6月に入ると宙組公演が始まるので、5月の某日に『エリザベート』をマチソワで観劇してきました
キャスト(マチネ/ソワレ)
シシィ‥‥春野寿美礼/瀬奈じゅん
トート‥‥マテ・カマラス/山口祐一郎
ゾフィ‥‥寿ひずる/寿ひずる
ルドルフ‥‥平方元基/古川雄大
ちびルド‥‥坂口涌久/坂口涌久
フランツ‥‥岡田浩暉/石川禅
まずは昼の部。
おささんが肩の力が抜けてきて、のびのびと演じていました。
手に汗握った初日に比べて、はるかに歌が色彩を帯びてきました
おささんの少女時代のシシィが可愛いです
皇后になってからは、眉間にしわを寄せてしまう激しいシシィです。
おささんのシシィは、早い時点で“宮廷”に失望し、自分の生き方、在り方を決めてしまったように見受けられました。
対するマテ・トートは東宝トート史上ビジュアルNo.1
全編、日本語で演じているのがまず素晴らしいです
貴族的なストイックなトートでした。
注目したのが、ちびルドの涌久くん。
初めてトートと出会う場面で、あからさまにトートに警戒心を示したのは、涌久くんがはじめてでは
子供の時からのルドルフの孤独がかいま見えて、切なかったです…
さて、夜の部。
あさこさん、今シーズン初見
「あぁこれがあさこさんのシシィだった」と思い出しました。
ひたすら無邪気な少女時代が可愛い
皇后になってからは、葛藤を繰り返すシシィのように見受けられました。
対する祐一郎トート。
“帝王”という呼び名しか似合わない余裕のトート。
でも今までとは、ちょっと違う‥‥どう違うのだろう?
また、今シーズンは舞台化粧を変えたらしく、ビジュアルもUP
『エリザベート』経験者が居並ぶ中で、新鮮だったのはルドルフの古川雄大くん。
大人になってからも寂しげな雰囲気をまとった、とても線の細い感じのルドルフでした。
ビジュアルもなかなか
祐一郎さんとの「闇広」とか、ソロ以外でもう少し声量があればもっといいな…とも思いましたが、“若手の登竜門であるルドルフ”らしいなあ、と感じました。
前回までは、浦井健治くんや伊礼彼方くんといった、再演を繰り返していたルドルフだったから、彼らといっしょにルドルフも成長して骨太になっていたのですね。
健治くんも彼方くんも、主役をはれる役者さんになったし
でも、今回の新ルドルフは、若手とはいえ、みんな25歳前後。舞台の経験もみんな多少はあります。
それを考えると、まだ芸大生で、舞台どころか演技の経験ゼロで、シングルキャストでルドルフを演じきった井上芳雄くんは、すごかったのだなぁ‥‥
しかも、第1部はアンサンブルでも出演していたし。
歴代のルドルフは「ミルク」の場面に市民として出ていたけれど、今回は本当にルドルフだけみたいな気が…
何はともあれ、今回のルドルフくんたちも、これをきっかけに、大きくなれるといいですね。