トルコのトピックス

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イスタンブルの爆弾テロ容疑者PKK戦闘員を警察が捕らえた

2016年10月06日 | 国内
10月8日 10月7日朝、中央アナトリア・アクサライ県で、イスタンブルの警察署近くで10人を負傷させた爆弾テロを行った容疑者PKK戦闘員を、警察が拘束したと、アナドル通信が報じました(10月6日、7日の頁参照)。

 Hurriyet

イスタンブルの対テロ警察は、爆発犯容疑者を防犯カメラの映像から認定し、容疑者がシリアとイラクのPKKキャンプに逃げ込むために、車でイスタンブルを出たと判断しました。警察は全国の治安部隊に、犯人を捕らえるよう通告しました。

アクサライの警察隊は怪しい車を止め、エクレムG,フェレクG,セルダルGの3人のPKKの戦闘員を捕らえました。1人は偽造身分証明書を持っていました。車内にあったグロック社製モデルガンが押収されました。怒った地元民のリンチを辛うじて逃れた3人の容疑者は、アクサライ国立病院で健康チェックを受けた後、イスタンブル警察本部に送られました。

今回のテロ関連で、他の3人の容疑者がイスタンブルで拘束され、拘束者は6人になりました。テロに使われたオートバイの持ち主は友人に貸したと言っています。ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、10月6日、今回の爆弾テロは警備対策によって、最少の被害ですんだと言いました。10月6日午後、イスタンブル・イエニボスナ警察署近くで、オートバイに積んだ爆弾が爆発し、10人の市民が負傷しました。

同じ10月6日、東部ヴァン県ギュルプナル地区では、PKK戦闘員が排水渠の上に置いた手製爆弾が爆発し、タハ・エムレ・ジレリギリ特務軍曹が死亡しました。ジレリギリ特務軍曹の軍葬儀がヴァンで行われた後、遺体は故郷の師走に送られました。

6日、トルコ軍は北イラクのPKKの拠点を標的にした空軍作戦を行ったと発表しました。


車爆発テロを計画していた2人が追いつめられ、アンカラで自爆

10月8日朝、アンカラ郊外で警察に投降を呼びかけられた2人の容疑者が、車内で自爆したと、アンカラのエルジャン・トパジャ知事が記者団に語りました。容疑者は2人とも死亡しました。

 Hurriyet

容疑者の1人、ハルン・アルスランは、車爆発テロに使用するために、2,3日前に車を買っていたそうです。「興味深いことに、彼らの車にはトルコ国旗が掛けられていた」と知事は言い、「彼らはおそらく自分らの正体をかくすためにそうしたのだろう。彼らはPKK(非合法組織クルド労働者党)と関係があるだろう」と付け加えました。


ドイツ=トルコ二重国籍の男がISに参加して、ドイツで有罪判決

 ドイツの裁判所が、ドイツとトルコの二重国籍を持つ23歳の男に、テロ組織イスラム国のメンバーとしてシリアで戦ったとして有罪判決を下しました。

 Hurriyet

10月6日、デュッセルドルフの裁判所は、ケリム・マルク・B.(姓はドイツのプライバシー法によって明かされない)に、6年9か月の禁固刑の判決を下したと、DPAニュースが報じました。法廷で容疑者は、組織に参加し、アブー・ズルフィカルという仮名で戦い、リーダーに忠誠を誓ったと告白しました。

起訴状によると、ドイツのドルトムントに生まれた容疑者は、2013年、トルコ経由でシリアに入り、ジハーディスト・グループに参加しました。彼は1月、トルコで逮捕され、3月にドイツに送還され、デュッセルドルフ空港で拘留されました。


パムッカレの古代ヒエラポリスのプールが2度の地震で崩壊

南西部デニズリ県パムッカレで先週起こった2度の地震が、古代都市ヒエラポリスのプール内を崩壊させました。9月27日、最初の4.1マグニチュードの地震が起こり、翌日、4.2マグニチュードの地震がありました。その後も何度も小さな余震がつづきました。

 Hurriyet

2度の地震で、古代のプール内に崩壊が起こりました。このプールは有名なパムッカレの水の源であり、ユネスコの世界遺産のリストにも入っています。県の環境・都市化部は、今週初め、古代のプール内の検査を行い、崩壊が起こっていると認定しました。

現在、プールの崩壊した部分の周囲は安全対策がとられていますが、来訪者にはいまも公開されています。

・・・パムッカレは観光地として有名ですから、いらした方も多いでしょう。この温泉プールに入った方も多いと思います。私も、1980年代と90年代、2度行っています。古代の遺構の残骸の上で、温泉プールぷかぷか、おもしろかったです。貴重な歴史的文化遺産、ちゃんと修復保存してくださいね。


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イスタンブル・イエニボスナ警察署近くで爆発。10名負傷

2016年10月06日 | 経済
10月7日  6日午後、イスタンブル・イエニボスナ地区の警察署近くで爆発があり、10人が負傷したと、イスタンブル知事オフィスが発表しました。

 Hurriyet

「爆弾を積んだオートバイが爆発した。負傷した10人はみな市民だった」と、ヴァシプ・シャヒン知事が言いました。負傷者はみな安定した容態で、病院で治療を受けているそうです。

3時50分に爆発が起こり、犯罪調査隊、消防夫、救急車がすぐに現場に駆けつけました。治安部隊は現場周辺に広範な警備網を張り、第2の爆発の危険に備えて、現場から人々を立ち退かせました。現場近くの家々の窓ガラスが割れて散乱し、車も爆発でダメージを受けています。シャヒン知事は爆発を行った組織の割り出しを急いでいますが、まだ犯行声明は出ていません。

「事件に関する情報を精査しています。防犯カメラの映像を集め検査します。今回は、警官は1人も負傷していません。事件に関して、わずかな可能性も見逃してはなりません。次の爆発があるかもしれないから、市民の皆さんは、警報に注意してください」と、シャヒン知事は現場を視察した後、記者団に語りました。

目撃者によると、黒いコートとジーンズを着て、黒いヘルメットを被った男が、爆発の直前、現場から逃げて行ったそうです。警察は空からの援軍とともに、全市の主要道路と、バスやメトロバスで、容疑者を探しています。警察署の近くがテロのターゲットになったのは今回が初めてではありません。2012年には同じ警察署がテロリストに襲われ、警官2人が負傷しました。

トルコはここ数か月、イスラム国(IS)とクルド労働者党(PKK)の爆弾テロの波状攻撃を受けています。最近では、シリア国境に近い南東部ガジアンテプの屋外結婚パーティがISの標的になり、34人の子供を含む54人が殺されました。6月28日には、イスタンブルのアタテュルク空港がISの標的になり、44人が死亡、何百人もが負傷しました。


政府は2017年までに観光と輸出が回復することを期待

 政府は来年までに観光と輸出の早い回復を期待していると、ナジ・アーバル財務相は言い、最近修正された2016年の成長予想は慎重な推定だと付言しました。

 Hurriyet

「最近修正された2016年の3.2%の成長予想は、慎重な推測で、成長率はもっと大きいと予想できる・・・政府が期待している2017年の4.4%の成長は、輸出を基盤にしているが、観光分野早い回復も期待している」と、アーバル財務相はテレビのインタビューで語りました。

最近、政府は今年の経済成長予想を低く修正しました。「トルコ経済はいま、2016年は3.2%、2017年は4.4%の成長を期待している」と、10月4日、ビナリ・ユルドゥルム首相が、“最悪のシナリオ”として言いました。

首相は“ネガティブな世界状況”に合わせて、政府の中期経済計画の成長予想を低く発表しました。経済計画はまた、経常赤字は今年の国内総生産と同じ4.3%だろうと予想しています。アーバル財務相は、来年は民間分野の投資を押し上げる開発が行われるだろうと言い、130億リラの負債は最近、再構成されたとも言いました。


デブ猫トムビリ君の彫像の除幕式が終って・・・

ソシアルメディアに写真が流れて有名になった、いまはなきデブ猫トムビリ君の彫像の除幕式は、10月4日「世界動物の日」に行われました(10月3日の頁参照)。

トムビリ君のファンたちがチャイを供えたり、右前足にテスピ(数珠)をかけたり。ホンモノの猫が後ろからキャットフードをねらっていますね。


トムビリ君は1か月の闘病の後、8月1日に亡くなりましたが、カドキョイの町が彼の銅像を建てるキャンペーンを行い、女性彫刻家セヴァル・シャヒンさんがボランティアで、歩道にポーズするトムビリ君の彫像を造りました。カドキョイのバシャル・ネジプオール副区長は、除幕式で、1万7000人がソシアルメディアでトムビリ君の彫像を望んだと話しました。

シャヒンさんは彫像が風雨に耐えるようブロンズでつくったと言いました。「彫像は最初、土でつくり、ブロンズを鋳込みました。外に置くのだから、丈夫な素材でないとね。制作にあたって、私は動物解剖学の本を調べたり、トムビリに似た友人の猫を使ったりしました」


クーデター関連で、これまでに255社が差し押さえられた

政府のクーデター後の対策で、これまでに255社が「預金保険基金」(TMSF)によって差し押さえられたと、TMSFのシャキル・エルジャン・ギュル会長が、民放TVのインタビューで言いました。

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ギュル会長は、TMSFは差し押さえられた会社を最も有効な方法で経営する責任を負うと言い、このプロセスは“容易ではなかった”と付け加えました。クーデターの背後にいたとされる在米の説教師フェトフラー・ギュレンの運動との関連容疑で、多くの会社が管財人団を指名するか、直接TMSFに移行しました。

「これらの会社と関係があったが、犯罪にはかかわらなかった人々の権利を守るために、あらゆる努力をする」と、ギュル会長は言い、これらの会社は現行の調査が終わるまで、TMSFの管理下に置かれると強調しました。「これらの会社の中には、資産流動化されることなく、営業をつづける会社も、第三者に移行する会社も出るだろう。従って、これらの会社と取引のあった他の会社が恐がる理由はない」

入札手続きは、差し押さえられた会社の在荷調べが終ってから始まると、TMSFは言っています。「この手続きは一部民営化されるかもしれない。われわれは法的手続きに従って、これら会社の入札のタイムテーブルをつくる。ギュレン運動と直接かかわっていた会社もある。われわれはまず、それらの会社を売却する」


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イスタンブルの警察署近くで爆発。5人負傷

2016年10月06日 | 国内
10月6日 10月6日の午後、イスタンブル・イエニボスナ地区の警察署近くで爆発があり、少なくとも5人が負傷したと、CNNトルコが報じました。

 Hurriyet

爆発の原因はまだわかっていません。ドーアンニュースによると、爆発は車の中で起こり、1人が重傷を負ったということです。現場近くの家々の窓が割れ、車は爆発でダメージを受けています。警察は現場近くにいた容疑者1人を探しています。爆発現場の近くには、警察署、軍の募集オフィス、法医学研究所があります。

イスタンブルのヴァシプ・シャヒン知事は、爆発は爆弾を積んだオートバイが原因だと、ツイートしています。


クーデター後、トルコ軍の人数は劇的に減少した

 7月15日のクーデター後、多数の軍人が解雇されたため、軍人数は減少していますが、現在、トルコ軍(TSK)の傘下には35万5212人の軍人がいると、10月5日、トルコ軍が発表しました。

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参謀本部のウエブサイトの発表によると、クーデターによる解雇後、現在、201人の将軍と提督、2万9434人の将校が任務に就いているそうです。大量解雇後の下士官数は6万7257人、特務軍曹は4万9279人、契約兵は1万5869人と発表されました。

軍の総職員数は、クーデターの2週間前に発表された人数から劇的に減少しています。クーデター前には、軍職員総数は51万8166人、将軍と提督は358人、将校3万9287人、下士官9万6391人、特務憲兵2万1303人、特務兵7万6641人、契約兵1万3216人、予備役将校6477人、兵卒26万4493人がいました。

クーデター後、9月初旬に発表された最初の数字では、軍職員の総数は35万1176人に減少していました。


海軍と空軍の軍人540人がギュレン関連で解雇

「海軍・空軍司令部の軍人約540人が、在米説教師フェトフラー・ギュレン関連容疑で、臨時解雇された。ギュレンとそのネットワークは、7月15日のクーデターの首謀者として告発されている」と、防衛省が発表しました。

 Hurriyet

その内訳は空軍427人、海軍113人。そのうちの368人は将校です。軍の発表では、3699人の軍職員が軍を解雇されています。最近、クーデター関連容疑で大量解雇を出したのは、「判事・検事最高委員会」(YSYK)で、66人の判事と検事が解雇されました。

7月15日、軍内の悪党一派がクーデターを起こし、240人以上の人々が死亡しました。トルコ当局は、1999年以来、アメリカ・ペンシルバニアに住むギュレンの送還を要求しています。


トルコ南部の山裾に犬たちが捨てられていた

南部アンタリヤ県アクセキ地区ギデンゲルメズ山の麓の森林地帯で、何十匹もの捨て犬が見つかりました。地元民たちが犬に食物や水を与えています。

Hurriyet

犬たちは何者かによって、ここに捨てられたと思われます。9月28日には、野良犬や野良猫の死体が見つかりました。地元民は、動物たちは毒入りの肉を食べさせられたのだろうと言っています。犬4匹、猫2匹、ハリネズミ1匹の死体を見つけた地元民は、そばに毒入りの肉があったと言っています。

ヴェイセル・エルオール森林・水務相は、10月4日の「世界動物の日」に声明文を出しました。「森林・水務省は2009年以来、動物の保護のために、40の地方自治体に1900万リラを提供し、また、2015~16年冬には、野良の動物たちに333,000トンの餌を与えている」と、エルオール森林相は語りました。


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