錦繍の関西観劇ツアー(笑)、ふたつめは、梅田芸術劇場で『Romeo & Juliette』です
前楽でした。
ロミオが山崎育三郎くん、マーキューシオが石井一彰くん、死が大貫勇輔くんというキャストが、約1ヵ月前に東京で観たのとは違っています。
ジュリエットは、東京と同じく昆夏美さん。
モンタギュー家の、ロミオ、ベンヴォーリオ(浦井健治くん)、マーキューシオの3人のチームワークがすごくいいと思いました。
これは、翌日会った友人も全く同意見で、盛り上がりました
友人も、城田・山崎の両ロミオを観ていて、ジュリエットは2回とも、フランク莉奈さんだったそうです
山崎ロミオは、モンタギューチームの末っ子的なキャラがよく嵌まり、ピュアで、いかにも危なっかしい恋をしそうに見えました。
仔犬がじゃれ合うようにして、3人は育ってきたのだろうな、マーキューシオを殺されてしまったロミオが、かっとなってティボルトを殺してしまうのも無理はないかと思わせるチームワークでした。
ふたりの死のダンサーにも違いを感じました。
前回の中島さんは、“そっと寄り添う死”今回の大貫さんはもっと荒々しく“挑発する死”とでも言いましょうか?
やはり、ミュージカルナンバーは名曲揃いだと思いました
乳母役の未来優希さんは、“舞台は楽しい”オーラにますます磨きをかけて、堂々の歌いっぷりで、とても大きな拍手に包まれていました
キャピュレット卿役の石川禅さんのソロ「娘よ」も心に響いてくるナンバーでした。
とても残念なのは、コーラスが録音だということです
「エメ」をはじめ「世界の王」や「綺麗はきたない」などコーラスの力で聴かせる曲が揃っているのに、なんで録音にしちゃったのでしょう
マイクを付けているプリンシパルの他に、ダンサーさんの中にも歌っている人はいたような気もしますが…明らかにモグモグした口元をして、大コーラス部分を踊っているダンサーさんもいて、せめてきちんと口を動かしながら踊ってくれたら良かったのにね…
“メール”“フェイスブック”“ケータイ”には、今回は萎えました
前回は赤坂ACTシアターの2階席で、わりと客観的に観ていたせいもあるのでしょうね…
今回は前方席だったので、感情移入してしまうから。
それでも一幕は、あまり気にならなかったのです。
二幕の大詰め、ジュリエットの死をロミオに伝えるのは自分しかいないというベンヴォーリオの見せ場で、ケータイが出てきたとき
自分の緊張の糸がプッツンと切れたのがわかってがっかりしました。
せっかくの浦井健治くんのソロなのに
小池氏に望むこと。
外部での再演があるならば…
中途半端にぶっ飛んだ演出は止めてください。
コーラスは生でお願いします。
来年の秋に、オリジナルのフランス版『Romeo & Juliette』が上演されますね
フランス語のミュージカルは初めてなので、できたら観てみたいと思います