トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

東南部ハッカリでまた、PKKの車爆発テロ。18人死亡

2016年10月08日 | 国内
10月9日 9日、非合法組織PKK(クルド労働者党)の戦闘員がハッカリ県の軍の駐屯所を標的にした車爆弾テロを行い、兵士10人と市民8人が死亡したと、ビナリ・ユルドゥルム首相が発表しました。

 Hurriyet

ハッカリ・シェムディンリの憲兵隊の検問所で、PKKの戦闘員が爆弾を積んだ車を爆発させ、8人の市民を含む18人が死亡したと、ビナリ・ユルドゥルム首相が発表しました。攻撃には5トンの爆発物が使われたそうです。

トルコ軍によると、8月4日以来、ハッカリで、総計387人のPKK戦闘員が殺されています。今回のテロ攻撃後、空軍支援の広範な作戦が行われていると、軍は言っています。ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、「わが国は決してテロ組織に降伏することはない。テロ攻撃を行った者すべてに、その代価を支払わせる」と誓って言いました。


リンジー・ローハンがガジアンテプに難民キャンプを訪れた

 ハリウッドースター、リンジー・ローハンさんが、南東部ガジアンテプ県ニジプ地区の難民キャンプを訪れました。

 Hurriyet
難民キャンプでプレゼントされたスカーフを身につけたリンジー・ローハン

ローハンさんは難民たちと会い、いっしょに写真を撮り、キャンプでの支援活動をインスタグラムでシェアしました。「私はガジアンテプの難民キャンプで、支援活動をしているすばらしい人アジジェさんに会った」と、ローハンさんは10月8日に書いています。

「私が彼女のスカーフを“きれいね”とほめたら、彼女は手招きし、それを私にくれました。私はとても感動し、キャンプの皆さんから受けた優しさと愛に感謝して、それを身につけました」と彼女は言いました。ローハンさんはガジアンテプとファトゥマ・シャヒン市長に感謝し、シャヒン市長はハリウッド・スターに歓迎のことばを述べました。

訪問中、ローハンさんは難民の子供たちと歌を歌い、シリアの女性たちとおしゃべりしました。ローハンさんは以前もイスタンブル・スルタンベイリのシリア難民キャンプを訪れ、難民に対してもっとするべきことがあると言いました。

「私たちは互いのために、もっとできることがあります。トルコを支援することで、私たちはなすべきことを始めることができます。トルコは300万人の難民を受け入れることにっよって、シリアの大きな人劇的悲劇の支援の一翼を担っています」とローハンさんは言っています。


車爆発テロを計画していた2人がアンカラで自爆死

10月8日朝、アンカラの郊外で、警察に投降を呼びかけられていた2人の容疑者が、車内で自ら爆死したと、アンカラのエルジャン・トパジャ知事が記者団に語りました(10月8日の頁参照)。爆発で2人とも死亡し、他に死傷者は出ませんでした。

 Hurriyet
白いオーバーオールを着た法医学チームが容疑者が自爆した車を調査中。


「警察が投降を呼びかけたが、彼らは応じなかった。われわれが介入するまえに、彼らは自ら爆死した」と、トパジャ知事は現場で記者団に語りました。「容疑者の1人、ハルン・アルスランは、爆弾テロに使うために、2,3日前に車を買い、警察は2人の容疑者を追っていた」

容疑者の1人は女で、名前はマヒデ・アタシュ。彼らがディヤルバクルからアンカラに入ったという情報を、警察は抑えていました。「彼らの組織はまだ明らかになっていないが、犯行の手口から考えてPKKと思われる」と知事は言いました。治安部隊は情報を得て、午前6時頃、首都の中心から30キロの馬の養殖場で、対容疑者の作戦を開始しました。

ベキル・ボズダー法相は事件についてコメントし、「彼らはおそらくアンカラを攻撃する計画だったと思われるが、幸いに災害は阻止された」と10月8日、CNNトルコで語りました。警察は2個のプラスティック爆弾と200キロのアンモニウム硝酸塩を押収しました。アンモニウム硝酸塩は爆弾製造の材料です。

現場で発見された、犯人のものと思われる身分証明書は、南東部ビンギョル県の男性のものでした。1年前の2015年10月15日には、アンカラでイスラム国(IS)による大テロ攻撃があり、平和行進に参加していた103人が死亡しました。


「トルコの平和のためなら、すべてを与える」ノーベル賞のサンジャル氏

2015年ノーベル化学賞受賞者アジズ・サンジャル氏が、「トルコの平和のためなら、私は私のすべて、私の科学の成功のすべてを与える」と言いました。

 Hurriyet

「トルコの平和のためなら、私は私のあらゆるもの、ノーベル賞を含む私の科学上の成功を引き替えにします。平和を樹立する方策があるなら、私はそれを行います。この国の平和のためなら、私はノーベル賞をギブアップしてもいい」と、サンジャル氏は、イスタンブルで行われた広告主協会主催の「クリスタル・アップル・フェスティバル」の2日目に、遠隔会議のスピーチで言いました。

「わが国に平和が来るなら、私はノーベル賞を返上する用意があります。私を悲しませ、私の心をふさいでいるのは、つねにこの問題です。トルコのテロが終らないことが私を悲しませています」と彼は語り、聴衆の喝采を浴びました。

サンジャル氏をフェスティバルのスピーチに招いたのは、ジャーナリストで作家でテレビ・プロデューサーのネビル・オズゲンテュルク氏です。彼はサンジャル氏に関するドキュメンタリーを新たに製作しました。

サンジャル氏は“祖国への愛”はどこにいても彼の心を占めていると言い、親たちは子供たちに祖国を愛することを教えるべきだと言いました。「祖国への愛がなかったら、私はここにいなかったでしょう。子供たちに、よく学ぶこと、祖国を愛することを教えてください。祖国のために尽くせば、全世界のために尽くすことになると、子供たちに教えてください」とサンジャル氏は言いました。


「ときどきダイアリー」ヘ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする