夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

最近読んだ本から #1

2010-07-31 23:35:23 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。
これは面白そうかな~と読みはじめても、読書には当たり外れが付き物ですが‥‥
そんな中から、これはちょっと感想を残しておきたいな、というものを、簡単に書き留めておくことにしました。


「なりひらの恋」 (三田誠広:著 PHP研究所)

・ご存知、在原業平の物語で、かなり面白くて一気に読みました
 本屋さんで歴史小説が置いてある書棚の前を通りかかり、ぱっと目に入って手に取った一冊。
 「この世に 桜なんてものがなければ 春の心も のどかなんだけどね」
あの有名な業平さんのお歌が、このような訳で、まず冒頭に載っていたので、きっと面白いと直感で購入。
 “業平”ではなく、プレイボーイの“なりひら”が語る恋の物語ですが、和歌に対する自身の考えや想いや、当時の政権への皮肉や批判が散見されて、軽いけれども、読みごたえがありました。
 歴史書ではないので、史実そのままではない部分もあり、そういう点が許せない人もいるかもしれませんね


『花の業平』を再演してほしいな…今なら花(まとらん)か宙(ゆひすみ)かな?←宙は時間的にもう出来ないでしょうが…



「小袖日記」 (柴田よしき:著 文春文庫)

失恋したOLが、平安時代にタイムスリップして、紫式部の侍女の小袖と魂が入れ替わるお話。
小袖は、紫式部のために、『源氏物語』のネタ探しに、日々、奔走している。
そのネタを元に主人である紫式部と会話しながら、『源氏物語』の「夕顔」「末摘花」「葵」「明石」「若紫」の各帖の成立過程というか、裏事情が語られていくという趣向。
設定が新鮮だったのと、各章がミステリー形式の一話完結の形をとっているので、歴史エンターテイメントという体(てい)で、楽しく読めました。
ただし、タイムスリップしたのが、架空の平安時代なので、歴史的なリアリティーがなく、迫力に欠け、読み進むうちに物足りなくなるという面はありました。


『源氏物語』は、当然、著作権が切れているから、いろいろな二次創作を目にしましたが、これっというのには、まだ出会えていませんね‥‥
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌い継がれて (2) *

2010-07-25 23:09:30 | 宝塚観劇つれづれ
寺田瀧雄 メモリアルコンサート ~歌い継がれて~


自分の中で、特に印象に残ったことを列記します。
どうしても自分とご縁が深かった作品、曲に偏ってしまいますが…
(&容量が小さなmy海馬)


『ベルサイユのばら』の数々の楽曲

いわゆる“昭和のベルばら四天王”といわれたスターさんたちが、主に歌われました。
その中に混じって、最下級生の湖月わたるくんが「愛の面影」を頑張って歌っていました
一番若いスターさんらしく、衣装もぴったりした黒のレザーパンツに鎖を垂らして…とか、颯爽としてオトコマエでした。


「ワンナイト・ミラージュ」 「花百蘭」

紫苑ゆうさんが歌われました。
わたるくんがオトコマエ!なら、しめさんは男役
それも、正統派でとびっきりゴージャス
ふたつとも当時の舞台を観ているのですが、当時のしめさんの舞台姿に重なりました。
退団以来、しめさんの時が止まっているような舞台姿です。
拍手もすごかったです


「うす紫の恋」

平みちさんが歌われました。
冒頭に「藤子、わたしの藤子…」の台詞が入ったのですが、すでにそこから‥‥涙腺が‥‥
博多座の舞台の様子が次々と浮かんできて‥‥初日の客席の空気を思い出して‥‥
初演の茨木も渡辺綱も坂田金時もご出演だったのに、思い出すのは再演の博多座の舞台だけ‥‥これってどうなんだか
もさくさんは、華やかなお顔立ちはそのままでした

「纒しぐれ」

麻実れいさんが歌われました。
“いいオンナ”という言葉はこの人のためにあるのか
ソバージュの長い黒髪で、細身のパンツでしたが、上は半纏を羽織って
何よりも登場された時のオーラがすごかったです
拍手も盛大でした。
「うたかたの恋」では、デレデレのいっちゃんを相手に、きちんとリードして歌ってくれました。
たーこさんの歌は、ゴージャスで大きいです


「アマール・アマール」「ファニー・フィーリング」「愛!」

眞帆志ぶきさんが歌われました。
お歳のことをいうのも失礼ですが、70歳はゆうに超えていられるはずなのに、振り付きで、衰えのないお声で歌われていました。
客席からも幾度となく、「スータン!」と渋い上品なかけ声が。
かけ声OKだった、華やかだけどおおらかな時代の、スターさんなんですね。
プロフィールを拝見したら、トップスターの座を15年勤めた、とありまして、なんだか時代の重みとでもいうものを感じてしまいました。


蛇行している今夏の偏西風のような歌劇団の現状ですが、いま在る人間たちの意識が、時代の重みを一気に崩壊させてしまうことを、もっともっと認識してもらいたいものです。
本当に“清く正しく美し”かったら、どんな時代でもファンはついていくんだよ。


書いてみると、きりがなくなってきたので一旦ここで切ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌い継がれて (1) *

2010-07-24 21:46:25 | 宝塚観劇つれづれ
寺田瀧雄 メモリアルコンサート ~歌い継がれて~


いろいろな感情が湧き上がってきたコンサートでした‥‥

“うたのちから”をしみじみと感じることが出来たコンサートでした。


つい2時間前に“そーらーぱわぁ~”で溢れていた劇場に再び足を踏み入れると、全く別の雰囲気を纏っていました。
観客の年齢層が高いです
でもみんな、顔が紅潮しています
この中のどれくらいの方々が、宙組を観てくれたかな?すごく素敵な公演なんですよ~とか考えながら、大混雑のエスカレーターを昇っていきました。
お席はA席のほぼセンターだったので、とても観やすかったです


コンサートそのものは、鳳蘭さんと檀れいさんの司会で、OGの皆さんがまさに歌い継いでゆく形式のもので、オーケストラは舞台上なので、セリも盆も数段の階段さえ一切使いません。
ただ舞台の額縁は『ファンキーサンシャイン』のものを使用していて、曲によって灯りをつけたり、ただの鉄骨の枠と化したりしていました。


一路真輝さん

はじめての口づけ 『ラブ・ラバー』より

ブルーのパンツスーツで。
リラックスして歌っていました。
ずっと好きだったあの笑顔で歌ってくれました
この前のクリエのミュージカルコンサートの時は、明らかに全身に力が入りすぎだったので、良かったです
それに少し痩せられたかな?お顔のラインや二の腕がよりすっきりと
だけど、私はこの曲を知りませんでした


花夢幻 『花夢幻』より

紫のベルベット?の丈長の上着とパンツ。
上着には金色の模様?あり。
3月の復帰コンサートでも歌ってくれた曲。
これも伸びやかな歌声でした
一路さんは、顔は濃くないのに、歌いはじめると、目力がすごいなぁ、と毎度のことながら感じます。


その目力が崩壊してしまったのが

うたかたの恋

プログラムを見て、一番楽しみだった曲
麻実れいさんとのデュエットですよ
マリーが一路さんなので、黒のノースリーブのドレスで。
たーこさんに見つめられて、デレデレで顔面崩壊のいっちゃん

最初のラインナップでは、下手側で、両隣が杜けあきさんと轟悠さんだったので、おふたりにはさまれて、すごく嬉しそうにニコニコしていたのが、とても可愛かったです
この時代の雪組で、ゆうひさんは初舞台を踏んで、組回りで旧大劇場最後の作品にも出演して記念すべき初台詞を言ったのだよね~

汀夏子さん、麻実れいさん、平みちさんもご出演だったので、雪組の歴代トップが、ほぼ揃っていました

OGの皆さんは、ただひたすら、自分の番がきたら歌う、という本当にシンプルな演出で、全員でラインナップしたのは、オープニングとフィナーレだけで、自己紹介もなかったのが、寂しいと言えば寂しかったかな?

でも、主役は寺田瀧雄氏が遺された名曲の数々だから、これは仕方ないことですよね。

聴きながら、知っている曲が次々と出てきて、本当に名曲揃いなんですよ
メロディが丁寧に創られていて、だからといって決して退屈な構成ではなく、すごいと思います。
今、当時のアレンジのままで実際に公演で使ったら、そぐわないかもしれませんが、古き良き時代の薫りがします。

今回は60曲あまりが歌われましたが、『誰がために鐘はなる』がなかったのは残念なことでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わくわくがとまらない o(^o^)o

2010-07-23 15:29:10 | 宝塚観劇つれづれ
やってまいりました
東京宝塚劇場

まちそわです

マチネはもちろん、ゆうひさん率いる威風堂々でファンキーな宙組。

ソワレは、一路さんがご出演の、寺田瀧雄氏のメモリアルコンサートですよ

夢みたいな組み合わせです

なので、夜公演の準備のために、2階のカフェがパーティションで仕切られて、クローズしています
おそらく、OGの皆さんはきっともう劇場入りしているのでしょうね。



さて、宙組。
すみ花ちゃんのエマの演技が変わったらしい…
どんな風になっているのか、楽しみ~


5分前になりました

     

幕間です。

エマの演技が確かに変わっています
詳しくはあとから書こうと思いますが、あのエマならば、ネルソンは瞬時に恋するであろう、というエマです。
“ぬくもり”が不自然に感じなくなりました。
エマの演技を受けて、ゆうひさんのネルソンの演技も変化しています。

大劇場~東宝と観てきて、回を重ねる毎に増していった、ホレイショとエマの関係の“もやもや”、つまり不自然さというか、違和感がなくなった気がします。

すみ花ちゃん、すごい

こういうお芝居の変化を観て、お芝居というものの奥深さの一端を覗いた気がします。
お芝居は面白いですねぇ‥‥感嘆

さて、そろそろショーです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『TRAFALGAR』観戦記(3) ♪

2010-07-18 22:20:52 | 宝塚観劇つれづれ
『TRAFALGAR』は冒険活劇という視点からは楽しめるのですが、恋愛劇としては共感出来ない部分が多い…と感じていて、実は観劇するたびに、その感が増していってもやもやしているこの頃です…


初見の友人と観劇したところ
『TRAFALGAR』には山場がないね
というのが、友人のファーストインプレッションでした。
海戦と恋愛が同じ比重で淡々と進んでいって、『TRAFALGAR』というタイトルが意味を為していないという訳です。
そう言われれば確かにそうだよね←目から鱗

サブタイトルが「-ネルソン、その愛と奇跡-」なのですが、友人にそう指摘されると、“奇跡”の部分は何を描きたいのかと改めて考えてしまいます

おそらく作者側の意図としては、「トラファルガーの海戦の勝利 = 奇跡」だとは思うのですが、それならば、トラファルガーの海戦の描き方があまりにも呆気ないのではないかと感じるのです。


※これから、少々過激?な事を書きますが、あくまでも、脚本・演出に対する私の感じ方であって、役者(生徒)さんの批判では無いことを、ご承知おきくださいm(__)m



「陸戦ならフランスに負けるが、海戦ならイギリスが勝つ!」
という意味のフッド提督の台詞がありますが、少し調べたら、トラファルガーの海戦はイギリスはきっと負けるだろうと予想された海戦で、だからこそ勝利は“奇跡”だったらしいのです。

ならば、どうしてトラファルガー海戦の場面をもっと山場として描かないのかと思ってしまいます。

まずあの場面が緊張感に欠けるひとつの要因に、トム・アレンの唐突な登場があると思います。

これから、負ける確率が高いであろう海戦に出陣しようという悲壮な場面に、従卒という私的な身分の少年が舞い戻ってきて、ネルソンと云わば私的な会話を交わす…
例えば「出航前日に突如舞い戻ってきたトム・アレン」のような場面を別に設けてくれればよかったのに~と考えてしまいます。

当時は現代と違って、水兵や従卒は司令官の私兵的な意味合いを持っていたとは思うし、司令官の従卒は特殊な位置づけ(『ベルばら』に於けるアンドレの立場みたいにね)があるとも思うのですが、観劇している現代人の私から見れば、唐突な登場は、かなり緊張感を削がれる訳です

さて…

銀橋でネルソンとナポレオンが対峙する緊張感を煽る場面もあるものの、トムがネルソンを庇って(ですよね?)銃弾に倒れたあと、程なくネルソンが狙撃された時には、すでに15隻目のフランス艦が沈んでいるわけで…あまり苦労せずに勝った、という印象が拭えません。
ナポレオンもあっさり「敗北だ」と認めちゃっているし…

ナポレオンの存在がいかに欧州にとって脅威であり、ヨーロッパ大陸全土に支配権を拡げている事実等も、もう少し触れてくれれば(世界史の史料みたいですがナポレオンの勢力範囲を地図で示すとか?)、トラファルガー海戦の重要性が、観ているこちら側にもっと伝わるのではないでしょうか?

加えて言うならば、トラファルガー沖というのが何処にあるのかというのも地図で示しても良かったのでは?と思います。
あれだけ、映像を多用しているのだし…

今の脚本では、『TRAFALGAR - ネルソン、その愛と“軌跡” -』ではないか~と気づいたのでした。


今回付き合ってもらった友人と観劇すると、いつも新しい発見や改めて気づいて考え始めることがあります

Mさま、いつもありがとう

彼女とは、また一緒に観るので、楽しみです


話が逸れまくってしまいました
冒頭の“もやもや”については、いづれまた‥‥


おまけ ~ちょっと気づいたこと~

ナポリ国王ご一家を救出に行く場面のネルソンの軍服には、勲章がついていません。
これは、ナポリ行きが私的な行動だから、勲章なしになっていると勝手に思っているのですが、もう一歩踏み込んで、ハーディたち他の士官たちの勲章も外してくれたら完璧なのに~とも考えてしまいました


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする