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シリア難民につづいて、イラク難民がトルコに押し寄せている

2014年08月08日 | 国際
8月8日 ISILのテロを逃れて、少なくとも2万5000人のイラク国籍者がトルコに避難してきていますが、7月以来、その数は急速に増加しています。アンカラの国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に難民の認定を申請をしようとしているイラク市民は、5月以来、2万5000人に達するだろうと、情報筋は言っています。

 Hurriyet

情報筋によると、UNHCRのアンカラ支部は5月以来、1万5000人の難民の申請を受け入れたそうです。UNHCRは毎日、申請に来る700~800人のうち、300人しか手続きを終えられません。UNHCRによると、5月には1884人のイラク市民が申請を終え、6月には4968人、7月には7130人が終えたそうです。

2万5000人という数は、必ずしもトルコに逃げ込んだイラク人総数ではなく、難民手続きのためにアンカラに来た人の数です。
避難・移民調査センターのメティン・チョラバトゥル副代表がHurriyet 紙に語ったところによると、トルコに入国するイラク人の数と、アンカラのUNHCRへの申請数は、6月にモスルがISILに占拠されてから、急速に増加しているそうです。

イラク難民の増加に対応して、トルコ政府は北イラクに、彼らを収容するためのキャンプを設営したと、チョラバトゥル副代表は言っています。難民法によると、その国に安全な避難場所があれば、難民認定をする前に、しかるべき場所に難民を避難させるべきとされています。

 Hurriyet
 
8月4日、北イラクの町シンジャルをISILが占領したため、逃げ出してクルド自治領に向かうイラク人たち。



トルコはいま、北イラクのクルド自治領にキャンプを設営して難民を収容し、クルド自治領の管理下に置き、現地での人道支援を行いたいという意向を表明しています。「

・・・ すでにシリア難民が100万人、大都市の乞食問題に悩まされているトルコに、またまた何万人のイラク難民が入ってきたら、トルコは難民だらけになっちゃいますよね。国際社会もムチャクチャ集団ISILへの対応を真剣に考えてください。


豪雨がイスタンブルを襲った

8月7日、イスタンブルの気象庁は市民に警告を発し、イスタンブル空港の出発・到着便全便が一時、キャンセルされましたが、すぐに正常に復しました。

 Hurriyet

メフメト・ムエッジンオール保健相を乗せた民間機は、豪雨のため、イスタンブルを発った10分後に、チョルル空港に緊急着陸しました。そのため、保健相はチャナッカレの会議に出席できませんでした。
バフチェシェヒルとアヴジュラルの配電所が故障したため、イスタンブルでは停電した地域もありました。気象庁は全国、とくにイスタンブル、コジャエリ、サカリヤに、洪水の可能性があるとして、市民に警告を出しました。

Hurriyet
 
黒い雲がイスタンブルを蔽い、猛烈な雨が市を襲った。


イズミルでは洪水で1人死亡
8月7日、イズミルでは激しい降雨後、1人が洪水で死亡しました。16歳のユミト・オズジャン君は、コナック地区のボアジチ大通りで、故障している車を助けに行こうとして、突然の激流に巻き込まれました。オズジャン君は道に停めてあった車の下に引き込まれ、溺死しました。


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