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「ギュル氏の党復帰は当然」とエルドアン首相がお別れパーティで

2014年08月13日 | 国内
8月14日 8月10日、第12代大統領に選出されたエルドアン首相が、現大統領ギュル氏の公正発展党(AKP)復帰は“当然”のことだと言いました。「アブドゥラ氏が彼の党であり、われわれの党であるAKPに復帰するのは、まったく当然なことだ」

Hurriyet
 
8月12日のお別れパーティで、ギュル大統領は初めてエルドアン首相に大統領当選の祝辞を述べた。左からハイルニッサ・ギュル夫人、エミネ・エルドアン夫人、エルドアン首相、ギュル大統領。チャンカヤの大統領官邸で。


8月28日、正式に大統領に就任するエルドアン首相は、ギュル氏の党復帰にはなんの障害もないと強調しました。「わが党の幹部は次の定例議会まで変わらないだろう。新しい党首が選ばれるだけだ。政治にギャップがあってはならない。首相と党首を2人の人間が担当するのはよくない」

8月11日、ギュル大統領が政治への復帰を表明した数時間後、エルドアン首相は大統領引き継ぎの1日前の8月27日に、臨時議会の開催を決めました。このタイミングは、ギュル氏の党首として入党に反対する声もある中での慎重な動きと考えられます。
「わが党の未来はすべてうまくいくだろう」とエルドアン首相は言っています。


ダウトオール外相が次期首相かも?

公正発展党の新党首が選ばれる2週間前のいま、ダウトオール外相の顧問アリ・サルカヤ氏が、首相府の主任顧問に指名されました。これはダウトオール外相が首相になる一つのサインかも・・・。

 Hurriyet
 
ガザから運ばれてきたパレスティナ人負傷者を見舞うダウトオール外相


エルドアン首相がギュル氏から大統領職を引き継ぐ1日前の8月27日に予定されている議会で、AKPは新党首と首相を選びます。
サルカヤ氏は現外相が大学教授だったとき、学生でした。いまは外相に近い助力者で、副外相という話も出ていました。

謙虚な人柄で知られる元・学者ダウトオール氏は、最近は政治家としての自覚に燃え、自ら組み立てた“積極的外交政策”によって、リビヤやシリアなど紛争地帯に赴いています。


トルコの新しい“お客様”ヤジディたちがやってきた

トルコは故国イラクの戦乱を逃れて南トルコに逃げ込んできたイラクの少数民族ヤジディたち2000人を受け入れました。苦しい旅をしてきたヤジディたちはいま、トルコで医療チェックを受け、シュルナク県に滞在しています。

 Sabah

8月6日、1600人のヤジディたちが国境を越えて、シュルナク県シロピ地区にやってきました。彼らはいま、空き家になっていた建物に一時的に住んでいます。
シロピ地区は彼らのために医師団の手配をしました。2人のヤジディが国営病院に入院しましたが、他の人たちはおおむね健康だと医師団は言っています。

ISISの攻撃を受けて、ヤジディたちは最初、北イラクのクルド自治領に逃げ込みましたが、クルドのペシュメルガとISILの紛争が始まったため、トルコへ逃れてきたのです。
シュルナク県のハサン・イペキ知事は月曜夕刻、北イラクへ赴き、イラクの知事たちからヤジディたちの立場について話を聞いた後、ヤジディたちと、トルコ=イラク国境のイラク側にいるテュルクメンたちのために、2つのテント村を設営する計画を発表しました。

シュルナク県のジズレ地区も250人のヤジディたちを受け入れています。彼らはジズレ地区が提供した家々に暮らし始めました。

・・・日本の報道では、イラクの少数民族ヤジディ(Yazidi)を「ゾロアスター教に近い宗教を信仰する人たち」と説明していますが、彼らの宗教はゾロアスター教、イスラム、キリスト教、ユダヤ教のミックスなどとも言われます。そんな宗教あり?という気がしますが、ヤジディのオリジンについて、人類学的興味が湧いてきますね。


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