夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『ガラスの仮面』

2014-08-31 23:03:37 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

青山劇場で『ガラスの仮面』を観てきました。

原作を読んだことがなく、でもあまりにも有名な漫画なので、おおまかな流れというか枠組みは知っている‥‥という私には、とても分かりやすい舞台でした

“紫のバラのひと”の正体がマヤにわかったところまでいったので、今までのダイジェスト版的な、まとめ方なのでしょうか?

原作が未完なので、マヤと亜弓が“紅天女”の故郷である梅の里に旅立つところで幕です

原作の登場人物へ特に思い入れがないから、純粋に舞台を楽しめました

でも熱狂的な『ガラスの仮面』ファンからしたら、きっと突っ込みどころはたくさんあるのでしょうね


青山劇場のせりと盆を総動員したという場面転換が、とーっても目まぐるしいです
一幕は物珍しく観ていましたが、二幕も中盤にさしかかると、少しは落ち着いた場面を見せてほしい‥‥という気になってしまいました。

それに合わせて、ひとり何役もこなすアンサンブルさんたちは、実力派揃い。
舞台はアンサンブルさんたちに支えられて、真ん中の輝きが増しますものね

今回の観劇の目的は、一路真輝さんが演じる月影先生。
とても綺麗な月影先生でした
マヤや亜弓さんでなくても、まだまだ紅天女ができますみたいな。
実際、ラスト直前に一瞬
首から下は、原作の月影先生と全く同じスタイルの良さ
抑えた低い声で演じていました。
「恐ろしい娘(こ)‥‥」

電話は黒電話ではないけれどダイヤル式、それとマヤや亜弓のファッションから70年代の終わり~80年代に入ったあたりの設定らしいです。

北島マヤ役の貫地谷しほりさん、姫川亜弓役のマイコさん、それぞれに熱演でした。


美内すずえ先生がこの舞台のために、ポスター用の原画を描き下ろしてくださったのですが、筆致に衰えがみられず、素晴らしいなーと思いました
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散らば花のごとく。(3)

2014-08-31 09:06:42 | 宝塚観劇つれづれ

先日、マチネ&ソワレとW観劇して、えりたん、まっつ、あゆっちたちとお別れしてきました。


お芝居がすごく深化していたと思います。


慶次(えりたん)が、まつ(あゆっち)との別れの場で発する、「いやだ!…いやだ!」に胸が締めつけられる思いでした。

それを静かに見守る助右衛門(ちぎちゃん)。
ちぎちゃんの随所に見られる抑えた芝居が、静かなだけにかえって印象深かったです。
慶次に言う、「面倒でも誘え、友なら誘え。」、いい台詞だなあ。
妹である加奈(せしるちゃん)との二人の場面も、互いが互いを労る様子がみてとれ、行間を読ませるお芝居(こんな言葉はないと思いますが…)だなと感じました。

加奈の相手役?になるのが雪丸(まっつ)。
自分の身の上が語られますが、これも悲しい役です。口封じのために最後は切り殺されるし。
最後、加奈との抱擁は、雪丸の夢なのか、加奈の夢なのか?

黒田官兵衛(蓮城まことくん)。
眼帯をつけて足を引き摺っての演技です。
気負いなくさらりとしていて、でも“出来るやつ”のオーラがありました。

利家の従者の重政。よく通る声だったので誰か?と調べたら、帆風成海くんでした。

従者といえば、二郎三郎の従者の久城あすくんも上手いな、と思いました。武士装束になってからはさわやかでした。

舞咲りんさんの加賀。怖い怖い。迫力満点!

重三郎(咲奈ちゃん)と、かる(あんりちゃん)のカップルはほのぼの可愛い。

その他、下級生にいたるまで役がたくさんあり、一言二言でもちゃんと役としての台詞があり、下級生でも男役さんの声がしっかりしていると思いました。
退団する下級生にも、小さいけれど見せ場を用意してくれていました。
役名はあるけれど実は群衆の一員、という芝居が多い中で、こうした脚本を書いた大野氏に拍手です。
‥‥が!
ストーリーが1回観ただけでは、とても分かりにくいです。
事前にプログラムを買ってしっかり読んでおけばともかく、ヘタをすると「前田慶次は前田利家の妻のまつとただならぬ関係になり、それを旧友の奥村助右衛門から咎められ、まつからも別れを切りだされたので、主を持たぬ浪人として、生きる道を選びました。」だけになってしまいます。
‥‥これを書きながら改めて考えると、はた!とわかってきた部分もありますが(今さらですよね~)‥‥人間関係が入り組みすぎているのでは!?と感じたのでした。


えりたんの締めくくりの台詞。
「楽しゅうござるのう」

いつもえりたんの目がらんらんと輝いています。

らんとむくんの退団挨拶では第一声が「楽しかったあ~」でしたね。
82期のトップふたりから退団に際して、同じ言葉を聞けて(えりたんのは台詞だけれど、おそらく今のえりたんの気持ちだと思うので。)、ほのぼのと嬉しい気持ちになるのでした。
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11巻がでました‥‥

2014-08-28 10:32:49 | 極私的「ベルばら」語り@危険地帯

※書き終えて読みなおしてみたらかなり、イタイ内容になっています
いつでもお逃げくださいませ。



40年の時を経て、『ベルサイユのばら』の新刊がでました。

タイトルの、“でました”のあとの、“‥‥‥”でお察しください。

嬉しいのだけれどね、でもねというのが、本音です。


嬉しいのは、「マーガレット」誌に掲載された、1~4までのepisodeが1冊にまとまったので、手軽に読めるということ
カラーページもそのまま収録されたので、嬉しい反面、コミックスとしては随分とお高くなってしまいました
今回のが、「エピソード編 Ⅰ」ということは、「Ⅱ」も出す気満々ということですね

巻末に理代子先生へのインタビューが掲載されているのですが、そもそも「アンドレ編」を描いた経緯というのが、「宝塚で上演するための原作として一度つくったものだったんですが、アレンジして上演されたので今回漫画で描きました。」(←本文から引用)だそうです。
と、いうことは
'09年の宙組と花組の「アンドレ編」は、○えだ氏が改変=改悪したから、宝塚の『ベルばら』史上最悪の「どんぐり編」に変わったということですかっ
う○だ氏はまた余計なことを

という経緯がわかったのは、良かったです


嬉しくないことは‥‥
方々で言われていますが‥‥
絵があまりにも違いすぎて
連載時の絵柄は、特に後半は、ネ申だから、もう二度とお目にかかれないのは充分にわかっておりますが‥‥

このブログの過去記事では、けっこう当たり障りのないことを書いてきたのですが‥‥
思いきって

「フェルゼン編」の、仮面舞踏会でフェルゼンに剣を突きつけるオスカルの顔
あのオスカルを初めて見たときの、ショックといったら
あんなお顔のオスカルはオスカルじゃない
という部分が、多々ありまして‥‥


さらに、嬉しくないことというか、ショックだったのは、「ジェローデル編」でオスカルのキャラが変わってしまっていたことです
初対面の相手に「ちっこいな…!」なんてオスカルは言うでしょうか?
「僕のほしいのは剣の相手だ」とアンドレに言い放ったあのオスカルはどこにいってしまったのでしょう


理代子先生が、精力的に、新エピソードを次々と発表なさるのを読みながら、「『ベルサイユのばら』は理代子先生の“もの”なのだなぁ」という実感が一作ごとに大きくなっていきました。
40年という時間を経て、理代子先生はたくさんの紆余曲折に富んだ人生経験をつまれ、当時とは考え方が違ってしまっても、それはしょうがないと思うのですね。

問題は、受け入れる側のワタクシの方。
同じように40年という時間を経たにもかかわらず、『ベルサイユのばら』への、オスカルへの想いが、全く変わっていないのです。


わたしはリアルタイムの読者で、毎週信じられないほど胸ときめかせて読み耽って‥‥
連載終了後には、その想いを、大事に大事に宝石箱にしまって、時々はそっとその想いを掬いとって磨いてきました。
『ベルサイユのばら』は、オスカルは、決して過去の想い出ではなく、いつだって、わたしにとっては、現在進行形なのです

アニメの展開に納得できなくても、実写版の映画のラストが違ってしまっても、『ベルばらKids』でオスカルたちが時空を超えても、宝塚の舞台でとんでもない『ベルサイユのばら』を観てしまっても、「わたしはあの香気あふれる原作をちゃんと知っているのだから原作以外は二次創作だと思えばいいのよね~」と平然としていられたのです。
(そのわりには、宝塚の『ベルばら』の脚本&演出を酷評しまくっていますが)


理代子先生の絵柄の劣化は、人間誰しも身体が老いるのは止められませんから、脳内で連載時の絵柄に変換したりできるし、受け入れられると思うのです。

だけど、オスカルはじめ登場人物たちの生き方、精神の芯になっている部分は、絶対に変えないでほしいな、と切望するのです。

まーったく面倒な読者ですよねぇ←という自覚はあります


理代子先生は、次の「ジェローデル編」のあとは、ロザリーやジャルジェ将軍をお描きになりたいようですが‥‥わたしは「アントワネット編」が読みたいです。


そして‥‥
そっとこのままにしておいてほしいのは‥‥
実は‥‥





オスカルだったりします。
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散らば花のごとく。(2)

2014-08-14 22:09:56 | 宝塚観劇つれづれ

先日、NHKで雪組を見て、あゆっち、ちぎちゃん、ともみんたちについても後日ではなく、やっぱり書いておきましょう、と思った次第です

あゆっちは本当にえりたんが大好きなのね
挨拶をするえりたんの横でにこにこ、文字通り満面の笑みのあゆっちが、とても可愛かったです。
研8でトップ娘役に就任して研10で退団。下級生に追い越されて悔しい思いもたくさんしたでしょうが、最後に、全身全霊で大好きな相手役さんに出会えてよかったね

で、まつ。
大河ドラマのせいか、“利家とまつ”は切り離せないワンセットのように思っていましたが…そうか、こういう設定もあるのねと原作を読んだときに、新鮮でした。
慶次にとってまつは藩主夫人、つまり目上の人になったわけで…あゆっちが可愛い顔で慶次をたしなめる場面などは、かえって切ないのです。また、手が届かない女性になったまつに向ける慶次の眼差しも切ない…
でも、傾奇風の踊りを秀吉の前で披露するまつは、気っ風のよい姐さん風で、衣装も似合っていました。

夢乃聖夏ちゃんは、慶次と手合わせをして手酷く負けて以来、慶次を慕うようになった傾奇者の深草重太夫。
ともみんの明るさが傾奇者ワールドを華やかにしていました。
松風を駆って慶次を助けにくるところもかっこいい
ともみんは良くも悪くも役を自分のほうに引き寄せるので、新鮮な役の解釈が観られる(熱いジェローデルとか。)反面、「ああ、いつものともみんね」となってしまい、損をしている部分もあると思うのです。銭形警部もなんとなく予想がつくし
キャスティングする側がともみんの熱いキャラクターを期待しているのだから、仕方ないのかもしれませんが…ともみんで、もっと静な役とか真っ黒な役など観てみたいものです。

早霧せいなちゃんは慶次の莫逆の友、奥村助右衛門。
えりたんのお披露目の中日劇場でも、えりたんの刎頚の友だったのですよね…
出番はあまり多くはありませんでしたが、抑えた静謐な演技で説得力がありました。
全ツの『ベルばら』のオスカル以来でしたが、お芝居が上手くなった~と感じました。
世界観が一転する次の『伯爵令嬢』のアランが楽しみです


とりあえず、ここまでかな。
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散らば花のごとく。(1)

2014-08-08 11:28:12 | 宝塚観劇つれづれ

今さらではございますが

えりたんのさよなら公演の初日を観ました

『一夢庵風流記』。
あとは、下旬までもう観られないので、とりあえず記憶をふりしぼっておきます。

原作は5分の4くらいまで読んで時間切れ
で、初日を迎えました。
(原作に準拠しているストーリーではないので、読んでいなくてもOK
演出の大野氏のこだわり?で、プログラムの人物紹介がとても詳しいです。)

とにかく、えりたんが清々しくてかっこいいのです
傾奇者の派手な衣装も悉く似合って、えりたんの花道にふさわしい前田慶次でした
まつ(愛加あゆちゃん)への恋心もせつなく‥‥
松風に跨がったえりたんが、明るくて堂々としていて、きっとこういうぶれない姿勢で雪組を引っ張ってきたのだろうなぁ、と胸が熱くなります。
最後のせりふ、「散らば花のごとく。楽しゅうござるのぅ」をきいて、さらにしみじみとしたのでした

えりたんの前田慶次が明るくさよなら色を出していたのに対し、未涼亜希ちゃんの雪丸は、いつものまっつのクールビューティそのままでした。
まっつは口跡がいいんですよねしかも、時代劇に合っている。
前回の本公演『Shall We Dance?』のまっつの役が、まっつに似合わないし役不足だなぁ、と個人的には不満だったので、雪丸のようなスパイスの効いた役が最後に回ってきてよかったなぁ

時代劇だと必ず目がいってしまう月城かなとくん。動作や喋り方がしっかりしているんですよね。
今回も新公主演
えりたんの雪組で、たくさん時代劇というか日本ものをやったことが将来花開きますように

“愛”の前立てで有名な、直江兼続は鳳翔大ちゃん。
大ちゃんがえりたんと堂々と渡り合う役をやっているのに感無量
出番はそんなに多くはないけれど、とても印象的な役だと思います。
鎧兜の武者姿も美丈夫でした

その他、一樹千尋さん、夏美ようさん、奏乃はるとくん、香綾しずるくんなど、専科さん、上級生は、さすがに上手いと思いました

それになんと松風が芸達者なのでしょう
足さばきだけでなくて、松風全体が、ちゃんと果敢だったり、ユーモラスだったり
すごいです


暑いさなかの公演です
雪組のみなさん、松風のみなさん、体調を崩すことなく無事に千秋楽を迎えられますように
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