夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『マイ・フェア・レディ』 真飛イライザver.

2013-05-29 07:30:09 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

きりやんのイライザを観たならば、まとぶんこと真飛聖さんのイライザも観なきゃでしょ
ということで、再び日生劇場へ

まとぶん、本格的ミュージカル女優デビュー、おめでとうございます
(フランス語講座も見てますよ~)

まとぶんのイライザは、気の強い女の子でした。
お得意の顔芸(変顔ともいう…)をやり過ぎ、といった箇所もあったのですが…
新しい環境に物怖じせずに飛び込んでいく、活発な女の子です。
個人的には、寝かしつけられたベッドから顔だけ出して歌うのが、可愛い

歌い方は、花売り娘の時とヒギンズ邸に来てからとでは、声質を変えていたみたいでした。
でもきりやん同様、やっぱり歌には苦戦しているみたいです…
おふたりの名誉のために言っておきますが、音程はとれているし、歌詞はちゃんと聴きとれるし、美声ですよ。
でも性転換は難しいですね。


さてさて、前回までの演出が良かったと前の記事で書きましたが、今回の演出も良いところはちゃんと有ります

まず舞台セットは今回の方が雰囲気があって好き
オーバーチュアの演奏とともに次々セットが開いていって、このミュージカルのご紹介みたいな感じになっています。
その時、薄暗がりの中で花売り娘が踊っているのですが、美鳳あやちゃんでした。得意のダンスで活躍できて良かったですね
また、オーバーチュアがあると、観劇の心の準備がすうっと出来て良いですね

オーケストラは上手下手に分かれて、舞台上のセットの高い位置にいます。編成がそんなに大きくないからできるのでしょうが、見た感じがお洒落
(でも今までいちばんステキだと思ったのは、場所も同じ日生劇場の『アーネスト・イン・ラブ』の鳥籠の中のオケ)

イライザ以外のキャストでは、フレディ役の平方元基くんが、歌がとても聴きやすく上手くなっていて、舞台上でも華があって、成長したなぁ~と感じました。(昨年の『エリザベート』のルドルフの時と比べて。)

江波杏子さんと寿ひずるさんの存在感はさすが
でも、寿さんは、あまり歌う場面がなくて残念でした

男性アンサンブルのコーラスのハーモニーがとてもきれいで気持ち良かったです。

この役にこの役者さんが来ましたか~という意外な、新鮮な、キャスティングも有りましたが‥‥
ナンバーが名曲揃いですし日本では50年もの間、再演を繰り返しているだけのことはある名ミュージカルだと思いました。

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「ベルばら手帖」は最強!ではないけれど、便利副読本(^^;)))

2013-05-28 11:30:48 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯

こんなに深かったんだ!
大人になって 再読&発見する 新しいベルばらの世界へ
(※キャッチコピーより)


「ベルばら手帖」
 マンガの金字塔をオトナ読み!
/湯山玲子・著/マガジンハウス社/1575円


すでに廃刊になった雑誌「Harper's Bazaar(日本版)」と、現在も「GINZA」で連載中のコラムをまとめたもの。
今年、宝塚歌劇団が『ベルサイユのばら』を上演することになったので、急遽、単行本としての出版が決まったようです。
著者の方を全く存じ上げなかったので、ご本人のブログとツイッターを訪問してみました。
どんな方が“最強副読本”とまで銘打って、こうしたものを出すのか、興味がありますものね。


以下、極私的感想
危険です。
心が狭いです。


「人間であるかぎり ‥‥ 誰の所有物にもならない心の自由を持っている」byオスカルさま


ので、正直に想いを吐露してみました


私にとっては“最強副読本”ではありませんでした。
一般的にも『ベルサイユのばら』のバックグラウンドを学ぶための“便利副読本”といったところでしょうか?

40年目を迎えた『ベルサイユのばら』についての、理代子先生との対談。
18世紀末の宮廷の食事や風俗について。
ベルサイユ宮殿の建築様式。
当時のフランス宮廷事情。(鹿島茂氏との対談が面白かったです。)
そして、よしながふみ氏との対談。(よしながふみ氏の読み方には、いつもハッとさせられますし、クスッともさせられます。さすがに深い)

等々、興味深い内容が並び、『ベルサイユのばら』のバックグラウンドを学ぶには、コンパクトで便利な一冊ではあります。

ですが…

なんだかなぁ…


いろいろなキャラクターの分析はまぁいいとして、7月12日の夜の解説やら、オスカルが現代に生きたとして、とかは、オトナ読者のそれぞれの心の中の領域なので、力強く持論を展開されても、とまどってしまいます…

いちばん気になったのは、読み進むにつれて、『ベルサイユのばら』への著者さまの愛がだんだん感じられなくなったこと。
確かに『ベルばら』は好きなのだろうな、とは感じますが、「オトナ読み」と銘打っているだけあって、次第に“研究対象あるいはネタ探し”のための読み方になっているという印象を受けたのでした。
ネタが尽きかけたのでしょうか?やっつけ仕事と思える部分もありましたし…

確かに興味をひく内容ではありました。
原作の絵や、実物の写真も随所に使われていて、わかりやすい作りではありました。

でも「オトナ読み」ってなんなのでしょうね?

こういう風に構えた読み方をされて、したり顔で解説されるのは、私には必要ではありませんでした。

『ベルサイユのばら』への“無防備な愛”がなくなってしまうならば、私はオトナ読みはしなくてもいい、と思ったのでした。

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『マイ・フェア・レディ』 霧矢イライザver.

2013-05-26 11:54:08 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

日生劇場で『マイ・フェア・レディ』を観てきました。

イライザ役は霧矢大夢さん、きりやんです。
きりやん、女優デビューおめでとうございます

きりやんのイライザは、なかなか可愛らしかったです。
歌は、まだ高音で歌うことに慣れていないのか、男役時代のきりやんの歌声に比べると、物足りない気がしましたが、きちんと丁寧に歌っていました。

レディに成りたくて、途中からはヒギンズ教授を喜ばせたくて、一生懸命に努力を重ねたのに、夜会で成功して今度こそは喜んでくれると期待するも、ヒギンズ教授からは労いのことばひとつなく、あくまでも研究対象としか見ていない。ついに爆発するイライザ。

きりやんのイライザは、とても真面目に、レディ修行に励んだのだろうな…だから、ヒギンズ教授への落胆も大きい訳で…いじらしい女の子でした。
単なる“粗野で無学な花売り娘”ではなく、“今は粗野で無学だけど向上心や観察力はちゃんと持っている花売り娘”という感じもちゃんと受けました。

『マイ・フェア・レディ』は『ミー・アンド・マイガール』とほんの少しリンクしているのですよね。(サリーをレディに仕立てたのは、ヒギンズ教授という設定。)
そして、時代はエドワード8世が王位を棄てた前後。(ミーマイでマリアおばさまが「国王陛下が植民地の女のために…云々」と言っています。エドワード8世の退位は1936年。)
そういった意味で、きりやんの女優デビューが『マイ・フェア・レディ』というのは、宝塚時代からの縁の糸がつながっているような気もします。(←無理やりなこじつけかな)


さて、今回から『マイ・フェア・レディ』は演出が、がらりと変わりました。
今回の演出は、G2氏。

私は、大地真央さんのイライザで何回か観ています。
故細川俊之氏のヒギンズ教授はダンディーでセクシーで…草刈正雄さんのヒギンズ教授もはまり役で…浦井健治くんのフレディは一途で微笑ましくて…とか、いろいろ思い出もあり、馴染んでいる部分も多いのです。

スペインの雨」が「日向のひなげし」に、「踊り明かそう」が「じっとしていられない」に、タイトルも歌詞も変わってしまったのは、かなりの衝撃でした。
またタイトルは同じでも、歌詞はすべて変わっている気がします。

さらに、今まではイライザに焦点を当てて作られていたのが、今回は、イライザ、ヒギンズ教授、ドゥーリトルをはじめとする下町の人々、等の生き方についてより深く描かれている気がします。

特にヒギンズ教授については、かなり掘り下げられていると思いました。たくさん歌うし…
(ヒギンズ教授って、あんなに変人でしたっけ?上流社会で育ったはずなのにひねくれた性格だし世間知らずのお坊っちゃまが、音声学の研究に没頭するあまり、人づきあいが不器用なまま大人になってしまった…というのが今までの印象でした。)
ヒギンズ教授に対して、ちょっと腰が引けてしまったのは、初めてです。

なので、イライザのシンデレラストーリーというハッピーミュージカルから、ちょっと人間ドラマチックに変化したような気がします。
今までは、大地真央さんの存在感があまりに大きくて、イライザ中心に観ていた、という部分もあると思いますが。

現時点では、私は以前の演出の方が好きだなぁ…
演出は古くさい部分もあったかもしれませんが、「ミュージカルを観てる」と実感できたのですよね…


とりとめなく長くなってしまいましたのでとりあえずここまでとします。

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「Pen」

2013-05-18 23:35:06 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。

書店を歩いていて、
「えっオスカルさまとアンドレ
近づいて、手にとって、即お買い上げ

「Pen」 6/1号 (おそらく発売日は5月15日) 阪急コミュニケーションズ

特集:《完全保存版》
これを知らなきゃ、日本文化は語れない。
少女マンガ超入門

『ベルサイユのばら』については、8ページにわたって、記事が載っていました。
“超入門”ですから、知っていることばかりで、目新しいことはないのですが、思わず購入してしまう、オタクの性(さが)
とはいえ、1ページいっぱい使っての、カラーのオスカルさま(三色旗を持って炎の中を進むオスカルさま)は、かなり嬉しいです

『ベルサイユのばら』の他は、『リボンの騎士』『ガラスの仮面』『ポーの一族』『日出処の天子』『パタリロ』を大きく特集。
あとは、昭和~平成の話題作などを少しずつ紹介したり、少女マンガ雑誌の歴史を紹介したり。

まだ『ベルサイユのばら』以外は、ざっと見ただけですが、けっこう読みごたえがありそうです
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『ベルサイユのばら~フェルゼン編』(3) ジェローデル考察(笑)

2013-05-15 23:44:32 | 宝塚観劇つれづれ

大劇場で『ベルサイユのばら・フェルゼン編』の通常ver.を観てきました

特出ver.との大きな違いは、
・アンドレの毒殺ワインの場面がない
・フィナーレの「小雨~」がない
・第2幕に、国境越えをするフェルゼンとジェローデルの新場面がある
・フェルゼンの新曲「愛に帰れ」が聴ける

で、新場面

スウェーデンに帰っていたフェルゼンのもとを、ジェローデルが訪れる。
目的は王家の人々の救出の協力の要請。(ここまでは今までもあった場面。)
ふたりはフランスを目指すが、国境守備兵たちに阻止され、剣を抜いて一戦交え、国境を突破する。

フェルゼンが剣を抜くまでに、国境守備隊長らしきジェファソン(蓮城まことくん)と、よくわからない不毛な会話が延々と続くのですがそこはおいといて


ジェローデルが戦うために剣を抜いたのは、舞台では初めてでは
軍服ではありませんが、大好きキャラのジェローデルが、剣を振り回しているのは、かなり嬉しいです
しかもあそこは、峰打ちとかではなく、人殺しも辞さぬ設定らしいです


夢乃聖夏ちゃんがジェローデルにキャスティングされた時、意外だったのですね。
ちょっと熱すぎるのでは

でも

ともみんの「君はなんということを命令を撤回したまえ」のセリフを聞いたとき、これは有りだと感じたのですね
今までで、いちばん力強く、説得力があったのです。
ジャルジェ将軍が、オスカルの婿候補として認めるならば、軍人としても優秀な人材でなくてはならないはず。
ともみんのジェローデルは、それを体現していると思いました。

今回のジェローデルは「身を退きましょう」もなければ、通常ver.では、オスカルとの結婚話が持ち上がった、という説明さえありません。
原作をよく知らない観客の眼には、近衛時代のオスカルの優秀で忠実な部下として映るのです。
だから、軍人としての力強さを前面に出したジェローデルになりワタクシ的には、ともみんはなかなか嵌まっていた気がします。

アンドレに対し「お前の左目は見えない」と言い放つともみんジェローデルも好きです。
ジェローデルのオスカルへの気持ちが現れる場面は、ここしかないのですよね。
アンドレの心を傷つけることを承知で冷酷に言い放つ…オスカルは君ではなく、自分が守るのだとアンドレに宣言する。しかし逆にジェローデルはアンドレの真摯な思いにうちのめされる。(で、焦った彼はジャルジェ将軍に「オスカル嬢をください」と頼みにいくと)
この場面のジェローデルは、平民の従卒であるアンドレと、ちゃんと人間同士の会話をしていて、気持ちがいいです。
貴城けいさんのジェローデルがとても好きだったので、観る前は“熱いのはジェローデルではない”と思い込んでしまっていました
でも、ともみんを観て、新しいジェローデルの一面を発見した気持ちです


それにしても、どうしてめちゃくちゃな新場面が出来ちゃったのでしょう?
戦うジェローデルは嬉しいけれどね
フェルゼンもジェローデルも軍人なのだから、長旅をするのに、護身用に剣と銃は持ち歩くはずなのに、丸腰とは

まじめな話、フェルゼンは当時のスウェーデン国王グスタフ3世の信頼が篤く、革命で混乱するフランスへ行くことを、“力づくで阻止”されるような“スウェーデンの恥”である“お尋ね者”ではありません
そこまで歴史をねじ曲げなくてもいいのではないですか?
犯罪者扱いされるフェルゼンを観ているのは、辛いものがあります
強硬な反革命派であるグスタフ3世が、内情を探らせるためにフェルゼンをフランスに送り出した、というのが、史実のようです。
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