トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

イスタンブルの有名ナイトクラブでテロ。39人死亡

2016年12月31日 | 国内
1月1日  イスタンブルのナイトクラブで起こったテロは、日本でも元旦早々、大きく報じられましたね。イスタンブルの人気ナイトクラブ「レイナ」を銃で襲ったテロリストは、警官を含め、少なくとも39人を殺害したと、シュレイマン・ソイル内相が発表しました。

Hurriyet

「警察は捜索作戦を開始した。犯人はまもなく捕まるだろう」と、内相は記者団に言いました。このテロで少なくとも65人が負傷したと、レジェプ・アクダー保健相は言いました。負傷者のうちの4人は重傷だそうです。

イスタンブルのヴァシプ・シャヒン知事は、「犯人はクラブに入るまえに、入口で警官1人と市民1人を撃ち殺した」と言いました。たまたま現場にいた1人の記者は、救急車が50~60台、駆けつけたと、CNNトルコで言いました。「卑劣なテロリストはカラシニコフを持って、クラブに押し入った。このようなテロ攻撃は防ぎようがない」テロリストはサンタクロースの服を着ていたという情報もあります。

現場のナイトクラブ「レイナ」は、セレブや、アーティストや、スター・サッカー選手もよく現れる、国際的なクラブのひとつです。銃撃から逃れようと、海峡に飛び込み、警察に救助された人もいたと、NTVテレビが報じました。クラブ内には600人の人々がいたそうです。イスタンブル警察は、新年の祝賀パーティをねらうテロを警戒して、25,000人もの警官を配備していました。昨年の新年には連続的なテロが起こり、何百人も死亡しています。

Hurriyet

エルドアン大統領は今回のテロについて、シャヒン知事から報告を受けました。ベキル・ボズダー法相はテロ攻撃を非難し、「テロでわれわれの団結を破壊することはできない」とツイッターで言いました。トルコ宗教庁(ディヤネット)もテロを非難しました。

EUのフェデリカ・モゲリーニ上級代表もツイッターでテロ攻撃を非難しました。「2017年はイスタンブルのテロ攻撃で始まった。犠牲になった方々と彼らを愛する方々に哀悼の意を捧げます。このような悲劇を防ぐために、私たちは努力をつづけます」

アメリカのオバマ大統領も、クラブのテロの犠牲者に哀悼の意を表しました。ホワイトハウスのエリク・シュルツ報道官は「大統領は無辜の犠牲者に哀悼の意を表し、トルコ当局が必要なら助力するよう、大統領のチームに支持を出した」と言いました。

アメリカ国務省も声明を出し、「アメリカはイスタンブルのクラブのテロ攻撃を強く非難する。犠牲者の家族と彼らを愛する人々、トルコ国民に、哀悼の意を捧げ、負傷者の早い回復を祈る」と言いました。NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長もテロ攻撃を非難しました。「2017年はイスタンブルの悲劇で始まった。新年を祝っていて攻撃された人々のために心を痛めている」と事務総長はツイートしています。


イスタンブルのテロの犠牲者の中の20人の身元が確認された

1月1日、イスタンブルのナイトクラブのテロ攻撃で殺された犠牲者の中の20人の身元が確認されました。その中の15人は外国の市民で、5人がトルコ市民だったと、シュレイマン・ソイル内相が言いました。

 Hurriyet

有名なナイトクラブ「レイナ」は、年が明けて1時間後に、テロ攻撃を受けました。犯人は入口で警官1人と市民1人を殺して、クラブに入り、新年を祝っていた人々を手当たり次第に射殺しました。ソイル内相は他の19人の身元確認も急いでいると言いました。69人の負傷者は10か所の病院で治療を受けていますが、4人は危篤状態です。ファトゥマ・ベテュル・サヤン・カヤ家族・社会政策相は、犠牲者の中には、サウジアラビア、モロッコ、レバノン、リビヤ国籍の人もいると言いました。

イスラエルの女性も1人死亡したと、1日、イスラエル外務省が言いました。レアンネ・ナセルさん(19)はイスラエルのティラ村から友人3人とクラブに来ていて、友人の1人も負傷したと、イスラエルのメディアが報じています。1月1日、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相は閣僚会議の後、「われわれは週末、トルコで大きなテロがあるかも・・・と思っていた。殺された方のご家族に哀悼の意を表明し、負傷者の回復を祈っている」と、声明で言っています。


テロ攻撃を計画中だったIS戦闘員8人が拘束された

12月31日、イスラム国(IS)戦闘員8人が、アンカラ警察の対テロ隊によって拘束されました。警察は、8人の戦闘員は大晦日の夜にテロ攻撃を行う計画をしていたと考えています。対テロ作戦で、8人の戦闘員が滞在していた場所で、組織関連の多くの書類を押収しました。

 Hurriyet

トルコではISのテロ攻撃によって、277人の人が命を落としています。ジハーディスト・グループは、自爆テロやロケット弾攻撃、銃撃などで市民をターゲットにしてきました。


NATOがトルコ=ロシアのシリア停戦仲介を歓迎

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務局長が、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相との電話で、シリアの全国的停戦を仲介したトルコの努力を賞賛しました。

 Hurriyet

外交情報源によると、ストルテンベルグ事務局長は、トルコとロシアの協力で実現したシリアの停戦協定に対するNATOのメッセージを伝えました。事務局長は電話で停戦に対するNATOの支持を表明し、シリアの最近の状況の変化と、停戦後にとられるさらなるステップを評価しました。ストルテンベルグ事務局長とチャヴシュオール外相はまた、アルバブ作戦での連合軍の空からの支援や、NATOのトルコへの支援について話し合いました。

2人は、できるだけ早く会談を行うことで合意に達しました。エルドアン大統領は、トルコの北イラクでの作戦にじゅうぶんな支援をしないNATOとヨーロッパの同盟国を批判しましたが、ストルテンベルグ事務局長の電話はその翌日のことでした。


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「PKKの幹部5人を逮捕した」内務省発表

2016年12月31日 | 国内
12月31日 非合法組織クルド労働者党(PKK)と非合法組織クルド社会連合(KCK)を標的にした作戦で、PKKの幹部5人が逮捕されたと、12月30日、内務省が発表しました。

 Hurriyet
雪の中でPKK掃討作戦


頭文字H.A.,S.A.,M.O.,B.A.、E.A.のPKK幹部が、トルコ全土で行われた作戦で逮捕されました。H.A.,S.A.,M.O.は南東部ディヤルバクル県で、B.A.は南部アンタリヤ県で、E.A.は南東部シャンルウルファ県で捕らえられました。

内務省によると、5人は全員、以前に、“武装テロリスト組織を結成し管理し”また“武装テロリスト組織のメンバーである”として告発されています。


「停戦はシリアの永続的平和へのベースだ」ユルドゥルム首相

ビナリ・ユルドゥルム首相が、戦争に荒廃したシリアの“永続的平和”交渉のためのベースとして、体制側と反体制グループの間で停戦が合意されたと語り、他の国々もロシアとトルコの努力に協力するようくり返し呼びかけました。

 Hurriyet

「次の段階は政治的話合いです。各集団が同じテーブルにつき、シリアの統合と連帯に合意するでしょう。停戦はそのベースです。停戦がもたらした最も大きな成果は、平和交渉のためのベースをつくったことです」と、ユルドゥルム首相は12月30日、Hurriyet紙に語りました。「いま、未来について語るベースができました。トルコはそのために大きな貢献をしました」

トルコとロシアは長い外交努力の末、協定の保証国として、12月30日から始まる全国的な停戦の仲介役を務めました。体制側と反体制側はアスタナで会談し、シリアの政治的変革のロードマップについて討議することに合意しました。

「わが国の目的は、1人でも多く、無辜の人間の死を阻止することにあります。これこそが最重要事です。これが最初です。それを次の段階へ進めることが、さらに重要です」とユルドゥルム首相は言い、このプロセスをロシアとトルコだけに任せておくべきではないと付言しました。

「すべての国々 ー アメリカ、連合国軍,中東諸国 ー も、もっと積極的になって欲しい。国連も重要です」と首相は言いました。ユルドゥルム首相はまた、停戦協定の仲介でエルドアン大統領が演じた役割を強調し、大統領は非常に積極的に電話外交を行ったと言いました。

トラムプ次期大統領へ呼びかけ
ユルドゥルム首相はまた、民主連合党(PYD)と、その武装部隊で非合法組織クルド労働者党(PKK)の分派と見られる人民防衛隊(YPG)のシリアでの活動にも言及しました。「ISとアルヌスラはこの協定から除外します。トルコはPYDとの戦いをつづけます」と首相は言いました。

「YPGとPYDとPKKは、すべて絡み合っています。YPGはシリアで問題を起こし、トルコのPKKを支援しています。PYDもYPGも、わが国にとってはテロ組織です。アメリカもそこを理解して欲しい」とユルドゥルム首相は言いました。「われわれは新しいアメリカ政権が、この問題を正しく評価し、わが国許容できる範囲内で政策を考えて欲しい」

1月20日、アメリカ大統領はバラク・オバマ氏からドナルド・トラムプ氏に継承されます。


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イスタンブルで大停電

2016年12月30日 | 国内
12月30日 エネルギー・天然資源省が、停電は“どしゃ降り”の雨によるものだと発表しました。「どしゃ降りの雨と嵐が電線の一時的故障の原因」と同省は説明しました。

 Hurriyet

エネルギー省によると、停電はマルマラ地方のアダパザル県とコジャエリ県で起こったということです。イスタンブルでは、ガジオスマンパシャ、バイラムパシャ、ファティフ、バージュラル、スルタンガジ、ギュンギョレン、ビュユクチェクメジェ、チャタルジャ、エセンユルト、バフチェリエヴレル、ベイリクデュジュ、キュチュクチェクメジェ、バクルキョイ、エユップの各地区で起こりました。

イスタンブル・アジア側の多くの地区も停電の影響を受けました。エネルギー配送会社BEDASも、悪天候のため、全国の主要な送電システムで電気が送れなかったと発表しました。


最低賃金が8%引き上げられ、月額1400リラに

トルコ政府は最低賃金を8%引き上げ、月額1404リラ(397ドル)にすると、メフメト・ムエッジンオール労働相が、12月29日、記者会見で言いました。

 Hurriyet

「最低賃金は、利害関係者と合意に達した後、2017年から、1か月1300リラ(368ドル)から1404リラ(397ドル)にする」と労働相は言いました。「賃上げは元旦から施行される」

しかし、強制待機制度が実施されたら、賃上げは効果がなくなります。強制待機は月給が50リラ、カットされます。社会保障保険料と所得税を引く前の新しい最低賃金は1777リラ(502.6ドル)です。

政府側と労使代表からなる「最低賃金委員会」が決めた新しい最低賃金は、労働者代表の要求を大きく下まわっています。「革新商業組合連合」(DISK)のカニ・ベコ代表は、この賃上げは偽物だと言っています。「この賃上げの最低賃金は飢餓レベル以下だ」

最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首も、賃上げは決してじゅうぶんではないと言っています。「政府はなぜ1400リラに4リラ乗せたのかわからない。大統領や首相はこんな月収で家計を支えられるのでしょうかね」


ISのエミル(首長)の1人がトルコの空爆で死亡

シリアの情報源によると、12月29日、イスラム国(IS)の“エミル”(首長)の1人が、トルコ軍戦闘機が「ユーフラテスの盾作戦」の一環として行った空爆で死亡しました。

 Hurriyet

車列を従えて走っていた、エブ・ヒュセン・トゥヌシ首長とボディガードが乗った車に、トルコ軍の空爆が命中しました。トゥヌスはISに“エミル”に選ばれ、ISの事実上の首都ラッカからアルバブへ移動中でした。


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歩行者用海底トンネルのための削岩作業が始まった

2016年12月29日 | 国内
12月29日 イスタンブルのヨーロッパ側とアジア側を結ぶ歩行者用海底トンネルのための削岩作業(ドリリング)が始まりました。

Hurriyet
イスタンブルの技術・建設会社BIMTASが設計したプロジェクトが、アンカラ・ベースの建設会社に750万リラで売られ、ヨーロッパ側のカバタシュ海岸とアジア側のユスキュダル海岸を結ぶトンネルの削岩作業が始まりました。削岩作業は2017年3月までに終わると思われます。

トンネルは2階建てで、ボスフォラス海峡の水面から20メートル下に位置します。上の階は歩行者と自転車のための通路で、下の階はラバー・タイヤの車両と電気自動車のための通路になります。

トンネルは、現在カバタシュに建設中の交通センターと接続します。10,000平米の歩行者用コンコースに建てられる交通センターの建物は、翼をひろげたカモメの形になります。交通センターには、水路と道路の交通と市内鉄道網を結ぶ多くのプラットフォームができます。


トルコとロシアの協力でシリア停戦が宣言された

トルコとロシアが、シリアの体制側と反体制側の停戦の仲介をしました。戦争で荒廃したシリアの政治的解決のための話し合いが始まることが望まれます。

 Hurriyet

ロシアのラヴロフ外相(左)とトルコのチャヴシュオール外相


停戦は12月30日に始まりますが、国連がテロリスト組織と指定しているイスラム国(IS)やアルヌスラは除外されます。「知られるように、わが国は、シリア紛争の総合的な政治的解決のために体制側と反体制側の交渉を進め、暴力を終わらせ、人道的支援を提供するために、懸命に努力してきた。その結果、2016年12月30日、両サイドが停戦の合意に達した。わが国はこの進展を歓迎する」と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、12月29日、声明文を出して言いました。

協定は空爆を含む、あらゆる武力攻撃の停止を規定しています。「国連の安全保障委員会にテロ組織と指定された集団は、この協定から除外される」と、声明文は言っています。トルコとロシアは保証国として、この取り決めを支持しています。

トルコとロシアとイランは12月20日、シリアでの共同の立場を確認したうえで、シリアの体制派と反体制派間の新たな交渉を開始する宣言に署名しました。宣言では3国が保証国となっています。

「すべての集団がこの協定を承認することが非常に重要である。トルコとロシアはシリアでの敵対関係の停止に従う」と声明文は言っています。声明文はまた、イランに、その影響力を利用して、戦う集団を停戦に従わせるよう、間接的に要請しています。声明の前に、チャヴシュオール外相は、ヒズボラにシリアからの撤退を求めています。

アサドの未来について話し合っていない
「われわれはアサドの問題については話し合わなかった」と、チャヴシュオール外相は言っています。「わが国は、アサドの問題はひとまずおいて、シリアの反体制派に彼らのビジョンを語らせたい」

トルコは“ロシアの要請で”アルバブ空爆を中止した
チャヴシュオール外相によると、ロシアは、パルミラ空爆中に問題を起こさないように、アルバブ地方へのトルコ機の飛来を中止するよう要請しました。しかし、外相は最近のロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相との電話会談で、アルバブへトルコ軍戦闘機の飛行再開の許可を求めています。

チャヴシュオール外相はラヴロフ外相に、アルバブの軍事作戦で、トルコとロシアが協力できるか尋ねました。「わが国は、ISとの戦いなら、だれとでも協力する。しかし、現時点では、ロシアとの対IS戦での協力は行われていない」と外相は言っています。


超国粋主義者グループがサンタ服の男に拳銃を突きつけて抗議

ウルトラ・ナショナリスト青年グループ「アルペレン・オジャクラル」の男たちが、12月28日、西部アイドゥン県のナジルリ地区で、サンタクロースの服を着た男に拳銃を突きつけ、クリスマスと新年の祝いに抗議しました。

 Hurriyet

男たちは伝統的な衣装“エフェ”を着て、伝統的なダンス“ゼイベク”を踊り、人々はびっくりして眺めていました。「アルペレン・オジャクラル」のブラク・ヤシャル・アイドゥン支部長は、“人々をルーツに戻す”のが目的だと言いました。

「私たちの目的は、人々をルーツに戻すことです。私たちはムスリムのトルコ人で、1000年間、イスラムを信奉してきたのです。ヒドレレス(初夏の祭)やネヴルス(春分の祭)など私たちの伝統的な祝祭でなく、キリスト教徒の祝祭に浮かれている連中は理解できません。私たちはクリスマス反対の抗議運動を行い、人々に私たちは私たち自身の祝祭を祝おうと訴えているのです」と彼は言いました。


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「ISはビデオで恐怖を拡散しようとしている」副首相

2016年12月28日 | 国内
12月28日 「イスラム国(IS)は、トルコ軍の軍服を着た2人の男が焼殺されるビデオをオンラインで流して、恐怖感をまき散らそうとしている」と、ヌマン・クルトゥルムシュ副首相が、12月27日、閣僚会議後、記者団に語りました。

 Hurriyet

クルトゥルムシュ副首相は記者団とソシアルメディアの利用者に、そのビデオを見ないよう警告し、“トルコの人々の士気をくじく”のが、テロリストの狙いだと言いました。テロリスト・グループは“卑劣な集団”で、恐怖感によって“人々を自棄的な気分にさせる”ことをねらっていると、副首相は言いました。

「軍部や防衛相がこのビデオを確認したという情報はまだありません。確認されたら、皆さんに知らせます。このテロリスト・グループは世界でも最低の連中であり、彼らは人々の心を恐怖で押しつぶそうとしているのです」と副首相はさらに言いました。

野党は政府に、このビデオに関して声明を出すよう求めています。フィクリ・ウシュク防衛相は、現在、3人のトルコ兵がISの手中にあることだけを確認しています。


トルコとロシアがシリア停戦の取決めで合意

トルコとロシアが、現在の東アレッポーの停戦をシリア全土にひろげるために、停戦の取決めに合意したと、アナドル通信が信頼すべき情報源の話として報道しました。

Hurriyet

トルコ政府とロシア政府はこの取り決めの実施のために努力をするだろうとアナドル通信は言っています。同時に、テロ組織はこの停戦から除外されるだろうと、同通信は報じています。


身代金を払って、ISから嫁と孫娘を取り戻した男

コンヤに住むトルコ人男性が、嫁と孫娘を取り戻すために、イスラム国(IS)に身代金15万リラ支払いました。彼の息子は、2014年、妻子を連れてISに参加しました。

Hurriyet
ISから取り戻した孫娘を抱くケマルM.さん


コンヤに住むケマルM.さんは、自分の家を売り、ISが要求する金額をISのエージェントに支払らい、嫁のMさんと3歳半の孫娘を取り戻しました。彼の息子セダトM.(28)は、2014年に妻子を連れてシリアに行った後、死んだそうです。セダトM.は「イスラム国で暮らすためにシリアに行く」というメモを父親に残して、トルコを去りました。

ケマルさんは息子とその妻子をトルコに連れ戻すために1年間努力し、息子はシリアで死んだと知らされて、嫁と孫娘のために身代金を支払ったのです。「彼らがISに入った後も、私は息子や嫁としばしば電話で話していました。帰ってくるよう懇願しましたが、説得できませんでした」と父親は言いました。そして、ある日、ケマルさんは、電話で、息子はシリアで殺されたが、嫁と孫は無事だと知らされました。

「私は嫁と孫を救出しなければならないと思いました。嫁は最初は帰りたくないと言っていましたが、その後、助けて欲しいとたのんできました」とケマルさん。彼は“この種の問題を扱っている人”に連絡し、嫁と孫の名前を告げると、4日後に電話があり、嫁と孫は、IS戦闘員の妻たちが住んでいる場所にいると知らされました。

連絡してきた人物は、2人の身代金として15万リラを要求しました。ケマルさんは金額を交渉しましたが、拒否され、金の工面をしなければならなくなりました。「その後、ケマルさんは国境の町ハタイへ行き、2人のシリア人に会って、コンヤにいる彼らの仲間に金を渡すよう言われました」

シリア人たちは、ケマルさんがその人物に金を渡したことを確認すると、嫁と孫を連れてきました。「嫁はラッカでの暮らしについても、息子が死んだかどうかも、いっさい話しません」とケマルさん。彼は息子の声を2年間も聞いていませんが、息子が死んだとは思っていないと言っています。「息子が死んだという証拠はありません。私は生きていると信じ、見つけ出そうと思っています。2か月前、私は、息子がどこにいるか知っているという人物に、10万リラ払いました」

・・・親不孝な息子ですねえ。嫁がラッカの暮らしについてなにも話さないのも、いろいろ憶測させますね。


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「トルコ兵が焼殺されたのが事実ならIS全員焼き殺すべきだ」MHP党首

2016年12月26日 | 国際
12月25日 ISが発表した、2人のトルコ兵が生きたまま焼かれたビデオがほんとうなら、テロ組織のメンバーたちは全員焼き殺されるべきだと、野党・愛国者運動党(MHP)のデヴレット・バフチェリ党首が、党の集会で言いました。

Hurriyet
MHPのバフチェリ党首


「ソシアルメディアで流された残虐なビデオがほんとうなら、血塗られた手のイスラム国(IS)のテロリストたちは、トルコの国内外を問わず、掃討されるべきだ」と、バフチェリ党首は言いました。

先週、ISはトルコ軍の軍服を着た2人の男が焼殺されるビデオを発表しました。ビデオはソシアルメディアでひろがり、人々を憤激させました。トルコ軍はまだ確認していないと言っています。

野党は政府に声明を出すよう求め、フィクリ・ウシュク防衛相は、「3人のトルコ兵がISに捕らえられていることだけは確認できている」と言いました。「ビデオはほんものか? ISに捕まったわが軍の兵士はどうなっている?」と、バフチェリ党首は質問し、「この恥ずべきテロリストたちをアルバブで叩き潰すべきだ」と言いました。

作戦はつづけなければならない
ISからアルバブを奪うための「ユーフラテスの盾作戦」で犠牲となった兵士たちに、バフチェリ党首は悲しみを表明し、この作戦をつづけ、勝利しなければならないと付け加えました。

「われわれは外国のテロリストについて、すべてわかっているわけではない。しかし、イラクとシリアを拠点としているテロ組織は、トルコに脅しをかけている。わが国がアルバブで勝利することはまちがいないからだ。われわれが成果を上げずに、アルバブを去ったら、わが国はディヤルバクルとアンカラを危険に曝すことになる」と、バフチェリ党首は言っています。


「1週間の対テロ作戦で、508人が拘束された」内務省

「全国で行われたトルコ労働者党(PKK)とクルディスタン社会連合(KCK)に対する作戦で、この1週間で合計508人が拘束された」と26日、内務省が発表しました。

 Hurriyet

特別憲兵隊、コマンド隊、警察特殊部隊、軍の空軍部隊と地上部隊を含む特殊部隊が、12月19日から26日の1週間、PKKをターゲットにした220の作戦を行い、PKKに助力または扇動した容疑で、508人を拘束したと、内務省が発表しました。508人の容疑者の中の78人が逮捕されました。

内務省によると、PKKの戦闘員9人が、作戦中に死傷しました。4人が死亡、4人が捕らえられ、1人が負傷。爆発物60キロ、手榴弾12個、武器36丁が押収されたと、内務省は言っています。この作戦で1366万6000リラ相当のドラグが押収されました。内容はヘロイン322キロ、アヘン3万1618個、フェナゼパム9キロ、メタンフェタミン(覚せい剤)2キロ。

また、密輸タバコ163万8765個と1185万2491リラ相当の燃料9万2284リットルが押収され、390人の容疑者が拘束されました。さらに、不法移民1960人が捕まり、移民密輸業者29人が拘束され、その中の13人が逮捕されました。

内務省によると、イスラム国(IS)関連の容疑者78人が拘束され、その中の12人が逮捕されました。また、フェトフラー・テロ組織(FETO)に関与した容疑で1096人が拘束され、その中の426人が逮捕されました。


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HDPのペルヴィン・ブルダン国会議員が、取り調べ後、釈放された

2016年12月23日 | 国内
12月24日 親クルド政党・人民共和党(HDP)の、イスタンブル選出の国会議員で国会副議長のペルヴィン・ブルダン氏が、12月23日、イスタンブルで検事の取り調べを受けた後、釈放されました。

 Hurriyet
釈放後、記者団に語るHDP議員ブルダン氏


ブルダン氏は同日朝、イスタンブルの自宅で警察に拘束されました。「私は拘束された」と、ブルダン氏は党の公式ツイート頁に、拘束されたことをツイートしました。彼女はイスタンブル・バクルキョイの第6重罪裁判所で、“犯罪を賞賛し”“テロの宣伝を行った”として証言を求められました。 

ブルダン氏は証言をした後、弁護士とともに裁判所を出ました。彼女は裁判所の外で記者団に、「私は証言を拒否したが、強制的に法廷に立たされた」と言いました。「私は彼らにこのやりかたは合法的でないと言った」と、彼女は記者団に言いました。共同党首セラハッティン・デミルタシュ氏とフィゲン・ユクセクダー氏を含め、HDPの国会議員12人が、PKKに関与している容疑で、11月に逮捕されています。


「ロシア大使殺害が両国の関係を壊すことはない」プーチン大統領

「アンドレイ・カルロフ駐トルコ・ロシア大使殺害は、ロシアと、ロシア=トルコ関係を損なうための試みだ」と、ロシアのプーチン大統領は言い、「この事件が両国の関係を損なうことはない」と付け加えました。

Hurriyet

「ロシアとトルコの関係を傷つけたい人々が、2015年11月のロシア機撃墜と、カルロフ大使暗殺の背後にいたかもしれない」とプーチン大統領は、12月23日、モスクワの恒例の記者会見で言いました。「カルロフ大使の暗殺は、ロシアを傷つけ、ロシア=トルコ関係を損なうようという試みだ」

「率直に言えば、わが国の飛行機がトルコ軍の司令で撃墜されたのではないとは、私は思わない。しかし、今度の攻撃の背後には、トルコ=ロシアの関係を傷つけたいと思っている人々がいたことは確かだ」と、プーチン大統領は言っています。

「わが国の大使が殺されたいま、私の気持ちも変わってきている。いま、私には、あらゆることがあり得るように思える。破壊的な分子が、司法や軍部を含めて、国家機関に入っているのかもしれない。われわれはいま、だれかを非難したいとは思わない。起こっていることを、しっかり見守っているだけだ」と、大統領は言いました。「これでロシア=トルコ関係が壊れるだろうか? それはない。われわれは両国の結束の重要性を心得ているのだから」

カルロフ大使の暗殺から2,3日後、エルドアン大統領は、大使の暗殺は、在米説教師フェトフラー・ギュレンが率いる運動と関係があると言いました。


「働く女性が増えれば、トルコのGDPは2倍になる」という研究報告

 世界的な経営コンサルティング会社「マッキンゼイ」とトルコの「産業ビジネス協会」(TUSIAD)の共同研究によれば、働く女性の平均数を現在の30%からOECD平均の63%まで上げれば、トルコのGDPは20%アップするということです。

 Hurriyet
産業ビジネス協会のバシャラン・シメス会長


12月22日、イスタンブルで、マッキンゼイ社の共同経営者ベンギ・コルクマズさんが発表した「女性問題トルコ2016」という研究によれば、女性のビジネス社会参加と管理職への昇進によって、社会的発展と生産性と経済成長に大きな可能性が生まれるということです。

世界経済フォーラムの地球的性格差報告によると、2016年、トルコは144か国中、130位でした。トルコはまた、OECD諸国の中で、女性の労働力参加率は最低でした。しかし、トルコは、女性就業率を上げて、GDPを有効に上げる可能性を持っていると、研究報告は言っています。

報告によると、トルコのトップ企業では、全従業員の41%は女性です。発表の開会セッションで、TUSIADのジャンセン・バシャラン・シメス会長は、問題に対する男性の集中的なアプローチは、女性の計画性のある考え方で補足されると言いました。「男性はつねに決断が早い。しかし女性はバランスのとれた考え方で多くの問題を査定し、あらゆる局面のリスクを考えて決める。これは今日、非常に重要な能力です。私は女性の長期的な考え方と、危険を避ける姿勢を評価します。結論として、企業は女性と男性の平等の確保によって成功します」

トルコは銀行や保険会社では、女性が全従業員の56%を占めています。また、企業トップの女性の率は、トルコでは、アジア、ラテンアメリカ、アメリカ、ヨーロッパに比較しても高率です。


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ローマ時代の墓がキュタヒヤで見つかった

2016年12月23日 | 文化
12月23日 西部キュタヒヤ県のガイビエフェンディ地区の建設現場で、ローマ時代の墓が発見され、建設工事は中断されました。

 Hurriyet

キュタヒヤ博物館のメティン・テュルクテュジュム館長によると、3つの墓が見つかったそうです。「最初の調査で、墓はおよそ2000年昔のものとわかりました。この地域はおそらく古代の共同墓地だったのでしょう。それぞれの墓に4,5人の人骨がありました。この地域にはもっと墓があるかもしれません」と館長は言いました。

建設プロジェクトの責任者オルハン・エルドーアンさんは、「墓の調査が終わったら、考古学者たちの意見を考慮したうえで、建設を再スタートます」と言っています。


ソシアルメディアで“テロを奨励した”24人が拘束された

12月22日、全国24県で、ソシアルメディアで“テロを奨励した”容疑で24人が拘束されたと、トルコ警察が発表しました。

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南東部マルディン県のクズルテペ対テロ警察によると、7人の容疑者が、非合法組織クルド労働者党(PKK)を賞賛したとして逮捕されました。他の2人は同様の容疑で、法的拘束つきで釈放されました。北西部チャナッカレ県でも、1人の容疑者がソシアルメディアでPKKを奨励したとして逮捕されました。

西部イズミル県でも、10人が同様の容疑で拘束されたと、警察の情報源がアナドル通信に語りました。東部ビトリス県では4人の容疑者が拘束されました。警察は容疑者たちの住居で、未登録の火器に関する多くの禁止刊行物や書類を押収しました。


座礁船救助のためボスフォラス海峡が封鎖された

12月21日朝、イエニキョイ沖で座礁した輸送船を救助するため、22日、ボスフォラス海峡が封鎖されました。

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コーンを積んだ座礁船を動かすために、午前8時、現場にタグ・ボートが送られました。海峡の両端が封鎖され、国際船の通行が止められました。座礁船の船長の要望で、救助作業は朝、行われました。乗組員たちは船を動かそうと、錨の周囲で作業したり、水槽に水を注いだりしていました。

沿岸警備総局によると、パナマ船籍のスター・ハーモニー号は、海峡を通過中に座礁しました。事件は海峡沿いに立つ邸宅のすぐそばで起こりましたが、建造物の被害や死傷者はありませんでした。救助チームは事件でケガをした1羽のカモメを見つけ、治療のため獣医に渡しました。

黒海とマルマラ海を結ぶボスフォラス海峡は、狭い水路で、数か所の曲がり角や岬があり、水流が変化します。このような地理的条件のため、航行は非常に難しく、危険です。過去にも、フェリーや船の事件が海峡で起こり、負傷者が出たこともあります。以前には荷物船が、海峡近くの歴史的邸宅に衝突しました。


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ユーラシア・トンネルが、22日、部分的にオープン

2016年12月22日 | 国内
12月22日 イスタンブルのボスフォラス海峡を横断する初の道路トンネル「ユーラシア・トンネル」が、一部オープンしました。


ヨーロッパ側のカズルチェシュメ地区とアジア側のギョズテペ地区を結ぶ道路トンネルは、安全上の理由で、両側1車線ずつです。トンネルは2017年1月末まで、午前7時から午後9時までオープンし、その後は24時間オープンします。

通行料は2017年初めまで15トルコリラ(4.2ドル)。この間、徴集された通行料は、テロの犠牲者の家族に贈られると、エルドアン大統領が、12月20日の開通式のスピーチで言いました。このプロジェクトは24年間、毎年、1億5000万~1億8000万リラ、国庫を潤すと、エルドアン大統領は言いました。

トンネルの全長は5.4キロ、そのうち3.34キロが海底になります。アクセス道路と合わせると、ユーラシア・トンネル・プロジェクトの全長は14.6キロメートルになります。最深部はボスフォラス海峡の水面から106.4メートルになります。


暗殺されたカルロフ大使の追悼式にプーチン大統領も出席

暗殺されたアンドレイ・カルロフ駐トルコ・ロシア大使の追悼式が、12月22日、行われ、ロシアのリーダーたちが出席しました。

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カルロフ大統領の家族、プーチン大統領、ドミトリー・メドヴェージェフ首相、セルゲイ・ラヴロフ外相と外務省の職員らが、追悼式に参列しました。追悼式はキリル総主教が主宰し、モスクワの救世主大聖堂で行われました。

カルロフ大使は12月19日、トルコの首都アンカラの展覧会場で射殺されました。スピーチ中の大使を撃った暗殺者は、22歳の警官、メルヴュト・メルト・アルトゥンタシュでした。プーチン大統領は式典に出席するため、恒例の記者会見を延期しました。大統領はまた、カルロフ大使に「ロシア連邦の英雄」の称号を贈る大統領命令に署名したということです。


「ロシア大使暗殺者はFETO関係者だ」エルドアン大統領

カルロフ駐トルコ・ロシア大使の暗殺者は、在米説教師フェトフラー・ギュレンの運動に関係していたと、エルドアン大統領が、12月21日、言いました。「彼が育った場所その他の調査から、彼がFETO(フェトフラー・テロリスト組織)のメンバーと関係を持っていたことがわかった。トルコの国家情報機関(MIT)が、暗殺者の国際的リンクを調査した」

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エルドアン大統領はまた、北シリアのイスラム国(IS)の都市アルバブは、トルコ軍と自由シリア軍(FSA)によって完全に包囲されたと言いました。12月21日、エルドアン大統領は、アルバニアのニシャニ大統領と会談中に、フルシ・アカル参謀総長から、「ユーフラテスの盾作戦」について、情報を受けたと言いました。

エルドアン大統領は、アルバブ包囲の最後に、トルコ軍も数人の死傷者を出したとも言いました。「アルバブはまもなく陥落し、アルバブの住民たちも、自分の土地に住めるようになるだろう」
 


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カルロフ大使暗殺者は現場近くのホテルに泊まっていた

2016年12月20日 | 国内
12月21日 駐トルコ・ロシア大使の暗殺事件は日本でも大きく報道されましたが、攻撃者メヴリュト・メルト・アルトゥンタシュは、なんと、トルコ人警官でした。

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アルトゥンタシュは、アンカラの現代美術センター近くのホテルに宿泊していました。彼は12月19日、休暇を取り、計画を実行するためにホテルを予約しました。写真展のオープニングでカルロフ大使のスピーチの時間が近づくと、彼はひげをそり、スーツを着て、ホテルから展覧会場に向かいました。会場では警察の身分証明を見せて入りました。アルトゥンタシュは11発撃ちましたが、そのうちの9発は大使を標的にしていました。

彼はクーデター後にも休暇を取った
7月15日のクーデターでは、警官はみな職務に就くよう要請されましたが、アルトゥンタシュは2日間の休暇を取り、アンカラに来て、デメテヴレル地区のある家に泊まっていた。彼に2日間の休暇を許可した警察署長カフラマン・セゼルは、クーデター後、フェトフラー・ギュレン関与容疑で逮捕されました。

アルトゥンタシュ自身もFETO関連容疑で調べられましたが、10月4日、執行猶予になり、11月16日、警官の職に戻りました。彼は2014年イズミルの高校を卒業しています。アルトゥンタシュは大使を撃った後、スローガンを叫び、現場で警察に射殺されました。


ロシアの犯罪調査団がカルロフ大使殺害調査のためアンカラに到着

治安要員、検事、検死専門家からなる18人のロシア代表団が、アンドレイ・カルロフ・ロシア大使の殺害事件を調査し、大使の遺体をモスクワへ送還するために、12月20日、アンカラに到着しました。飛行機は、両国の手続き終了後、大使の遺体を載せて、午後4時、アンカラのエセンボーア空港を発つ予定です。空港ではカルロフ大使に別れを告げる式典が計画されています。

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トルコの代表団には、ロシアの18人の調査委員会と外相も加わっていると、20日、ロシア政府が言いました。スプートニク・ニュースによると、「代表団はトルコでカルロフ大使殺害の調査を行う。これについては、プーチン大統領とエルドアン大統領の事前の電話会談で、合意に達している」と、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官が記者団に語りました。

カルロフ大使は12月19日、アンカラの中心で、警察官の身分証明を持った男に射殺されました。暗殺者は現場で警察に射殺されました。

悲劇的事件の直後、エルドアン大統領はロシアのプーチンの大統領に電話し、トルコ国民を代表して弔意を述べ、トルコの飛行機でカルロフ大使の遺体を送ることを提案しました。プーチン大統領はこの提案を辞退し、ロシアは大使殺害の背後にある“ほんとうの動機を調査するために”チームを送り、大使の遺体をひきとると言いました。

ロシア警察と検察が事件の共同調査のために、アンカラに送られると思われます。12月20日朝、カルロフ大使の遺体はアンカラの法医研に運ばれ、トルコ警察は、アンカラのトルコ大使館と全国のロシアの出先機関の警備を強化しました。


アンカラ空港で暗殺されたロシア大使の追悼式が行われた

12月20日、暗殺されたアンドレイ・カルロフ・ロシア大使の遺体がアンカラを発つ前に、エセンボーア空港で追悼式が行われました。大使の遺体はロシア連邦の特別機でロシアに運ばれました。式には多くの国家要人、外交官、政治家が出席しました。

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大使の棺にすがるマリナ・カルロフ夫人


トゥールル・テュルケシュ副首相は、追悼式で、トルコとロシアの結束に貢献したカルロフ大使を讃えました。副首相はスピーチで「トルコとロシアは厳しい時期を乗り越えた。今回の攻撃は両国の関係に水を差そうとする勢力の“挑発”だ」と言いました。

「攻撃を計画し実行した連中はカルロフ大使を殺すことはできなかった。彼の名は歴史に残った。カルロフ大使はいま、トルコとロシアの友好の不滅のシンボルとなった」と、副首相は付け加えました。追悼式では、イスタンブルのギリシャ正教会の代表が主導して、キリスト教正教の儀式も行われ、祈りが捧げられました。

マリナ・カルロフ大使夫人も、アメリカ大使、イスラエル大使も、式典に出席しました。トルコ側も、テュルケシュ副首相とシュレイマン・ソイル内相の他、外務次官、軍の代表や野党の政治家も参列し哀悼しました。


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