トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

エジプトで逮捕されたトルコ人ジャーナリストが救助を求めている

2013年09月30日 | 国際
10月1日 TRTの特派員メティン・トゥランさんは、8月、カイロのエル・ファトゥフ・モスクで逮捕されて以来、エジプトに拘束されていますが、ツイッターからトルコ当局に救助を求めてきました。

 Hurriyet
8月16日、トゥランさんがツイッターにのせた写真


「親愛なる友人たち、私のために祈ってくださる皆さんに感謝します。私はトルコから来た1人の親戚を通じて、皆さんに話しています。刑務所の状況はとてもひどいものですが、私は元気です」と彼は書いています。

トルコ外相は、トゥラン氏は報道の目的でモスクにいたのだから、即刻、釈放されなければならないと言っています。

「私は刑務所に入れられ、44日になります。36人の人々が40平米の部屋で、コンクリートの床に寝ています。トイレは2つ、シャワーはありません。」と彼は書いています。

「アフメット・ダウトオール外相閣下、拘留が長くなればハンストが起こるでしょう。刑務所内でなにか起こるかも知れません。大量殺戮が起こる前に、私をここから救ってください。
トルコには同盟国があるでしょう? アラブ首長国連邦にコンタクトすれば、私を自由にできるかも・・・」

・・・早く助けてあげてくださ~い!!


   墓地の守衛さんと子ギツネがお友だちになった

トルコ南西部ムーラ県のフェティエ地区で、キツネと仲好しになったオジサンがいます。共同墓地の守衛のアドナン・エキンジさん(53)。彼は6か月前、子ギツネが墓地に現れはじめてから餌を与えてきました。

 Hurriyet

エキンジさんが墓地で最初に子ギツネを見かけたのは4月。キツネを呼び寄せようと肉を与えましたが、キツネは食べずに逃げていきました。
しかし、翌日、肉はなくなっていたので、エキンジさんは子ギツネを“クルナズ”(ぬけめのないヤツ)と名づけました。

1週間後、エキンジさんはまたキツネを見かけ、遠くから餌を投げてやりましたが、それ以来、子ギツネは毎晩、午後8時から12時の間にエキンジさんを訪れるようになりました。

いま、エキンジさんはキツネを名前で呼び、守衛小屋に招き入れて、料理した鶏肉やソーセージを与えています。子ギツネは食事が終わると、森へ帰っていきます。

エキンジさんは「クルナズは私の孤独を忘れさせてくれます。私たちはよい友達になりました」と言いました。

獣医のエンヴェル・アイクンさんは、「野生の動物と人間が友だちになることはありうる。しかし、キツネが人間に近寄ることは非常に珍しい。多分、接触が始ったのが子ギツネのときだったから、友だちになれたのだろう」と言っています。

・・・タヌキを餌づけしたという話は聞きますけど・・・子ギツネ、かわいいでしょうね。


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サントリーニといっしょに火山灰に埋まった古代都市が出現

2013年09月30日 | 観光
9月30日 3600年前、エーゲ海の島サントリーニ島のテラ山の大噴火は、トルコのエーゲ海岸の古代都市まで灰の下に埋めてしまっていたのです。
トルコ・ムーラ県にある古代都市イアソスが、新たな歴史データの発見によって、灰の下から姿を現しました。

 Hurriyet
この発掘には50年来、イタリアの考古学者チームが携わってきましたが、この度、下水システムや古代劇場へのトンネルなどが発掘されたのです。
発掘を行なっているのは世界的に有名なイタリアのトゥスチア大学の考古学チームで、発掘隊長マルチェロ・スパヌ教授以下、28人の考古学者と学生たちが働いています。

地下1メートルで見つかった円柱は、この都市の歴史に関する重要な情報を提供してくれると、スパヌ教授は言っています。

「クレタ島やサントリーニ島のミノア文明を絶滅させたテラ火山の噴火が、この都市も灰で蔽いました。下水道システムまでそっくり保存されたのは、そのためです。
発掘・修復には約10万リラかかりますが、発掘・修復が終わったら、この遺跡はトルコ最大かつ最重要な考古学公園になることはまちがいありません」

・・・それにしても、サントリーニの火山灰が、ここまで飛んできて、古代都市ひとつを埋めてしまうなんてポンペイよりすごいですね。


ベテラン俳優クルティスの葬儀は埋葬地で揉めたが・・・

 ベテラン俳優トゥンジェル・クルティスはバルケシル県のタフタクシュラル村を自分の埋葬地として希望していましたが、この村はアレヴィ派の村で、住民たちが彼の埋葬を拒否。
埋葬を許可すべきとするアレヴィ組織もあって、ちょっとした騒動になりましたが、結局、クルティスの家族が近くのチャムルペル村に埋葬することにし、チャムルペル村で盛大な葬儀が行なわれました。

 Hurriyet
バルケシル県チャムルベル村で行なわれたクルティスの葬儀では、多くの俳優、友人、ファンが彼の棺を担ぎました。


葬儀には何千人のファンと、演劇界、映画界の有名人がバルケシル県チャムルベル村に集まりました。クルティスはベートヴェンをバックミュージックに、友人やファンの祈りとともに、永遠の旅にたちました。

クルティスはかつて住んだタフタクシュラル村の墓地に埋葬されることを望んでいましたが、村のアレヴィ派の住民がこれを拒否し、一般の怒りを買いました。
「この村は閉ざされた社会です」とタフタクシュラル村の村長ハサン・ボズクルトさん。彼は共同墓地に空きがないと言いました。

クルティスは何十年も映画やテレビ・シリーズに出ている有名人であり、また左翼思想の論客でもありました。
ボズクルト村長は、「クルティスの埋葬を許可したら、私たちは村人にあわせる顔がなくなる。村の老人たちにも相談したが、彼の埋葬には反対と言われた」と言っています。

Wikipedia
トゥンジェル・クルティス


しかし、「拒否するなど、とんでもない」と言って、決定を撤回させると息巻くアレヴィ組織もあります。
クルティスの家族が、チャムルベル村に埋葬することにしたのは賢明な選択だったでしょう。なくなってから埋葬地でもめるなど、遺族の望むところではないでしょう。

・・・トルコ人の10%はいるというアレヴィ派の人々。その中にも多くの組織があって、考え方もいろいろのようです。


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ロシアの戦艦は62回ボスフォラス海峡を通過した

2013年09月28日 | 国際
9月29日 今年に入ってから、ロシアの戦艦は62回!もボスフォラス海峡を通過しています。
東地中海が緊張する中、ロシアの上陸用戦艦カリニング号は11回ボスフォラス海峡を通過し、アゾフ号は8回通過しています。

 Hurriyet

ロシアのミサイル・クルーザー、モスクワ号はボスフォラスを6回通過、水陸両用戦艦ペレスヴェト号はごく最近、9月25日に通過しました。

シリアの重要な同盟国であるロシアは、シリア危機以来、常時、東地中海に“存在”しつづけ、2,3ヶ月ごとに戦艦を交替させています。

・・・なんかイヤ~な感じですね。


トルコとアメリカがテロに対する基金を設立する

 27日、ニューヨークで行なわれた「世界反テロ・フォーラム」の会合の後、トルコのダウトオール外相とアメリカのケリー国務長官が過激派に対する世界的ファンドの設立を発表しました。

 Hurriyet
「世界反テロリズム・フォーラム」は2011年設立され、トルコとアメリカが主宰しています。フォーラムのメンバーが、9月27日、ニューヨークのアストリア・ホテルに集まりました。


このフォーラムにはEUを含む30か国がメンバーになっています。
このファンドは、世界中の過激派との戦いを支援するプロジェクトのための資金をつくることを目的としていると、ケリー長官は語りました。

ケリー長官は先週のパキスタンの教会とケニアのショッピングモールでのテロ攻撃に言及し、犠牲者たちは“孤独ではない”と言いました。
ダウトオール外相とケリー長官はまた、フォーラムは反テロリズムの専門家たちが有効に協力できる理想的なスペースをつくることを強調しました。

イギリスのトニー・ブレア前首相、EUのキャサリン・アシュトン外務代表、国連のジェフリー・フェルトマン事務次長(外務局長)もフォーラムに参加しました。


イスタンブール郊外に環境にやさしい住宅エリアをつくる

政府の環境問題への配慮を強調する試みとして、イスタンブールの郊外に、自転車と電気自動車しか入れないニュータウンの設立が計画されていると、エルドアン・バイラクタル環境・都市問題相が発表しました。

 Hurriyet
9月19日、アンカラのママク地区のリニューアル・プロジェクトの地鎮式に出席したときのバイラクタル大臣


「イスタンブールのあちこちに、自転車と電気自動車しか入れない住宅エリアをつくります。このプロジェクトは世界でも望まれているもので、イスタンブールのブランド価値が上がるでしょう」とバイラクタル環境相は、19日、アンカラで行なわれた“緑の都市”という会議で発言しました。

環境相はまた、アンカラ、イズミル、ブルサ、ディヤルバクルなどの大都市でも、同様のプロジェクトが行なわれるだろうと言いました。

現政権・公正発展党は、イスタンブールで一連の大規模なプロジェクトを始めています。ボスフォラスの両岸に2つの新都市建設、第3空港、第3ボスフォラス大橋、“クレージー”運河などが、このプロジェクトに含まれます。

2つの新都市はそれぞれ100万か150万の人々が住めるように設計されると、バイラクタル環境相は言い、しばしば批判される都市リニューアル・プロジェクトを弁護しました。

優先されるのは、風力・太陽エネルギーシステムと雨水のリサイクル設備を備えた、環境にやさしい住宅エリアの建設だと、バイラクタル環境相は言っています。


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「テロリストはムスリムたりえない」とフェットゥラー・ギュレン師

2013年09月26日 | 
9月27日 トルコに関心のある方なら、この方をご存知と思います。イスラム学者フェットゥラー・ギュレン師、世界で最も有名なトルコ人です。
近頃、ギュレン師、ウエブサイトを通じて発言が多くなっているようです。

 Hurriyet

ギュレン師に近いウエブサイトによると、イスラムの名において自爆攻撃が行なわれたとき、ギュレン師は、テロリスト攻撃はイスラムとはまったく関係ないと発言しました。

「シリアからパキスタン、ケニアまで広大な地域で、イスラムの名において著しく残酷なシーンが演じられている」とギュレン師は言い、テロリストはムスリムでありえないし、ムスリムもテロリストでありえない」と強調しました。

イスラムを正しく理解している真のムスリムは、決してテロリストにならないし、テロリストの活動に加担することもないと、ギュレン師は言いました。
「自爆攻撃者は永遠の地獄に落ちるだろう」

「平時にも戦時にも従うべきルールは、イスラムを堅く信じることだ。イスラムによれば、平時に戦争を起こしてはならない、理由もなく人を殺してはならない」と彼は言っています。

戦時であっても、他者の祈りの家を攻撃してはならない。教会を破壊するよう人々に呼びかけることは、モスクを爆破しようと人々を誘うのと同じことだ」と、彼は言いました。
「種をまくことは収穫することです。人々は善の種をまくべきです」と、彼は言っています。


マケドニアでオスマンの古いバザールが修復される

マケドニア共和国の首都スコピエで、オスマン支配下にあった時代の古いバザールが修復されることになりました。当時、スコピエはこの地方の商業の中心でした。
いくぶん傷んではいますが、トルコの歴史的バザールはごらんのように、今も残っています。

 Hurriyet

バザールは2階建て、商店、泉、宿泊施設、モスクなどが付属したアナトリアの典型的なバザールです。

スコピエは観光客誘致も考えて、市場を昔の状態に修復しようとしています。
1389年、オスマンに征服されたスコピエはバルカンの最も重要な商業センターのひとつとして栄え、ボスニアやモンテネグロ、セルビア、コソボから人々を惹きつけていました。

17世紀の大旅行家エヴリヤ・チェレビも1660年~1661年、スコピエを訪れ、その著作「セヤハトナメ(旅行記)」にも記述しています。
この市場も訪れた彼は、「市場には2150の店と広場があり、市場内の通りは清潔、市場で働いている人々は正直で教養がある」と書いています。

・・・バルカンや東欧を歩けば、有形無形のオスマンの足跡に出会います。


これが1年がかりで掘った逃亡用トンネル

ビンギョルの刑務所から18人の収監者がトンネルを通って逃亡、翌日には逮捕された話は昨日書きましたが、これが1年がかりで掘ったトンネルです。

 Sabah

3つの隣接する監房にいた18人が、水曜早朝3時、トンネルを抜け、監視塔近くのフェンスを乗り越えました。
監視塔から見えない森林地帯に逃げこんだ彼らは、囚人服からふつうの服に着替えました。

刑務所職員が彼らがいないのに気づいたのは午前7時。すぐに5機のヘリと無人機を使った広範な捜索が始りました。
17人はオルタチャナク村で見つかり、あとの1人もその後、治安部隊に逮捕されました。

・・・トンネル堀りで出た土は水に溶かして、少しずつ監房のトイレとシンクから流していたそうです。ご苦労さまでした。


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18人のPKKメンバーがトンネル掘って刑務所から逃亡

2013年09月26日 | 国内
9月26日 東部ビンギョル県で、収監されていた非合法集団PKK(クルド労働者党)のメンバー18人が、トンネルを掘って刑務所から逃亡しました。
警察と憲兵隊が逃げた収監者を逮捕するため作戦を開始しました。
 
 Hurriyet

彼らの逃亡は今朝の点呼で発見されたと、サドゥラー・エルギン法務相がコメントしました。
「18人の収監者のうち、14人は未決、4人は有罪判決を受けています」と法務相。

・・・トンネル掘って逃げちゃうなんて、刑務所の警備かなりいい加減なんだと思います。外部に協力者がいそうですね。


続報 逃亡者は全員、憲兵隊に逮捕された

トンネルを掘って刑務所を逃亡した連中は全員、逮捕されました。18人のうち17人がまず捕まり、数時間後に最後の1人が捕まりました。   

逃亡者たちはビンギョル県オルタジャナク村近くの農地で捕まったと、ムアムメル・ギュレル内相は言いました。
「逃亡者たちは短銃など武器は持っていなかった。作戦はうまくいった。憲兵隊はみごとに捕らえた」と、ギュレル内相は17人が捕まった時点で語りました。

収監者たちは9月25日早朝、2方向から掘られた80メートルのトンネルを通って、ビンギョル刑務所から逃亡しました。
ギュレル内相は逃亡の詳細を調査し、手抜かりがあったか調べると約束しました。

収監者たちは約1年かけて、長さ80メートル、深さ3メートルのトンネルをつくりました。
彼らはトンネル内に照明システムをつくり、土は水に溶かして刑務所内のトイレに流して処理していたそうです。

・・・なんだか映画みたいな話ですね。


   エディルネの歴史的邸宅群が改装される

エディルネはかつてのオスマン帝国の古都。あのメフメット2世もエディルネの宮殿でコンスタンティノープル征服の計画を練ったのです。
その宮殿は、1878年、ロシアの侵攻を前に、総督ジェミル・パシャが火を放ち、いまは残っていませんが、宮殿の発掘は現在も行なわれていて、15世紀の厨房器具など貴重な品が発見されています。

Hurriyet

宮殿に次ぐプロジェクトとして、エディルネは市内に総数45戸ある昔の邸宅を修復しようとしています。
エディルネ文化観光局のイフラン・オズジャン局長は、「非ムスリムのトルコ市民の邸宅だった建物が傷んできて、本格的な修復を必要としている」と言っています。

邸宅の所有者からの訴えがあり、修復は地元民も賛成、文化観光局もこのプロジェクトのサポートを決めたそうです。

「エディルネには魅力ある建物がたくさんありますが、歴史の詰まったこの邸宅群も、エディルネを訪れる人々を惹きつけるでしょう」とオズジャン局長は言っています。

・・・エディルネはイスタンブールから特急バスもあり、がんばれば日帰り観光もできますが、ますます魅力ある古都になるようですね。


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トルコとイランの外相がニューヨークで、お散歩会談

2013年09月24日 | 国際
9月25日 トルコのアフメト・ダウトオール外相とイランのジャヴァド・ザリフ外相が23日、ニューヨークで会談し、両国に関わる中東問題を討議しました。
両外相は国連総会の出席者たちから離れて、イースト・リバー沿いを長時間ともに歩き、シリアの現在の内戦と、「P5+1」会談について討議しました(P5+1=国連安全保障理事会常任理事国プラスドイツ)。

 Hurriyet
イースト・リバー沿いを歩くダウトオール・トルコ外相(左)とザリフ・イラン外相


ダウトオール外相は、月曜にはジョン・ケリー米国務長官とも非公式な会談を持ちました。
外交筋によると、2人は現在のシリアの危機と、中東情勢と今後の変化について、予定時間を延長して討論しました。

ニューヨークの会談は、トルコ、アメリカ、イギリス、フランスの外相間で行なわれた前回のパリの会談のつづきになりまsした。
イランのモハムマド・ジャヴァド・ザリフ外相と「P5+1」間で予定されている会談も議題になりました。


キプロス問題解決のためトルコとギリシアの連続会議を計画

トルコのアフメト・ダウトオール外相とギリシアのエヴァンゲロス・ヴェニゼロス外相が月曜、ニューヨークで話し合い、キプロス問題の政治的解決を見つけるために、トルコ・キプロスとギリシア・キプロスのリーダー代表がそれぞれトルコとギリシアを訪れることで合意しました。

 Hurriyet
左から3人目がダウトオール外相、その正面にいるのがヴェニゼロス外相


ダウトオール外相とヴェニゼロス外相は、ニューヨークの国連総会での非公式会談で1時間以上話し合いました。 両外相はキプロス問題解決のための話し合いはできるだけ早く再スタートさせるべきだとし、また、ギリシア・キプロスとトルコ・キプロスの代表が訪問しあえば、問題の進展の助けになるとして合意しました。 2人はシリア危機など中東問題も討議し、また、相互貿易と投資や対テロ協力についても話し合いました。


ゲジ・プロテスター殺害容疑者に終身刑の求刑

19歳のゲジ・プロテスター、アリ・イスマイル・コルクマズ君は、エスキシェヒルのデモ中に、頭と胸を何度も殴られ、38日間の昏睡状態の後、7月10日、脳内出血でなくなりました。
裁判所はエスキシェヒルのハカン・アリ・エルカン検事がコルクマズ君殺害のために用意した起訴状を認めました。コルクマズ君はエスキシェヒルで学んでいたアンタキヤ出身の学生です。

 Hurriyet

起訴状は警官1人とパン屋ら4人、計5人の容疑者に終身刑を求刑しています。他に3人の警官が逮捕されていましたが、釈放され、免職になりました。
激しいキックをくり返し受ければ、犠牲者は死ぬと、容疑者の警官M.S.は予想できたはずだと、検察は認定しました。

他の4人の容疑者、パン屋の主人I.K.と彼の親戚R.K.とM.V.、パン屋の従業員E.H.は、逃げようとする犠牲者を逃がさず、殺人を助け、けしかけたと、起訴状は言っています。
起訴状には、5人の容疑者はコルクマズ君の殺害に関与したと思われる。4人の行動がM.S.の行動を“援助し、容易にした”とあります。

・・・パン屋の常連客さんたちはびっくりでしょうね。


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サッカーの試合でサポーター大暴れ、逮捕者も

2013年09月23日 | 国内
9月24日 日曜のベシクタシューガラタサライの試合で、12人の未成年を含む68人のサポーターが逮捕され、すぐ釈放されました。
イスタンブールのアタテュルク・オリンピック・スタジアムで行なわれた試合は、ベシクタシュとディフェンディング・チャンピオンのガラタサライの激突。大入りの盛況で、とくにベシクタシュのサポーターは最初から興奮していました。

 Hurriyet
ピッチに椅子を投げるサポーターに機動隊出動


逮捕された人々はベシクタシュ警察署で供述書をとられた後、釈放されました。

サポーターがピッチに下りてきたため、レフリーのフラット・アイドゥヌスは、あと2分残っていましたが、試合を中止しました。
群集がピッチに椅子を投げはいじめたので、両チームの選手はロッカールームに引き上げました。

ガラタサライのミッドフィルター、フェリポ・メロ選手が、延長時間3分にレッド・カードを出され、ベシクタシュのサポーターと警備職員の乱闘が始りました。
ベシクタシュのスラヴェン・ビリチ・コーチも、事件がエスカレートする直前に退場させられました。

これには挑発者グループがいると言っている人々もいます。
「内務相としては警察が求めることをします。試合前に、なにか計画があったのなら、われわれは調査し、対処します」と、ムアムメル・ギュレル内相は言いました。

・・・市場ではベシクタシュの株がぐんと下がったそうです。ピッチに椅子投げるなんていけませんよ~。


ナイロビのモールのテロで妊娠8か月のトルコ系女性死亡

ケニアの首都ナイロビの高級ショッピングモールを襲ったアルカイーダ系のグループによるテロ攻撃は68人もの犠牲者を出しましたが、その中に妊娠8か月のトルコ系オランダ人の女性がいました。

 Hurriyet
ビル・クリントン元アメリカ大統領の訪問を受けたときのエリフ・ヤウズさん。写真は彼女のFacebook に掲載されたもの。


エリフ・ヤウズさんはハーヴァード大学の公衆保健政策の博士課程を修了しているマラリヤの専門家。彼女のパートナーのロス・ラングドンさんもナイロビで殺害されました。

ヤウズさんはケニアの「ビル&メリンダ・ゲーツ財団」で働いていましたが、先月、ビル・クリントン元アメリカ大統領の訪問を受けました。
ヤウズさんとラングドンさんのカップルは、2人の最初の子供の誕生が近づいたため、ナイロビに帰ってきたところでした。

ラングドンさんは建築会社の社長で、ロンドンとメルボルンにオフィスを持っています。
2人の友人や同僚たちはFacebook とソシアルメディアで2人へ賛辞を贈っています。2人は2週間後に初のベビイのパパとママになるはずでした。

・・・2人はショッピングモールでベビイのための買物をしていたのではないでしょうか。シアワセの絶頂から・・・


   トルコのダウトオール外相が米ケリー国務長官と会見

トルコのアフメト・ダウトオール外相がニューヨークの国連総会で、アメリカのジョン・ケリー国務長官と非公式の会談を持ちました。

 Hurriyet

ナムク・タン駐米トルコ大使も、外務官僚フェリドゥン・シニルリオール氏、オメル・オンホン氏、アリ・サルカン顧問らとともに会談に同席しました。
会談の詳細については、まだ報告がありません。


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「わが国はテロを輸入している」最大野党CHP党首

2013年09月22日 | 国内
9月23日 最大野党CHP(共和人民党)のケマル・クルチュダルオール党首は、9月21日、シリア国境のハタイ県ジルヴェギョジュを訪れ、政府の外交政策を批判しました。
「トルコの政治はよくない。トルコはテロ輸入国になってしまった」とCHP党首は、国境ゲートを視察した後、記者団に語りました。

 Hurriyet
ジルヴェギョジュ国境ゲートを視察した後、記者団に語るCHPクルチュダルオール党首


このゲートは2月、車による爆弾テロがあったところで、それ以後、シリア難民の主要な入国ポイントになっています。
「平和とともにある政策をとれば、テロは征服できるはず」とクルチュダルオール党首は言いました。

「トルコがいまのような対外政策に固執すれば、さらに厳しい代償を払わされるかもしれない」と、彼は警告しました。
彼はまた、20日のアンカラ警察へのロケット弾攻撃を非難し、同様な攻撃に対して防御手段を強化するよう政府に促しました。

 Hurriyet

9月10日のデモ中になくなったアフメット・アタカン君の母エムサル・アタカンさんに哀悼のことばをかけるクルチュダルオール党首


また、同党首は、9月10日、アンタキヤ(ハタイ)のデモで警察の介入中になくなったアフメット・アタカン君の家族と会いました。
クルチュダルオール党首はこの旅行中、南西部のサマンダーも訪れると思われます。サマンダーは住民のほとんどがアラブ系のアラウイー信者です。

・・・来年3月は地方選挙ですからね。


シリアへの輸出は基本商品が劇的に増えた

トルコからシリアへの総輸出量はこの2年間、減少しましたが、基本的な商品と食料品の輸出は2倍に増えています。

「シリアはいま、基本的商品の生産ができない状態なので、トルコからシリアへの基本商品の輸出は劇的に増えました」とガジアンテップの産業会議所のキュルシャト・ギョンジュ事務局長は言いました。
ガジアンテップはトルコ南東部の県、シリアへの国境ゲートが2か所あります。

 Zaman
内戦で物資不足のシリアへ生活必需品や食糧を輸出するトラックの列


トルコ統計局のデータによると、トルコからシリアへの総輸出額は、2010年、1,844,604,582ドルでしたが、シリア内戦が始り、今年のトルコからシリアへの輸出は524,223,842ドルに減少しました。
シリアへの輸出品のうち、プラスチック、金属、スティール、セメントのような工業製品は大きく減少しましたが、小麦粉、オイル、肉製品のような基本的商品の輸出は大きくのびています。

トルコのドライバーも会社も、シリア領内に入る危険はおかしたくありません。
「だから、輸出品は緩衝地帯で、トルコのトラックからシリアのトラックへ移すのです」と、ギョンジュ事務局長。
「その商品をシリアの勇敢な会社とドライバーが各地へ運ぶのです。

「エクレム・ナリン輸出入」社のマフムート・ナリン社長は、シリアとのビジネスでは、ヒマワリ油、ビスケット、コーン、小麦粉の輸出が伸びていると言っています。
「わが社のシリアへの輸出は、内戦が始って3倍になりました」

製品を売っても、シリアから現金は入ってきませんが、アラブ首長国連邦やエジプト、レバノンが銀行を通じて処理してくれると、ナリン社長は言いました。


シリアのヘリを撃墜した兵士らに賞が与えられた

22日、トルコ空軍は、トルコ領空を侵犯したシリアのヘリを撃墜した兵士たちに賞を贈りました。
アクン・オズテュルク空軍総司令官は「警告にもかかわらず領空を去らなかったシリアのヘリに対して規約を適用した兵員に賞を与えた」と発表しました。

 Hurriyet

9月6日、トルコ戦闘機は、トルコ領空を2キロ侵犯したシリアのヘリを撃墜しました。
2012年6月、シリア空軍がトルコのジェット戦闘機を撃墜した後、トルコは規約を変更しました。
トルコ政府は、シリアからトルコ国境に接近するあらゆる軍を脅しと見なすと警告していました。


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「アンカラ攻撃犯は非合法左派グループ」と警察発表

2013年09月22日 | 国内
9月22日 容疑者逮捕後の警察の発表によると、9月20日夜、アンカラの警察を目標にした攻撃は、非合法左派集団の仕業らしいということです。
「攻撃犯は“革命人民の自由党/フロント(DHKP/C)”のメンバーと思われる」と21日、警視庁の発表がありました。

 Hurriyet

1発目のロケット弾はアンカラ・ディケメン地区の警察施設の建物の2階に当たりました。
2発目のロケット弾は警視庁の社会サービス構内にある付属ビルを目標にしていました。

攻撃による死傷者はなし。容疑者たちは攻撃から1時間後に警察に発見され、銃撃で1人は死亡、もう1人は負傷して捕らえられました。
警察によると、死んだ容疑者はムハッレム・カラタシュで、昨3月の公正発展党(AKP)本部への火炎瓶攻撃に関わっていたそうです。

当局はDHKP/Cを、アメリカ大使館への自爆攻撃の責任ありとして告発しています。
「死んだテロリストは、2013年3月19日、AKP本部への火炎瓶攻撃を仕組んだムハッレム・カラタシュと認定された。負傷したテロリストはセルダル・ポラットと認定された」と警察は発表しました。

容疑者たちはマシンガン1丁、ピストル3丁、手榴弾2個を所持していたそうです。
容疑者の追跡には5000人の警官が動員されました。


ギリシア人コミュニティが多言語大学をオープンする

イスタンブールのギリシア人財団が、オスマン時代にあった学校を再オープンするための申請を提出しました。
このプロジェクトが認可されれば、トルコ語、英語、ギリシア語の3言語で授業を行なう大学がオープンし、世界中から学生がやってくるかもしれません。
大学はギリシア語とギリシア文学、医学、国際法などの学部が予定されています。

 Sabah
ギリシア人女子校だったベイオールの建物が使われる


オスマン時代の学校は「ベイオール中央ギリシア女子校」になり、現在は閉鎖されていますが、私立大学として再オープンしようということになったのです。
このプロジェクトは、トルコ政府が少数民族から没収した財産をコミュニティに返却することになった2011年から、ギリシア人たちによって進められてきました。

タクシムのイルク・ヤルドゥム病院のそばにある4階建ての建物が元ギリシア人女子校です。
先週月曜に行なわれたギリシア人コミュニティの会合には、ギリシア正教会のバルトロメウ総主教を初め、学識者やビジネスマンが出席し、大学プロジェクトに関してプレゼンテーションを行ないました。

・・・閉鎖されていた由緒ある建物を、新たな教育の場として有効利用するのはよいことと思います。


   ベシクタシュで“チャイ飲み”プロテスト

9月20日夜、カドキョイ・フェリーがあるホテルに売却されることに反対する“チャイ飲み”プロテストがあり、12人のデモ参加者が拘束されました。

 Hurriyet
9月20日、ベシクタシュのデモで、機動隊がデモ隊を盾で押しもどした


「アッバサーア公園ゲジ・フォーラム」が組織したデモに、数百人が魔法瓶に入れたチャイ(お茶)を持って、ボスフォラスのヨーロッパ岸のベシクタシュの船着場に集まり、「私の船着場に触れるな」と叫びました。

しかし、ここに待ち構えていた機動隊が、デモ隊が船着場周辺に集合することを許しませんでした。
ベシクタシュの船着場は、ドルマバフチェ宮殿内の首相の執務室から数百メートルの距離です。

Hurriyet
「アッバサーア公園ゲジ・フォーラム」の呼びかけで、数百人が集まった


警察とプロテスターの乱闘が始まり、12人が逮捕されました。
デモ隊は数メートル離れた場所で、すわりこみを始め、魔法瓶のチャイを飲み、拘束されたプロテスターの釈放を要求しました。拘束されたプロテスターはすぐに解放されました。

ベシクタシュの歴史あるカドキョイ・フェリー乗り場が、首相のオフィスのまん前に建ったホテルに売られるという話に、地元から抗議が起こっています。

・・・“チャイ飲み”デモなんて、さすがトルコ人。ベシクタシュで夜のボスフォラスを眺めながらチャイ飲んでシットイン。私も参加したいです。


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アンカラの警察署にロケット攻撃。死傷者なし

2013年09月21日 | 国内
9月21日 20日午後10時頃、アンカラのディクメン地区の2つの警察署をターゲットにしたロケット弾攻撃がありました。
保健省によると、死傷者はいませんが、ロケット弾は警察署のひとつにダメージを与えました。警官隊がただちに現場に配備されました。

 Hurriyet
ロケット攻撃はアンカラのディクメン地区で午後10時頃起こった。


犯人と思われる2人のうち1人は死亡、1人は負傷。
ムアムメル・ギュレル内相は事件発生の数分後に現場に到着しました。

ロケット弾の一発目は社会施設の建物の2階にヒット。その真下はレストランです。
2発目のロケット弾は、最初の攻撃現場の向かいの警視庁ビルの社会サービス施設構内にある付属ビルに当たりました。
第3のロケット弾は不発で、専門家が無事に除去しました。

「死傷者はいません。犯人はチェティン・エメチ大通りの歩道の繁みからロケット弾を発射しました。
彼らが攻撃を行なった場所で、バックパックに入った不発ロケット弾と、容疑者のものと思われる布切れが見つかりました」と、ギュレル内相は、現場検証後、記者団に語りました。
「総力を尽くして、犯人発見のための捜索が始っています。彼らはディクメン渓谷に逃げ込んだと考えられます」

ディクメン渓谷は当局が神経を尖らせているエリアで、市が進めているいくつかのプロジェクトに抗議する人たちと治安部隊の緊張が高まっています。
布切れはなんなのかという記者団の質問に、内相は調査によって攻撃者がわかってくるだろうと応えました。

「現時点では、布切れは重要ではありません。警察をミスリードさせるために置いたのかもしれない。目下、検証中です」とギュレル内相。

Hurriyet
「ロケット弾3発が警察関係の建物に当たった」ギョクチェク市長。


容疑者発見。1人死亡、1人逮捕
警察は中東工科大学(ODTU)のキャンパス近くで容疑者を捕えました。衝突が起こり、彼らの1人は死亡し、1人は負傷したと警官たちは言っています。

事件の数分後、2人の容疑者が現場から走り去るのを見たという目撃者もいます。
アンカラのメリフ・ギョクチェク市長は事件が起こったとき、民放CNNのインタビューの最中でしたが、事件による死傷者はなかったことを確認しました。

ODTUのキャンパス内の3000本の樹木を伐採するという市の道路建設プロジェクトに対する抗議が起こって、9月初めから市内の緊張は高まっていました。

 Hurriyet
ロケット攻撃後、アンカラの警察署は厳重警戒


また、ママク地区のトゥスルチャユルで、アレヴィ派の祈りの場ジェムエヴィとスンニー派のモスクを隣接して建てるプロジェクトに抗議する人々と治安部隊の衝突も起こりました。(9月13日の頁参照)

昨3月、現政権・公正発展党(AKP)の本部をターゲットにしたロケット攻撃があり、1発のロケット弾は9Fと10Fの間に命中しました。9Fにはエルドアン首相のオフィスがあります。

この事件で当局は非合法左翼組織「革命人民の自由の党/C」を告発しました。2月、アメリカ大使館を自爆攻撃したのも、この組織です。
エルドアン首相は、この攻撃はクルド問題解決のプロセスを妨害するのが目的だったと言っています。


  ゲジ・プロテスターらが公共財産損壊で告訴される

 
今夏のゲジ公園プロテスト中、公共財産を損壊したプロテスターたちが、財務省の弁護士から訴えられます。治安総局や市庁も同様の告訴を準備しています。

 Hurriyet

アンカラ市庁と商店主たちも、プロテスターを告訴しました。財務省の弁護士たちは、プロテスト中に警察が撮った写真を調べました。

弁護士たちは破壊された公共財産のリストをつくり、そのコストを計算しました。また、プロテスト中、火をつけたり、石を投げた人々を認定するよう警察に求めました。
公共財産を破壊したプロテスターが、組合やNGOや政党のメンバーだった場合は、その団体も告訴されます。

治安総局も、プロテストの間に、およそ100台の警察と市民の車が破壊されたと主張し、同様の告訴を始めています。

政府とアンカラ市は、プロテストのための総コストは1700万リラになったと主張しています。市は裁判が始ったら弁済を求めるでしょう。

アンカラ県庁は、132件の公共と民間の建物、71件の銀行のビル、74台の市民と警察の車、30台の公共交通の車両、消防車、231の照明装置、117の広告看板、193の防犯カメラが、デモ中に破壊されたと主張しています。



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