夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『ファントム 2019 雪組』

2019-01-25 10:45:11 | 宝塚観劇つれづれ
今年、初の東京宝塚劇場です。


(お正月の花。ですが・・・造花だと友人が気づきまして・・・にしても、すごく手が込んでいます。)

雪組『ファントム』。



シャンドン伯爵が朝美絢くん、アラン・ショレが彩凪翔くんで観ました。

私の『ファントム』観劇歴は春野寿美礼さんの花組からなので、やっと歌が上手いクリスティーヌに出会えました。
トップコンビは歌が上手い❗️というのが今の雪組の売りですから、その意味では、ふさわしい演目だと思います☺️
幕開きはオーバーチュアの演奏があり、さらに映像を使って、パリの街並→パリの地下水道→オペラ座の地下というふうに観客を案内してくれました。
その他の場面でも映像を駆使したり、演出が少し変わったり、歌が増えたり(たぶん💦)の、新しい『ファントム』でした。
次々とテンポ良く進んでいくので、場面ごとのメリハリがなくなり、今までよりも、重厚感が薄れたかな?という気はします。

2階A席で観ていたのですが、歌の音量が半端なく上まで響いてきました。
また、ダンスのフォーメーションもよくわかって、見応えがありました。

だいもん(望海風斗くん)のエリックは、キャリエールに向かって「おまえのせいだ❗️」と言ったり、「オペラ座は僕のものだ❗️」と宣言したりで、わりと積極的というか陽性タイプ。
その分、クリスティーヌとシャンドン伯爵をひとり見送ったり、素顔をみたクリスティーヌに去られたりの時の孤独感が切なかったです😢
歴代のエリックのなかでは、仮面がいちばん凝っていますね。



きいちゃん(真彩希帆さん)のクリスティーヌ。「🎵メロディメロディ~」って、あんなにテンポが速い曲でしたっけ?速いテンポの曲も、だいもんとのデュエットも、歌い上げる曲も、さすがにそつなく高音があやしくなることもなく、歌っていました✌️ただ、芝居はけっこう冷静な印象があり、「オペラ座で働けて嬉しい😆」「オペラ座と契約できて嬉しい🎵」とかそういう感情の波があまり伝わってこなかったかな?

そして、誰が演じても、クリスティーヌがエリックの素顔を見て逃げていく場面は、身勝手で好きになれません。あれだけ「素顔を見せて」と懇願したくせに。いくら想定外とはいえ、クリスティーヌがあそこで騒いで地上に戻ったから、ファントムの身が危険にさらされた訳で・・・クリスティーヌがエリックを受け入れていたら、あそこまでの騒ぎにならずに、キャリエールがうまく事を運んでくれたかもしれないのにね・・・というわけで、あの場面は誰が演じてもクリスティーヌに感情移入はできないのだわ⤵️

キャリエールは咲ちゃん(彩風咲奈さん)。大劇場で観た友人が「咲ちゃんの歌で泣く日がこようとは😭」といたく感激していました。確かに歌が上手くなったと思います。
客観的にビジュアルだけでみたら、キャリエールはエリックの父親にはみえない(このあたりが宝塚での配役の限界ですね)のですが、咲ちゃんとだいもんのセリフのやり取りは、ちゃんと父と息子でした。

若き日のキャリエールはひとこさん(永久輝せあくん)。夢と希望にあふれているとてもきらやかなキャリエール✨ひとこさん自身も勢いに乗っていますね。

ベラドーヴァは朝月希和さん。ひらめちゃんの笑顔が好きです。だから、キャリエールに裏切られて壊れていく様子が哀しい。

シャンドン伯爵はあーさ。さわやかで誠実そうな青年。

アラン・ショレが翔くん。鬘を工夫してなかなかの化けっぷりでした。妻の尻に敷かれていながらも、権力志向の器の小さい男を、やり過ぎにならない感じで頑張っていました☺️

カルロッタは舞咲りんさん。これはやり過ぎでは?と感じる過剰な部分もありましたが、この役はコミカルさが必要ですものね😄

ルドゥ警部は真那春人くん。目力がありました。セリフのないときの、まなはるくんは小芝居が上手い😊

『ファントム』は役が少ないので、生徒さんには気の毒な部分もあるのですが・・・パリの街角やビストロの大人数が出ている場面は華やかだし、観ていて楽しかったです☺️
オペラ座の裏方の場面で、エリックとクリスティーヌの歌「🎵Home」に合わせて、ストップモーションがブロックごとに解けて動き出す演出が好きです。(←ものすごく分かりにくい文章ですみません⤵️)

フィナーレは、翔くんのセリ上がりからはじまり、売り出し中の若手男役さんたちの銀橋渡りや、大階段を使ってのダンスなど、今までよりも少し長め?
雪組は若手だけでなく、上級生にも華やかな実力のある男役さんが揃っていますね☺️
フィナーレが音楽のアレンジが好みでした🎵



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ファンタジー力が足りない

2019-01-23 09:27:49 | 観劇の周辺
ふぁんたじーか ではありません💦
ふぁんたじーりょく です。
書き文字や高性能の変換ソフトならば区別がつきますが・・・たかだかスマホでは、カタカナの「カ」と漢字の「力(ちから)」はなかなか区別がつきませんね😵

という、どうでもいい前置きはともかく、宝塚歌劇団の演出家の上田久美子さんのインタビュー記事を読みました。(小説新潮 2018年12月号に掲載)

良い意味で、今までの私の上田久美子さん(以下、ウエクミ先生)に対する印象が覆されました。
ウエクミ先生は、理詰めで「こんな世界本当にありそう、こんな人本当にいそう」という作品を作り上げるのが得意、というか目標なのかな?と今まで漠然と思い込んでいましたが・・・実は全然違ったのです。


ウエクミ先生がBSで初めて宝塚歌劇を見たとき(たぶん2000年頃で ’89年の雪組の「ベルサイユのばら」だそうです)、いちばん惹かれたポイントは、「最後の決めセリフと表情と、そこに込められた演者のエネルギーで感動させてくる」ということだったそうです。

これは私たちファンにもよくわかりますね☺️あの原作改悪も甚だしい「ベルばら」を何故、足繁く見にいくかといったら、舞台上から発される生徒さんたちのエネルギー✨を浴びにいっているわけですから。まるでつじつまが合わなくても、ある一言やある一場面で感動してしまう。その意味では、ウエクミ先生のファースト宝塚が、しばた先生やまさつか先生やこいけ先生の作品でなくて良かったかも😁

で、ウエクミ先生は、突っ込みどころ満載なのに感動できるのが宝塚、幕が開いたらありえないことばかり起こるけれど、スターの力技でねじ伏せて感動させるのが宝塚、という考えを持つようになったとか。
ご本人は、「自分はまだ本当にありそうな舞台を作りたくなってしまい、それは理想の宝塚らしい芝居とは違うような気がして、そういう意味ではファンタジー力が足りないかも」、と話されています。

そして、そういうファンタジーが生き残っていられるのは、宝塚歌劇の本拠地が宝塚市にあるからで、もしも東京に本拠地を移していたら、東京の演劇の波にのみ込まれてしまってリアルな舞台を作り上げる方向に変わってしまっただろうとも、述べられていました。
自然が豊かな地方都市に住んで、文化的な仕事ができることは最高❗️だそうです。

ウエクミ先生は「あなたの舞台は外の舞台でも通用する」と言われるそうですが、それは、宝塚の舞台を一般の舞台よりも劣ったものとしてみているようで、いい気持ちはしないと。


また、今の時代になぜ『霧深きエルベのほとり』を掘り起こしたかについても語っています。
劇団の入団試験で台本を書かなくてはならなくなり、そのときに参考に読んだ台本が『霧深き~』で、面白くて素晴らしかったそうです。人の愛情の真実、恋が生まれる瞬間が菊田一夫氏の台本から伝わってきたそうです。
で、物語自体は、道徳的なおとぎ話で宝塚でしかできない作品とのこと。

出会うはずのない水夫と名家の令嬢が出会ってしまった恋物語ですよね💕😢その意味では『星逢一夜』や『金色の砂漠』のヒーローとヒロインも、ふつうではあり得ない恋物語です。
“身分違いの恋ゆえに、相手のためを思って別れる” というのは昔の少女漫画の王道でした。
一部の上流の人々はともかく、社会全体がまだそんなに豊かではなく、人々が日々を一生懸命に生きていた時代。
『霧深き~』では、そんな時代の王道の恋を描きたいそうです。

“身分違いの恋でも愛があればどうにかなる”というのは、もう少し社会全体が豊かになる、その次の時代ですね。
やがて“身分違い”という言葉の本来の意味がうすれて、お金を持っているかそうでないかが、身分の違いをあらわすようになっていきますね。

閑話休題。

その他でなかなか興味をひいたことは・・・

劇団からの作品の依頼は、だいたい初日の10ヵ月くらい前に来るそうです。その時点で、劇場と主演者は決まっているので、自分のストックの中から主演の生徒に合うようなものを選んで、改めて作り込むのだとか。
とすると、今は年末の公演のオファーがどなたかにいっている、ということでしょうか😁


ウエクミ先生がいつまでこのような考えで舞台を作っていくのかはわかりませんが・・・内輪ではなく外部の雑誌の取材だったせいもあって、普段はあまり語らないことも述べられていて、なかなか読みごたえのあるインタビュー記事でした。

宝塚歌劇を牽引してきた演出家たちがご高齢になってきている中で、ウエクミ先生にはいつまでも歌劇団の演出家として、活躍してもらいたいですね☺️


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『ON THE TOWN』

2019-01-19 00:32:02 | 宝塚観劇つれづれ
2019年最初の観劇は、東京国際フォーラムCで『ON THE TOWN』でした。



年の始めにミュージカル・コメディ🎵
面白かったです☺️

珠城りょうさんと美園さくらさんの月組新トップコンビのお披露目作品です。


私はこの『ON THE TOWN』を2014年の秋に青山劇場で観ています。(ブログには残していませんね😢)
3人の水兵さんを、ぶい六の年上の3人(J系なのでグループ名をぼかします💦無用な検索よけ😌)、彼らにからむ3人の女性は、真飛聖さん、シルビア・グラブさん、樹里咲穂さんというキャストでした。
樹里ちゃんお目当てで見に行ったのでしたが、なかなか楽しかったです。
1944年が初演のミュージカルということですから、ちょっと冗長だな~とか、こういう展開ってどうなの?と思った記憶も残っていますが😁
版権の契約上、勝手な改変はできなかったのでしょう。


さて、月組version。

ネタバレはしていないつもりですが、アブナイかも⚠️



新トップコンビのお披露目とはいうものの、主役は3人。
24時間だけ上陸許可をもらった3人の水兵さんたちのオハナシ。
舞台は大都会ニューヨーク🗽
(初演が1944年なので、おそらくその時代の話なのでしょう。)
珠城りょうくん、暁千星くん、風間柚乃くんの出番というか、活躍が同じくらい。
一応、たまきちくん扮する水兵のゲイビーの突然の恋に、同僚の水兵のチップ(ありちゃん)とオジー(おだちん)が協力するという形なのですが・・・
チップはヒルディ(白雪さち花ちゃん)、オジーはクレア(蓮つかさくん)とカップルになって、それぞれのストーリーが進んでいくので、この4人の出番もかなりあります。
で、たまきちくんが恋するのが、〈今月のミス・サブウェイ〉のアイヴィ・スミス(美園さくらさん)。

たまきちくんのゲイビーは、3人の中でいちばん素朴で真面目。
素のたまきちくんが見え隠れしているような役でした。
幻想シーンとフィナーレをのぞいてずっと上下白のセーラー服。(ありちゃんとおだちんも。)
野暮ったくなりそうなこのアイテムを着こなせているのはさすが👏

相手役の美園さくらちゃんは、見ていてまだ硬かった気がしました。
なにせ、前任のちゃぴちゃんの存在が大き過ぎたものね。
いっしょに観ていた友人は、踊るときに、まだ指先まで神経が行き届いていないと👀
フィナーレのたまきちくんとのデュエットダンスの黒い衣装が、ふたりともすてきでした。

ありちゃんのチップは、最初は年上に見える?ヒルディに振り回されっぱなしでしたが、だんだんカッコいいチャラ男になっていきます。
かわいいではなく、カッコいいありちゃん✨
華やかになりました。

ヒルディのさち花さんは大活躍。
歌いまくり、踊りまくり、芝居して✌️
もうベテランの娘役さんですが、パワーがすごかった。
ヒルディはタクシー・ドライバーということでチップを乗せてニューヨーク🗽を走り回る場面があるのですが、後ろに流れるCGが、シンプルですが臨場感がありました✌️

オジーのおだちんは、ちょっと黒めのメイク。
原始人に似ているという設定なので😜
すごくのびのびと演じていた印象です。
伸び盛りの若木ですね。

人類学者のクレアは蓮つかさくんが女役になって頑張りました❗️
でも浮世離れしたクレアは、違和感なかったです。
口跡もよかったし☺️

クレアの婚約者ピットキンに輝月ゆうまくん。
しっかりとソロで歌う場面がありました😊(トップコンビのデュエットダンスの影ソロもまゆぽんでした。)
こういう訳のわからない奇妙な役は、さすがに上手い。
ああ、そうなのね、と思わせてしまう😉

ヒルディのルームメイトのルーシーの叶羽時さんや、アイヴィ・スミスの歌の先生の夏月都さんは、面白い役なのだけれど、ただそれだけ、という演出だったのが物足りなかったです。

それと、紫門ゆりやくんの役の小ささ(警官1)にちょっとショックを受けました。
晴音アキちゃんも一場面だけ見せ場がありましたが、もっと使ってほしかったな・・・


全体的に、セリフをよく聞いていると、各キャラクターのバックボーンになるような一言とかがあり、そのあたりから膨らませて話を作っていったら、もっともっと面白いものになったのにね😃と思います。
ゲイビーとアイヴィ・スミスのふたりに、過去も含めて焦点を当てれば、ばっちりトップコンビのための作品になります。

しかし❗️
出来ないのですよね🆖
版権に縛られて改変はできないもようです⤵️
だから、面白かった~👏の一言だけで終わってしまう、あとに何も残らないストーリー(←言い過ぎ❔🙇)になっていたのは、残念でした。

CGをうまく使った演出や、舞台装置の使い方は、自由にできたらしく、こちらはスピーディーで見ていて楽しくストレスなかったです。

そして何よりもバーンスタインの音楽が良かったです🎵
オケボックスをちゃんと作っての生演奏です。
金管楽器のバーンスタイン独特?のハーモニーにひたれました😊
歌があやしい生徒さんもいなかったし。
オーバーチュアと送り出しの演奏があるのはいいですね☺️




この作品は、この夏に梅田で再演されます。
当然、役は替わると思いますが・・・どのような布陣になるのでしょう?
東と西では感じかたが違うみたいなので、大好評❗️ってなるかもしれませんが・・・
生徒さんたちの力技でぐいぐいと作品を押し上げていってくれたらいいな、と思います☺️
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今年も嬉しい贈り物

2019-01-15 23:17:10 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯
とても嬉しい贈り物をいただきました🤣

じゃーん❗️❗️

オスカルさまがやってきました❤️



ベル友さんでヅカ友さんでもあるM子さまからの贈り物です。
どうもありがとうございます🌸💕
すごく嬉しい😆

ベルサイユのばら の炭酸煎餅。

このオスカルさまの原画は白黒ですが、この頃のオスカルさまは、表情だけでなく本当に髪の毛ひとすじ、指先にいたるまで美しさの極致でした。
オスカルさまを包む風の匂い、花の香りや草いきれまで、あの絵の中から感じることができました🌹



ベルサイユのばら のサイダー、3本セット。



これらは確か、宝塚北SAの限定品のはず。
ご家族旅行の途中にわざわざ買い求めてくださったとか。
貴重なものをどうもありがとうございます🙇
割れやすい、壊れやすいものなのに、それは丁寧な梱包で送っていただいたので、無事に到着しました✌️

食べ物、飲み物なので、いつかは口に入りますが、賞味期限をみながら、しばらくは眺めて楽しみたいと思います。

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あけましておめでとうございます

2019-01-01 23:34:56 | 日々のつれづれ
あけましておめでとうございます🐗


(東京宝塚劇場前で12/26に撮影。残念ながら新年早々、観劇に行っているわけではありません💦)

昨年はここにお立ち寄りくださり、どうもありがとうございました🙇

2009年8月にスタートした拙ブログも、今年で10周年を迎えます。

一時期よりも熱は冷めたかもしれませんが、宝塚歌劇も『ベルサイユのばら』も、まだまだ大好きです❤️

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


元号が変わり、新しい天皇陛下の御即位で華やかな年になりそうです✨

その一方で・・・昨年の漢字は「災」でした😢
今年は、自然災害で苦しむ人がいない年になりますように❗️

個人的には、健康に過ごせればいいなと思っています。

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