トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

「2人のジャーナリストの釈放は容認できない」エルドアン大統領

2016年02月29日 | 国内
3月1日 テロとスパイ行為容疑で逮捕された2人のジャーナリストの釈放に関して、エルドアン大統領は、今回の憲法裁判所の判決を厳しく批判し、この判決を“容認も尊重もしない”と言い、“従う気はない”と明言しました。

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「私はこの判決に同意しない。私はこの判決に、同意も尊重もしないと明言する」と、エルドアン大統領は、2月28日、ジュムフリエット紙のジャン・デュンダル編集長とエルデム・ギュル・アンカラ支局長に対する最高裁判所の判決に関して言いました。

デュンダル編集長とギュル支局長はテロとスパイ行為で告発され、92日間収監されていましたが、2月26日、最高裁が2人の公判前逮捕は彼らの人権を侵害しているという判決を下した何時間か後に釈放されました。

「メディアの自由にも制限がある・・・これらの記事には、わが国の大統領に対するあらゆる攻撃が含まれている」と、エルドアン大統領は、アフリカに発つ前、アタテュルク空港で記者団に語りました。2人のジャーナリストは昨年11月26日に逮捕され、報道関係の組織やNGO、ヨーロッパ諸国の批判を浴びてきました。

エルドアン大統領はまた、3月26日に予定されている2人の裁判は、まだ終わっていないことを強調しました。「これは無罪釈放の判決ではない。単なる釈放命令だ」


トルコ・ユダヤ博物館が新装なって再オープン

トルコ・ユダヤ500年記念財団博物館が、イスタンブルのネヴェ・シャロム・シナゴーグに再オープンしました。内容も最新技術を駆使して一新されたそうです。
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「博物館では、スペインや北欧からもたらされた私たちの文化の特色を見ることができます。私たちがこの国にとって有用な市民だったことも見せたいと思いました」と、博物館長のモリス・レヴィは、博物館の記者会見で語りました。

「私たちセファルディク・ユダヤ人は礼拝に贅沢な建物は必要としません。小さな質素な場所でじゅうぶんなのです。しかし、トルコのユダヤ人たちは懸命に努力して、30~40年がかりで、イスタンブルのエディルネとネヴェ・シャロムに、2つの大きなシナゴーグを建てました。
なぜ彼らはそうしたのでしょうか? 彼らはこの地に彼らの未来を見ていたのです。私たちの父祖が何世代も語り継いできたように、彼らはこの地を奇跡の国と信じていたのです。彼らは他の土地では幸せになれないと思っていました」とレヴィは言いました。「預言者アブラハムの子孫として、ユダヤ人たちは2300年間、この土地に生きてきたのです」

「500年記念財団は1492年を始まりの年としています。1492年はセファルディク・ユダヤ人がスペインから追放された年です。オスマン帝国のスルタン・ベヤジト2世は船団を送り、私たちの祖先をこの土地に迎え入れ、時代に先駆けて人間の務めを果たしました。それと同時に、スルタンは、ユダヤ人がこの国にとって非常に有用な人材だと考えていました」とレヴィは言いました。

大国は軍隊でつくれますが、国家の維持のためには、アーティスト、職人、知識人、教師、医者のような人材を生み出すことが必要だと、レヴィは言いました。「スルタン・ベヤジト2世がスペイン王について、「あの皇帝も愚か者よな、自分の国を貧しくして、わが国を豊かにするとは」と言ったと伝えられています。

「私たちの祖先は一生懸命働き、自分らが住む國にとって有用な人々になりました」とレヴィは言いました。トルコ・ユダヤ博物館は、最初、2001年に、カラキョイのジファリス・シナゴーグにオープンされました。

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博物館のディレクター兼コーディネーターのネシャ・イシュマン・アロヴィさんは、展示は3部門からなり、第1部門は歴史だと言いました。「BC4世紀、このアナトリアの土地に、最初のユダヤ人の居住地ができました。その後、アシュケナジ・ユダヤ人とセファルディク・ユダヤ人が移住してきたのです」とアロヴィさんは言いました。

「近くここでさまざまなイベントが行われるようになります。3月9日には、トルコの有名な歴史家イルベル・オルタイルさんが新しい本のプロモーションのために博物館に見えます」博物館にはユダヤ教の祭事に使われるさまざまな品が展示され、木曜にはユダヤ音楽を聴くこともできます。


「トルコで生まれたシリア人の赤ちゃんは15万人に達した」副首相

シリア危機が始まって以来、15万人以上の赤ちゃんがトルコで生まれている」と、2月29日、リュトフィー・エルヴァン副首相が、トルコ政府がこれまで担ってきた人道的負担の重さを力説しました。

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「難民危機はみんなで分担しよう」と、国連で訴えるトルコのエルヴァン副首相


ジュネーヴで行われた国連人権委員会のオープニングで、エルヴァン副首相はスピーチし、トルコは、5年におよぶシリア内戦に起因する緊人道的危機の大きな部分を担ってきたと語りました。

「トルコで生まれたシリア人の赤ちゃんは15万2000人に達した」と副首相は言いました。「トルコは近隣囲諸国より多い、270万人ものシリア難民を受け入れている。シリア人口の半数以上が戦乱で家を追われているが、膨大な数の移民に対して国際社会はじゅうぶんな対応をしていない」

エルヴァン副首相は、世界の国々に、「シリアの人道的危機に対して、負担を分担するという基本的な考えに従って行動して欲しい」と勧告しました。危機的状況のシリアとイラクの間に位置するトルコは、戦乱を逃れてくる難民の中継地になっています。


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休戦中なのに、シリア政府軍が反体制派を攻撃、3人死亡

2016年02月27日 | 国際
2月28日 シリア北西部の反体制派が、「2月27日午前4時、政府軍から攻撃を受けた。休戦協定は深夜から有効になっているはずだから、これは違反行為だ」と言いました。

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石ころ道を行くシリアの女性たち。シリア・ハサカ県アルシャダディ町で。


反体制派の戦闘員3人が、トルコ国境に近いラタキア県で政府軍の攻撃を受け死亡したと、反体制派のファディ・アフマド報道官がロイターに語りました。これに対しシリア政府は、「ロシアとアメリカによる協定は尊重すると言ったが、協定に加わっていないイスラム国(ISIL)とは戦いつづけると言った」と応じました。

アメリカ主導の、シリア全土の休戦は深夜から施行され、2月27日朝、住民は平穏に目覚めることができたと、AFPの特派員は言っています。住民たちは「午後まで戦闘がなかったら、子供を公園に連れて行きたい」と言っているそうです。しかし、シリア人権監視団によれば、南東部では政府軍はISと戦いつづけているということです。

ラミ・アブデル・ラフマン監視団長は、海岸のラタキア県では、政府軍とジハーディストの間で断続的に戦闘がつづいていると言っています。アブデル・ラフマン団長によると、ロシアの空爆が激しかった中央部のホムス県とハマ県は、おおかた平穏だということです。

シリア国営ニュース局は、ハマ県のサラミエフ町の東端で自動車爆発があり、2人が死んだと報じました。死んだのは2人とも、町の近くの検問所にいた政府軍の兵士で、攻撃はISによるものだったと、監視団は言っています。AFPの特派員は、ダマスカスの市内および東の郊外は平穏で、砲撃は噴煙は見られないと言っています。


ジャーナリストの釈放は国際的にも賞賛された

国有トラックがシリアに武器を運んでいたという記事で告発され、逮捕、拘留されていた2人の著名なジャーナリストの釈放は、国際社会からも賞賛されました。

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「ジュムフリエット紙の編集長ジャン・デュンダル氏とアンカラ支局長エルデム・ギュル氏の権利が侵害されたことを、トルコの憲法裁判所が認めたと聞いて、私は喜んでいる。この釈放を歓迎する」と、欧州評議会のソルビョルン・ジャグランド事務総長が声明文で言いました。

この声明文は、デュンダル氏とギュル氏がイスタンブルの刑務所から釈放された何時間か後に出されました。両氏はこの刑務所に2015年11月26日から収監されていました。彼らが告発されたのは、2014年初め、トルコ国営情報局(MIT)のトラックがシリアに向かっていたとき、南トルコで憲兵隊に止められ、荷台から武器が発見されたというニュース記事のためでした。

トルコ・プレス委員会は、報道活動でジャーナリストが逮捕されることは、民主主義の恥だと言い、今回の判決はトルコの司法組織に希望を与えたと付言しました。トルコ・ジャーナリスト協会(TGC)も、デュンダル氏とギュル氏の釈放について声明を出し、この判決はジャーナリストに対する厳しい圧力を緩和するものだと言いました。


イラクとの石油パイプラインの修復作業が始まった

トルコ当局は、北イラクから地中海岸の港ジェイランへ原油を運ぶパイプラインを修復する作業を開始し、可能な限り早く原油輸送を復活させると、2月27日、エネルギー相が言いました。

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「テロリストPKKの破壊活動の後、一時的な安全対策として、2月17日、パイプランの操業を止めていた」と、エネルギー相は声明文で言いました。非合法組織PKK(クルド労働者党)の戦闘員が、2月25日、シュルナク県イディル地区のパイプラインに爆弾攻撃を仕掛けたが、原油の流れはすでに止められていたため、火災は避けられたと、エネルギー相は言いました。

トルコの治安部隊はパイプライン沿いの数か所に仕掛けられた爆発物を爆発させました。「パイプランのダメージを急遽修復する作業が始まり、パイプラインの安全のための必要な対策もとられた。原油の供給は最短時間に再開するだろう」と、声明文は言っています。


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収監されていたジャーナリストたちが釈放された

2016年02月27日 | 国内
2月27日 テロ行為で告発され92日間収監されていた、ジュムフリエット紙のジャン・デュンダル編集長とエルデム・ギュル・アンカラ支局長が、2月26日朝、釈放されました。最高裁判所が彼らの逮捕は人権侵害という判決を下して数時間後のことでした。

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釈放されインタビューをデュンダル編集長(右)とギュル支局長


2月25日、憲法裁判所はデュンダル氏とギュル氏の逮捕は基本的人権の侵害と判決を下しました。判決後、イスタンブル重罪裁判所は2人の釈放を命じましたが、海外旅行は禁止されました。午前3時15分、デュンダル氏とギュル氏はイスタンブル近くのシリヴリ刑務所を出て、家族や共和人民党(CHP)の議員2人のほか、支持者グループと面会しました。

「長い間待たせて申しわけなかった」と、デュンダル氏は刑務所の外で待っていた記者団に言いました。「ご存じのように、26日はエルドアン大統領の誕生日です。私たちは釈放の判決とともに、大統領の誕生日を祝えて幸せです」デュンダル氏はまた、結婚記念日に逮捕されたことに触れ、「エルドアン大統領に誕生日プレゼントを贈りたい」と言いました。

デュンダル氏は憲法裁判所の判決を賞賛し、トルコにおける表現の自由に関して、この判決は“歴史に残る”と言いました。「憲法裁判所の今日の判決は、出版と表現の自由に関して、私たちだけでなく、われわれの仲間すべてのために道を開きました」

「私たちは恨んでも、怒ってもいませんが、戦う決意を強くしました。私たちは私たち自身を擁護し、声を上げていきます」と、彼は言いました。デュンダル氏はまた、支持者たち、とくにプレスの仲間たちに感謝を述べました。支持者の有志たちは、“ホープ・ウォッチ”と名づけたプロテストを行い、シリヴリ刑務所の前で“ウォッチ”しつづけていました。

「小さなテントに泊まって、私たちに希望を与えてくれた“ホープ・ウォッチャー”たちに感謝したい。私たちは小さなテントが巨大な宮殿を屈服させるのを見ました」と彼は言いました。“巨大な宮殿”とはもちろん、論争の的になったアンカラの大統領宮殿です。

「私たちは外に出ましたが、まだ30人の仲間が塀の中にいます。この判決で、彼らの道も開けることを望みます」と彼は言い、表現の自由の名にかけて、このケースをフォローすると誓いました。デュンダル氏はまた、問題のジュムフリエット紙の記事に触れ、その正当性を説明し強調しました。

ギュル氏も記者団に短いスピーチを行い、「憲法裁判所には感謝する」と言い、また、「自由を妨げる障害を克服する必要がある」と語りました。ギュル氏はまた、地方裁判所がもっと早く、憲法裁判所のような判決を出さなかったことを遺憾に思うと言いました。

「私たちは釈放されたましが、これでジャーナリスト逮捕の問題が終わったわけではありません。私たちの背後に、まだ囚われている友人たちがいます。私たちは彼らのために戦いつづけなければならない。いまから、みな団結して、出版に対する圧力と戦いつづけよう」と、ギュル氏は言いました。


シリア国境近くで無人機墜落。治安部隊の捜索が始まった

シリア国境近くに無人機が落ちたという報を受け、治安部隊が捜索を開始しました。

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爆発音が聞こえたのは、シリア国境に近いハタイ県のヤイラダートアルトゥンオジュの間の地域です。シリアの情報源は、確認はされていないが、無人機が墜落した、破片が散乱しただろうと言っています。


イスタンブルの黒海岸の城が修復される

イスタンブル市が、イスタンブルの黒海岸にあるリヴァ城の修復に取りかかることにしました。

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修復と環境整備のための工事の入札は3月17日に始まります。契約が成立したら、5日以内に作業が始まり、修復作業は400日で終わる予定です。入札に参加するのはトルコの企業のみで、最も経済的に有利なオファーが落札するでしょう。

この城はジェノア人が建てたと思われます。2つの稜堡がありますが、一つは崩壊しています。

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黒海岸のもう一つの城、シレ城は昨年修復されましたが、修復された城の外観がアメリカ・マンガのキャラクター“スポンジボブ”に似ていると、ソシアルメディアの厳しい批判を浴びました。


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アンカラ近くで爆発物発見

2016年02月26日 | 国内
2月26日 アンカラとサムスンを結ぶ道路にある憲兵隊の検問所近くで、2月25日、爆発物と弾薬が見つかったと、アンカラの知事室が発表しました。

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手榴弾2個、マシンガン1丁、カラシニコフ・ライフル1丁、雷管4個、何百万個の弾丸、爆発物の詰まったバッグ3個が、憲兵隊の検問所から1キロも離れていない道路わきで見つかり、調査が始まったと、アンカラの知事室が発表しました。

トルコ軍がPKKと戦っている南東部では、ここ数か月、何度となく武器や弾薬が押収されていますが、南東部以外でこのようなものが押収されるのはまれです。武器弾薬が見つかったのは、アンカラで軍用車を標的にしたテロが起こってから1週間後です。アンカラのテロについては、PKKの分派である「クルド自由の鷹」(TAK)が犯行声明を出しました。

・・・アンカラ県で見つかったというのが、イヤな感じですね。TAKがまた、テロを企んでいる気がします。だれが見つけたのか、よく見つけましたね。


「デュンダル氏とギュル氏は権利を侵害された」と最高裁判決

2月25日、最高裁判所が、ジュムフリエット紙のジャン・デュンダル編集長とエルデム・ギュル・アンカラ支局長は権利を侵害されたという判決を下し、92日間収監された2人のジャーナリストの釈放への道が開けました。

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インタビューを受ける右がデュンダル氏、左がギュル氏


2月17日、デュンダル氏とギュル氏は、2人は権利を侵害され、逮捕の判決はじゅうぶんな正当性に欠けると、裁判所に訴えていました。最高裁判所は、2人が逮捕されずに裁判を受けられるよう求める訴えを再審理し、憲法裁判所の本会議総会に彼らを委ね、総会は25日、判決を下しました。

イスタンブル第14重刑裁判所は、デュンダル氏とギュル氏をイスタンブルのシリヴリ刑務所から釈放する判決を下すと思われます。2人の弁護士たちは、彼らの依頼人は“表現の自由と出版の自由、個人の安全と自由の権利”を侵害されたと主張しています。

デュンダル氏とギュル氏は、スパイ行為と、国家の安全に対する脅迫、武装テロリスト組織への支援という容疑で告発されました。ジュフリエット紙が、国家情報局(MIT)のトラックが武器を積んでシリアに向かっていたという記事を掲載したことに対する告発です。

2人は昨11月26日、イスタンブル裁判所に逮捕されました。2人の逮捕は出版団体やNGO、また多くの西欧諸国からの批判を呼んでいました。


サウジの戦闘機がトルコのインジルリク空軍基地に到着

2月26日、サウジアラビアの戦闘機が、アメリカ主導の対ISIL連合軍を支援するために、トルコ南東部アダナ県のインジルリク空軍基地に到着すると、民放CNNトルコが報じました。

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報道によると、前衛隊は25日すでに基地に到着しているそうです。F-15Eストライク・イーグル・ジェット機4機も、連合軍を支援するために基地に着くでしょう。メヴリュト・チャヴシュオール外相が、ジェット機はまもなくやってくるとアナドルニュースに語った1時間後に、サウジの航空機が26日、インジルリク空軍基地に着くと、CNNトルコが報じました。

サウジアラビアはイスラエルとともに、アメリカに次いで、F-15タイプのジェット戦闘機を世界で2番目に多く持っています。F-15Eジェット機は、ロシアがいまシリアに配備しているSU-30タイプの航空機と似ています。インジルリク空軍基地には、イギリス、アメリカ,
ドイツ、カタールの航空機が入っています。



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「ボスフォラス第3橋は8月に開通する」と運輸相

2016年02月25日 | 国内
2月25日 「ボスフォラス海峡の第3橋は8月にオープンする。第3空港は2018年2月にオープンする」と、ビナリ・ユルドゥルム運輸・通信・海事相が、2月24日に言いました。

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「橋のシルエットは5~10日後に見られるが、われわれは橋につながる道路がすべて完成してからオープンしたいと思っている。8月には、橋は道路とともに開通する」と運輸相はアナドルニュースに語りました。

経費30億ドルのイスタンブルの第3橋の着工式は、2013年5月に行われました。この橋は東方世界の征服者として知られるオスマン・スルタンの名をとって、ヤウズ・スルタン・セリム橋と名づけられます。第3橋の建設はイスタンブル北部の森林地帯を破壊するとして、この計画に反対する環境団体もありました。

新空港建設には103億ユーロかかりますが、空港ができれば、最初の段階で年間9000万人の乗客を送迎できることになります。2003年には、トルコは世界の空の交通の0.45%を担っていましたが、いまは2%まで成長していると、ユルドゥルム運輸相は言いました。「イスタンブルのアタテュルク空港は、10年前はヨーロッパで14位の空港だったが、いまは第3の空港に成長している」


「PYDを休戦交渉に参加させるな」とエルドアン大統領

シリアの民主連合党(PYD)と人民防衛隊(YPG)は、イスラム国(ISIL)と同様、シリアの休戦交渉から除外すべきだと、トルコのエルドアン大統領は言っています。

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2月24日、エルドアン大統領は、アンカラの村長会議のスピーチで、PYDとYPGはダエシュ(IS)同様、休戦交渉の外に置く必要があると言いました。「すべての人が、PYDとYPGはPKK(クルド労働者党)分派であることを認めるべきだ」と大統領は言いました。「これら組織はPKKの分派と認められるために、アンカラで爆発テロをやっているのだ」

2月22日に発表されたアメリカ=ロシア共同休戦交渉は、2月27日に、シリアで行われることになっていますが、休戦交渉にはISILやアルナスラは参加しません。「トルコの立場を無視して、PYDとYPGをテロ組織と認めないのは、同盟国の精神に反する」と、エルドアン大統領は強調しました。

NATO加盟国トルコとアメリカの間で、PYDとYPGの呼び方について争いが起こりました。トルコは彼らをテロリスト組織としていますが、アメリカは彼らをISと戦うための重要なパートナーと見ています。

2月23日、オバマ大統領の特使ブレット・マクガーク氏は、ISとの戦いにおけるトルコの重要な役割を強調しアメリカがトルコ抜きで成功することは不可能だと、ホワイトハウスの記者会見で言っています。

・・・アメリカもなに考えてるんでしょうね。


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「シリアは“テロの輸出国”だ」とエルドアン大統領

2016年02月24日 | 国際
2月24日 「シリアは国内の混沌によって、テロの輸出国になった」と、エルドアン大統領が言いました。「シリアの混沌が、ダエシュ(IS)や、アルヌスラ、PYD(民主連合党)、YPG(人民防衛隊)のようなテロ組織が育ち、ひろがる環境をつくっている」とエルドアン大統領は、2月23日、イスタンブルで開催されたトルコ・ソマリア・ビジネス・フォーラムのスピーチで言いました。
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「われわれトルコは分離主義者のテロ組織と30年間戦ってきた。われわれの意見では、テロ組織に違いはない。われわれにとっては、アルシャバブも、イスラム国(IS)も、アルヌスラも同じであり、PKK(クルど労働者党)も、PYD(民主連合党)も、YPG(シリア・クルド人民防衛隊)も同じだ」と大統領は言いました。

YPGはPYDの武装部隊であり、PYDをトルコは非合法組織PKKの分派と見ています。「シリアの脅威で最も苦痛を感じている国はトルコであり、トルコは最もテロの被害を受けている国でもある」と大統領は言い、トルコは最も厳しいシチュエーションにあると付け加えました。

エルドアン大統領は国際社会に、テロに対して共通のスタンスに立つよう、くり返し要請し、2011年にシリアで戦争が始まって以来、40万人の人々が死に、1200万人が家を追われていると言いました。

「トルコとしては、隣国で起こっている悲劇に黙っていることはできない。トルコはシリア問題に関して良心の声を上げ、人道の名を守ってきた」と、大統領は言い、トルコは300万人以上の移民を受け入れていると言いました。


アンカラ自爆者の慰霊集会を警察が手入れ。8人拘束。

東部ヴァン県のモスクで、アンカラのテロの自爆犯の慰霊集会が開かれ、自爆犯の家族が弔問を受けているとき、警察が手入れを行い、容疑者8人を拘束しました。

 Hurriyet

ヴァンのイペキヨル地区ハジベキルのモスクの地下室で、自爆犯アブドゥルバキ・ソネルの家族が人々の弔問を受けているとき、警察が手入れを行いました。自爆者の写真がPKKの旗といっしょに壁に掛けられていました。この集会に人民民主党(HDP)のトゥーバ・ヘゼル議員が弔問に訪れ、人々の注意を引きました。

ダウトオール首相は、ヘゼル議員の弔問を“国家反逆”と呼びました。「自らの手で人々の血を流した自爆犯の慰霊集会に参加し、自爆犯に敬意を払うことは、人道に対する最大の反逆だ」と首相は言いました。

最大野党・共和人民党のケマル・クルチュダルオール党首も、ヘゼル議員の弔問を非難し、“反逆”とする首相に同調しました。「国会に出席し、共和国から給与を与えられ、名誉をかけて宣誓した議員が、テロリストのテントを訪ねることは、テロリストを讃え、テロ行為を励ますことになる。そのような行為は認められない」とクルチュダルオール党首は言いました。

ヴァンの検察は、自爆犯の慰霊集会に参加したヘゼル議員の調査を始めました。検察が彼女を告発する法的根拠があるとすれば、トルコ憲法第83条によって、彼女の国会議員の特典は取り上げられます。

ヴァンの対テロ警察の手入れで、8人の容疑者が拘束され、その中には自爆犯ソメルの兄、ヌーリ・ソメルもいました。ドーアンニュースによると、ヌーリは「弟は2005年から行方不明だった」と言っているそうです。自爆者の父親ムサ・ソメルはDNAテストのため、アンカラに連行されました。

2月17日のアンカラのテロは軍用車をターゲットにし、少なくとも29人が殺害されました。これはアンカラで起こった2度目のテロ攻撃です。

・・・大勢の無辜の人々を無惨に殺した自爆犯の慰霊集会を国会議員が訪れるとは呆れますね。HDPのデミルタシュ共同党首はなんと言ってるのでしょうか?


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イスタンブル・スルタナメットの自爆テロの犠牲者は12人に

2016年02月23日 | 国際
2月23日 イスタンブル・スルタナメットで起こったジハーディストによる自爆テロの犠牲者は、事件から1か月後にもう1人、ドイツ人ツーリストがなくなって、12人になりました。

 Hurriyet
イスタンブル旧市街の観光の中心、スルタナメット広場を警戒する警官たち


12番目の犠牲者、52歳の女性アンケ・Hさんは、ドイツのオッフェンバッハの病院で怪我の治療を受けていましたが、2月22日、亡くなりました。1月22日、スルタナメット広場のテオドシウスのオベリスクのそばで、犯人が自爆した直後は、犠牲者は10人、負傷者15人と報じられましたが、その後、1月26日、63歳の犠牲者がベルリンの病院で亡くなって、犠牲者は11人になりました。アンケさんの死で、犠牲者は12人になりました。


アンカラの自爆犯は偽造IDでトルコに入国していた

少なくとも28人を殺害したアンカラの自爆者は、偽造IDでトルコに入国していたと、爆発事件の調査から判明しました。

 Hurriyet

トルコ南東部ヴァン県に生まれた自爆犯アブドゥルバキ・ソメルは、2014年、“サリフ・ムハムメド・ネジャル”というシリアの偽造IDでトルコに入国し、シリアのISILの暴力を逃れてきたと、当局に語っていました。彼がシリア国民と自称していたことも、調査の結果明らかになりました。

トルコ当局は、自爆犯は人民防衛隊(YPG)に属するシリア国籍者だと主張していました。トルコ政府はYPGをPKK(クルド労働者党)の分派と見ています。ところが、PKKから分かれた小さな非合法組織「クルド自由のタカ」(TAK)がアンカラの爆発の犯行声明を出したので、警察は調査を開始しました。

2月19日、TAKはメンバーの1人のアブドゥルバキ・ソメルが、軍用車を標的にしたアンカラの自爆テロの実行者だと声明しました。そのため、アブドゥルバキ・ソメルの父親ムサ・ソメルさんがアンカラに連行され、ムハムメド・サリフ・ネジェルのDNAと照合するため、DNAサンプルを採取されました。

エルドアン大統領とダウトオール首相は、犯行現場にあった犯人の遺体の指紋のテストを根拠に、ネジェルが自爆犯と発表していました。しかし、最終的なテストで、ネジェルとムサ・ソメルさんのDNAが一致したため、自爆犯はアブドゥルバキ・ソメルと改めて認定されました。

警察は、先週のアンカラのテロ関連で、これまでに14人の容疑者を拘束しました。14人は“テロ行為の助力”と“公文書偽造”の容疑で逮捕されました。拘束された容疑者から得た情報を根拠に、警察は、このテロ攻撃の命令を出したのはメフメト・ドーアン(通称バラン)とウシャク・オズチャプトゥ(通称エルハン)の2人と考えています。

自爆犯ソメルは、攻撃の前、工事現場で働いていたある男に電話し、その後、2人は、工事現場で会っていたそうです。14人の容疑者の中の2人、アフメト・カラマンとムハッレム・ジャニクリは、爆弾製造のための原料を運んだと思われます。

2月17日のアンカラの攻撃は、トルコの首都をねらった2度目のテロ攻撃となりました。2015年10月10日にも、ISメンバーと思われる戦闘員が、アンカラの大平和行進を攻撃しました。


アンカラのテロの犠牲者は29人になった

2月17日、アンカラで起こった、軍用車をターゲットにした自爆テロの犠牲者が、29人になりました。23日、重傷を負った男性がなくなりました。

 Hurriyet
アンカラの爆発現場に捧げられたカーネーション。2016年2月22日


66歳のアイドゥン・デデ・ハユルさんは重傷を負い、アンカラの病院で治療を受けていましたが、23日、亡くなりました。アンカラのトルコ軍本部と国会議事堂の間のエリアで自爆テロを行なった男は、アブドゥルバキ・ソネルと改めて認定されました。彼はシリアのPYD地域からトルコに入国し、偽造IDで登録していました。

このテロはPYD/PKKとリンクしていることが明らかになったと、ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、2月22日、閣僚会議後、記者団に語りました。テロはPKKとPYDが共同で行ったものだという政府の主張を、クルトゥルムシュ副首相はくり返しました。

2月17日のアンカラのテロ攻撃は、昨年アンカラで起こったテロ攻撃から5か月もたっていません。2015年10月10日、アンカラの大平和行進がテロ攻撃を受け、102人が犠牲になったのは記憶に新しいところです。


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今年末までにバクー=ティフリス=カルス鉄道が完成する

2016年02月21日 | 国際
2月22日 3か国を結ぶバクー=ティフリス=カルス鉄道が今年末までに完成すると、2月19日、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相が言いました。

 Hurriyet
左からアゼルバイジャンのメメディヤロフ外相、ジョージアのジャネリゼ外相、トルコのチャヴシュオール外相


2月19日、ジョージアのミヘイル・ジャネリゼ外相とアゼルバイジャンのエルマル・メメディヤロフ外相との共同記者会見で、チャヴシュオール外相は、「この地方の貿易の発展の妨げになっていた障害が、このBTK鉄道の完成によって克服されるだろう」と、アナドルニュースに語りました。このプロジェクトによって、ロンドンと北京も結ばれることになります」

トルコとジョージアとアゼルバイジャンの3外相は、トリビシで行われた5回目の3者会談の後、共同声明を出して、「BTK鉄道はアジアとヨーロッパ間の輸送を容易にするために重要な役割を果たすだろう。2015年に行われたジョージア部分の試乗には大いに満足した。BTK鉄道はできるだけ早く操業を始める必要がある」と力説しました。

BTK鉄道はアゼルバイジャン、ジョージア、トルコの政府間協定の下に、敷設されつつあり、アジアからヨーロッパへ、コンテナその他の貨物輸送量を増大させると期待されています。貨物輸送量は年間、1700万トンに達するだろうと、2013年にアゼルバイジャンとジョージアが発表しました。最初はまず、650万トンの貨物と、100万人の乗客が運ばれるでしょう。

・・・乗ってみたいですね。鉄道ファンに人気が出るかも・・・


トルコ成人の3分の1が体重過剰

保健省が行った調査によると、トルコの全成人の3分の1が、“極度な体重過剰”と見られるそうです。

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トルコ肥満研究協会会長ナジフ・バールアチュク博士によると、「肥満は世界中の人間社会に衝撃を与えている第3の健康問題」だそうです。トルコは肥満率でみると、ヨーロッパで21番目ですが、急速に肥満が増加している国のひとつです。

この調査によると、トルコ成人の35%は“体重過剰”の範囲に入り、33%が“正常”、2%が“スリム”です。肥満は7歳から14歳の子供で12~15%、成人男子で27~28%、成人女子で32~35%だということです。


PKKがアナドルニュース局の記者3人を解放した

非合法組織クルド労働者党(PKK)が、マルディン県ヌサイビンで誘拐されていた、国営アナドルニュースの記者3人を解放しました。

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ラウフ・マルタシュさん(中央}、オヌル・チョバンさん(左)、ケナン・イエシルユルトさん(右)


戦争記者ラウフ・マルタシュさん、フォトジャーナリストのオヌル・チョバンさん、カメラマンのケナ・イエシルユルトさんと確認された3人は、クルド系政党・人民民主党(HDP)マルディン選出のアリ・アタラン議員と地元ジャーナリストに引き渡され解放されたと、ドアンニュースが報じました。

アタラン議員は記者たちをヌサイビンの役所に伴いました。アナドルニュースによると、記者たちは1週間前、“PKKに事前に許可を得ることなく内部を記録した”としてイエニシェヒル界隈で捕らえられ、マルディンのヌサイビン地区に送られたということです。エルドアン大統領とダウトオール首相が記者たちに電話で喜びのことばを伝えました。

公正発展党(AKP)のオメル・チェリキ報道官は、ツイッターの公式頁で、世界中で最も危険な場所で真実を報道している記者たちを“卑劣に”誘拐したことを批判しました。「アナドルニュースの記者たちをターゲットにすることは、真実を隠蔽することだ」


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アンカラのテロで拘束された容疑者は20人になった

2016年02月20日 | 国内
2月21日 アンカラ検事局の情報筋によると、アンカラの爆発事件関連で拘束された容疑者数は、2月19日、20人に達したとということです。

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警察はアンカラ、アダナ、ボル、テキルダー、イズミル、イスタンブル、ディヤルバクル、ガジアンテプの各県で作戦を行い、合計20人の容疑者を拘束しました。容疑者の中にはPKK(クルド労働者党)とつながる者もいるそうです。

2月19日朝、ハルク・コダラク主任検察官は、「われわれはこの事件をほぼ解決した。まもなく声明が出される」と言いました。エルドアン大統領は18日、アンカラの爆発テロ関連で、14人が7県で捕まったと発表しました。

2月17日、首都アンカラで、軍職員を運ぶ車がねらわれた爆弾テロで、少なくとも28人が死亡、61人が負傷しました。ダウトオール首相は19日、ギュルハネ陸軍医科アカデミーで行われた葬儀に出席しました。自爆テロは、軍の車が、議会や官庁、軍参謀本部に近い市の中心を通過するときに起こりました。

ダウトオール首相は28人の犠牲者のために28本のカーネーションを捧げて祈りました。イスメト・ユルマズ防衛相とエフカン・アラ内相も、ともにカーネーションを供えました。爆発が起こった通りはいまも交通禁止になっています。

ダウトオール首相とエルドアン大統領は、この爆発テロは、PKKと、シリア民主連合党(PYD)の軍部であるクルド人民防衛隊(YPG)の共同作戦だと言っています。


PKKつながりのクルド・テロ集団がアンカラのテロの犯行声明を出した

クルド戦闘員のグループが2月19日、アンカラの爆弾テロの犯行声明を出しました。トルコ当局はまだテロ・グループの主張についてコメントしていません。

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トルコ政府は、シリアの組織クルド人民防衛隊(YPG)がアンカラのテロを行ったと発表しています。「クルド自由のタカ」(TAK)はウエブサイトで、南部のジズレ地区の状況とエルドアン大統領の政策に対する“報復”として、彼らがアンカラの攻撃を行ったと発表しました。

TAKはPKKの分派と見られ、過去にも、2015年12月のイスタンブルのサビハ・ギョクチェン空港の迫撃砲攻撃など、多くのテロ攻撃の犯行声明を出しています。空港の攻撃では、清掃係1名が死亡しました。


「“テロリスト”が利用しないなら、停戦に応じる用意がある」アサド大統領

シリアのバシャル・アルアサド大統領が、2月2日、トルコを含む諸国が暴徒への支援を止めるという条件なら、停戦に応じる用意があると言い、テロリストに武器を送っている諸国を非難しました。

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2月20日、ダマスカスでスペインの「エル・パイース」紙のインタビューに応じるシリアのアサド大統領


シリアの反体制派が「ロシアを含むシリア政府の同盟国が停戦し、包囲を解き、全国の流通が認められたら、一時的停戦もあり得る」と言った後、アサド大統領はこのコメントを出しました。

「われわれは軍事作戦を止める用意がある。しかし、この問題は、テロリストたちが彼らの立場を利するのを防ぐことなど、重要な要因と関係がある。停戦は、他の諸国、とくにトルコが、テロリストに武器を送ったり、兵站上の支援を行わないことが確認されなければならない」

トルコその他スンニー派諸国と西欧諸国が、シリア政府と戦う“反乱軍”を支援してきました。アサドの政府軍はイラン、ロシア、レバノンのヒズボラに支援されています。トルコとサウジアラビアがシリアに地上軍を送る可能性について尋ねられたアサド大統領は、「われわれはテロリストと交渉するように、彼らと交渉している。われわれはわが国を守ろうとしてる。これは侵略だ」と答えました。

ここ何か月かの停戦交渉は実を結びませんでした。最近ジュネーヴで行われた国連の話合いでは、アメリカとロシアが共同議長を務めました。2月12日には、世界の列強がミュンヘンで、人道主義的支援のために戦争停止に合意しました。停戦は1週間後に始まる予定でしたが、行われず、ロシアの空爆に支援されたシリア軍の攻撃は、衰えることなくつづいています。「テロとの戦いはつづける。シリアは全国を取り戻すだろう」とアサドは明言しました。

アサド大統領はスペインの日刊紙「エル・パイース」のインタビューに応えて、アサド大統領は「政府軍はアレッポーの北部の町をほぼ完全に支配し、ラッカ県のイスラム国(IS)の拠点に向かって進軍している」と語りました。「この国を支配したら、次のステップは全国を統一した政府を組織し、新しい憲法と総選挙のための基礎を築くつもりだ」


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「“よいテロリスト”などいない」とトルコ、懸命に欧米を説得

2016年02月19日 | 国際
2月20日 PKK(クルど労働者党)の分派であるPYD(民主連合党)を“よいテロリスト”として支援する欧米の説得に懸命なトルコは、彼らの真の姿が撮られたビデオを欧米に見せることにしました。

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アメリカとロシアの支援を受けているPYDの武装集団である人民防衛隊(YPG)のテロリストたちは、アンカラの爆発テロの2日前に、公然とトルコに宣戦布告しています。アンカラのテロでは無辜の人々28人が死亡し、61人が負傷しています。

PYD/YPGの親の姿を伝えるビデオは、シリアのアムデで撮られていますが、アムデはアンカラの自爆犯サレフ・ナジェルの故郷です。ビデオの最初には、訓練の前に武器を持って整列しているYPG戦闘員が撮られています。司令官がテロリストに向かってスローガンを叫び、トルコを威嚇し、トルコ南東部に住むクルド人を決起させようとしています。

「われわれはクルド人の権利を守り、YPG、YPJ,HPJとして、あらゆる手段を使う。われわれは国境など認めない。アムデも、ジズレも、ディヤルバクルも同じだ。我々は国境を廃止する」と司令官は叫び、トルコに住むPKKのテロリストとの団結を誓っています。

「われわれは北(トルコ南部)のクルド人の権利を守る。西方と北方のクルディスタンのクルド人とともに、エルドアンを血の海に沈める」と司令官は叫び、PYDはエルドアンをターゲットにすると言っています。彼らはトルコの南東部をクルディスタンの一部と称しているのです。

ビデオの終わりに、戦闘員たちは“セロク・アポ”(指導者アポ)と叫び、PKKの指導者アポ(アブドゥラ・オジャラン)へ敬意を表しています。オジャランは1999年にケニヤで捕まって以来、マルマラ海のイムラル島で終身刑に服しています。

・・・こんなメチャクチャな集団を、欧米は、ISと戦っているからと支援しているのですから、困ったことです。


[アンカラの自爆犯はまちがいなくYPGのメンバーだ」エルドアン大統領

2月17日のアンカラの自爆犯はまちがいなく人民防衛隊(YPG)のメンバーだと、エルドアン大統領が言いました。

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「実行犯がシリアのクルド民主連合党(PYD)とYPGであることを、われわれは疑っていない」と、エルドアン大統領はアンカラで、金曜礼拝の後、記者団に語りました。エルドアン大統領はまた、西欧諸国がYPGを“テロリスト組織”と呼ばないことを非難しました。トルコ政府はYPGとその分派PYDを、PKK(クルど労働者党)のシリア支部と見なしてきました。

「PKKをテロ組織と認めながら、なぜPYDとYPGをテロ組織と呼ばないのか」とエルドアン大統領は言い、この件については、追ってオバマ大統領と話すと言いました。「欧米がわれわれを頑なに理解しないのは悲しいことだ」とも、大統領は言いました。


「アメリカがPYDは信頼できないことを納得した」と外相

メヴリュト・チャヴシュオール外相が、「アメリカのケリー国務長官が“シリアのクルド人は信頼できない”ことに同意した」と満足げに言いました。「トルコ政府がテロリストと認定しているグループと関係を持った“誤り”を正し、この論争を終わりにしようとワシントンに要請する」と外相は言っています。

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チャヴシュオール外相は大喜びの表情で、ジョン・ケリー国務長官が“シリアのクルド人は信頼できない”と語ったと言いました。外相は2月18日のケリー国務長官との電話会談に触れ、「わが友、ケリーはYPGは信頼できないと言った」と言いました。「アメリカの声明にはまだ矛盾や混乱はあるが、少なくともジョン・ケリーの口からYPGに対する彼の意見が変わったことを聞いて、私は喜んでいる」

「シリアのイスラム国(IS)との戦いで、YPGのようなテロリスト・グループにたよるのは、結局、弱みを見せたことになる」とチャヴシュオール外相は言いました。「とくに、トルコの同盟国アメリカは、この誤った行動を止めなければならない。誤りを正すことはメリットになる」と外相は、ジョージアの首都トビリシを公式訪問中の記者会見で言いました。

「ISやアルアスラのようなテロ組織との戦いで、他の“テロ組織”にたよるのは最大の誤りだ」とチャヴシュオール外相は言いました。「テロ組織と協力することは、赤ずきんの物語のオオカミに近づくより危険だ」

・・・シリアやクルドのことは、トルコのほうがわかっているんだから、トルコの言うことききなさいよね。


EUとトルコが3月初旬、特別移民サミットを開催する

移民危機を食い止めるための交渉を前進させるために、EUとトルコが3月初旬、特別サミットを開くと、欧州委員会のドナルド・タスク会長が言いました。

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2月18日、EUサミットのためにブリュッセルに到着した欧州委員会のドナルド・タスク会長。


「EUはトルコと共同の行動計画を優先して行うことで合意した。われわれはできることすべてをしなければならない」と、タスク会長は、ブリュッセルでの2日間のEUサミットの初日後、記者会見で言いました。「EUは3月初旬、トルコと特別会議を開きたいという意向を持っている」

ドイツのメルケル首相は、トルコとの特別サミットは3月5日か7日にしたいと言いました。ドイツはEUで最多の100万人の移民を受け入れています。トルコは30億ユーロの援助と交換に、移民の流入をカットすることで合意しています。

EU11か国とトルコの首脳会談は、木曜、サミットの前に予定されていましたが、アンカラの爆弾テロでダウトオール首相が欠席することになったため、キャンセルされました。


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