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トプカプ宮殿の庭の穴を専門家が研究

2016年10月01日 | 国内
10月1日 トプカプ宮殿の庭に直径3メートルの穴ができて、いま、専門家が調査中です。2週間前、宮殿のスルタン・メフメット2世のパビリオン(宝物室)に深い裂け目が発見された直後に、穴が出現しました(9月27日の頁参照)。

 Hurriyet

宝物室に裂け目が発見された直後、1人の職員が、宮殿の第2庭の草むらにあいた穴を見つけました。「2,3年前、宮殿の警備主任がその辺りを歩いていて、穴に落ちました。穴は、地下にあるオスマン時代の水溜めにつづいています」と職員は言っています。

穴は宮殿のハレムの入口から200メートル、司法 の塔の前に位置し、直径3メートル、深さ2メートル。現場を訪れた専門家は、穴の周囲に安全テープを張らせ、「これは自然現象と言うより、地下の考古学的地層の崩壊が原因かもしれない。穴の周囲のエリアも危険だ」と言いました。庭の地下の地層を調べるためのレーダー調査が行われました。もろくなっている地面の安全強化のための地盤検査も計画されています。

イスタンブルのアジア側とヨーロッパ側を結ぶ海底鉄道マルマライ・トンネルの建設中、宮殿に隣接するギュルハネ公園内のイスラム科学技術博物館の壁に裂け目が生じました。また、進行中のユーラシア・トンネル・プロジェクトも、同様にトプカプ宮殿の地下の地層を動かす原因になるかもしれません。

イスタンブル工科大学建築学科のフェリドゥン・チュル教授は、ビザンティン時代かローマ時代の建物が崩壊したことは確かだと言っています。「宮殿は昔の廃墟の上に建てられました。宝物室に裂け目ができた原因は、地下の廃墟にあります。宮殿の庭は自然に見えますが、実際は柔軟な構造です。今後の地下の調査で、詳しいことがわかってくるでしょう」


トルコ軍がシリア北部のISの拠点を破壊

10月1日、トルコ軍は、シリア北部のIS(イスラム国)の拠点10か所以上を、砲撃と戦車射撃で破壊したと発表しました。

 Hurriyet

トルコ軍は声明で、ウヴァイシヤフ、クバン、タルアティヤフ地方のISの拠点に、榴弾砲、ロケット砲、戦車から何十回も一斉射撃を浴びせたと言っています。北シリアで「ユーフラテスの盾」作戦が始まって以来、ほぼ1580のISの拠点が、トルコ軍のフルトゥナ榴弾砲による6000回の砲撃で破壊されたと、声明は報じています。

ティタナフ地方で連合軍が行った2度の作戦では、1人のIS戦闘員が“無効になり”、2台の車両が破壊されました。10月1日の戦闘では、自由シリア軍の戦闘員3人も死亡し、7人が負傷しました。声明によると、作戦開始以来、北シリアの925平方キロの、107の住宅地から、テロリストが一掃されました。

・・・トルコ軍はテロリストを死亡または負傷させるか、捕虜にした場合、“無効にする”ということばを使っています。


イスラエルがトルコの人道支援船襲撃の補償金を支払った

9月30日、イスラエル政府は、2010年のマーヴィ・マルマラ船襲撃に対して、トルコに補償金2000万ドルを支払いました。イスラエルによるトルコの人道支援船襲撃事件以来、両国の外交関係は断絶していましたが、今年、和解交渉が成立し、補償金がトルコ法務省の銀行口座に振り込まれたと、民放CNNトルコが報じました。

 Hurriyet

2015年5月、ガザのパレスティナ人に人道支援物資を届けるため、ガザに向かっていたトルコのマーヴィ・マルマラ号に、イスラエルの防衛軍が乱入し、10人のトルコ人活動家が殺されました。6年間の両国の緊張関係の後、今年6月の和解交渉の結果、イスラエル政府はマーヴィ・マルマラ号の犠牲者の家族に補償金を支払うことを受け入れました。補償金は国交正常化のためにトルコが出した3つの条件のひとつでした。

9月30日、「トルコ政府は1週間か10日以内に、駐イスラエル大使の名前を発表できる」と、トルコのさる外務官僚が匿名で言いました。また、シモン・ペレス前首相・大統領の葬儀には、フェリドゥン・シニルリオール外務次官がトルコを代表して出席しました。


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