夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

愛と義と紅い月 vol.2 ♪

2011-05-30 14:51:14 | 宝塚観劇つれづれ
『ルナロッサ』


「紅い月、燃える夜、あなたもいっしょに旅してみませんか?」

ゆうひさんが、オープニング(銀橋で)とパレードの2回、けっこうな早口で歌の合間に挟む言葉です。
3回くらい聴いていると、メロディの一部として聴こえてきますね
銀橋では、客席のどなたかにロックオンしておっしゃっているのかな?


このショーは、初見時にはあまり馴染めませんでした
ですが、回を重ねるごとに見所・聴きどころが増えてきて、何度でも観たいと思うようになりました。
ダンサーとむさまが抜けた分、ゆうひさんがたくさん踊っているというのが、第一印象でした。


このショーでちょっと驚いたのは、生音がほとんどだということ。
ジャズビブラフォンは聴き応えがありましたし、今までテープを使っていたような曲も、生演奏だったように思います。
指揮者の方は、お芝居と通しで振っていて、しかも全身で指揮をしているので、2回公演の日は大変だろうなぁ~、と老婆心


以下、たくさんネタバレしています。

順不同、印象に残った場面を書いていきます。


ペルシャの市場にて」のメロディから始まる中詰が豪華です
男役さんたちは、ターバンに黒燕尾という、ペルシャの王宮を偲ばせるような華やかなお衣装です
てるくんから始まって、スターさんたちが次々と歌い継いでいく様子は、目がいくつあっても足りません
最後に孔雀の羽根扇を手に銀橋に並ぶところは、ショーというより“ザ・レビュウ”という感満載です
真ん中にいるゆうひさんが、すごく自然に思えました。
ここは、てるくんが王子さま、ゆうひさんが王様という設定らしいです


続く、月下美人は~
美女@てるくんに男役の面々が絡んでいるのですが…
てるくんと、ともちん@悠未ひろさんが組んでなかなか官能的な場面です。
美女に生気を吸いとられてしまう兵士@ともちん、というシチュエーションらしいのですが、幻想的です
てるくんは、初日は“カウント通りに踊っている”感があったのですが、だんだん妖艶になっているのだろうな~
すっしー組長が、かっこよくて自然と目が惹き付けられます~
3人の歌手役の娘役さんも、カゲでなく舞台後方で歌っていて、いいと思いました。

歌手と言えば、今公演で退団の、妃宮さくらさんやトニカくんにも目立つソロがあって良かったです
もちろん、りりこちゃんはたくさん歌っています

駱駝に乗ってあらわれる、すみかちゃんが、可愛いです
メロディが耳に残ります。

高い高いセリの上の、椅子に座ったゆうひさんが、超絶に素敵です。
何なんだあのかっこよさは

「祈り」の場面、白いお衣装で組子を従えて真ん中で踊るゆうひさんを観ながら、『Red Hot Sea』を思い出しました。
あの時は、ゆうくんが真ん中にいて、それでも「2番手になると、こんなに見せ場が多くなるものなのか~」と喜んでいたことが、とても懐かしいです。

フィナーレの男役さんたちの大階段のダンスは、ゆうひさんが赤、他は黒のスーツで、白シャツ、タイ無しで。
まず、ゆうひさんだけが登場して少し踊り(この時の振りは、ゆうひさんの肩幅が活かされていると思いました)、柱に見立てた吊りものの陰から男役さんたちが登場で、面白いと思いました。
スーツでのダンスでも今回は帽子がなかったので、みなさんのお顔もちゃんと見れて楽しかったです

そして、ゆうひさんだけが残り、赤いドレスのすみかちゃんとのデュエットダンスになるのですが、今回はリフトなし。
今まで、毎回のようにリフトがあって、“ゆうひさんは力技で踊らなくても、十分魅せてくれる”と思っていたので、ワタクシ的には、リフト無しで満足です

パレードのエトワールはりりこちゃん。有終の美を飾れて本当に良かったですね



また改めて更新できたら、いいな。


写真は、大劇場ロビーの2枚のボードのうち、すっしー組長がメッセージを書かれた方です。

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ばらの国にて *

2011-05-28 01:07:40 | 宝塚観劇つれづれ

宙組公演の余韻も冷めやらぬなか、26日に東京宝塚劇場で月組公演(貸切公演)を観てきました

ひたすらきらきらと明るかった大劇場に比べて、東宝はかなり節電中でしたが、舞台は夢の国でした

(まず東京駅が薄暗くて、ちょっとショックでした東京は華やかというイメージしかないのですよ、田舎もんには)


まず、お芝居について感想など。

『バラの国の王子』

役の比重はともかくとして、お話としては、いい話だと思いました。
導入部分から、完全に引き込まれていきました。

タイトルに“王子”と入っていますが、実質的な主役はベルなのかも…
野獣@きりやんが、なかなかちゃんと登場しなくて、けっこう待たされた気がします。

その野獣ですが、きりやんらしい誠実さをとても強く感じる野獣でした。
自分を押さえて、押さえて生きてきた野獣でした。
哀しくて切なくなる野獣でした。
歌はさすがに上手いです。

ベル@蒼乃夕妃ちゃんは、こういう可憐な役も似合っていました

王様@龍真咲くんは、おとぎ話の典型的な悪役が当たってしまいましたね…
ストーリーの性格上、心理的に深く掘り下げる必要がない役なので、かえって難しいかもしれません。(えらそーな事を言ってスミマセン)

虎(家臣)@明日海りおくんは、進行役みたいな役割もあったのですが、暗くなりがちな野獣の話を爽やかに語り、良かったです

王様の家臣アンリ@青樹泉ちゃんは、前回の『ジプシー男爵』と似たような役回りで、もりえちゃんには今回は役不足のような気がします…
いろいろと自分なりの小さなお芝居を入れているのは、よく伝わりました。
いつか、主役とヒロインを巡って張り合う大人な恋敵を演じてほしいのにね…

清き仙女@花瀬みずかさまは永遠に娘役

妹君と子供時代の王子を演じていたのが、最初誰だかわからなくて…
彩星りおんちゃんと、花陽みらちゃんでした
りおんちゃんは、すごく存在感があって、みらちゃんは歌も上手くて可愛かったです。

これでお別れの、そのかちゃんや研ルイスさんに、これといった役がなくて、モブ扱いでしたね

木村信司氏の場合には恒例なこととはいえ、役が少なくて、この作品をわざわざ大劇場でやる必要があるのかなぁ、とちょっと思ってしまいました。
それと、家臣たちが手に持つ動物の頭が、モノトーンで中途半端にリアルで、遠くからだと動物の判別が難しいです。
この辺りを工夫して欲しかったです。
おそらく、18世紀のヨーロッパの寓話を題材にしているので、当時の銅版画の絵のイメージからああいう形になったのかな?…よくわかりません


コーラスはすごく良かったです
小鳥たちのコーラス、家臣たちのコーラス、青年たちのコーラス、とても声が揃っていて、海外ミュージカルやオペレッタを続けて上演してきた月組の財産だなぁ、と思いました

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愛と義と紅い月 vol.1 ♪

2011-05-21 21:32:11 | 宝塚観劇つれづれ
宙組公演の初日から3回連続で観てきました
幸せ~


『美しき生涯』

私は一応、元・歴女ですが戦国時代は詳しくありません。
でも、ストーリーはわかりやすかったです。
史実に忠実ではないのですが、そこは許容範囲ということで

それを踏まえると…

脚本はさすがによくまとまっていて、加えて大石静氏ご本人が長年の宝塚ファンであるという事がよくわかる、ツボを狙った脚本だと感じました。

そこに、いい具合に石田昌也氏のあの感性がミックスされておりました。

そして、回を重ねるほどに、いろいろと心に入り込んでくるものが、増えていきました。

以下、微妙にネタバレしています。



ゆうひさんは青天ではなく長髪で後ろで一本に束ねて、両サイドにも髪を垂らしておりました。
月代(さかやき)は嫌いではないので、月代姿のゆうひさんでも清廉な三成らしくて良いと思うのですけれどねー、個人的には

どのお衣装もお似合いでしたが、私は茶々との紅葉の場面の、シンプルな薄紫の裃(でいいのかな?)と袴がいちばん好き
茶々との“今宵一夜”から疾風との銀橋での“光と影”に至る水色がかった薄灰色の裃&袴も好きです。
ラストの紅葉の舞の場面の直衣風なのもいいです。
その他にも、たくさんきらびやかなお衣装をお召しです。

三成という人間の造形については、語りたいことがまだまだまとまらないので、後日…


茶々@すみかちゃんは、嵌まり役だと思いました。
まず、子供時代の茶々がすごく上手い
北の庄から助け出された後の娘時代(史実としては10代後半)も、「この茶々ならば三成は愛してしまうだろう」と納得する茶々でした
また、淀殿になってからは、母としての凛とした佇まいも加わっていました。
最後の三成との別れの場面(まるでコンシェルジェリのアントワネットのもとに忍んでいくフェルゼン伯爵のようです)は、初日は「マリアだ」と感じましたが、次の回では、淀殿にシフトしてきたように思います。


疾風@かなめちゃんは、役柄のせいもあるのでしょうが、組み替えの違和感がまったくなく、とても芝居の中に溶け込んでいたと思います。
野性的でいて、はかない孤独感が似合っていました。
さぎり@純矢ちとせちゃんとのふたりの場面、三成とのやりとりもかなり良いのですが、なんと言っても、ラストの、こときれる場面がいいです


おね@美穂圭子さんに銀橋渡りのソロがあって、嬉しかったです
すべての娘(女)役さんの中で、わたしの中のNO.1の方なので


七本槍の面々は、お笑い担当とまではいかないのですが、大石氏が三成に傾倒するあまり、不当な描かれ方をされている気がします…
せっかくの、宙組を代表する男役の面々なのだし、もっとストーリーに深く関わる台詞が有ればいいのにと思います。
おねさまから徳川方に付くように言われる肝心の場面は、中途半端なコメディになっているし
さすがに、福島正則@みっちゃんには、少しは喋らせていますが…
七本槍のビジュアルは、ばっちりです


とりあえず、先ずは、こんなところで…


ショーについては、
「紅い月、燃える夜、あなたもいっしょに旅してみませんか?」
ということで別に書きます
写真はショーのオープニングの幕。
横になってしまいましたが
第一印象は、
ゆうひさんがたくさん踊っている
ということでしょうか。

これは、是非複数回、観るものだ~と思いました


21日の3時の貸切公演の司会をなさったのは、眉月凰さんでした。
ともよさんは退団なさっても、相変わらず“王子”でした
終演後のゆうひさんへのインタビューで、
「お久しぶりです」
「卒業おめでとう」
「わたしのことはいいので…」
「(ともよさんの)白いスーツが似合うね」
等々、同期ならではの、緩い話題から入っていって、なかなか楽しかったです
また、三成の兜について訊かれるとゆうひさんは
「いしだみつにゃんです
と満面の笑顔で答えていました

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ありがとう!

2011-05-20 23:30:07 | 観劇の周辺
思いきって、大劇場まで出かけてきました。


今夜は、震災のことで心配をかけてしまった友人に「元気になりますようにそしてお互いに綺麗になりましょう
ということで、コラーゲンたっぷりの鶏の水炊きをごちそうになりました。
見た目こってりなのに、鶏肉もスープもあっさりして全然しつこくなく、でも鶏の香りは濃厚で、とても美味しかったです
どうも、ごちそうさまでしたm(__)m

そして、宝塚のこと、その他の舞台のこと、近況報告等々たくさん話をしました。
彼女は阪神大震災の被災者なので、わたし以上に地震の被災者の気持ちがわかるのです。
すごくすごく、気分がリフレッシュしました
どうもありがとう
宝塚の近くに趣味で繋がる友人がいて、本当によかったです

また会おうね


自分の中では、地震当日から四十九日間(七七忌までのつもり)は、例え交通機関が復旧するにしても、エンターテイメントな遠征は控えよう、と決めていました。
5月の上旬は元々、観劇予定はなかったので、今回が震災後、初の遠征になりました。

関西には、“節電”や“がんばろう○○”というポスターや掲示が、まったくといっていいほど、ないのですね。


宝塚歌劇は、変わらない佇まいでそこに有り、そこは夢の国でした。
ちゃんとそこにあるというのが、当たり前のことですが、とても嬉しかったです

ゆうひさんが初日のご挨拶で言われた
「エンターテイメントが復興へのエナジーになると信じて…」
東北地方に住んでいるというだけで被災者でもなんでもないわたしですが、その言葉通り、心の中に確かにエナジーが湧いてきました

写真は、大劇場ロビーのメッセージボードの一部分です。
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『THE SCARLET PIMPERNEL』《映画版》 *

2011-05-19 22:07:43 | 観劇の周辺

地元のシネコンに映画版の月組の『THE SCARLET PIMPERNEL』を観にいきました 。
3月中旬に公開予定だったのが、震災の影響で2ヵ月遅れての公開となりました。

一言でいうと、とても面白かったです

ルイ・シャルルがマルグリットに“勇気のうた”を教える辺りでは、やっぱり涙腺決壊

ルイ・シャルルのエピソードは、宝塚版のための小池修一郎氏のオリジナルだそうですが、これがストーリーにひとつの芯を作り、ストーリーを親しみ易いものにしていると思います。

小池氏の力量を改めて感じます。
いつまでも座付の演出家でいてくださいね~

DVDと違うアングルの映像が新鮮でした
その中でも…
大スクリーンに広がるきりやんのアップ。
きっとファンにはたまらないだろうなぁ
これがもしゆうひさんだったら瞬きを忘れて見入るのだろうなぁ
こんな経験が出来るきりやんファンは、幸せだね

それを後日、きりやんのファンに話したら、予想どおり“大満足”と言っておりました

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