トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

共和国記念日が全国で祝われた

2022年10月30日 | 国内
10月31日 トルコ全国で、共和国建設99周年が、さまざまな式典とともに祝われました。

 Hurriyet

首都アンカラでは、トルコ共和国建設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟アヌトゥカビルから式典が始まりました。10月29日、高官らとともにアヌトゥカビルを訪れたエルドアン大統領は、「われわれはこの20年間に行った民主化と革新によって、国民と共和国の間にあった厚い壁を取り除いた」というメッセージを述べました。

ムスタファ・シェントプ国会議長、フアト・オクタイ副大統領、最大野党・共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール議長、愛国者運動党(MHP)のゲヴレト・バフチェリ議長、IYI(善良)党のメラル・アクシェネル議長、ズフテュ・アルスラン憲法裁判所長、閣僚、高等裁判所の代表、参謀長、ヤシュル・ギュレル将軍、軍司令官らが、アヌトゥカビルで行われた式典に参加しました。

通信局は、10月29日にアンカラとイスタンブルの歴史的な場所で行われたデモを、立体ビデオで見せました。イスタンブルのヴァタン通りでは、朝から軍のパレードが行われ、ベシクタシ、カドゥキョイ、カルタルでは、人々が参加した「共和国パレード」が1キロもつづきました。ウスキュダルではコンサートや花火が行われました。


「トルコ初の国産車Toggはトルコ国民の誇り」エルドアン大統領

エルドアン大統領は、「トルコ初の国産車“Togg”は8500万トルコ国民の共通の誇りであり、60年来の夢の実現」だと言い、「トルコの世紀の夢」の具体的なプロジェクトになったと力説しました。

 Hurriyet

トルコ建国99周年記念の10月29日、製造工場のあるゲムリクで行われたToggの始業式には、エルドアン大統領や政府高官その他のゲストが参列しました。

「Toggはプロジェクトの名ですが、わが国の力強い未来のために夢を共有する喜びを私たちにくれました。私たちはこの初の国産車によって、60年来の夢が実現されるのを目撃しています。Toggはトルコと8500万国民の共有の誇りと言えます」エルドアン大統領は言いました。大統領はまた、政府はこの20年間、わが国の科学、技術、研究開発の発展のために日夜、努力してきたと強調しました。

年間、175,000台の車が生産されるだろう
エルドアン大統領は、Toggプロジェクトの知的・工業的財産権はすべてトルコに属すと強調し、工場がフル稼働すれば、毎年、175,000台の車が生産されるだろうと言いました。

約4300人が直接雇用され、20,000人が間接雇用されます。2030年までに100万台の車がここで生産され、わが国の収益は50億ドル増し、赤字を70億ドル減らすことができるでしょう。


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メフメトⅡ世の肖像のあるメダリオンがトルコに帰ってくる

2022年10月30日 | 文化
10月30日 イスタンブル市は、「メフメト征服王」として知られるメフメトⅡ世の肖像画の描かれたメダリオンを、ロンドンのオークションで、38000ポンドで買い取りました。

 Hurriyet

イタリア・ナポリで鋳造された、直径11センチのコインの表面には、スルタン・メフメトの肖像画とともに、「スルタン・ムハムマド、ビザンティン皇帝、オスマンの子孫」という文字が書かれています。肖像画は彼の生存中に描かれたものと思われます。

馬に乗っているスルタンが描かれた裏面には、「ムハムマド、アジアとギリシアの皇帝、遠征中の騎馬の肖像」と書かれています。イスタンブルのエクレム・イマムオール市長は、「世界に4個しか存在しない、“ビザンティン皇帝ムハムマド”と書かれた、貴重なメダリオンが帰ってきます」と言い、ロンドンのクリスティのコークションで落札したと発表しました。

1481年にナポリでこのメダリオンをつくったヴェネティアのアーティスト、コンスタンツォ・ダ・フェラーラは、スルタン・メフメトに招かれてイタリアからイスタンブルに来ました。

1453年、スルタン・メフメトⅡ世は、当時、東ローマ帝国として知られたビザンティン帝国の首都だったイスタンブルを征服しました。ビザンティン人はその帝国を1000年間支配していました。かつてビザンティン帝国の中心だった都は、オスマン帝国の新しい都になりました。

スルタン・メフメトⅡ世は、世界中の美術や文化に、とくにルネッサンス美術に、深い関心を持っていました。


「戦争の子供たち」を親と結びつける「イスタンブル回廊」

「穀物回廊」を設立し、捕虜交換を実現させたトルコは、今度は「戦争の子供たち」と親を結びつける「親子結束回廊」という新しい仕事に着手します。

 Hurriyet

「戦争中の両国のオンブズマンがイスタンブルで会談することを決めました」と、トルコのオンブズマン、シェレフ・マルコチ氏は言いました。彼はユニセフの要請で始まったこのプロセスの担当になりました。先月、トルコはこのプロセスの仲介者になるよう国連の要請を受け、マルコチ氏はロシアとウクライナのオンブズマンの会談の実現のために努力してきました。

3人のオンブズマンがイスタンブルで会い、このプロセスについて話し合うことに、両国も合意しました。身寄りを失った子供たちを、ウクライナから逃げた親や親族と結びつけるためのプロセスです。

「ルハンスクとドネツクには、身寄りを失った子供たちが何万人もいます。親や親族が、死んだり、現地を離れてしまった子供たちです」と、マルコチ氏は言いました。「ロシアとウクライナのオンブズマンと、われわれの関係は良好なので、ユニセフはわが国に、子供たちと親族を会わせる仕事をして欲しいと言ってきたのです」

3人のオンブズマンはイスタンブルで会うことに合意しましたが、「ロシア側がひとつ条件を出している」と、マルコチ氏は言いました。ロシア側は「ルハンスクとドネツクの自身のオンブズマンも会合に参加させるなら、このプロセスに同意する」と言いだし、ウクライナはこれに対し、検討する時間が欲しいと言っています。


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アンタリヤでロシア正教徒とウクライナ正教徒が論争

2022年10月28日 | 国際
10月29日 アンタリヤに住むロシアとウクライナの市民が同じ教会で祈ることを望まず、両国の正教会の間で新しい争いが起こっています。

 Hurriyet

アンタリヤには、いま、ロシア=ウクライナ戦争を逃れてきた両国からの移民が多く暮らしていますが、正教会内で亀裂が生じています。

戦争前から、アンタリヤには約3万人のロシア人の正教徒コミュニティがありました。正教徒コミュニティは、トルコにおける最大のキリスト教徒のコミュニティのひとつです。戦争から逃れたロシア人とウクライナ人がやってきたため、アンタリヤの正教徒人口は著しく増加しました。

2009年、フェネル・ギリシア正教総主教座の努力で、アンタリヤの聖アリピオス教会が修復され、正教徒コミュニティが使用することになりました。しかし、2018年、総主教座はウクライナ正教会をその管轄下に入れ、自治権を認めると宣言したため、ロシアとフェネル総主教座の間にギャップが生じました。

2019年、アンタリヤで、ロシア・コミュニティの代表と文化観光省による協議が行われ、ロシア正教会傘下の新しい宗教協会を設立する活動が始まり、その後すぐに、アンタリヤとアランヤに新しい2つの教会が設立されました。

戦争前は、アンタリヤの聖アリピオス教会は、すべての正教徒の祈りの場として使われていましたが、両国民間の緊張がコミュニティを変えました。教会の入口には、両国の国旗を描いた看板があり、この教会に通いつづけているロシア人もいますが、ウクライナ人とジョージア人の多くは、ロシア人と同じ教会を共有することを望んでいません。

ロシア正教会はアンタリヤでの支配権を失わないために、新しい対策をとることになるでしょう。


イズミル沖で不法移民100人余が捕まった

トルコの沿岸警備隊が、イズミルの沖合いで、不法に外国に行こうとしていた移民103人を捕らえ、また、座礁していた7人を救助しました。

 Hurriyet

10月25日、チェシメ地区とディキリ地区の沖合に、3隻のゴムボートに乗った不法移民のグループがいるという通報を受けた警備隊は作戦を開始し、不法に外国に行こうとしていた70人の不法移民を救助しました。

沿岸警備隊はセフェリヒサル地区とメンデレス地区の沖合で、またべつのゴムボートに乗った33人の移民を救助しました。警備隊はまた、ボートのエンジンの故障で座礁していた7人の移民を救助しました。陸に上がった不法移民たちは、県の移民管理局に引き渡されました。

何千人もの人々がトルコ経由でギリシアに入ろうとしますが、今年の1月以降だけでも、東地中海で60人以上の人々が死亡していると、移民に関する国際機関は言っています。


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アブラモヴィッチ氏がイスタンブルっ子になる

2022年10月27日 | 国際
10月28日 国内メディアによると、ロシアの億万長者ロマン・アブラモヴィッチ氏は、2月24日、ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、イギリス、EU,カナダによる制裁を受けていますが、イスタンブルに定住する計画を立てているようです。

 Hurriyet

56歳の億万長者はイスタンブルのヨーロッパ側の海峡沿いで暮らしはじめ、海辺の邸宅を物色していると報じられました。「アブラモヴィッチ氏を迎え入れたいという国々はほかにもあるが、イスタンブルが彼の気に入ったようだ」と、ヒュリエット紙の付録誌「ケレベク」が、10月26日、報じました。「イスタンブルの客人となった億万長者は、イスタンブルっ子になることを決めた」

2021年の時点で、純資産145億ドルというアブラモヴィッチ氏は、ロシアとイスラエルとポルトガルの市民権を持っていますが、イスラエルでは2番目、ロシアでは11番目、ポルトガルでは1番の金満家です。彼は投資会社「ミルハウスLLC.」のオーナーでもあります。

ケレベク誌によると、アブラモヴィッチ氏は制裁後、ヨーロッパのサッカーチーム、チェルシーFCを手放さなくてはならなくなり、トルコのサッカーチームを買おうとしているそうです。


トルコとイスラエルが防衛と安全保障に関して新時代に入る

トルコとイスラエルは防衛と安全保障の分野で、新しい時代に入ります。イスラエルの国防相が、長年の緊張関係の後、正常化へ向かっているとき、久かたぶりにアンカラを訪れました。

 Hurriyet
イスラエルのガンツ国防相(左)とトルコのアカル国防相


イスラエルのベニー・ガンツ国防相は、10月27日、トルコを訪れて会談しましたが、イスラエル国防相の訪土は10年余ぶりのことでした。トルコのフルシ・アカル国防相が軍本部にガンツ国防相を迎え、その後、エルドアン大統領が大統領官邸に彼を迎えました。ガンツ国防相は正式な会談の前に、アヌトゥカビル霊廟を訪れ、ムスタファ・ケマル・アタテュルクへの敬意を示しました。

「防衛と安全保障とエネルギーに関するわれわれの協力は、地域の安定のために大きく貢献する」とアカル国防相はガンツ国防相との会談後、声明で言いました。アカル国防相はイスラエルの国防相の訪土を非常に意味のあることだと言いました。「われわれは両国がこの新しい時代に、いかに協力できるかを話し合った」

「トルコとイスラエルは、パレスチナ問題など、いくつかの問題で意見を異にするが、両国の協力はこれらの微妙な問題に良い影響を与えるだろう」と、アカル国防相は語りました。

イスラエルの国防相は、トルコとイスラエルの安全保障における結束の重要性を力説しました。「両国は2つの先進国として、大きな可能性を持っている。将来、両国が協力できる分野はたくさんある」

ガンツ国防相はトルコとの関係を改善する方法を研究するために必要な指示を与えているとも言いました。


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トルコはフィンランドにテロリストの引渡しをくり返し要請した

2022年10月26日 | 国際
10月27日 トルコ政府は、10月25日、アンカラで延々とつづいた技術会議で、フィンランドに、有罪宣告を受けている人々の引渡しをくり返し要請しました。

 Hurriyet

トルコとフィンランドの高官はアンカラで、フィンランドのNATO加盟に関して話し合い、トルコは北欧2国の協力を要請しました。法務省の外交・欧州連合(EU)局のカスム・チチェキ局長率いるトルコ・チームは、フィンランドの代表に、引渡しの根拠となる証拠を示したと、ヒュリエット紙は報じています。

引渡しを要請されている人物の中には、フィンランドに住んでいると思われるPKKとFETOのテロリストも含まれています。トルコはフィンランドに、トルコ、スエーデン、フィンランド間の3者覚書の条件を履行するよう求めました。覚書には、NATO加盟を望む両国はテロリストの引渡しによって、トルコ政府に協力することが規定されています。

ヒュリエット紙によると、トルコは最近、スエーデンから9人、フィンランドから6人のテロリストの引渡しを要請しました。スエーデンとフィンランドは、ロシアのウクライナ侵攻によって、NATO加盟申請を決めました。


フレイク米大使が大バザールの屋上でジェイムス・ボンドを演じた

ジェフ・フレイク駐トルコ・アメリカ大使が、イスタンブルのグランド・バザールの屋根の上を走っている写真を公開しました。大使は、ジェイムス・ボンド・シリーズの2012年の第23作「スカイフォール」の有名なシーンを真似たのです。

 Hurriyet

フレイク大使は自分の個人的なインスタグラムに、スーツ姿の大使が、黒い服の男に追われて走っている写真をアップロードしました。トルコ・メディアはみなこの写真に興味を示し、多くのメディアが「大使がジェームス・ボンドのマネをした」という見出しで報じました。大使がヒュリエット紙に語ったところでは、大使は歴史的な場所に興味があり、この寫眞を撮ったそうです。

1455年に建てられたグランド・バザールは、世界で最も大きく、最も古い屋内バザールで、4000店の店舗を擁しています。バザールには1日に25万人から40万人の人々が訪れています。

この写真は「スカイフォール」の有名なシーンを想い出させます。映画ではダニエル・クレイグ演じるボンドが、グランド・バザールの屋根の上を走り、バイクを乗りまわします。

「スカイフォール」はロシアから愛をこめて」と「世界はじゅうぶんではない」につづいて、イスタンブルで撮影された3作目の映画です。


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「未亡人のための住宅プロジェクトが始まる」女性・家族相

2022年10月26日 | 国内
10月26日 未亡人のための住宅プロジェクトが始まると、デルヤ・ヤヌク女性・家族・社会福祉省が発表しました。

 Hurriyet

「わが省はこのプロジェクトで2023戸の住宅を提供し、6億700万リラの予算で、1家族に300,000リラの支援を提供します」とヤヌク女性・家族相は言いました。「このプロジェクトは夫が死去した女性への社会的支援を目的とします」

18歳以下の子供が3人以上いる女性が、このプロジェクトで援助を受けられると、ヤヌク大臣は言いました。同省は支援プログラムとして、行政と慈善家の協力を得ると、彼女は言っています。建てられる住宅の面積は80平米になります。

住宅の所有権は「社会支援連帯財団」にあり、「わが省が受益者に無料で使用権を与える形になります」と女性・家族相は説明しました。


トルコの外科医たちが新技術でシャム双生児を分離した

トルコの医師団が初の新技術を使って、アルジェリアのシャム双生児の分離手術に成功しました。

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双生児は完全に回復し、まもなく退院するだろうと、手術を行った外科医の1人が言いました。多くの国の外科医たちが、1歳半のシャム双生児の分離手術を引き受けたがりましたが、アルジェリアの家族は、2021年2月、イスタンブルに来て、手術の準備が始まりました。

形成外科医、心臓外科医、感染症の専門医、組織移植の専門医など、多くの分野の医師たちからなるチームが、手術のために、1年間準備しました。6月に9時間の手術が行われ、分離された双生児は4か月の治療を受け、ようやく故国に帰れるまでに回復しました。

赤ちゃんの組織を失わずに、生きた器官を分離する形成外科手術は、手術全体の中でもきわめて重要なステージだったと、チームの医師の1人、メフメト・ヴェり・カラアルトゥンさんは言い、この手術に使われた新しい方法を説明しました。

「分離手術では、通常、双生児の1人を犠牲にしなければならない場合が多いが、神のおかげで、私たちは望みをかなえることができました」


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イスタンブル弁護士協会に初の女性会長が決まった

2022年10月25日 | 国内
10月25日 弁護士のフィリス・サラチさんがイスタンブル弁護士協会の新会長に選ばれ、同協会の144年の史上初の女性会長になりました。

 Hurriyet

「この名誉を与えてくださった仲間の皆さんに感謝します。144年の歴史を持つイスタンブル弁護士協会は、権利のための闘争のシンボルです」とサラチさんは言いました。

イスタンブル弁護士協会は1878年に設立され、57,000人の会員を有する世界最大の弁護士協会です。「わが共和国が100周年を迎えようとするとき、私に歴史上初の女性会長という名誉を与えてくださった協会に感謝します。私は近代トルコの創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクの偉業と共和国に感謝し、今日、この名誉をお受けします」と彼女は語りました。

サラチさんは1988年、マルマラ大学法学部を卒業後、公法学部で修士号を取得しました。32年間、自営の弁護士をしてきた新会長は、1996年、協会の委員に選ばれました。2004~2006年、彼女は協会の副会長を務めました。イエディテぺ大学で6年間、教鞭をとった彼女は、トルコ弁護士協会の代理人として働き、2006年から協会の諮問委員会のメンバーになりました。

女性の権利に関する多くの討論会や会議に参加してきたサラチさんは、1924年に設立された「トルコ女性連盟」から、法のルールと社会の権利の監視に貢献したとして賞を贈られました。


イスタンブルのスズカケの木に詩人の名がつけられた

1本のスズカケの木に、木の下で58年間、自作の詩集を売りつづけてきた詩人の名がつけられました。

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68歳のヒュセイン・アヴニ・デデは、イスタンブルのベヤジト広場の書店街の入口のスズカケの木の下で、10歳の時から、父親といっしょに、自作の詩とアンティークを売ってきました。時を経て、自作の詩を売るデデは、ベヤジト広場のシンボルのひとつになりました。

市と、公園・庭園・緑地局と、自然遺産オフィスは、この木を「記念樹木プロジェクト」の記念樹木とし、ヒュセイン・アヴニ・デデの名を与えました。「多くの人がここで、いろいろな物を売ってきました。当局が私たちをトプカプ地区に移転させたこともありましたが、3か月でみな戻ってきました」とデデは言いました。

「この木は私を雨から守ってくれました。私は帽子もかぶらず、傘もさしません。雨でも雪でも、この木の下に立っています。私はこのスズカケの木に魂と感情を感じています」

5冊目の本を出したとき、彼が木に看板を下げたため、市はこの木に郵便番号をつけ、周囲の商店主たちから、彼に手紙が届くようになりました。

「私が生きているうちに、スズカケの木に私の名がつけられて、とても嬉しい。私がたのんだわけではないのに、私の銅像が建てられるだろうと、みなが言っています。私は笑い飛ばしていますがね」とデデは話しました。

近くに住む女性ハニフェ・バルクさんは、3年間、彼を訪ねつづけていますが、友人たちも、デデがまだ木の下にいることを喜んでいるそうです。久しぶりにイスタンブルに来て、「20年前に彼を見た。まだいるなんて、信じられない」と驚く人もいるそうです。


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トルコ出身の女性心臓外科医が「フォーブス」の表紙になる

2022年10月23日 | 観光
10月24日 ヨーロッパで初めて人工心臓を移植した女性心臓外科医ディレキ・ギュルソイさんが、世界的に知られる雑誌「フォーブス」のドイツ版、11月3日発売号の表紙になります。

 Hurriyet

「私は12年間、人工心臓分野の研究をしてきました。世界的に有名な雑誌「フォーブス」の表紙になるのは名誉なことと思います」とギュルソイさんは言いました。彼女は同誌に、ドイツのチームとともに設立する心臓病院に関する情報を発表したと言いました。

「心不全はきわめて重要な問題です。臓器提供者は多くありません。ですから、人工心臓の研究は重要視されるべきで、 予算ももっと当てられるべきです」とギュルソイさんは言いました。「私は人間と動物で多くの経験を積んできました。人工心臓は、とくに女性にとって、重要なものです」

ギュルソイさんは若いとき、父親を失い、40年間働きつづけて子供たちを育てた母親を尊敬しており、自身も家族を大切にしていると言いました。「私は家族と過ごす時間が大好きで、母と多くの時間を過ごしています。今日も母の話を聞いてきたので、とても快調です」

ギュルソイさんは、黒海岸のオルドゥ出身で、ドイツに移住した労働者の娘として、ドイツのノイスで生まれ、2003年、大学を卒業しました。2019年、ギュルソイさんは、ドイツで最も名誉あるヴィクトレス賞とドイツ医学賞を受賞し、「今年の医師」にも選ばれました。

ヨーロッパでも有名な医師の1人ギュルソイさんは、ドイツ・デュッセルドルフのクリニック・ベル・エタージュの医師長として研究をつづけています。


フィンランドのNATO加盟について協議が始まる

フィンランドの高官らが、10月25日、アンカラを訪れ、同国のNATO加盟について話し合いが行われると、ミリエット紙が報じました。

Hurriyet

フィンランドの法務省の代表が、トルコ外務省の外交関係のトップ、カスム・チチェキ氏と会談するでしょう。

フィンランドと隣国スエーデンは、ロシアのウクライナ侵攻によって、長年の軍事的中立を放棄し、NATO加盟を申請しました。NATOに加盟するには、トルコを含む全加盟国の承認が必要です。

エルドアン大統領は10月20日、スエーデンのウルフ・クリステルソン新首相とアンカラで会うことに合意したと言いました。「スエーデンの新首相が面会を求めてきた。私は予定を入れるよう指示した・・・わが国で、NATO加盟問題について話し合うことになるだろう」と、大統領はNTVテレビで語りました。

「トルコ政府の立場は変わらない。トルコはスエーデンとフィンランドに、トルコ当局が求めるテロリストを引き渡すことを要請している」とエルドアン大統領は言いました。スエーデンのトビアス・ビルストロム新外相は、スエーデン政府は「NATO加盟を最優先とする」と言っています。

トルコはスエーデンとフィンランドに、NATO加盟を望むなら、トルコのテロとの戦いを具体的に支持するよう勧告してきました。

トルコとスエーデンとフィンランドは、6月29日、NATOサミットで、両国のNATO加盟のための覚書に署名しています。3国の協定では、スエーデンとフィンランドは、あらゆるテロ組織に対して、トルコに協力することを条件としています。


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ノーベル化学賞のトルコ人科学者が北キプロス支援のTシャツ着用

2022年10月22日 | 
10月23日 トルコのノーベル化学賞受賞者アジズ・サンジャル氏が「TRNC(北キプロス)は認められるべきだ」と書かれたTシャツを着て北キプロス支持を表明し、ソシアルメディアで大きな賞賛を受けています。

Hurriyet

トルコ・キプロスのエルシン・タタル大統領の保健顧問ネディメ・セラクンジュさんが、サンジャル氏への誕生日プレゼントとして、「北キプロスは認められるべきだ」と書かれたTシャツを送りました。サンジャル氏は1946年9月8日生まれです。

「親愛なる師アジズ・サンジャルさんは、“養女”からのプレゼントを喜んで、誇りをもって着てくれました」とセラクンジュさんは言い、サンジャル氏の寫眞をソシアルメディアにシェアしました。サンジャル氏の寫眞は北キプロスのメディアで広く報道され、ソシアルメディアに大きな反響がありました。

「私自身と北キプロス国民を代表して、アジズ・サンジャル教授に感謝します。サンジャル氏はセラクンジュさんの贈物を誇らかに着て、わが国民の闘争を大きく支援してくださいました」と、タタル大統領は言いました。

2017年にサンジャル氏が北キプロスを訪れたときから、サンジャル氏とセラクンジュさんの友情はつづいています。サンジャル氏はセラクンジュさんを「養女」と呼んでいます。サンジャル氏はまた、アゼルバイジャンの首都バクーや、カラバフの象徴的な都市シュシャを訪れました。カラバフは2020年、28年ぶりにアルメニアの占領から解放されました。

トルコ南東部にあるサンジャル氏の家を博物館に変える作業は、2020年から始まっています。マルディン市は、かつてサンジャル氏の家族が住んでいた3階建て36室の歴史的な家の一部を修復するプロジェクトを準備しています。

アメリカのノースカロライナ大学で働いているサンジャル氏は、DNAの修復の研究で、2015年にノーベル化学賞を受賞した3人の科学者の1人です。


「ガン検査予約システムが家庭医の管理下に」保健相

ガン検査予約システムが家庭医の管理下に入ると、ファフレッティン・コジャ保健相が、「肺ガン検査月間」の声明で発表しました。

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「ガン検査を受ける人は、該当する検査センターを教えられ、予約もしてもらえます。予約の通知はSMSで携帯電話に送られてきます」とコジャ保健相は説明しました。

肺ガン、直腸ガン、子宮頸ガンの検査は、コミュニティ保健センター、保健生活センター、ガン早期発見・検査・トレーニング・センター、家族保健センターなどで、無料で受けられると、コジャ保健相は言いました。

ガン検査センターは各県に少なくとも1か所はあり、347のガン検査センターがあると、保健相は語り、これらセンターのうちの41は移動検査センターで、辺鄙な場所に住んでいる人や、貧困層の需要に応えるそうです。

2021年、440万件のガン検査が行われ、ガン検査数は今年上半期、400万件に達しました。


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「トルコはウクライナとロシアの休戦に希望を持っている」エルドアン大統領

2022年10月22日 | 国際
10月22日 ロシアのプーチン大統領はいま、ロシア=ウクライナ戦争を終わらせるための平和協議に、よりオープンになっていると、エルドアン大統領は言いました。「私は両国のリーダーの電話協議によって休戦を主導するための地盤を模索している」

 Hurriyet

「休戦問題に関して、プーチン大統領はいま、以前よりずっと柔軟になり、交渉にオープンになっていると、私は見ている。われわれは両リーダーの話を聞くことによって、今後の電話外交で、どこまで誘導できるかわかるだろう」と、エルドアン大統領は、10月20日、アゼルバイジャンからトルコに帰る機内で、記者団に語りました。

エルドアン大統領はまた、最近のゼレンスキー大統領との電話会談にも触れ、ウクライナの大統領は平和交渉を拒否しないと見ていると言いました。「私は、彼はこの問題を克服したいと願っていると思う。希望がないわけではない。われわれは両大統領を会わせることによって、平和への道を推進できるだろう。両国とも大きな損害を出しているのだから」

エルドアン大統領はまた、天然ガスの供給に関するロシアとヨーロッパの論争についても詳述しました。「アナトリアを通過する天然ガス・パイプライン・プロジェクトは、さらなるガス供給の代替になる得るだろう。アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領も、この問題には積極的だった」


来年の外国人ツーリスト数は2091年のレベルを超えるかも

トルコを訪れる外国人ツーリスト数は、2019年のレベルを超えるだろうと、トルコ旅行代理店協会のフィルス・バールカヤ理事長が言いました。「2019年のレベルを超えることはまちがいないと、私たちは思っています。私たちは新記録を期待しています」

 Hurriyet

2019年、トルコを訪れた外国人ツーリスト数は、前年の4500万人より14.1%増加しています。「観光事業は、2022年、期待通り前進しています。ロシア=ウクライナの戦争の影響はありましたが、中東、ドイツ、イギリスなどの代替市場が増えて、戦争による損失は補填されています」

2023年の観光シーズンにはもっと良くなるだろうと、彼は言い、目標はトルコを世界のツーリスト大国トップ・スリーのひとつにすることだと付言しました。

「トルコは医療ツーリズムや、文化ツーリズムから、クルーズ・ツーリズムやゴルフ旅行まで提供できます。ビーチと温暖な気候は言うまでもありません。わが国は他の国々と勝負できます」と、バールカヤ氏は言いました。「ツアー・オペレーターや、ホテル事業者、運輸会社、旅行社がともにがんばれば、短期間で、トルコを世界のトップ・スリーにする目標を達成することもできるでしょう」

今週初め、メフメト・ヌーリ・エルソイ文化観光相は「今年初めからの実績を考えれば、トルコはさらに外国人観光客を惹きつけ、2022年の目標以上の収入を得るでしょう」と言いました。


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