トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ディヤルバクルのリジェでPKK戦闘員が憲兵を拉致

2013年06月30日 | 国内
6月30日 6月28日、ディヤルバクルのリジェで、村人と兵士の衝突が起こった数時間後、憲兵軍曹がPKKの戦闘員に拉致されました。
イエトキン・ベーエン憲兵軍曹は自分の車で、ディヤルバクルからビンギョルへのメーン通りを走行中、リジェのカヤジュク村付近で、PKKの戦闘員に車を止められました。

 Hurriyet
ディヤルバクルのリジェの衝突は憲兵隊の駐屯所の建設問題で起こりました。AKPのスポークスマン、ヒュセイン・チェリキ氏は、これは改築工事であり、新しい憲兵隊駐屯所を建てる計画はないと語りました。


PKK戦闘員と軍曹の間で口論が起こり、PKKが軍曹を脅して拉致したと、ドーアンニュースは報じました。
当局はただちに軍曹の捜索作戦を開始しました。軍曹の車は29日、森林地帯のそばで、焼かれて発見されました。

憲兵隊施設の建設に関して、リジェで衝突が起こった後、現政権・公正発展党(AKP)のスポークスマン、ヒュセイン・チェリキ氏は、クルド平和交渉を“崩壊させる”目的の“陰謀”だと非難しました。

PKK幹部はNuce TV で、「この事件は挑発だ。政府はリフォームをスピードアップせよ」と語りました。

・・・クルド平和交渉が進行中のはずだったのに、また逆もどりみたいで、がっかりですね。PKKのリーダー、オジャランが、もうテロや誘拐はしないよう命令したんじゃないの?


労働者とクルド系政党BDPがリジェの衝突に抗議してイスタンブールでデモ

昨日、東南部ディヤルバクルでデモ参加者が治安部隊に殺された事件に抗議して、クルド系政党BDP(平和民主党)がイスタンブールのイスティクラル通りでデモを行い、トルコの民間企業の労働者もこのデモに参加しました。

 Hurriyet

ディヤルバクルのリジェで、憲兵隊駐屯所建設に反対する村人たちがデモを行い、治安部隊の兵士たちと衝突しました。
デモ隊は「われわれは駐屯所より平和を望む」「抵抗するリジェ、抵抗するゲジ公園」と書いた横断幕を掲げていました。

ゲジ公園抗議に積極的だったBDPのスルル・シュレイヤ・オンデル議員とサバハット・トゥンジェル議員もデモに参加していました。
デモ隊はリジェの衝突で死んだ18歳のメデニ・ユルドゥルム君の写真を掲げていました。死者1人、負傷者は10人でした。

この事件は抗議と恐怖を喚起し、進行中の平和交渉にも影響するかもしれません。
内務省は事件のために4人の調査官を派遣しました。

・・・せっかくおさまってきたPKKのテロや拉致、もうたくさん。オジャラン親分、なんとかして!


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駐土カナダ大使がゲジ抗議に関して微妙なコメント

2013年06月29日 | 国内
6月29日 駐アンカラ・カナダ大使が大使私邸のレセプションで、ゲジ公園抗議に関して、微妙で、ウイットのあるコメントをしました。
6月27日、ジョン・ホルムズ・カナダ大使は、カナダ・デーを祝うレセプションを開催し、外交官として許容される範囲の間接的表現で、ユーモラスにゲジ批判をしました。

 Hurriyet

「カナダは民主主義と多様性の国であります。それが、今年だけでも30万人の人々が移民してきた理由のひとつです」と、ホルムズ大使は民主主義の権利と自由について話しはじめました。
大使はカナダの人々の過去のチャレンジを語りました。

「わが国は天災だけでなく、アイスホッケーがらみの騒乱や暴動など、政治的チャレンジも体験しました」と大使はジョークまじりに話しました。
「われわれは問題を、対話と理解と忍耐と、そして多民族市民社会によって、平和に解決しました。
かくしてわれわれは、基本的な自由と民主主義と人権と法の尊重を強くしました」

ホルムズ大使はまた、6月20日の英国大使館のレセプションに、何人かの大使館員と大使夫人が赤い服を着て出席したと語り、「会場でも何人かの男性が赤いネクタイをしめ、女性が赤いドレス着ていたのを見て嬉しかった。赤はトルコとカナダのナショナル・カラーですからね」と言いました。


  「赤い服の抗議」をご存じですか? 


この写真、見おぼえのある方が多いと思います。ゲジ公園抗議中に、赤いドレスの女性が警官に催涙ガスの直撃を受けている信じがたい映像です。
ロイターのオスマン・オルサル氏が撮影、世界で注目されましたが、この写真から「赤い服プロテスト」が始まったのです。

この写真はソシアル・メディアでもひろがり、トルコの抗議運動のシンボルとなりました。

これが「警官の英雄的行為」ですか、エルドアン首相? アルンチ副首相は謝罪したけど、レジェップ・タイイプ・エルドアン、あなたはまだ謝罪していない!

・・・しかし、「赤い服プロテスト」はよいアイディアですね。「立っている男」抗議は、「どけ!」と言われ、排除されるかもですけど、「赤い服プロテスト」は「私、赤い服、好きなんですも~ん」と言えばいいんだから。


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「ゲジ公園は2、3日うちに再オープンする」ムトゥル知事

2013年06月28日 | 国内
6月28日 全国にひろがった反政府運動の中心になったイスタンブールのゲジ公園は現在、閉鎖され、市が作業を進めていますが、2,3日うちに一般に再オープンされると、ヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事が言いました。

 Hurriyet

「作業は2,3日で終わります。公園は一般の利用のために再オープンします」とムトゥル知事は、ある授賞式に出席したとき、記者団に語りました。
公園は警察隊の強力な介入でデモ隊を追い出し、彼らのテントを片づけてから閉鎖されていました。

抗議者たちは警察の介入で強い打撃を受けましたが、公園が閉鎖された後も、個人や集団のデモはつづいていました。

・・・イスタンブールに行ったら、世界的に有名になったゲジ公園にお散歩に行きます。きっと物見高いツーリストたちも“新名所”ゲジ公園見物に来ているかも。でも、なくなった方や、怪我した方のことを思うと暗くなってしまうかも。


「PKKの戦闘員はわが国に受け入れたくない」イラク副首相

イラクの中央政府はPKK(クルド労働者党)を領土内に受け入れることには反対だと、昨日、イラクのサレフ・アル・ムトラク副首相が言い、イラク政府のスタンスをくり返し語りました。
イラク副首相はいま、世界政治フォーラムに出席するため、トルコに来ています。

 Hurriyet
トルコ政府とPKKの平和交渉の一環として、5月14日、北イラクのドフク市に到着したPKKの戦闘員たち


トルコはPKKの件で、自国のスタンスを再検討すべきだと、アル・ムトラク副首相は言いました。
「イラクはトルコの独立と主権を尊重している。わが国はこの問題を尊敬と理解で解決したい。わが国はPKKの戦闘員を受け入れることには反対だと、最近も発表した。
貴国はあなた方がテロリストと呼ぶ人々に他国の領土に行けと言う。トルコはこの問題に関するスタンスを再検討しなければならない」

イラク副首相はまた、トルコとイラクの直接的政府間関係の必要を強調しました。
「わが国は北イラクでのトルコ企業の活動に不満があるわけではない。企業活動はどこでやってもらっても結構だ」とアル・ムトラク副首相は言い、トルコ政府とクルド自治政府との結束の改善にも言及しました。

「イラクは大きなビジネス・ミーティングを開き、トルコのビジネスマンを招待して、投資を話し合いたい。イラクの経済は天然資源だけにたよるべきではない」と副首相は言い、イラクへの投資の必要を強調しました。


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「ゲジ抗議中、モスク内で飲酒した人はいなかった」ムエッジンが証言

2013年06月27日 | 国内
6月27日 ゲジ抗議中、負傷した抗議者たちを収容したドルマバフチェ・モスクのムエッジン、フアット・ユルドゥルムさんが「モスク内で酒を飲む人などいなかった」と、くり返し証言しました。
ちなみに、ムエッジンとはモスクから礼拝の時を告げるエザーンを流す係りの人です。いまは録音されたエザーンが拡声器で流されていますが、昔はムエッジンがミナレットから肉声で叫んでいました。

 Hurriyet

「私はモスクの中で酒を飲む人も、アルコール飲料の瓶を持った人も見ていません」と、ユルドゥルムさんは、「ユルト」紙のインタビューに答えました。
自分は信仰を持っているから、ウソはつけないと彼は言いました。「私は見なかったことを話すことはできません。モスクの外でも、ビール瓶を持った人など見ていません」

エルドアン首相は過去3週間のスピーチで、「抗議者たちはモスク内でアルコールを飲んだ、靴のままモスクに入った、これらはイスラムでは無礼な行為だ」と力説してきました。
エルドアン首相が、アンカラとイスタンブールの集会で、抗議者たちのこのような行為を公然と非難した後、警察は問題に介入しはじめました。

ユルドゥルムさんは「トルコ国家警察」の「テロ対策部」に調査の一環として、6時間も証言したと言いました。

警察と抗議者たちの衝突が最も激しかった5月31日から6月3日の間、ドルマバフチェ・モスクで負傷した抗議者たちに応急手当を施したと、ユルドゥルムさんは明言しました。


ゲジ抗議者射殺容疑で拘留されていた警官を裁判官が釈放

22日の頁で、ゲジ公園での警察と抗議者の衝突中に、抗議者エテム・サルスリュクさんを故殺したとして警官が拘留され、禁固18年もある得ると書きましたが、ムスタファ・アイドゥン裁判官は、今度、警官を釈放するという決定をしました。
アイドゥン裁判官は「私は良心に従って決定した。人々の反発が私の決定に影響することはない」と宣言したそうです。

 Hurriyet
人権擁護団体、法律家、犠牲者エデム・サルスリュクさんの家族らが警官の釈放に抗議。


「警官の行為は自己防衛の範囲内にあるという強力な証拠があります。私は良心を持っています。この決定には批判が集まっていますが、何百万人に抗議されても、私の決定は揺らぎません」

アイドゥン裁判官はサルスリュクさんが撃たれたビデオをくり返し見たそうです。
「警官の状況は頭を撃ったようには見えません。“自分から故殺”したことを示す証拠がない。犠牲者が頭を撃たれた瞬間、銃身は上を向いていた。この場合、弾丸が“跳飛”した可能性が高い・・・」

・・・ 私は銃のことはよくわかりませんが、弾丸が斜めに飛んでしまうことを“跳飛”というらしいです。なぜ跳飛が起こるのか私はよくわかりません。

最初は裁判官自身も容疑者は逮捕されるだろうと思っていましたが、ビデオを見て、考えが変わったと言いました。
「殺されるかもしれないという状況なら自己防衛です。この場合は罪を問えません。報告では警官は37個の石に当たっています。彼は殺されるかもという恐怖から行動したと考えられます」と裁判官は言っています。

6月25日、検事は容疑者の警官アフメット・Sを、自己防衛の限界を超えてサルスリュクさんを死に至らしめたとしてアンカラの第13犯罪裁判所に送りました。
その後、アイドゥン裁判官が未決のまま、彼を釈放すると決めました。

・・・警官が釈放されても、されなくても、なくなった若者は帰ってきません。悲しいことですね。
 

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「トルコ首相は“ツイッター警察”になった」とMHPリーダー

2013年06月25日 | 国内
6月26日 野党「愛国主義者行動党」(MHP)のデヴレット・バフチェリ党首がゲジ抗議に対するエルドアン首相の反応を批判して、彼は“ツイッター警察”になろうとしていると言いました。

 Hurriyet

世界に拡大したコミュニケーション・テクは文化面だけでなく、警察行為をする方法にもなった」とバフチェリ党首は今日、MHP議会グループの集会で言いました。
「今度の事件で、エルドアンはだれの話も聞かなかった」とバフチェリ党首。

「首相は教師たちを非難し、学生たちを叱った。彼はツイッター警察になろうとしている。これは思い上がりの最終段階だ。トルコは模範的イスラム国であることが嘘だったとわかった。民主主義を受け入れない党はなんの役にも立たない」

MHPのリーダーはまた、「エルドアン首相は人々の差異から人々を挑発し、信者と非信者を対立させようとした」と言いました。
「スカーフを被る人と被らない人、子供を3人以上持つ人と持たない人、酒を飲む人と飲まない人・・・。彼の挑発キャンペーンはまだつづいている」

エルドアン首相はだれもが脅しによって、彼の以前からの民主主義と権利に関する意見を否定すると考えていると、バフチェリ党首は言いました。
「彼はまに合わなくならないうちに、民主主義への道を開くべきだ。
首相にそれができなかったら、トルコはエルドアンに従属しない。彼は去るべきだ」


「エルドアンは“トルコの新しい独裁者”になった」最大野党のリーダー

トルコの最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首は、エルドアン首相は“トルコの新しい独裁者”になったと言いました。

 Hurriyet

「世界には70億の人々がいる。人は誤りを犯すのは当然であり、人は誤りをただす。謝る必要があるときは謝る。これが人間の道徳だ。われわれは誤りを犯したときの謝りかたを知っている」と彼は今日、黒海のCHPのグループ集会のスピーチで言いました。
「彼の名は“独裁者レジェップ・タイイプ・エルドアン”だ」

「ゲジ公園の若い抗議者たちは独裁者を膝まづかせた」とクルチュダルオールは言いました。
「いま、彼はパニックになって、全国的に集会を組織している。彼は叫んでいるが、だれも彼の話を聴いてはいない。彼の集会のテレビ放送は無視してください。エルドアンは嘘つきというしかない。

クルチュダルオールはまた、5月11日のシリア国境ハタイ県のレイハンルで起こった爆発テロに触れ、そのとき、エルドアン首相はセクト的発言をしたと非難しました。
「わが国の市民52人が命を落としましたが、首相は、“わが国の52人のスンニーの市民が命を落とした”と言った」と言いました。

「トルコ共和国の歴史において、死までセクトで差別されたのは初めてだ」とクルチュダルオールは言い、もう1度、エルドアンを“独裁者”と呼びました。「彼は恥という感情を持っているのか」

・・・右派も左派も反エルドアン。どうする、タイイップ?


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「抗議者たちに“略奪者”ということばを使うな」とイスラム学者ギュレン

2013年06月25日 | 国内
6月25日 トルコ人イスラム学者フェトフッラー・ギュレン師が、エルドアン首相がゲジ公園のデモ中、抗議者たちに“略奪者”ということばを使ったことに対して、公然と批判しました。

 Hurriyet
ギュレン師は1990年代後期から、自ら進んでアメリカに亡命しています。


「実際、あなたが“略奪者”と呼ぶ人々が、ある日、クリーンになって英雄的な行為をするかもしれないではないか」と、ギュレン師は今日、彼のウエブサイトに記録された論説で、はっきりとエルドアン首相とは名指さずに言っています。

抗議活動の初期の頃、エルドアン首相はテレビ・インタビューで、抗議者たちを「3人か5人の略奪者たち(トルコ語ではチャプルジュ=capulcu)」と呼んで侮辱しました。
しかし、抗議者たち自身は、そのことばを逆手にとって、「チャプルジュ」を英語化して「チャプラー」とし、「自らの権利のために戦う人」の意味で使い出しました。

抗議者たちのこの風刺的な反応にもかかわらず、エルドアン首相は彼の党の集会でもこのことばを使いつづけ、このことばは公的秩序を乱す者たちを意味し、自分の使いかたはまちがっていないと宣言しました。

・・・トルコ大好きさんも、トルコ通を自任する方も、まさかギュレンってだれ?とはおっしゃらないでしょうね? 「最も影響力を持つトルコ人」とも「世界で最も有名なイスラミスト」とも言われる方です。
彼の信奉者がトルコにどのくらいいるかは諸説あってわかりません。今度のゲジ公園抗議関連でも、エルドアン首相とギュレン師の関係がいろいろ取りざたされていますね。


エルドアン首相、ゲジ騒乱中の警察の“英雄的行為”を賞賛

 24日に行なわれた警察学校の卒業式は、エルドアン首相が国家警察を激励するチャンスとなりました。
首相は警察のゲジ公園への介入について、警察は“英雄的武勇伝”を演じたと祝福しました。

 Hurriyet

「われわれはトルコの敵である集団や国内外のメディアに警察を踏みつけにさせはしない。私とわが政府は、わが警察に衷心からお礼申し上げる。
わが国を代表して、私は、わが兄弟である警察に、犠牲心と愛国心を持って、何週間も事件に立ち向かったことを感謝したい」と、エルドアン首相は卒業式でスピーチしました。

エルドアン首相はまた、警察は、他の国では決して黙認されない攻撃や挑発を受けながらも、法の範囲内で抗議に立ち向かったと言い、警察の行為を“英雄的武勇伝”と呼びました。

5月3日以来の争乱中に、警察の過剰な力の行使によって、抗議者3人と警官1人が死亡し、5000人の負傷者が出ているにもかかわらず、ゲジ公園騒乱中の抗議者に対する警察の残酷な行為に対する批判に、首相はくり返し反論しました。

・・・首相の警察を英雄的とする発言、ちょっと無神経すぎるのでは? 警察を激励したかったら、めだたないようにするのが犠牲者に対する礼儀なのでは? この写真も見たくない人がたくさんいるでしょうね。


解放されたゲジ公園は政府によるフェースリフト(若返り手術)中

ゲジ公園を占拠していた人たちを警察が追い払った後の6月15日、イスタンブール市当局は公園に花や木を植えはじめました。

 Hurriyet

市はテントや垂れ幕を取り払った後、6月23日、公園で修復作業を続行中でした。公園内の街灯も新しくされました。
市の作業員たちが20万2000本の季節の花と、100本の樹木、5000本のバラを植えたと、市当局は発表しました。

公園にショッピングモールを建てる計画に反対した抗議者たちは19日間、公園を占拠しましたが、最後は機動隊に追い払われました。
6月15日、「トルコ医師協会」は、死者5人、負傷者7478人と発表しました。
負傷者のうち、4人は重傷、10人は警察の催涙弾に当たって、片目を失っています。

6月23日、南部のアダナ県では、何千人もがデモを行い、警察が何度も群集を追い払いました。
12人の抗議者が逮捕され、抗議者2人と警官1人が負傷したそうです。

・・・ゲジ公園の近くの友人は「テントを張られないように、お花植えたのかも」と言っていました。


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例年の超セクシャル・デモがゲジ公園へ行進

2013年06月24日 | 国内
6月24日 超セクシャル・デモは今年で4年目です。デモ隊は日曜、イスタンブールのタクシム広場に通じるイスティクラル通りを行進しましたが、途中でゲジ公園抗議デモに変わりました。
レズ、ゲイ、バイセクシャル、超セクシャル(LGBT)の活動家たちはタクシムへ元気いっぱい、超セクシャルの人々のアイデンティティの認識を求め、トルコ社会のホモや超セクシャル嫌悪を非難して叫びました。

 Hurriyet

「われわれは超セクシャル嫌いの国家を望まない」「黙すな、叫べ、ホモセクシャルは存在する」と彼らは叫びました。

彼らはまた、「超セクシャルは病気ではない」という主張もスローガンにしていました。これはアリエ・カワク元大臣が「ホモセクシャルは“病気”」と言って、物議をかもしたことから来ています。

デモ隊はゲジ公園抗議者への支持も叫びました。最大野党CHP(共和人民党)のセズギン・タンルクル議員とビンナズ・トプラク議員、テレビ女優のフュシュン・デミラルさんも行進に参加しました。

ホモセクシャルや性転換手術はトルコでは違法ではありませんが、やはりホモや超セクシャルの人々はひろく社会的経済的に差別され、しばしば憎まれ口のターゲットにされています。
今度の日曜に行なわれるゲイのイスティクラル通り行進で、恒例の「LGBT週間」は終わります。

・・・こんなことやってるほど、いまのイスタンブールは平和で自由です。ご心配なく。


「平和交渉が完了したら、PKKは合法的政策をとるだろう」BDP議員

平和交渉が遂行され、民主化が達成されたら、非合法集団「クルド労働者党」(PKK)は合法的政策をとりはじめるだろうと、クルド系政党・平和民主党(BDP)のギュルテン・クシャナク共同議長が言いました。

 Hurriyet
クルド系政党・平和民主党(BDP)のクシャナク共同議長


クシャナク共同議長はディヤルバクルで行なわれたBDP青年部のイベントに出席し、BDP県事務所の前で演説する計画でしたが、警察隊は覆面参加者のデモを許可しませんでした。

クシャナク共同議長は党のバスから群集に演説し、「平和交渉のための民主的闘争に、アブドゥラ・オジャランも参加させるべきだ」と訴えました。
「平和交渉がうまく遂行され、民主化と平和が達成されたら、PKKは合法的な政策をとるだろう。新しいプロセスについて語り合うことができたら、民主的な手段で、多くの多様な考えが表明されるだろう」
BDPのグループはデモを終え、衝突もなく散会しました。


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タクシムの平和的集会に警察がまた水砲

2013年06月24日 | 国内
6月23日 警察はイスタンブールのゲジ公園を一掃した1週間後の22日、タクシム広場に平和的に集まった何千人の抗議者たちに対して、また水砲を使って介入しました。

 Hurriyet
22日夜8時半頃、警察はタクシム広場に平和的に集まった群集に水砲で介入しました。抗議者たちは警察の水砲車に赤いカーネーションを置きました。


機動隊は広場から去るよう警告した後、水砲を使ってデモを散会させました。
多くの抗議者たちは警告を聞いて散りはじめ、一部の抗議者たちは広場につづくイスティクラル通りで再集合しました。
警察はイスティクラル通りから小路に逃げたデモ参加者たちに催涙ガスを使いました。広場と交差するスラセルヴィレル通りでも催涙ガスが使われたそうです。

負傷した30人ほどが、「機械工業会館」に設けられた診療所で治療を受けたと、ラディカル紙は報じました。その中の10人はゴム弾による怪我です。
9人は「イスタンブール・バー・オフィス」の診療所で手当てを受けました。4人は病院へ運ばれました。


「デモは交通妨害」と知事
イスタンブールのヒュセイン・アヴニ・ムトゥル知事は警察の介入を正当化し、デモ参加者はタクシム広場の車の通行の妨害になると言いました。

 Hurriyet
警察はカーネーションを持った抗議者たちに水砲を発射した。


「カーネーションより公の秩序が優先します。警察が介入したは、デモがタクシーやバスの正常な通行の妨げになるからです」とムトゥル知事は言いました。

抗議者のグループ「タクシム連帯」はその日、抗議中に亡くなった4人を記念して、カーネーションを持って広場に集まるよう呼びかけたのです。
「タクシム連帯は、平和になった環境を乱すために呼びかけた。彼らのグループは約1時間、広場を封鎖した」とムトゥル知事は言っています。


エルドアン首相が派閥間の緊張を警告

エルドアン首相は今日、東部の都市エルズルムで行なわれた公正発展党(AKP)の集会で、ゲジ公園抗議を利用して、派閥抗争を起こそうとしているとして、最大野党共和人民党(CHP)を非難しました。

 Hurriyet

「派閥抗争を扇動しようとしている卑劣な人々に対して、皆さんは最大の警戒をされるようお願いします。
共和人民党(CHP)のリーダーと、彼の仲間の田舎議員は派閥抗争を起こさせようと最大の努力をしています」とエルドアン首相は言い、CHPのトゥンジェリ選出のヒュセイン・アイギュン議員を引き合いに出しました。アイギュン議員が以前、ツイッターで派閥抗争を扇動したとして、首相は非難しました。

CHPのケマル・クルチュダルオール党首もまた同じトゥンジェリの出身ですが、この県は人口の大半がイスラムの一派アレヴィです。

エルドアン首相はまた、演説中に、AKPへの支持を示すために、家にトルコ国旗を掲げるようくり返し要請しました。

ゲジ公園抗議に対抗して、エルドアン首相は、アンカラとイスタンブールでのAKPの大集会の後、金曜はカイセリ、土曜はサムスンと集会を行い、今日、最後のエルズルムで旅を終えました。


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ゲジ公園抗議を内務省が総決算

2013年06月22日 | 国内
6月22日 イスタンブール・ゲジ公園再開発に関する5月31日以来の騒乱中、全国で250万人がデモに参加しました。
抗議活動が起こらなかったのはバイブルトとビンギョルの2市のみ。大きな抗議活動が起こったのは79市と報告されました。

Hurriyet

この報告書によると、大半の抗議活動はイスタンブールとアンカラで行なわれました。
逮捕された抗議者は4900人。警官以外の負傷者は4000人。

激しい抗議活動がスローダウンした後、“立っている男”のような個人的な抗議行動が全国的に増えました。
58の公的建物と337の私企業が被害を受け、240台の警察車両、214台の個人の車、90台の市バス、45台の救急車が使用不能になりました。

総被害額は1億4000万リラに達しました。


抗議者を撃ったとされる警官はおそらく禁固18年

 痛ましすぎて書きたくなかった話ですが・・・。
アンカラでの抗議デモで警官隊とデモ隊の衝突のさなかに、警官アフメット・シャフバスに撃たれた抗議者エテム・サルスリュクさん(27)の頭蓋から弾丸が取り出されれば、警官シャフバスは故殺罪に問われるでしょう。
ちなみに、故殺とは、広辞苑によると、「過失からではなく、一時の激情によって生じた殺意で人を殺すこと」です。

 Sabah

アンカラでゲジ公園再開発反対のデモに加わっていたエテム・サルスリュクさんの殺害に関して、現場の映像が審査されているそうです。
サルスリュクさんの殺害に使われたと思われる警官の銃は3日前、イスタンブールの「法医学研究所」に分析調査のために送られました。

ヴェリ・ダルガル検事は目撃者の警官たちの証言を聴きはじめ、調査報告書の結果に基づいて、問題の警官の聴取を始めるようです。
撃たれた弾丸と警官の銃が一致することが判明すれば、“故殺”容疑で警官シャフバスの裁判が始まるでしょう。故殺には18年の刑が予想されます。

ダルガル検事は現場の映像をさまざまな角度から慎重に審査してきました。
最初の映像ではシャフバスは、抗議者に襲われている警官隊の中にいて、空中に銃を発射しました。

銃を発射する前に、シャフバスは抗議者の1人を脚で蹴り、その抗議者は石で警官を攻撃、警官は空中に銃を発射しようとしました。
みぞおちと腕に石が当たった警官シャフバスは、最後の弾丸を発射してしまったようです。

(この記事はアリエ・チェティンカヤ氏の記事の翻訳を要約したものです。)


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「トルコはEUの一部だ」とファズル・サイがメルケル首相に書簡

2013年06月21日 | 国内
6月21日 世界的にに有名なトルコのピアニストで作曲家のファズル・サイが、ゲジ公園抗議についてドイツのアンゲラ・メルケル首相に手紙を書いて、トルコはヨーロッパの一部であるべきだと言いました。

 Hurriyet

「メルケル首相のトルコについての見解を聞いて動転した。これがその場限りの発言であることを望む」とサイは言いました。
メルケル首相は6月17日、「トルコの諸都市で起こっている激しい弾圧にショックを受けた。“ひどすぎる”と思う」と言いました。

この発言後、メルケル首相は、彼女が率いる「キリスト教民主同盟」(CDU)、とその姉妹党「キリスト教社会同盟」(CSU)は、ドイツの選挙計画では、トルコのEU加盟を拒否する、トルコはEUのお荷物になると言いました。

サイはまた、EUとのチーフ・ネゴシエーターでもあるエゲメン・バーウシュEU担当相は、西洋をまったく理解していないと言いました。

ファズル・サイは、トルコはEUの一部であり、一部であるべきだー世界のためにー“ボナ・ファイド”(善意を持って)ということばで、手紙を結んでいます。


「 タクシムの抗議者はこの国の平和を乱そうとする人々の操り人形」首相

「タクシムのデモはクルド問題を解決しようという平和交渉を妨害することを目的にしている」とエルドアン首相は、6月21日、カイセリでの公正発展党(AKP)の集会で演説しました。

 Hurriyet
エルドアン首相は、ゲジ公園の抗議者たちはこの国の平和をかき乱そうとする人々に操られていると非難しました。


「政府が行なっているクルド平和交渉を妨害しようというさまざまな動きがあるが、われわれは屈しない」と首相は支持者たちにスピーチしました。
「ここ何ヶ月もテロリストたちの攻撃はない。衝突も,戦死もない。彼らは村に帰っていった。今頃は山でピクニックをしているだろう」

エルドアン首相はタクシムの激しい抗議者たちを、トルコの平和を破壊したいと思う人々の操り人形であり、手先であると非難しました。
先週末のイスタンブールのカズルチェシュメのAKPの集会には、エルドアン首相によると、150万人が出席したそうです。
「今日、アナトリアもトラキアもともに暴力行為、野蛮行為と戦ったいます」と首相。

警察による最後の激しい弾圧が行なわれた後、エルドアン首相は、「24時間以内にタクシム広場とアタチュルク文化センターをきれいにするよう、ムアムメル・ギュレル内相に命じた」と言いました。

「われわれは17日間待った。ゲジ公園は占拠した人々のものではない。みんなのものだ。だれも公園を占拠できない。占拠は法律に反する」とエルドアン首相は言いました。「タクシムはデモのためのエリアではない」

・・・昨日、東京・大橋のトルコ料理店「ボドルム」のマラティヤ出身のオーナーに、来月、トルコに行くと話したら、「トルコのどこに行くの?」ときかれ、冗談に「ゲジ公園とタクシム広場」と言ったら、「もう大丈夫、静かになってるよ」とマジに答えられました。
「24時間できれいにせよ」という首相命令でホントにきれいになったようです。

ちなみに、この店主は「AKP支持」ときっぱり。国民の半分と言われるAKP支持者、揺らいでないみたいですね。


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