夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『星逢一夜』・其の弐

2015-09-26 08:48:29 | 宝塚観劇つれづれ

『星逢一夜』の2回目を観てきました。

うるっときて、呆然と舞台を見つめていた初見時と違って、2回目はいろいろと発見があったり、細かいところを見ることが出来ました
で、姑息なワタクシは、以前にUPした記事に追記したり、削除したりしたのですがやっぱり別にもう少し書こうかな~と

よく考えられた脚本だなと改めて感じたわけです。
でも、享保の改革や幕府の役職や暦のズレについては、史実とは違っているそうですね。
上田久美子先生がプログラムで触れています。
でも『ベルサイユのばら』の改悪改竄に比べたら、とるに足りませんから

この作品には悪人がいません。
それでも悲劇になってしまうところが、脚本の上手さなのでしょうか?


紀之介に、泉や自分が一揆で父親を失ったことを説明する、星見の櫓に紀之介と源太のふたりの場面が好きです。
ふたりとも優しいね。
子どもたちはみんな優しい。
子どもだけの場面だと、身長が気にならず、ちゃんと子どもに見えて、キャラも立っていて、そのキャラが大人になってもちゃんと引き継がれていますね。
髪型も子ども→大人で変化していきますが、一貫して変わらないのが、真那春人くん。あれは地毛ですよね。それでもちゃんと、子ども→大人に見えます
髪型といえば、源太の長男が源太の子ども時代と同じ髪型なのね。芸が細かいこと

なぜ晴興(紀之介)は、藩政を顧みずに、享保の改革の方ばかり向いていたのか?
三日月藩を思い出すと、泉を思い出してしまうから?でも、三日月藩での子ども時代を大切に思うなら、三日月藩の幼なじみたちの生活を考えてやれなかったのかな?泉がちゃんと暮らしを営んでいけるか、思いやれなかったのかな?

「私はよい殿様にはなれなかったな」という晴興の呟きがすごく切ない。
晴興に逃げるようにと、必死に食い下がる泉も切ない…


お侍グループでは…
英真なおきさんの吉宗は、いかにも英邁な将軍らしく、
奏乃はるとさんは、こういうタイプの江戸時代の幕閣っているいる、と納得させられ、
月城かなとくんは、涼やかに青天が似合って、
みなさん、芸達者でした

他組に比べて、日本もの、それも江戸の髷ものが当たる確率がとても高い雪組です。
5組すべてにまんべんなく日本ものを当てて、中途半端なとってつけたような所作や台詞回しの作品を量産するよりは、日本もののエキスパートの組をちゃんと育てて維持していくのが大切なことかな、と雪組を観ながら感じたのでした。
『るろ剣』が雪組に回ってきたのも納得です
『るろ剣』はアニメが好きだったので楽しみです

コメント (3)
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『SUPER GIFT!』(2)

2015-09-25 08:10:00 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

さて、日をあけて2回観ましたので、ゲストもそれぞれ違います。

まずは、壮一帆さん。
愛のかたち」「愛の面影」。あとひとつは何だったかな?
綺麗なおねえさんになっていましたが、最後のラインナップで、真ん中に並び、下級生モード全開のえりたんが初々しかったです。

※ えりたんについては、YouTube で、「じゅりばな」で検索してください樹里咲穂さんが、話題の舞台を紹介する番組で、ゲストでえりたんが出ています「じゅりばな」面白いですよ~

もう1回の日のゲストは、一路真輝さんと和央ようかさん。
たかこさんは、もちろん、ご夫君の曲、『Never Say Good-bye』から。ロングヘアーを右側に寄せて、白のパンツスーツで。幸せオーラ全開のたかこさんでした。
一路さんは、「アポロ」と「明日になれば」。一路さんというと『エリザベート』が代表作になっていますが…『風共』もいろいろな役を網羅してたくさん出ているのですよねトップスが白で黒のパンツ。トークはふんわりで、歌うとスイッチが切り替わるいつもの一路さんでしたうたこさんに「すっかり(雰囲気が)女優ねぇ」と言われていました。

※ 一路さんについては、ご本人のブログをご覧ください。アメーバブログです

アンサンブルの皆さんも大活躍でした。
書ききれないので、書きませんが、シンガー枠、ダンサー枠という括りで選ばれたOGたちだったので、レベルが高かったです。
OGのレベルが高いのはいつものことですが


今回は、ウィーンミュージカルのナンバーは登場しませんでしたが(大阪では、専科のお三方が『エリザベート』のナンバーを歌うとか)、今年の2~3月にやはり梅芸主催で『Golden Songs』というコンサートがあって、そちらでたくさん聴いたので、今回は、ふだんあまり聴くことがない曲をたくさん聴けて良かったです
短くていいから、トークタイムが欲しかったかな~
それと、プログラムに曲目一覧を載せてほしかったです


最後にうたこさんが、「SUPER GIFT! とは、皆さまからの拍手であったり、励ましであったり、私たちが皆さまからいただいているものです。」のような挨拶をして、幕となりました。

本来ならば、うたこさんの隣には、なつめさんがいらっしゃって、おふたりがW座長だったかもしれませんね。
『キス ミー ケイト』のナンバーが何曲が歌われましたが、天国のなつめさんに届いたかな?

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『SUPER GIFT!』(1)

2015-09-25 08:00:00 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

宝塚OG公演『SUPER GIFT!』の東京公演(於:東京国際フォーラムC)を観てきました。

★主な出演者(敬称略します)
剣幸 杜けあき 安寿ミラ 姿月あさと 湖月わたる
こだま愛 森奈みはる 星奈優里 彩乃かなみ


歌う曲もバラエティーに富んで、衣装替えもたくさんあり、上記の方たちのファンは、きっと通いたくなるだろうな~という、懐かしくも楽しいコンサートというか、ショーでした。

とにかく、みなさまのお若いこと
ウタコさんなどは、90周年のイベントの時よりも若返っているし、例によってわたるくんは現役のトップスターと言っても通用するビジュアル。


各人の思い出の作品や、梅田芸術劇場10周年ということで、宝塚がこの10年に梅芸で上演してきた演目のナンバーが目白押しでした

ヤンさんの『哀しみのコルドバ』やかりさんの「アランチャ」(『ヴァレンチノ』より)を聴くと、その時代には観ていなくても、ゆうひさんで観た再演を思い出して…懐かしさMAX
あの有名な『コパカバーナ』(これは観ました)のメロディも舞台だけでなく劇場の空気感を思い出しました。
かなみちゃんの「帽子のうた」?(『アーネスト・イン・ラヴ』)も可愛かったです
最近聴いたメロディだなーと思っていたら『TOP HAT』。かりさんが歌ってくれましたすでに懐かしく、まぁ様とかいちゃんの掛け合いが楽しかったですね

一部の後半は、『ミーandマイガール』。初演コンビはもちろん、世代を越えて、ジェラルドとサリーもいますアンサンブルさんたちも大活躍で、オープニングの歌や、台所でビルの噂をする歌(タイトルがわからない)を素敵なハーモニーで歌ってくれましたうたこさんは永遠のビル役者ですねー
顎でうけとめて」「街灯に寄りかかって」、おなじみの主題歌、そして客席降りがお約束の「ランベスウォーク」で、華やかに一幕は終了しました
久しぶりに聴くと『ミーマイ』のナンバーは名曲揃いだし、メロディも親しみやすいものが多いのねと実感来年の花組での再演が楽しみですが、『ミーマイ』は役が少ないのですよね役替わり祭りで乗りきるのかな?


二幕は、うたこさんとミミさんの『川霧の橋』からスタート。全くの和装ではありませんが、かなり和装テイストの紺の衣装で登場。台詞を交えながらもしっとりと歌ってくれました。ミミさんの初々しいことうたこさんと一緒だと娘役スイッチが全開になるのですね生では観たことがないので、『川霧の橋』はバウホールあたりでしっとりと再演してほしいなー(若手ではなく、みつるくんか、だいもんか、あきらくんが希望 ← 勝手な妄想です)

続くは、かりさんと星奈優里さんの「深川マンボ」。これも話に聞くだけで実際に観るのは初めて息を合わせてたっぷりと踊ってくれました。

優里ちゃんはダンサーなので、いろいろな場面で踊ってくれました。スカートさばきが綺麗ですよね。
ダンサーといえば、ヤンさんとわたるくんもですねヤンさんは両性具有という感じで、男女どちらで踊ってもきれい。女性で踊る方が今は好きかな?
わたるくんも性転換して踊ってくれました。

うたこさんも黒のロングドレスで、こちらはシンガーです
かりさんとずんこさんだけは性転換なしでしたが、たくさん歌ってくれました
ずんこさんが、二幕で歌い上げたあの長い曲、何て言うのでしょう?聴いた覚えはあるのですが…いい曲だわ

※ セットリストがないので、曲名がよくわからないのですネット検索すればいいのでしょうけれど…すみませんm(__)m

(続く)
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秋分 @ひとりごとな《Diary》

2015-09-22 21:36:08 | 日々のつれづれ

例によって、瞬く間に二週間が経ってしまい、明日は秋分の日です

今年はシルバーウィークの名にふさわしく5連休ですが、またこのような祝日・休日の並びになるのは、なんと2026年だそうです。

秋晴れの爽やかな風が心地好い今日この頃です
が…
以下、エンターテイメントとは全く関係のない、ちょっと重苦しいことばかり書きました。
興味がない方はスルーしてくださいませm(__)m


前回の「白露」のときに、台風と秋雨前線に触れましたが…思いもかけない大災害になってしまいました。

同じ県内で大規模な床上浸水があり、その模様が全国ニュースで流れたので、もしかして家の辺りも!?と心配してメールをくださったM子様、本当にありがとうございましたm(__)m
家の辺りは、一部側溝から水が溢れ、川が増水したくらいですみましたが…
茨城や宮城の惨状には、目を覆いました。

少し状態が落ち着いたときに私が思ったのは、2020年のオリンピックを返上したら良いのではないか?ということです。
今回の水害に限らず、火山の噴火で全島避難したり、過去の水害で分断された鉄道がまだ復旧していなかったり…
東日本大震災の仮設住宅から抜け出せない方々は、まだまだたくさんいて…
何よりも福島の原発の廃炉に向けた作業は遅々として進まず…

作業する人たちの人手不足は前々から言われていたことですし…ア○ノミクスとか浮かれたものの貧富の差は拡大するばかり…
ここで、大英断を下してオリンピックを返上して、まずは災害大国の内政に目を向けたら良いのにな~と、水害の後片付けをしているニュース映像を見ながら思ったのでした。
もちろん、これから新しい開催地を探すのはかなり難しいことで…冷静に考えると…不可能ですよね…
でも、開催地に東京が立候補していた時から感じていましたが、2020年のニッポンでどうしてもオリンピックを開催しなくてはならない理由があるのかな?


また、連休前の9月19日未明には、安全保証関連法案の可決という、もしかしたら日本の歴史の転換点になるかもしれない出来事がありました。
しかも強行採決というすっきりしない形での可決でした…
この国が“戦争放棄を選択した国”である気概を持って歩んでいくことを願ってやみません。
9月13日は、我が市の市長選の投票日だったのですが、図らずも争点は安保法案の可否になっていました。
投票日は雪組を観に行く日に当たっていたので、今回は絶対に棄権してはいけないと思い、期日前投票を済ませて出かけました。
結果は…約1000票差の接戦で、個人的には意外な結果になりました。


このブログには、不似合いな話題かもしれませんが、この時期にこうした出来事があったことは、覚えておかなくては、と思い、敢えて書き残すことにしました。

辛抱強く、最後までお読みくださった方、どうもありがとうございますm(__)m


※写真は、萩。9月10日の大雨の直後から、勢いよく咲きだしました
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『星逢一夜』・其の壱

2015-09-17 22:54:12 | 宝塚観劇つれづれ

泣ける…と話題の『星逢一夜』を観てきました。

確かに…
泣けました。
友人と行って、席が離れてしまったのですが、鼻をすすったり、ハンカチで鼻を押さえたりで、照れもなくそういうことができて、席が離れていたのも良かったかもと思いました。


まだまだ公演は続いていますが、以下、ネタバレしていますm(__)m


紀之介(ちぎちゃん)と泉(咲妃みゆちゃん)の悲恋にも心打たれましたが、なんといっても源太(だいもん)の切ないことと言ったら
朴訥な源太は、だいもんの持ち味とは違うとは思うのですが、泣かされました。(でもベネディクトのような切れ者のだいもんが好き)

理想をどこまでも追いかける青さは、ちぎちゃんに似合っていますね
このままでは、少なくとも首謀者の源太の獄門は免れないから、真剣で勝負をして、せめて自分の手で源太を…という晴興の覚悟。
源太と対峙した時、晴興は藩主を退く決心をしていたのでしょうね…
で、配流先が本州の北端。九州のど真ん中から、たどり着くまでにどれだけの日数がかかるのだろうと考えると、これも切ない。
(この土地選びは、脚本家が“泣き”を狙ったかな?と考えてしまった心の汚れたワタクシ)


みゆちゃんの泉は、大人になってからが特に良かったです。
晴興(紀之介)の前では分別を無くしてしまうけれど、やはり母親であることが最優先だと自覚して揺れる気持ちとか。


今回のキャスティングで新鮮だったのは、真ん中の3人はともかく、比較的上級生が、子役をやっていたこと。
大人になってからの、源太と泉とのバランスを考えたのでしょうが、例えば、鳳翔大くんの子役など、なかなか新鮮でした

で、一方、江戸城中の大名には、翔くんやあすくんやかなとくん等。
髷ものに慣れている雪組だけあって、下級生でもちゃんと形になっていたと思います。

上級生で上手いな~と思ったのは、晴興の養育係だった鈴虫膳右衛門の香綾しずるくん。
特に夜鷹たちとの場面は、吉宗の片腕の晴興の家臣とは思えない疲弊した様子で、天下も三日月藩も暗雲が立ち込めているのかなと感じられ、ここから悲劇に突入するぞと思わせたのでした。


感動作ではありましたが、実は、脚本が満足というわけではありません。
まず“星を見る者”として吉宗に認められた晴興ですが、吉宗のもとで働くようになってからは、天文の話はなくなってしまったこと。
晴興は貴姫(せしるさん)と縁組みしますが、夫婦としてのふたりの感情のすれ違いとか、あるいは逆に、睦まじさとかの場面が欲しかったこと。
貴姫は三日月藩に気を配るあたり、よい藩主夫人であったと思います。
晴興との別れの一言がほしかったかな…


とはいえ、舞台装置は奇を衒ったりせず分かりやすく、場面転換もスムーズで、台詞の言葉選びも自然で、満足感のある観劇でした。

上田久美子先生のこれからのご活躍を願っています
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