『星逢一夜』の2回目を観てきました。
うるっときて、呆然と舞台を見つめていた初見時と違って、2回目はいろいろと発見があったり、細かいところを見ることが出来ました
で、姑息なワタクシは、以前にUPした記事に追記したり、削除したりしたのですがやっぱり別にもう少し書こうかな~と
よく考えられた脚本だなと改めて感じたわけです。
でも、享保の改革や幕府の役職や暦のズレについては、史実とは違っているそうですね。
上田久美子先生がプログラムで触れています。
でも『ベルサイユのばら』の改悪改竄に比べたら、とるに足りませんから
この作品には悪人がいません。
それでも悲劇になってしまうところが、脚本の上手さなのでしょうか?
紀之介に、泉や自分が一揆で父親を失ったことを説明する、星見の櫓に紀之介と源太のふたりの場面が好きです。
ふたりとも優しいね。
子どもたちはみんな優しい。
子どもだけの場面だと、身長が気にならず、ちゃんと子どもに見えて、キャラも立っていて、そのキャラが大人になってもちゃんと引き継がれていますね。
髪型も子ども→大人で変化していきますが、一貫して変わらないのが、真那春人くん。あれは地毛ですよね。それでもちゃんと、子ども→大人に見えます
髪型といえば、源太の長男が源太の子ども時代と同じ髪型なのね。芸が細かいこと
なぜ晴興(紀之介)は、藩政を顧みずに、享保の改革の方ばかり向いていたのか?
三日月藩を思い出すと、泉を思い出してしまうから?でも、三日月藩での子ども時代を大切に思うなら、三日月藩の幼なじみたちの生活を考えてやれなかったのかな?泉がちゃんと暮らしを営んでいけるか、思いやれなかったのかな?
「私はよい殿様にはなれなかったな」という晴興の呟きがすごく切ない。
晴興に逃げるようにと、必死に食い下がる泉も切ない…
お侍グループでは…
英真なおきさんの吉宗は、いかにも英邁な将軍らしく、
奏乃はるとさんは、こういうタイプの江戸時代の幕閣っているいる、と納得させられ、
月城かなとくんは、涼やかに青天が似合って、
みなさん、芸達者でした
他組に比べて、日本もの、それも江戸の髷ものが当たる確率がとても高い雪組です。
5組すべてにまんべんなく日本ものを当てて、中途半端なとってつけたような所作や台詞回しの作品を量産するよりは、日本もののエキスパートの組をちゃんと育てて維持していくのが大切なことかな、と雪組を観ながら感じたのでした。
『るろ剣』が雪組に回ってきたのも納得です
『るろ剣』はアニメが好きだったので楽しみです