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イスタンブルの活動家がカラキョイの再開発に抗議デモ

2014年08月19日 | 国内
8月20日 イスタンブルの活動家たちが、ボスフォラス沿いの歴史的エリアであるカラキョイに、クルーズ用の港やホテルを造るという再開発プロジェクトに反対して、8月18日、抗議デモを行いました。豪華な港の建設は古都の眺めを損なうと彼らは主張していまs。

 Hurriyet
 
歴史的カラキョイを守ろうと“イスタンブル都市防衛団”の活動家たち


イスタンブルのガラタ港として知られるサルパザル港は、さる5月、入札で民営化され、豪華ホテルやレストラン、ショッピングモールが設計されています。
活動家たちは、このプロジェクトは“非合法”だと非難し、プロジェクトはイスタンブルの最古の地域の眺めを変えてしまうだろうと懸念しています。

活動家たちはまた、再開発計画は市民の重要なレジャー・センターを、上流階級だけが利用できる娯楽エリアに変えてしまうと言っています。彼らは、このエリアは近くに博物館やギャラリーがあるのだから、文化センターに変えようと提案もしています。


最高裁がイスタンブルのスカイラインを損なうビルの取り壊しを承認

ボスフォラス海峡越しにイスタンブルの旧市街を眺めると、高層ビル群が古都の歴史的中心のパノラマのような眺めをぶち壊しにしていて、以前から一般の批判を受けていましたが、このほど最高裁が、高層ビル取り壊しの裁定を支持しました。

 Hurriyet

国家評議会が5月28日、昨年、地裁が行った決定は合法的であると裁定したと、8月20日、弁護士たちが発表しました。弁護士たちはまた、期限内に決定を実行しなかったとして市の職員たちを告訴したと言いました。
「国家評議会の決定は義務であり、最終的なものです。私たちは市当局ができるだけ早く決定を実行することを期待しています」と弁護士の1人ジハト・ギョクデミルさん。

ゼイティンブルヌ地区のマルマラ海寄りに建てられた37階、32階、27階建てのビルが、モスクのミナレットの後ろに聳えたち、一般の抗議の原因になっています。2011年のラディカル紙に抗議が掲載されて論議を呼びました。にもかかわらず、建物は完成し、アパートは売られました。

2013年4月、エルドアン首相も、建物を低くするようにという彼の進言を受け入れなかった建設会社に、公然と怒りを表明しました。エルドアン首相が“平たい建物”を推奨しているにもかかわらず、AKPの政権下で、イスタンブルの高層ビル・プロジェクトは進んでいます。

・・・目障りな高層ビルがなくなるのはいいけれど、アパートを買って住んでる人はどうなっちゃうんでしょう? 

   
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