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クーデター後、ギリシャに逃げた他の4人の軍人も亡命拒否された

2016年10月12日 | 国際
10月13日 ギリシャの政治亡命委員会は、9月下旬に、3人の軍人の亡命申請を拒否しましたが、10月11日、さらに他の4人の亡命申請も拒否し、残った1人が再審待ちと言うことになりました。

 Hurriyet

クーデターの翌日、少佐2人、大尉4人、下士官2人の8人が、軍のヘリでギリシャのアレクサンドロポリスに逃げ込みました。8人はギリシャへの亡命を申請し、トルコ政府は、クーデタに関与した容疑で8人の送還を求めています。7月下旬、ギリシャの地方裁判所は、8人に不法入国容疑で2か月の禁固判決を下しました。

彼らは警備上の理由から、フェレス刑務所からカヴァラに移送され、その後、アテネ近くのキャンプに移されました。8人の軍人の亡命申請の最初の審問は8月19日に始まりました。最初に亡命拒否された3人は、インタビューで、トルコ送還から逃れるために、フランスか、スペインか、ベルギーへの亡命を求めていると語りました。


「トルコにはユルドゥルムとアルバイラクの2人の首相がいる」最大野党

「トルコには公式の首相と影の首相がいる。前者はビナリ・ユルドゥルム氏だが、後者はエネルギー相であり、エルドアン大統領の義理の息子ベラト・アルバイラク氏だ」と、最大野党党首が言いました。

 Hurriyet
このヒトがエネルギー相で、エルドアン大統領の婿です


「どちらがわが国の首相ですか?」と、共和人民党(CHP)のケマル・クルチュダルオール党首が、10月11日、同党の国会議員にスピーチし、「私は善意をもってビナリ・ユルドゥルム氏に要請したい。“自分の立場を明確にし、あなたの権威を他人に分け与えないで欲しい”」と言いました。

「エルドアン大統領がモスル問題について語り合うなら、相手は外相か首相でしょう。なぜ、他の人がこういう問題に介入するのか?エネルギー会議には首相は出ないでしょう」


現政権AKPの地方政治家の殺害を親クルドHDPが非難

親クルド政党HDP(人民民主党)の共同党首が、南東部アナトリアでつづくAKP(公正発展党)の地方政治家の殺害を非難しました。

 Hurriyet
親クルド政党HDPの2人の共同党首デミルタシュ氏(左)とユクセクダー氏


HDPの2人の指導者セラハッティン・デミルタシュ氏とフィゲン・ユクセクダー氏は、この暗殺には“正当な理由がない”と言いました。

「われわれは政治的暗殺を激しく非難する。AKPの政治家を標的にした政治的殺人犯の行動には正当な理由はない」と、10月11日、デミルタシュとユクセクダーの2人の共同党首は声明を発表しました。「政党の政治家であるからと、テロの標的にされる理由はない」とデミルタシュ共同党首は言っています。

南東部では、すでに3人のAKPの政治家がPKKによって殺害されています。10月10日には、ディヤルバクル県ディジュレで、AKPの支部長デルヤン・アクテルト氏が仕事場で射殺されました。10月9日には、東部ヴァン県のオザルプで、AKPの副支部長アイドゥン・ムシュトゥ氏が殺害されています。ムシュトゥ氏は、自宅の前で、乗っていたミニバスを襲われ、抵抗した後、射殺されました。

9月14日には、南東部ハッカリ県シェムディンリ地区でも、AKPの政治家が殺害されています。2015年11月1日の選挙では、AKPのハッカリの候補者だったアフメト・ブタク氏が殺されています。彼は犠牲祭の休暇に息子を訪ねて帰宅し、家の前で殺されました。


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