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「ISの自爆犯たちはアレヴィとHDPを標的にしていた」内相

2016年10月18日 | 国内
10月19日 16日、ガジアンテプ県で、警察の手入れ中に自爆したイスラム国(IS)の容疑者2人は、アレヴィと親クルド政党・HDP(人民民主党)県本部が催すイベントを攻撃しようとしていたと、内相が発表しました(10月17日の頁参照)。

 Hurriyet

自爆で破壊された自爆犯の自宅アパート


「今回の手入れは、16日の午後12時32分頃、シャヒンベイ地区のギュンネイケントのアパートを急襲した。ISのメンバー、ジェバエルが手入れと知って、自宅アパートの入口で自爆したため、特捜警察官3人が殉職し、警察官5人とシリア市民4人が負傷した。テロリスト1人が捕まった」と、内相が声明で発表しました。

自爆したジェバエルはISのガジアンテプのリーダーとして、内務省のテロ・リストに載っていました。「メフメト・カディル・ジェバエルは1986年ガジアンテプの生まれ、自爆テロ関連で手配されていた」と、声明は言っています。内務省によると、この手入れで、2人の子供といっしょに拘束されたジェバエルの妻ファディレ・ジェバエルも、テロ容疑者として手配されていました。ISと関係するもう1人の容疑者も拘束されました。

ドーアンニュースによると、ジェバエルは、4月にエルジャン・チャプクンが逮捕された後、ガジアンテプ県のリーダーに任命されていました。彼はまた、2015年10月10日、102人の命を奪ったアンカラの自爆テロ関連で起訴されている容疑者の1人でもあります。

同ニュースはまた、ジェバエルは、2015年10月30日、ガジアンテプで逮捕されたユスフ・ジェバエルの兄弟だと報じています。自爆したジェバエルは、イスタンブルのHDP県本部と、ジュムフリエット紙のアンカラ支局に爆弾テロを行おうとしていました。内務省はジェバエルに60万リラの懸賞金をかけていました。

アレヴィ文化協会ガジアンテプ支部のユルマズ・デミルデレン支部長は、声明文を出し、治安部隊はISのテロ攻撃の情報を得て、約1か月間、アレヴィの祈りの家“ジェムエヴィ”の近くで警戒にあたっていたと発表しました。治安部隊がジェムエヴィの写真を所持していたIS戦闘員を拘束した1か月後の10月16日、警察はガジアンテプの手入れを行いました。
・・・アレヴィは簡単にいえばイスラムの1宗派ですが、民族的・文化的集団ともいえる1派で、国民の10~20%を占めると言われます。独特の教義・儀式・習慣を持っているため、アレヴィはイスラムではないという人もいます。


デニズリのTV局でライブ放送中、野良猫がスタジオに侵入

10月17日、エーゲ海地方デニズリ県のDRT放送で、ライブ放送中、スタジオに野良猫が侵入しました。

 Hurriyet

事件は、クドレト・チェレビオールさん司会の番組「おはよう、デニズリ」放送中に起こりました。スタジオに入った猫はテーブルに飛び乗りました。チェレビオールさんは「びっくりゲストの登場です」と言ってから、番組の予定通り、今日の日刊紙の見出しに話を移しましたが、パソコンの前にすわってから、猫をスタジオから出すために、アシスタントの助けを求めなければなりませんでした。

“ヒュニュス”と名づけられた猫は、局の職員の1人が飼うことにしました。


「アタテュルク文化センターはオペラハウスにする」文化観光相

放置されていたイスタンブル・タクシム広場のアタテュルク文化センター(AKM)をオペラハウスにすると、ナビ・アヴジュ文化観光相が発表しました。

 Hurriyet

「文化センターがショッピングモールになるという噂がありますが、事実ではありません。あの場所には新しくオペラハウスを建てます。プロジェクトの準備は始まっています」と、10月18日、文化観光相は言いました。

「あの建物を放置しておいても、いいことはなにもありません。だれが見ても明らかです。大統領もすでに発表しています。あそこにはイスタンブルにふさわしいオペラハウスがあるべきです。文化観光省は準備を始めています」とアヴジュ文化観光相は言いました。タクシム広場に立つこの建物は8年間使用されていません。

文化センターは共和国時代のトルコの建築を代表する建物のひとつです。政府が取り壊すか、再建するという意向を発表したときは、さまざまな意見が飛び交いました。「建物は非常に危険な状態にある」と観光相は言いました。「この建物は共和国の象徴として認識されるべきです」


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