夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

ロンドンの、ぼくとぼくの女の子のお話 μ

2009-09-29 22:35:00 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

『ミー&マイガール』

帝劇にて、2009年6月3日~28日まで上演。
7月は名古屋・中日劇場にて上演。

突然ですが、問題です

次のA~Cのキャッチコピーは(1)~(3)のどの公演のものか、結んでください。

A.君がいなけりゃ、はじまらない!
B.つないだ手は、とけない魔法
C.ひとりのラッキーよりふたりのハッピー!


(1)2008年宝塚月組大劇場公演
(2)2009年宝塚花組梅田芸術劇場公演
(3)2009年帝劇公演(主演:井上芳雄)


簡単過ぎますよねm(__)m
一応、答えは、いちばん最後に書きます
各公演のチラシを参考にしました。


ここでは、ビル@井上芳雄くん&サリー@笹本玲奈ちゃん主演の帝劇版『ミーマイ』について書こうと思います。

芳雄くん&玲奈ちゃんは2006年にも帝劇でミーマイを上演していて、3年振りの再演です。

この(宝塚版を含めて)何度も観たハッピーミュージカルで、まさかうるっとくるとは、思いもよりませんでした。

これは芳雄くんの成長に因るところが、とても大きいです。
芳雄くんは、ストーリーが進むにつれ、台詞も歌も発声を変えていました。

わざとダミ声で台詞を言い、ぞんざいに聴こえるように歌う幕開きなのですが、「街灯に寄りかかって♪」辺りは口跡もよく、歌声も澄んだ声で、というように徐々に変化を持たせていたのです。

だから、ビルがマリア公爵夫人(涼風真世さん)から伯爵教育を受けているプロセスが、しっかり伝わってきます。

またサリーと階級が離れていく現実もよくわかり、サリーがビルと別れなくては…と思いつめる気持ちに共感できるのです。

ところが、3年前の芳雄くんは、“ミュージカル界の貴公子”がビルの扮装をしてみました~感がありありで、最初の登場シーンは赤面モノでした(あ~あ、言っちゃった)
芳雄くんにミーマイはやっぱり合わないなぁと劇場をあとにした記憶があります。

そんな訳で、今回は最後のビルとサリーの再会の場面で、「サリー、ようやくビルの前に出れる日が来て良かったね」「ビル、サリーとやっと会えたね、よかったね」となり、涙腺が~となったのでした。

宝塚版も含めて、ミーマイでいちばん好きなシーンは、ビルとジョン卿(草刈正雄さん)の「愛が世界を廻らせる♪」です
ジョン卿は、とてもダンディーでした。

二幕の最初のタップのシーンも好きです。
賑やかな踊りと歌が終わって、トランクを持ったサリーがやって来てジャスパー卿に話しかける、という流れも切ないです。

ジャッキーは貴城けいさんだったのですが、なかなか女優業も板についてきた感じで、チャーミングでした


『ミー&マイガール』は取り立ててドラマチックという訳でもないのですが、「ミュージカルを観にきたよ~」というワクワク感を幕開けから味わえるのが好きです。

ヘアフォード家に行こう~と始まるコーラスや、ヘアフォード家の厨房での使用人たちのコーラスは、聴くとホッとするというか…自然と頬が緩むというか…
『ミーマイ』は、私にとっては癒しのミュージカルなのだなぁと気づいた2009年の6月の観劇でした

    

『ミーマイ』の対極にあるのが『エリザベート』でしょうか?

「だ・れ・も・し・ら・な・い・し・ん・じ・つ、えりーざべーっ!」と力強いコーラスに全身が包まれると「お~っエリザベートの世界に戻ってきたよ~」という高揚感で、血が騒ぎはじめます。(←大袈裟)

まぁ、それだけ『エリザベート』が好きなわけですが、わたしが生で観ているのだけでも、宝塚版、東宝版にさまざまなヴァージョンが出来てしまい…

宝塚版はDVDが残るからいいのですが、東宝版はCDが二度出ただけで、臨場感の記憶が年を追う毎に薄れていくのが悲しいです

特にカンパニーとしての完成度が(自分の中では、)いちばん高かったと思われる2005年9月の公演、
一路シシィの伸びやかな歌声に最高に酔いしれた2006年6月の公演の記録がわずかな舞台写真しか残っていないのは、悲しい事です

当時の公式HPのコンテンツとか保存しておけばよかった


ミーマイを語るはずが、いつの間にかエリザ語りになってしまいましたm(__)m

これを書いていたら、当然の成りゆきとして2005年月組のエリザのDVDが観たくなりました~
ゆひルド~


    

問題の答え
A.~(3)
B.~(2)
C.~(1) です

帝劇版のチラシには、
「今、最もキュンなカップルがお贈りする、最強のハッピーミュージカル」とも大きく書いてあり、分かりやすいけど、それって昭和なノリですよね…

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パリのせつないお話~彼女は拒めない人形~ μ

2009-09-27 20:59:01 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

『マルグリット』

春野寿美礼さんの本格的舞台復帰第一作。
本年2月~3月にかけて、東京~大阪~東京という順番で上演されました。
わたしは、3月に日生劇場で観ました。

ベースになっているのは「椿姫」ですが、設定を第二次世界大戦中のドイツ軍の占領下のパリに変えてあるので、舞台装置もそんなに華やかなものではありません。
でも、家具やセットなどの簡単な入れ替えだけの舞台転換でしたが、充分に雰囲気は味わうことが出来ました。

宝塚OGは春野さんのみ、東宝系のミュージカルではないので、その他の出演者も馴染みのない方たちばかりです。
(寺脇康文さんはTVではお馴染みでしたが。)

演出はロンドンと同じジョナサン・ケント氏。

そういう、春野さんにとって他流試合にはじめて一人で挑むような状況が、大きくプラスに働いていた舞台だったと思います。

華やかなパーティー場面から始まるのですが、ドイツ軍の高級将校オットー(寺脇さん)に囲われている元歌姫であるマルグリット(春野さん)の危うさや不安感が、ひしひしと伝わってきます。

バンドのピアニストのアルマン(田代万里生くん)とマルグリットとの恋も、その出逢いの瞬間から、悲劇に向かって走りはじめているのがわかるのだけれど、
なんとか悲劇を回避出来ないのかと、目が離せない。
やはり結末は悲劇に、それも惨憺たる結末を迎えます。

しかし、胸を抉られるように悲しいのだけれども、何故か後味は悪くなかったのです。

人間の心の闇を浮かび上がらせるリアリティーのある演出だったので、逆にマルグリットのまっすぐな心ゆえの苦悩がよく伝わってきたからなのでしょうね。

マルグリットの死によって終わるのだけれど、決して自分の中では暗い話ではありませんでした。

おそらく、10年前の自分がこれを観たら、やるせなさだけが大きく残り、もし再演があっても、観ないと思いますが、今は再演されたら(出来れば、春野・田代・寺脇はそのままで)、ぜひ観にいきたいと思います。

自分にとってちょうど良いタイミングで出会えたミュージカルだったと思います。

タイトルの“彼女は拒めない人形”は劇中歌の「China Doll」の歌詞から。


※半年前の記憶を頼りに書いています。
そんなことない、それって変だ、という部分があるかもしれません。
あくまでも、個人的な感想という事で読み飛ばしていただけたら、と思いますm(__)m


    


お隣の劇場では花組が公演中
ヨン・ホゲさま~


さらに、そのお向かいのシアタークリエでは、『ニューブレイン』に樹里咲穂さんが出演中

こちらは春の風のように爽やかなお話で、樹里ぴょんは高い声も伸びやかに出して歌ってました
やっぱり樹里ぴょんは歌ウマさんです
樹里ぴょんのパンツスーツ姿(舞台衣装です)を久しぶりに拝見しましたが、相変わらずスタイルがよかった~


あの時期は、東京に来たというのに、本当に狭いエリア内を幸せ気分で動き回っていました



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リボンは色褪せ、ドングリから芽は出ないだろう… (VOL.2)

2009-09-26 10:30:44 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯
あ~、このテーマも途中でした~m(__)m

それにしても過激なタイトルですよね

花組「ベルサイユのばら・マリーズ編」は、わたしの単純な思考回路ではとうてい理解出来ません

理代子先生が監修なさっているのですよね…

以下、花組公演のネタバレ含みます。

重箱の隅をつつくような、どーでもいいことを書き連ねると思われます。

でも、脚本についての意見であり、演じている生徒さんへの批判でない事は、どうぞご理解ください

宜しければ、どうぞ。





マリーズがプロヴァンスから出て来たのは、「人を探すため」って、働いている酒場(アジール)で公言しているんですよね?

なぜ、探し人の名前を同僚の女性たちに教えて協力してもらわないのでしょう?

同僚の女性たちは、名前を訊ねたりしないのでしょうか?

【答え
当時のフランスの民衆は、生きる事に精一杯で、他人の人探しの手助けをしている余裕など、どこにもありませんでした



アンドレはアジールのお馴染みさんなのですよね?

マリーズがアジールで1年以上は働いていたらしいのに、その間にアンドレと出会う事はなかったのでしょうか?


【答え
オスカルが喧嘩騒ぎを起こしたので、行きにくくなって、アンドレは二度とアジールに足を向けませんでした




マロングラッセお婆ちゃんは、両親を亡くしたばかりの幼いアンドレにどうして酷い事ばかり言うのでしょう?
「お前の両親はどういう育て方をしたんだろうねぇ」とか「忙しくてお前にかまっている暇はないんだよ!」とか鬼のようです。
「寂しいだろうけれど、友達にお別れを言っておいで」くらいの言葉はかけてあげられないのでしょうか?


マロングラッセお婆ちゃんにとっては、オスカル〉〉〉〉アンドレなのでしょうか?


【答え
マロングラッセお婆ちゃんにとってアンドレは血の繋がった孫ではありますが、自分が反対した相手と息子が結婚して出来た孫で、この時が初対面なのです。←勝手な妄想ですから
一方、オスカルは生まれたその瞬間から自分の手で育てた(と思い込んでいる)ので、オスカルの方が可愛いのです。


(原作では絶対違いますマロングラッセお婆ちゃんは温かな人ですオスカルがあれだけ信頼を寄せたばあやですから)



宙組版では、マロングラッセお婆ちゃんは“今宵一夜”を盗み見たらしい

以上、脳内問答集でした

~~~~~~~~~~


以前も書きましたけれど、演劇を観る時に、役者の台詞の行間を読んだり、役者の表情や居方から心理を読みとったりするのは、必要な事であり、それが観劇の醍醐味であったりもすると思います。

トートの、シシィの、フランツの、茨木の、スコット(byラスパ)の、マルグリット(byスカピン)の、その他たくさんの登場人物の気持ちに寄り添って観ているうちに、どんどん人物像が広がってくる、
とてもワクワクする楽しいプロセスです。

しかし、あんなに大好きなキャラなのに、わたしはオスカルに寄り添って、その世界を拡げてあげられない!
これは、あまりにも悲しすぎます!

宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」で夢を見る、というのは、それこそ叶わぬ夢となってしまったのでしょうか?


もっと書きたいところもありますが、なんか虚しいばかりです‥‥‥
花組版マリーズ編については、ここで一応終わりたいと思います。



花組公演は、10月に今度は友人と観る予定(これだけ書いておきながら、まだ観るのか~と呆れられていますね、ワタシ…)なので、
喧々ガクガクと感想を言い合うのが楽しみです




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君にしか出来ないことがきっとある @《Diary》

2009-09-24 00:11:02 | 日々のつれづれ

一昨日から三夜連続で、NHKで白洲次郎さんのドラマを放送していて、ずっと視ていました。

最初は軽い気持ちで視ていたのですが、どんどん引き込まれていきました。

二話の途中からは息もつかせぬ展開です。

戦後の白洲さんは、新憲法を立ち上げるに当たって、GHQとの軋轢はあっても、国内問題に関しては存分にその手腕を奮ったと思っていましたが、そうではなく、
手酷い批判や攻撃を受けたのだという事をはじめて知りました。

また“エリートの傲慢”と非難されもしますが、
自分は選ばれたものであると認めつつ、
生き残ってしまった以上、日本という国の土壌を整えるために自分は金稼ぎ(=外貨を得て産業復興の土台とする)をするのだ!と胸を張ります。

晩年、西行法師に心魅かれた妻の正子さんが、次郎の生きざまを西行法師のそれになぞらえていたのも、
とても新鮮でした。

タイトルは、次郎さんが正子さんに向けた言葉。
その他にも次郎さんは「君は素敵なライバルだ」と正子さんに言って、この辺りは英語で会話していて、素敵な=charming なのね。
フェミニストだわ
ダンディー過ぎる~
しかも1945年にです。

ドラマの中の架空の言葉かもしれませんが、実際の白洲次郎氏もそういう事をさらっと女性におっしゃった方なのでしょうね。

~~~~~~~~~~

ダンディーな美男子で、政治の中枢にも深く関わり、アメリカ留学帰りの伯爵家の令嬢を妻にしているというシチュエーション。

宝塚の演出家の創作意欲を掻き立てるに足る人物だと納得

そこで話は当然「黎明の風」になりますね

わたしは「黎明の風」を観て泣きました。二回観て二回とも。

轟悠さんの白洲次郎はハマり役だったし、周りの芝居も良かったし、ストーリーも纏まっていて見応えもありました。

その時は、陽月華ちゃんの休演を乗りきって、(ショーも含めて)見応えのある舞台を仕上げてくれた専科さん、宙組さんに大きな拍手を贈って帰ってきたのですけれど…

NHKのドラマを視て、
宝塚が白洲次郎を取り上げるなら、政治劇としてではなく、
白洲夫妻の愛情を軸に、学友たちや政治家たちとの絡みを描いたら、
また違った面白さがあるのではないか?と思いました。

和音美桜ちゃんも代役を感じさせない立派さでしたけれど、陽月華ちゃんの白洲正子さんを観たかったです…

    


先日『マルグリット』と『ミー・アンド・マイガール』について書きます宣言はしたものの、ビッグマウスに後悔しています

ただ一言、「思いがけずいい舞台を観れて幸せ
結局、これしか書けることがないみたいです…

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ようこそ劇場へ μ

2009-09-21 22:23:46 | 観劇の周辺

宝塚以外の舞台について、少し書いてみたいと思います。
とはいっても、所詮、ど田舎住まいなので、そんなに観ている訳ではありませんが

宝塚以外で、わたしが観るのはほとんどミュージカルで、その他でも“音楽劇”銘打ってあったりするものが多いのですが、舞台との出会いは、本当に不思議です。

出演者とモチーフに魅かれて、チケットを複数枚、確保して意気込んで観にいったら、がっかりして帰る事になったり、
逆に軽い気持ちで一回観にいったら、ずしん、どきゅん(表現が貧困ですみません…)と響くものがあり、観てよかったぁとステップ踏んで帰る事もあります。

舞台の感じ方は、自分自身のその日の精神状態や、理解力の有無による部分も大きいとは思いますが、後者のような舞台に出会えたときは、本当に嬉しいものです。

たった一回の出会いだったけれど、「観にいってよかったぁ」と思えた舞台ですぐに思い付くのは、『アスペクツ・オブ・ラブ』『ペテン師と詐欺師』『ジキルとハイド』などでしょうか。

最初はどちらかというと苦手だったのに、何年か振りに観にいったら、訴えかけられてしまったという事もあります。
『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』がそうでした。

もちろん再演の度に足を運ぶ大好きな演目もたくさんあります。

今年も幸せな出会いがいくつかありました
(まだ秋~冬にかけて、観たい舞台は残っていますが…)

その中でも自分的に大ヒットだったのが、『マルグリット』と『ミー・アンド・マイガール』です。

次は、このふたつについて、書こうかな、と思います。

タイトルは『アプローズ』というミュージカルの中の曲から。
井上芳雄くんのCDアルバムに入っています。

    

『アプローズ』は昨年、上演されていましたが、観にいくことは出来ませんでした…
確か、貴城けいさんと紫城るいちゃんが出ていたはず。

かしちゃんの退団後の初舞台は観にいきました。
ロビーにあさこさんとゆうひちゃん連名のスタンド花が飾ってありました。
それを見つけた時、すごく嬉しくなって、速攻、写真を撮りました。
ゆうひちゃんがまだ月組の頃です。
それと「宙組一同より」というスタンド花もあって、こちらもとても嬉しかったです

宙組の「ヴァレンシアの熱い花」の東京公演中で、ちょうど二年前のことです。

月組は「マジシャンの憂鬱」をやっていた頃で、その集合日に、ゆうひちゃんの退団発表があったらどうしようと気を揉んだ事は、今では懐かしい笑い話です。


今回は、ゆうひちゃんの話には逸れないと思ったのに、またしても、こーゆー終わり方になってしまいました

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