7月31日 国境周辺に緊張が渦巻くさなか、トルコ軍は、南部ハタイ県シリア国境沿いに、高さ2.5メートル、厚さ1メートルのロケット弾防御壁を築き、防壁沿いに溝を掘る工事を開始しました。

不法越境とトルコ=シリア間の密輸を阻止するため、トルコ陸軍はハタイのヤイラダー地区の国境沿いに防壁を建設中です。防壁はヤイラダーのギュヴェッチ、ギョレンタシュ、ウルヨル、アシャーウプルヤズを通って国境沿いに築かれます。防壁の後ろに掘られる溝は、長さ2.5キロ、深さ4メートルになると思われます。
夜間も有効なクローズト・サーキット・カメラ(特定の受像機だけに送信されるカメラ)も、国境沿いの監視塔に設置されるでしょう。
ビュレント・アルンチ副首相が、国境の新しい安全保障の詳細を明らかにしてから2週間足らずで、この建設計画は始まりました。「ISIL対策において重要なのは、テロリストの移動ポイントを物理的障害で封鎖することです。国境に物理的安全保障システムをつくります」と、ビュレント・アルンチ副首相は22日、閣僚会議で言いました。
夜間も有効なクローズト・サーキット・カメラ(特定の受像機だけに送信されるカメラ)も、国境沿いの監視塔に設置されるでしょう。
ビュレント・アルンチ副首相が、国境の新しい安全保障の詳細を明らかにしてから2週間足らずで、この建設計画は始まりました。「ISIL対策において重要なのは、テロリストの移動ポイントを物理的障害で封鎖することです。国境に物理的安全保障システムをつくります」と、ビュレント・アルンチ副首相は22日、閣僚会議で言いました。
戦闘員190人殺害後、30機のトルコF16機がPKK基地を爆撃
トルコ国内と北イラクのPKKの基地を目標にしたトルコ軍の2度の大爆撃で、190人のPKK戦闘員が死亡しました。7月30日には、30機のF-16戦闘機がPKKのキャンプを爆撃しました。

トルコ空軍はラジオ音声とドローンで得た情報を分析し、北イラクのターゲットを爆撃しました。空爆は190人のPKKの戦闘員を殺し、300人を負傷させました。情報源によると、7月28日には、40機のジェット戦闘機が北イラクの作戦に参加し、30機が国内作戦に配備されたそうです。燃料の需要に応えるため、給油機もジェット機に従っています。
さらに、国境を越えて配置された榴弾砲(りゅうだんほう)が130のターゲットを砲撃し、PKKの戦闘員が使っていた25の対空砲陣地を破壊しました。PKKは、北イラクの最初の空爆後、トルコ政府との休戦は“意味を失った”と言っています。トルコのPKK空爆は、トルコとクルド戦闘員との間の微妙な平和プロセスの未来に問題を起こしました。クルド戦闘員は2013年以来、いままで大筋で休戦を守ってきました。
イラクのクルド自治領政府の公式サイトによると、7月30日、トルコのF-16機30機が北イラクのザップ、メティナ、ハフタニンを爆撃したそうです。この空爆の前に、トルコの治安部隊の4人と市民1人が、南東部ディヤルバクル県とシュルナク県で、PKKによる2度の武力攻撃で殺害されました。
さらに、国境を越えて配置された榴弾砲(りゅうだんほう)が130のターゲットを砲撃し、PKKの戦闘員が使っていた25の対空砲陣地を破壊しました。PKKは、北イラクの最初の空爆後、トルコ政府との休戦は“意味を失った”と言っています。トルコのPKK空爆は、トルコとクルド戦闘員との間の微妙な平和プロセスの未来に問題を起こしました。クルド戦闘員は2013年以来、いままで大筋で休戦を守ってきました。
イラクのクルド自治領政府の公式サイトによると、7月30日、トルコのF-16機30機が北イラクのザップ、メティナ、ハフタニンを爆撃したそうです。この空爆の前に、トルコの治安部隊の4人と市民1人が、南東部ディヤルバクル県とシュルナク県で、PKKによる2度の武力攻撃で殺害されました。
「シリアのクルド人の団結を阻止するのがトルコ軍の目的」HDPリーダー
「北シリアとイラクでの最近のトルコ軍の作戦の主たる目的は、クルド人の団結を阻止することで、イスラム国(ISIL)と戦うことではない」と、トルコの親クルド政党HDPのリーダーが、7月30日、ロイターのインタビューで語りました。

HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、エルドアン大統領と現政権・公正発展党(AKP)は、6月7日の総選挙での過半数割れの報復として、トルコを紛争に引き込んだと非難しました。この選挙で、HDPは初めて国会入りするにじゅうぶんな票を獲得し、10年以上の一党支配を終わらせました。
「AKPはこの国を戦争に引き込み、6月の選挙の過半数割れの報復をしようとしている」と、デミルタシュ氏はアンカラでロイターに語りました。「HDPが国会入りし、AKPが過半数割れしたことが、戦争の口実に使われた」
トルコは先週金曜、北イラクのPKKのキャンプとISILの戦闘員に対して、ほとんど同時に空爆を始めました。ダウトオール首相はこれを“テロに対する同時攻撃”と呼びました。しかし、PKKへの襲撃はISILに対する攻撃よりずっと激しく、クルド人がトルコ政府に対して抱いていた疑念を燃え上がらせる結果になりました。
「トルコは、ISILへの空爆を、ほとんど被害を与えずに、ショウとして行った。ISILはトルコに深刻な圧力を感じなかった」とデミルタシュ共同党首は言いました。「トルコの作戦はISIL対策が目的ではない。主要な目的は、北シリアにクルドの存在が確立するのを阻止することにある」
「AKPはこの国を戦争に引き込み、6月の選挙の過半数割れの報復をしようとしている」と、デミルタシュ氏はアンカラでロイターに語りました。「HDPが国会入りし、AKPが過半数割れしたことが、戦争の口実に使われた」
トルコは先週金曜、北イラクのPKKのキャンプとISILの戦闘員に対して、ほとんど同時に空爆を始めました。ダウトオール首相はこれを“テロに対する同時攻撃”と呼びました。しかし、PKKへの襲撃はISILに対する攻撃よりずっと激しく、クルド人がトルコ政府に対して抱いていた疑念を燃え上がらせる結果になりました。
「トルコは、ISILへの空爆を、ほとんど被害を与えずに、ショウとして行った。ISILはトルコに深刻な圧力を感じなかった」とデミルタシュ共同党首は言いました。「トルコの作戦はISIL対策が目的ではない。主要な目的は、北シリアにクルドの存在が確立するのを阻止することにある」
