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イスタンブル・イエニボスナ警察署近くで爆発。10名負傷

2016年10月06日 | 経済
10月7日  6日午後、イスタンブル・イエニボスナ地区の警察署近くで爆発があり、10人が負傷したと、イスタンブル知事オフィスが発表しました。

 Hurriyet

「爆弾を積んだオートバイが爆発した。負傷した10人はみな市民だった」と、ヴァシプ・シャヒン知事が言いました。負傷者はみな安定した容態で、病院で治療を受けているそうです。

3時50分に爆発が起こり、犯罪調査隊、消防夫、救急車がすぐに現場に駆けつけました。治安部隊は現場周辺に広範な警備網を張り、第2の爆発の危険に備えて、現場から人々を立ち退かせました。現場近くの家々の窓ガラスが割れて散乱し、車も爆発でダメージを受けています。シャヒン知事は爆発を行った組織の割り出しを急いでいますが、まだ犯行声明は出ていません。

「事件に関する情報を精査しています。防犯カメラの映像を集め検査します。今回は、警官は1人も負傷していません。事件に関して、わずかな可能性も見逃してはなりません。次の爆発があるかもしれないから、市民の皆さんは、警報に注意してください」と、シャヒン知事は現場を視察した後、記者団に語りました。

目撃者によると、黒いコートとジーンズを着て、黒いヘルメットを被った男が、爆発の直前、現場から逃げて行ったそうです。警察は空からの援軍とともに、全市の主要道路と、バスやメトロバスで、容疑者を探しています。警察署の近くがテロのターゲットになったのは今回が初めてではありません。2012年には同じ警察署がテロリストに襲われ、警官2人が負傷しました。

トルコはここ数か月、イスラム国(IS)とクルド労働者党(PKK)の爆弾テロの波状攻撃を受けています。最近では、シリア国境に近い南東部ガジアンテプの屋外結婚パーティがISの標的になり、34人の子供を含む54人が殺されました。6月28日には、イスタンブルのアタテュルク空港がISの標的になり、44人が死亡、何百人もが負傷しました。


政府は2017年までに観光と輸出が回復することを期待

 政府は来年までに観光と輸出の早い回復を期待していると、ナジ・アーバル財務相は言い、最近修正された2016年の成長予想は慎重な推定だと付言しました。

 Hurriyet

「最近修正された2016年の3.2%の成長予想は、慎重な推測で、成長率はもっと大きいと予想できる・・・政府が期待している2017年の4.4%の成長は、輸出を基盤にしているが、観光分野早い回復も期待している」と、アーバル財務相はテレビのインタビューで語りました。

最近、政府は今年の経済成長予想を低く修正しました。「トルコ経済はいま、2016年は3.2%、2017年は4.4%の成長を期待している」と、10月4日、ビナリ・ユルドゥルム首相が、“最悪のシナリオ”として言いました。

首相は“ネガティブな世界状況”に合わせて、政府の中期経済計画の成長予想を低く発表しました。経済計画はまた、経常赤字は今年の国内総生産と同じ4.3%だろうと予想しています。アーバル財務相は、来年は民間分野の投資を押し上げる開発が行われるだろうと言い、130億リラの負債は最近、再構成されたとも言いました。


デブ猫トムビリ君の彫像の除幕式が終って・・・

ソシアルメディアに写真が流れて有名になった、いまはなきデブ猫トムビリ君の彫像の除幕式は、10月4日「世界動物の日」に行われました(10月3日の頁参照)。

トムビリ君のファンたちがチャイを供えたり、右前足にテスピ(数珠)をかけたり。ホンモノの猫が後ろからキャットフードをねらっていますね。


トムビリ君は1か月の闘病の後、8月1日に亡くなりましたが、カドキョイの町が彼の銅像を建てるキャンペーンを行い、女性彫刻家セヴァル・シャヒンさんがボランティアで、歩道にポーズするトムビリ君の彫像を造りました。カドキョイのバシャル・ネジプオール副区長は、除幕式で、1万7000人がソシアルメディアでトムビリ君の彫像を望んだと話しました。

シャヒンさんは彫像が風雨に耐えるようブロンズでつくったと言いました。「彫像は最初、土でつくり、ブロンズを鋳込みました。外に置くのだから、丈夫な素材でないとね。制作にあたって、私は動物解剖学の本を調べたり、トムビリに似た友人の猫を使ったりしました」


クーデター関連で、これまでに255社が差し押さえられた

政府のクーデター後の対策で、これまでに255社が「預金保険基金」(TMSF)によって差し押さえられたと、TMSFのシャキル・エルジャン・ギュル会長が、民放TVのインタビューで言いました。

 Hurriyet

ギュル会長は、TMSFは差し押さえられた会社を最も有効な方法で経営する責任を負うと言い、このプロセスは“容易ではなかった”と付け加えました。クーデターの背後にいたとされる在米の説教師フェトフラー・ギュレンの運動との関連容疑で、多くの会社が管財人団を指名するか、直接TMSFに移行しました。

「これらの会社と関係があったが、犯罪にはかかわらなかった人々の権利を守るために、あらゆる努力をする」と、ギュル会長は言い、これらの会社は現行の調査が終わるまで、TMSFの管理下に置かれると強調しました。「これらの会社の中には、資産流動化されることなく、営業をつづける会社も、第三者に移行する会社も出るだろう。従って、これらの会社と取引のあった他の会社が恐がる理由はない」

入札手続きは、差し押さえられた会社の在荷調べが終ってから始まると、TMSFは言っています。「この手続きは一部民営化されるかもしれない。われわれは法的手続きに従って、これら会社の入札のタイムテーブルをつくる。ギュレン運動と直接かかわっていた会社もある。われわれはまず、それらの会社を売却する」


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