夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『エリザベート・2012』 (2)

2012-05-25 00:23:54 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

6月に入ると宙組公演が始まるので、5月の某日に『エリザベート』をマチソワで観劇してきました


キャスト(マチネ/ソワレ)
シシィ‥‥春野寿美礼/瀬奈じゅん
トート‥‥マテ・カマラス/山口祐一郎
ゾフィ‥‥寿ひずる/寿ひずる
ルドルフ‥‥平方元基/古川雄大
ちびルド‥‥坂口涌久/坂口涌久
フランツ‥‥岡田浩暉/石川禅


まずは昼の部。

おささんが肩の力が抜けてきて、のびのびと演じていました。
手に汗握った初日に比べて、はるかに歌が色彩を帯びてきました
おささんの少女時代のシシィが可愛いです
皇后になってからは、眉間にしわを寄せてしまう激しいシシィです。
おささんのシシィは、早い時点で“宮廷”に失望し、自分の生き方、在り方を決めてしまったように見受けられました。

対するマテ・トートは東宝トート史上ビジュアルNo.1
全編、日本語で演じているのがまず素晴らしいです
貴族的なストイックなトートでした。

注目したのが、ちびルドの涌久くん。
初めてトートと出会う場面で、あからさまにトートに警戒心を示したのは、涌久くんがはじめてでは
子供の時からのルドルフの孤独がかいま見えて、切なかったです…


さて、夜の部。

あさこさん、今シーズン初見
「あぁこれがあさこさんのシシィだった」と思い出しました。
ひたすら無邪気な少女時代が可愛い
皇后になってからは、葛藤を繰り返すシシィのように見受けられました。

対する祐一郎トート。
“帝王”という呼び名しか似合わない余裕のトート。
でも今までとは、ちょっと違う‥‥どう違うのだろう?
また、今シーズンは舞台化粧を変えたらしく、ビジュアルもUP

『エリザベート』経験者が居並ぶ中で、新鮮だったのはルドルフの古川雄大くん。
大人になってからも寂しげな雰囲気をまとった、とても線の細い感じのルドルフでした。
ビジュアルもなかなか
祐一郎さんとの「闇広」とか、ソロ以外でもう少し声量があればもっといいな…とも思いましたが、“若手の登竜門であるルドルフ”らしいなあ、と感じました。

前回までは、浦井健治くんや伊礼彼方くんといった、再演を繰り返していたルドルフだったから、彼らといっしょにルドルフも成長して骨太になっていたのですね。
健治くんも彼方くんも、主役をはれる役者さんになったし


でも、今回の新ルドルフは、若手とはいえ、みんな25歳前後。舞台の経験もみんな多少はあります。
それを考えると、まだ芸大生で、舞台どころか演技の経験ゼロで、シングルキャストでルドルフを演じきった井上芳雄くんは、すごかったのだなぁ‥‥
しかも、第1部はアンサンブルでも出演していたし。
歴代のルドルフは「ミルク」の場面に市民として出ていたけれど、今回は本当にルドルフだけみたいな気が…

何はともあれ、今回のルドルフくんたちも、これをきっかけに、大きくなれるといいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大劇場にさようなら (2) ♪

2012-05-24 22:45:22 | 宝塚観劇つれづれ

(続き)

幕が開いて、いよいよ退団者の階段降り&ご挨拶です。
テルくんが持っていたのが、切りっぱなしの薄紫の薔薇の花束でした。
ああ、これがゆうひさんのお花なのね‥‥
あさこさんやきりやんと、色は違っても同じような形状の薔薇の花束だったので、とても嬉しくなりました


いよいよゆうひさんの番になりました。
すっしぃ組長の「せーの」の合図で、組のみんなが「ゆうひさーん」と呼びかけ、「はいっ」という返事とともに現れたのは、黒燕尾のゆうひさんでした。
退団を発表してから、“宝塚の男役としての大空祐飛”に拘るというか、強調する発言が目立つように感じていたので、階段降りは、きっと黒燕尾だろうと予想していました。
テルくんが早々と組からのお花を渡し、同期からのお花は、かしげちゃんでした。
「元宙組トップスターの貴城けい」と紹介された気がします。
ふわふわヘアーに、ピンクがかったラベンダー色の乙女なミニワンピースで、相変わらずスレンダー。綺麗な女優さん元気になって、仕事も再開したようで良かったです
ゆうひさんの耳元で何か囁いておりました。

ゆうひさんのご挨拶で個人的に印象に残っていることは‥‥
宝塚は“夢の世界”でそこで過ごした時間は一生忘れないということ
ファンに対して、改めて謝辞を述べてくれたこと
「私の愛した宝塚、宙組をこれからもよろしくお願いします」
「これからも誇り高く生きていきます」
「7月1日まで最後の夢をお届けしたいと思います」

‥‥‥‥


最後にみんなで歌いながら、退団者は銀橋を渡るのですが、選んだ曲が「宝塚 我が心の故郷」だったのはとても新鮮でしたし、本拠地に別れを告げるゆうひさんの想いを感じることができました。

個人的に、この曲は大好きな「オマージュ」という大階段を使ったダンスの名場面に使われていて、好きなのです

何回かのカーテンコールがあり、退団者はゆうひさんの仕切りで、軽いご挨拶。

花露すみかさんが、同期の「鳳翔大と蓮水ゆうやをこれからもよろしく」と言ったので、ちやこさんも「北翔海莉をよろしくお願いします」と言ったり‥‥ゆうひさんも「北翔海莉と鳳翔大と、凰稀かなめ率いる宙組をどうぞ愛してください」と。

カーテンコールは5~6回で、最後に退団者の6名が緞帳前に勢揃いして、でもそれでも拍手は鳴り止まず、ゆうひさんだけが下手袖に出てきて、名残惜しくも大劇場千秋楽は終演となったのでした。



ゆうひさんの退団が発表されてから、78期のみなさんのブログやツイッターを覗くことが多くなりました。
同期のとりまとめをやってくださった方、大劇場に観劇やお手伝いに来てくださった方々、関西まで来られない方もみなさんが“ようこの千秋楽”を気にかけてくださっていました。


東京公演の初日まで、あと一週間となりました。
初日には観にいく予定にしていますが、あとは普通の公演を何回か観て、《男役・大空祐飛の舞台》にそっとお別れしてこようと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大劇場にさようなら (1) ♪

2012-05-24 22:42:54 | 宝塚観劇つれづれ

トップさんの退団公演の千秋楽を、生で初めて観たワタクシでしたが

もう二度とないことだと思うので大劇場の千秋楽で感じたことや、それに派生して思ったこと等を、今さらながらですが、忘れないように書き残しておきたいと思います。
(千秋楽のレポというほどのものではありませんm(__)m)



大ちゃんとみっちゃんの組替のご挨拶がありました。

まず、大ちゃんが和やかな笑いをとりながら、簡潔にご挨拶しました。
短い言葉の中に、この人は宙組が大好きなんだなぁ、と感じられました。
雪組も、住めば都になるといいね。
音月さんも最後だし、夢乃聖夏ちゃんも組替しているから、年末の『仁 -JIN-』を観にいきたいな

そして、みっちゃんのご挨拶。
このような場でそこまで話していいのですか司会役のすっしぃ組長の胸中やいかにと、ご挨拶を聞きながらドキドキしてしまいました。
みっちゃんは、正直に自分の気持ちを吐露したのです。
らんとむさんと二人で6年前に宙組にやって来て、トップさんを頂点とするピラミッドを造り上げた
自分にはその自負がある
その途端に、“専科行き”という組替
「ショックでした
なので、劇団批判のような印象を受けるご挨拶となってしまいました。
「難しい課題を与えられたと思い、奮起しています
みっちゃんも『仁 -JIN-』ですね。
応援にいきます


すっしぃ組長による、退団のみなさんのお手紙の紹介。
トップさんが退団だと、他の方々もスクリーンに映像が映るのですね

ちやこさん(風莉じんさん)の映像が、コミカルな役の連続で客席が和んでいました。
その中で「(『誰がために鐘はなる』の)エルソルドが今まで出会った中で、いちばんカッコいいおじさんでした」とあって、“でも「おとめ」の好きな役はトメさんを載せているよね~”とその時、不思議だったのですが‥‥
後日、「宝塚GRAPH・6月号」のみっちゃんとの同期対談を読んで納得しました全国ツアーの『銀ちゃんの恋』はちやこさんにとって特別な思い入れがある作品だったのですね。
GRAPHの写真のちやこさんは、本当に綺麗でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『華やかなりし日々』 (2) ♪

2012-05-22 09:36:38 | 宝塚観劇つれづれ

この作品には、《男役大空祐飛》へのオマージュが随所に散りばめられているということですが‥‥


わたしなりに感じた事を忘れないように書いておこうと思います。



幕開け、華やかなパーティーで踊るチャールストンや、そのファッションは、『The Last Party』の一場面を思い出します。
(庭でのパーティーは『グレイト・ギャツビー』の方が、よりデジャブではありますけど)

ラスト、ロナウドはトレンチコートを脱いで肩にかけて去っていきます。
お披露目『カサブランカ』のリックはトレンチコートで始まりました。
宙組での始まりと終わりを、トレンチコートが象徴しているような気がしました。

最後の場面の歌の歌詞の「ニューヨーク」をそっくり「宝塚」に置き換えると、ゆうひさんの宝塚生活にぴったりと当てはまり、しみじみ‥‥

「マンハッタンを北上したんだよ、20年かかってね」
4月から研21になったゆうひさん。
音楽学校2年&研18でトップに昇ったゆうひさん。
どちらにしろ、20年は宝塚生活のキーワードですね。

ジークフェルドガールズのお稽古場面の音楽は、『カサブランカ』でサムが歌っていた曲ですね

ウィンターガーデン劇場のレビューの曲が「ディガ・ディガ・ドゥ」
90周年('04年)のTCA音楽祭で、同期3人(あさかしゆひ)で歌った曲ですね。

“移民”がテーマ。
『ヴァレンチノ』もそうでしたが、むしろ私は『JAZZYな妖精たち』を思い出しました。
『JAZZY~』ではニューヨークに上陸した波止場を、自分の原点として訪れる場面がありました。
今回はそれがブルックリンなのかな?‥‥

詐欺師は当然『パリの空の下に』を思い出します。

他にも、観ていると、「あ、こんな感じ前にもあったよ」という瞬間があるのですが、なかなかうまく書けません


それにしても‥‥‥

大きなストレスにはなりませんが
何度も観ていると『華やかなりし日々』には、突っ込みどころが、ざくざくと~小判を掘り当てたわんこの気持ちに~

いちばん気になるのは、ロナウドとロイの最近の関係、そして、残された相棒ニックの立場。

最近は脳内補完して観ていますがいろいろな可能性というか選択肢があって‥‥
それもまた楽しというところでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『近松 恋の道行』 *

2012-05-17 23:25:16 | 宝塚観劇つれづれ

「せっかく大劇場まで行くのだから」と、花組のバウホール公演のチケットも取ってあったので、観てきました

そうしたら

なんとっ

わりと前方の通路側に座っていましたら客席から登場した小間物屋役のみつるくん(華形ひかるくん)に一本釣りされました
こちらの目を真っ直ぐに見て、「簪はいかがですか?」とか話しかけてくれたのですよ
何秒間、目が合っていたのでしょう
実際は短いと思うのだけれど、すごく長く感じられました
間近で見るみつるくんは、とてもお綺麗でした

私の周りにはきれいなお嬢さんやおばさまがいらしたのに、みつるくん、こんな田舎のおばさんに話しかけてくれて、どうもありがとう
暫くは、心臓がどくんどくんしていました。

そもそも、このバウ公演を観ようと思い立ったきっかけは、出演者の中に、みつるくんとみーちゃん(春風弥里くん)がいたからなので、天にも昇る気持ちになりました~

というわけで、とても幸せな観劇でした


近松門左衛門の『生玉心中』を題材にしたこの公演は、みわっち(愛音羽麗さん)の主演2作目。
演出は、前回の『舞姫』と同じ植田景子氏。

みわっちは、鬘や着物がよく似合って、主演者の風格やオーラが感じられました。

相手役の実咲凜音ちゃんは、研4ながらバウホール公演のヒロインは3回目?
安心して観ていられる演技力の持ち主です。
女郎のくずれた感じも、愛する男性への一途な気持ちも伝わってきました。

小間物屋を装ってはいるが実は武士、という役のみつるくんは、役も演技もとても誠実でした。

みーちゃんは、近松門左衛門の放蕩息子の役。
宙組でこの役だったら、もっと奔放な演技なのだろうな~という気もしましたが、花組に溶け込めているようで何よりです

悪役に回った瀬戸かずやくんや、みわっちの弟役の鳳真由くん、浄瑠璃人形役で見事なビジュアルの柚香光くんなど、下級生の男役さんたちも頼もしかったです
天真みちるくんは、今回も存在感がさすがでした

娘役さんたちは、みつるくんの相手役の桜咲彩花ちゃん、みわっちの婚約者の華雅りりかちゃんが目立つ役でした。
りりかちゃんは、組替すぐに日本物で、まだ慣れていない感じもありましたが、花組にちゃんと居場所が見つかるといいね。

みわっち演じる茶碗屋の若旦那の嘉平次が、理不尽に辛い目にばかり遭って、やりきれない思いもするストーリーでしたが、久しぶりにバウホールという濃密な空間で、“THE 芝居”という雰囲気の日本物を観れて、楽しかったです


みわっちは、「星の王子さま」が好きなんですよね。
この主演に満足して、次の本公演で辞めたりしませんように
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする