トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

「人質は解放され、いま大使館に向かっている」とトルコ大使

2015年09月30日 | 国際
9月30日 駐バグダードのファルク・カイマクチュ・トルコ大使によると、イラクでシーア派の戦闘員に捉えられていた16人のトルコ人作業員は解放され、いま大使館に向かっているそうです。

 Hurriyet

「大使館の車がバグダードの南55~60キロの地点で作業員たちを拾い、大使館に向かっている」と、9月30日、トルコ大使が Hurriyet 紙に語りました。「私たちは路上で待つよう、彼らに言いました。彼らの健康状態は良いそうです。ひどい扱いは受けなかったと作業員たちは言っています」

トルコの建設会社ヌロル・ホールディングの従業員18人が、9月2日、バグダード北部サドゥル市で誘拐されました。彼らは」サッカー場建設のために働いていました。その後、身元不明のグループが、オンラインで犯行声明のビデオを流し、人質を解放するためのトルコ政府への要求リストを発表しました。

作業員の中の2人はすでに解放されています。彼らは、トルコ政府は彼らの要求をのんだというビデオを発表した後、16人の作業員を解放しました。声明によると、トルコは、シリアのスンニー派の民兵「アルファト民兵」に、シリア北部のシーア派の2つの町の包囲を解くよう命じ、動きのとれなかった罪のない女性、子供、老人、病人のために安全な道を開いたとということです。


名ジャーナリストが“大統領の名誉棄損”を法廷で否定

ジャーナリストのハサン・ジェマルさんが、T24ニュース・ウエブサイトに載せた2つの記事に対して始まった捜査で、イスタンブル裁判所に出頭し、“大統領の名誉を棄損したこと”を否定しました。

 Hurriyet
9月30日、イスタンブルのチャーラヤン地区の裁判所に出頭したジェマルさんは、捜査の対象になっている2つの記事は、だれの名誉も傷つける意図はない、政治的批判に過ぎないと言い、「国会議員はこのような批評を黙許すべきであり、また、批評記事は時として大胆になることもある」と、付け加えました。

「私は47年間、ジャーナリストをしてきました。問題の記事は人を侮辱したり名誉を傷つけるようなものではありません。そんなことばは、ひとことも書かれていません」と彼は言いました。「しかし、この記事は政治批評です。批評記事は時として大胆になり得る。これは民主社会における表現の自由の範囲内だと考えます」と、ジェマルさんはエミン・アイディンチ検事に言いました。「国会議員は批評を黙許するべきです」

9月初め、彼の2つに記事に対する捜査が始まりました。「宮殿のスルタンは流血に責任がある」と「ヘイ、ユー」と題した彼の2本の記事は“トルコ大統領の名誉を毀損した”として裁判所に告発されました。

1944年にイスタンブルで生まれ、現在T24のコラムニストを務めるジェマルさんは、1965年、アンカラ大学の政治科学学部を卒業し、週刊誌「デヴリム」でジャーナリストとしてのキャリアをスタートしました。その後、彼は日刊紙「イエニ・オルタム」「アンカラ・アジャンス」「ギュナイドゥン」で働きました。

1973年、彼は、日刊紙「ジュムフリエット」のコラムを書きはじめ、1979年にはアンカラ支局長に、2年後には「ジュムフリエット」の編集長になりました。その後、ジェマルさんは日刊紙「ミリエット」で15年間働きましたが、2013年、彼が書いた記事のために解雇されました。


砂糖を加えた乾燥トマトを“野生のイチゴ”として売っていた悪徳業者摘発

 “野生のイチゴ”実は砂糖を加えた乾燥トマトが警察に押収され、にせフルーツの供給者と売り手に法的手続きが取られました。

 Hurriyet

イズミルのカルシュヤカ地区の市場で、1キロ18~20リラで売られていたニセの野生イチゴは、市民の告発で警察沙汰になりました。市民の通報を受けた警察が、バザール内の5つのブースで、トマトが野生イチゴとして売られているのを見つけました。発覚後、当局は、にせイチゴを押収し、ブースの持ち主と供給者に対して法的手続きを取りはじめました。

カルシュヤカのヒュセイン・ムトゥル・アクプナル区長は、市民の健康を守るために、にせフルーツはすべて廃棄すると言っています。「私たちは人々の健康を脅かすものはすべて排除します。国民の健康を守るために鋭意努力します」と区長は言っています。「乾燥トマトを野生イチゴのラベルで売るなど許しがたい」

区は市場の視察回数を増やし、市民の健康維持のために厳しく努力すると発表しました。にせフルーツが押収されたのは、これが初めてではないそうです。8月中旬、警察は、イズミルのボスタンル市場で、香りをよくするために化学香料を吹きつけたイチゴを押収しました。

・・・市場で売ってる青物は産地直送で新鮮と思われがちですけど・・・


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エディルネの廃屋の地下室で24人のシリア人移民発見

2015年09月30日 | 国内
9月30日 ブルガリアとギリシアと国境を接するエディルネ県の廃屋の地下室で、子供や女性を含む24人のシリア移民が発見されました。

 Hurriyet

シリア人移民たちはなんとかヨーロッパにもぐりこもうと、10日間、野宿して待っていたのですが、当局からエディルネを去るように言われました。

荒れ果てた家で、非人間的な生活
エディルネ警察の治安チームが、密かに国境を超えてヨーロッパに入ろうと、エディルネのあちこちに潜んでいるシリア移民を探しだしています。2つの地下室に隠れていた24人も、所持品とともにバスに乗せられ、彼らが住んでいたトルコ各地へ送られていきました。

9月28日、17人のシリア移民の命を奪った小舟の事件にかかわった5人の男が拘束され、ボドゥルム裁判所に逮捕されました。5人は逮捕は“移民の密輸”と“意識的無視によって移民を死に至らしめたこと”によるものです。


ダヴトオール首相がオバマ、プーチン両大統領と会談した

ダウトオール首相補佐官によると、ダウトオール首相は9月28日、アメリカとロシアの両リーダーにそれぞれ会い、シリア情勢について討論しました。

 Hurriyet

ニューヨークでのサミットは、国連総会とはべつに、潘基文国連事務総長が主催した昼食会中に行われました。首相府の情報源はアメリカのオバマ大統領とロシアのプーチン大統領との会談の詳細は発表しませんでした。情報源はまた、ダウトオール首相はイラクのハイデル・アルアバディ首相と、レバノンのテムマン・サラム首相とも会ったと言っています。

また、フェリドゥン・シニルリオール外相とトルコ情報局のハカン・フィダン局長が、アバディ首相と35分間の会談をしたと情報源は言っています。ダウトオール首相はレバノンの首相と20分間話し合いました。会談の内容の詳細はまだ発表されていません。


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トルコの戦闘機が北イラクのPKKの地下弾薬庫を攻撃

2015年09月29日 | 国際
9月29日 非合法組織クルド労働者党(PKK)の北イラクの基地をターゲットにした空軍作戦の一環として、トルコのジェット戦闘機がPKKの地下弾薬庫を攻撃したと、参謀長が発表しました。

 Hurriyet

参謀本部によると、無人航空機(IHAs)と他のソースからの情報によって、北イラクのPKKのシェルターや、武器庫、弾薬庫などの位置がわかったそうです。9月25日、トルコのF16とF4/2020ジェット戦闘機が、これらの施設を破壊しました。

PKKは最近のトルコの空爆に備えて、野原に弾薬の隠し場所をつくっていたと、ある軍幹部は言いました。彼らは多くの武器や弾薬とともに、空爆のターゲットになる洞窟のシェルターを逃げ出し、野原に地下倉庫をつくっていたそうです。空爆による爆発で、重なり合った火の玉が見えました。

また、9月26日、トルコ南東部シュルナク県ベイテュッシェバプ地区では、15~20人のPKK戦闘員の遺体が集められ、ほかにも武器を持って数人のPKK戦闘員の遺体が発見されました。


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ダウトオール首相とメルケル首相が難民危機に協力を合意

2015年09月27日 | 国際
9月28日 トルコのダウトオール首相とドイツのメルケル首相が、シリアの難民危機解決のために協力することで合意しました。

 Sabah

ダウトオール首相はニューヨークの国連安全保障理事会で難民危機問題に関するトルコの提案を国連に伝えました。ダウトオール首相とメルケル首相は土曜の会合で会い、難民危機解決のためのEUの決議について討論しました。

45分間の会談中、ダウトオール首相は、シリアの人々を、体制派の攻撃とテロリスト組織から守ることの重要性を力説しました。2人は、難民危機に対処する共通の戦略を適用するために、閣僚級の委員会を結成することで合意しました。

トルコのフェリドゥン・シニルリオール外相と国家情報機構(MIT)のハカン・フィダン次官も、この会談に同席しました。


犠牲祭の休暇中の交通事故で113人が死亡

犠牲祭の9日間の休暇中に、全国で113人が交通事故で死亡しました。休暇を故郷で過ごした何百何千の市民が、混み合う道路を車で急いで帰っていきます。

 Hurriyet

休暇3日目の9月26日までに、132件の交通事故が起こり、113人が死亡、545人が負傷しました。今年は9月19日から9日間の休暇を取っている人が多いようです。9月19日には38件の事故があり、13人が死亡、38人が負傷しました。

9月20日には27件の事故があり、21人が死亡、56人が負傷しました。21日には24件の事故があり、9人が死亡、105人が負傷しました。22日には15件の事故で16人が死亡、70人が負傷しました。犠牲祭の前夜23日には、13件の事故で8人が死亡、71人が負傷しました。犠牲祭の初日、24日には12件の事故で8人が死亡し、71人が負傷しました。2日目には16件の事故で、28人が死亡、95人が負傷しました。3日目は午後5時までに、12件の事故があり、10人が死亡、52人が負傷しました。

トルコは交通事故死が多く、とくに宗教上の休暇中に増加します。今年の犠牲祭もその例にもれませんでした。宗教上の休暇は、公的には9月23日から27日までですが、政府は公務員に1週間の休暇を与え、学期の始りも28日まで遅らせています。

・・・楽しい休暇というと、悲しい交通事故が増えるトルコ、なんとかならないのかと思います。


PKKに殺害された憲兵少佐が永遠の眠りに

9月26日、東部トゥンジェリ県で、PKKと思われる集団に殺害されたヤウズ・ソナト・ギュゼル憲兵少佐の葬儀は、東部エラズー県で葬儀が行われた後、ご遺体はアンカラに運ばれました。

 Hurriyet

9月27日、アンカラのコジャテペ・モスクで行われた葬儀では、ギュゼル少佐の家族は悲しみのあまり立っていることさえできない状態でした。葬儀には、少佐の妻ブルジュさん、12歳の娘スーデさん、母親エミネさんと父親ユルマズさん、姉妹のジシャンさんとファトゥマさんも出席しました。

ヤルチン・アクドーアン副首相、フィクリ・ウシュク科学技術相、愛国者運動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首、フルシ・アカル参謀長、共和人民党(CHP)のビュレント・テズジャン副議長、アンカラのメフメト・クルチラル知事も、葬儀に出席しました。

ギュゼル少佐はヤプラクル村で、PKK戦闘員と治安部隊の戦闘中に重傷を負いました。少佐はエラズー陸軍病院に運ばれた後、フラート大学病院に運ばれましたが、治療のかいなくなくなりました。空軍はPKK戦闘員を捕らえるために、ヘリコプターを伴った作戦を開始しました。


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LGBTIの行進を阻止したトルコ警察に米国務省特使が懸念を表明

2015年09月27日 | 国際
9月27日 イスタンブルでは毎年6月28日、「プライド・マーチ」と銘打って、LGBTI(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、インタセックス)の人々がパレードを行っていますが、今年のパレードでは警察が行進を阻止して、ひと悶着ありました。これについて、アメリカ国務省から初めて派遣された、LGBTIの人々の人権のための特使ランディ・ベリー氏は、アメリカの懸念を表明しました。

 Hurriyet

「はっきり言って、プライド・マーチの行進が許可されなかったことに、私たちは懸念を感じました。平和的な行進で、集会の自由と言論の自由の権利を行使することは許されなければなりません」と、ベリー特使はHurriyet 紙のインタビューで語りました。

「私たちは市民社会の人々や地方行政や政府の代表、ビジネス・リーダーたちとの会合でも、この問題について語ってきました。また、トルコのLGBTI社会のリーダーとも、十分に話し合い、私の勉強にもなりました」と特使は語り、これらの会合で、この問題に関するアメリカの政策も伝えてきたと言いました。

アメリカが世界中のLGBTIの人々の人権擁護に力を入れていることを示すために、特使というこのポストがつくられたのだと、ベリー氏は説明しました。


メルシンのローマ時代の“王の道”がツーリストに公開される 

メルシンのエルデミル地区で、いま考古学者たちが、4.5キロのローマ時代の“王の道”をツーリストに公開するための準備をしています。まず清掃作業を行い、道路を掘り出すことから始まります。道路は古代都市エラウシア・セバステ(Elaussia Sebaste)のクズカレシ城までつづいています。

Hurriyet
発掘隊長でもあるポロサ教授


「この道を歩けば、2000年昔のローマ時代を体験している気持ちになるでしょう。古代の道を歩きたい人は、ヨーロッパにもトルコにも、何百万人もいます。この道は考古学ツアーのリストにも載ることになるでしょう」と、この遺跡の発掘隊長でもあるローマのラ・サピエンツァ大学考古学部のアンナリサ・ポロサ教授は言いました。エラウシア・セバステ遺跡の発掘は、1994年に始まりました。

Hurriyet
清掃作業は地元の人々のチームが・・・。


道路の清掃作業は、ポロサ教授の指揮の下、メルシン市のチームが行っています。「道路が公開されたら、道路わきのネクロポリス(古代の共同墓地)も発掘されるしょう。世界中の考古学旅行好きがやってきて、この地方に光が当たるでしょう。清掃作業は道だけでなく、ネクロポリスのためにも、重要な作業です」とポロサ教授は言っています。


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「アルアサドに関する私の意見は変わらない」とエルドアン大統領

2015年09月26日 | 国内
9月26日 エルドアン大統領は、シリアのアルアサド大統領に対する彼の意見が変わったという報道を否定しました。

 Hurriyet

「あれは悪意ある推測です。トルコのシリア政策に関する私の意見は、私が首相だった時と同じです」と、エルドアン首相は、イスタンブルで、マケドニアのジョルゲ・イヴァノフ大統領との会談後、記者団に語りました。

エルドアン大統領は、前日の彼の声明後に、メディアが報じた彼のコメントに触れました。「アルアサド抜きのシリアの変遷プロセスも、アルアサドありのプロセスも、いずれもあり得る。しかし、必要なのは反体制派です。だれもアサドのいるシリアの未来は予想できません。30万から35万人の殺害に責任のある独裁者を容認することは不可能です」と、エルドアン大統領は、9月24日、イスタンブルで犠牲祭の礼拝後に言いました。

エルドアン大統領はまた、25日、シリアの反体制派は“アサドとの接近は認めない”と力説しました。「アルアサドが少しでもシリアを愛するなら、辞任して去るべきでしょう。われわれはシリアの国内政策に口出しはしません。しかし、アルアサドも、世界も、わが国はシリアと911キロの長い国境線で接していることを忘れないで欲しい」

「ことあるごとに、わが国はテロリスト・グループの脅威に曝されています。われわれの忍耐にも限度があります。われわれは200万人のシリア人(難民)を養っているのです」とも大統領は言いました。


トルコは自然の恵みの輸出で1億ドル稼ぐ

エーゲ海地方輸出組合の最近の発表によると、月桂樹、タイム(オレガノ)、セイジ、リンデン(ボダイ樹)のような自生する植物の輸出で、トルコは今年、7200万ドルを稼ぎ、年末には1億ドルに達するだろうということです。

 Sabah

これら輸出物の94%はトルコ西部エーゲ海地方で採れているそうです。「エーゲ海地方・家具・紙・林産物輸出組合」のヌレッティン・タラクチュオール議長は「トルコはこれら産物の有力な輸出国です。タイムは1月~8月で3730万ドルを輸出しています。世界で消費されるタイムの50%以上をトルコが供給しています」と言っています。


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南部メルシンでクリスチャンとムスリムがともに祈りを捧げた

2015年09月26日 | 国内
9月25日 南部メルシン県で、キリスト教とイスラムのコミュニティの指導的聖職者たちが、メルシンの市営共同墓地で、宗教に捉われず、すべての死者のためにともに祈りを捧げました。

 Hurriyet

9月24日、ムスリムの犠牲祭の初日を記念し、聖職者たちは平和と慈愛を願って祈りました。メルシンの共同墓地で毎年行われている“宗教をともに”と名づけられたイベントは、今年で第7回になります。この墓地では宗教に捉われず、異教徒同士が隣り合って埋葬されています。

イベントには、メルシン正教会の精神的指導者ジョシュクン・テイムルさん、メルシン・イタリア・カトリック教会の精神的指導者ロベルト・フェラーリさん、イタリア・カトリック教会のフランスア・ドンドゥ司祭、メルシン市共同墓地のイマーム、メフメト・ケシン師とムハムメド・ゼキ・シェンテュルク師、メルシンのブルハネッティン・コジャマズ市長、共和人民党(CHP)メルシン選出のヒュセイン・チャマク議員のほか、多くの住民が出席しました。


ローマ時代のヘラクレスの石棺がスイスからトルコへ返還される

5年前にジュネーヴの税関で押収された、貴重なローマ時代の石棺をトルコに返還するよう、スイス・ジュネーヴ州の検事が命じたという公式声明が、9月23日発表されました。ヘラクレスの12の功業が描かれたこの石棺は、考古学的にきわめて重要なものですが、2010年、ジュネーヴの自由港倉庫で差し押さえられたままになっていました。

 Hurriyet

石棺は2010年12月に、スイス税関で、登録された後、押収されました。石棺は、古器物を専門とする世界的ディーラー「フェニクス古代美術」の目録に入っていました。2011年3月、連邦文化部が、この石棺はトルコのドキミオン(現在のアンタリヤ地方)から来たもので、この地方がローマの支配下にあった2世紀ころに彫られたものだと言いました。

ジュネーヴ当局は、これは“値段がつけられない文化的価値”のあるものだと言っています。トルコは2011年以来、この石棺を取り戻そうと努力してきました。2013年3月には、この問題に関わるトルコの裁判官が、事情聴取と証拠調べのためにスイスに行っています。


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ディヤルバクルで私服の兵士がPKKに射殺された

2015年09月23日 | 国内
9月24日 ディヤルバクルのシルヴァン地区で、私服で歩いていた特務軍曹が非合法組織クルド労働者党(PKK)のメンバーに射殺されました。

 Hurriyet
25歳の若さで・・・痛ましいですね。


9月23日朝、メフメト・アリ・サラク特務軍曹(25)が、勤務している憲兵隊司令部へ歩いていく途中、射殺されました。サラク軍曹は私服でしたが、PKKは自動ライフルで発砲してきました。軍曹はその場で即死、PKKの戦闘員は逃げ去りました。
サラクさんの遺体は検死のため、シルヴァン国立病院へ運ばれ、攻撃者発見のための作戦が始まりました。

   ・・・私服でも狙われる! テロリストは兵隊さんの顔までチェックしているのでしょうか?


有名なリゾート地ボドゥルムが大洪水。8人負傷

9月22日の夜、エーゲ海のリゾートの町ボドゥルムで、大雨の後、洪水が起こり、8人が負傷し、何十台もの車が流されました。

 Hurriyet

雨は22日の夜から降りはじめ、道路はたちまち通行不能になり、ボドゥルムの主要な通りジュヴァト・シャクル大通りとクムバフチェのデレ通りで、20台の車が流されました。水が溢れた小路に電柱が倒れ、1匹の野良犬が水中で死にました。ビテスとオルタケント・ヤシ界隈では5台の車が流され、AKUT捜索・救助協会が、車の中に11時間閉じ込められていた人を救助しました。ボドゥルムとコナジュクを結ぶ主要な道路は交通止めになりました。

Hurriyet

家具修理店の経営者カミル・イエテルさんは、“死ぬところだった”と言いました。「私が寝ていた作業場に洪水が押し寄せてきました。水が突然、窓を破って、流れ込んできたのです。水はたちまち腰まで来て、私は辛うじて店から逃げ出しました」とイエテルさん。

Hurriyet

ボドゥルム警察の警官と消防隊が警備につき、民営会社のトラクターや重機も救助をサポートしました。負傷した8人はボドゥルム国立病院に運ばれましたが、経過は良好です。


9月24日から犠牲祭が始まる

トルコ、その他多くの国々で、9月24日から、アラビア語で“エイド・アルアドハ”と言われる犠牲祭が始まります。世界中のムスリムが犠牲祭の準備をし、何百万人ものムスリムが今週、サウジアラビアへ巡礼に出かけます。

 Hurriyet

羊、牛、ヤギ、ラクダなど、多くの家畜が犠牲祭の行事として屠られ、その肉はイスラムの伝統に従って貧しい人に分かち与えられます。今年、トルコは、犠牲祭のために、9月19日からの9日間を公休日としました。

公務員は9月21、22日と、23日半日は休暇を取れると首相府が声明書で発表しました。「公的施設で働く者はすべて9月21日、22日と、23日半日は休暇をとれ、行政職員も通常の業務が停滞しない限りで休める」ということです。

多くのトルコ人は家畜を屠り、その肉を貧しい人に配って宗教上の務めを果たしますが、休暇を楽しむために出かける人も大勢います。何百何千の人々が休暇を家族と過ごすために故郷に帰る習慣があります。そのため、交通量が増え、全国で交通事故が多発します。

また、世界中の200万人以上のムスリムが、サウジアラビアへハジ(巡礼)に出発します。巡礼者にとって重要な儀式のひとつは、メッカの大モスクの黒い建物カアバ神殿の周囲をまわることです。人々は神の前に謙虚で平等であるしるしに、物質主義のシンボルを捨てます。

女性たちは化粧や香水を控え、ゆったりした衣服を着て、髪を蔽います。男性は縫い目のない、白いタオル地の衣服を着ます。イスラムでは、健康なムスリムはすべて、少なくとも1度はハジを行うよう求められています。神は唯一であり、ムハムマドは最後の使者であると信じること、日に5回カアバ神殿のほうを向いて祈ること、慈善をなすこと、ラマザン月に断食をすることと並んで、メッカ巡礼は、イスラムの5つの柱の一つとされています。

巡礼には財力と肉体的忍耐力のほか、巡礼ビザが必要です。サウジアラビアは巡礼者の安全を守るために、各国に厳しく定員を定めています。今年の巡礼の主要な日は9月23日で、その日は200万~300万の人々が、アラファトと呼ばれる谷で、肩を接し合って祈りました。アラファトは預言者ムハムマドが1400年前、最後の説教を行い、ムスリムの平等と団結を呼びかけた場所とされています。

また、イスラムでは、預言者アブラハムが息子イスマイルを犠牲として神に捧げようとしたことを記念して、犠牲祭が祝われます。(キリスト教徒とユダヤ教徒は、アブラハムが信仰の証として犠牲に捧げようとしたのは、べつの息子イサアクとしています。)


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テロの激化に備え、政府は“村の警備員”を増加する

2015年09月21日 | 国内
9月23日 非合法組織クルド労働者党(PKK)と治安部隊との紛争が激化する中、9月19日、セラミ・アルトゥノク内相は5000人の“村の警備員”を募集すると発表しました。警備員は、7月下旬以来、PKKと治安部隊の戦いが激化している東部と東南部の22県に配備されるとアルトゥノク内相は言いました。

 Hurriyet

“村警備員連合”によると、1980年代に設立されたこの制度によって、トルコでは現在、4万6000人の“村の警備員”が雇用されています。「トルコ共和国はトラブルを解消するため、この問題に取り組む決意です」と、アルトゥノク内相は、中央アナトリア・アクサライ県での退職軍人との昼食会で言いました。

「テロとの戦いは、テロリスト組織PKKが武器を置くまで、断固としてつづけます。ダウトオール首相の指示に従って、警備員制度をより効果的にするために、東部・東南部の22県で、約5000人の“村の警備員”の雇用を始めます」と内相は言いました。


南東部の道路が危険で、花婿が結婚式に行かれなかった

非合法組織クルド労働者党(PKK)が道路に仕掛ける爆発物で、多くの兵士や警官の死傷者が出ていますが、道路が危険なために自分の結婚式に出られなかった花婿がいます。

 Hurriyet

南東部ハッカリ県で任務についていた憲兵軍曹アフメト・カラヴェリオールさん(25)は、9月18日、故郷のオスマニエでファトゥマさん(21)と結婚式を挙げる予定で、軍からも許可を得ていたのですが、当日、ハッカリからオスマニエへの道路は爆発の危険があるとして、軍はカラヴェリオールさんに帰郷の許可を出しませんでした。

カラヴェリオールさんとファトゥマさんの両親は招待状を送り、披露宴の準備も万全、招待客も続々やって来ましたが、花婿から出席できないと連絡がありました。結婚式は花婿不在で挙げられましたが、式の途中、カップルの両親は何度も涙を拭っていました。


高速道路を歩いてギリシア国境へ向かうシリア移民の大群を警察が阻止

イスタンブルの中央バスターミナルに、何日も野宿していた何百人ものシリア移民が、ヨーロッパへ行こうと、イスタンブルから北西部のエディルネ県への約230キロの高速道路を歩きはじめました。

 Hurriyet

移民たちはバイラムパシャのバスターミナルに何日か野宿していましたが、21日午前2時頃、エディルネへのTEMハイウエイを行進しはじめ、阻止しようとする治安要員に抗議しました。その後、彼らはハイウエイわきの緑地で2時間ほど仮眠をとり、日の出とともに行進を再開しました。

警察は最初は、子供たちがいるグループに付き添ってていましたが、アヴジュラル地区近くまで来たとき、行進を止まらせました。移民はすわり込みで警察に抗議しました。「われわれはよりよい生活を求めて、ヨーロッパに行きたいのだ。そのため、エディルネへ行こうと、バスターミナルで何日も待った」と訴える移民たちもいました。

Hurriyet

最大野党・共和人民党(CHP)のギュルセル・テキン事務局長とムスタファ・バルバイ議員も、警察からの情報を得て現場に来ました。テキン事務総長は、移民たちはトルコで社会的サービスが受けられないから、ヨーロッパでチャンスにトライしたいのだと、プレスに言いました。「彼らはヨーロッパに行くことに希望を託している。不幸にして、トルコ政府は、この状況に責任がある」

エディルネのドゥルスン・アリ・シャーヒン知事は、9月21日、「われわれは彼らをキャンプには送らない。彼らが行きたい県に行かせる」と言いました。知事事務所は、ダウトオール首相と移民グループ代表の会談の場をセットしたと、シャヒン知事は言いました。

会談後、ダウトオール首相は、19日、シリア移民のこの状況を国連総会のテーブルに伝え、世界のリーダーたちに、シリア移民の苦悩を伝える手紙を書くと言いました。


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イスタンブル・アクサライで爆発。少なくとも26人の警官が負傷

2015年09月21日 | 国内
9月22日 20日、イスタンブルのアクサライでLPGガス倉庫が爆発、機動隊員が乗っていたバスが爆破され、少なくとも26人の警官が負傷しました。機動隊は反テロ・デモの警備のために、イエニカプへ向かっているところでした。

 Hurriyet

負傷した26人は20人の機動隊員と、6人の市警警官です。アクサライのナムク・ケマル通りの爆発現場には、消火のため消防車が急行しました。詳報はこれからですね。


イエニカプのテロ反対大集会に大統領と首相も

何百何千の人々が最近の相次ぐテロ事件に抗議しました。9月20日、イスタンブル・イエニカプでの反テロ集会では、首相が公正発展党(AKP)への投票を呼びかけ、大統領がAKPに550議席を求めました。

 Hurriyet

「わが党はテロとテロリストを容赦しません。われわれは彼らの洞窟に入り、彼らを追いつめます。殉職者の生命はなにものにも代えられません。皆さんにひとつ、お願いがあります。11月1日の選挙のために、皆さんに歴史的努力をお願いします」とエルドアン大統領は言いました。「11月1日の選挙で、550人の議員を送ってください」

“テロに反対する100万人のひとつの声”と題した集会は、9月20日午後4時に始まり、2時間つづきました。ダウトオール首相は集会の初めにスピーチし、非合法組織クルド労働者党(PKK)は、ゲジ・プロテスト後、計画されていた撤退を止めたと言いました。

「国会にPKKは要らない」というスローガンが叫ばれると、ダウトオール首相は「それなら、11月の選挙のためにがんばりましょう。AKP1党の政府を、もう1度つくりましょう」と、親クルド政党・人民民主党(HDP)に触れました。

ダウトオール首相は、治安部隊の作戦は安全保障を強固にするために今後もつづけると言いました。「われわれは平和作戦をつづけ、選挙の前には安全対策をとります」と首相は言いました。集会の初めに、歌手ウーウル・ウシュラクさんが民謡を歌いました。彼は6月の選挙で、AKPの議員に選ばれましたが、11月の選挙ではAKPの候補者リストからはずされていました。


女性たちが「車のない世界都市の日」に、おしゃれサイクリング

「車のない世界都市の日」の9月20日、およそ500人の女性たちが、移動手段としての自転車に世の注目を集めるために、トルコ西南部の通りを自転車で走りました。

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9月20日午後5時、イズミルのコナック広場に集まった500人の女性たちが、「おしゃれ女性の自転車ツアー」と銘打ったイベントの一環として、エーゲ海岸のイズミルの通りをサイクリングしました。このイベントの目標は、自転車の実利的側面を人々に知らせ、排気ガスのない、澄んだ空気の、活力ある都市を提唱するためだそうです。

前カゴにバラやフウセン。オシャレな人ですね。


女性たちはこのイベントのために、自転車をカラフルな装飾品や花で飾りました。「私たちは人々の目をひきたかったので、自転車をカラフルに飾りました」とグループを代表してセマ・ギュルさんが言いました。「自転車は運動のためだけでなく、日々の生活のために使えます。私たちは有効な交通手段として自転車に注目してもらうために集まりました」

パーティにお出かけみたいなヒトのカゴにはワンちゃん


フィリス・モロヴァイネルさんは「私はサイクリングがほんとに大好き」と言いました。「すべての都市がサイクリングのためのインフラ整備をしてくれるといいですね。私たちは自転車を有効な移動手段だと思っています」

「私はイズミルに住んでいますが、目標は排気ガスを出さないで遠くの目的地まで行くことです」と、ディレキ・ビチェルさんは言いました。「私たちはみな、環境を汚さずにここに集まりました」


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