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「ISISの背後にアサドがいる」とエルドアン大統領

2014年08月31日 | 国内
8月31日 シリアのバシャル・アルアサドの体制派の行動が、ISISの戦闘員集団をのさばらせていると、エルドアン大統領が言いました。「イラクのISISの源になっているのはアサドとアルカイーダだ。ISISが勢力を増している背後に残忍なアサドがいる」と、エルドアン大統領は金曜夜、アルジャジーラ・トルコのインタビューで言いました。

 Sabah

「テロリスト集団が政府の安定していない国々に現れ、アルカイーダにつながるISISを生む結果になった。ISISはシリアで動きだし、イラクに移動した。新しいイラク政府が、ISISに食い物にされている混乱状態を収拾することを、わが国は願っている」とエルドアン大統領は語りました。

イラクではマリキ首相が辞任し、マスーム大統領が、国会副議長だったハイダル・アバディ氏を首相に指名しました。アメリカも、トルコも、イランも、またイラクのクルド人も、スンニー派も、シーア派も、アバディ新首相の指名を歓迎しています。

「わが国はイラクの人々がひとつになることを望んでいます。イラクがふたたび統合され、立ち上がるよう祈っています」とエルドアン大統領は言いました。これは彼の大統領としての最初のインタビューになりました。


地元民がラッコを救うために違法な水力発電所建設を止めさせた

8月19日、シャフセン川の水力発電所の建設に地元民が抗議し、県が中止を決定したため、黒海岸のファトサ地区のボラマン川に住むラッコたちが救われることになりました。作業員たちが建設作業をつづけないよう、憲兵隊1チームが配備されました。

Hurriyet

長いこと懸案になっていた水力発電所の建設計画に、地元民が粘り強く抗議活動をつづけ、ようやく裁判所の中止判決を獲得したのです。アッティラ発電所の建設が計画されていたボラマン川は、ラッコたちの大切な避難所であり、トルコのラッコの多くはこの川に住んでいます。

このエリアは2009年に国に収用され、発電所の建設許可も出ていたのですが、この土地独特の植物や保護種動物の重要性を無視した許可だとして、地元民は戦いを挑んできたのです。長い法的闘争の末、2013年、国家委員会は緊急な土地収用を遺法と結論づけました。

地元の女性活動家のギュルザル・シェンドゥルさんは「私たちは請願の署名を集め、川原にキャンプをして泊まり込み、勝利したのです」と語りました。発電所は地元のエコ・システムにダメージを与えて、年間10.75MWの電力を生産する計画でした。ボラマン川に住む、かわいいラッコたちは、ヨーロッパでは絶滅危惧種にされているそうです。

山と谷と水流が交差する、黒海の曲りくねった海岸は、いま、何百もの小さな発電所プロジェクトの対象になっています、水力発電所は環境を大きく破壊しますが、少量の電力しか生産できないということです。


エルドアン大統領初の海外旅行は北キプロス訪問

エルドアン大統領は初の公式訪問として、月曜,北キプロス共和国を訪れる予定だと、大統領府が発表しました。大統領はその後、火曜、アゼルバイジャンに向かい、相互結束と中東問題について話し合う予定です。

 Sabah

翌水曜には、エルドアン大統領はウエールスに向かい、9月4日5日の2日間開催されるNATOサミットに出席します。サミットではウクライナの不安定な現状について論じられるでしょう。NATOはまた、11年間アフガニスタンに置かれていた代表団を引き上げる予定です。

エルドアン大統領はまた、9月16日に始まる国連総会に出席します。10年以上首相の座にあったエルドアン氏は、先週、トルコ初の国民投票によって大統領に選ばれました。


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