トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

緊張高まるシリア国境に、トルコ軍は防壁を建設する

2015年07月31日 | 国際
7月31日 国境周辺に緊張が渦巻くさなか、トルコ軍は、南部ハタイ県シリア国境沿いに、高さ2.5メートル、厚さ1メートルのロケット弾防御壁を築き、防壁沿いに溝を掘る工事を開始しました。

 Hurriyet

不法越境とトルコ=シリア間の密輸を阻止するため、トルコ陸軍はハタイのヤイラダー地区の国境沿いに防壁を建設中です。防壁はヤイラダーのギュヴェッチ、ギョレンタシュ、ウルヨル、アシャーウプルヤズを通って国境沿いに築かれます。防壁の後ろに掘られる溝は、長さ2.5キロ、深さ4メートルになると思われます。
夜間も有効なクローズト・サーキット・カメラ(特定の受像機だけに送信されるカメラ)も、国境沿いの監視塔に設置されるでしょう。

ビュレント・アルンチ副首相が、国境の新しい安全保障の詳細を明らかにしてから2週間足らずで、この建設計画は始まりました。「ISIL対策において重要なのは、テロリストの移動ポイントを物理的障害で封鎖することです。国境に物理的安全保障システムをつくります」と、ビュレント・アルンチ副首相は22日、閣僚会議で言いました。


戦闘員190人殺害後、30機のトルコF16機がPKK基地を爆撃

 トルコ国内と北イラクのPKKの基地を目標にしたトルコ軍の2度の大爆撃で、190人のPKK戦闘員が死亡しました。7月30日には、30機のF-16戦闘機がPKKのキャンプを爆撃しました。

 Hurriyet

トルコ空軍はラジオ音声とドローンで得た情報を分析し、北イラクのターゲットを爆撃しました。空爆は190人のPKKの戦闘員を殺し、300人を負傷させました。情報源によると、7月28日には、40機のジェット戦闘機が北イラクの作戦に参加し、30機が国内作戦に配備されたそうです。燃料の需要に応えるため、給油機もジェット機に従っています。

さらに、国境を越えて配置された榴弾砲(りゅうだんほう)が130のターゲットを砲撃し、PKKの戦闘員が使っていた25の対空砲陣地を破壊しました。PKKは、北イラクの最初の空爆後、トルコ政府との休戦は“意味を失った”と言っています。トルコのPKK空爆は、トルコとクルド戦闘員との間の微妙な平和プロセスの未来に問題を起こしました。クルド戦闘員は2013年以来、いままで大筋で休戦を守ってきました。

イラクのクルド自治領政府の公式サイトによると、7月30日、トルコのF-16機30機が北イラクのザップ、メティナ、ハフタニンを爆撃したそうです。この空爆の前に、トルコの治安部隊の4人と市民1人が、南東部ディヤルバクル県とシュルナク県で、PKKによる2度の武力攻撃で殺害されました。


「シリアのクルド人の団結を阻止するのがトルコ軍の目的」HDPリーダー

「北シリアとイラクでの最近のトルコ軍の作戦の主たる目的は、クルド人の団結を阻止することで、イスラム国(ISIL)と戦うことではない」と、トルコの親クルド政党HDPのリーダーが、7月30日、ロイターのインタビューで語りました。

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HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、エルドアン大統領と現政権・公正発展党(AKP)は、6月7日の総選挙での過半数割れの報復として、トルコを紛争に引き込んだと非難しました。この選挙で、HDPは初めて国会入りするにじゅうぶんな票を獲得し、10年以上の一党支配を終わらせました。

「AKPはこの国を戦争に引き込み、6月の選挙の過半数割れの報復をしようとしている」と、デミルタシュ氏はアンカラでロイターに語りました。「HDPが国会入りし、AKPが過半数割れしたことが、戦争の口実に使われた」

トルコは先週金曜、北イラクのPKKのキャンプとISILの戦闘員に対して、ほとんど同時に空爆を始めました。ダウトオール首相はこれを“テロに対する同時攻撃”と呼びました。しかし、PKKへの襲撃はISILに対する攻撃よりずっと激しく、クルド人がトルコ政府に対して抱いていた疑念を燃え上がらせる結果になりました。

「トルコは、ISILへの空爆を、ほとんど被害を与えずに、ショウとして行った。ISILはトルコに深刻な圧力を感じなかった」とデミルタシュ共同党首は言いました。「トルコの作戦はISIL対策が目的ではない。主要な目的は、北シリアにクルドの存在が確立するのを阻止することにある」


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北イラク空爆後、トルコの外務次官がKRGのバルザニと体験

2015年07月29日 | 国際
7月30日 トルコ空軍が北イラクのPKKを目標にした空爆を行った後、トルコの外務次官が北イラクのクルド自治領政府(KRG)のリーダーたちと話し合うため、アルビルを短期訪問しました。

 Hurriyet

フェリドゥン・シニルリオール外務次官は、7月29日朝、アルビルを訪れ、KRGのマスード・バルザニ大統領と会見したと、アナドルニュースが報じました。シニルリオール次官はKRGのネジュヒルヴァン・バルザニ首相とも会う予定です。

訪問は、トルコ空軍が北イラクのPKKを目標に攻撃をつづけているさなかに行われました。トルコのダウトオール首相は空爆が始まった直後、バルザニ大統領の不安を和らげるために電話を入れています。シニルリオール時間はバルザニ大統領に、空爆の理由とトルコのISILとの戦いについて説明しました。


トルコは新スエズ運河開通式の招待を待っている

エジプトは8月6日の新スエズ運河開通式にトルコを招待していないと、トルコ外務省のスポークスマン、タンジュ・ビルギチュ氏が、29日、記者団に語りました。エジプトのサメフ・シュクリ外相は7月15日、エジプト政府はトルコやカタールを含む世界中の国を8月6日の新スエズ運河開通式に招待したと言っています。

 Hurriyet

エジプトとトルコの関係は、2013年7月、エジプト軍のクーデターがモハメド・モルシ前大統領を転覆させて以来、緊張しています。モルシ氏の盟友であるエルドアン大統領はエジプトを非難し、エジプトはトルコ大使を退去させました。トルコ政府も、すでにトルコを出国していたエジプト大使を“好ましからざる人物”とし、エジプトとの外交関係を代理大使のレベルに格下げしました。


12人のイラク人がトルコに不法入国しようとして掴まった

この2、3週間、テロ攻撃がつづくトルコ=シリア国境周辺で、不法にトルコに入国しようとしたイラク人12人が逮捕されました。

 Hurriyet

子供1人、女性2人を含むイラク人は、7月27日、ハタイ県ヤイラダー地区ギョレンタシュで、パトロール中の憲兵隊に発見されました。イラク人たちは、止まれと呼びかけられても、逃げようとしたため、憲兵隊は空中に警告発砲して掴まえました。

イラク人たちがテロ組織と関係があるかどうか調査が始まっています。32人が殺害され、何百人もが負傷したスルチュの自爆テロ後の2週間、警備隊に対する攻撃が頻発しています。


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トルコ各地で不審物発見。爆発物脅威に警戒態勢

2015年07月29日 | 国内
7月29日 この2週間余、全国各地で不審物が発見され、爆発テロの脅威に曝されているトルコは、厳戒態勢に入っています。

 Hurriyet

7月28日、イスタンブル・フェネルバフチェの軍用住宅から400メートルの4階建てビルのガス室で不審なバッグが見つかったため、住民が避難しました。爆発物の専門家が現場に着いたときには、爆発直前の状況でした。

イスタンブルでは、同じ28日、ファティフ警察署の近くで、からのベビーカーが見つかりました。ベビーカーがあったのは、警察署の隣りの税務署のそばでした。爆発物専門家が導火線で爆発させましたが、車の中に爆発物はありませんでした。

南東部シュルナク県では、同じ28日午後1時頃、役所ビルのそばで不審なバッグが見つかりました。専門家が導火線で爆発させた後、バッグはからだったとわかりました。同じ28日、黒海岸のサムスン県では、イルカドゥム地区の緑地に、ポリ袋と段ボール箱が隠されていました。専門家が導火線で爆発させて、袋と箱には布きれと新聞紙が詰まっていたことがわかりました。


2人のトルコ軍人殺害容疑で10人逮捕

緊張が急激に高まる中、東部ムシュ県の憲兵隊将校殺害と南東部ハッカリ県の特務軍曹殺害容疑で、10人が逮捕されました。

 Hurriyet

7月27日、ムシュ県マラズギルト地区で、妻子とともに車で走行中だった憲兵隊司令官アスラン・クラクスズ少佐が、武装した攻撃者たちに発砲されました。ムシュのヴェダト・ビュユクエルソイ知事は、負傷したクラクスズ少佐はマラジキルト国立病院に運ばれてなくなったと言いました。葬儀は憲兵隊本部で行われました。

少佐の殺害の1日後、ハッカリ県のシェムディンリ地区で特務軍曹が攻撃され殺害されました。ジヤ・サルプカヤ特務軍曹は、私服で、銀行の前で覆面の男に発砲され、負傷して病院に運ばれましたが、午後なくなりました。サルプカヤ特務軍曹は銀行に金を引き出しに来て、頭を撃たれました。

トルコ参謀本部は、28日午後3時頃、南東部シュルナク県ウルデレの山岳地帯を爆撃したと発表しました。


「もっと早く介入していたらISILの台頭は阻止できた」ダウトオール首相

シリアのバシャル・アルアサド大統領体制の暴虐の結果生まれた権力の空白状態と、国際的な対応の遅れが、中東にイスラム国をのさばらせる原因になったと、ダウトオール首相は、27日、CNNインタナショナルのTVホスト、クリスチャン・アマンプールさんに語りました。

 Hurriyet

「シリアのテロ犯罪と人道的悲劇に責任ある人物がいるとしたら、それは市民に対して化学兵器やバレル・ボム(樽爆弾)を使ったアサドです。テロリスト組織ISILは、シリアの権力の空白のおかげで活動することができたのです」と首相。

インジルリク空港を開放するのか、また、ISILの台頭を阻止する安全地帯をつくるのかと尋ねられた首相は、「あなたと同意見だ」とアマンプールさんに応えました。「もしもっと前に、これが行われていたら、アサド体制はこれほど多くの人を殺さず、多くの人々がトルコやヨルダンやイラクやレバノンに逃げ出すこともなかったでしょう。ISILが活動する場所も、空白もなかったでしょう。ISILは危機の産物であり、問題の原因ではありません

アメリカとトルコは、最近、ISILを北シリアから一掃するために、長さ98キロ、幅40キロの“ISIL不在ゾーン”を共同でつくることで合意しました。このゾーンは、ISILやアサド体制から逃げてくる難民のためのシェルターであり、また、トルコ市民をテロリスト集団から守る安全地帯でもあります」

シリアの未来
ダウトオール首相はまた「対ISIL連合は、シリアに“新しい状況”をつくる責任がある」と主張しました。

「私たちは穏健な反体制派軍を支援することが必要です。穏健な反体制派軍とは、テロ犯罪に関わらず、体制派に協力しないシリア市民に対して寛容な人々の軍です。この4年間に起こった人道的悲劇の責任はシリア体制派にあります」とダウトオール首相は言いました。


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今年もボスフォラス横断水泳レースは大盛況

2015年07月26日 | 国内
7月28日  26日、イスタンブルで行われた「第27回サムスン・ボスフォラス2大陸横断水泳レース」には、慧界中から大勢の選手が参加しました。

 Hurriyet

トルコ・オリムピック委員会が組織したレースは、ボスフォラス海峡のアジア側カンルジャの船着き場をスタートし、ヨーロッパ側のクルチェシュメ・ジェミル・トプスル公園までの6.5キロのコースでした。今年のレースには49か国から1870人の選手が参加しました。その中の460人が女性、203人がトルコ人でした。

男子の部ではベルカン・ジョシュクンさんが1位。2位はエムレ・オズテュルクさん、3位はイタリアのクラウディオ・ガルガロさん。女子の部ではニライ・エルカルさんが1位、デニス・ギュンギョルオールさんが2位、3位はイギリスのジェシカ・ウッディスさん。

 Hurriyet

「1位になって最高の気分。今年はいつもよりハードなコースだった」とジョシュクンさんは喜びを語りました。今年のレースの名誉ゲストの、スイマーでモティヴェーショナル・スピーカーのアダム・ウォーカーさんは10分早くスタートし、ゴールで選手たちを歓迎しました。「すばらしいレースでした。私はこれまでに7つの海で泳ぎましたが、今回が最高でした」


大統領と首相と参謀長がテロ攻撃に関して重要会談

 25日、エルドアン大統領は最近のテロ攻撃に関して、ダウトオール首相とネジュデト・オゼル参謀長と、イスタンブルで重要会談を行いました。

 Sabah

エルドアン大統領はまず午後2時に首相を迎え、会談は3時間半つづきました。オゼル将軍は5時40分に到着、3者の密室会談は1時間半つづきました。3者会談の内容は、トルコ軍とアメリカ主導の連合軍が行った最近の対テロ作戦の評価だったということです。


PKKの報復攻撃。車の爆発で兵士2人死亡、4人負傷

クルド系住民が大半を占める東南部で、車の爆発で兵士2人が死亡、4人が負傷しました。トルコがイラクのPKKの拠点を空爆した後、分離主義の反体制派クルド人は、もう休戦はないと警告していました。 

 Hurriyet

トルコ領内に暴力の波が押し寄せてきたため、トルコはイスラム国(ISIL)のジハーディストと、PKKの戦闘員に対する複合“対テロ”越境作戦を開始し、空爆と砲撃で彼らの拠点を粉砕しました。

車の爆発は、7月25日、兵士たちがディヤルバクル県リジェ地区の道路を走行中に起こったと、地元行政が発表しました。「2人の兵士が憎むべき攻撃で死亡し、4人が負傷した」と発表され、犯人逮捕のため大規模な作戦は始まったそうです。

・・・トルコの兵隊さんがトルコ国内で次々殺されるなんて、フツーじゃないですよね。


PKKの攻撃は2015年、ピークに達した

非合法テロリスト集団・クルド労働者党(PKK)の暴力行為は、2015年、トルコ全土で2000件以上に達したと、25日、治安当局が発表しました。

 Sabah

2015年初頭から、PKKの戦闘員が行った暴力行為は2099件に達したそうです。警察の統計によると、暴力行為には、警察や市民に対する武力攻撃、石や棒による襲撃、爆弾攻撃、ハイジャックや誘拐が含まれています。


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ISILとPKKのメンバー取り締まりで590人逮捕

2015年07月25日 | 国内
7月27日 トルコの治安部隊は作戦の第一波で、288人を逮捕したのにつづいて、25日、22県でISILとPKKのメンバー容疑者に対する大作戦を開始しました。

 Hurriyet

イスタンブル、アンカラ、イズミルの他、中央トルコのコンヤ、西部のマニサ、南部のアダナ、南東部のアドゥヤマンとシャンルウルファ、トゥンジェリ、東部のエルジンジャンの14県で25日、作戦が行われました。

7月25日、32人以上が逮捕され、逮捕者総計は590人になったと、ダウトオール首相が記者団に語りました。ISILとPKKのほか、PKKの青年部「愛国的革命青年運動」(YDG-H)とマルキスト「革命人民の自由党ーフロント」(DHKP-C)のメンバー容疑者も、作戦のターゲットとして逮捕されました。


「トルコはISILとPKKへの攻撃をつづける」ダウトオール首相

ダウトオール首相は25日、シリアのISILとイラクのPKKおよび革命人民の自由ーフロント(DHKP-C)に対する空爆について、記者会見を開き、イラクのクルド自治領(KRG)のマスムード・バルザニ大統領は、テロリストと戦うトルコを支持していると言いました。

 Sabah

記者会見で首相は、対テロリスト作戦の第2波について、バルザニ大統領と電話で話したと言いました。「私は作戦の目的と枠組みを伝えるチャンスを得た」と首相は言い、バルザニ大統領は「トルコの対PKKとISILの作戦は正当な根拠に基づいている」と言ったそうです。

ダウトオール首相はNATOのイエンス・ストルテンベルグ事務総長にも、攻撃について話し、「この作戦(ISIL,PKK,DHKP-Cに対する)は脅威がある限りつづくだろう」と言いました。

32人が殺害されたスルチュの自爆テロの後、4人のトルコの警官が殺されています。24日夜と25日早朝、トルコは初めて北イラクのPKKキャンプを爆撃しました。


2200年昔の商業ビルが古代都市で見つかった

冷蔵庫としても使われていたと思われる、2200年昔の2階建ての商業ビルが、南部ブルドゥル県アーラスン地区の古代都市サガラッソスで発見されました。

 Hurriyet

サガラッソス遺跡発掘隊の隊長であるベルギー人のジェロエン・ポブロム教授は、紀元前2世紀の商業ビルを発見したと、アナドルニュースに語りました。「そうとわかってから、私たちは建物の上で作業していません。建物の破片は保管しています。うまくゆけば、8月末にはこの発掘の結果がわかるでしょう」とポブロム教授は言い、建物の1階には商店があり、商人たちは食物をここに保管していたと言いました。

「また、1階では税の徴収も行われていたと、私たちは確信しています。商店は農夫たちが借りていたのかもしれませんが、私たちはまだ、調べきっていません。商業に関する重要な会合は建物の2階で行われたと思われます。彼らはここから眺望も楽しんだでしょう」

建物は高さ30メートル、幅15メートルだと、教授は言いました。「この建物はこの時代の最も重要な美術品のひとつでもあります」

「私たちはまず、建物の周囲を掘り、それから内部を掘り出します。年代に関しても、より深く知ることができるでしょう。私たちは、この建物がBC2世紀のものであると確信していますが、BC2世紀の初期か中期か後期かは、まだ特定できません」


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トルコ戦闘機が北イラクのPKK拠点も攻撃

2015年07月25日 | 国際
7月25日 トルコの戦闘機が、24日、北シリアの対ISIL空爆につづいて、北イラクの非合法クルド労働者党(PKK)のキャンプを攻撃したと、ドーアンニュースが報じました。

 Hurriyet
2013年、北イラクのカンディル山のPKK基地で、リーダーの話を聞くために集まったPKKメンバーたち


民放NTVによると、」ディヤルバクルの基地を発ったトルコ戦闘機は、7月24日夜、朝の空爆につづいて、対ISIL攻撃の第2波を敢行しました。

・・・PKKは「武器は置かない。トルコ政府との戦いはつづける」と明言して、テロを止めないのですから、攻撃されても仕方ないですね。シリアのISILへの攻撃は、やるんなら徹底的にやったほうがいいけど・・・トルコ領内で、どこで、いつ、自爆テロが起こるか、ますますヤバイことになってきましたね。


トルコとアメリカが“ISIL凍結地帯”をつくる

トルコとアメリカは、トルコ=シリア国境のISILなどテロリストを一掃し、“ISIL不在地帯”をつくることを目標とする軍事行動計画について合意しました。この行動計画は、アメリカ主導の対ISILとの戦いで、両国間の包括的な交渉の一分でした。

 Hurriyet

「ISIL不在地帯」は長さ98キロ、幅40キロ、マレとジャラブルスの間とします。このエリアの多くの部分は、現在、ISILの支配下にあります。トルコはすでに、トルコ国境を脅かすジハーディストを黙許しないと宣言しました。


両国はこれを“安全地帯”と呼ばずに、“ISIL不在地帯”と呼ぶことにしました。情報筋によると、ワシントンから反対があったためです。アメリカ政府は、シリア体制側やロシアやイランに悪いメッセージが届くのを抑えたいのです。トルコとアメリカの共同作戦の目的は、この特殊なエリアからISILを消すことであって、シリア大統領バシャル・アルアサドと戦うことではないことを示すために、この名がつけられました。

空爆作戦は、主としてインジルリク基地に配備されたアメリカのジェット機が行い、トルコの参加は必要なときのみになるだろうと、情報筋は強調しています。

ISILが北西シリアに侵攻し、自由シリア軍(FSA)を脅かし、新しい難民の波がトルコに押し寄せてくるようになってから、トルコは国境沿い、とくにマレ=ジャラブルス間に軍を配備しています。


イスタンブルの新聞社構内で爆発物発見

日刊「スター」紙と民放「チャンネル24」が入っているオフィスビルの構内にしか得られた爆発物が発見され、爆発物の専門家が無効にしたと、7月24日、スター紙が声明文を出しました。

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24日正午頃、スター・メディア・グループの警備職員が見つけました。「爆発物はビルの食堂の入口に仕掛けられていましたから、わが社の職員がランチタイムに来るところを狙ったことは明らかです。スター・メディア・グループをねらった、このようなテロは無意味です。わがグループは真実を報道することを諦めず、陰謀を明らかにすることを止めません」と同社は言っています。

イスタンブルのバージュラル地区の新聞社をねらったテロは、メディア・グループをターゲットにした組織的作戦であることを示していると、アナドルニュースは言っています。「爆弾も、いかなる脅迫も、トルコの国威を侵害することはできない」


トルコ首相府がテロ行為対策センターを設置した

トルコ政府は、7月20日のスルチュでのISILの自爆テロの後、イスラム国(ISIL)とクルド労働者党(PKK)のテロに備えて、対策センターを設置しました。

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シリアのISILの基地をねらった空爆は、首相府のこのセンターとトルコ参謀本部作戦部が調整企画したと、首相府の情報筋が、アナドルニュースに語りました。首相府の対策センターはケマル・マデンオール次官をセンター長とし、警察、憲兵隊、法務相、内務省、外務省、情報サービス、参謀本部の幹部が関わっています。

スルチュの自爆テロの犠牲者の身元から、残忍な手口、実行犯の発見、その他、ジェイランプナルの2警官の殺害、デイヤルバクルの警官1人の殺害、キリスのISILによる兵士1人の殺害など最近のテロ行為の追跡まで、対策センターはすべての情報を共有します。


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トルコ、シリアのISILの基地を空爆

2015年07月24日 | 国際
7月24日 24日朝、トルコはシリアのISILの3か所の目標に、13分間の空爆を敢行しました。午前3時12分、トルコのF-16ジェット戦闘機が、ディヤルバクル県の第8ジェット基地を飛び立ち、午前3時40分から3時53分まで、シリア国内のISILの本部2か所と軍の集合地点1か所にミサイル攻撃を行ったと、首相府が発表しました。

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この作戦はトルコ軍の下士官の名をとって、ヤルチン・ナメ作戦と名づけられました。ナメ下士官は7月23日、キリス県の国境でのトルコ軍とISILの最初の戦いでなくなりました。24日早朝のISILを目標にした作戦の前に、トルコ政府は連合国に通告したということです。

この作戦は、国境の衝突の数時間後、23日夜、アンカラの特別安全保障会議で決議されました。「トルコ共和国は国家の安全を守るための警備を行う決議をした」と、トルコ政府は24日、空爆を確認する公式声明をだしました。トルコのF-16機は4時24分、基地に戻ったそうです。

自爆テロが攻撃の引き金となった
7月23日、シリア国境で5人の武装テロリストが、トルコ軍の前哨基地に発砲し、下士官1人を殺害、2人の兵を負傷させ、トルコの応戦によって、ISILの戦闘員1人が死亡、ISILの3台の車両が砲撃を受けたと、トルコ空軍(TSK)が発表しました。
7月23日、国境の衝突にトルコの戦車4台が出動。その何時間か前、トルコ当局は、インジルリク空軍基地を連合軍の航空機に開放することに合意しました。

7月20日、シリア国境のトルコの町で、ISILの自爆テロでトルコ市民32人が殺害されました。この事件によって、クルド系の人が支配的な南東部で、暴力が高まってきました。南東部のクルド系の人の中には、トルコ政府がISILと組んでいると告発する人が少なからずいて、政府はもちろん、否定しています。

7月24日、トルコ警察は手入れを開始、ISILとPKK(クルど労働者党)を含む他の戦闘員グループのメンバーらを逮捕しました。


イスタンブルの手入れでISILのリーダーが逮捕された

アナドルニュースによると、」イスタンブルをベースにしていたイスラム国(ISIL)の上級リーダー、ハリス・バヤンジュク、通称アブ・ハンザラが7月24日、イスタンブルでISIL関係容疑者対象に行われた警察の反テロ作戦で、妻とともに逮捕されました。

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バヤンジュクと妻はイスタンブルのバージュラルの自宅で逮捕され、デジタル・非デジタル双方の、多くのISIL関連の書類も押収されました。彼はイスタンブル・ベースのISIL関連グループのリーダーとして知られ、昨年の対アルカイーダの警察作戦でも、しばらく拘束されていました。バヤンジュクは親ISILのメディアに記事を書き、戦闘員の募集活動も行っていました。いくつかの親ISILのウエブサイトに投稿することは裁判所が禁じています。


「トルコは対ISILでアメリカと合意に達した」と首相

トルコとアメリカは対イスラム国(ISIL)との戦いにおいて合意に達したと、7月24日、ダウトオール首相は記者団に語りました。「両国はこのコンセンサスに従って、具体的なステップを取っていきます」

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ビュレント・アルンチ副首相は22日の記者会見で、「トルコはアメリカの特別代表団との最近の会談で、連合国の対ISIL行動を支持することに合意しました」と言いました。「コンセンサスがあり、調停によって交渉は合意に達しましたが、その内容をすべて話すことはできません」

「トルコ軍は、トルコの国境を脅かすISILのターゲットを“100パーセント”破壊しました」とダウトオール首相は言いました。「トルコ政府はこの作戦について、連合国、NATO,国連に通告しました。トルコ軍はISILの目標を破壊するためにシリア領には入らなかったが、必要とあれば入ります」

「トルコ軍のシリア作戦はピンポイントではなかった。これはプロセスであり、作戦は止めません」と首相は言いました。「われわれはシリア領内と国境の動きを、逐次観察し、わが国を脅かす小さな動きにも、最大の反撃を行います。トルコはどこの国とも戦争をする気はありません。シリアの危機は4年目に入りました。トルコはどことも戦争はしなかったし、今後もしません」

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警察によるISIL、PKKその他テロリスト集団メンバー容疑者の一掃作戦


「ISIL,クルド労働者党(PKK)、革命人民の自由党ーフロント(DHKP-C)に対して、警察は作戦をつづけます」と首相は言いました。「37人の外国人を含む297人が、ISIL,PKK、DHKP-Cその他の容疑で拘束されました」


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スルチュの自爆テロ犯はこの喫茶店で洗脳された

2015年07月23日 | 国内
7月24日 スルチュの町で自爆テロを行った容疑者はDNA鑑定から身元が確認されましたが(昨日の頁参照)、彼を過激化させた場所が発見されました。シェイフ・アブドゥラフマン・アラギョズ(20)はアドゥヤマン県の大学生でした。

 Hurriyet
「イスラム」という名の喫茶店は自爆テロ犯の弟が経営していた。8か月閉店していたが、いまは広告会社の事務所になっている。


アラギョズをスルチュまで乗せたミニバスの運転手は、彼は1人の女といっしょだったと証言しています。アラギョズの家族は、2014年11月22日に、アドゥヤマン・エスキサライ警察センターに、息子が行方不明になったことを届けていました。

家族は、2人の息子シェイフ・アブドゥラフマン・アラギョズと彼の弟ユヌス・エムレ・アラギョズが2人ともISILに洗脳され、2人の身を案じていると言っていました。2人の兄弟は“テロと関係のある行方不明者”として8か月間、捜索されていました。

サウジアラビアからの帰国
2013年、ユヌスは家族に、アドゥヤマンを出て、アール・イブラヒム・チェチェン大学に入学すると告げました。しかし、家族は、彼がだしぬけに「サウジアラビアにいる」という電話をかけてくるまで、何か月も彼の消息を知りませんでした。

 Hurriyet
自爆テロ犯アラギョズ


2014年、ユヌスはアドゥヤマンに帰ってきて、家族に金を出させて喫茶店を開きました。「イスラム」という名の喫茶店は彼が経営していましたが、まもなくアドゥヤマンの過激イスラミストの溜まり場兼祈りの場になりました。しかし、営業許可を取っていなかったため、8か月前にアドゥヤマン市によって閉店させられました。

同じ通りの商店主たちは、この店の常連はモスクに礼拝に来なかったと言っています。「彼らは金曜、アドハン(祈りの呼びかけ)を朗唱し、喫茶店の2階で祈っていました」と近所の商店主の1人。2014年7月、この建物を借りてインタネットカフェを開きたいという男が現れ、やがて老若の多くの人々が出入りするようになり、金曜には50人も集まって、説教や礼拝が行われるようになりました。

トルコ当局は、2兄弟は2015年1月、ガジアンテップとキリスからシリアに入り、5月にトルコに不法帰国するまでの3か月間、爆発物の訓練を受けていたと思われます。警察は次の攻撃を準備していると思われるユヌスを捜索中です。


ISILの雑誌が始めてエルドアン政府を非難した

 ISILを支持するトルコのオンライン・マガジン「コンスタンティニエ」が、初めてトルコとエルドアン大統領を非難しました。今年初め出された第1号では、トルコを批判したり脅迫する記事は掲載されていませんでしたが、今度の第2号では、ISILに対し厳しいスタンスをとるトルコ政府に対して、劇的にトーンを変えています。

 Hurriyet
これがISILのプロパガンダのオンライン雑誌「コンスタンティニエ」


「今号で、われわれは、一貫性のない行動でイスラム国に立ち向かおうとしているトルコが、PKKへの支持と譲歩によって崩壊へ向かっていくことを説明したい」と、第2号の序文に書かれています。

この雑誌はPKKを“無神論者のギャング”と呼び、トルコを“ターウト(tagut)の政権”と呼んでいます。“tagut”とはアラブ語のtaghut から来たことばで、“限界を超える”こと、すなわち“反逆者”を意味します。ジハーディストによると、神と預言者ムハムマドが定めた限界を超える者は罰せられるべきなのだそうです。

「エルドアンに飼われている無神論者のギャングは、エルドアン政府がイスラム国を支持してきたと主張することによって、支持を求めている」と、この雑誌の“エルドアンのクルド国”と題した記事に書かれています。「彼らは実際は、エルドアンの政府がイスラム国に助力していないことを知っている」

この雑誌はまた、人民民主党(HDP)をターゲットにし、“背教者PKKの党”と書いています。「シリアとイラクを空爆しているアメリカの支援で戦っているエルドアンに飼われている無神論者ギャングは、そう遠くない将来、トルコ国内で戦うことになるだろう」


ISILがトルコの肉製品は“ハラム(禁制)”と宣言

イスラム国(ISIL)の宣伝のオンライン・マガジン「コンスタンティニエ」の第1号の「トルコから来る肉製品に関するファトゥワ(イスラム法官の判決)」と題した記事に、トルコから来る肉製品は肉を切るプロセスで、肉屋の道徳的適格性が疑わしいため、問題になると書かれています。

 Hurriyet

「トルコから来る肉製品の製造工程には疑念がある。第1に、この仕事に携わる人が、道徳的に肉を切るのに適格かどうかわからない。第2に、トルコの多くの人々は背教者である。この2点が、われわれがトルコから来る肉を禁制とする理由である」
“ハラム”はイスラム法で許されないものに対して使われるアラブ語です。


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警察はスルチの自爆テロの女容疑者を探している

2015年07月21日 | 国際
7月23日 20日、スルチで自爆テロを行った女容疑者は、先月、トルコに入国していたと、ハベルテュルクが報じました。報道によると、自爆テロを行うためトルコに入国したイスラム国(ISIL)の3人の女メンバーの1人が、スルチのテロにかかわったようです。 

 Hurriyet

治安当局は6月、3人の女戦闘員ファディメ・クルト、オズレメ・ユルマズ、ヌライ・デミレルが、トルコで自爆テロを行うかもしれないという警告を出していました。ユルマズの写真は、機密の短い情報とともに、県当局に渡されていました。

7月20日のテロ攻撃は南東部シャンルウルファ県スルチの町の文化センターをターゲットにしていました。文化センターでは、社会主義者青年協会(SGDF)のメンバーたちが、シリアの町コバネ再建のための夏期旅行の準備で集まっていました。コバネはスルチと国境を挟んで向かい合ったシリアの町です。

ダヴトオール首相は、テロ攻撃後、ISILが容疑者だと確認しました。

・・・こんな薄汚いバカ女たちに殺されたくないですね。


トルコの情報当局はISILの自爆テロを、再三、警告していた

トルコの治安部隊は、不法にトルコに入国した7人のイスラム国(ISIL)戦闘員が、トルコで大きなテロ攻撃を計画していると、くり返し警告を受けていました。

 Hurriyet

国家情報機構(MIT)は治安部隊に、6月22日と7月3日に、ISILのメンバーによる攻撃がありそうだと通告していました。MITからの通告後、警察はイスタンブル、アンカラ、シャンルウルファ、コンヤ、イズミルなど7都市で、ISILに対する手入れを行い、97人を拘束しました。しかし、治安部隊は、この作戦で、ターゲットの7人を拘束できませんでした。


自爆テロ犯の身元が確認された

トルコ南東部の町スルチの自爆テロ実行犯の身元が、DNA鑑定によって確認されたと、ハベルテュルクが報じました。実行犯はアドゥヤマン県の大学生シェイフ・アブドゥラフマン・アラギョズ(20)でした。7月20日、スルチュの町の文化センターを攻撃し、少なくとも32人の活動家を殺害したのは、この男でした。

 Hurriyet
自爆テロ実行犯アラギョズの身分証明書


女容疑者の1人の遺体を確認する作業はまだつづいています。自爆テロ犯の若者の母親セミュレ・アラギョズさんは、「息子は半年前、外国に行って、連絡がとれなかったが、10日前に帰ってきた」と、ラディカル紙に語っています。

「息子たちはどこに行っていたのか、どんな仕事をしていたのか、なにも話さなかった。息子がISILに入ったのかどうかも知りません。彼はよい子でした」と、母親は言っています。彼女はまた、アラギョズの弟ユヌスも行方不明だと言いました。


スルチュ自爆テロの犠牲者たちが永遠の眠りに

南東部スルチュの自爆テロでなくなった大勢の若者たちが、それぞれの故郷で眠りにつきました。ヌライ・コジャンさんとドゥイグ・トゥナさんの2人の遺体が、32人の中で最後に家族に引き渡されました。

 Hurriyet

同年の親友だった20歳のポレン・ユンリュさんとハディジェ・エズギ・サデトさんの家族たちは、スンニー・イスラムとアレヴィー派と宗教は違いましたが、2人を隣り合って埋葬することに決めました。2人の葬儀は、サデトさんのためにイスタンブルのユムラニエのジェムエヴィ(アレヴィー派の礼拝所)で行われ、礼拝はユンリュさんのために、同じ地区のモスクで行われました。

エズギ・サデトさんの父アリ・サデトさんは、ユンリュさんを娘のように思っていましたから、ユンリュさんの家族から、2人をいっしょに眠らせてやろうと言う提案が出されたとき、すぐに了承しました。

7月20日のスルチュの爆発は、活動家グループの大学生たちを犠牲にしました。彼らはシリアのクルドの町コバネの再建に助力するボランティア旅行の計画を立てているところでした。


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トルコのシリア国境でISILの自爆テロ。少なくとも30人死亡

2015年07月20日 | 国際
7月22日 南東部シャンルウルファ県スルチ町の文化センターで爆発があり、少なくとも28人が死亡。多くの人が病院に搬送されました。

 Hurriyet

内務省は20日、「死者の数は増えるだろう。犯人はすぐに見つかり裁かれるだろう」という声明を出しました。シャンルウルファ県のイゼッティン・キュチュク知事は、「死者総数は28人に達した。100人くらいが負傷している」と言っています。爆発はイスラム国(ISIL)の18歳の女自爆者が起こしたと推測されます。

文化センターには、「社会主義者青年協会」のメンバー300人が、コバネ再建を支援する夏期旅行の準備で集まっていました。コバネはスルチと国境を挟んで向かい合ったシリアの町で、この数か月、ISILの攻撃をくり返し受けてきました。
人民民主党(HDP)が管理し、スルチの町が運営していた文化センターは、取材で訪れるジャーナリストや、難民支援のボランティアが宿泊していました。

キプロスを公式訪問中だったエルドアン大統領は、帰国すると、事件の情報を得るためシャンルウルファのキュチュク知事らに電話しました。保健省は、救急救命士を3人ずつ乗せた救急車33台と、救急ヘリ1機を送りました。保健省の発表では、「輸血用血液は足りている。近県の集中治療室にも待機の指示を出した」ということです。


南トルコでウミガメの卵が孵化しはじめた

南部メルシン県の海岸で、「カレッタ・カレッタ」と呼ばれるアカウミガメと、アオウミガメのたくさんの卵が孵化しはじめました。アカウミガメもアオウミガメも、海ガメの保護種です。

 Hurriyet

海ガメ研究センターのセラップ・エルゲネ教授は、海岸を歩く人はカレッタ・カレッタの赤ちゃんに注意するよう促し、このエリアで530の巣が見つかっていると言いました。

 Hurriyet

「カレッタ・カレッタの赤ちゃんは暗い夜に孵化し、水平線の光に向かいます。照明と犬と、とりわけ人間が、彼らの大敵です。卵が孵化する奇跡的瞬間を見たい人は、少なくとも10メートルは離れて観察するべきです」とエルゲネ教授は言っています。


エルドアン大統領が、協議再開へ動き出したキプロス訪問

 分断された島キプロスで、再統合への協議が始まろうとしているとき、エルドアン大統領が20日、キプロスを訪れ、北キプロス・トルコ共和国建設41周年を祝う式典に出席しました。キプロスがギリシアに併合されそうになったとき、トルコ軍がキプロスに介入した日が記念日になっています。

 Hurriyet
4月にトルコ・キプロス大統領に就任したアクンジュ大統領(右)とエルドアン大統領。


記念日の催事のひとつとして、トルコ・キプロスの小規模な治安部隊コマンドの軍楽隊がニコシアで演奏し、キプロスのトルコ軍軍楽隊がキレニアで演奏しました。エルドアン大統領のキプロス訪問は16日に発表されましたが、発表によると、エルドアン大統領は、トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領初め政府高官たちと会い、進行中の再統合協議について討議するということです。

アクンジュ氏が大統領に選ばれた直後、エルドアン大統領とアクンジュ大統領は、トルコとトルコ・キプロスの関係を決めるに当たって論戦になりました。アクンジュ大統領は、両国の関係は“二つの対等な独立国”をベースにすべきだとし、エルドアン大統領は、20万人のトルコ・キプロス人を“母国”としてケアするトルコの役割を強調しました。

長いこと棚上げされていた国連仲介の平和協議も、アクンジュ大統領が就任した後の5月15日に始まっています。


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