2か月に1度の例会が開かれ、「国の治安と国民の安寧を脅かす組織とその活動について討論された」という声明が出されました。
「地方選挙の安全を守るための対策も検討された」と声明書にあります。

MGKはギュル大統領を議長とし、最高ランクの軍人と政府の最高官僚が参加しました。
この声明書は、現政権・公正発展党と、いわゆる“国家のような組織”との闘争が、政府にとって国家治安の問題に発展したことを示しているようです。

エルドアン首相と彼の息子のビラル・エルドアンの音声の記録と言われるものがYouTube に出まわった2日後に、この動きが始まりました。
エルドアン首相は、テープをでっちあげたとして“国家のような組織”を告発し、戦いを誓っています。


今年のトルコは干ばつ。でも、水の心配はない」と水道相

今週のトルコは季節はずれの暖かさになるでしょう。しかし、都市部に住む人々は夏場の水不足に脅えています。
イスタンブールのダムの水位は30.8%まで、アンカラは36%まで下がりました。

 Hurriyet
イスタンブールのダムの水位は30.8%まで下がった


トルコは今週末まで暖かいだろうと、気象庁は言っています。このまま雨が降らず、暖かい日がつづけば、ダムは都市が必要とする水をまかなえなくなるだろうと、気象庁は予想しています。
国立水道局のデータによると、イスタンブールに10あるダムの水位は、30.87%まで下がったそうです。水位は最も多いオメルリ・ダムで42.11%、最も少ないパプチデレ・ダムで0.18%(ということはカラッポですね)。

イスタンブールのカディル・トプバシュ市長も、2月17日、ツイッターで「イスタンブールは干ばつに見舞われている」と認めています。

ヴェイセル・エルオール森林・水道相は、イスタンブールでは毎日、250万立方メートルの水が使われているが、市は水の供給が滞ることはないと保証しました。
「水不足はないでしょう。当局は水を供給しますから、ご心配なく。政府にはA,B,Cのプランがあります。
現在、最大野党・共和人民党の市政下にあるイズミルが水不足になったときも、水道省は救援しました」とエルオール水道相は言いました。
「週末を過ぎれば、雨が降るでしょう。水の供給は問題ありません」

他の大都市も干ばつに直面し、ダムの水位は下がっています。アンカラの6つのダムでも、水位はトータルで36%に低下。イズミルはイスタンブールにくらべて、ややよく、最も減ったギョルデス・ダムで19.56%。

メフディ・エケル農業相も先月、わが国は深刻な干ばつに見舞われていると警告しました。
「トルコは気象による激しい干ばつに見舞われ、懸念される。われわれはこれが来週には終わるよう希望し、祈っている」

1月10日、エルオール水道相は、「イスタンブールは7年ごとに干ばつに見舞われる。2014年はちょうど7年目だ」と言いました。
「2014年も干ばつの年になるでしょう。しかし、われわれは対策を講じています。心配する必要はありません」

・・・大臣の言うA,B,Cのプランって、なに? ほんとに夏場も水がちゃんと出るの?


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首相は彼を陥れようとする盗聴を“下劣な攻撃”と呼んだ

2014年02月26日 | 国内
2月26日 最初に、いま、トルコ政界をゆさぶっている電話盗聴騒動について、簡単に説明しておきますね。

エルドアン首相が汚職に関与していた証拠という電話盗聴記録がネットに流れ、それを与党が取り上げて首相を攻撃した。首相は怒って「でっち上げだ、盗聴こそ違法だ、ギュレンの仕業だ、司法に訴える」と言っている・・・まあそういう話です。興味のある方、お読みください。

 Hurriyet
国会で公正発展党の議員に挨拶のことばをかけようと席を立ったエルドアン首相


エルドアン首相は2月25日の議会のスピーチで、彼に汚職の罪を負わせようとする電話盗聴記録の信憑性を否定しました。
「昨日、彼らは切り貼りしダビングした芝居を発表した。彼らがしたことは、トルコの首相に対する下劣な攻撃だ」と首相は言いました。

2月24日、インタネットに新たにリークされた盗聴電話には、警察の汚職手入れが行われた12月17日に、エルドアン首相と彼の息子の間で交わされたという4本の電話が含まれていました。

「証拠があるというなら、なんでも出しなさいと、私は何週間も言ってきた」と首相は言いました。「すると、彼らは不道徳にもモンタージュした記録をつくって発表した。でっちあげにも、モラルと礼儀はあるだろう」

首相はまた、共和人民党(CHP)と愛国者運動党(MHP)が、リークされた記録をネタに呆れた談合を行ったとして、おめでたい与党を非難しました。
「CHPとMHPのリーダーたちは、そのモンタージュを利用しようと考えた。だが、そんなことをしても、投票に影響はないし、クーデターも起こらない。おそらくわが党は、海の向こうからの助力のおかげで勝利できるだろう」と、エルドアン首相はアメリカに住むフェトフラー・ギュレンを皮肉りました。
汚職捜査はギュレンが仕組んだものと、首相はくり返し言ってきました。

盗聴記録は政界にショックの波をひろげ、首相府はこの“でっちあげ”とCHPの辞職要求を非難する声明を出しました。

2月25日、MHPはCHPの政府総辞職要求に加わり、デヴレット・バフチェリ党首は、盗聴記録に“びっくり仰天した”と語りました。

「エルドアン首相が息子ビラルに電話し、兄弟や叔父たちと集まって、できるだけ早く彼の家にある盗んだ金を処理するようたのんだことがレポートされていた。首相があわてて、22億リラの汚い金を違う住所に分散して隠すようたのんだことがわかった」と、バフチェリ党首は同党の会合で言いました。
「この会話が本当なら、付け加えることはない。首相の立場にある人物の信頼性、人間性、モラルを語ることは不可能だ」

何百人も盗聴されていた
エルドアン首相は“トルコ史上最大の電話盗聴スキャンダル”として、2月24日の2紙に発表された電話盗聴のレポートについて語りました。
新聞のレポートによると、首相や、彼の身近の関係者、国家情報局局長、また多くのジャーナリストや学者、ビジネス・リーダーたちの何百人もが、ギュレンの同調者である検事たちによって盗聴されていたというのです。

「非常に興味深いことだ。彼らは国家の秘密の電話も盗聴していた。大統領が盗聴されることなく首相と電話で話すこともできなかったのだ」と首相は言い、大量電話盗聴について行動を起こすよう司法に求めました。
「われわれはこのような盗聴活動に対して、法的行動をとる。これをつづけさせたら、家族も国家もプライバシーを失ってしまう」

ムアムメル・ギュレル前内相とザフェル・チャーラヤン前経済相の息子たちは、汚職捜査の重要な容疑者と思われるイラン生まれのアゼルバイジャン人ビジネスマン、レザ・ザルラブと同様、手入れ以来、拘束されています。ビラル・エルドアンも最近、汚職捜査の一環として証言しました。
政府はこの捜査を仕組んだとして、くり返しギュレンを告発し、ギュレンに同調する公務員を大量に粛清しました。

・・・いくらエルドアンだって、汚職捜査があると聞いて、あわてて息子に電話して、「盗んだ金を隠せ」と指令するなんて、そんな単純なマンガチックなことするとは思えないけど。
電話盗聴については、イスタンブールの検事長も「どんな理由があっても認められることではない」と言っているようで、盗聴騒ぎまだつづきそう。


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干ばつでエネルギーや食品の価格高騰か

2014年02月25日 | 国内
2月25日 高温と雨不足が農業生産とエネルギー価格の不安をあおっています。この冬、西部・中部アナトリアは近年になく雨が降りませんでした。
ダムの水位と湿度の低下が懸念すべきレベルに達しています。トルコ全土の平均気温は摂氏10度程度、雨も雪も季節平均を大きく下まわっています。

 Hurriyet
水不足深刻。ダム湖の底が見えた


気象庁のデータによると、10月から1月の平均降雨量は、季節平均を27%下まわり、222ミリでした。とくに地中海地方と中央アナトリア地方では、極端に雨量が減少し、平均降雨量を38%下まわりました。

干ばつによって、フルーツや野菜の生産量は4分の1減少し、価格は少なくとも20%高騰するだろうと、トルコ農業協会(TZD)は警告しています。
「私たちは深刻な状況にあります。冗談ではないのです」TZDのイブラヒム・イエトキン会長はHurriyet 紙に語りました。

イエトキン会長は全国各都市の最新情報を集め、現在の“懸念される”状況を語りました。
「砂糖大根、ヒマワリ、トウモロコシ、大豆のような作物の種まきの時期が来ましたが、土壌は種まきできる状態ではありません。作物には湿った土と定期的な雨が必要です」と彼は言いました。
「ジャガイモ生産者は4月に収穫しなければならないでしょう。それまでに雨が降らなかったら、収穫はないでしょう」

収穫と生産の減少は国内需要に影響が及ぶだけでなく、輸出にも大きな打撃となるだろうと、イエトキン会長は警告しています。
業界の代表者たちは「望ましい収穫を上げ、今後のロスを避けるためには、3月4月の降雨が絶対必要」と言っています。

タネル・ユルドゥス・エネルギー相は、この問題の他の側面に注目し、「夏場の天然ガスの使用を増やし、ダムによる発電を減らすことで、カバーできるだろう」と言っています。
「現在の全国的な降雨量の減少が、水力発電所の水位を下げ、ダムの電力生産量を減少させているようです」と、ユルドゥス・エネルギー相はアンカラの記者会見で言いました。

一般にガスの価格が夏に上がることはありませんが、天然ガスの使用が増せば上がるかもしれません。トルコは電力の4分の1を、川沿いに建設された水力発電所でまかなっていますが、天然ガスと亜炭熱発電にも大きく依存しています。

ユルドゥス・エネルギー相は「工場や家庭に影響を及ぼす電力不足を避けるために、再生エネルギーや亜炭使用の熱力発電など、代替エネルギーを最大限活用すべき」と語っています。

・・・水不足深刻なようですね。イスタンブールのアジア側のはずれに住むマコトさんは、底が見えたダム湖を見て驚いたと、ウエブサイトに書いています。カッパドキアにお住いの方のブログでは、このところ連日、時間断水のようです。
夏にトルコ旅行を予定している方、歩きまわって汗かいても、ホテルでシャワーが浴びられないかも、ハハハ。


ウクライナ暫定政府がトルコとの友好関係めざす

混沌の中でようやく暫定新政権の座に就いたトゥルチノフ大統領代行は、政府の最初の外交行動の一環として、トルコ政府に友好的メッセージを送ってきました。
ジャン・テゼル在キエフ・トルコ大使は、昨日、トゥルチノフ大統領代行に“まっさきに”招かれた客の1人となりました。トゥルチノフはティモシェンコ前首相の盟友です。

 Hurriyet
キエフの国会議事堂前に警備に立った反ヤヌコヴィッチ派の人々。


ティモシェンコ前首相はヤヌコヴィッチ派によって収監されていましたが、22日、国会によって釈放されました。
トゥルチノフ大統領代行はテゼル大使に、ウクライナの新政府はトルコとの関係に大きな重要性を置き、トルコ政府を“戦略的パートナー”と見ると語りました。

彼はまた、トルコのビジネス・リーダーたちに、ウクライナに投資するよう要請し、同国の現在の経済危機を指摘しました。両国間の現在の貿易量はおよそ65億ドルですが、さらに増やしたいとウクライナの新リーダーは言いました。

この会見には、クリミア・タタール人の有力な政治家ムスタファ・ジェミルオール氏も同席していましたが、トゥルチノフ大統領代行はクリミア・タタール人をキエフとアンカラを結ぶ“橋”と呼びました。

これに応えて、テゼル大使は、トルコ政府は現在の危機を克服するためのウクライナの努力をサポートすると明言しました。トルコは衝突で負傷した人々をトルコの病院に運んで治療し、必要なら、医療品をキエフに送ると、テゼル大使は言いました。

ウクライナの暫定政府は、プロテスターたちの“大量殺人”に対して、ヤヌコヴィッチに逮捕状を出し、また、経済崩壊の崖っぷちにあるこの国を救うために350億ドルの援助を西側に訴えました。


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「トルコはウクライナをしっかり監視している」ギュル大統領

2014年02月24日 | 国際
2月24日  トルコはウクライナの動きをしっかり監視していると、ギュル大統領は言いました。イスタンブールで行われた「日曜コーヒー談話会」で記者団の質問に答えた大統領の発言です。

 Hurriyet
キエフの独立広場に集まったウクライナの人々。2月23日


「われわれはウクライナで起こっていることを厳密に観察しています。ウクライナは黒海を隔てて、わが国の隣国であり、歴史を通じて戦ってきた大国です。われわれはウクライナとウクライナの人々の苦しみに同情しています」とギュル大統領。

「ウクライナは大きな危機にあります。国民はEUとロシアに二分されたかのようです。経済的困難も危機に拍車をかけています。
EUにもっと包容力と柔軟性があれば、ウクライナはロシアではなく、EUのパートナーとしての協定に調印し、事態は違った展開をしていたでしょう」

ギュル大統領はまた、ウクライナの“内戦”の危険も警告しました。「われわれはこの危機が内戦に変わることなく、できる限り早く落ちつくことをウクライナの人々のために望んでいます」

・・・トルコの南の隣国シリアが内戦状態なのに、北の隣国まで内戦になったら大変です。


  トルコ文学の館「タンプナル博物館・図書館」

トルコ近代文学館というべきイスタンブールのアフメト・ハムディ・タンプナル博物館・図書館は、トプカプ宮殿から近い16世紀の歴史的建物を使用しています。
博物館の名になっているアフメト・ハムディ・タンプナルは、近代トルコ文学の最も卓越した作家の1人です。

 Hurriyet
スルタンの閲兵用の亭だった歴史ある優雅な建物です。


タンプナルの文学は、没後50年たついま、英語圏で注目されてきています。
ノーベル賞作家オルハン・パムクが「イスタンブールについて書かれた最も偉大な小説」と言った彼の代表作「平穏な心」(Huzur 1949)は、2008年、英訳が出ました。

彼の第2の名作「Saatleri Ayarlama Enstitusu」(1962)は最近、アメリカで出版されました。ニューヨーク・タイムスはこの作品を「第一級のコミック小説」と呼び、アメリカの伝説的なトークショウのホスト、オプラフ・ウィンフリーも絶賛しました。

博物館の建物は、昔、スルタンがイエニチェリのパレードを見るために使った亭「アライ・キョシュキュ」ですが、1928年には、タンプナルと彼の文学仲間が集まる場所となり、トルコ語とトルコ文学のための協会が設立されました。

 Hurriyet

今日、この建物は作家たちの討論会、詩の朗読、文学賞授賞式、文芸研究会などにも使われているそうです。

作家の私有品も
博物館にはまた、有名作家の私有品も展示されています。「文化省が文学博物館としてオープンすることに決めたとき、私たちが、何人かの作家に私有品の寄贈を依頼したところ、ペンやタイプライターの寄贈があったのです」と博物館責任者は言っています。

博物館は週日の午前10時から午後7時まで、文学ファンのために公開されています。

・・・私も2,3年前に見てきました。かつてスルタンが兵士の行軍を閲兵した場所として見学しても、じゅうぶん興味深いものがあります。私が行ったときは、見学者がほとんどなく、館員の方が案内し、いろいろ説明してくれました。地下牢も見せてもらいましたよ。
ギュルハネ公園の門を入ってすぐ左側に、小ぢんまりとした博物館の入口があります。


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ケバブ・チェーン「バイドネル」が“今年の企業家”に

2014年02月23日 | 経済
2月23日 トルコのケバブ・チェーン「バイドネル」が「アーンスト&ヤング今年の企業家」受賞の栄誉に輝き、2月20日、トルコで授賞式が行われました。
この名声ある授賞式は、ヒュリエット紙、CNNトルコ、エンデヴァの協力で、フィクリ・ウシュク科学・産業・技術相、イスタンブールのヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事ほか全国のビジネスマン、ビジネスウーマンたちが列席して、チュラーン・パレスで行われました。

 Hurriyet
授賞式での「バイドネル」のフェリドゥン・トゥンジェル副社長


最終審査には「バイドネル」「ビューロタイム」「ドーウシュ・チャイ」「ロゴ&オズシュト」の5社の最高経営者が残りました。
「ドーアン・オンライン」と「ドーアン新聞」のハンザデ・ドーアン・ボイネル社長を議長とする審査員団の最終決定は、最後の瞬間まで明かされず、経営者たちの気をもませました。

ボイネル会長はスピーチで、トルコ企業の“スピリット”はいま、世界の注目の的だが、真の問題はそのスピリットをいかに始動するかにあると語りました。
「企業家の皆さんがリスクをとり、創造性をもって、懸命に働いているのを、私たちは見てきました。私は企業家の皆さんに、おめでとうと言います。受賞者はモンテカルロでトルコの代表になるでしょう」(「アーンスト&ヤング今年の企業家」賞の世界最終審査はモンテカルロで行われます)

ウシュク大臣は、成功は偶然には起こらないと力説しました。「科学技術における企業家精神が、2023年の目標を達成する必須条件だと思います。そのためにわれわれも企業家精神を支持するのです。いま、わが国はアイディアを持った人々をサポートしています」

2006~2007年、ドネルケバブの人気と需要をベースにフランチャイズを結成して設立された「バイドネル」の経営者は、社の概略をスピーチで語りました。
「わが社は34県に78店の支店を持っています。外国にも、アゼルバイジャンに1店、イラクに2店の支店があります。わが社の目標は2018年末までに、国内に150店、外国に30店の支店を持つことです」


   アンタリヤの区会議員にロシア出身の女性が立候補

公正発展党(AKP)は近づく選挙に、アンタリヤのコンヤアルトゥ区の区議会議員候補として、ロシア出身のトルコ市民を立てました。
立候補したのは2009年トルコ市民になった、イリーナ・バルジュさん(34)、4人の子供のお母さんです。

 Hurriyet
イリーナ・バルジュさん(右)とレムジ・サディ氏はアンタリヤのコンヤアルトゥ区でAKPのためにチームを組んだ。コンヤアルトゥはビーチと高級ホテルと夜のにぎわいで知られています。


コンヤアルトゥ区のAKPの区長候補レムジ・サディ氏が勝利すれば、バルジュさんは地方議会に議席を持つ外国出身トルコ市民の第1号になるでしょう。

バルジュさんはトルコ市民であることを誇りに思うと言い、区議会で議席を得ることは、アンタリヤに住む多くのロシア住民にとって必要なことだとも言いました。
「私たちはこの国に住みたいと思っています。私たちはこの国のために役立ちたいのです。私たちにはチャンスと力と要求があります」

バルジュさんはまた、「AKPのサディ区長候補は外国人が地方行政府で議席を得ることの重要性を認識しています。私は、AKPにはさまざまな人々が所属できることを示したいのです」と言っています。

モスクワ国立大学哲学科を卒業したバルジュさんは、アンタリヤの「ロシア美術・文化協会」の会長を務めてきました。
サディ氏は「この区には、多くの国々から来た人々が住んでいます。バルジュさんは外国出身のすべての市民の代表になるでしょう」と言いました。

「およそ1万人のロシア人がコンヤアルトゥに住んでいますが、トルコ市民になっている人もいます。他の人たちは居住許可か労働許可を得ています」とサディ氏。
「彼らは税金を払い、自分の働く場を持っています。雇用にも貢献しています。これらの事実を無視することはできません。私たちはこのようなビジョンを持つ区政が、イリーナ・バルジュさんによってさらに強力になると信じています」

・・・そのうち日系トルコ女性の政治家だって出てくるかも。


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オバマ大統領とエルドアン首相、半年ぶりに電話会談

2014年02月21日 | 国際
2月22日 アメリカのバラク・オバマ大統領とトルコのエルドアン首相が2月18日、シリア情勢やキプロス問題解決のための交渉などについて電話で討議しました。
6か月ぶりの電話会談で、オバマ大統領とエルドアン首相は1時間半話合い、戦略的問題について意見を交換しました。

 Hurriyet

両首脳は、キプロス統合交渉の新しいラウンドが始まったら、また電話で話し合うことを決めました。匿名の情報源によると、この話合いでは、トルコの現行の汚職捜査については触れませんでした。

この電話会談の内容の重要な部分については、19日、ホワイトハウスから発表されました。
「オバマ大統領は今日、トルコのエルドアン首相と電話で、両国間および中東問題について話し合った。大統領は、トルコ共和国との、敬意を持った、強力な関係の重要性を確認し、トルコは確信を持った行動によって、世界でリーダーシップを示すことができるとという見解を表明した」というものです。

オバマ大統領とエルドアン首相は、シリアのテロリストの増加に対応し、シリア紛争の政治的解決へ努力することで合意し、トルコとアメリカの緊密な協力の重要性を確認しました。
オバマ大統領はまた、キプロス問題解決への交渉のための、トルコの建設的な努力に感謝しました。

両首脳はまた、バランスのとれた、永続的で、強力な世界経済の成長の必要を論じ合い、オバマ大統領は、財政市場の不安を解消し、投資環境を育成し、両国の結束を強化し、トルコの将来を利するために、法に根ざした、健全な政策の重要性を語りました。


   動物虐待に拘禁刑が導入される

新たな法改正で、動物を虐待し殺した場合の刑が拘禁2年と重くなります。以前の動物保護法は、罰金を規定しているだけでしたが、動物の権利を守る活動家たちは以前から、このような犯罪に拘禁刑を導入するよう要求していました。

 Hurriyet
私をケガさせた人、罰金だからね」


これら新しい草案は国会環境委員会で討論されます。動物に対するその他21の犯罪の罰金額も増加します。
最高罰金額は「種を絶滅させる行動に課される」1万5226リラです。最低罰金額は89リラで、「動物を飼育・所有していて規則を守らなかった者」に課されます。


ピスタチオの値上がりにバクラバ・メーカー頭抱える

昨今のピスタチオの価格急騰に、バクラバ・メーカーが政府に介入を求めました。値上がりは“買占めと密輸”が原因だと言われます。
ビジネスにピスタチオは欠かせないバクラバ・メーカーは、2月21日、アンカラに集まって、関係省庁に、必要な対処をして、価格に介入するよう要請しました。

 Hurriyet
バクラバに使われるピスタチオの値上がりは、収穫減と売り手のストックが原因と、バクラバ・メーカーは言っている。


ピスタチオはチョコレートやハルヴァなどお菓子に広範に使われますが、いま、昨年の2倍に値上がりしています。
ピスタチオの産地ガジアンテップで生産される特別の種類のピスタチオの価格は、昨年1キロ30~35リラだったのが、今年は90リラまで跳ね上がっています。

4か月前、ピスタチオの価格が65リラに値上がりしてから、大量の買占めが市場を混乱させていると、バクラバ業界の代表たちは告発しています。
「昨年の作物をストックして人為的に価格を上げている相場師たちが、われわれ業者とわが国の経済にダメージを与えている」と“トルコ・バクラバ・デザート生産者協会(BAKTAD)”のメフメト・ユルドゥルム会長は言っています。

ブラック・マーケットの操作だけでなく、旱魃による収穫減も値上がりの要因になっています。ガジアンテップのバクラバ・メーカー「セイドオール」のセルゲル・セイドオール社長は、ピスタチオの収穫は350トンから80トンに減ったと言っています。

BAKTADのメンバーたちはエスカレートする問題を解決するために、財務省と食糧・農業省と話し合い、「国内市場の操作の禁止を要望する」という声明を出しました。
政府は市場の管理を強化し、問題解決のための調査に乗り出すと回答しているそうです。

・・・バクラバの値段まで上がったら、トルコ人にとって一大事ですよね。


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濃霧が2つの海峡を蔽い、貨船の通行不能に

2014年02月20日 | 国内
2月20日 19日、濃霧がボスフォラス海峡とダーダネルズ海峡を蔽い、ロシアの石油その他の商品を運ぶ船の重要なルートが閉ざされました。
黒海と地中海を結ぶボスフォラス海峡の入口には、南へ向かう4隻のタンカーが霧の晴れるのを待っています。

 Hurriyet
イエニ・モスクも見えなくなった濃霧のガラタ橋上で、それでも釣りを止めない人々


イスタンブールのフェリーも不通になりました。冬の悪天候のため、視界が悪くなり、ボスフォラスの交通が遮断されることはしばしばありますが、海峡が通れないと、ロシアは石油や穀物を世界市場へ運べんくなります。す。
1年に1億5000万メートルトンの原油と石油製品を積んだ船が、1500万人の人々が住むイスタンブールの真ん中を流れる海峡を通過しているのです。

・・・1500万人の人々が暮らす都市の真ん中を石油タンカーが通るなんて危険極まりないことです。「ローザンヌ条約だかなんだか知らないけれど、タンカーがボスフォラスを通るのは危ないからやめなさい」と、神様が濃霧を発生させているのですよ、プーチンさん。


「カラバフ撤退までアルメニア国境は開かない」ダウトオール外相

アゼルバイジャンのガンジャ市で開かれた、恒例のトルコ=アゼルバイジャン=グルジア3国会談中、トルコがアルメニアとの国境を開くという記事が報道されましたが、トルコのダウトオール外相はそれを否定しました。
「占領されている地域が解放されない限り、またアルメニアとアゼルバイジャンの紛争が解決しない限り、トルコとアルメニアの関係の正常化はあり得ない。国境の開放も、この枠内で考えられるべき問題だ」とダウトオール外相は言いました。

 Hurriyet
ダウトオール外相はアゼルバイジャン外相とグルジア外相との共同記者会見を開いた。


3国会談後、ダウトオール外相はアゼルバイジャン外相とグルジア外相と共同記者会見を開きました。
3国会談では、3国共通の利益のための地域協力に触れ、また前回の会談での決定が再確認されました。

1990年代初期の戦争で、アルメニアが支持する分離派は、アゼルバイジャンからナゴルノ・カラバフを奪いました。この戦争では3万人が命を落としています。
1994年の休戦で厳しい敵対関係は終わりましたが、平和協定には達せず、定期的に衝突が起こっています。
前線ではすでに、両軍の20部隊が戦死しています。

・・・ナゴルノ・カラバフ紛争、まだ膠着状態。長~いですね。


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選挙が近づいて、与党AKPと最大野党CHPの攻防戦激化

2014年02月19日 | 国内
2月19日 最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首が今度は、エルドアン首相がメディアに圧力をかけている新たな証拠という盗聴電話の会話記録を持ち出しました。もちろん、CHPが盗聴したものではなく、最近、何者かがインタネットにリークしたものです。

 Hurriyet

昨日、国会のCHPの会合で、クルチュダルオール党首は、エルドアン首相とジネル・メディア・グループの経営者ファティフ・サラチ氏との電話会話を公開しました。サラチ氏は日刊「ハベルテュルク」紙と「ハベルテュルクTV」のオーナーでもあります。
電話会話でエルドアン首相は、日刊「ハベルテュルク」紙のメーン頁に、CHPのイスタンブール市長候補ムスタファ・サルギュル氏を大きく掲載したことに苦情を言っています。

サラチ氏はそれに応えて、サルギュル氏のライバルのCHPのメンバー、ギュルセル・テキン氏を新しいレポートの表紙頁に取り上げたと言いわけしています。

これに応えて、エルドアン首相は・・・

首相はリークされたテープで政府を攻撃しようとする輩を非難し、「持っているものはなんでも発表するがいい」と開きなおりました。
「どんな写真でも記録でも、持っているものはなんでも公開すればよろしい」とエルドアン首相は2月18日、国会でのAKPの集会でスピーチしました。

 Hurriyet

CHPもMHP(愛国者運動党)も、そんなリークされたテープがなければ、わがAKPに挑戦できないのだろうと、エルドアン首相は言いました。

わが公正発展党は、いわゆる“国家のような組織”とゲジ公園プロテスター両方の共同攻撃を受けていると、首相は言い、この2つは“同じボスを持っている”と主張しました。
「彼らはいま、協力して、国民に対する作戦を行っている」
この電話会話も、あのフェトフラー・ギュレンの運動がCHPに提供したものだろうと、首相はほのめかしました。

・・・なんだか、ものすごいケンカですね。ケンカの種はまだいろいろあるのですが、きりがないので・・・。まあ、なんでも言い合えるのだから、民主主義健在と思いましょう。


「息子の電話が盗聴されたのは非合法」と前内相が告発

前内務相と前経済相の息子が収賄事件に関与したとされ、いまだに拘留されているのはご存知のことと思いますが・・・。

ムアムメル・ギュレル前内相は、12月17日の汚職手入れ中、彼の息子との会話がリークされたことが先週、野党・共和人民党(CHP)によって明らかにされたが、これは非合法な記録だと主張しました。彼はまた、“まちがった認識をさせる”目的で電話の記録を操作する人々を告発しました。

 Hurriyet

「切ったり貼ったりした記録をマスコミやソシアル・メディアにリークされて、まちがった認識が生まれる。そういう記録が収賄と無関係な人々を巻きこみ、政治的操作のアイテムとして公開される」と、ギュレル前内相は2月17日、国会のAKPの集会で言いました。

リークされた記録は、ギュレル前内相と息子が、イラン生まれのアゼルバイジャン人ビジネスマン、レザ・ゼルラブの詐欺行為を知っていた証拠と見られました。ゼルラブはこの汚職事件の主要な容疑者です。
息子バルシュ・ギュレルは手入れ後、拘束され、それ以来、ゼルラブやザフェル・チャーラヤン前経済相の息子カーン・チャーラヤン同様、拘留されています。

ギュレル前内相は、その日、息子に直接電話せず、息子の家にいた息子の弁護士に電話したと主張しています。
「私は12月17日の朝、息子に電話していないし、息子からの電話もありませんでした。私は息子と公認された場で会いました」とギュレル前内相は言い、電話を盗聴されたことに驚いていると言いました。

AKPは、この汚職捜査事件はアメリカ在住のイスラム学者フェトフラー・ギュレンが、AKP政府を転覆させる試みとして仕組んだものだと、くり返し主張しています。


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40人の不法移民を乗せた舟が沈没。警備隊が救出

2014年02月18日 | 国際
2月18日 40人の移民を乗せた舟がエーゲ海で沈没し、トルコの沿岸警備隊が救出しました。
アフガニスタン、イラン、シリア、パキスタン、ソマリア、ミャンマーからの不法移民を乗せたボートで、トルコ西部のチャナッカレを出て、ギリシアのレスボス島に向かいましたが、たちまち沈没。空気を入れてふくらますゴムボートだというのですからムチャな話です。6人の女性と11人の子供も乗っていたそうです。

 Sabah

不法移民たちは警察に逮捕され、国外追放になります。
中東やアジアからヨーロッパにもぐりこむためのルートにトルコを選ぶ不法移民は後を絶ちません。
毎年、何百人もの不法移民が、イランやイラク経由でトルコに密入国し捕まっています。
トルコ警察によると、近年のトルコの経済成長のため、ヨーロッパに行くかわりにトルコにいついてしまう不法移民も多いそうです。

トルコは昨年、トルコ領経由でEU諸国に入る移民は、国外追放する前に、トルコが引き取るというEUとの協定に調印しています。


・・・私、トルコから船でレスボス島に行ったことありますが、いくら近くたってゴムボートで行かれるわけありません。それに、うまくレスボスに着いたって、ツーリストには見えない外人たちがぞろぞろ上陸したら、たちまちレスボスの警察に捕まってしまうでしょう。


妻を刺そうとした男に植木鉢が投げられた

 妻に離婚を迫られ、家出されていた男U.B.、道でばったり妻O.B.さんと出会って逆上し、殴りかかったあげく、持っていたパン切りナイフで妻を刺そうとしました。
それをアパートのバルコニーから見ていた近所の人が、とっさの機転で植木鉢を男に投げつけました。他の家からも植木鉢がぼんぼん降ってきたので、男は逃げ出し、妻は足にけがをしただけで救われました。
妻は病院に運ばれ、警察が逃げた夫を探しています。デュズジェ県での出来事でした。

 Hurriyet

しゃがんでいる黒いシャツの男性は夫じゃなくて、「大丈夫?」と言っている近所の人、その後ろにちらっと見えるのが襲われた妻、左に立っているのはオマワリさん。


イスタンブール金角湾の地下鉄橋が開通

イスタンブールのハリーチ(金角湾)の地下鉄橋が土曜、開通し、トルコ最大都市の交通網はますます充実してきました。ケーブル・スタイルのハリーチ地下鉄橋の開通式はエルドアン首相出席の下に開催されました。
6億7100万ドルかけ、5年間で完成したこの新しい橋と拡張された路線は全長3.5キロになります。

 Sabah

この新しい路線は、イスタンブールのヨーロッパ側北部のサリエルと、イスタンブールのアジア側とヨーロッパ側を結ぶ海底鉄道トンネル「マルマライ」に近い交通の中心イエニカプを結びます。
ハリーチ地下鉄橋は移動時間を大きく短縮し、1時間で7万人の乗客を運べます。サリエルから、アジア側のはるか東部のカルタルまで、マルマライかバスに乗り換えるだけで行かれます。

2002年、AKP政権になってから、トルコの鉄道は拡張され、都市間の移動を迅速にする高速鉄道の敷設など、大きな改革が行われました。
とくにイスタンブールは、鉄道のネットワークが急速に充実し、12年間で、市内の鉄道路線は141キロに達しました。

ハリーチ地下鉄橋はそのルートで、古代遺物が多く出土したため、建設が遅延しました。
開通式のスピーチで、エルドアン首相は、政府はさらに7700万リラ(5330万ドル)を費やして、建設現場の近くに、出土した文化遺物を保存したと語りました。
現場では5万点以上の文化遺物のほか、23隻の昔の船も発見されました。

それ以上に重要なのは、8500年昔、新石器時代にさかのぼるイスタンブールの居住区の考古学的発見でしょう。

首都アンカラとイスタンブール、中央トルコのコンヤ間に高速列車も敷設されました。国内鉄道だけでなく、国境を越えて、トルコ東部のカルスから、グルジアのトビリシとバトゥーミを結ぶ新しい鉄道路線もできました。
トルコ運輸相の計画では、2023年までに1万キロの新しい鉄道路線が完成し、うち4000キロの路線は高速鉄道になるということです。


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